JPH043143A - 蓄積性蛍光体シート用カセッテおよび蓄積性蛍光体シート用搬送ガイド - Google Patents

蓄積性蛍光体シート用カセッテおよび蓄積性蛍光体シート用搬送ガイド

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JPH043143A
JPH043143A JP2105863A JP10586390A JPH043143A JP H043143 A JPH043143 A JP H043143A JP 2105863 A JP2105863 A JP 2105863A JP 10586390 A JP10586390 A JP 10586390A JP H043143 A JPH043143 A JP H043143A
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JP
Japan
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phosphor sheet
cassette
stimulable phosphor
fluorescent material
sheet
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JP2105863A
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English (en)
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Masakazu Nakajo
中條 正和
Shoichi Kosemura
小瀬村 晶一
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、放射線画像情報読取および/または記録装置
において用いられる、放射線画像情報を蓄積記録する蓄
積性蛍光体シートを傷付けることな(、かつ自らも十分
な耐久性を有する、蓄積性蛍光体シート用カセツテおよ
び蓄積性蛍光体シート用ガイド部材に関する。
〈従来の技術〉 最近、蓄積性蛍光体を利用した放射線画像情報記録再生
システムが注目されている。
ここで蓄積性蛍光体とは、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)の照射を受けるとその放射線
エネルギの一部を蓄積し、のちに可視光等の励起光を照
射を受けた場合に、蓄積されたエネルギに応じた輝尽発
光を示す蛍光体をいう。
前記放射線画像情報配録再生システムはこの蓄積性蛍光
体を利用したものであって、被検体から発せられた、あ
るいは被写体を透過した放射線を蓄積性蛍光体からなる
層を有するシート(以下、蛍光体シートという)に−旦
蓄積配録し、この蛍光体シートをレーザ等の励起光で走
査して輝尽発光光を生じさせ、得られた輝尽発光光を光
電的に読み取り画像信号を得たのち、この画像信号に基
づき被検体あるいは被写体の放射線画像を写真感光材料
等の記録材料あるいはCRT等に可視像として出力させ
るものである。
上述の放射線画像情報記録再生システムは、従来のX線
フィルムを用いる放射線写真法に比較して、はるかに少
ない放射線被爆線量で情報量の豊富な放射線画像を得る
ことができるという理由から、 1)人体を被写体とする医療診断を目的とするX線撮影
等の直接医療用放射線撮影、あるいは 2)生物体、生物体の組織、および、生物体の組織およ
び/または生物体由来の物質を含む媒体等の試料に含ま
れる放射性標識物質の一次元的および二次元的な位置情
報を検出して、例えば、生物体における投与物質の代謝
、吸収、排泄の経路、状態の研究および、生物体におけ
る遺伝情報の研究を行うためのオートラジオグラフィ、
等において極めて有利に利用さハている。
このような放射線画像記録再生システムに使用される蛍
光体シートは、基本的に、ポリエチレンテレフタレート
、セルロースアセテート等の可撓性を有する支持体上に
、前述の蓄積性蛍光体を結合剤中に分散してなる蛍光体
層を形成し、さらに必要に応じて、この蛍光体層を物理
的または化学的に保護するための保護層を積層した構成
を有するものである。
ここで、蛍光体シートは最終的に画像情報を記録するた
めのものではな(、前記のように記録媒体に画像を与え
るために一時的に放射線画像情報を保持するだけのもの
であるから、励起光の照射により読み取りが行なわれた
後、蛍光体シートに残存する放射線エネルギーを光の照
射によって放出させてその残存放射線画像を消去し、こ
の蛍光体シートを繰り返し使用するようにすれば極めて
経済的であり、かつ便利である。
このような放射線画像情報記録再生システムにおいて、
蛍光体シートへの放射線画像情報を記録は、カセツテと
呼ばれる収納部材に蛍光体シートを収納して、被検体を
通して放射線を照射することにより、あるいは、放射線
標識物質を含有する被検体と密着することにより行われ
る。 また、このようにして蛍光体シートに蓄積記録さ
れた放射線画像情報の読み取りは、前記カセツテより蛍
光体シートを取り出して、この蛍光体シートなレーザ光
等の励起光で2次元的に走査して輝尽発光光を生じさせ
、得られた輝尽発光光を光電的に読み取ることによって
行われる。
ところで、このような放射線画像情報記録再生システム
において、蛍光体シートに正確な放射線画像情報を蓄積
記録し、また、蓄積配録された放射線画像情報を誤差な
(正確に読み取るためには、蛍光体シートの表面、特に
蛍光体層側の面に損傷がないことが必要である。 とこ
ろが、前述のカセツテや、読取装置等に配される搬送ガ
イドは、通常は各種の硬質樹脂やアルミニウム等の金属
で形成されるため、蛍光体シートをカセツテから排出、
あるいはカセツテに収納する際や、あるいはカセツテか
ら排圧された蛍光体シートを搬送する際に、カセツテや
搬送ガイド等と蛍光体シートとが摺接するために蛍光体
シートの表面を損傷するおそれが非常に高い。
そのため、蛍光体シートの損傷を防止する目的で、カセ
ツテの内面や搬送ガイドの蛍光体シートとの接触部分に
は、蛍光体シートの表面が損傷することを防止する保護
部材が設けられている。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来このような保護部材としては、各種の樹脂材料が用
いられてきたが、中でも樹脂の発泡材、特に発泡ポリエ
チレンは好適に適用されている。
このような発泡ポリエチレンは表面に適度な弾性と滑性
を有するものであり、蛍光体シートと摺接した際にもそ
の表面を傷付けることがない。
また、蛍光体シートの表面を損傷する大きな原因の一つ
に、保護部材表面のホコリやゴミと蛍光体シートとの摺
接が挙げられる。 つ まり、ホコリやゴミを挟んだ状
態で蛍光体シートと保護部材とが摺接することにより、
ホコリやゴミによって蛍光体シートが損傷すわけである
。 しかし、発泡ポリエチレンは適度な凹凸を有するた
め、ゴミやホコリがこの凹部に埋没し、蛍光体シートと
接触することがない。
従って、保護部材として樹脂の発泡材、特に発泡ポリエ
チレンを適用することにより、蛍光体シートの表面の損
傷を極めて少な(することができる。
ところが、このような発泡ポリエチレンは、蛍光体シー
トの表面は損傷しないものの、自らの耐久性が低いとい
う問題点がある。 つ まり、発泡ポリエチレンは蛍光
体シートとの摺接を繰り返すうちに、蛍光体シートを損
傷することはないが自らが削れ、傷等を生じてしまうた
め、長期間の使用に耐えることができない。
特に、蛍光体シートの角部等により衝撃を受けた場合に
は、表面が比較的容易に削れてしまう。
さらに、削り取られた発泡ポリエチレンの小片が蛍光体
シートの表面に付着すると、その部分の画像記録感度の
低下や、付着部分に記録された画像情報の読み取りを行
うことができず再生した画像に白ヌケが生じる等、正確
な放射線画像情報の記録および読み取りを行うことがで
きなくなってしまうという問題点もある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決すること
にあり、所定の保護部材を配することにより、蓄積性蛍
光体シートの表面を損傷することがなく、高い耐久性を
有し、保護特性が長期間に亘って劣化することがない蓄
積性蛍光体シート用カセツテおよび蓄積性蛍光体シート
用搬送ガイドを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、蓄
積性蛍光体シートを収納する筐体と、前記筐体の蓋体と
を有する蓄積性蛍光体シート用カセツテであって、前記
筐体内面および/または蓋体内面の少なくとも一部に高
密度ポリエチレン不織布からなる保護部材を設けたこと
を特徴とする蓄積性蛍光体シート用カセツテを提供する
また、本発明の第2の態様は、蓄積性蛍光体シートを所
定の方向に案内する蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドで
あって、蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドを形成するガ
イド部材と、この前記ガイド部材の前記蓄積性蛍光体シ
ートが接触する部分の少なくとも一部に、高密度ポリエ
チレン不織布からなる保護部材を設けたことを特徴とす
る蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドを提供する。
また、前記高密度ポリエチレン不織布は帯電防止処理が
施されているのが好ましい。
また、前記高密度ポリエチレン不織布は、その面密度が
35〜120g/m”であるのが好ましい。
また、前記高密度ポリエチレン不織布の厚さが0.1〜
1.0+m+mであるのが好ましい。
〈発明の作用〉 本発明の蓄積性蛍光体シート用カセツテおよび蓄積性蛍
光体シート用搬送ガイドは、蓄積性蛍光体シートの損傷
、特に表面の損傷を防止するための保護部材として、高
密度ポリエチレン不織布を用いるものである。
この高密度ポリエチレン不織布は、優れた表面の滑性を
有するので、これを蓄積性蛍光体シート用カセツテや蓄
積性蛍光体シート用搬送ガイドにおける蓄積性蛍光体シ
ートの表面保護部材として適用することにより、前記カ
セツテから蓄積性蛍光体シートを出し入れする際や、放
射線画像情報読取および/または記録装置において蓄積
性蛍光体シートを搬送する際に、蓄積性蛍光体シートの
表面を損傷することがない。
また、高密度ポリエチレン不織布は、その表面に適度な
凹凸を有するため、蓄積性蛍光体シートの表面損傷の大
きな原因となるゴミ・ホコリ等が蓄積性蛍光体シートや
高密度ポリエチレン不織布の表面に存在しても、このゴ
ミ・ホコリ等は前記の凹凸に埋没し、蓄積性蛍光体シー
トの表面を傷付けることがない。
しかも、高密度ポリエチレン不織布は、従来蓄積性蛍光
体シートの保護部材として好適に適用されてきた発泡ポ
リエチ1/ン等に比べて非常に耐久性が高(、発泡ポリ
エチレンのように蓄積性蛍光体シートとの摺接を繰り返
しても表面が削れる等の損傷が非常に少ない。 従って
、長期間(多回数)の使用に耐えられるばかりか、削り
カスが蓄積性蛍光体シートの表面に付着して、これに起
因する記録精度および読取精度の低下や、感度の低下等
が発生することが極めて少ない。
〈実施態様〉 以下、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用カセツテおよ
び蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドについて、添付の図
面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
第1図に、本発明の蓄積性蛍光体シート用カセツテ(以
下、カセツテとする。)の−例が示される。
第1図に示されるカセツテ10は、蓄積性蛍光体シート
A(以下、蛍光体シートAとする。)を−枚収納するも
のであって、蛍光体シートAは、このカセツテ10に収
納された状態で放射線画像情報の蓄積記録に供され、ま
た、記録された放射線画像情報の読み取りに供される場
合には、このカセツテ10に収納された状態で放射線画
像情報読取装置に装填され、装置内でカセツテより取り
出され、画像情報の読み取りに供される。
ここで、本発明の対象とされる蛍光体シートAとしては
、前述の蓄積性蛍光体を適用する公知の蓄積性蛍光体シ
ートがいずれも適用可能であり、一般的に、樹脂等から
なる支持体上に蛍光体層が形成され、あるいはさらに蛍
光体層上に保護層が形成されて構成される。
具体的には、蛍光体シートAの支持体としては、ポリエ
チレンテレフタレート、セルロースアセテート等の可撓
性を有する樹脂が好適に例示される。
また、蛍光体層は蓄積性蛍光体を結合剤中に分散してな
る層である。 この蓄積性蛍光体とは、前述したように
、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等
)を照射すると、この放射線のエネルギーの一部を蓄積
し、その後、可視光等の励起光を照射すると、蓄積され
たエネルギーに応じて輝尽発光するような性質を示す蛍
光体をいう。
適用される蓄積性蛍光体としては各種の公知のものがい
ずれも適用可能であるが、具体的には、特開昭59−4
7289号、同59−56479号、同59−5648
0号、同59−75200号、同60−84381号、
同60−101173号、同60−84381号、同6
0−166379号等の各公報に開示される各種の蓄積
性蛍光体が例示される。
蛍光体層における結合剤としては、例えばゼラチンのよ
うな蛋白質、デキストランのようなポリサッカライドま
たはアラビアゴム等の天然高分子物質;ポリビニルブチ
ラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセ
ルロース、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマーポリ
メチルメタクリレート、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリ
マー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート
、ポリビニルアルコール、線状ポリエステル等の合成高
分子物質等の層形成に通常用いられる結合剤が使用され
る。
なお、上記の例は蛍光体層として蓄積性蛍光体を結合剤
中に分散させ、支持体に塗布するようにした蛍光体シー
トAについてであったが、蓄積性蛍光体を蒸着あるいは
焼結し、蛍光体層を形成するようにしてもよい。
保護層の構成材料としては、読み取りに支障のない程度
の光透過性を有するもの、好ましくは透明のものが用い
られ、例えば酢酸セルロース、ニトロセルロース、エチ
ルセルロース、セルロースアセテート、ポリメチルメタ
クリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマ
ール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニルコポリマー、ポリエステル、ポリエチレン
、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン、
ポリアミド等のような通常の保護膜用材料が挙げられる
このような保護膜の厚さは特に限定されないが、好まし
くは3〜20tLm程度とするのがよい。
このような蛍光体シートAを収納するカセツテ10は、
筐体12と蓋体14とから構成され、筐体12と蓋体1
4の内面には、高密度ポリエチレン不織布からなる保護
部材16が貼着される。
筐体12および蓋体14は各種の樹脂、アルミニウム等
の金属など、公知の各種の材料から形成されるものであ
り、蓋体14は、ヒンジ等の公知の手段によって、その
−辺で図中矢印a方向に開閉可能に構成される。 なお
両者は別部材で構成してもよく、あるいは樹脂等の一体
成型によって構成することにより、蓋体14を矢印a方
向に開閉可能に構成したものであってよい。
このような筐体12および蓋体14の内面には、蛍光体
シートAが両者に摺接することにより蛍光体シートAが
損傷することを防ぐための保護部材16が貼着される。
本発明はこの保護部材16として高密度ポリエチレン不
織布を適用するものである。
高密度ポリエチレン不織布とは、低圧法および中圧法、
チーグラ法等によって製造される、−数的に比重0.9
41〜0.956程度のポリエチレンより得られた高密
度ポリエチレン繊維を用いて不織布としたものである。
 このような高密度ポリエチレン不織布は、表面の滑性
に優れた、適度な凹凸を有するものであり、しかも従来
保護部材として好適に用いられていた発泡性ポリエチレ
ン等を比べて、はるかに優れた耐久性を有するものであ
る。
本発明のカセツテ10は、基本的にこのような構成を有
することにより、良好な蛍光体シートAの防傷性のみな
らず、長期間に渡る使用や蛍光体シートAによって与え
られる衝撃等に対しても、保護部材16の表面が削れる
、損傷する等のない高い耐久性を有するものである。
本発明に適用される高密度ポリエチレン不織布は、その
面密度が35〜120g/m”であるのが好ましい。
また、適用される高密度ポリエチレン不織布の厚さ似は
特に限定はないが、通常、0,1〜1.0mm程度であ
る。
前述のように、蛍光体シートAの表面を損傷する大きな
原因の一つに、蛍光体シートAおよび保護部材16の表
面に付着した小さなゴミ・ホコリ等が上げられが、本発
明に適用される高密度ポリエチレン不織布は、表面に適
度な凹凸を有するので蛍光体シートA等の表面に付着し
たゴミ・ホコリ等がこの凹部に埋没して、蛍光体シート
Aの表面を損傷することがない。 なお、高密度ポリエ
チレン不織布の表面粗度には特に限定はない。
また、正確な放射線画像情報の記録および再生を行うた
めに、保護部材16として適用する高密度ポリエチレン
不織布には帯電防止処理を施すのが好ましい。 帯電防
止処理の方法としては特に限定はなく、公知の各種の方
法がいずれも適用可能である。
本発明に適用される高密度ポリエチレン不織布としては
、公知の各種のものが適用可能であるが、特に、連続し
た極めて細い高密度ポリエチレン繊維を交錯した繊維の
束とした後に紡ぎ、次いで、圧力下において過熱して繊
維同士を接合することにより得られるものが好適に適用
される。 このような高密度ポリエチレン不織布を適用
することにより、特に保護部材16の耐久性の点で好ま
しい結果を得る。
具体的には、タイベック1422A、タイベック144
3R(いずれもデュポン社製)等が好適に例示される。
本発明に係るカセツテlOにおいて、このような高密度
ポリエチレン不織布からなる保護部材16を筐体12お
よび蓋体14に配する方法としでは、接着材等により貼
着する方法、面画テープを用いる方法等の公知の方法に
よればよい。
また、保護部材16は筺体12および蓋体14の両方に
配するのに限定されるものではなく、いずれか一方、特
に蛍光体シートAの蛍光体層側の表面と摺接するものの
みに配されたものであってもよい。
図示例のカセツテ10は、蛍光体シートAを一枚収納す
るものであったが、本発明はこれに限定はされず、複数
枚の蛍光体シートAを収納可能なカセツテ(マガジン)
に適用してもよいのはもちろんのことである。
第3図に、本発明の蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドを
適用する放射線画像情報読取装置の一例の概略断面図が
示される。
図示例の放射線画像情報読取装置20(以下、読取装置
20とする。)は、蛍光体シートAに蓄積記録された放
射線画像情報を読み取るものであって、基本的に、カセ
ツテ10を装填する装填部22と、蛍光体シートAに記
録された放射線画像情報を読み取る読取部24と、読取
終了後の蛍光体シートAに残存する放射線画像情報を消
去する消去部26と、蛍光体シートAを所定の方向に搬
送する搬送手段とから構成されるものである。 ここで
、図示例の読取装置20の搬送手段は、本発明に係る蛍
光体シート用搬送ガイドを適用するものである。
なお、第3図に示される例においては、蛍光体シートA
およびカセツテ10は、前述の第1図に示されるものと
同様であるので、同じ部材には同じ番号を付し、その説
明は省略する。
読取装置20において、装填部22の所定の位置にカセ
ツテ10が装填されると、吸盤28等の開放手段によっ
て蓋体14が開放され、吸盤30等の取出手段によって
蛍光体シートAが筐体12より取り出される。
蛍光体シートAを吸着した吸盤30は、図示しない駆動
手段によって移動され、蛍光体シー)Aの先端部が搬送
ローラ対32aに挟持される位置まで蛍光体シートAを
搬送する。
搬送ローラ対32aに挟持された蛍光体シートAは、搬
送ガイド34a、34b、34c。
および34dによって所定の方向に案内されつつ、搬送
ローラ対32 b、 32 cおよび32dによって矢
印方向に挟持搬送され、読取部24に搬入される。
読取部24に搬入された蛍光体シートAは、搬送ガイド
37に支持されて、副走査ローラ対39および40によ
って矢印Xで示される副走査方向に挟持搬送されつつ、
励起光りによって全面を照射される。
励起光りはHe−Neレーザ等の励起光光源42より射
出され、ミラー44に所定の方向に反射されてガルバノ
メータミラー46に入射し、矢印Xと略直交する主走査
方向に反射・偏向されて、蛍光体シートAに入射する。
 ここで、蛍光体シートAは前述のように矢印X方向に
搬送されているので、結果的に励起光によって2次元的
に全面を照射される。
蛍光体シートAの励起光りに照射された位置からは、蓄
積記録された放射線画像情報に応じた輝尽発光光が発せ
られる。 この輝尽発光光は集光ガイド48によって集
光され、光電子増倍管等の光検出器50に入射して光電
変換される。 この電気信号は制御回路52に送られて
処理され、画像形成装置、CRT等に転送され、可視像
として再生される。
画像読み取りを終了した蛍光体シートAは、搬送ガイド
34eおよび34fに案内されつつ搬送ローラ対32e
によって消去部26に搬入される。 蛍光体シートAは
この消去部26において、搬送ガイド54に支持されて
搬送ローラ対32fおよび32gによって上方に挟持搬
送され、蛍光灯等の消去光源56より消去光を照射され
て、残存する放射線画像情報が消去される。
残存放射線画像の消去が終了した蛍光体シートAは、搬
送ガイド34g、34h、34i。
34j、34におよび34℃に案内されて、搬送ローラ
対32h、32i、32j、32におよび32ρによっ
て挟持搬送され、再びカセツテ10に収納される。
ここで、搬送ガイド34a〜34ρは本発明に係る蓄積
性蛍光体シート用搬送ガイドである。
第4図に、搬送ガイド34aの概略断面図が示されるわ 搬送ガイド34aは、ガイド部材36の表面に保護部材
38を貼着した構成を有するものであり、この保護部材
38は高密度ポリエチレン不織布からなるものである。
 なお、高密度ボノエチレン不織布は先に説明したもの
と同様であるので、その説明は省略する。
前述のように、高密度ポリエチレン不織布は蛍光体シー
トAを損傷することがなく、しかも、自らの耐久性も非
常に高い。 従って、図示例の読取装置20においては
、搬送ガイド34a、34b・・・・・・、34Cに本
発明の搬送ガイドを適用することにより、蛍光体シート
Aの表面を損傷することがない。 また、搬送ガイド自
らも高い耐久性を有し、従って螢光体シートの保護特性
も長期に亘って劣化することがない。 さらに、保護部
材38が削れて蛍光体シートAの表面に付着することも
ないので、再生した画像に白タケ等のない正確な画像の
読み取りを行うことができる。
なお、図示例の装置においては、その他の搬送ガイドも
この搬送ガイド34aと同様の構成を有するので、その
説明は省略する。
本発明に係る蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドは、図示
例のような搬送ガイドのみならず、搬送ローラ、ベルト
コンベア対等の搬送手段とガイド部材とを兼ねたもの等
にも好適iこ適用される。
以上、本発明の蓄積性蛍光体シート用カセツテおよび蓄
積性蛍光体シート用搬送ガイドについて詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更およ
び改良を行ってもよいのはもちろんのことである。
〈実験例〉 本発明者らは、このような本発明の蓄積性蛍光体シート
用カセツテおよび蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドに適
用される高密度ポリエチレン不織布の特性を確認するた
め、第2図に概念的に示される摺動試験器を用いて、各
種の材料と蛍光体シートへの蛍光体層面との摺動テスト
を行った。
第2図に示される装置は、摺動材料70を摺動治具72
に固定して、図示しない駆動手段によってこの摺動治具
72を矢印す方向に往復運動させることにより、摺動材
料7oと固定材料74とを摺接する。 また、摺動材料
7oには矢印C方向に任意の加重を掛けられるように構
成される。
また、試験は下記の3種の材料について行った。
発泡ポリエチレン(発泡重大) (トーレベフ 東し■製) 発泡ポリエチレン(発泡重重) (ハイシート ハイシート工業■製) 高密度ポリエチレン不織布 (タイベック デュポン社製) なお、摺動材料70は50 X 70 mmに切断して
摺動治具72に固定される。
なお、評価は目視によるもので、下記の通りである。
O;良好  ケズレ、傷の発生無し X;不良  ケズレ、傷の発生あり 結果を表1に示す。
表    1 [試験1] 本発明者らは、先ず、蛍光体シートへの角部を各材料に
摺動させることによる、各材料の耐久性、ケズレの発生
、損傷について調べた。
試験は蛍光体シートAを摺動材料70、上記各材料を固
定材料74とし、蛍光体シートAが角度27°で固定材
料74に当接するように摺動治具72に固定し、矢印C
方向の加重20gの条件で、−分間に116往復の摺動
速度で32万往復摺動させることにより行った。
[試験2] 本発明者らは、次いで、蛍光体シートAの蛍光体層面と
各材料とを摺動させることによる、蛍光体層面の損傷に
ついて調べた。
試験は上記各材料を摺動材料70、蛍光体シートAを固
定材料74とし、矢印C方向の加重100gで、−分間
に116往復の摺動速度で32万往復摺動させることに
より行った。
なお、評価は蛍光体層面の傷、および画だし傷(X線フ
ィルムに画像を再生した際に発生する傷)を目視によっ
て調べたもので、下記の通りである。
○;傷の発生無し ×;傷の発生あり 結果を表2に示す。
表   2 上記の各試験において、発泡率の大きな発泡ポリエチレ
ン(トーレベフ)は約10万往復程度、発泡率の小さな
ポリエチレン(ハイシート)は2万往復程度で傷が発生
し、その傷より発生した削りカスが蛍光体シートの蛍光
体層面、および自らの表面をさらに損傷し、ていた。 
また、この削りカスが蛍光体層面に付着することにより
、得られたX、11画像に白ヌケ等の不良が発生した。
これに対し、本発明に適用される高密度ポリエチレン不
織布は、蛍光体シートの表面を損傷することがないと共
に、自らも高い耐久性を有し、画像不良を発生すること
もない。
〈発明の効果〉 以上詳細に説明したとおり、本発明の蓄積性蛍光体シー
ト用カセツテおよび蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドは
、その蓄積性蛍光体シートと接触する部分に保護部材と
して高密度ポリエチレン不織布を配することにより、前
記カセツテから蓄積性蛍光体シートを出し入れする際や
、放射線画像情報読取および/または記録装置等におい
て蓄積性蛍光体シートを搬送する際に、蓄積性蛍光体シ
ートの表面を損傷することがない。 また、高密度ポリ
エチレン不織布は、その表面に適度な凹凸を有するので
、ゴミ・ホコリ等がこの凹凸に埋没されこれによる蓄積
性蛍光体シートの表面損傷もない。
しかも、高密度ポリエチレン不織布は優れた耐久性を有
するので、保護特性が劣化せずに長期間(多回数)の使
用に耐えられるばかりか。
削りカスが蓄積性蛍光体シートの表面に付着して、これ
に起因する記録精度および読取精度の低下や、感度の低
下等が発生することが極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用カセツテ
の一例を示す概略斜視図である。 第2図は、摺動試験器を概念的に示す図である。 第3図は、本発明に係る蓄積性蛍光体シート用搬送ガイ
ドを適用する放射線画像情報読取装置の一例を示す概略
断面図である。 第4図は、第3図に示される放射線画像情報読取装置の
搬送ガイドの概略断面図である。 符号の説明 10・・・蓄積性蛍光体シート用カセツテ、12・・・
筐体、 14・・・蓋体、 16.38・・・保護部材、 20・・・放射線画像情報読取装置、 22・・・装填部、 24・・・読取部、 26・・・消去部、 28.30・・・吸盤、 32 a、 32 b、 32 c、 32 d、 3
2 e32f、32g、32h、32i、32j32に
、32β・・・搬送ローラ対。 34 a、 34 b、 34 c、 34 d、 3
4 e34f、34g、34h、34i、34j34に
、34J2,37.54・・・搬送ガイド36・・・ガ
イド部材、 39.40・・・副走査ローラ対、 42・・・励起光光源、 44・・・ミラー 46・・・ガルバノメータミラー 48・・・集光ガイド、 50・・・光検出器、 52・・・制御回路、 56・・・消去光源、 70・・・摺動材料、 72・・・摺動治具、 74・・・固定材料、 A・・・蓄積性蛍光体シート FIG、1 FIG、2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)蓄積性蛍光体シートを収納する筐体と、前記筐体
    の蓋体とを有する蓄積性蛍光体シート用カセッテであっ
    て、 前記筺体内面および/または蓋体内面の少なくとも一部
    に高密度ポリエチレン不織布からなる保護部材を設けた
    ことを特徴とする蓄積性蛍光体シート用カセッテ。
  2. (2)蓄積性蛍光体シートを所定の方向に案内する蓄積
    性蛍光体シート用搬送ガイドであって、 蓄積性蛍光体シート用搬送ガイドを形成するガイド部材
    と、この前記ガイド部材の前記蓄積性蛍光体シートが接
    触する部分の少なくとも一部に、高密度ポリエチレン不
    織布からなる保護部材を設けたことを特徴とする蓄積性
    蛍光体シート用搬送ガイド。
JP2105863A 1990-04-20 1990-04-20 蓄積性蛍光体シート用カセッテおよび蓄積性蛍光体シート用搬送ガイド Pending JPH043143A (ja)

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