JP5615472B1 - 複合基板及び弾性波デバイス - Google Patents

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Abstract

複合基板10は、圧電基板12と該圧電基板12よりも熱膨張係数の小さい支持基板14とを接合したものである。支持基板14は、圧電基板12に接合されている第1面14aと該第1面14aとは反対側の第2面14bとを有している。支持基板14の厚さ方向の熱膨張係数は、第2面14bから第1面14aと第2面14bとの中間位置14cまでは厚さ方向に進むにつれて小さくなっている。

Description

本発明は、複合基板及び弾性波デバイスに関する。
近年、弾性波デバイスの周波数温度特性を改善する目的で、熱膨張係数の小さな支持基板上に圧電基板を接合した複合基板が用いられている。こうした複合基板を用いて弾性波デバイスを作製する一般的な工程は、次のとおりである。まず、複合基板のうち圧電基板の表面に弾性波デバイス用の電極を形成する。圧電基板の表面は、多数の弾性波デバイスが形成されるように区画されており、各弾性波デバイスに対応する位置に弾性波デバイス用の電極をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する。次に、複合基板を区画に沿ってダイシングすることにより、多数の弾性波デバイスを得る。
しかしながら、弾性波デバイスを作製する工程で複合基板に熱が加わると、圧電基板と支持基板との間の熱膨張差に起因する応力が発生する。そのため、複合基板が大きく変形し、電極幅の精度が低下し、周波数特性が劣化することがあった。また、場合によっては、圧電基板と支持基板との界面に発生する応力のため、圧電基板が支持基板から剥離したり破損したりすることがあった。このような問題を解決する方法として、支持基板のうち圧電基板を接合した接合面とは反対側の面に、熱膨張係数が圧電基板と同等の補償層を設けて3層構造の複合基板にすることが提案されている(特許文献1)。
米国特許第7408286号明細書
しかしながら、特許文献1の複合基板を作製するには、非常に複雑なプロセスが必要であり、実現困難であった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、比較的簡単な構造で良好な特性を持つ複合基板及びそれを用いた弾性波デバイスを提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の複合基板は、
圧電基板と該圧電基板よりも熱膨張係数の小さい支持基板とを接合した複合基板であって、
前記支持基板は、前記圧電基板に接合されている第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有し、熱膨張係数及びヤング率のいずれか一方の特定物性値は、前記第2面から前記第1面又は前記第2面から前記第1面と前記第2面との中間位置までは厚さ方向に進むにつれて小さくなる
ものである。
なお、「中間位置」とは、第1面と第2面との間であればどのような位置でもよく、例えば、第1面と第2面との真ん中の位置であってもよいし、真ん中から第1面に近い位置であってもよいし、真ん中から第2面に近い位置であってもよい。
本発明の弾性波デバイスは、
上述した複合基板と、
前記複合基板のうち前記圧電基板の表面に形成された弾性波デバイス用の電極と、
を備えたものである。
本発明の複合基板では、いわゆる傾斜機能材料で作製された支持基板を用いることができるため、比較的簡単な構造になる。また、例えば特定物性値が熱膨張係数の場合、支持基板の第2面から中間位置までは厚さ方向に進むにつれて熱膨張係数が小さくなる。そのため、本発明の複合基板を用いて作製した弾性波デバイスでは、周波数特性の温度変化係数が従来の支持基板を用いて作製した弾性波デバイスと同等又はそれ以上に改善される。また、複合基板を加熱したときに生じる基板の反りも小さく抑えることができる。一方、特定物性値がヤング率の場合、支持基板の第2面から中間位置までは厚さ方向に進むにつれてヤング率が小さくなる。そのため、圧電基板と支持基板との接合面における熱応力が顕著に減少し、両基板の剥離を顕著に防止することができる。
本発明の弾性波デバイスでは、上述した本発明の複合基板を用いている。そのため、特定物性値が熱膨張係数の場合、その複合基板を用いて作製した弾性波デバイスでは、周波数特性の温度変化係数が従来の支持基板を用いて作製した弾性波デバイスに比べて同等又はそれ以上に改善される。一方、特定物性値がヤング率の場合、その複合基板を用いて作製した弾性波デバイスでは、圧電基板と支持基板との接合面における応力が顕著に減少し、両基板の剥離を顕著に防止することができる。
複合基板10の斜視図。 図1のA−A断面図。 支持基板14の厚さ方向の熱膨張係数の変化を示すグラフ。 弾性波デバイス30の製造過程を示す説明図。 支持基板14の厚さ方向の熱膨張係数の変化を示すグラフ。 実施例1で用いた支持基板の厚さ方向の熱膨張係数の変化を示すグラフ。 実施例2で用いた支持基板の厚さ方向の熱膨張係数の変化を示すグラフ。 実施例3で用いた支持基板の厚さ方向のヤング率の変化を示すグラフ。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の複合基板10の斜視図、図2は図1のA−A断面図である。この複合基板10は、圧電基板12と、支持基板14とを備えている。
圧電基板12は、弾性波を伝搬可能な基板である。この圧電基板12の材質としては、タンタル酸リチウム(LT)、ニオブ酸リチウム(LN)、ニオブ酸リチウム−タンタル酸リチウム固溶体単結晶、水晶、ホウ酸リチウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、ランガサイト(LGS)、ランガテイト(LGT)などが挙げられる。このうち、LT又はLNが好ましい。LTやLNは、弾性表面波の伝搬速度が速く、電気機械結合係数が大きいため、高周波数且つ広帯域周波数用の弾性波デバイスとして適しているからである。圧電基板12の大きさは、例えば、直径が50〜150mm、厚さが0.2〜50μmである。圧電基板12に用いられる代表的な材質の熱膨張係数を表1に示す。
Figure 0005615472
支持基板14は、基板の厚さ方向での熱膨張係数が変化しているが、圧電基板12よりも支持基板14の熱膨張係数が小さいものであり、圧電基板12の裏面に直接接合により接合されているか有機接着層を介して接合されている。支持基板14を圧電基板12よりも熱膨張係数が小さいものとすることで、温度が変化したときの圧電基板12の大きさの変化を抑制し、複合基板10を弾性波デバイスとして用いた場合における周波数特性の温度変化を抑制することができる。この支持基板14は、圧電基板12に接合されている第1面14aと、第1面14aとは反対側の第2面14bとを有している。支持基板14は、厚さ方向に熱膨張係数が変化する傾斜機能材料で作製されている。図3に、支持基板14の厚さ方向と熱膨張係数との関係を示した。3つのパターンL1〜L3とも、支持基板14の熱膨張係数は、第2面14bから第1面14aと第2面14bとの中間位置14cまでは厚さ方向に進むにつれて小さくなっている。また、熱膨張係数は、パターンL1では中間位置14cから第1面14aまで略一定であり、パターンL2では中間位置14cから第1面14aまで厚さ方向に進むにつれて大きくなり、パターンL3では中間位置14cから第1面14aまで厚さ方向に進むにつれて小さくなっている。また、3つのパターンL1〜L3とも、第2面14bでの熱膨張係数は、中間位置14cより大きくなっている。複合基板10の反りを抑制するにあたり、第2面14bでの熱膨張係数は、圧電基板12の熱膨張係数と実質的に同程度の大きさであることが望ましい。パターンL2では、第1面14aでの熱膨張係数も、圧電基板12の熱膨張係数と実質的に同じであることが好ましい。なお、「実質的に同じ」とは、同じである場合のほか、差が±10%以内である場合も含む。例えば、圧電基板12がLT(熱膨張係数16.1ppm/℃)の場合には、第2面14bでの熱膨張係数は15〜17ppm/℃となっている。支持基板14の大きさは、例えば、直径が50〜150mm、厚さが100〜500μmである。
支持基板14の中間位置14cは、第1面14aと第2面14bとの間の位置であれば特に限定されるものではなく、例えば、第1面14aと第2面14bとの真ん中の位置であってもよいし、真ん中から第1面14aに近い位置であってもよいし、真ん中から第2面14bに近い位置であってもよい。
次に、こうした複合基板10を製造する方法について説明する。まず、支持基板14を作製する。支持基板14は、所望の特性が得られるように材料成分を調整した3つ以上の成形体(例えばグリーンシート)を積層して積層体とした後、その積層体を焼成することにより作製することができる。なお、材料成分としては、各種のセラミックス原料粉末などが挙げられる。その代表例を表2に示す。表1に示した各種圧電材料の粉末は、支持基板の一部としても用いることができ、表2に示したセラミックスとの複合材料とすることも可能である。続いて、支持基板14と圧電基板12とを接合する。具体的には、支持基板14の第1面14aと圧電基板12の裏面とを接合する。接合方法は、直接接合でもよいし、有機接着層を介して接合してもよい。直接接合の場合には、まず、両基板12,14の接合面を洗浄し、該接合面に付着している汚れを除去する。次に、真空中で両基板12,14の接合面にアルゴン等の不活性ガスのイオンビームを照射することで、残留した不純物(酸化膜や吸着物等)を除去すると共に接合面を活性化させる。その後、真空中、常温で両基板12,14を貼り合わせる。有機接着層を介して接合する場合には、まず、支持基板14の第1面14a及び圧電基板12の裏面の一方又は両方に有機接着剤を均一に塗布し、両者を重ね合わせた状態で有機接着剤を固化させることにより接合する。以上のようにして、複合基板10が得られる。
Figure 0005615472
次に、こうした複合基板10を用いて弾性波デバイスを作製する方法について、図4を用いて以下に説明する。図4は、弾性波デバイス30の製造過程を示す説明図である。まず、複合基板10のうち圧電基板12の表面に弾性波デバイス用の電極31を形成する。圧電基板12の表面は、多数の弾性波デバイスが形成されるように区画されており、各弾性波デバイスに対応する位置に弾性波デバイス用の電極31をフォトリソグラフィ技術を利用して形成する。なお、電極31は、IDT電極32,34と反射電極36とからなるものである。続いて、区画に沿ってダイシングすることにより、多数の弾性波デバイス30を得る。得られた弾性波デバイス30は、入力側のIDT電極32に高周波信号を印加すると、電極間に電界が発生し、弾性表面波が励振されて圧電基板12上を伝搬していく。そして、伝搬方向に設けられた出力側のIDT電極34から、伝搬された弾性表面波を電気信号として取り出すことができる。つまり、弾性波デバイス30は、弾性表面波デバイスである。
以上説明した本実施形態によれば、いわゆる傾斜機能材料で作製された支持基板14を用いることができるため、比較的簡単な構造になる。また、支持基板14の熱膨張係数は、図3のパターンL1〜L3に示すように、支持基板14の第2面14bから中間位置14cまでは厚さ方向に進むにつれて小さくなる。そのため、複合基板10を用いて作製した弾性波デバイスでは、周波数特性の温度変化係数が従来の支持基板を用いて作製した弾性波デバイスと同等又はそれ以上に改善される。また、複合基板10を加熱したときに生じる基板の反りも小さく抑えることができる。
反りを抑制する効果は、パターンL2(第1面14aにおける熱膨張係数と第2面14bにおける熱膨張係数とが圧電基板12の熱膨張係数と同じか略同じであり、第2面14bから中間位置14cに向かって熱膨張係数は小さくなり、中間位置14cから第1面14aに向かって熱膨張係数は大きくなるパターン)を採用した方がパターンL1,L3よりも顕著になる。一方、周波数特性の温度変化係数(TCF;Temperature Coefficient of Frequency)の改善効果は、第1面14aの熱膨張係数が低い方が高いため、パターンL1,L3の方がパターンL2よりも顕著になる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、支持基板14の厚さ方向の熱膨張係数の変化を表すパターンL1〜L3は、図3に示すように滑らかな曲線として説明したが、ステップ関数的なパターンとしてもよい。例えばパターンL2については、図5の実線に示すようなパターンとしてもよい。
また、支持基板14の厚さ方向の熱膨張係数は、第2面14bから中間位置14cに向かって小さくなっていればよく、例えばパターンL2の第2面14bから中間位置14cに向かう形状を図5の2点鎖線に示すようなS字状としてもよい。更に、3つ以上の成形体を積層した積層体を焼成することにより支持基板14を作製する場合、そのうちの1層の熱膨張係数が圧電基板12より小さければよく、その他の層の熱膨張係数は圧電基板12より小さいことが好ましいが、大きいものがあってもよい。
[実施例1]
圧電基板として、厚み180μm、直径100mmのLiTaO3基板を用意した。また、支持基板として、基板厚み方向の熱膨張係数が図6に示すように変化する傾斜機能材料からなる厚み200μm、直径100mmの基板を用意した。この支持基板は、第1面での熱膨張係数が3ppm/℃、中間位置での熱膨張係数が3ppm/℃、第2面での熱膨張係数が16ppm/℃となるようにした。こうした支持基板は、以下のように作製した。まず、窒化ケイ素、ジルコニア、タンタル酸リチウムの3種の材料粉末を準備した。次に、図6に示すような熱膨張係数になるように重量比率を調整し、5枚の薄いグリーンシートを作製した。そして、これらのグリーンシートを積層した後一体焼成した。
そして、圧電基板と支持基板とを10-6Pa台の真空度を保つ真空チャンバーに導入し、圧電基板の裏面と支持基板の第1面とを対向させて保持した。圧電基板の裏面と支持基板の第1面にArビームを80sec間照射し、表面の不活性層を除去し活性化した。次いで、両基板を接触させ、1200kgfの荷重をかけて接合し、貼り合わせ基板とした。この貼り合わせ基板を真空チャンバーから取り出した後、研削加工機により圧電基板を厚みが30μmになるまで研削した。次いで、研削後の貼り合わせ基板をラップ加工機にセットし、ダイヤモンドスラリーを用いて圧電基板を厚みが21μmになるまで研磨した。更に、圧電基板の表面をCMP研磨機で厚みが20μmになるまで研磨し、加工変質層を除去した。このとき、研磨剤としてコロイダルシリカを用いた。このようにして実施例1の複合基板を得た。
[比較例1]
支持基板として、基板厚み方向の熱膨張係数が3ppm/℃(一定値)のシリコン基板を用意し、実施例1と同様の方法により比較例1の複合基板を作製した。
[評価]
実施例1及び比較例1の複合基板を、支持基板の第2面が上向きになるようにしてホットプレートに置き、250℃まで加熱した。そうしたところ、比較例1の複合基板は大きく反り、基板端部はホットプレート上面から約8mm浮き上がっていた。一方、実施例1の複合基板はわずかに反ったのみであり、基板端部はホットプレート上面から約2mm浮き上がっているだけだった。このように、実施例1の複合基板では、加熱による基板の変形が大きく抑制されることが確認できた。
次に、実施例1及び比較例1の複合基板の圧電基板側の表面に1ポートのSAW共振器を作製し、周波数特性の温度変化係数(TCF)を測定した。測定温度範囲は−30℃〜90℃とした。比較例1の複合基板のTCFは−20ppm/℃であり、LiTaO3単板に比べて半分程度に改善されていた。一方、実施例1の複合基板のTCFは−25ppm/℃であり、比較例1に比べてやや劣るものの、実用上十分な温度補償効果を示した。このように、実施例1の複合基板では、温度特性の改善効果も高いことが実証された。
[実施例2]
支持基板として、基板厚み方向の熱膨張係数が図7に示すように変化する傾斜機能材料からなる厚み200μm、直径100mmの基板を用意した。この支持基板は、第1面での熱膨張係数が16ppm/℃、中間位置での熱膨張係数が3ppm/℃、第2面での熱膨張係数が16ppm/℃となるようにした。圧電基板として、実施例1と同じものを用意した。そして、支持基板と圧電基板との接合面に接着剤をそれぞれ0.3μmの厚みで塗布した。その後、両基板を貼り合わせ、100℃のオーブンで4時間養生し、両基板を仮接合した。そして、実施例1と同様の研磨方法により複合基板を作製した。再度複合基板を180℃のオーブンに投入し、8時間養生し、実施例2の複合基板を得た。
[評価]
実施例2の複合基板について、実施例1と同様にして反りとTCFの評価を行った。そうしたところ、複合基板の反りは更に抑制され、250℃まで加熱した際の基板端部のホットプレート上面からの浮き上がりは1mm以下であった。一方、TCFは−27ppm/℃であり、LiTaO3単板と比べると改善効果は認められるが、実施例1と比べるとやや効果は低めであった。また、接合界面に発生する熱応力は、計算によると実施例1に比べておおよそ1/4程度であった。そのため、耐熱性が大幅に向上すると期待される。このように、実施例2の複合基板では、TCFの改善効果は適度に得られたが、加熱による基板の変形は一段と大きく抑制され、また、接合界面に発生する熱応力も大きく抑えることができた。
[実施例3]
支持基板として、基板厚み方向のヤング率が図8に示すように変化する傾斜機能材料からなる厚み200μm、直径100mmの基板を用意した。この支持基板は、第1面でのヤング率が160GPa、第2面でのヤング率が20GPaとなるようにし、第2面から第1面に向かってヤング率が小さくなるようにした。なお、この支持基板の基板厚み方向の熱膨張係数は、3ppm/℃(一定値)とした。そして、この支持基板を用いて、実施例1と同様の方法により実施例3の複合基板を作製した。
[比較例2]
支持基板として、基板厚み方向の熱膨張係数が3ppm/℃(一定値)、ヤング率が160GPa(一定値)の基板を用意し、実施例1と同様の方法により比較例2の複合基板を作製した。
[評価]
実施例3及び比較例2の複合基板について、接合界面に発生する熱応力を計算したところ、比較例2に比べて実施例3では熱応力が1/3以下に激減した。一方、実施例3の複合基板の反りは大きく、250℃まで加熱した際の基板端部のホットプレート正面からの浮き上がりは10mmであった。また、実施例3のTCFも−29ppm/℃であり、比較例3と同程度の結果となった。このように、実施例3の複合基板では、反りやTCFの改善効果はあまり見られないものの、接合界面に発生する熱応力が激減した。
本出願は、2013年3月27日に出願された日本国特許出願第2013−66319号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本発明は、SAWフィルタなどの弾性波デバイスに利用可能である。
10 複合基板、12 圧電基板、14 支持基板、14a 第1面、14b 第2面、14c 中間位置、30 弾性波デバイス(弾性表面波デバイス)、31 電極、32,34 IDT電極、36 反射電極、L1〜L3 パターン。

Claims (7)

  1. 圧電基板と該圧電基板よりも熱膨張係数の小さい支持基板とを接合した複合基板であって、
    前記支持基板は、前記圧電基板に接合されている第1面と該第1面とは反対側の第2面とを有し、熱膨張係数及びヤング率のいずれか一方の特定物性値は、前記第2面から前記第1面又は前記第2面から前記第1面と前記第2面との中間位置までは厚さ方向に進むにつれて小さくなる、
    複合基板。
  2. 前記特定物性値は、前記中間位置から前記第1面までは厚さ方向に進むにつれて大きくなる、
    請求項1に記載の複合基板。
  3. 前記特定物性値は、熱膨張係数であり、前記第1面及び前記第2面での熱膨張係数は、前記圧電基板の熱膨張係数と実質的に同じである、
    請求項2に記載の複合基板。
  4. 前記特定物性値は、前記中間位置から前記第1面までは厚さ方向に進むにつれて略一定である、
    請求項1に記載の複合基板。
  5. 前記特定物性値は、前記中間位置から前記第1面までは厚さ方向に進むにつれて小さくなる、
    請求項1に記載の複合基板。
  6. 前記支持基板は、組成の異なる少なくとも3層の積層体を焼成したものである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の複合基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合基板と、
    前記複合基板のうち前記圧電基板の表面に形成された弾性波デバイス用の電極と、
    を備えた弾性波デバイス。
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