JP5613947B2 - Cpu用挿抜治具 - Google Patents

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Description

本発明はCPU用挿抜治具に係り、さらに詳しくは、基板上にあるCPUソケットにCPU端子ピンを曲げることなく実装し、あるいは、CPUソケットからCPUを容易に外すことが出来るCPU用挿抜治具に関する。
CPUは、パソコンの内部に搭載されている装置の中で最も重要な部品の一つであるため、そのCPUを、基板上のCPUソケットに実装、あるいは、取り外す際の取り扱いに最大の注意が必要となる。
従来、CPUソケットにCPUを実装、あるいは、CPUをCPUソケットから外すのは、作業者が直接指でCPUのフランジ部を挟んで作業することが多かった。
上記のように、手で直接挟んで行う作業の他に、CPUを、CPUソケットに実装、取り外しするための装置が多く知られている。
例えば、特許文献1には、ICクリップが開示されている。このICクリップでは、本体とこの本体に装備されたリードを把持する構造となっており、本体の対向する2つの側面と、それらの側面と直交する方向のリードとの両方を把持するようになっている。
また、特許文献2には、IC挿入工具が開示されている。このIC挿入工具では、挟持板でICを挟み込んで保持する構造となっている。
さらに、特許文献3には、簡易集積回路抜去器が開示されている。この簡易集積回路抜去器では、ソケットに実装されている集積回路を容易に取り外す構造となっている。
特開平7−326694公報 実開平2−95300公報 実開昭61−144974公報
しかし、作業者が直接指でCPUのフランジ部を挟んで作業する場合、次のような課題が生じている。
すなわち、CPUをCPUソケットに実装作業中に、力の加減や、CPUのフランジ部を挟む位置によりCPUを水平に保持しながら垂直に降ろすことが出来ず、CPUの端子ピンがCPUソケットに接触して、端子ピンの曲がりが発生するという課題がある。
また、CPUをCPUソケットから外す作業中に、力の加減やCPUフランジを挟む位置によりCPUを水平に保持しながら垂直に持ち上げることが出来ず、外す作業に時間が掛かっている。
さらに、ハンドリング中に誤ってCPUを落下させてしまい、CPUを破損するという不具合を生じることがある等の不具合や効率化課題が発生していた。
また、上記各特許文献1〜3では、それぞれ、四方向を把持するため構造が複雑であったり、ICのリード端子を手で曲げておく必要があるため面倒であったり、集積回路を取り外すだけの構造で、装着できなかったり等の課題がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、基板上にあるCPUソケットにCPUの端子ピンを曲げることなく容易に実装出来ると共に、CPUソケットからCPUを容易に外すことが出来るCPU用挿抜治具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のCPU用挿抜治具は、CPUを保持して基板上の特定箇所に移送しかつ組み込むためのCPU用挿抜治具であって、
前記CPUのヘッド部上面に当接する当接面を有する保持体と、
この保持体の外周面を成す一つの対向側面のそれぞれに設けられ前記CPUを側面で係着自在に保持する一対の側面保持部とを有し、
前記保持体に前記CPUのヘッド部を収容し当該ヘッド部の左右へのズレを抑制する収容凹部を設けると共に、当該収容凹部の深さ寸法を前記CPUのヘッド部の厚さ寸法より小さな寸法に設定し、
前記一対の側面保持部の内の何れか一方を、前記CPUに対する係着,離間を自在に設定する係着自在構造を備えた構成とし、
前記係着自在構造を備えた側面保持部の前記CPUの離間動作を行うツメ部を有する可動ツメ部材を当該側面保持部に設け、この側面保持部と前記他方の側面保持部とで前記CPUの側面を押圧して保持する構成とし、
前記ツメ部の前記CPUの顎部の一方の側面と係合し保持する部位の高さ寸法を当該顎部の高さ寸法より大きな寸法に設定したことを特徴とする。
本願発明のCPU用挿抜治具によれば、保持体の当接面をCPUのヘッド部上面に当接させた状態で、一対の側面保持部のうち可動ツメ部材を備えた側面保持部と、他方の側面保持部とにより、CPUの側面を押圧して保持することができる。この際、可動ツメ部材だけの揺動動作のみでCPUを保持することができる。その結果、CPUに直接指が触れることなくCPUを基板上の特定箇所に移送し、かつ固定することが可能となり、安定した装着が可能となる。
また、可動ツメ部材を備えたCPU用挿抜治具で保持されたCPUを、水平に維持しながら基板上に垂直に降ろすことが出来、実装作業中に発生したCPU端子ピンがCPUソケットに接触して発生する端子ピン曲がりの不具合を回避出来るようになる。
さらに、可動ツメ部材を備えたCPU用挿抜治具により基板上からCPUを垂直に持ち上げることが出来、CPUの取り外し作業が容易になり、作業時間の効率化が可能となる。
本発明に係るCPU用挿抜治具の第1実施形態を示す全体平面図である。 図1におけるII矢視図である。 図2におけるIII矢視図である。 前記実施形態のCPU用挿抜治具によりCPUを把持する前の状態を表し、図1におけるIV−IV線に沿った断面図である。 前記実施形態のCPU用挿抜治具を構成する本体ベース部の要部を示す平面図である。 前記実施形態のCPU用挿抜治具を構成する可動ツメ部材を示す全体斜視図である。 図6におけるVII矢視図である。 図6におけるVIII矢視図である。 本発明に係るCPU用挿抜治具の第2実施形態を示す全体平面図である。 本発明に係るCPU用挿抜治具の第3実施形態を示す全体平面図である。
以下に、図1〜3を参照して、本発明に係るCPU用挿抜治具10の第1実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態のCPU用挿抜治具10を示す全体平面図であり、図2は、図1におけるII矢視の側面図であり、図3は、図1におけるIII矢視の側面図である。
図1〜3に示すように、本実施形態のCPU用挿抜治具10は、CPU50を保持して、図示しない基板上の特定箇所に移送しかつ組み込むためのものである。
そして、CPU50は、ヘッド部50A、フランジ部50Bおよび端子ピン50Cとを有し、平面形状が略四角形形状となっている。
CPU用挿抜治具10は、保持体である本体ベース部材11を備えて構成されており、この本体ベース部材11は、CPU50のヘッド部50Aの上面50Dと当接する当接面11Jを有している。また、本体ベース部材11は、CPU50の外形形状に合わせて平面形状が略四角形形状となっている。
この本体ベース部材11の一つの対向する側面、つまり、一方の側面11Bと他方の側面11Cには、CPU50を側面で係着自在に保持する一対の側面保持部を構成する可動ツメ部材12と固定ツメ部11Aがそれぞれ設けられている。
そして、CPU用挿抜治具10において、上記一対の側面保持部の内の何れか一方、本実施形態では可動ツメ部材12が、CPU50に対する係着、離間を自在とする係着自在構造Mを備えた構成とされている。
また、この係着自在構造Mによる可動ツメ部材12の離間動作を付勢するレバー部12Bが当該可動ツメ部材12に設けられている。
係着自在構造Mについては、後に詳細を説明する。
前記固定ツメ部11Aは、本体ベース部材11の他方の側面11Cに、当該側面11Cから外方に突出して設けられ、突出した部位の下面がCPU50のフランジ部50Bの一方の側面に当接するツメ部11AAとなっている。そして、このツメ部11AAの内側面がCPU50を把持する固定ツメ部11Aの側面を構成している。
なお、固定ツメ部11Aは、本体ベース部材11の一方および他方の側面11B,11Cと直交する方向の略中央部に形成されており、CPU50の一方の幅方向の略中央部を把持できるようになっている。
本体ベース部材11の一方の側面11Bには、当該本体ベース部材11の平面と直交する面内で揺動可能とすると共にフランジ部50Bの他方の側面に当接しかつ押圧可能なツメ部12Aを有する前記可動ツメ部材12が設けられている。
また、本体ベース部材11の一方の側面11Bには、その側面11Bから外方に突出すると共にその側面11Bと直交する方向(図1において上下方向)に所定間隔をおいて、上記可動ツメ部材12を挟み込み支持可能な2つの軸支持部11D,11Dが設けられている。
ここで、これらの軸支持部11D,11D間は、図5に示すように、幅寸法Wで奥行寸法Dの収容空間Sとなっている。そして、この収容空間S内に、上述したように、前記可動ツメ部材12が収容されるようになっている。また、軸支持部11D,11Dの内部には、それぞれ同一中心線上に軸挿通孔11H,11Hがあけられている。
上記軸挿通孔11H,11Hには、図1,3に示すように、軸部材13が挿通されるようになっている。この軸部材13は、不勢部材であるねじりコイルバネ14を介して、上記可動ツメ部材12を垂直面内で揺動可能に支持出来るようになっている。
前述のように、軸支持部11D,11D間の収容空間S内に収容される可動ツメ部材12は、図6に示すような形状に形成されている。
すなわち、可動ツメ部材12は、全体形状が略細長のマッチ箱形状に形成され、図6において、下端部に全体厚さ寸法D1より薄くなった厚さ寸法のツメ部12Aが形成されている。そして、このツメ部12Aの内側面がCPU50を把持する可動ツメ部材12の側面を構成している。
また、全体幅寸法W1の可動ツメ部材12の下部において、幅方向中央部には、所定幅で、かつ全体厚さ寸法D1にわたって貫通開口部12Dが形成されている。この貫通開口部12Dは、図7に示すように、幅寸法がW2、高さ寸法がHとなっている。この高さ寸法Hは、前記本体ベース部材11の厚さ寸法と略同じ寸法となっている。
貫通開口部12Dは、前記軸部材13にねじりコイルバネ14を巻回して装着するための作業用として設けられたものである。したがって、可動ツメ部材12において、貫通開口部12Dの両側の肉厚の部位には、軸部材13が挿通する軸挿通孔12H,12Hがあけられている。これらの軸挿通孔12H,12Hは、前記軸支持部11D,11Dにあけられた前記軸挿通孔11H,11Hと連通するようになっている。
ここで、軸部材13にねじりコイルバネ14を装着する際には、まず、一方の軸支持部11Dの軸挿通孔11Hから可動ツメ部材12の内部にあけられている一方の軸挿通孔12Hに向けて軸部材13を差し込み、その軸部材13の先端が貫通開口部12D内に現れた時点で、予め形成されているコイルバネ14を軸部材13に巻回して装着する。
次に、コイルバネ14の一端を本体ベース部材11の前記収容空間Sに臨む位置に形成されているバネ固定溝11F(図5参照)に挿入して固定し、コイルバネ14の他端を可動ツメ部材12の内面に形成されているバネ固定溝12F(図6参照)に挿入して固定する。
そして、軸部材13の先端をさらに押し込み、可動ツメ部材12の内部にあけられている他方の軸挿通孔12Hを貫通させた後、先端を前記Cリング16で止めて軸部材13が抜けないようにする。
ここで、軸部材13Cの端部を、Cリング16に換えて割りピン等で止めてもよい。
上記ねじりコイルバネ14は、図4に示すように、可動ツメ部材12を本体ベース部材11に対して常時離れる方向に付勢するように構成されている。すなわち、可動ツメ部材12のツメ部12Aを常時フランジ部50Bの側面側に押し付けるようになっている。
以上に説明したように、可動ツメ部材12は、2つの軸支持部11D,11Dと軸部材13とにより、本体ベース部材11の平面と直交する面内で外部に向けて揺動可能とされており、軸部材13には、上記可動ツメ部材12を前記CPU50側に付勢するねじりコイルバネ14が装備されている。そして、これらの各部材、つまり、軸部材13とねじりコイルバネ14を備えて前記係着自在構造Mが構成されている。
以上のような可動ツメ部材12のツメ部12Aと反対側の端部は、図4に示すように、レバー部12Bとなっている。そして、このレバー部12Bは、バネ部材14の付勢力に反してツメ部12Aをフランジ部50Bの側面から離す方向に揺動させる、つまり、可動ツメ部材12のCPU50からの離間動作を付勢させるように操作するものである。
図4に示すように、固定ツメ部11Aにおいて、CPU50のフランジ部50Bと係合する部位の高さ寸法hは、フランジ部50Bの高さ寸法hと略同じ高さとなっている。そのため、固定ツメ部11Aは確実にCPU50のフランジ部50Bを固定することが出来る。
また、可動ツメ部材12のツメ部12Aにおいて、CPU50のフランジ部50Bの他方の側面と係合する部位の高さ寸法h2は、フランジ部50Bの高さ寸法hより高い寸法となっている。さらに、ツメ部12Aの厚さ寸法は、固定ツメ部11Aの厚さ寸法より厚く形成されている。そのため、可動ツメ部材12が揺動する場合でも、確実にフランジ部50Bの側面に当接することが出来る。そして、固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12とで確実にCPU50のフランジ部50Bを把持することが出来る 。
図1〜4に示すように、本体ベース部材11の底面には、CPU50のヘッド部50Aを収容する収容凹部11Eが形成されている。収容凹部11Eの底面は、ヘッド部50Aの上面50Dと当接する当接面11Jとなっている。
ここで、本体ベース部材11の収容凹部11Eの深さ寸法は、CPU50のヘッド部50Aの高さ寸法以下に設定されており、本体ベース部材11をCPU50のヘッド部50Aに押し付けたとき、収容凹部11Eの当接面11Jとヘッド部50Aの上面50Dとが確実に当接し、密着して把持することが出来るようになっている。
図1〜4に示すように、本体ベース部材11の上面には、可動ツメ部材12のレバー部12Bを操作するための取手部材15が設けられている。この取手部材15は、本体ベース部材11の固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12との間の中央近傍に設けられており、所定幅で軸部材13と平行にかつ長手方向に延びて設けられている。
取手部材15は、図3に示すように、その長さ方向両端部に本体ベース部材11の上面11Gから上方に突出した2つの把持部15A,15Bを有し、側面視略凹状形状に形成されている。
2つの把持部15A,15Bは、CPU用挿抜治具10を使用する際、それらの把持部15A,15Bを、例えば、親指と中指とで挟んだ状態で、人差し指で可動ツメ部材12のレバー部12Bを操作できるように形成されている。
次に、本実施形態のCPU用挿抜治具10によりCPU50を把持する手順を説明する。
まず、作業担当者が、本体ベース部材11上の取手部材15の把持部15A,15Bを親指と中指で挟んで保持する。
この時、可動ツメ部材12のレバー部12Bに人差し指が掛かるようにする。つまり、図1において、上側の把持部15Aに親指を引っ掛け、図1において、下側の把持部15Aに中指を引っ掛けた状態で、人差し指が可動ツメ部材12のレバー部12Bに引っ掛かるようにする。
この後、このままの状態でCPU用挿抜治具10をCPU50の真上に移動すると共に、ゆっくりCPU50上に降ろす。
さらに、CPU用挿抜治具10の底面に形成されたCPU50収容凹部11E内に、CPU50のヘッド部50Aの上面50Dが当接し密着するまで降下させる。
しかし、CPU用挿抜治具10をそのままの状態で降下させるとすると、可動ツメ部材12のツメ部12AがCPU50のフランジ部50Bと接触するので、前述のように、人差し指で可動ツメ部材12のレバー部12Bを手前に引っ張る。
そうすると、可動ツメ部材12のツメ部12Aが、図4に仮想線で示すように、バネ部材14の付勢力に抗してフランジ部50Bに接触しないように初期の状態からハの字状に広がる。
その状態で、CPU用挿抜治具10を降下させ、その収容凹部11E内の当接面11Jに、CPU50のヘッド部50Aの上面50Dが当接し密着したら、人差し指を可動ツメ部材12のレバー部12Bから放すと、可動ツメ部材12は初期の位置に戻り、可動ツメ部材12のツメ部12AがCPU50のフランジ部50Bを押圧し、これにより、固定ツメ部11Aとの協働でCPU50のフランジ部50Bを把持して固定する。
これらの一連の動作により、収容凹部11Eの内面の当接面11JとCPU50のヘッド部50Aの上面50Dとが当接し、隙間なく密着する。
その結果、CPU用挿抜治具10はCPU50をしっかりと把持し、確実なハンドリングが可能となる。
以上に説明したように、CPU用挿抜治具10は、可動ツメ部材12だけの揺動動作のみでCPU50をしっかりと把持することが出来る。
CPU基板上からCPU50を取り外すには、上記に説明した動作と逆の動作を行えばよい。
すなわち、まず、CPU用挿抜治具10を基板上の所定のCPU50の上方に位置させた後、水平状態で降下させる。そして、本体ベース部材11の収容凹部11E内にCPU50のヘッド部50Aが収容する前の段階で、可動ツメ部材12のレバー部12Bを取手部材15側に引っ張り、可動ツメ部材12のツメ部12Aを開く。
その状態で、CPU用挿抜治具10をさらに降下させて、本体ベース部材11の収容凹部11E内にCPU50のヘッド部50Aを収容させる。その後、可動ツメ部材12のレバー部12Bから指を離し、可動ツメ部材12のツメ部12Aを初期の位置に戻し、固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12のツメ部12AとでCPU50を把持する。
そして、CPU用挿抜治具10を上方に引っ張ることで、基板上のソケットからCPU50を取り外す。
以上のような構成のCPU用挿抜治具10によれば、次のような効果が得られる。
(1)本体ベース部材11の収容凹部11E内に設定された当接面11Jと、CPU50のヘッド部50Aの上面50Dとを当接させた状態で、固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12のツメ部12AとによりCPU50を保持することができる。可動ツメ部材12が係着自在構造Mを備えた構成となっているので、レバー部12Bを作用させることで、CPU50を基板上に係着自在に実装することが出来る。その結果、CPU50に直接指が触れることなく基板上に固定することが可能となり、安定した装着が可能となる。
(2)CPU用挿抜治具10を使うことで、CPU50を水平に保持しながらCPUソケット上に垂直に降ろすことが出来るので、実装作業中に発生したCPU端子ピン50CがCPUソケットに接触して発生する端子ピン50Cの曲がりの不具合を回避出来るようになる。
(3)CPU用挿抜治具10を使うことで、CPUソケットからCPU50を垂直に持ち上げることが出来るので、CPU50の取り外し作業が容易になり、作業時間の効率化を図ることが出来る。
(4)固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12とが、それぞれ本体ベース部材11の一方および他方の側面11B,11Cの幅方向中央近傍に設けられ、これらの固定ツメ部11Aと可動ツメ部材12とによりCPU50のフランジ部50Bの側面中央近傍を把持できるので、バランスよく把持することが出来る。
(5)本体ベース部材11の他方の側面11Cに可動ツメ部材12を収容する収容空間Sが形成されると共に、この収容空間Sの左右両隣に軸支持部11D,11Dが設けられ、収容空間Sに可動ツメ部材12を挟んで各軸支持部11D,11D間に軸部材14が連通されるので、可動ツメ部材12を安定して支持することが出来る。
(6)本体ベース部材11の底面に収容凹部11Eが形成されており、この収容凹部11E内にCPU50のヘッド部50Aが収容されるようになっているが、この際、収容凹部11Eの当接面11Jとヘッド部50Aの上面50Dとが当接し、密着して収容されるので、CPU50の左右のずれを防止することが出来、安定かつ確実に保持することが出来る。
(7)本体ベース部材11の収容凹部11Eの深さ寸法が、CPU50のヘッド部50Aの高さ寸法以下に設定されているので、本体ベース部材11をCPU50のヘッド部50Aに押し付けたとき、収容凹部11Eの当接面11Jとヘッド部50Aの上面50Dとが確実に当接し、密着して把持することが出来るので、安定かつ確実に保持することが出来る。
(8)本体ベース部材11の上面11Gに取手部材15が取付けられ、この取手部材15の長さ方向両端に把持部15A,15Aが設けられているので、これらの把持部15A,15Aを親指と中指とで挟み、人差し指で可動ツメ部材12のレバー部12Bを操作できるようになっているので、CPU用挿抜治具10によるCPU50の把持を容易に行えるようになる。
次に、図9を参照して、本発明に係るCPU用挿抜治具の第2実施形態を詳細に説明する。
図9は、本第2実施形態のCPU用挿抜治具20が前記CPU50を把持した状態を示す側面図であり、前記第1実施形態の図2に相当するものである。
本第2実施形態のCPU用挿抜治具20は、本体ベース部材21の底面を、CPU50におけるヘッド部50Aの上面50Dと当接する当接面21Jとすると共に、CPU50のフランジ部50Bの側面を、固定ツメ部21Aと可動ツメ部材22のツメ部22Aとで係着自在に把持できるようにしたものである。
すなわち、前記第1実施形態のCPU用挿抜治具10では、本体ベース部材11の底面にCPU50のヘッド部50Aを収容する収容凹部11Eを形成した構成であったが、本第2実施形態のCPU用挿抜治具20では、本体ベース部材21にCPU50のヘッド部50Aを収容する収容凹部が形成されていないものである。
そのため、本第2実施形態では、固定ツメ部21Aと可動ツメ部材22のツメ部22Aとの長さが、ヘッド部50Aの厚さ分だけ長くなっているが、係着自在構造M等、全体的な構成はほとんど同じである。
以上に説明した第2実施形態のCPU用挿抜治具20によれば、前記(1)〜(8)と略同様の効果の他、次のような効果を得ることが出来る。
(9)本体ベース部材21にCPU50のヘッド部50Aを収容するための収容凹部を形成しなくてもよいので、その分の手間を省くことができる。
次に、図10を参照して、本発明に係るCPU用挿抜治具の第3実施形態を詳細に説明する。
図10は、本第3実施形態のCPU用挿抜治具30が前記CPU50を把持した状態を示す側面図であり、前記第1実施形態の図2に相当するものである。
本第3実施形態のCPU用挿抜治具30は、本体ベース部材31の底面を、CPU50におけるヘッド部50Aの上面50Dと当接する当接面31Jとすると共に、CPU50のフランジ部50Bの側面を、固定ツメ部31Aと可動ツメ部材32のツメ部32Aとで係着自在に把持できるようにしたものである。
すなわち、前記第1実施形態のCPU用挿抜治具10では、本体ベース部材11の底面にCPU50のヘッド部50Aを収容する収容凹部11Eを形成した構成であったが、本第3実施形態のCPU用挿抜治具30では、本体ベース部材31にCPU50のヘッド部50Aを収容する収容凹部が形成されていないものである。
本第3実施形態では、上述のように、CPU50のフランジ部50Bの側面を、固定ツメ部31Aと可動ツメ部材32のツメ部32Aとで把持するようになっているため、固定ツメ部31Aと可動ツメ部材32のツメ部32Aとの長さが、フランジ部50Bの厚さ分だけ短くなっているが、係着自在構造M等、全体的な構成はほとんど同じである。
以上に説明した第3実施形態のCPU用挿抜治具20によれば、前記(1)〜(9)と略同様の効果を得ることが出来る。
以上、上記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることが出来る。また、本発明には、上記実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記実施形態では、付勢部材を軸部材13に巻回したねじりコイルバネ14で構成したが、これに限らない。可動ツメ部材12の内面と本体ベース部材11の上面11Gとの間に、開き角度を90度以上に形成した断面L字形状の板バネを架けわたした構成としてもよい。そして、このようにしても、可動ツメ部材12を揺動可能とすることが出来る。
(付記1)
CPUを保持して基板上の特定箇所に移送しかつ組み込むためのCPU用挿抜治具であって、
前記CPUのヘッド部上面に当接する当接面を有する保持体と、
この保持体の外周面を成す一つの対向側面のそれぞれに設けられ前記CPUを側面で係着自在に保持する一対の側面保持部とを有し、
この一対の側面保持部の内の何れか一方を、前記CPUに対する係着,離間を自在に設定する係着自在構造を備えた構成とし、
前記係着自在構造を備えた側面保持部の前記CPUの離間動作を行う可動ツメ部材を当該側面保持部に設け、この側面保持部と前記他方の側面保持部とで前記CPUの側面を押圧して保持することを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記2)
付記1に記載のCPU用挿抜治具において、
前記保持体を前記CPUの形状に合わせて四角形状とすると共に、前記一対の側面保持部のそれぞれを前記CPUのヘッド部を保持する位置に突設したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記3)
付記1に記載のCPU用挿抜治具において、
前記保持体を前記CPUの形状に合わせて四角形状とすると共に、前記一対の側面保持部のそれぞれを前記CPUの顎部を保持する位置に突設したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記4)
付記3に記載のCPU用挿抜治具において、
前記保持体に前記CPUのヘッド部を収容し当該ヘッド部の左右へのズレを抑制する収容凹部を設けたことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記5)
付記4に記載のCPU用挿抜治具において、
前記一方の側面保持部の係着自在構造を、
前記保持体の平面と直交する面内で外部に向けて前記可動ツメ部材を揺動可能に支持する軸部材と、
この軸部材に装備され前記可動ツメ部材を前記CPU側に付勢する付勢部材と、を備えて構成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記6)
付記5に記載のCPU用挿抜治具において、
前記付勢部材をねじりコイルバネで構成すると共に、このねじりコイルバネの一端を前記保持体に固定し、ねじりコイルバネの他端を前記一方の側面保持部に固定したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記7)
付記6に記載のCPU用挿抜治具において、
前記一方の側面保持部に、前記ねじりコイルバネの前記軸部材への装着作業を行うための貫通開口部を前記一方の側面保持部の厚さ方向に形成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記8)
付記3に記載のCPU用挿抜治具において、
前記レバー部を、前記一方の側面保持部の上部に延設したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
(付記9)
付記8に記載のCPU用挿抜治具において、
前記保持体の上面に前記レバー部操作用の取手部材を設け、この取手部材を、前記保持体の前記一対の側面保持部の間の中央近傍に前記軸部材と平行にかつ長手方向に延びて設けると共に、前記取手部材の長さ方向両端部にそれぞれ前記保持体の上面から上方に突出した把持部を形成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
本願発明のCPU用挿抜治具は、パソコン、サーバー製品の制御ボード組み立てラインのCPU50実装現場、パソコン、サーバー製品の保守作業現場およびパソコン、サーバー製品の制御ボード等のトラブルシューティング現場等で利用出来る。
10 CPU用挿抜治具(第1実施形態)
11 保持体である本体ベース部
11A 一対の側面保持部を構成する固定ツメ部
11B 一つの対向側面を構成する一方の側面
11C 一つの対向側面を構成する他方の側面
11D 軸支持部
11E 収容凹部
11F バネ固定用溝
12 係着自在構造を有し一方の側面保持部を構成する可動ツメ部材
12A 側面を構成するツメ部
12B レバー部
12D 貫通開口部
12F バネ固定用溝
13 係着自在構造を構成する軸部材
14 付勢部材であるねじりコイルバネ
15 取手部材
20 CPU用挿抜治具(第2実施形態)
30 CPU用挿抜治具(第3実施形態)
50 CPU
50A ヘッド部
50B フランジ部
50C 端子ピン

Claims (6)

  1. CPUを保持して基板上の特定箇所に移送しかつ組み込むためのCPU用挿抜治具であって、
    前記CPUのヘッド部上面に当接する当接面を有する保持体と、
    この保持体の外周面を成す一つの対向側面のそれぞれに設けられ前記CPUを側面で係着自在に保持する一対の側面保持部とを有し、
    前記保持体に前記CPUのヘッド部を収容し当該ヘッド部の左右へのズレを抑制する収容凹部を設けると共に、当該収容凹部の深さ寸法を前記CPUのヘッド部の厚さ寸法より小さな寸法に設定し、
    前記一対の側面保持部の内の何れか一方を、前記CPUに対する係着,離間を自在に設定する係着自在構造を備えた構成とし、
    前記係着自在構造を備えた側面保持部の前記CPUの離間動作を行うツメ部を有する可動ツメ部材を当該側面保持部に設け、この側面保持部と前記他方の側面保持部とで前記CPUの側面を押圧して保持する構成とし、
    前記可動ツメ部の前記CPUの顎部の一方の側面と係合し保持する部位の高さ寸法を当該顎部の高さ寸法より大きな寸法に設定したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
  2. 請求項1に記載のCPU用挿抜治具において、
    前記一方の側面保持部の係着自在構造を、
    前記保持体の平面と直交する面内で外部に向けて前記可動ツメ部材を揺動可能に支持する軸部材と、
    この軸部材に装備され前記可動ツメ部材を前記CPU側に付勢する付勢部材と、を備えて構成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
  3. 請求項2に記載のCPU用挿抜治具において、
    前記付勢部材をねじりコイルバネで構成すると共に、このねじりコイルバネの一端を前記保持体に固定し、ねじりコイルバネの他端を前記一方の側面保持部に固定したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
  4. 請求項3に記載のCPU用挿抜治具において、
    前記一方の側面保持部に、前記ねじりコイルバネの前記軸部材への装着作業を行うための貫通開口部を前記一方の側面保持部の厚さ方向に形成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
  5. 請求項4に記載のCPU用挿抜治具において、
    前記レバー部を、前記一方の側面保持部の上部に延設したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
  6. 請求項5に記載のCPU用挿抜治具において、
    前記保持体の上面に前記レバー部操作用の取手部材を設け、この取手部材を、前記保持体の前記一対の側面保持部の間の中央近傍に前記軸部材と平行にかつ長手方向に延びて設けると共に、前記取手部材の長さ方向両端部にそれぞれ前記保持体の上面から上方に突出した把持部を形成したことを特徴とするCPU用挿抜治具。
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