JP5609627B2 - モータの制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば産業用ロボットの可動部に設けられるモータについてその制御システムに関するものである。
産業用ロボットの関節部等の可動部に設けられる交流サーボモータは、加速制御と減速制御とが繰り返し実施されることで所望の動作を実現するものである。この場合、モータの減速時には回生電力が発生し、その回生電力を回生抵抗を用いて回収する技術が各種提案されている。例えば特許文献1では、直流電源線間に回生抵抗を介して接続されたスイッチング素子をオンし、モータからの回生電力を直流電源線側にバイパスして回生抵抗で消費させるように制御することとしている。
特開2007−37301号公報
しかしながら、モータ回生電力を回生抵抗により回収(消費)する構成では、その回生抵抗において熱が生じることにより、ロボットコントローラ等への影響が懸念される。この点、回生抵抗による発熱の影響を軽減するために、ロボットコントローラに放熱器を設ける等の対策が必要となる。ここで、放熱器等による熱対策の簡素化を図り、かつロボットコントローラ等への熱の影響を抑制するには、モータ回生時における発熱を抑制する技術の構築が望まれる。一方、既存の技術は、回生電力(回生エネルギ)を熱として放出するものであり、エネルギの観点からしても改善の余地があると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モータの回生電力を好適に回収し、しかもその回生電力の有効利用を図ることができるモータの制御システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。
第1の発明は、
交流電力からモータ駆動用の直流電力を生成する第1電源回路と、
前記第1電源回路から供給される直流電力を駆動電力に変換してモータを駆動するインバータ回路と、
前記交流電力から制御回路駆動用の直流電力を生成する第2電源回路と、
前記第2電源回路から供給される直流電力により駆動される制御回路と、
を備え、前記制御回路により前記インバータ回路を制御することで前記モータの回転を制御するモータの制御システムであって、
前記第1電源回路は、前記モータ駆動用の直流電力を前記インバータ回路に各々供給する複数の第1電力経路を有し、該複数の第1電力経路には、モータ回生時における回生電力を回収可能なコンデンサと、このコンデンサと前記インバータ回路との接続を開閉する第1開閉手段とが各々設けられ、
前記複数の第1電力経路には各々連結経路が接続され、これらの複数の連結経路を介して、前記第2電源回路において前記制御回路駆動用の直流電力を出力する第2電力経路に各第1電力経路が接続され、
前記複数の連結経路には、それら各連結経路を開閉する第2開閉手段が設けられており、
前記モータの回生が行われるモータ回生期間において、前記複数の第1電力経路のうちいずれかの第1電力経路の第1開閉手段を閉鎖しかつそれ以外の第1電力経路の第1開閉手段を開放するとともに、前記第1開閉手段が閉鎖された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を開放し、前記第1開閉手段が開放された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を閉鎖する開閉制御手段と、
同じく前記モータ回生期間において、前記複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数の第1開閉手段、及び前記複数の連結経路に各々設けられた複数の第2開閉手段について開閉状態の切替を実施する切替手段と、
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、モータ回生期間において、複数の第1電力経路のうちいずれかの第1電力経路の第1開閉手段を閉鎖しかつそれ以外の第1電力経路の第1開閉手段を開放することで、少なくともモータ回生中のあるタイミングを見れば複数のコンデンサ(複数の第1電力経路に各々設けられるコンデンサ)のいずれかのみで回生電力の回収が行われることとなる。また、かかるモータ回生期間においては、第1開閉手段が閉鎖された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を開放し、第1開閉手段が開放された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を閉鎖するため、複数のコンデンサのうち回生電力回収中のコンデンサは第2電源回路側に接続されず、回生電力回収中でないコンデンサが第2電源回路側に接続されることとなる。つまり、第2電源回路側には、いずれかの連結経路を介して、複数のコンデンサのうち回生電力回収中でないコンデンサからの電力供給が可能となる。この場合、複数のコンデンサは、いずれかのコンデンサが回生電力の回収に用いられ、その他のコンデンサが第2電源回路への電力供給源として用いられることとなる。
さらに、モータの回生期間において、複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数の第1開閉手段、及び複数の連結経路に各々設けられた複数の第2開閉手段について開閉状態の切替を実施する構成としたため、各々のコンデンサを見れば、回生電力の回収と、その回収済み電力の第2電源回路側への供給とが交互に実施される。したがって、一のコンデンサにおいて回生電力を回収しきれなくなっても、他のコンデンサで回生電力の回収を継続でき、これを交互に繰り返すことで、回生抵抗が不要となるか、又は回生抵抗が設けられていてもその発熱を極力抑えることが可能となる。ゆえに、放熱器等による熱対策の簡素化が可能となる。また、コンデンサで回収した回生電力(回生エネルギ)を、制御回路の駆動に利用できる。その結果、モータの回生電力を好適に回収し、しかもその回生電力の有効利用を図ることができる。
第2の発明では、前記モータ回生期間において、前記複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数のコンデンサのうち回生電力の回収が行われている電力回収中コンデンサについて蓄電量が所定量に達したか否かを判定する判定手段を備える。そして、前記切替手段は、前記判定手段により前記電力回収中コンデンサの蓄電量が所定量に達したと判定された場合に、該電力回収中コンデンサについて、回生電力の回収を停止し、かつ回収済みの電力の前記第2電源回路側への供給を開始すべく、前記第1開閉手段及び前記第2開閉手段の開閉状態の切替を実施する。
上記構成によれば、回生電力の回収が行われている電力回収中コンデンサの蓄電量が所定量に達した時点で、第1開閉手段及び第2開閉手段の開閉状態の切替が実施される。これにより、電力回収中コンデンサについて回生電力の回収が停止されるとともに、回収済みの電力の第2電源回路側への供給が開始される。この場合、電力回収中コンデンサの蓄電量が十分量となった状態で、当該コンデンサの電力回収から電力供給への切替を実施することができ、その切替後において第2電源回路側への電力供給を好適に実施できる。
第3の発明では、前記第2電源回路は、交流電源からの前記交流電力の供給を遮断する電源スイッチを有し、前記モータの回生期間において前記電源スイッチを開放する手段を備える。
上記構成によれば、モータ回生期間には交流電力の第2電源回路への供給が停止される。そのため、制御回路を駆動させる上での交流電力の消費を低減でき、省エネの観点から望ましい構成であると言える。
第4の発明では、前記第2電源回路は、前記モータ回生期間において交流電源からの前記交流電力の供給により前記制御回路側への電力の供給を実施するものであり、前記モータ回生期間において、前記第1電源回路で回生電力の回収中となっているコンデンサと、前記第2電源回路側への電力供給中となっているコンデンサとのうち、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量を検出する手段を備える。そして、前記切替手段は、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下した場合に、当該蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下したコンデンサを、前記回生電力の回収コンデンサに切り替えるべく、前記第1開閉手段及び前記第2開閉手段の開閉状態の切替を実施する。
要するに、仮に第1電源回路に1つのコンデンサが設けられている構成では、モータ駆動時のコンデンサ蓄電量(充電電圧)は電力経路における経路電圧(バス電圧)に依存する。この場合、モータ回生期間における回生電力の回収能力は、回生開始時のコンデンサ蓄電量、すなわちモータ駆動時の経路電圧に依存するものとなる。そのため、コンデンサにおいて、モータ回生期間における電力回収に制限が生じることが懸念される。また、第1電源回路に複数のコンデンサが設けられているとしても、各コンデンサについて、上記のように回生電力の回収能力がモータ駆動時の経路電圧に依存するものであれば、同様にモータ回生期間における電力回収に制限が生じることが懸念される。
この点、上記構成によれば、第1電源回路に複数のコンデンサが設けられている構成において、電力供給中となっているコンデンサの蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下した場合(蓄電量が殆どカラになった場合)に、当該蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下したコンデンサが、回生電力の回収コンデンサに切り替えられるように各開閉手段の切替操作が実施される。これにより、回生電力の回収が開始されるコンデンサは、電力回収開始時のコンデンサ蓄電量がモータ駆動時の経路電圧である場合に比べて、回生電力の回収能力が高いものとなる。したがって、電力回収の制限を緩和することができ、回生電力の回収効率を向上させることができる。
モータ制御システムの概要を示す構成図。 モータ電源回路と制御電源回路との動作の状態を説明するための回路図。 モータ回生期間において各スイッチの切替と各コンデンサの電圧の推移とを説明するためのタイムチャート。 モータ回生電力の回収制御の手順を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、産業用ロボットの可動部(関節部)に組み込まれた交流サーボモータの制御システムを具体化するものであり、まずは当該システムの概要を図1を用いて説明する。
図1に示すように、本制御システムは、主要な構成として、ロボット本体に設けられたモータ(交流サーボモータ)11と、このモータ11を駆動するインバータ回路12と、交流電力からモータ駆動用の直流電力を生成するモータ電源回路13と、インバータ回路12を制御することでひいてはモータ11を制御する制御回路14と、交流電力から制御回路駆動用の直流電力を生成する制御電源回路15とを備えている。次に、モータ電源回路13の構成を説明する。
モータ電源回路13において、交流電源21にはモータ駆動用の電源スイッチ22を介して整流回路23が接続されている。なお、電源スイッチ22は、MOSFET等の半導体スイッチよりなり、交流電源21と整流回路23との間の一対の電力線にそれぞれ接点が設けられた2極単投スイッチとして設けられている(後述の各スイッチも同様)。整流回路23は、例えば4つのダイオードによって構成されるブリッジ全波整流回路よりなり、この整流回路23により交流電力が直流電力に変換される。例えば、交流電源21からはAC200Vの交流電力が出力され、その交流電力が整流回路23で整流されることにより、整流回路23からDC280Vの直流電力が出力される。なお、電源スイッチ22として機械式スイッチを用いることが可能であり、2極単投スイッチに代えて単極単投スイッチを用いることも可能である(後述の電源スイッチ41も同様)。
整流回路23の出力側には、直流電力(モータ駆動用の直流電力)をインバータ回路12に各々出力する2系統の電力経路24,25が接続されており、これら各電力経路24,25には、それぞれ平滑回路を構成するコンデンサ26,27が接続されている。詳しくは、電力経路24は一対の電力線24a,24bよりなり、その電力線24a,24b間には第1コンデンサ26が接続されている。また、電力経路25は一対の電力線25a,25bよりなり、その電力線25a,25b間には第2コンデンサ27が接続されている。本実施形態では、2つのコンデンサ26,27として蓄電容量が同じものを用いている。
電力経路24,25には、コンデンサ26,27に並列にインバータ回路12が接続されている。インバータ回路12は3相インバータ回路よりなり、インバータ回路12により直流電力が3相交流電力に変換され、その3相交流電力がモータ11に駆動電力として供給される。インバータ回路12からの駆動電力の供給によりモータ11が駆動される。
電力経路24(電力線24a,24b)において、整流回路23と第1コンデンサ26との間にはスイッチ31aが設けられ、第1コンデンサ26とインバータ回路12との間にはスイッチ31bが設けられている。また、電力経路25(電力線25a,25b)において、整流回路23と第2コンデンサ27との間にはスイッチ32aが設けられ、第2コンデンサ27とインバータ回路12との間にはスイッチ32bが設けられている。
かかる場合、電力経路24に設けられたスイッチ31a,31bは同時に開閉操作されるものであり、以下これら各スイッチ31a,31bをまとめて「第1スイッチ31」という。第1スイッチ31をオン(閉鎖)することにより、電力経路24を通じて整流回路23からインバータ回路12への電力供給が行われ、第1スイッチ31をオフ(開放)することにより、電力経路24を通じてのインバータ回路12への電力供給が遮断されるとともに、第1コンデンサ26が整流回路23及びインバータ回路12から電気的に切り離される。モータ11の回生時には、第1スイッチ31をオン(閉鎖)することにより、第1コンデンサ26において電力経路24を通じて回生電力の回収が行われる。
また、電力経路25に設けられたスイッチ32a,32bは同時に開閉操作されるものであり、以下これら各スイッチ32a,32bをまとめて「第2スイッチ32」という。第2スイッチ32をオン(閉鎖)することにより、電力経路25を通じて整流回路23からインバータ回路12への電力供給が行われ、第2スイッチ32をオフ(開放)することにより、電力経路25を通じてのインバータ回路12への電力供給が遮断されるとともに、第2コンデンサ27が整流回路23及びインバータ回路12から電気的に切り離される。モータ11の回生時には、第2スイッチ32をオン(閉鎖)することにより、第2コンデンサ27において電力経路25を通じて回生電力の回収が行われる。
なお、スイッチ31a,31bは同時に開閉操作されるものでなくてもよく、各々時間差を持って開閉操作されるものであってもよい。スイッチ32a,32bについても同様である。本実施形態では、モータ電源回路13が「第1電源回路」に相当し、電力経路24,25が「複数の第1電力経路」に相当し、スイッチ31,32が「第1開閉手段」に相当する。
また、制御電源回路15において、交流電源21には制御電源用の電源スイッチ41を介して整流回路42が接続されている。整流回路42は、整流回路23と同様、ブリッジ全波整流回路よりなり、この整流回路42により、AC200Vの交流電力がDC280Vの直流電力に変換される。整流回路42の出力側には、一対の電力線43a,43bよりなる電力経路43が接続されており、この電力経路43には、平滑回路を構成するコンデンサ44が接続されている。また、電力経路43には、整流回路42の出力電圧(例えばDC280V)を所定の定電圧(例えばDC5V)に変換する変圧器(DCDCコンバータ)45が接続されている。
モータ電源回路13の電力経路24(電力線24a,24b)と制御電源回路15の電力経路43(電力線43a,43b)とは、一対の電力線46a,46bよりなる電力経路46により接続されており、その電力経路46には第3スイッチ47が設けられている。この第3スイッチ47は、モータ11の駆動状態においてオフ(開放)されており、後述するようにモータ回生時にオン(閉鎖)されることにより、電力経路24(詳しくは第1コンデンサ26の各電極)と電力経路43とが電力経路46を介して導通される。また、モータ電源回路13の電力経路25(電力線25a,25b)と制御電源回路15の電力経路43(電力線43a,43b)とは、一対の電力線48a,48bよりなる電力経路48により接続されており、その電力経路48には第4スイッチ49が設けられている。この第4スイッチ49は、モータ11の駆動状態においてオフ(開放)されており、後述するようにモータ回生時にオン(閉鎖)されることにより、電力経路25(詳しくは第2コンデンサ27の各電極)と電力経路43とが電力経路48を介して導通される。
なお本実施形態では、制御電源回路15が「第2電源回路」に相当し、電力経路43が「第2電力経路」に相当し、電力経路46,48が「複数の連結経路」に相当し、スイッチ47,49が「第2開閉手段」に相当する。
制御回路14は、CPUや各種メモリ、入出力回路等を有する周知の論理演算回路であり、メモリ内に格納されている制御プログラムにより各種のモータ制御を実施する。例えば、インバータ回路12に設けられた複数のスイッチング素子をPWM信号により制御することでモータ11の回転を制御する。この場合、制御回路14は、図示しないロータリエンコーダ(位置検出手段)の検出信号に基づいてモータ11の位置フィードバック制御を実施する。また、制御回路14には、第1コンデンサ26の充電電圧(図のV1)を検出する電圧検出部51と、第2コンデンサ27の充電電圧(図のV2)を検出する電圧検出部52とが接続されており、これら各電圧検出部51,52の検出結果は制御回路14に対して適宜出力されるようになっている。
モータ駆動に際して、モータ11は、加速→等速→減速を一連の動作パターンとして駆動される。つまり、モータ11は、まず加速期間ではモータ速度=0の状態から一定の加速度(正の加速度)で所定速度まで加速され、その後、等速期間では所定速度のまま保持される。またその後、一定の加速度(負の加速度)でモータ速度=0まで減速される。モータ減速期間がモータ回生期間に相当する。
また本実施形態では、モータ回生期間において、回生電力の回収の好適化や回生電力の有効利用を図るべく、制御回路14により各スイッチを制御し、第1コンデンサ26及び第2コンデンサ27を、電力回収の役目を果たす状態と制御回路14の電源としての役目を果たす状態とのいずれかとし、さらにそれらの両状態を両コンデンサ26,27で交互に切り替える構成としている。以下、その詳細を説明する。
モータ電源回路13と制御電源回路15とは、基本的に3つ状態が切り替えられて制御されるようになっており、それらの各状態を図2を用いて説明する。図2において、(a)はモータ駆動時(回生時以外)の回路の状態を示し、(b),(c)はモータ回生時の回路の状態を示している。図2では、説明の便宜上、スイッチオフにより遮断されている電力経路については図示せず、導通されている電力経路のみを示している。なお、モータ電源回路13の電源スイッチ22については、ロボット作業の開始時にオンされると、その後作業終了までオフされないため、常時オンになっている。
図2(a)に示すモータ駆動時においては、
電源スイッチ41=オン(閉鎖)、
第1スイッチ31=オン(閉鎖)、
第2スイッチ32=オフ(開放)、
第3スイッチ47=オフ(開放)、
第4スイッチ49=オフ(開放)、
となっており、かかる状態では、整流回路23からインバータ回路12に対して電力経路24を介して直流電力が出力される。なお、整流回路23の出力電圧は例えば280Vであり、第1コンデンサ26の電圧V1は略280Vに保持される。この場合、モータ電源回路13の電力経路24と制御電源回路15の電力経路43とは電気的に切り離されており、制御回路14には、整流回路42からの供給電力により生成される駆動用電力が供給される。
なお、電源スイッチ41は、変圧器45の一次側を最低動作電圧に保つべくスイッチング駆動されるのが望ましく、オン状態のまま保持される以外に、都度の一次側電圧(図の電圧V3)に応じてオン/オフ制御されるとよい。
また、図2(b)に示すモータ回生時においては、
電源スイッチ41=オフ(開放)、
第1スイッチ31=オフ(開放)、
第2スイッチ32=オン(閉鎖)、
第3スイッチ47=オン(閉鎖)、
第4スイッチ49=オフ(開放)、
となっており、かかる状態では、モータ11の回生電力が電力経路25を介して流れ、第2コンデンサ27にて回収される。この場合、第1コンデンサ26と制御電源回路15の電力経路43とが電力経路46を介して電気的に接続されており、制御回路14には、第1コンデンサ26からの供給電力により生成される駆動用電力が供給される。
また、図2(c)に示すモータ回生時においては、
電源スイッチ41=オフ(開放)、
第1スイッチ31=オン(閉鎖)、
第2スイッチ32=オフ(開放)、
第3スイッチ47=オフ(開放)、
第4スイッチ49=オン(閉鎖)、
となっており、かかる状態では、モータ11の回生電力が電力経路24を介して流れ、第1コンデンサ26にて回収される。この場合、第2コンデンサ27と制御電源回路15の電力経路43とが電力経路48を介して電気的に接続されており、制御回路14には、第2コンデンサ27からの供給電力により生成される駆動用電力が供給される。
以下の説明では、図2(a)に示す状態を第1制御状態、図2(b)に示す状態を第2制御状態、図2(c)に示す状態を第3制御状態と称する。
モータ11が駆動状態から回生状態に移行した場合には、モータ回生が行われるモータ回生期間において上記図2(a)〜(c)に示す各制御状態が適宜切り替えられる。それら各制御状態の切替と各コンデンサの電圧の推移とを図3のタイムチャートにより説明する。なお、図3では、タイミングt1以前がモータ11の等速期間であり、タイミングt1〜t5がモータ回生期間である。
さて、タイミングt1以前においては、モータ電源回路13及び制御電源回路15の各スイッチが第1制御状態(図2(a)に示す状態)に制御されている。このとき、モータ電源回路13の第1コンデンサ26の電圧V1、制御電源回路15のコンデンサ44の電圧V3はそれぞれ概ね基準値(280V)に保持されており、第2コンデンサ27の電圧V2は0Vになっている。
タイミングt1でモータ回生が開始されると、その回生開始当初は第1制御状態のままとされ、かかる状態においてモータ回生電力の回収(蓄電)により第1コンデンサ26の電圧V1が上昇する。そして、第1コンデンサ26の電圧V1が所定のしきい値電圧Vth1まで上昇すると、第1制御状態から第2制御状態への移行が行われる(タイミングt2)。しきい値電圧Vth1は、第1コンデンサ26の耐圧に基づいて定められるとよく、例えば400Vである。
タイミングt2では、電圧V1>電圧V3の状態で第1コンデンサ26と制御電源回路15の電力経路43とが電力経路46を介して電気的に接続されるため、t2以降、電圧V1が低下し、電圧V3が上昇する。また、第2コンデンサ27の電圧V2は、モータ回収電力を回収することにより上昇する。タイミングt2では、第2コンデンサ27の電圧V2が十分低いため(初期電圧≒0)、回生電力の回収を好適に実施できる。したがって、モータ11の減速に影響が及ぶこと等を抑制できる。
タイミングt2以降、電源スイッチ41がオフされることで、制御電源回路15への交流電力の供給が停止されるが、これに代えて、第1コンデンサ26からの電力供給(エネルギ供給)がなされ、制御回路14の駆動が継続される。
その後、タイミングt3で電圧V1=電圧V3になると、電圧V3が低下に転じ、電圧V1と共に低下する。
その後、第2コンデンサ27の電圧V2が所定のしきい値電圧Vth2まで上昇すると、第2制御状態から第3制御状態への移行が行われる(タイミングt4)。なお、しきい値電圧Vth2は、第2コンデンサ27の耐圧に基づいて定められるとよく、例えば400Vである。このとき、電圧V2>電圧V3の状態で第2コンデンサ27と制御電源回路15の電力経路43とが電力経路48を介して電気的に接続されるため、t4以降、電圧V2が低下し、電圧V3が上昇する。また、第1コンデンサ26の電圧V1は、モータ回収電力を回収することにより上昇する。なお、タイミングt4での第1コンデンサ26の電圧V1(回収開始電圧)は、基準値(280V)を下回っていることが望ましい。モータ回生期間におけるこれ以降の処理は、上述の動作が繰り返されることになるため、説明を省略する。
そして、モータ回生が終了するタイミングt5になると、第1制御状態に戻される。これにより、いずれ電圧V1,V3がそれぞれ基準値(280V)に戻り、電圧V2が0Vに戻る。
次に、制御回路14により実行されるモータ回生電力の回収制御について図4のフローチャートを用いて詳細に説明する。本処理は、制御回路14により所定周期で繰り返し実行されるものである。
図4において、まずステップS11では、今現在、モータ回生期間であるか否かを判定する。そして、モータ回生期間でなければ本処理をそのまま終了し、モータ回生期間であれば後続のステップS12に進む。
ステップS12では、今現在、第1制御状態での制御中であるか否かを判定する。本実施形態では、モータ回生の開始当初にまずは第1制御状態での制御を実施することとしており、モータ回生の開始当初においてはステップS12がYESとなり、ステップS13に進む。
ステップS13では、第1コンデンサ26の電圧V1を読み込み、続くステップS14では、電圧V1が所定のしきい値電圧Vth1以上であるか否かを判定する。そして、V1<Vth1であればステップS15に進み、第1制御状態での制御を継続する。また、V1≧Vth1であればステップS16に進み、第1制御状態での制御から第2制御状態での制御に移行する。
第2制御状態での制御への移行がなされると、その後はステップS12が毎回NOとなり、ステップS17に進む。ステップS17では、今現在、第2制御状態での制御中であるか否かを判定し、YESであればステップS18に進む。
ステップS18では、第2コンデンサ27の電圧V2を読み込み、続くステップS19では、電圧V2が所定のしきい値電圧Vth2以上であるか否かを判定する。そして、V2<Vth2であればそのまま処理を終了し、第2制御状態での制御を継続する。また、V2≧Vth2であればステップS20に進み、第2制御状態での制御から第3制御状態での制御に移行する。
第3制御状態での制御への移行がなされると、その後はステップS12,S17が毎回NOとなり、ステップS21に進む。ステップS21では、第1コンデンサ26の電圧V1を読み込み、続くステップS22では、電圧V1が所定のしきい値電圧Vth1以上であるか否かを判定する。そして、V1<Vth1であればそのまま処理を終了し、第3制御状態での制御を継続する。また、V1≧Vth1であればステップS23に進み、第3制御状態での制御から第2制御状態での制御に戻す。
以降、モータ回生状態が継続している間、ステップS17〜S23により、第2制御状態での制御と第3制御状態での制御とが交互に実施される。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
モータ回生期間において、電力経路24,25の両スイッチ31,32のうち一方を閉鎖、他方を開放するとともに、そのスイッチ31,32の開閉に合わせて、電力経路46,48に設けられているスイッチ47,49の開閉を制御する構成とし、さらに、それら各スイッチ(第1〜第4スイッチ)の開閉状態の切替を実施するようにした。これにより、コンデンサ26,27のうち一方(回生電力回収中のコンデンサ)は制御電源回路15側に接続されず、他方(回生電力回収中でないコンデンサ)が制御電源回路15側に接続されることになり、これらコンデンサ26,27により、回生電力の回収と制御電源回路15側への電力供給とを同時に実施できることとなる。
また、モータ回生期間に、各スイッチ(第1〜第4スイッチ)のオン/オフが交互に切り替えられるため、各々のコンデンサを見れば、回生電力の回収と、その回収済み電力の制御電源回路15側への供給とが交互に実施される。したがって、一方のコンデンサにおいて回生電力を回収しきれなくなっても、他方のコンデンサで回生電力の回収を継続でき、これを交互に繰り返すことで、モータ電源回路13において回生抵抗が不要となるか、又は回生抵抗が設けられていてもその発熱を極力抑えることが可能となる。ゆえに、放熱器等による熱対策の簡素化が可能となる。また、コンデンサ26,27で回収した回生電力(回生エネルギ)を、制御回路14の駆動に利用できる。その結果、モータ11の回生電力を好適に回収し、しかもその回生電力の有効利用を図ることができる。
モータ回生期間において、電力回収中のコンデンサについて充電電圧(蓄電量)が所定値に達したか否かを判定し、その充電電圧が所定値に達したと判定された場合に、該電力回収中のコンデンサについて、回生電力の回収を停止しかつ制御電源回路15側への電力供給を開始すべく、スイッチ31,32のオン/オフ切替を実施するようにした。これにより、電力回収中のコンデンサが例えば満充電又はそれ相当になった状態で、制御電源回路15側への電力供給を開始でき、電源電力としての電力供給を好適に実施できることとなる。
制御電源回路15において、交流電力の供給を遮断する電源スイッチ41をモータ回生期間で開放する構成としたため、モータ回生期間では交流電力の制御電源回路15への供給が停止される。そのため、制御回路14を駆動させる上での交流電力の消費を低減でき、省エネの観点から望ましい構成であると言える。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、モータ回生期間において、電力回収中のコンデンサについて充電電圧(蓄電量)が所定値に達した時点で、その電力回収中のコンデンサについて、回生電力の回収を停止しかつ回収済みの電力の制御電源回路15側への供給を開始する構成とした。つまり、電力回収中コンデンサの充電電圧(蓄電量)に基づいて、電力回収するコンデンサを切り替える構成とした。この点について以下のように変更してもよい。例えば、モータ回生期間において、1つのコンデンサの電力回収時間(充電時間)があらかじめ定めた所定時間に達した時点で、その電力回収中のコンデンサについて、回生電力の回収を停止しかつ回収済みの電力の制御電源回路15側への供給を開始する構成としてもよい。つまり、コンデンサの電力回収時間に基づいて、電力回収するコンデンサを切り替える構成とする。
・上記実施形態では、モータ電源回路13の電力経路24,25に設けられる各コンデンサ26,27として蓄電容量が同じものを用いたが、これを変更し、蓄電容量が異なるものを用いる構成であってもよい。この場合、例えば「コンデンサ26の蓄電容量>コンデンサ27の蓄電容量」とし、モータ駆動時(加速時及び等速時)にはコンデンサ26を用いて電力平滑化を行い、モータ回生時(減速時)には両方のコンデンサ26,27により回生電力の回収及び制御電源回路への電力供給を実施するとよい。この場合、コンデンサ26はメインコンデンサとして機能し、コンデンサ27はサブコンデンサとして機能する。
・モータ電源回路13において、3系統又はそれより多数の系統の電力経路(第1電力経路)を設けるとともにこれらの各電力経路にそれぞれコンデンサを設け、これら各コンデンサの使い分けを実施する構成であってもよい。モータ電源回路13に3系統の電力経路(第1電力経路)を設けた構成について例示すると、モータ回生期間における制御回路14による制御対象は、モータ電源回路13に設けられた3つのスイッチ(第1開閉手段)と、モータ電源回路13と制御電源回路15とを接続する3つの連結経路に設けられた3つのスイッチ(第2開閉手段)と、制御電源回路15の電源スイッチ41とになる。
かかる場合、制御回路14は、モータ回生期間において、モータ電源回路13の3つのスイッチのうちいずれか1つをオン(閉鎖)し、それ以外の2つをオフ(開放)するとともに、モータ電源回路13においてスイッチ=オンとなった電力経路に接続されている1つの連結経路のスイッチをオフ(開放)し、モータ電源回路13においてスイッチ=オフとなった電力経路に接続されている2つの連結経路のスイッチをオン(閉鎖)する。また、制御回路14は、モータ電源回路13の3つのスイッチ(第1開閉手段)、及び連結経路の3つのスイッチ(第2開閉手段)についていずれをオン(閉鎖)、オフ(開放)するかを、コンデンサ蓄電量や蓄電時間に基づいて適宜切り替える。以上により、3つのコンデンサのうち1つを使ってモータ回生電力の回収が行われるとともに、他の2つを使って制御電源回路15への電力供給が行われる。なお、モータ回生期間において、3つのコンデンサのうち2つを使ってモータ回生電力の回収を行い、他の1つを使って制御電源回路15への電力供給を行う構成であってもよい。
・上記実施形態では、モータ回生期間において制御電源回路15の電源スイッチ41をオフ(開放)する構成としたが、これを変更し、モータ回生期間において制御電源回路15の電源スイッチ41をオン(閉鎖)しておく構成であってもよい。この場合、制御電源回路15は、モータ回生期間においても、交流電源21からの交流電力の供給により制御回路14側への電力の供給を実施するものとなっている。
・上記のように、制御電源回路15が、モータ回生期間においても交流電源21からの交流電力の供給により制御回路14側への電力の供給を実施する場合には、以下のようにコンデンサの切替を実施するようにしてもよい。すなわち、制御回路14は、モータ回生期間において、回生電力の回収中となっているコンデンサ(コンデンサ26,27の一方)と、制御電源回路15側への電力供給中となっているコンデンサ(コンデンサ26,27の他方)とのうち、電力供給中となっているコンデンサの充電電圧(蓄電量)を検出し、該検出した充電電圧がゼロ(又はゼロ付近でも可)まで低下した場合に、そのコンデンサを、回生電力の回収コンデンサに切り替えるべく、スイッチ31,32のオン/オフ切替を実施する。
上記構成によれば、モータ回生期間において、回生電力の回収が開始されるコンデンサは、電力回収開始時のコンデンサ充電電圧がモータ駆動時の経路電圧(整流回路23の出力電圧であり、例えば280V)となっている場合に比べて、回生電力の回収能力が十分高いものとなる。したがって、電力回収の制限を緩和することができ、回生電力の回収効率を向上させることができる。
ここで、例えば多関節ロボットのように、使用するモータが複数で、かつそれぞれのモータ容量が異なり、さらに同じ容量モータでも状況により回生電力の生じ方がまちまちの場合(動作の都合上、減速が最速で行われたり、意外とゆるりと行われたりする場合)は、小容量モータから返ってくる回生電力が低電圧であったり、大容量モータでも低い電圧の回生電力が返ってきたりするパターンがあり、必ずしもコンデンサ内に既に蓄積されている充電電圧(蓄電量)よりも高い電圧の回生電力が返ってくるとは限らない。こうした状況は、コンデンサにそもそも回収できない回生電力が存在することを意味する。この点、上記構成によれば、仮に各モータから返ってくる回生電力が大小まちまちであるとしても、電力回収のロスを減らし、回生電力の回収を好適に実施できる。
・モータ回生期間において、回生電力の回収中となっているコンデンサ(コンデンサ26,27の一方)の充電電圧VX1を検出するとともに、制御電源回路15側への電力供給中となっているコンデンサ(コンデンサ26,27の他方)の充電電圧VX2を検出し、それら充電電圧VX1,VX2の相対比較の結果に基づいて、回生電力の回収コンデンサと電力供給コンデンサとを切り替えるべくスイッチ31,32のオン/オフ切替を実施する構成としてもよい。具体的には、制御回路14は、モータ回生期間において、充電電圧VX1が「充電電圧VX2+α(α>0)」よりも大きくなったか否かを判定し、VX1>VX2+αとなった時点で、回生電力回収中のコンデンサと電力供給中のコンデンサとを入れ替える。αは、放電⇒充電の切替時におけるコンデンサの許容電圧差である。
上記の構成によれば、複数のコンデンサのうちいずれかが、電力供給(電力消費)状態から電力回収状態に移行する場合において、コンデンサ充電開始当初における電圧差(充電電圧と回生電力の電圧との差)を小さくすることができる。この場合、αを小さくするほどその効果が高められる。ゆえに、放電⇒充電の切替時における電圧差が原因となるコンデンサへの負荷を軽減できる。つまり、当該電圧差が大きければ大きいほどコンデンサに一気に印加される電圧が高くなり、コンデンサの素子に大きな物理的負荷を与えることになるが、上記構成によればこうした負荷を緩和できる。これにより、上記の構成のように充放電が繰り返される場合において、コンデンサの保護を図ることができる。
上記構成は、以下のような技術的思想として把握できる。
(1)交流電力からモータ駆動用の直流電力を生成する第1電源回路と、
前記第1電源回路から供給される直流電力を駆動電力に変換してモータを駆動するインバータ回路と、
前記交流電力から制御回路駆動用の直流電力を生成する第2電源回路と、
前記第2電源回路から供給される直流電力により駆動される制御回路と、
を備え、前記制御回路により前記インバータ回路を制御することで前記モータの回転を制御するモータの制御システムであって、
前記第1電源回路は、前記モータ駆動用の直流電力を前記インバータ回路に各々供給する複数の第1電力経路を有し、該複数の第1電力経路には、モータ回生時における回生電力を回収可能なコンデンサと、このコンデンサと前記インバータ回路との接続を開閉する第1開閉手段とが各々設けられ、
前記複数の第1電力経路には各々連結経路が接続され、これらの複数の連結経路を介して、前記第2電源回路において前記制御回路駆動用の直流電力を出力する第2電力経路に各第1電力経路が接続され、
前記複数の連結経路には、それら各連結経路を開閉する第2開閉手段が設けられており、
前記モータの回生が行われるモータ回生期間において、前記複数の第1電力経路のうちいずれかの第1電力経路の第1開閉手段を閉鎖しかつそれ以外の第1電力経路の第1開閉手段を開放するとともに、前記第1開閉手段が閉鎖された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を開放し、前記第1開閉手段が開放された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を閉鎖する開閉制御手段と、
同じく前記モータ回生期間において、前記複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数の第1開閉手段、及び前記複数の連結経路に各々設けられた複数の第2開閉手段について開閉状態の切替を実施する切替手段と、
前記モータ回生期間において、前記第1電源回路で回生電力の回収中となっているコンデンサの蓄電量と、前記第2電源回路側への電力供給中となっているコンデンサの蓄電量とを検出する検出手段と、
を備え、
前記切替手段は、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量と、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量との相対比較の結果に基づいて、前記第1開閉手段及び前記第2開閉手段の開閉状態の切替を実施することを特徴とするモータの制御システム。
11…モータ、12…インバータ回路、13…モータ電源回路(第1電源回路)、14…制御回路(開閉制御手段、切替手段、判定手段)、15…制御電源回路(第2電源回路)、21…交流電源、24,25…電力経路(第1電力経路)、31,32…スイッチ(第1開閉手段)、41…電源スイッチ、43…電力経路(第2電力経路)、46,48…電力経路(連結経路)、47,49…スイッチ(第2開閉手段)。

Claims (4)

  1. 交流電力からモータ駆動用の直流電力を生成する第1電源回路と、
    前記第1電源回路から供給される直流電力を駆動電力に変換してモータを駆動するインバータ回路と、
    前記交流電力から制御回路駆動用の直流電力を生成する第2電源回路と、
    前記第2電源回路から供給される直流電力により駆動される制御回路と、
    を備え、前記制御回路により前記インバータ回路を制御することで前記モータの回転を制御するモータの制御システムであって、
    前記第1電源回路は、前記モータ駆動用の直流電力を前記インバータ回路に各々供給する複数の第1電力経路を有し、該複数の第1電力経路には、モータ回生時における回生電力を回収可能なコンデンサと、このコンデンサと前記インバータ回路との接続を開閉する第1開閉手段とが各々設けられ、
    前記複数の第1電力経路には各々連結経路が接続され、これらの複数の連結経路を介して、前記第2電源回路において前記制御回路駆動用の直流電力を出力する第2電力経路に各第1電力経路が接続され、
    前記複数の連結経路には、それら各連結経路を開閉する第2開閉手段が設けられており、
    前記モータの回生が行われるモータ回生期間において、前記複数の第1電力経路のうちいずれかの第1電力経路の第1開閉手段を閉鎖しかつそれ以外の第1電力経路の第1開閉手段を開放するとともに、前記第1開閉手段が閉鎖された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を開放し、前記第1開閉手段が開放された第1電力経路に接続されている連結経路の第2開閉手段を閉鎖する開閉制御手段と、
    同じく前記モータ回生期間において、前記複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数の第1開閉手段、及び前記複数の連結経路に各々設けられた複数の第2開閉手段について、前記開閉制御手段によりいずれを開放又は閉鎖するかの開閉状態の切替を実施する切替手段と、
    を備えることを特徴とするモータの制御システム。
  2. 前記モータ回生期間において、前記複数の第1電力経路にそれぞれ設けられた複数のコンデンサのうち回生電力の回収が行われている電力回収中コンデンサについて蓄電量が所定量に達したか否かを判定する判定手段を備え、
    前記切替手段は、前記判定手段により前記電力回収中コンデンサの蓄電量が所定量に達したと判定された場合に、該電力回収中コンデンサについて、回生電力の回収を停止し、かつ回収済みの電力の前記第2電源回路側への供給を開始すべく、前記開閉状態の切替を実施する請求項1に記載のモータの制御システム。
  3. 前記第2電源回路は、交流電源からの前記交流電力の供給を遮断する電源スイッチを有し、
    前記モータ回生期間において前記電源スイッチを開放する手段を備える請求項1又は2に記載のモータの制御システム。
  4. 前記第2電源回路は、前記モータ回生期間において交流電源からの前記交流電力の供給により前記制御回路側への電力の供給を実施するものであり、
    前記モータ回生期間において、前記第1電源回路で回生電力の回収中となっているコンデンサと、前記第2電源回路側への電力供給中となっているコンデンサとのうち、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量を検出する手段を備え、
    前記切替手段は、前記電力供給中となっているコンデンサの蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下した場合に、当該蓄電量がゼロ又はゼロ付近まで低下したコンデンサを、前記回生電力の回収コンデンサに切り替えるべく、前記開閉状態の切替を実施する請求項1に記載のモータの制御システム。
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