JP5608125B2 - 光電気混載基板およびその製法 - Google Patents
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Description
(1)上記光導波路ユニットWを作製する工程〔図4(a)〜(d)参照〕。
(2)上記電気回路ユニットEを作製する工程〔図5(a)〜(c),図6(a)〜(c)参照〕。
(3)上記光導波路ユニットWを上記電気回路ユニットEに結合する工程(図7参照)。
上記(1)の光導波路ユニットWの作製工程について説明する。まず、アンダークラッド層1を形成する際に用いる平板状の基台20〔図4(a)参照〕を準備する。この基台20の形成材料としては、例えば、ガラス,石英,シリコン,樹脂,金属等があげられる。なかでも、ステンレス製基板が好ましい。ステンレス製基板は、熱に対する伸縮耐性に優れ、上記光導波路ユニットWの製造過程において、様々な寸法が設計値に略維持されるからである。また、基台20の厚みは、例えば、20μm〜1mmの範囲内に設定される。
つぎに、上記(2)の電気回路ユニットEの作製工程について、図5(a)〜(c),図6(a)〜(c)を用いて説明する。これら図5,6の各(a)〜(c)には、左右に2つの図を示しており、左側の図が平面図、右側の図がその中心線での縦断面図である。
つぎに、光導波路ユニットWと電気回路ユニットEとの結合工程について説明する。この結合は、図7〔図6(c)に示す電気回路ユニットEを上下逆に図示している)に斜視図で示すように、上記電気回路ユニットEの折り曲げ部14の光学素子10と、上記光導波路ユニットWのコア2の光透過面2aとを対面させた状態で、上記光導波路ユニットWの突起部4を、上記折り曲げ部14の嵌合孔15に嵌合させ、上記光導波路ユニットWと上記電気回路ユニットEとを一体化する。その後、必要に応じて、上記突起部4と嵌合孔15との嵌合部を接着剤で固定する。そして、上記電気回路ユニットEの表面に、台材S(図1参照)を介して、上記光導波路ユニットWを載置する。その後、必要に応じて、上記光導波路ユニットWと上記電気回路ユニットEとを、上記台材Sを介して、接着剤または粘着テープ等により固定してもよい。このようにして、上記(3)の光導波路ユニットWと電気回路ユニットEとの結合工程が完了し、目的とする光電気混載基板が完成する。
成分A:脂環骨格を含むエポキシ樹脂(ダイセル化学工業社製、EHPE3150)100重量部。
成分B:光酸発生剤(サンアプロ社製、CPI−200K)2重量部。
これら成分A,Bをシクロヘキサノンに溶解することにより、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料(感光性樹脂)を調製した。
成分C:O−クレゾールノボラックグリシジルエーテル(新日鐡化学社製、YDCN−700−10)100重量部。
この成分Cと上記成分B1重量部とを乳酸エチルに溶解することにより、コアの形成材料(感光性樹脂)を調製した。
〔光導波路ユニットの作製〕
上記アンダークラッド層,コア,オーバークラッド層の各形成材料を用い、上記第1の実施の形態〔図2(a),(b)参照〕と同様にして、電気回路ユニット位置決め用の等脚台形状の突起部を有する光導波路ユニットを作製した。上記等脚台形状の突起部の寸法は、底辺(長い方の辺)の幅を2.5mm、頂辺(短い方の辺)の幅を1.0mm、高さ(突出長さ)を3.0mm、隣り合う突起部の中心間距離を6.5mmとした。
上記第1の実施の形態(図3参照)と同様にして、折り曲げ部に、光学素子が実装されているとともに、上記電気回路ユニット位置決め用の突起部を嵌合させる長方形状の嵌合孔が形成された電気回路ユニットを作製した。その嵌合孔の寸法は、開口長さを2.5mm、開口幅を0.1mm、隣り合う嵌合孔の中心間距離を6.5mmとした。なお、光学素子として、ワイヤーボンディングタイプの発光素子(ULMフォトニクス社製、ULM850−10−CO0104U)を実装した。
上記光導波路ユニットの突起部を、上記電気回路ユニットの嵌合孔に嵌合させ、上記光導波路ユニットと上記電気回路ユニットとを一体化した。そして、その嵌合部を接着剤で固定した。また、上記光導波路ユニットと上記電気回路ユニットとの間に台材を設けた。
上記実施例1の光電気混載基板の発光素子に電流を流し、発光素子から光を出射させた。そして、光電気混載基板のコアの他端部から光が出射されることを確認した。
〔光導波路ユニットの作製〕
上記実施例1の光導波路ユニットにおいて、他端部も、一端部と同様に、電気回路ユニット位置決め用の等脚台形状の突起部を有する光導波路ユニットを作製した。それ以外は、上記実施例1と同様にした。
上記実施例1と同様の電気回路ユニットを作製した。さらに、上記実施例1の電気回路ユニットにおいて、発光素子に代えて、ワイヤーボンディングタイプの受光素子(albis社製、PDCA04−70−GS)を実装したものを作製した。
上記実施例1と同様にして、光導波路ユニットの一端部に、上記発光素子が実装された電気回路ユニットを固定し、他端部に、上記受光素子が実装された電気回路ユニットを固定した。
上記実施例2の光電気混載基板の発光素子に電流を流し、発光素子から光を出射させた。そして、その光が受光素子で受光されていることを確認した。
E 電気回路ユニット
2 コア
2a 光透過面
4 突起部
10 光学素子
14 折り曲げ部
15 嵌合孔
Claims (4)
- 光導波路ユニットと、光学素子が実装された電気回路ユニットとを並列状に結合させてなる光電気混載基板であって、上記光導波路ユニットが、アンダークラッド層と、このアンダークラッド層の表面に形成された光路用のコアと、このコアを被覆するオーバークラッド層と、上記アンダークラッド層および上記オーバークラッド層の少なくとも一方の一端縁の、上記コアの幅方向に隣接する部分に、上記コアの軸方向に沿って延設された電気回路ユニット位置決め用の突起部とを備え、上記電気回路ユニットが、電気回路基板と、この電気回路基板上に実装された光学素子と、上記電気回路基板の光学素子実装部分を折り曲げてなる折り曲げ部と、この折り曲げ部に形成され上記突起部が嵌合する嵌合孔とを備え、上記光導波路ユニットの上記突起部が、上記コアの光透過面に対して所定位置に位置決め形成され、上記電気回路ユニットの上記光学素子が、上記折り曲げ部の所定位置に位置決め実装され、その折り曲げ部に形成された上記嵌合孔が、上記光学素子に対して所定位置に位置決め形成され、上記光導波路ユニットと上記電気回路ユニットとの結合が、上記光導波路ユニットの上記突起部を、上記電気回路ユニットの上記嵌合孔に嵌合させた状態でなされ、その結合状態では、上記光導波路ユニットと、上記折り曲げ部以外の上記電気回路基板の部分とが、対面状態で配置されていることを特徴とする光電気混載基板。
- 上記光導波路ユニットが、上記電気回路ユニットの表面に、台材を介して固定されている請求項1記載の光電気混載基板。
- 光導波路ユニットと、光学素子が実装された電気回路ユニットとを並列状に結合させる請求項1記載の光電気混載基板の製法であって、上記光導波路ユニットの作製が、アンダークラッド層を形成する工程と、このアンダークラッド層の表面に、光路用のコアを形成する工程と、上記コアを被覆するようオーバークラッド層を形成する工程とを備え、上記アンダークラッド層を形成する工程および上記オーバークラッド層を形成する工程の少なくとも一方の工程において、上記コアの光透過面に対して位置決めされた、上記アンダークラッド層および上記オーバークラッド層の少なくとも一方の一端縁の、上記コアの幅方向に隣接する部分に、電気回路ユニット位置決め用の突起部を、上記コアの軸方向に沿って延設することが行われ、上記電気回路ユニットの作製が、電気回路基板を形成する工程と、この電気回路基板上の所定部分に光学素子を実装する工程とを備え、上記電気回路基板を形成する工程において、上記光学素子の実装予定位置に対して位置決めされた所定位置に、上記突起部を嵌合させる嵌合孔を形成することが行われ、上記光学素子を実装した後、その光学素子に対して位置決めされた、上記光学素子および上記嵌合孔を含む所定部分を折り曲げ形成することが行われ、上記光導波路ユニットと上記電気回路ユニットとを結合させ光電気混載基板にすることが、上記光導波路ユニットの上記突起部を、上記電気回路ユニットの上記嵌合孔に嵌合させることにより行われ、上記光導波路ユニットと、上記折り曲げ部以外の上記電気回路基板の部分とが、対面状態で配置されている光電気混載基板を得ることを特徴とする光電気混載基板の製法。
- 上記光導波路ユニットを、上記電気回路ユニットの表面に、台材を介して固定する請求項3記載の光電気混載基板の製法。
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