JPS6086538A - 放射線像変換パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は被写体を通った放射線を照射して放射線像を蓄
積記録し、さらに励起光照射により輝尽発光を生じさせ
る輝尽性発光体を用いた放射線像変換パネルに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来、放射線像を画像として得る方法としては、銀塩感
光材料からなる乳剤層を有する写真フィルムを用いる、
いわゆる放射線写真法が利用されていたが、近年、鉄資
源の枯渇化等の問題から、銀塩感光材料を使用しないで
放射線像を画像化する方法が要望されるようになってき
た。

この要望に応えて、被写体を通った放射線を蓄積性螢光
体上に照射して放射線像を蓄積記録し、これを励起光照
射によって読み出す放射線画像形成装置が提案されてい
る（米国特許第３８５９５２７号、特開昭５５−１５０
２５）。

上記装置では、放射線像を記録する放射線像変換パネル
中の輝尽性螢光体の微弱な発光（輝尽発光）をいかに効
率よく、均一に検出するかが技術的ポイントとなる。従
って、螢光体を刺激するレーザービーム等の励起光をい
かに良好に螢光体に吸収させるか、並びに輝尽発光をい
かに無駄なく検出器に導くか、が重要な問題となる。換
言すれば、第１図及び第２図に示すように、下側からパ
ネルのペース層１．螢光体とバインダによる螢光体層２
及び透明な樹脂による保護層６を重合固着して成る方形
形状の放射線像変換パネル１０において、螢光体層２の
上面にある保護層乙の光の出入りを効率よく均一に行な
わせることが重要である。螢光体からの発光を良く透過
する保護層３の材料として、従来よりポリエチレンテレ
フタレート系の化合物が知られている。

しかしながら、ポリエチレンテレフタレートは、光の透
過性が良く且つ内部での拡散も少ないという長所がある
反面、摩擦に弱く然も傷つき易いという欠点があるため
、撮影装置と読取装置との間を繰り返して往復し使用さ
れる放射線像変換パネル１０には保護層６として充分で
ないという問題点がある。殊に、複数の放射線像変換パ
ネルをマガジンにセットして順次に撮影する装置（銀塩
フィルム法でいうカセツテレスタイプの撮影装置）に用
いられる場合には、第３図に示すように、進行方向を変
えるガイド板５及びローラ６ａ、６ｂと７ａ、７ｂによ
って放射線像変換パネル１０をホルダー８に送り込む際
に、放射線の入射方向が矢印Ｃ方向であり、その入射方
向に螢光体層２　ａｌｌを向けて搬送されるので、螢光
体層２側つまり保護層６側がガイド板５やホルダー８と
直接こすり合うことが避けられず、繰り返し使用される
ことによって保護層３に多数の傷がついてしまう。

銀塩フィルム法のカセツテレス装置の場合には、たとえ
フィルムの乳剤層に傷がついても、乳剤層の厚さに対す
る傷の深さは無視できるほど浅いため、シャーカステン
で観察すなわち乳剤層全体の中の銀の析出を見るには殆
んど問題とならない。

ところが、輝尽性螢光体からの発光を検出する装置の場
合においては、保護層の極めて浅い傷が螢光体を刺激す
る励起光の入射を妨げ且つ螢光体の発光を保護層内で反
射させる原因となるため、傷のある部分の画像情報の読
み取りの感度が著しく低下し、その結果として、傷のあ
る部分の出力画像情報が欠落し白線となってＣＲＴディ
スプレイヤハードコピー（フィルムに出力したもの）Ｋ
現われるという不都合が生じる。

〔発明の目的〕

本発明は前記事情に基づいてなされたものであり、放射
線像を記録する螢光体の表面の保護層が繰り返し使用し
ても傷つくことなく、情報欠落のない出力画像を得るこ
とができる放射線像変換パネルの提供を目的とする。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するための本発明の概要は、被写体を通
った放射線を輝尽性螢光体上に照射して放射線像を蓄積
記録し、これを搬送し且つ励起光照射することにより生
じる輝尽発光を光検出器で検出することにより読み出す
放射線画像形成装置に使用される放射線像変換パネルに
おいて、輝尽向に一致する方向の対向する二辺の縁部に
沿って凸条帯を設けることにより放射線像変換パネルの
搬送時に凸条帯以外の表面が他の物と直接に接触しない
ようにしたことを特徴とするものであり、また、搬送方
向に一致する方向への曲げこわさを弱くし、搬送方向に
直交する方向への曲げこわさを強くすることにより、放
射線像変換パネルが曲げられながら進行方向を変える搬
送経路において、搬送方向に一致する方向の両側縁部以
外の上面が他の物と直接に接触しないよう圧したことを
特徴とする特 〔発明の実施例〕 以下、本発明の実施例を第４図から第９図までを参照し
ながら説明する。

第４図及び第５図は本発明に係る放射線像変換パネルを
示す一実施例で、下側からパネルのベース層１．螢光体
とバインダによる螢光体層２及び透明な樹脂による保護
層３を重合固着して成る方形形状の放射線像変換パネル
２０において、該放射線像変換パネル２０における上面
の周縁に沿って保護層６の上面よりも隆起した凸条帯４
ａを周設したものである。この凸条帯４ａは、第５図に
示すように、保護層をそのまま隆起させたものであって
もよく、また、別素材のものを貼着したものでもよい。

尚、両図において、従来例（第１図及び第２図）と同一
の機能を有する同一部材は、従来例と同一符号をもって
表わしている。

上記のように構成すれば、第６図に示すように、進行方
向を変えるガイド板５及びローラ６ａ、　６ｂと７ａ、
７ｂによって搬送される放射線像変換パネル２０は、周
縁に隆起した凸条帯４ａが設けられているため、輝尽発
光光を検出する放射線パネル２０の上面側つまり保護層
６側がガードされ、凸条帯４ａ以外の上面が搬送経路の
ガイド板５等の他の部材と直接に接触せず、保護層３が
傷つくのを防ぐことができる。

第７図は他の実施例を示すもので、方形形状の放射線像
変換パネル３０における上面の四辺の周縁のうち、対向
する二辺の縁部に沿って保護層６の上面よりも隆起した
凸条帯４ｂを設けたものである。

上記のような構成にすれば、第８に示すように、ガイド
板５及びローラ６ａ　、　６ｂと７ａ、７ｂによって搬
送される放射線像変換パネル３ｏは、搬送方向（図示矢
印り方向）に一致する方向の対向する二辺の縁部に沿っ
て凸条帯４ｂが設けられているため、放線線像変換パネ
ル３０の上面側である保護層６側がガードされ、凸条帯
４ｂ以外の上面がガイド板５等の他の部材と直接に接触
せず、保護層３が傷つくのを防ぐことができる。また、
放射線画像情報の読取装置まで考慮すると、四辺の５ち
対向する二辺の縁部に沿って保護層乙の上面よりも隆起
した凸条帯４ｂを設は放射線像変換パネル３０の方が好
ましい。なぜならば、第９図に示すように、放射線像を
記録する放射線像変換パネル６０上に、レーザ管１１か
ら回転ミラー１２を介してレーザビームを照射し、螢光
体からの発光光により放射線画像情報を読み取る場合に
は、螢光体からの微弱な発光光を効率よく検出しなけれ
ばならず、そのためにはライトガイド１３ができる限り
放射線像変換パネル６０の上面に近接していることが要
求されるが、この要求に応えるためには放射線像変換パ
ネルの移動方向（図示矢印Ｅ方向）には隆起がないこと
が望ましいからである。尚、第４図に示す前記実施例の
場合には、四辺のすべてに凸条帯４ａを有しているため
、放射線像変換パネル２０の移動方向に隆起した凸条帯
があり、放射線パネルパネル又はライトガイドを上下に
駆動する機構が必要となる。

以上のように、搬送中における放射線像変換パネルの４
！１Ｉｉｌｌｉ層に偽力ｔつ力ｓ？ｒＬｓと℃１へ目的
を遠謀するためならば、必ずしも保護層側の縁部に沿っ
て凸条帯を設けな（てもよい。すなわち、放射線像変換
パネルの両側縁部を犠牲にするならば、第１０図に示す
ように、進行方向を変えるガイド板を５ａと５ｂに分割
し、放射線像変換パネルの両側縁部だけを案内するよう
にすれば足りる。

しかし、第１１図に示すように、本来曲げたい方向の曲
げの他に違うモードの曲げが発生して放射線像変換パネ
ル１０がローラ６ａ、（５ｂにうまく入らない。

そこで、第１１図において、放射線像変換パネルの矢印
Ｇ−Ｇ方向の曲げこわさを弱くし、且つ矢印Ｆ−Ｆ方向
の曲げこわさを強くすることによって、ガイド板５ａ　
、５ｂに接触する両側縁部以、外の上面は傷つかずに、
放射線像変換パネルを搬送することができる。第１２図
はこの実施例を示すもので、矢印Ｆ−Ｆ方向に沿って例
えばカーボンファイバー、グラスファイバー等の繊維４
４をパネルのベースＮ１中に並べることによって、図示
矢印Ｇ−Ｇ方向の曲げこわさか弱く、図示矢印Ｉ”　−
Ｆ方向の曲げこわさが強い放射線像変換パネルを得るこ
とができる。

このように得られた曲げこわさが直角二方向で異なる放
射線像変換パネルを前記した第７図の放射線像変換パネ
ルに組み合わせれば、より優れた製品となる、なぜなら
ば、第７図に示す放射線像変換パネルにおいても、第１
１図に示すＦ−Ｆ方向の曲げモードが発生し、Ｆ　−１
ｉ’方向の曲げこわさが柔らかい場合には、上面の真中
部分が第８図に示すガイド板５とこすり合わないように
それだけの高さの凸条帯４ｂを必要とし、同じ厚さを有
するマガジンにより多数枚の放射線変換パネルをセット
することが制限されるからである。従って、第７図に示
す放射線像変換パネルでも、第１１図図示のＦ−Ｆ方向
の曲げこわさの硬い場合であれば、より低い凸条帯４ｂ
で充分となり、同じ厚さのマガジンにより多数枚の放射
線像変換パネルをセットできることとなる。

尚、ここで使用した「曲げこわさ」とは、断面二次モー
メン）Ｉと曲げ弾性係数Ｅの積Ｅｌをいの縁部の上面側
に凸条帯を設けることによって、或は放射線像変換パネ
ルの縦横の曲げこわさを変えることによって、搬送中の
放射線像変換パネルの上面側が傷つくのを防止でき、繰
り返し使用しも て画像情報の欠落を起こしにくい放射線像変換パネルを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の放射線像変換パネルの斜視図、第２図は
第１図Ａ−Ａ線の断面図、第３図は進行方向を変えて放
射線像変換パネルを移動さす際の搬送経路を示す説明図
、第４図は本発明の放射線像変換パネルの一実施例を示
す斜視図、第５図は第４図Ｂ−Ｂ線の断面図、第６図は
進行方向を変える搬送経路を示す説明図、第７図は他の
実施例を示す斜視図、第８図は進行方向を変えるその搬
送経路を示す説明図、第９図は放射＠Ｉｋ変換パネルか
ら画像情報を読み取る時の状態図、第１０図は進行方向
を変える搬送経路においてガイド板を両側に分割した状
態を示す説明図、第１１図は第１０図に示す構成におい
て放射線像変換パネルを搬送した場合の該パネルの曲げ
モードを示す説明図、第１２図は放射線像変換パネルの
直角二方向における曲げこわさを変える一手段を示す説
明図である。 ４ａ　、　４ｂ・・・凸条帯、　２０　、３０・・・放
射線像変換パネル。 代理人　弁理士　則　近　意　佑（はが１名）第１図 第２図 第３図 第５図 第　９　図 第１２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１１被写体を通った放射線を輝尽性螢光体上に照射し
   て放射線像を蓄積記録し、これを搬送し且つ励起光照射
   することにより生じる輝尽発光を光検出器で検出するこ
   とにより読み出す放射線画像形成装置に使用される放射
   線像変換パネルにおいて、輝尽発光を検出する放射線パ
   ネルの上面側に鷹 おける周縁のうち、少なくとも放射線変換パネルの搬送
   方向に一致する方向の対向する二辺の縁部に沿って凸条
   帯を設けることにより放射線像変換パネルの搬送時に凸
   条帯以外の表面が他の物と直接に接触しないようにした
   ことを特徴とする放射線像変換パネル。 （２）被写体を通った放射線を輝尽性螢光体上に照射し
   て放射線像を蓄積記録し、これを搬送し且つ励起光照射
   することにより生じる輝尽発光を光検出器で検出するこ
   とにより読み出す放射線画像搬送方向に一致する方向へ
   の曲げこわさを弱（し、搬送方向に直交する方向への曲
   げこわさを強くすることにより、放射線パネルパネルが
   曲げられながら進行方向を変える搬送経路において、搬
   送方向に一致する方向の両側縁部以外の上面が他の物と
   直接に接触しないようにしたことを特徴とする放射線像
   変換パネル。