JP5614113B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、内鍋の温度分布を均一化することにより、炊飯時の炊飯性能を向上させた電気炊飯器の構成に関するものである。
最近のマイコン制御式の電気炊飯器では、例えば電磁誘導加熱式(IH式)の電気炊飯器に代表されるように、高い加熱出力で効率良く炊飯を行ない、炊飯が完了すると、自動的に保温工程に移行し、ユーザーにより保温取消スイッチが押されるか又は保温設定時間が経過するまでの間は、ご飯の温度が予じめ設定した所望の保温温度に維持されるように、ご飯の温度を検出しながら保温ヒータ等保温加熱手段の加熱量を適切に制御するようになっている(特許文献1参照)。
このように、最近の電気炊飯器の場合、炊飯時の加熱出力が高く、したがって、ご飯が、早く、美味しく炊き上り、保温性能も良いなどの点で、メリットが大きい。
ところで、より美味しいご飯を炊くためには、できるだけ多くの熱量を内鍋の中に収容された米と水に与え、内鍋全体をムラ無く加熱することが重要である。
しかし、炊飯器でご飯を炊く上で、あまり多くの熱量を加えすぎると、吹きこぼれたり、ご飯が焦げたり、炊飯器本体にダメージを与えるといった問題があり、あまり大きな熱量を加えることができないという制約があった。
このため、例えば保護枠下部のワークコイル部分に送風ファンによる冷却風を送り、ワークコイル部分のダメージを回避する対策なども採用されていた(特許文献2参照)。
特開2000−14541号公報 特開2007−325868号公報
以上のような構成にすると、ワークコイルや保護枠部分の耐熱対策としては有効であるが、ワークコイルや保護枠部分を冷却したとしても、本来求められている炊飯性能自体の向上、加熱力の向上にはつながらない。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、内鍋に対して、効率的、かつ迅速な空気の供給を可能とし、同供給空気により内鍋高温部の効果的な冷却を図るとともに、同高温部で回収した熱量を内鍋低温部の加熱に有効に利用することにより、内鍋全体の温度分布を均一にするとともに加熱効率を向上させた電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明は、加熱時において高温部および低温部が生じる内鍋と、内鍋を加熱する内鍋加熱手段と、マイコンによる内鍋加熱制御手段とを備え、吸水、昇温、炊き上げ、むらしの工程よりなる炊飯加熱制御を実行するとともに、上記内鍋外周の高温部に空気を供給する送風手段を設け、同送風手段から上記内鍋外周の高温部に供給される空気により上記内鍋外周の高温部を冷却するとともに、上記内鍋外周の高温部を冷却することにより回収した熱量を上記内鍋の低温部に送風して上記内鍋の低温部の加熱に利用するようにした電気炊飯器であって、上記送風手段は、上記内鍋の周方向に相互に所定の距離を置いて設けられた2組の送風ファンよりなり、該2組の送風ファンを設定された所定の時間間隔で交互に駆動することによって、上記内鍋外周の高温部から低温部に対して、効率的、かつ迅速に供給方向を変えて空気を供給するように構成したことを特徴としている。
このように、内鍋の外周に対して空気の供給を可能とし、同供給空気により内鍋外周の高温部を冷却するとともに、該内鍋外周の高温部で回収した熱量を内鍋外周の低温部に供給して、同内鍋外周の低温部の加熱に利用するようにすると、内鍋の一部分への局部的な加熱量の集中を回避して、内鍋全体の温度分布を均一にすることができる。
その結果、吹きこぼれや焦げ付きの発生を防止して、さらに内鍋への加熱量を増大させることができる。したがって、より一層美味しいご飯を炊き上げることができるようになる。
さらに、高温部の熱を低温部の加熱に有効に利用することから、無駄なく加熱効率をも向上させることができる。
しかも、この発明の構成の場合、上記送風手段は、上記内鍋の周方向に相互に所定の距離を置いて設けられた2組の送風ファンよりなっており、該2組の送風ファンを設定された所定の時間間隔で交互に駆動することによって、周方向の全体にわたって、上記内鍋外周の高温部から低温部に対して、きわめて効率良く、かつ迅速に、供給方向を変えて空気を供給するように構成されている。
たとえば、1組の送風ファンで内鍋の周方向全体を冷却しようとした場合、内鍋周方向の上流側では空気流の流速が速く、温度は低いために、効率良く内鍋外周の高温部が冷却されるが、送風ファンからの距離が大きくなる周方向下流側では空気流の流速が低下する一方、その温度が上昇する。したがって、冷却効果が大きく低下する。また、温度が高くはなっても流速が低くなると、低温部の加熱効率も悪くなる。
その結果、必ずしも有効に内鍋の一部分への局部的な加熱量の集中を回避して、内鍋全体の温度分布を均一にすることができなくなる。
ところが、上記のように、内鍋の周方向に相互に所定の距離を置いて2組の送風ファンを設け、これら2組の送風ファンを設定された所定の時間間隔で交互に駆動するようにすると、一方側送風ファンの内鍋周方向の下流側は、他方側送風ファンの内鍋周方向の上流側となり、それらの状態が同設定された所定の時間間隔で交互に繰り返されることから、内鍋周方向の全体に亘って略均等に温度の低い空気流を高い流速で流すことができるようになる。
したがって、内鍋外周の全体に亘って、高温部の効率の良い冷却、熱回収と、同熱回収されて高温になった十分な量、十分に速い流速の空気流による低温部の有効な加熱が可能となる。
しかも、上記2組の送風ファンは所定の時間間隔で交互に駆動されることから、それらが同時に駆動される場合に比べて、電力消費量は1台分と同様であり、駆動回路の電源容量を大きくしなくて済む。
(2) 請求項2の発明
この発明は、上記請求項1の発明の構成において、内鍋加熱手段が電磁誘導加熱手段としてのワークコイルであり、内鍋外周の高温部は、該ワークコイルに対応する発熱部分であることを特徴としている。
電磁誘導加熱方式の電気炊飯器では、内鍋が金属製のものである場合、およびセラミック製のもので、かつ別途発熱体を有するものの場合の何れの場合にあっても、ワークコイルに対応した部分が最も高温の発熱部となる。
したがって、そのような場合には、同高温部の熱を空気により有効に回収冷却して、同部分での局部的な加熱による焦げ付きの発生を防止するとともに、周辺部分の耐熱許容度の向上を図る。
また、同部分で回収した熱を側壁部などのワークコイルから離れた低温部分に有効に作用させて、同低温部分のご飯に対する加熱力の向上を図る。
これにより、内鍋全体の加熱温度を可及的に均一化し、加熱効率を向上させて、吹きこぼれ、焦げ付きを防止するとともに、有効に炊飯性能を向上させる。
(3) 請求項3の発明
この発明は、上記請求項1又は2の発明の構成において、送風手段による送風は、炊飯工程において、高加熱出力での炊飯加熱制御が実行される所定の工程で行われるようになっていることを特徴としている。
ご飯を美味しく炊き上げるためには、昇温工程や昇温工程後の炊き上げ工程などの、飯米に十分に熱を通す高温での高加熱出力が要求される工程で、内鍋に可能な限り高加熱出力を与えることが好ましい。
しかし、その場合において、内鍋に局部的に高温になる部分があると、同部分での耐熱対策が必要となり、有効に加熱出力を増大させることができない。
ところが、上述のように送風手段で送風することにより、上記局部的に高温になる部分を冷却して、その熱を有効に回収し、逆に低温部側に移送して作用させるようにすると、さらに内鍋への加熱量を増大させることができるようになり、より一層美味しいご飯を炊き上げることが可能となる。
以上の結果、本願発明によると、内鍋の温度分布を均一にしながら、有効に加熱量をアップすることができるので、焦げ付きや吹きこぼれを生じさせることなく、美味しいご飯を炊き上げることができる。
本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の構成を示す斜視図である。 同電気炊飯器の内部構成を示す縦断面図である。 同電気炊飯器の保護枠底部部分の構成を示す底面図である。 同電気炊飯器の送風ファン吹出通路部分の構成を示す水平断面図(下方から見た図)である。 同電気炊飯器の内鍋への送風通路を有する保護枠部分の構成を示す縦断面図である。 同電気炊飯器の基板カバーと該基板カバーへの送風ファン取付状態の構成を示す斜視図である。 同電気炊飯器の制御回路部分の構成を示すブロック図である。 同電気炊飯器の内鍋冷却用送風ファンの制御を伴う炊飯制御の内容を示すフローチャートである。
図1〜図6は、本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器の炊飯器本体および要部の構成を、また図7は制御回路部の構成を、図8は図7の制御回路による炊飯制御の内容を示している。
(炊飯器全体の構成)
この電気炊飯器では、図1〜図3に示すように、例えば内鍋(飯器ないし保温容器)3として非金属材料からなる蓄熱性の良い鍋(例えば、セラミック製の土鍋)が一例として採用されており、その底部3aの中央面(フラット面部)および該底部3a外周の湾曲面部(R面部)には、それぞれ内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えば銀ペースト等の金属製の第1,第2の誘導発熱体G1,G2が設けられている。
そして、この電気炊飯器では、同構成の内鍋3と、該内鍋3を任意に収納セットし得るように形成された下部側合成樹脂製の皿状の保護枠4aおよび上部側金属製の筒状壁4bよりなる内ケース4と、該内ケース4を保持する外部筺体である合成樹脂製の有底筒状の外ケース5と、該外ケース5の下部に一体に嵌合された合成樹脂製の底ケース13と、上記外ケース5と上記内ケース4とを合成樹脂製の肩部材10により一体化して形成された炊飯器本体1の上部に開閉可能に設けられた蓋体2とから構成されている。
一方、内ケース4の底壁部である皿状の保護枠4aの下方側には、フェライトコア収納部6a,6a・・・を備えたコイルカバー(コイル台)6が設けられおり、その下部にはフェライトコア6b,6b・・・を配置し、またそれらの間には、上記内鍋3の底部3aの中央部側フラット面部と外周部側湾曲面部(コーナー部)3bの上記第1,第2の2組の誘導発熱体G1,G2位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された第1,第2の2組のワークコイルC1,C2が設けられており、それらへの通電時には上記内鍋3の上記第1,第2の誘導発熱体G1,G2にうず電流を誘起して、上記内鍋3を効率良く加熱するようになっている。
上記合成樹脂製の外ケース5の後部側は、平面視H形の形状に成型されていて、前後方向に平行な左右の側壁部間後部に位置して左右に延びる仕切壁24が設けられている。そして、この仕切壁24の左右両端側には、後方側から平面視コ字形の外ケースカバー5bの側壁部前端が嵌合(係合)されるようになっている。
上記外ケース5の仕切壁24と上記外ケースカバー5aとの間には、上記内ケース4側と仕切られる形で、シール性の高い電装品収納空間が形成されている。そして、この電装品収納空間内に、上記のようにワークコイルC1,C2、保温ヒータH1等を駆動制御するIGBTやヒータ駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路、平滑回路などを備えた第1の電気基板(制御基板)B1および該第1の電気基板B1を保持した電気基板カバー(制御基板カバー)7が上下方向に立設する状態で設けられている。
この第1の電気基板B1上には、IGBT等の発熱部品19a,19b、その他必要部品19c,19dが設けられているとともに、接続用配線であるフレキシブルなフラットケーブルを介して後述する蓋体2側の第2の電気基板(マイコン基板)B2が接続されている。
上記電気基板カバー7は、例えば上記外ケース5の仕切壁24に対して着脱可能な状態で取り付けられるようになっていて、図6に示すように、その下部側には保護枠4aの下面側ワークコイルC1,C2部分および第1の電気基板B1のヒートシンク25の放熱フィン部分に冷却用の空気を流す第1の送風ファン11Aが、また左右両側には、上記内鍋3の第1,第2の発熱体G1,G2部分に向けて直接冷却空気を送風する第2,第3の送風ファン11B,11Cが取付片7a,7bに対し、取付ビス19,19を介して、それぞれ一体に取り付けられ、それらの全てが1ユニット化されている。
第1の送風ファン11Aは、上下方向に開口した短筒状のファンケーシング56a内の送風通路56bに軸流ファン56cを備えるとともに、保護枠4aの底部側への吹出空気分流ダクト56dを備えて構成されている。
他方、第2,第3の送風ファン11B,11Cは、渦巻き形状のスクロールケーシング11b内にファンモータ11eにより駆動される多翼ロータ11dを配置し、側面側に設けた空気吸込口11gより吸い込んだ空気をスクロール通路11a下流の空気吹出端11f部分から吹き出すようにしたシロッコファン(登録商標)よりなり、それらは交互に所定時間運転されるようになっており、その空気吹出端11f,11fからの吹出空気は、上記保護枠4aの上端4b部分の全周に位置して形成された送風路15(図3〜図5参照)に対してフレキシブルなゴム製の連通パイプ13,13を介して吹き出されるようになっている。
上記送風路15は、例えば図5に示すように、上記保護枠4aの上端4b部分に形成された凹溝状の環状ダクト4eと該環状ダクト4eに対して上方側から嵌合される逆凹溝形状のキャップ部9aを有するダクトリング9との間に形成されている。該送風路15は、炊飯器本体1の左右両側に位置して、上記連通パイプ13,13が臨まされる部分の幅が広くなっている。この送風路15には、図4に示すように、円周方向に等間隔で6個の送風用開口F1〜F6が内鍋3コーナー部3bの発熱体G2に向けて(かつ若干下方に向けて)形成されている。また、上記各送風用開口F1〜F6内には、平面視V字状の送風ガイドがそれぞれ設けられており、該送風ガイドの存在により、一方の送風ファンが駆動されているときに、送風路15を流れる冷却風が距離の異なる各送風用開口F1〜F6から円滑に内鍋3の発熱体G2,G1部分に向けてスムーズに送風されるようになっている。
ご飯を美味しく炊き上げるためには、昇温工程や昇温工程後の炊き上げ工程などの、飯米に十分に熱を通す高温、かつ高加熱出力が要求される炊飯工程で、内鍋3に対して可能な限り高い加熱出力を与えることが好ましい。
しかし、その場合において、内鍋3に局部的に高温(例えば250℃前後)になる部分があると、同部分での耐熱対策が必要となり、有効に加熱出力を増大させることができない。
ところが、上記のように内鍋3の発熱体G2,G1部分に直接冷却用の空気を第2,第3の送風ファン11B,11Cで送風することにより、上記局部的に高温になる発熱体G2,G1部分を冷却して、その熱を有効に回収し、逆に低温の側壁部3c側に移送して作用させるようにすると、内鍋3全体の加熱温度を可及的に均一化し、加熱効率を向上させて、吹きこぼれ、焦げ付きを防止することができるとともに、さらに従来加熱不足であった内鍋3の側壁部3cへの加熱量を大きく増大させることができるようになり、より一層美味しいご飯を炊き上げることが可能となる。
この場合において、上記内鍋3の底部3a側から側壁部3c側に移送される高温の空気は、内鍋開口縁部(フランジ部)3dの外周面まで流され、側壁部3cの全体を下端から上端まで効率良く加熱する。
さらに上記内ケース4の皿状の底壁部である保護枠4aは、その底面部の中央部に内鍋3の底部3aの温度を検知するサーミスタを内装した底センサー18のセンサー部嵌合口が形成されているとともに、同センサー部嵌合口の外周側上面にはドーナツ状の遮熱板8が設けられている(図2参照)。また、上端部4b上の環状ダクト9の外周部内側には、所定幅半径方向外方に張り出したフランジ状の段部が設けられ、この段部部分に上記上部側筒状壁部4cの下端側が係合載置されている(図2参照)。
他方、同上部側筒状壁部4bの上端は、図示しない内枠部材を介して上記炊飯器本体側外ケース5上端の肩部材10側に連結して固定されている。
また、上記内ケース4の上部側筒状壁部4bの外周には、炊飯および保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、炊飯時および保温時において上記内鍋3の側壁部3cの全周を有効かつ均一に加熱するようになっている。
なお、符号11は、上記底ケース13の後部側に設けられている上記第1の送風ファン11A用の空気吸込口である。
(蓋体の構成)
さらに、符号2は上述の蓋体であり、該蓋体2は、その最上面を構成するとともに、中央部の蒸気パイプ嵌合孔2f部分におねば戻し機能を有する蒸気パイプ(調圧ユニット)14を備えた合成樹脂製の外カバー2aと、該外カバー2aの外周部に嵌合一体化して設けられた同じく合成樹脂製の内カバー2bと、該内カバー2bの外周部内に設けられた内枠部材2cと、該内枠部材2cの内側に設けられた金属製の放熱板2dと、該放熱板2dの上面に設けられた蓋ヒータH2と、上記放熱板2dの下方側に設けられた金属製の内蓋2eとを備えて構成されている。
また、放熱板2dの外周縁部下方および内蓋2eの外周縁部下方には、それぞれパッキンP1,P2が設けられており、内蓋2eは、パッキンP2を介して内鍋3の開口縁部3dの内側に傾斜した上面部に広く接触させられている。また、蒸気パイプ14には、下方側放熱板2dの蒸気導入口部から上方側外カバー2aの蒸気排出口14aに向けて相互にジグザグ構造に連通した蒸気排出通路25が形成されている。そして、14cは、同蒸気排出通路25の調圧パイプ14b内の調圧弁(球体弁)、14dはその下方側の弁口部を有する筒状の弁座部、14eは同弁座部の下端に嵌合された調圧キャップである。
この蓋体2は、上記外ケース5の後壁上部の肩部材10に対してヒンジ部(ヒンジ機構)を介して上下方向に回動自在に取付けられており、その開放端側(前端側)内周面には、該蓋体2に係合して当該蓋体2の上方への開放を係止する炊飯器本体1側ロック片17aのロック爪17bが係合する係合部2gが設けられている。
そして、上記外ケース1の前壁5a側上部位置に設けられているロック機構アンロック操作部17のON操作によって、同ロック片17aのロック爪17bの蓋側係合部2gとの係合が解除されると、後述するコイルバネ40(蓋側係合片41aと本体側係合片41bを有する)の付勢力によって、上記蓋体2が自動的に上方に開かれるようになっている。
また、符号16は、上記内鍋3内の温度および沸騰状態を検知する蓋センサ(蒸気センサ)である。
この蓋センサ16は上記内蓋2eの開口部に蒸気通路16eを有した蒸気パイプ16cを嵌合するとともに、同蒸気パイプ16c内の蒸気通路16e内に上方側放熱板2d側に取付ホルダー16aおよび16dを介して取り付けられている温度センサ16bの先端を挿入する形で設けられている。この場合、上記同温度センサ16bは、図示のように上方から下方に向けて長く延びる軸体状のものよりなり、その先端側センサ部(温度検知部)が、上記内鍋3の開口縁部3dよりも内側に臨んで(侵入する形で)設けられている。
一方、上記蓋体2の外カバー2aの前部中央には、当該炊飯器の操作部および表示部を構成する操作パネル部20嵌合用の凹溝部2fが形成されており、同凹溝部2f部分に外カバー2aの外周面と連続する外周面を形成する形で操作パネル部20が嵌合されてカバーされるようになっている。
該操作パネル部20は、例えば薄型のボックス構造(合成樹脂製)のものよりなり、上記凹溝部2f内に着脱自在に嵌合して収納されている。そして、その上部側部材の上方側中央部に液晶表示部21に対応する透明窓を有するとともに、その周囲には、タイマー炊飯用の炊飯予約スイッチ、炊飯スイッチ、火かげんスイッチ、保温取消スイッチ、炊飯メニュー(例えば白米、早炊き、おこわ、おかゆ、玄米その他のコースメニュー)を指定するメニュースイッチ、お米選択スイッチ、時計及びタイマーの時刻時設定スイッチ、時計及びタイマーの時刻分設定スイッチの各操作キー22a〜22i(図1、図7参照)が設けられている。
一方、同操作パネル部20の内側には、上記各種スイッチのスイッチ部品およびそれら操作スイッチの操作状態等表示制御機能、上記第1,第2のワークコイルC1,C2、保温ヒータH1、蓋ヒータH2各々への通電制御機能を有するマイコン制御ユニットを備えた第2の電気基板(マイコン基板)B2とともに液晶表示部21がそれぞれ上記操作パネル部20面(上部側部材の上面)に対して所定の相対角を有した状態で設けられている。
また第2の電気基板(マイコン基板)B2は、上記操作パネル部20の全体に対応し、かつ上記液晶表示部21よりも下方側に位置して、上記操作パネル部20の前傾角よりも小さな前傾角を有して、上記操作パネル部20収納ボックス内の底壁部上面側に設置されている。
ところで、上記構成の電気炊飯器においては、炊飯工程中に第1,第2のワークコイルC1,C2への通電によって内鍋3の第1,第2の発熱体G1,G2が電磁誘導加熱されて発熱部となり、内鍋3が加熱されるようになっているが、第1,第2の発熱体G1,G2に対応した部分が相当な高温になることから、そのままでは発熱体対応部周辺のワークコイルC1,C2や温度センサ18の耐熱温度を考慮して加熱量を制限する必要がある。
そこで、本実施の形態においては、以上のように、保護枠4a外側のワークコイルC1,C2等を冷却する従来の第1の送風ファン11Aとは別に、内鍋3の底部3aを直接冷却する第2,第3の送風ファン11B,11Cを配設し、該第2,第3の送風ファン11B,11Cからの冷却風を、上記保護枠4aの左右両側部に形成した送風路15,15および送風用開口F1〜F6を介して上記内鍋3の発熱体G2,G1部分に向けて送風して、冷却し、しかも同冷却によって得た熱を、さらに側壁部3cの加熱に有効に利用するように構成している。
以下、同送風システムを採用した制御回路の構成について説明した上で、それを前提とする炊飯制御の内容について具体的に説明する。
(制御回路部分の構成)
次に図7は、上述のように構成された炊飯器本体の炊飯および保温制御を行う制御回路部分の構成を示す。
この制御回路には、上述した第1,第2のワークコイルC1,C2および保温ヒータH1、蓋ヒータH2等の出力を制御する出力制御用のマイコン制御ユニット40を中心として、AC電源30側からの電源回路部に待機電力低減回路32、整流平滑回路35a,35b、第1,第2のワークコイルC1,C2、IGBT、チョークコイル、共振回路よりなるIH回路37、DC20V電源36、各種センサを用いた温度検出回路38、入力電圧検出回路39、マイコン電源回路41、IGBT駆動回路42、入力電流検出回路43、電源電圧のゼロクロス検出回路44、リセット回路48、保温ヒータ駆動回路33、蓋ヒータ駆動回路34、第1,第2,第3の送風ファン11A,11B,11Cのファンモータ駆動回路26A,26B,26C、メインクロック信号発生回路45、EEPROM46等がそれぞれ設けられており、それらが各々図示のようにマイコン制御ユニット40に対して接続されている。
また、同マイコン制御ユニット40には、さらに第2の電気基板B2側の液晶表示部21、タイマー炊飯用の炊飯予約スイッチ、炊飯スイッチ、火かげんスイッチ、保温取消スイッチ、炊飯メニュー(例えば白米、早炊き、おこわ、おかゆ、玄米その他のコースメニュー)を指定するメニュースイッチ、お米選択スイッチ、時計及びタイマーの時刻時設定スイッチ、時計及びタイマーの時刻分設定スイッチ等の各種操作キースイッチ22a〜22iが、それぞれマイコン制御ユニット40に接続されている。
(炊飯制御)
次に図8のフローチャートは、上述の左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cを用いて内鍋3の加熱効率、加熱性能を均一に向上させた本願発明の実施の形態に係る炊飯制御の内容を示している。
本実施の形態の制御では、吸水工程終了後、昇温工程に入ると、送風ファン切替タイマーをセットして、上述した左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cを所定の時間間隔で交互に駆動し、内鍋3の発熱体G1,G2部分の周囲に直接送風することによって、同内鍋3の発熱体G1,G2外周部分を直接冷却し、内鍋3の底部3a部分における焦げ付きの発生を防止するとともに、さらなる加熱量のアップを可能とし、それらによって加熱昇温された高温の空気を上方側側壁部3c外周に沿って流し、同側壁部3cを高温の空気で加熱することによって所定温度以上に昇温せしめ、同内鍋側壁部3c部分のご飯に対する加熱量を増大させ、内鍋3の底部3aから側壁部3c、さらには開口縁部3dにいたる全体の加熱量分布を可及的に均一にすることによって、吹きこぼれや焦げ付きを生じさせることなく、十分な加熱量を確保することによって、より美味しいご飯を炊き上げられるようにしている。
すなわち、該制御では、先ず所定のメニュー(例えば白米炊飯コース)が選択され、上述した炊飯器本体1側の炊飯スイッチ22aが押されると、炊飯制御を開始する。
そして、先ずステップS1に進んで吸水工程を実行する。すなわち、同吸水工程では、所定の浸し時間を経たのち、上述のワークコイルC1,C2、蓋ヒータH2をそれぞれONにし、炊飯中の表示を行って吸水加熱制御を行う。
この吸水工程における吸水制御時間は、上記浸し時間を含めて所定時間行われる(この時の吸水温度は、その時の室温、水温を考慮して、例えば所定の温度30℃〜40℃に調整する。
その後、上記吸水開始後所定の設定吸水時間が経過したか否かを判定する。
そして、同判定の結果、YESの時(設定吸水時間が経過した時)は、次にステップS2に進んで、例えばワークコイルC1,C2に対する通電率をアップさせることによって「合数判定」工程を開始し、その時の合数(炊飯量)を判定する。そして、その判定結果、例えば(大量),(中量),(小量)に対応して、その量の炊飯に必要な以後の昇温工程での昇温制御に必要な通電量(電力量)を適切かつ正確に設定して、ステップS3〜S11の昇温工程制御を実行する。
すなわち、該昇温工程では、先ずステップS3で昇温工程タイマーの工程設定時間を所定時間TOに、またステップS4で、左右2組の第2,第3の送風ファン駆動パラメータPfを「左」に、ステップS5で送風ファン切替タイマーを所定時間Tfに、それぞれセットする。
そして、その上でステップS6に進み、上記左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cの内、送風ファン駆動パラメータPfに設定された方の送風ファンを駆動する。
また、それと同時にステップS7で、上記ステップS2で判定された合数(炊飯量)に応じ、かつ送風ファンの駆動に対応して通常(送風ファン非駆動時・・・・従来)よりも所定通電率(例えば90%〜100%)高く設定された通電率でワークコイルC1,C2を駆動し、内鍋3の底部3aから側壁部3cまでの全体を効率良く加熱する。
次にステップS8に進み、上記送風ファン切替タイマーの切替設定時間Tfがタイムアップ(経過)したか否かを判定し、YESの時は、ステップS9に移って上述した送風ファン駆動パラメータPfをそれまでと反対側、それまでが「左」であった時には「右」に、それまでが「右」であった時には「左」に切替えてセットし、さらに続くステップS10で、上述の送風ファン切替タイマーの設定時間Tfを再セットした上で、上述のステップS6に戻り、上記左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cの内、送風ファン駆動パラメータPfに設定された方の送風ファンを駆動する。
また、それと同時にステップS7で、上記ステップS2の合数判定工程で判定された合数(炊飯量)に応じ、かつ送風ファンの駆動に対応して通常(送風ファン非駆動時間・・・従来)よりも所定通電率高く設定された通電率(90%〜100%)でワークコイルC1,C2を駆動し、内鍋3の底部3aから側壁部3cの全体を効率良く加熱する。
以後、ステップS11で上記昇温工程タイマーの設定時間TOが経過して、昇温制御が完了するまで(YESと判定されるまで)、この制御が繰り返される。
このように、合数判定を終えて昇温工程に入ると、送風ファン切替タイマーをセットして、上述した左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cを所定の時間Tf間隔で交互に駆動し、内鍋3の発熱体G1,G2部分の周囲に送風することによって、同内鍋3の発熱体G1,G2外周部分を直接冷却し、内鍋3の底部3aにおける焦げ付きの発生を防止するとともに、さらなる加熱量のアップを可能とし、それらによって加熱昇温された高温の空気を上方側側壁部3c外周に沿って流し、同側壁部3cを高温の空気で加熱することによって所定温度以上に昇温せしめ、同内鍋側壁部3c部分のご飯に対する加熱量を増大させ、内鍋3の底部3aから側壁部3cにいたる全体の加熱量分布を可及的に均一にすると、従来のような吹きこぼれや焦げ付きを生じさせることなく、美味しいご飯を炊き上げることができる。
次にステップS11でYESの上記昇温工程タイマーがタイムアップ、すなわち設定時間TOが経過して、昇温工程が終了すると、続いて炊き上げ工程に移行し、温度センサ18の内鍋検出温度が予じめ設定されている炊き上げ検知温度(例えば130℃)になるまで十分な時間をかけて飯米に熱を通すとともに余分な水分を蒸発させる。
この炊き上げ工程でも、上記昇温工程の場合と同様に、上述の左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cを所定時間間隔で交互に駆動し、内鍋3全体からの効果的かつ均一な加熱制御を実現する。それによって、吹きこぼれや焦げ付きの発生をなくし、美味しいご飯を炊き上げる。
すなわち、同制御では、まずステップS12で、上述の昇温工程(ステップS4〜S10)の場合と同様に送風ファン駆動パラメータPfを「左」にセットするとともに、続くステップS13で送風ファン切替タイマーの設定時間を所定時間Tfにセットする。
そして、その上でステップS14に進み、上記左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cの内、上記送風ファン駆動パラメータPfに設定された方の送風ファンを駆動する。
また、それと同時にステップS15で、上記ステップS2で判定された合数(炊飯量)に応じ、かつ送風ファンの駆動に対応して通常(送風ファン非駆動時・・・・従来)よりも所定通電率高く設定された通電率でワークコイルC1,C2を駆動し、内鍋3の底部3aから側壁部3cまでの全体を効率良く加熱する。
次にステップS16に進み、上記送風ファン切替タイマーの切替設定時間Tfがタイムアップ(経過)したか否かを判定し、YESの時は、ステップS17に移って上述した送風ファン駆動パラメータPfをそれまでとは反対側のもの、それまでが「左」であった時には「右」に、それまでが「右」であった時には「左」に切替えてセットし、さらに続くステップS18で、上述の送風ファン切替タイマーの設定時間Tfを再セットした上で、上述のステップS14に戻り、上記左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cの内、送風ファン駆動パラメータPfに設定された方の送風ファンを駆動する。
また、それと同時にステップS15で、上記ステップS2の合数判定工程で判定された合数(炊飯量)に応じ、かつ送風ファンの駆動に対応して通常(送風ファン非駆動時間・・・従来)よりも所定通電率高く設定された通電率でワークコイルC1,C2を駆動し、内鍋3の底部3aから側壁部3cまでの全体を効率良く加熱する。
以後、ステップS19で上記内鍋3の温度が炊き上げ検知温度T1(例えば130℃)以上に上昇したことが検知されて、炊き上げ制御が完了するまで、この制御が繰り返される。
このように、昇温工程だけでなく、炊き上げ工程においても、送風ファン切替タイマーをセットして、上述した左右2組の第2,第3の送風ファン11B,11Cを所定の時間Tf間隔で交互に駆動し、内鍋3の発熱体G1,G2部分の周囲に送風することによって、同内鍋3の発熱体G1,G2外周部分を直接冷却し、内鍋3の底部における焦げ付きの発生を防止するとともに、周辺部品への耐熱許容度を向上させて、さらなる加熱量のアップを可能とし、それらによって加熱昇温された高温の空気を内鍋3の上方側側壁部3cの外周に沿って流し、同側壁部3c部分を高温の空気で加熱することによって所定温度以上に昇温せしめ、従来に比べて内鍋側壁部3c部分のご飯に対する加熱量を大きく増大させ、内鍋3の底部3aから側壁部3cまでの全体の加熱量分布を可及的に均一にすると、焦げ付きや吹きこぼれを防止しながら、甘味成分の多い従来に比べて遥かに美味しいご飯を炊き上げることができるようになる。
そして、ステップS19で上記内鍋3の温度が、上記炊き上げ検知温度T1に上昇したことが検知されて、炊き上げ制御が終了したことが判定される(YES)と、続いてステップS20の蒸らし工程に進んで、予じめ設定された所定の時間内の蒸らし制御を行なって全炊飯制御を終了し、最終的に保温工程に移行する。
もちろん、この保温工程への移行時にも、上記第2,第3の送風ファン11B,11Cを駆動してご飯の温度を速やかに下げ、目標保温温度に可及的に短時間で移行させることもできる。
そのようにすると、ご飯の味の劣化が少なく、良質な状態での保温が可能となる。
(変形例1)
なお、以上の実施の形態における昇温工程は、上述のように、合数判定を終了してから沸とう状態までの昇温工程、同昇温工程から沸とう状態になり、所定の時間内沸とう状態に維持する沸とう維持工程までの全てを1つの昇温工程として、送風ファン11B,11Cの駆動制御を行うようにしたが、これは、例えば吸水工程終了後、昇温加熱を開始して、先ず合数判定を行ない、その後沸とう状態まで昇温させる第1の昇温工程(昇温1)と、沸とう開始後所定の時間内沸とう状態に維持する第2の昇温工程(昇温2)と、該第2の昇温工程時間経過後、同第2の昇温工程のワークコイル通電率よりも低いワークコイル通電率で所定時間間沸とう状態に維持する第3の昇温工程(昇温3)などの複数の段階に分け、常にフルパワーでの昇温加熱を行うのではなく、上記セラミック製の内鍋3の特性である蓄熱性の良さを活用した加熱効率の高い加熱制御を行うようにした場合の各工程に対して、同様に適用しても良い。
また、その場合において、上記第3の昇温工程に続き、第1,第2の炊き上げ工程(炊き上げ1、炊き上げ2)、第1,第2の追い炊き工程(追い炊き1、追い炊き2)を組み合わせて、さらに飯米に十分な熱を通し、より一層美味しいご飯を炊き上げるようにした場合の当該第1,第2の炊き上げ工程において、上記同様の第2,第3の送風ファン制御を適用することもできる。
(変形例2)
なお、以上の実施の形態では、ステップS20の蒸らし工程では、第2,第3の送風ファン11B,11Cを駆動するようにしなかったが、もちろん同工程でも第2,第3の送風ファン11B,11Cを駆動するようにしても良い。
蒸らし工程で内鍋3の発熱部を冷却する一方、側壁部3cを加温するようにすると、ご飯の甘味が増加するとともに、ご飯中の余分な水分を効率良く放散させることができるので、ご飯の美味しさが向上する。
(変形例3)
なお、以上の実施の形態では内鍋の発熱部冷却用の送風ファンを第2,第3の左右2組の送風ファン11B,11Cにより構成し、それらを交互に駆動するようにしている。
したがって、上述のように内鍋3の外周囲全体に効率良く、速やかに、発熱部冷却、側壁部加温用の空気を送風することができ、きわめて冷却、加温効果の高いものとなる。
しかも、それら2組の送風ファン11B,11Cを交互に駆動するようにしていることから、制御基板B2側のファン駆動用の電源容量を必要以上に大きくしなくても済み、従来の回路部品を変更しなくても足りる。
(変形例4)
なお、以上の実施の形態において、送風ファン11B,11Cの駆動に対応して増大(アップ)される加熱量としては、上述のような通電率の他に、ワークコイル自体のワット数、通電時間、制御温度の何れか1つでも、またそれらを組み合わせたものでも良い。
また、これらの加熱量は、もちろん判定された炊飯量に応じて、炊飯量が多い時はより大きく設定される。
1は炊飯器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は内ケース、4aは保護枠、5は外ケース、7は電気基板カバー、11Aは第1の送風ファン、11Bは第2の送風ファン、11Cは第3の送風ファン、13は連通パイプ、15は送風路である。

Claims (3)

  1. 加熱時において高温部および低温部が生じる内鍋と、内鍋を加熱する内鍋加熱手段と、マイコンによる内鍋加熱制御手段とを備え、吸水、昇温、炊き上げ、むらしの工程よりなる炊飯加熱制御を実行するとともに、上記内鍋外周の高温部に空気を供給する送風手段を設け、同送風手段から上記内鍋外周の高温部に供給される空気により上記内鍋外周の高温部を冷却するとともに、上記内鍋外周の高温部を冷却することにより回収した熱量を上記内鍋の低温部に送風して上記内鍋の低温部の加熱に利用するようにした電気炊飯器であって、上記送風手段は、上記内鍋の周方向に相互に所定の距離を置いて設けられた2組の送風ファンよりなり、該2組の送風ファンを設定された所定の時間間隔で交互に駆動することによって、上記内鍋外周の高温部から低温部に対して、効率的、かつ迅速に供給方向を変えて空気を供給するように構成したことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 内鍋加熱手段が電磁誘導加熱手段としてのワークコイルであり、内鍋外周の高温部は、該ワークコイルに対応する発熱部分であることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 送風手段による送風は、炊飯工程において、高加熱出力での炊飯加熱制御が実行される所定の工程で行われるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気炊飯器。
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