JP5614803B2 - 床下格納式昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨物自動車等の車両後部に装着されて、昇降プラットホームの昇降動作により貨物の積み下ろしの便宜を図るための昇降装置に係り、とくにプラットホームを折り畳んで車両床下に格納する構造の床下格納式昇降装置に関する。
従来、貨物自動車に装着する昇降装置としては、貨物自動車の後部ゲートを昇降プラットホームとして利用し、後部ゲート兼用のプラットホームをリンク機構で昇降させるのが一般的であった。
ところで、貨物自動車の車体がゲートを有しない構造で、例えば観音開き扉、スライド扉、アコーディオン扉、側面全開式屋根等を具備する構造では、昇降プラットホームが車体のゲートを兼ねる構造ではかえって不便である。
そこで、本出願人提案の下記特許文献1の昇降装置では、昇降プラットホームを折り畳み構造とし、該プラットホームを折り畳んだ状態で車体床下に格納する構造としている。
特許第3792151号公報 ところで、折り畳んだ昇降プラットホームを床下に格納するために、昇降プラットホームとこれを昇降させるリンク機構が取り付けられた本体フレームとを車両シャーシの前後方向にスライドさせて床下に格納する機構が必要である。このため、特許文献1では、図19のように、ランナ14に貫通軸体14bを溶接一体化し、この軸体14bに低摩擦係数の方形板状摺動部材14aの中心穴を嵌合させた構造とし、方形板状摺動部材14aがシャーシの前後方向に固定のスライドガイド5内を摺動することにより、スライドガイド5に対してランナ14を円滑に移動可能としている。
図19の機構では、方形板状摺動部材14aの取り付けられた貫通軸体14bが、本体フレーム側の荷重を支えることになるため、貫通軸体14b自体の強度(適切な焼き入れ等の処理が必要)やランナ14に対する取り付け強度に充分配慮する必要があり、またランナ14への貫通軸体14bの取付工程(溶接等)が必要不可欠であるため、製造コストが高くなる問題点があった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、昇降プラットホームを折り畳んで床下に格納する構成の場合に、昇降プラットホームがリンク機構を介して取り付けられた本体フレームを支えてスライドさせる機構を工夫することで、製造コストの低減、信頼性の向上を図ることが可能な床下格納式昇降装置を提供することにある。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明のある態様の床下格納式昇降装置は、車両のシャーシに前後方向に固定されたスライドガイドと、
前記スライドガイドで摺動自在にガイドされるランナを有する本体フレームと、
該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
主プレートと、該主プレートの先端側にダブルヒンジで回動自在に連結された先端側プレートとを有する昇降プラットホームと、
前記本体フレーム側と前記主プレートの基端側とを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構とを備え、
前記スライドガイドは、角パイプ状で底面部の長手方向に直線スリットを有し、
前記ランナは、上側が前記スライドガイド内に位置し、下側は前記直線スリットを通して前記スライドガイドの下方に延長し、前記ランナの前記昇降プラットホームから離れた側の上縁に方形切欠部が、前記ランナの前記方形切欠部より下がった位置に角穴部が形成され、前記角穴部は下辺部のみ幅広となっており、
前記スライドガイドの天井面に平行な姿勢で接する上側摺動部材及び前記上側摺動部材の下側に重ねて配置される第1の補強板は前記方形切欠部の両縁に嵌合する第1の方形切込み溝を有し、
前記スライドガイドの内側底面に平行な姿勢で接する下側摺動部材及び前記下側摺動部材の上側に重ねて配置される第2の補強板は前記角穴部上部の両縁に嵌合する第2の方形切込み溝を有し、
前記上側摺動部材及び前記第1の補強板は前記方形切欠部を貫通し、かつ第1の方形切込み溝が前記方形切欠部の両縁に嵌合して前記ランナに直交する向きに取り付けられるとともに、
前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は前記角穴部を貫通し、かつ第2の方形切込み溝が前記角穴部上部の両縁に嵌合して前記ランナに直交する向きに取り付けられていることを特徴としている。
前記態様において、前記上側摺動部材及び前記第1の補強板は、前記ランナの前記昇降プラットホームから離れた側に各々1個配置され、前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は、前記ランナの前後方向に各々複数個配置され、前記昇降プラットホームから離れた側の前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は、他の前記下側摺動部材及び前記第2の補強板よりも小さくなっているとよい。
前記態様において、前記補強板には前記スライドガイドの内側側面にてガイドされるローラーが回転自在に取り付けられているとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係る床下格納式昇降装置によれば、昇降プラットホームを折り畳んで床下に格納する構成の場合に、昇降プラットホームがリンク機構を介して取り付けられた本体フレームを支えてスライドさせる機構を工夫し、スライドガイドに対して摺接する摺動部材をランナの切欠部若しくは穴部を貫通して前記ランナに直交する向きに取り付けることで、ランナを貫通する貫通軸体を無くすことが可能である。このため、強度の必要な(焼き入れ等の処理が必要な)貫通軸体の部品コストを無くし、また、貫通軸体をランナに溶接する等の加工コストを無くし、製造コストの低減を図り、かつ信頼性の向上(貫通軸体の折損、曲がり等の不具合が無い)を図ることが可能である。
本発明に係る床下格納式昇降装置の実施の形態であって、昇降プラットホームの格納完了状態を示す側面図である。 昇降プラットホームの折り畳み完了で格納前の状態を示す側面図である。 昇降プラットホームの昇降動作を説明する側面図である。 昇降プラットホームの格納完了状態を示す平面図である。 ランナ及びこれに付随する構成であって、(A)はランナの側面図、(B)はランナに摺動部材及び補強板を装着した側面図である。 上側摺動部材及び補強板のランナに対する配置であって、(A)は側面図、(B)は一部を断面とした底面図、(C)は正面図である。 下側摺動部材及び補強板のランナに対する配置であって、(A)は側面図、(B)は一部を断面とした平面図、(C)は正面図である。 上側摺動部材を支える補強板であって、(A)は底面図、(B)は正面図である。 上側摺動部材であって、(A)は底面図、(B)は正面図である。 スライドガイド内のランナ及び摺動部材等の配置を示す横断面図である。 昇降用リンク機構部分を主として示す側面図である。 本発明に係る床下格納式昇降装置の他の実施の形態であって、昇降プラットホームの格納完了状態を示す側面図である。 他の実施の形態における昇降プラットホームの格納完了状態を示す平面図である。 他の実施の形態におけるランナ及びこれに付随する構成であって、ランナに摺動部材及び補強板及びローラーを装着した側面図である。 他の実施の形態における上側摺動部材及び補強板のランナに対する配置であって、(A)は側面図、(B)は一部を断面とした底面図、(C)は正面図である。 他の実施の形態における下側摺動部材及び補強板のランナに対する配置であって、(A)は側面図、(B)は一部を断面とした平面図、(C)は正面図である。 他の実施の形態における上側摺動部材を支える補強板であって、(A)は底面図、(B)は正面図である。 他の実施の形態におけるスライドガイド内のランナ及び摺動部材等の配置を示す横断面図である。 従来例におけるスライドガイド内のランナ及び摺動部材等の配置を示す横断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1乃至図4は本発明の実施の形態の全体構成を示す。これらの図において、貨物自動車のシャーシ1上には例えば箱型等の車体2が載置、固定され、床下格納式昇降装置の固定フレーム4は、貨物自動車のシャーシ1の後部に固定されている。固定フレーム4はシャーシ1の両側に横向きに(前後方向に)固定されたスリット付き角パイプ状スライドガイド5を一体に有している。図10のように、角パイプ状スライドガイド5は、底面部の長手方向に直線スリット5aを有している。この直線スリット5aは後述するランナ14を通過させるために設けられている。
床下格納式昇降装置の本体フレーム10は、連結部材としての角パイプ11とその両側にそれぞれ固着されたブラケット12,13と、両側のブラケットよりも内側に一対設けられるランナ14とを有している。ランナ14は、上側がスライドガイド5内に位置し、下側は直線スリット5aを通してスライドガイド5の下方に延長して角パイプ11外周に固着されている。
図5(A)のようにランナ14には、上縁に方形切欠部80、それより下がった位置に角穴部81,82が形成されており、角穴部81,82は下辺部のみ幅広となっている。ランナ14の下縁には角パイプ11に嵌合する方形切欠部83が形成され、ここに角パイプ11が嵌め込まれて溶接一体化されるようになっている。
ランナ14上縁の方形切欠部80は、後述するリンク機構を介し本体フレーム10に取り付けられる昇降プラットホーム60から離れた側に位置し、図5(B)に示す通り、この方形切欠部80を貫通するように方形状鉄板である図8(A),(B)の補強板90及び図9(A),(B)の方形板状の上側摺動部材100がランナ14に直交する向きに嵌着される。図6(A),(B),(C)のように、補強板90の上に上側摺動部材100が重ねて配置され、上側摺動部材100はスライドガイド5の天井面5bに平行な姿勢で図10のように接する配置である。方形切欠部80の両側の縁部が補強板90及び上側摺動部材100の方形切込み溝90a,100aにそれぞれ嵌合している。
ランナ14の角穴部81はリンク機構を介し本体フレーム10に取り付けられる昇降プラットホーム60に近い側に位置し、図5(B)に示す通り、この角穴部81を貫通するように方形状鉄板である補強板91(図8(A),(B)と同様形状)及び方形板状の下側摺動部材101(図9(A),(B)と同様形状)がランナ14に直交する向きに嵌着される。そして、図7(A),(B),(C)のように、補強板91の下に下側摺動部材101が重ねて配置され、下側摺動部材101がスライドガイド5の内側底面5cに平行な姿勢で図10のように接する配置である。補強板91及び下側摺動部材101は角穴部81の下辺部の幅広部分を利用して角穴部81内に挿入され(補強板91及び下側摺動部材101の長さLは角穴部81の幅広部分の幅W以下)、さらに補強板91及び下側摺動部材101を角穴部81の上部に持ち上げることで、角穴部81の上部の両側の縁部が補強板91及び下側摺動部材101の方形切込み溝91a,101aにそれぞれ嵌合する。
ランナ14の角穴部82はリンク機構を介し本体フレーム10に取り付けられる昇降プラットホーム60から離れた側に位置し、この角穴部82を貫通するように鉄板である補強板92(補強板91よりも外形が小さいが同様形状)及び方形板状の下側摺動部材102(摺動部材101よりも外形が小さいが同様形状)がランナ14に直交する向きに嵌着される。そして、図5のように補強板92の下に下側摺動部材102が重ねて配置され、下側摺動部材102がスライドガイド5の内側底面5cに平行な姿勢で接する配置である。補強板92及び下側摺動部材102は角穴部82の下辺部の幅広部分を利用して角穴部82内に挿入され、さらに補強板92及び下側摺動部材102を角穴部82の上部に持ち上げることで、角穴部82の上部の両側の縁部が補強板92及び下側摺動部材102の方形切込み溝にそれぞれ嵌合する。
各摺動部材100,101,102はナイロン樹脂等の耐摩耗性で摩擦係数の小さな材質であり、これらによりランナ14の上部はスライドガイド5内をがたつきなく円滑に摺動するようになっている。
前記固定フレーム4側とランナ14を一体に有する本体フレーム10との間にはランナ14を横方向(前後方向)に動かすためのスライド駆動機構15が設けられている。このスライド駆動機構15は1本の油圧シリンダであってもよいが、図4に図示の場合、ストロークを大きくするために、相互に反対向きの2本の油圧シリンダ15a,15bを用い、両油圧シリンダの本体部を機械的に一体化したものを用いている。すなわち、そのスライド駆動機構15を構成する2本の油圧シリンダ15a,15bのピストンロッドの伸長状態では、図2及び図3のように本体フレーム10(ランナ14)は車体2の床部3の後端側に近づき、逆に縮んだ状態では図1のように本体フレーム10は車体床下の奥方向に引き込まれた状態となる。
前記本体フレーム10に対して昇降駆動用リンク機構を介して連結される昇降プラットホーム60は、主プレート61と、この先端側に回動自在に連結された先端側プレート62とからなり、両プレートをダブルヒンジ(回転支点が2箇所ある2重蝶番)64で折り畳み自在に連結したものである。つまり、ダブルヒンジ64が有する連結小リンク65の一方は枢着点(回転支点)66で主プレート61先端部の上部に連結され、他方は枢着点(回転支点)67で先端側プレート62の基端部の上部に連結されている。
主プレート61及び先端側プレート62は、平板状に展開した状態では主プレート61裏側の補強材及び先端側プレート62裏側の補強材同士(あるいは両プレート61,62の端面同士)が突き合わされ、上面が平坦な1枚の平板状プラットホームとして機能するようになっている。また、折り畳んだ状態では、先端側プレート62が主プレート61上に裏返して重ねられた状態となる。
昇降プラットホーム60を自動開閉するために、主プレート61の下面側に開閉用油圧シリンダ(複動油圧シリンダ)70が配置されている。すなわち、開閉用油圧シリンダ70の本体の端部は主プレート61の下面に取付具で取り付け固定され(下面側にピン70aで枢着され)、開閉用リンク71の一端が開閉用油圧シリンダ70のピストンロッド先端に枢着され、開閉用リンク71の他端が先端側プレート62の基端部下部に一体のブラケット72に枢着されている。ここで、開閉用リンクの両端の枢着点71a,71bは、プラットホーム60の展開状態にて開閉用油圧シリンダ70の軸方向の一直線上(又は当該直線の近傍位置)にある。従って、開閉用油圧シリンダ70が伸動し始めるプラットホーム折り畳み動作の初期には、ダブルヒンジ64の連結小リンク65の先端側プレート62への枢着点67を回転支点として先端側プレート62が回動する。これにより、開閉用リンク71が先端側プレート62の回動の妨げにならないようにすることができる。また、開閉用リンク71は、主プレート61及び先端側プレート62のダブルヒンジ64による連結側の縁への接触を回避するように円弧状に湾曲している(プラットホーム展開状態のとき開閉用リンク71の中間部が下がった形状である)。なお、図示は省略するが、開閉用油圧シリンダ70のピストンロッド先端位置(開閉用リンク71の枢着点71a)にはローラーが枢着されており、このローラーが主プレート61の下面側に固定されたガイドレールで直線的に移動するように案内されている。
プラットホーム60の展開状態から開閉用油圧シリンダ70を伸動させて行くと、当初は前記枢着点67を回転支点として先端側プレート62が回動し始めるが、以後連結小リンク65の主プレート61側の枢着点66を中心とした回動も加わり、最後には先端側プレート62が裏返しで主プレート61に重なった折り畳み状態となる。
プラットホーム60の折り畳み状態から展開状態への動作は開閉用油圧シリンダ70の縮動による逆動作によって行うことができる。
図11のように、前記本体フレーム10のブラケット12にはピン21により小アーム20の上端部が枢着(回転自在に取り付け)され、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側に設けられたストッパ16に当接するようになっている。メインアーム25の基端部はピン26で小アーム20の途中位置に枢着され、先端部は主プレート61の基端側上部にピン31で枢着されている。小アーム20の下端部とメインアーム25の先端寄り途中位置間に昇降用油圧シリンダ27がピン28,29で枢着されている。さらに、前記本体フレーム10のブラケット13と主プレート61の基端側下部間にサブアーム35がピン36,37で枢着されている。メインアーム25及びサブアーム35は昇降駆動用リンク機構を成し、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側のストッパ16に当接した状態を維持しているとき、メインアーム25の両端部のピン26,31及びサブアーム35の両端部のピン36,37はそれぞれ平行四辺形の頂点に位置し、展開状態の昇降プラットホーム60は水平状態を維持する。そして、昇降用油圧シリンダ27が縮動したときはメインアーム25の先端は下がり(プラットホーム60が下降し)、伸長したときにはメインアーム25の先端は上昇位置(プラットホーム60が上昇位置)となる。シリンダ27伸動時の反力による小アーム20の回動は下部当接部20aが角パイプ側ストッパ16に当接していることで阻止される。
なお、図1乃至図3に示すように、メインアーム25の中間位置には、折り返されて裏返しとなった先端側プレート62を受け止める受け部材としての緩衝ローラー38(ゴム等の弾性材が好ましい)が取付具39で取り付けられている。
次にこの床下格納式昇降装置の実施の形態の動作説明を行う。
通常の荷役作業を行う場合には、図3(イ)、(ロ)のようにスライド駆動機構15の各シリンダは伸長状態でランナ14及び本体フレーム10は車体2の床端部に近い状態にスライドされており、昇降プラットホーム60を構成する主プレート61及び先端側プレート62は平板状に展開しておく(昇降プラットホーム60の展開操作を開閉用油圧シリンダ70を縮動させて行う)。そして、昇降駆動用リンク機構が有するメインアーム25を駆動する昇降用油圧シリンダ27を伸動乃至縮動させることにより、平行リンク状態のメインアーム25及びサブアーム35を回動させてプラットホーム60を図3仮想線(イ)の着地状態から車体2の床面3A(床部3の上面)の高さの実線(ロ)の位置にまで水平状態を維持して上昇させたり、床面3Aの高さから着地状態にまで下降させることができ、このようなプラットホーム60の昇降動作を利用することで、地上から車体床面へ又は車体床面から地上への荷役作業を行うことができる。
昇降プラットホーム60の着地状態において、昇降用油圧シリンダ27を更に縮動させて行くと、小アーム20の下部当接部20aが角パイプ11側のストッパ16から離れ(図11参照)、メインアーム25の取付支点(ピン26)が車体2の後側に移動するため、図3の仮想線(ハ)のように昇降プラットホーム60の傾動動作を実行して、着地状態におけるプラットホーム60への荷物の搬入あるいは搬出を効率的に行うようにすることもできる。
通常の荷役終了後のプラットホーム格納動作は次のように行う。図3(イ)の状態、つまり昇降プラットホーム60の展開状態において、開閉用油圧シリンダ70を伸動させ、当初は前記枢着点67を回転支点として先端側プレート62を回動させ、以後連結小リンク65の主プレート61側の枢着点66を中心とした回動も加え、最後に先端側プレート62を裏返して主プレート61に重ねた折り畳み状態とし、折り畳み状態のプラットホーム60の高さを格納直前の所定高さにする(図2参照)。
この図2の状態からスライド駆動機構15の各シリンダを縮動させることにより、ランナ14は各摺動部材100,101,102がスライドガイド5内を摺動することでスライドガイド5に対して円滑に移動し、本体フレーム10及び図1のように折り畳んだ昇降プラットホーム60が車体2の床下に引き込まれて格納されることになる。
昇降プラットホーム60の格納状態から荷役が可能なように展開する動作は、格納動作の逆であり、まずスライド駆動機構15の各油圧シリンダ15a,15bを伸動させてランナ14及び本体フレーム10を車体2の床部3の後端側に移動させ、その後開閉用油圧シリンダ70を縮動させて折り畳み状態の昇降プラットホーム60を展開して1枚の平板状のプラットホーム形状とする。以後、昇降用油圧シリンダ27を縮動又は伸動させてメインアーム25及びサブアーム35を介してプラットホーム60を昇降駆動する。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 本体フレーム10と一体のランナ14の上縁の方形切欠部80に、上側摺動部材100がランナ14に直交する向きに嵌め込まれるとともに、方形切欠部80よりも下がった位置の角穴部81,82に、下側摺動部材101,102がランナ14に直交する向きにそれぞれ嵌め込まれており、上側摺動部材100がスライドガイド5の天井面5bに平行な姿勢で摺動自在に接するとともに、下側摺動部材101,102がスライドガイド5の内側底面5cに平行な姿勢で摺動自在に接する構造としたので、スライドガイド5に対するランナ14の円滑な移動を確保できる。また、各摺動部材100,101,102をランナ14に取り付けるために従来必要であった貫通軸体を無くすことが可能であり、このため、強度の必要な(焼き入れ等の処理が必要な)貫通軸体の部品コストを無くし、また、貫通軸体をランナに溶接する等の加工コストを無くし、製造コストの低減を図り、かつ信頼性の向上(貫通軸体の折損、曲がり等の不具合が無い)を図ることが可能である。ランナ14への方形切欠部80及び角穴部81,82の加工はレーザー加工により容易に行うことができる。
(2) 前記方形切欠部80をランナ14の昇降プラットホーム60から離れた側に形成しておくことで、上側摺動部材100は1個の配置でよく、部品点数の削減に有効である。
(3) 各摺動部材100,101,102の裏側に補強板90,91,92を重ねて配置しておくことにより、充分大きな荷重に耐えることが可能である。
図12乃至図18は本発明の他の実施の形態を示す。この場合、ランナ14には、上側摺動部材100及び補強板90、下側摺動部材101,102及び補強板91,92、に加えて、ローラー110,111が設けられている。
すなわち、摺動部材100,101,102や補強板90,91,92の配置は前述の実施の形態と同様であるが、補強板90の底面(上側摺動部材100を配置した面の反対側)には、ローラー110が回転自在に取り付けられており、このローラー110は図15のように上側摺動部材100の側縁から僅かにはみ出してスライドガイド5の内側側面5dに当たってガイドされるようになっている。同様に、補強板91の上面(下側摺動部材101を配置した面の反対側)にも、ローラー111が回転自在に取り付けられており、このローラー111は図16のように下側摺動部材101の側縁から僅かにはみ出してスライドガイド5の内側側面5dに当たってガイドされる。
各ローラー110,111の取り付けは以下のように行う。すなわち、補強板90,91に形成された段付穴90b,91bに雌ネジを形成したピン120を嵌合し、ボルト121でピン120を補強板90,91に固定し、かつボルト122でローラー110,111を回転自在に取り付ける。摺動部材100,101にはボルト121に対する逃げ穴100b,101bが形成されている。
なお、図13の平面図に示すように、左右のスライドガイド5に対してローラー110,111は外向きに配置されている(図13の長手方向中心線Cの反対側を向く配置である。)。
このようにローラー110,111を配置することにより、本体フレーム10を左右のスライドガイド5の中間位置にて1個のスライド駆動機構15で駆動する場合に、左右のスライドガイド5内を摺動するランナ14の移動量にずれが発生して本体フレーム10の移動が円滑ではなくなる危険性を除去することができる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本実施の形態では、プラットホームの折り畳み動作は開閉用油圧シリンダで自動化したが、プラットホームの折り畳み動作が手動であっても本発明を適用可能である。
また、昇降プラットホームは主プレートと先端側プレートとを折り畳み自在に連結した2分割構造を例示したが、昇降プラットホームは折り畳み自在な3分割構造とした場合であっても本発明を適用可能である。
さらに、左右のランナ14に対してそれぞれスライド駆動機構(油圧シリンダ)を設けて駆動してもよい。
1 シャーシ
2 車体
3 床部
4 固定フレーム
5 スライドガイド
10 本体フレーム
11 角パイプ
12,13,72 ブラケット
14 ランナ
15 スライド駆動機構
16 ストッパ
20 小アーム
25 メインアーム
27 昇降用油圧シリンダ
35 サブアーム
60 昇降プラットホーム
61 主プレート
62 先端側プレート
64 ダブルヒンジ
65 連結小リンク
66,67 枢着点
70 開閉用油圧シリンダ
71 開閉用リンク
80 方形切欠部
81,82 角穴部
90,91,92 補強板
100,101,102 摺動部材
110,111 ローラー

Claims (3)

  1. 車両のシャーシに前後方向に固定されたスライドガイドと、
    前記スライドガイドで摺動自在にガイドされるランナを有する本体フレームと、
    該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆動機構と、
    主プレートと、該主プレートの先端側にダブルヒンジで回動自在に連結された先端側プレートとを有する昇降プラットホームと、
    前記本体フレーム側と前記主プレートの基端側とを連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リンク機構とを備え、
    前記スライドガイドは、角パイプ状で底面部の長手方向に直線スリットを有し、
    前記ランナは、上側が前記スライドガイド内に位置し、下側は前記直線スリットを通して前記スライドガイドの下方に延長し、前記ランナの前記昇降プラットホームから離れた側の上縁に方形切欠部が、前記ランナの前記方形切欠部より下がった位置に角穴部が形成され、前記角穴部は下辺部のみ幅広となっており、
    前記スライドガイドの天井面に平行な姿勢で接する上側摺動部材及び前記上側摺動部材の下側に重ねて配置される第1の補強板は前記方形切欠部の両縁に嵌合する第1の方形切込み溝を有し、
    前記スライドガイドの内側底面に平行な姿勢で接する下側摺動部材及び前記下側摺動部材の上側に重ねて配置される第2の補強板は前記角穴部上部の両縁に嵌合する第2の方形切込み溝を有し、
    前記上側摺動部材及び前記第1の補強板は前記方形切欠部を貫通し、かつ第1の方形切込み溝が前記方形切欠部の両縁に嵌合して前記ランナに直交する向きに取り付けられるとともに、
    前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は前記角穴部を貫通し、かつ第2の方形切込み溝が前記角穴部上部の両縁に嵌合して前記ランナに直交する向きに取り付けられていることを特徴とする床下格納式昇降装置。
  2. 前記上側摺動部材及び前記第1の補強板は、前記ランナの前記昇降プラットホームから離れた側に各々1個配置され、前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は、前記ランナの前後方向に各々複数個配置され、前記昇降プラットホームから離れた側の前記下側摺動部材及び前記第2の補強板は、他の前記下側摺動部材及び前記第2の補強板よりも小さくなっている請求項1記載の床下格納式昇降装置。
  3. 前記補強板には前記スライドガイドの内側側面にてガイドされるローラーが回転自在に取り付けられている請求項1又は2記載の床下格納式昇降装置。
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