JP3977118B2 - コンパクトフラッシュカードの引き抜き工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトフラッシュカードの引き抜き工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンパクトフラッシュ(登録商標)カードは、不揮発性であるために、例えば、システムBIOS情報の保存媒体として多用されており、かかる用途として利用される場合には、一般ユーザが容易に抜去できない状態で装着される。
【0003】
一方、システムのアップデート等に際しては、これらコンパクトフラッシュカードの交換が必要となり、この要求に応えることのできる装着構造としては、例えば、図7に示すものが使用されている。
【0004】
すなわち、この従来例において、電子装置の筐体Bは上下分割可能であり、下カバーB1に形成されるコンパクトフラッシュカード1のカード挿入部4が上カバーとの境界壁に開口され、コンパクトフラッシュカード1の上面に予め貼り付けられた引き出し用テープ6が引き出される。
【0005】
コンパクトフラッシュカード1の抜去は、まず、筐体Bの上下カバーB1、B2の連結を解除した後、上記引き出しテープ6を筐体B外方(図7における矢印方向)に引っ張り、コンパクトフラッシュカード1をカード挿入部4から引き出して行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来においては、コンパクトフラッシュカード1の交換に際して筐体Bの分解等を要するために、手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、交換作業を容易にするコンパクトフラッシュカードの引き抜き工具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
コンパクトフラッシュカード1には、コネクタ7への接続辺に対向する辺縁に段部1aを備えており、一般的な装着方法、すなわち、コネクタ7への接続辺を先頭にした姿勢で筐体Bに押し込んで装着した際には、該段部1aが手前側、すなわち、筐体Bの外側壁近傍に位置することとなる。
【0009】
本発明は、このコンパクトフラッシュカード1に設けられる段部1aを利用することにより、筐体Bからの引き出しを容易にしたもので、コンパクトフラッシュカード1の引き出しは、筐体B内に挿入した引き抜き工具Aの係止片2と挟持片3とでコンパクトフラッシュカード1を挟み付けるようにして係止片2を上記段部1aに係止した後、引き抜き工具Aを引っ張るだけで簡単に行うことができる。
【0010】
また、係止片2と挟持片3とを二股状に分岐して形成すると、コンパクトフラッシュカード1を収容する筐体B側のカード挿入部4の壁面には、これら二股状の係止片2等が挿通可能な挿通溝5を形成するだけでこれらを挿通することが可能になる。このため、カード挿入部4の残余の壁面をコンパクトフラッシュカード1の表裏面をガイドするガイド面、あるいはぐらつきを防止するための規制面として利用できるために、装着作業性が向上する上に、コンパクトフラッシュカード1のぐらつき、接触不良が防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1にハンドヘルドコンピュータとして構成された本発明の実施の形態を示す。ハンドヘルドコンピュータは、ディスプレイ部8と、キー入力部9とを備えて屋外等で使用可能であり、収集情報のプリントアウト用のプリンタ10、あるいはホストコンピュータとの通信部(図示せず)等を備える。
【0012】
図5に上記筐体B内に装着されたコンパクトフラッシュカード1の引き抜き工具を示す。引き抜き工具は、ほぼ矩形上のパッケージ形状を有するコンパクトフラッシュカード1の一側縁に形成される段部1aを利用して上記筐体B内からコンパクトフラッシュカード1を引き抜くもので、金属薄板材により形成される係止片形成板材A1と、挟持片形成板材A2の2枚を上下に積層固定して形成される。
【0013】
係止片形成板材A1と挟持片形成板材A2とはそれぞれ一端に把持部11を備え、該把持部11において接合される。係止片形成板材A1には、把持部11から二股状に分岐する係止片2が形成されるとともに、挟持片形成板材A2には、把持部11から二股状に分岐する挟持片3が形成される。上記挟持片3は把持部11に対して板厚方向に折り曲げられており、挟持片形成板材A2と係止片形成板材A1とを把持部11において接合した状態において、係止片2と挟持片3とは上記コンパクトフラッシュカード1の板厚よりやや小寸の間隔を隔てて対峙し、さらに、係止片2の自由端には挟持片3側に折曲された係止折り曲げ部2aが形成される。後述するように、筐体Bのカード挿入部4への挿入姿勢を規制するように、係止片2、2間の間隔(W2)と挟持片3、3間の間隔(W3)とは異なるように形成される。
【0014】
図2〜4に上記ハンドヘルドコンピュータの筐体Bを示す。筐体B内にコンパクトフラッシュカード1を収容するために、筐体Bの側壁には、側方に向けて開口するカード挿入部4が開設され、その最奥部にコンパクトフラッシュカード1を装着するためのコネクタ7が配置される。なお、図4において12はコネクタ7が実装される実装基板を示す。
【0015】
上記カード挿入部4に装着されたコンパクトフラッシュカード1が不用意に抜去されることのないように、上記カード挿入部4は蓋体13により閉塞される。蓋体13は、図3に示すように、本体13aの両側縁に係止フック部13bを備える合成樹脂製のピース片であり、係止フック部13bをカード挿入部4の側壁部に係止させて筐体Bに装着される。
【0016】
一方、カード挿入部4は上下面に後述する引き抜き工具Aの係止片2と挟持片3とが挿通可能な挿通溝5を有する。これら挿通溝5は、係止片2と挟持片3とが各々二股状に分岐されているのに対応してカード挿入部4の上下面に各々2条ずつ凹設され、段部1aを下方に向けてコンパクトフラッシュカード1を装着するように設計されたこの実施の形態において、上面(天井面)側が挟持片3に、下面(底壁面)側が係止片2に対応する。これら上面側の挿通溝5、5間の間隔と下面側の挿通溝5、5間の間隔とは、引き抜き工具Aの挟持片3、3間の間隔(W3)と係止片2、2間の間隔(W2)とが相違するのに対応して異なっており、引き抜き工具Aの上下反転姿勢での挿入を禁止する。また、上面側の挿通溝5は、上記蓋体13によってカード挿入部4を閉塞した状態においても筐体Bの外周壁に開口する位置に設けられる。
【0017】
したがってこの実施の形態において、図2(b)、図4(a)に示すように、コンパクトフラッシュカード1を装着し、かつ、蓋体13でカード挿入部4を閉塞した状態からコンパクトフラッシュカード1を交換するには、まず、上記筐体B外壁面に開口した挿通溝5内に引き抜き工具Aの挟持片3を挿入し、引き抜き工具Aをこじるようにして係止フック部の係止を解除し、蓋体13を筐体Bから取り外す。この後、図2(a)に示すように、コンパクトフラッシュカード1の挿入後端側端面の上下に現れる各2条の挿通溝5に挟持片3と係止片2とを挿入する。上述したように、挟持片3間の間の間隔(W3)と係止片2間の間隔(W2)、およびこれらに対応する挿通溝5間の間隔が異なっているために、上限反転姿勢で挿入することはできない。
【0018】
挿通溝5に挿通可能な姿勢で引き抜き工具Aを挿入すると、挟持片3がやや弾性変形しながら該挟持片3がコンパクトフラッシュカード1の天井面に沿って移動し、やがて係止片2が段部1aを乗り越えると、弾性復元力により係止片2の係止折り曲げ部2aが段部1aに落ち込んで該段部1aに形成される(図6参照)。この状態で、コンパクトフラッシュカード1は挟持片3と係止片2とにより挟み付けられた状態となって係止折り曲げ部2aの係止解除が規制され、次いで、引き抜き工具Aを手前側に引き出すと、コンパクトフラッシュカード1が引き抜き工具Aの移動に追随して引き出される。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コンパクトフラッシュカードの交換作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドヘルドコンピュータを示す全体図である。
【図2】図1の2A方向矢視図であり、(a)は蓋体を取り外した状態、(b)は蓋体を装着した状態を示す図である。
【図3】蓋体を示す図で、(a)は斜視図、(b)は裏面図、(c)は(b)の3C方向矢視図である。
【図4】図2(a)の4A-4A線断面図で、(a)は蓋体を装着した状態、(b)は蓋体を取り外した状態を示す図である。
【図5】引き抜き工具を示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)の5B方向矢視図、(c)は裏面図である。
【図6】コンパクトフラッシュカードの引き抜き方法を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)の6B部拡大図である。
【図7】従来例を示す図で、(a)は要部断面図、(b)は(a)の7B方向矢視図である。
【符号の説明】
1 コンパクトフラッシュカード
1a 段部
2 係止片
2a 係止折り曲げ部
3 挟持片
4 カード挿入部
5 挿通溝
A 引き抜き工具
B 筐体
Claims (2)
- コンパクトフラッシュカードの挿入後端側に形成された段部に係止する係止折り曲げ部を先端に備えた係止片と、
該係止片と協働して前記コンパクトフラッシュカードを挟持する挟持片とを備え、
前記係止片と挟持片とがそれぞれ異なる間隔で二股状に分岐され、
係止片と挟持片の二股状のそれぞれの間隔に対応して異なった間隔でカード挿入部の壁面に形成される挿入溝によりカード挿入部への挿入姿勢が規制されるコンパクトフラッシュカードの引き抜き工具。 - コンパクトフラッシュカードの挿入後端側に形成された段部に係止する係止折り曲げ部を先端に備えた係止片と、
該係止片と協働して前記コンパクトフラッシュカードを挟持する挟持片とを備えた引き抜き工具により引き抜き可能なコンパクトフラッシュカードのカード挿入部を側壁部に設けた電子装置の筐体であって、
前記カード挿入部の壁面には、コンパクトフラッシュカード装着状態において前記係止片と挟持片とが挿通可能な挿通溝が設けられる電子装置の筐体。
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- 2002-03-27 JP JP2002089462A patent/JP3977118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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