JP5606871B2 - 半導体回路、半導体装置、配線の異常診断方法、及び異常診断プログラム - Google Patents

半導体回路、半導体装置、配線の異常診断方法、及び異常診断プログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体回路、半導体装置、配線の異常診断方法、及び異常診断プログラム、特に電池監視用の半導体回路、半導体装置、配線の異常診断方法、及び異常診断プログラムに関するものである。
一般に、ハイブリッド自動車や電気自動車のモータ駆動等に用いられる大容量で高出力なバッテリーとして、複数の電池(電池セル)が直列に接続されたバッテリー(具体的一例としては、リチウムイオンバッテリー等が挙げられる)が用いられている。当該バッテリーの電池の電圧を監視・制御するための電池監視システムが知られている。
従来の電池監視システムは、複数の電池セルを含む電池セル群と、当該電池セル群に含まれる電池セルの電圧を測定・制御する半導体回路と、を備えて構成されている。
当該電池監視システムでは、測定用の半導体回路から得られた各電池セルの電圧情報を元に、電池セル群のセル電圧均等化(各電池セルの電圧値を均等にする)処理や充放電制御(各電池セルの充放電の制御)処理等を行う。このような電池監視システムでは、電池セルと測定用の半導体回路とを接続する配線に断線、またはショートが生じていると、電池監視システムに不具合が発生する場合がある。この場合、
修復を行う必要があるが、電池監視システムの修復を行う場合には、解析の利便性を考慮して、配線の断線またはショートのいずれが生じているのかを予め把握しておく必要がある。
電池監視システムにおいて、電池セル群と、測定用の半導体回路とを接続する配線の断線を診断する技術として、例えば特許文献1に記載の技術や特許文献2に記載の技術が挙げられる。
特開2007−10580号公報 特開2009−257923号公報
このような従来の電池監視システムにおける電池セルに関する配線の断線及びショートを診断する技術について説明する。図12は、従来の電池監視システムの概略構成の一例を示す回路図である。図12に示した、電池監視システム100は、4個のセルC1〜C4が直列に接続された電池セル群112と、電池セル群112の電圧測定用の半導体回路114と、を備えて構成されている。半導体回路114は、電池セル群112から1つの電池セル(セルC1〜C4)を選択するセル選択SW120と、セル選択SW120により選択された電池セル(セルC1〜C4)の電圧を最下位セルC1の低電位側の電位と同等の電圧にレベルシフトした電圧Voutを出力するレベルシフタ122と、を備えて構成されている。
電池監視システム100では、セルC1〜C4の電圧を測定する場合、半導体回路114のセル選択SW120は、測定する電池セル(セルC1〜C4のいずれか一つ)の高電位側の電位に相当するスイッチと低電位側の電位に相当するスイッチとがオン状態になり、レベルシフタ122の非反転端子に高電位側の電位が入力されると共に、反転端子に低電位側の電位が入力され、レベルシフタ122から高電位側の電位と低電位側の電位との差分が出力電圧Voutとして出力される。当該出力電圧Voutを基準電圧との比較により、電池セル電圧が所望の値に保たれているか否かを判断する。また、当該判断結果に基づいて、半導体回路114と別途に備えられた回路等により、電池セルに対して電圧の充放電を行う。
電池監視システム100において、セルC1〜C4に関する配線の異常として断線及びショートを検知する異常診断を行う場合、予め、各セルC1〜C4(配線V1〜V4)の断線が生じている箇所と、レベルシフタ122から出力される出力電圧Voutとの対応関係(図4参照)、及び各セルC1〜C4(配線V1〜V4)にショートが生じている箇所と、レベルシフタ122から出力される出力電圧Voutとの対応関係(図5参照)を得ておき、セルC1〜C4のいずれか1つをセル選択SW120で順次選択し、レベルシフタ122からの出力電圧Voutと、上述の対応関係と、に基づいて断線またはショートのいずれが生じているか、及び断線またはショートが生じている箇所を検知する。
しかしながら、上述の異常診断技術では、最上位(最も高電位側)の電池セル、及び最下位(最も低電位側)の電池セルについては、図4、及び図5に示したように、断線の検出結果とショートの検出結果とが同じになってしまい、断線なのかショートなのかを区別することができないため、電池セルに関する配線の断線及びショートを適切に診断することができないという問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、電池に関する配線の断線及びショートを適切に診断することができる、半導体回路、半導体装置、配線の異常診断方法、及び異常診断プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の半導体回路は、直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、を備える。
請求項8に記載の半導体装置は、直列に接続された複数の電池と、前記複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路を備えた、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の半導体回路と、を備えた。
請求項9に記載の配線の異常診断方法は、直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた半導体回路において、前記複数の電池のうち、前記最上位の電池及び前記最下位の電池を除いたその他の電池のいずれか1つを前記選択回路により選択する工程と、前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、前記最上位の電池を前記選択回路により選択する工程と、前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加する工程と、前記最上位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、前記最下位の電池を前記選択回路により選択する工程と、前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加する工程と、前記最下位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、を備える。
請求項10に記載の異常診断プログラムは、直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた半導体回路の配線の異常を診断する処理をコンピュータに実行させるための異常診断プログラムであって、前記複数の電池のうち、前記最上位の電池及び前記最下位の電池を除いたその他の電池のいずれか1つを前記選択回路により選択するステップと、前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、前記最上位の電池を前記選択回路により選択するステップと、前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加するステップと、前記最上位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、前記最下位の電池を前記選択回路により選択するステップと、前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加するステップと、前記最下位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、電池に関する配線の断線及びショートを適切に診断することができる、という効果を奏する。
第1の実施の形態に係る電池監視システムの概略構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る半導体回路の概略構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る異常診断動作の流れの一例を示すフローチャートである。 断線が発生している場合の電圧の対応関係の具体的一例を説明するための説明図である。 ショートが発生している場合の電圧の対応関係の具体的一例を説明するための説明図である。 第1の実施の形態に係る判定不能ケース処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る最上位セル判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る最下位セル判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る半導体回路の概略構成の一例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係る判定不能ケース処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る配線V0断線確認処理の流れの一例を示すフローチャートである。 従来の電池監視システムの概略構成の一例を示す回路図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態の電池監視システムについて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の電池監視システムの構成について説明する。本実施の形態の電池監視システムの概略構成の一例を図1に示す。図1に示した本実施の形態の電池監視システムは、複数の電池セルを含む電池セル群12と、電池セル群12の各電池セルの電圧を測定する半導体回路14と、判定回路16と、を備えて構成されている。
判定回路16は、半導体回路14から出力される出力電圧Voutに基づいて配線V0〜V4が断線及びショートを判定することにより、電池セルの配線に関する異常を診断する機能を有するものである。本実施の形態では、判定回路16は、本実施の形態では、判定回路16はマイクロコンピュータを含んで構成され、CPU(Central Processing Unit)17、ROMおよびRAMを含むメモリ18、フラッシュメモリ等からなる不揮発性の記憶部19を含んで構成されている。記憶部19には、予め断線・ショートの判定を行うための対応関係(電圧分布)を記憶しており、メモリ18に記憶されているプログラムをCPU17で実行することにより、配線の断線・ショートを行うための制御信号(詳細後述)を出力すると共に、当該対応関係に基づいて断線・ショートの判定を行う機能を有している(詳細後述)。
図2に本実施の形態の半導体回路14の一概略構成の一例を示す。なお、本実施の形態では、具体的一例として、電池セル群12は、電圧値が3.5Vに設定された4つのセルC(C1〜C4)を含み、最下位セルC1の低電位側の電圧値をグランドレベル(0V)としている。
図2に示した半導体回路14は、セル選択SW20、レベルシフタ22、及び電圧印加部24、26を備えて構成されている。セル選択SW20は、入力された制御信号に基づいて、内部SW(SW0〜SW4)を切り替えて指定されたセルC(C1〜C4)を選択する機能を有するものである。
レベルシフタ22は、抵抗R1〜R4、レベルシフタアンプ30(以下、レベルシフタ30という)を備えて構成されており、レベルシフタ30の非反転端子には、セル選択SW20により選択されたセルC(C1〜C4)の高電位側の電位(高電位電圧)が入力されると共に、反転端子には、低電位側の電位(低電位電圧)が入力され、高電位電圧と低電位電圧との差分を出力電圧Voutとして出力する。なお、レベルシフタ22から出力された出力電圧Voutは、図示を省略したA/D(アナログ/デジタル)コンバータによりデジタル値に変換され、半導体回路14の外部に出力される。図1に示した判定回路16には、当該A/Dコンバータによりデジタル値に変換された出力電圧Voutが入力される。
本実施の形態では、レベルシフタ22のレベルシフタ30は、具体的一例として、駆動電圧がグランドレベル(0V)からVDD(4.7V)のオペアンプを用いており、また、抵抗R1〜R4の抵抗値は同じ値としている。
電圧印加部24、26は、レベルシフタ30の非反転端子に各セルC(C1〜C4)の高電位電圧を入力するための配線27に電圧を印加する機能を有するものである。電圧印加部24は、セルC4の断線・ショートの判定を行う場合に、判定回路16から入力される制御信号によりスイッチSW5がオン状態になり、電圧VCCを配線27に印加する機能を有している。なお、本実施の形態では、一例として、電圧VCCは電池セル群12の最上位セル(セルC4)の高電位側の電圧値としている。
また、電圧印加部26は、セルC1の断線・ショートの判定を行う場合に、判定回路16から入力される制御信号によりスイッチSW6がオン状態になり、電圧VREFを配線27に印加する機能を有している。なお、本実施の形態では、一例として、電圧VREFはレベルシフタ22の後段のA/Dコンバータの基準電圧(レベルシフタ22の駆動電圧)である4.7Vとしている。
次に本実施の形態の半導体回路14を用いたセルC1〜C4(配線V1〜V4)の断線・ショートの判定を行う異常診断動作について説明する。なお、配線V1〜V4の断線・ショートは、電池セル群12内部で起きている場合や、半導体回路14内部で起きている場合、電池セル群12と半導体回路14とを接続する接続端子において起きている場合等が挙げられるが、一般に、電池セル群12と半導体回路14とを接続する接続端子において起きている場合が多い。
図3に、本実施の形態の異常診断動作の流れの一例のフローチャートを示す。異常診断動作を行う際には、判定回路16において、メモリ18の所定の領域に予め記憶されているプログラムがCPU17により実行される。なお、初期状態では、電圧印加部24のスイッチSW5、及び電圧印加部26のスイッチSW6はオフ状態になっている。
ステップ100では、定期的に電池監視システム10で行われているセルC1〜C4各々のセル電圧の測定を行う。本実施の形態では、セル選択SW20がセルC4から順次、セルCを選択し、レベルシフタ22から出力電圧Voutが出力される。具体的には、まず、セル選択SW20のスイッチSW4、SW3_1がオン状態に、その他のスイッチSWがオフ状態になり、レベルシフタ30の非反転端子にセルC4の高電位電圧(電圧V4)が入力されると共に、反転端子に低電位電圧(電圧V3)が入力され、レベルシフタ22からは電圧V4−V3が出力電圧Voutとして出力される。次に、セル選択SW20のスイッチSW3_2、SW2_1がオン状態に、その他のスイッチSWがオフ状態になり、レベルシフタ30の非反転端子にセルC3の高電位電圧(電圧V3)が入力されると共に、反転端子に低電位電圧(電圧V2)が入力され、レベルシフタ22からは電圧V3−V2が出力電圧Voutとして出力される。次に、セル選択SW20のスイッチSW2_2、SW1_1がオン状態に、その他のスイッチSWがオフ状態になり、レベルシフタ30の非反転端子にセルC2の高電位電圧(電圧V2)が入力されると共に、反転端子に低電位電圧(電圧V1)が入力され、レベルシフタ22からは電圧V2−V1が出力電圧Voutとして出力される。さらに、セル選択SW20のスイッチSW1_2、SW0がオン状態に、その他のスイッチSWがオフ状態になり、レベルシフタ30の非反転端子にセルC1の高電位電圧(電圧V1)が入力されると共に、反転端子に低電位電圧(電圧V0=0V)が入力され、レベルシフタ22からは電圧V1−V0が出力電圧Voutとして出力される。
次のステップ102では、断線またはショートの疑いがあるか否かを判断する。例えば、上述のステップ100の測定結果が全てセルCの設定値である3.5V(または、3.5V近傍の予め定められた範囲内の電圧値)であれば、何れにも断線またはショートが発生していないため、否定判断される。なお、後述の図4及び図5に示した断線が発生している場合の電圧の対応関係、ショートが発生している場合の電圧の対応関係の表に基づいて、断線またはショートが発生している疑いが有るかを判断してもよい。
否定判断された場合は、ステップ104へ進み、断線及びショートのいずれも発生していないため、ステップ100で行ったセル電圧の測定を正常のセル電圧測定として、本処理を終了する。
一方、断線またはショートの疑いが有る場合は、肯定されてステップ106へ進む。ステップ106では、発生している異常が断線かショートかを判定不能な、判定不能ケースであるか否かを判断する。
ここで、配線V1〜V4に断線が発生している場合の電圧の対応関係、ショートが発生している場合の電圧の対応関係について説明する。
まず、配線V1〜V4に断線が発生している場合の電圧の対応関係について説明する。図4に、配線V1〜V4の各々に断線が発生している場合の電圧の対応関係(電圧分布)を示す。配線V4が断線している場合、セルC4を読み取った(測定した)場合は、レベルシフタ30の非反転端子に接続される側(高電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=0Vの異常値になる。
また、配線V3が断線している場合、セルC4を測定した場合は、レベルシフタ30の非反転端子には電圧V4(14V)が抵抗R1、R2により抵抗分圧された7Vが印加され、レベルシフタ30の反転端子に接続される側(低電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=レベルシフタ30の最大出力値4.7Vの異常値になり、一方、セルC3を測定した場合は、レベルシフタ30の非反転端子に接続される側(高電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=0Vの異常値になる。同様に、配線V2が断線している場合、セルC3を測定した場合は、レベルシフタ30の非反転端子には電圧V3(10.5V)が抵抗R1、R2により抵抗分圧された5.25Vが印加され、レベルシフタ30の反転端子に接続される側(低電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=レベルシフタ30の最大出力値4.7Vの異常値になり、一方、セルC2を測定した場合は、レベルシフタ30の非反転端子に接続される側(高電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=0Vの異常値になる。
また、配線V1が断線している場合、セルC2を測定した場合は、上述の配線V2〜V4が断線している場合と異なり、レベルシフタ30の非反転端子には電圧V2(7V)が抵抗R1、R2により抵抗分圧された3.5Vが印加され、レベルシフタ30の反転端子に接続される側(低電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=3.5Vになる。このように、上述の場合と異なり、レベルシフタ30の非反転端子に入力される電圧値がレベルシフタ30の駆動電圧(4.7V)よりも低いため、入力された電圧値が出力電圧Voutとして出力されるためこのままでは異常値として判定できない。一方、セルC1を測定した場合は、上述の配線V2〜V4が断線している場合と同様に、レベルシフタ30の非反転端子に接続される側(高電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=0Vの異常値になる。
さらに、配線V0が断線している場合、セルC1を測定した場合は、上述の配線V2〜V4が断線している場合と異なり、レベルシフタ30の非反転端子には電圧V1(3.5V)が抵抗R1、R2により抵抗分圧された1.75Vが印加され、レベルシフタ30の反転端子に接続される側(低電位側)の配線が断線しているため、出力電圧Vout=1.75Vの異常値になる。このように、上述の場合と異なり、レベルシフタ30の非反転端子に入力される電圧値がレベルシフタ30の駆動電圧(4.7V)よりも低いため、入力された電圧値が出力電圧Voutとして出力されるが、正常値(3.5V)よりも低いため異常値として判定できる。
次に、配線V1〜V4にショートが発生している場合の電圧の対応関係について説明する。図5に、配線V1〜V4各々の間がショートしている場合の電圧の対応関係(電圧分布)を示す。配線V4〜V3の間がショートしている場合、セルC4を読み取った場合は、レベルシフタ30の非反転端子側(高電位側)と非転端子側(低電位側)とが短絡していることになるため、出力電圧Vout=0Vの異常値になる。同様に、配線V3〜V2の間がショートしている場合は、セルC3を読み取った場合の出力電圧Vout=0Vになり、配線V2〜V1の間がショートしている場合は、セルC2を読み取った場合の出力電圧Vout=0Vになり、配線V1〜V0の間がショートしている場合は、セルC1を読み取った場合の出力電圧Vout=0Vになる。
すなわち、図4及び図5に示すように、配線V3の断線は、セルC4を読み取った場合に、出力電圧Vout=4.7Vか否かにより判定できる。また、配線V2の断線は、セルC3を読み取った場合に、出力電圧Vout=4.7Vか否かにより判定できる。また、配線V0の断線は、セルC1を読み取った場合に、出力電圧Vout=1.75Vか否かにより判定できる。一方、配線V3〜V2の間がショートしているかは、配線V3が断線しておらず(セルC4の読取り時の出力電圧Vout≠4.7V)、セルC3を読み取った場合に出力電圧Vout=0Vであるか否かにより判定できる。また、配線V2〜V1の間がショートしているかは、配線V2が断線しておらず(セルC3の読取り時の出力電圧Vout≠4.7V)、セルC2を読み取った場合に出力電圧Vout=0Vであるか否かにより判定できる。
しかしながら、図4及び図5に示すように、配線V4が断線している場合と、配線V4〜V3との間がショートしている場合とでは、セルC1〜C4を読み取った場合の出力電圧Voutがいずれも同じになるため、配線V4が断線しているのか、配線V4〜V3との間がショートしているのか、いずれの異常が発生しているのか判定不能となる。同様に、配線V1が断線している場合と、配線V1〜V0との間がショートしている場合とでは、セルC1〜C4を読み取った場合の出力電圧Voutがいずれも同じになるため、配線V1が断線しているのか、配線V1〜V0との間がショートしているのか、いずれの異常が発生しているのか判定不能となる。本実施の形態では、判定不能となる両者の場合を判定不能ケースと称している。
そこで、ステップ106では、図4及び図5に基づいて判定不能ケースであるか否かを判断する。判定不能ケースでない場合は、否定されてステップ108へ進み、図4及び図5に基づいて、何れの箇所が断線しているのか、または何れの箇所がショートでしているのかを判定し、発生している異常(断線またはショート)に応じて予め定められた処置を行った後、本処理を終了する。
一方、判定不能ケースである場合は、肯定されてステップ110へ進み詳細を後述する判定不能ケース処理を行い、断線またはショートのいずれが発生しているのかを判定し、処置した後、本処理を終了する。
判定不能ケース処理(図3ステップ110)について詳細に説明する。図6に、判定不能ケース処理の一例のフローチャートを示す。ステップ200では、判定不能な異常が発生しているのが最上位セルC(セルC4)であるか、すなわち、配線V4が断線しているのか、または配線V4〜V3の間がショートしているのか何れであるのかが判定不能である場合は、肯定されてステップ202へ進み、ステップ202では、詳細を後述する最上位セル判定処理を行い、配線V4が断線しているのか、または配線V4〜V3の間がショートしているのかを判定し、判定結果に応じた処置を行った後、本処理を終了する。ステップ202の最上位セル判定処理の一例のフローチャートを図7に示す。まずステップ300では、電圧印加部24のスイッチSW5のみオン状態にして、スイッチSW5を介して、電圧VCCを配線27に供給する。なお、本実施の形態では、電圧VCCを供給しているが供給する電圧はこれに限らず、電圧V3を越える電圧値の電圧であれば特に限定されない。なお、供給される電圧の電圧値が電圧V3以下である場合は、常にレベルシフタ30の出力電圧Vout=0Vになるため判定不能になってしまう。
次のステップ302では、セルC4をセル選択SW20で選択して、セルC4の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、次のステップ304では、出力電圧Vout=0Vであるか否かを判定する。配線V4〜V3の間がショートしている場合、レベルシフタ30の非反転端子及び反転端子には共に、電圧VCCが入力されるため出力電圧Vout=0Vになる。一方、配線V4が断線している場合、レベルシフタ30の非反転端子には電圧VCCが入力され、反転端子には電圧V3が入力されるため出力電圧Vout=電圧VCC−V3になる。なお、電圧VCC−V3がレベルシフタ30の最大出力電圧4.7Vを越える場合は、出力電圧Vout=4.7Vになる。そのため、出力電圧Vout=0V(または、0Vから所定の範囲内の電圧値)である場合は、肯定されてステップ306へ進み、配線V4〜V3の間がショートしていると判定し、予め定められた処置を行った後、本処理を終了する。
一方、出力電圧Vout=0Vではない場合は、否定されてステップ308へ進み、配線V4が断線していると判定し、予め定められた処置を行った後、本処理を終了する。
一方、判定不能な異常が発生しているのが最下位セルC(セルC1)である場合、すなわち、配線V1が断線しているのか、または配線V1〜V0の間がショートしているのか何れであるのかが判定不能である場合は、否定されてステップ204へ進み、ステップ204では、詳細を後述する最下位セル判定処理を行い、配線V1が断線しているのか、または配線V1〜V0の間がショートしているのかを判定し、判定結果に応じた処置を行った後、本処理を終了する。ステップ204の最上位セル判定処理の一例のフローチャートを図8に示す。まずステップ400では、電圧印加部26のスイッチSW6のみオン状態にして、スイッチSW6を介して、電圧VREFを配線27に供給する。なお、本実施の形態では、電圧VREFを供給しているが供給する電圧はこれに限らず、電圧V0を越える電圧値の電圧であれば特に限定されない。なお、供給される電圧の電圧値が電圧V0以下である場合は、常にレベルシフタ30の出力電圧Vout=0Vになるため判定不能になってしまう。
次のステップ402では、セルC1をセル選択SW20で選択して、セルC1の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、次のステップ404では、出力電圧Vout=0Vであるか否かを判定する。配線V1〜V0の間がショートしている場合、レベルシフタ30の非反転端子及び反転端子には共に、電圧VREFが入力されるため出力電圧Vout=0Vになる。一方、配線V1が断線している場合、レベルシフタ30の非反転端子には電圧VREFが入力され、反転端子には電圧V0が入力されるため出力電圧Vout=電圧VREF−V0になる。なお、電圧VREF−V0がレベルシフタ30の最大出力電圧4.7Vを越える場合は、出力電圧Vout=4.7Vになる。そのため、出力電圧Vout=0V(または、0Vから所定の範囲内の電圧値)である場合は、肯定されてステップ406へ進み、配線V1〜V0の間がショートしていると判定し、予め定められた処置を行った後、本処理を終了する。
一方、出力電圧Vout=0Vではない場合は、否定されてステップ408へ進み、配線V1が断線していると判定し、予め定められた処置を行った後、本理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態の電池監視システム10の半導体回路14では、配線V1〜V4の断線・ショートを判定する異常診断を行う場合、セルC1〜C4各々の電圧値(出力電圧Vout)と、判定回路16等に予め記憶されている図4及び図5の対応関係(電圧分布)と、に基づいて、配線V1〜V4の断線及びショートを判定する。配線V4が断線しているのか、配線V4〜V3の間でショートが発生しているのかが判定不能である場合は、電圧印加部24のスイッチSW5をオン状態にして、配線27に電圧VCCを供給して、セルC4の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、出力電圧Vout=0Vならば配線V4〜V3の間でショートが発生していると判定し、出力電圧Vout≠0Vならば配線V4が断線していると判定する。一方、配線V1が断線しているのか、配線V1〜V0の間でショートが発生しているのかが判定不能である場合は、電圧印加部26のスイッチSW6をオン状態にして、配線27に電圧VREFを供給して、セルC1の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、出力電圧Vout=0Vならば配線V1〜V0の間でショートが発生していると判定し、出力電圧Vout≠0Vならば配線V1が断線していると判定する。
このように本実施の形態では、従来では判定不能であった、配線V4の断線及び配線V4〜V3の間のショートの何れが発生しているのかを判定することができ、かつ、配線V1の断線及び配線V1〜V0の間のショートの何れが発生しているのかを判定することができる。従って、セルC1〜C4に関する配線V1〜V4の断線及びショートを適切に診断することができる。
なお、本実施の形態では、配線V4の断線及び配線V4〜V3の間のショートの何れが発生しているのかを判定する場合に電圧印加部24により電圧VCCを配線27に供給し、配線V1の断線及び配線V1〜V0の間のショートの何れが発生しているのかを判定する場合に電圧印加部26により電圧VREFを配線37に供給するように構成しているがこれに限らず、例えば電圧印加部24のみを備えるように構成してもよい。この場合であっても、配線V1の断線及び配線V1〜V0の間のショートの何れが発生しているのかを判定する場合には、電圧V0よりも高電圧である電圧VCCが配線27に供給されるため、上述と同様に、適正な判定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、配線V1〜V4の断線、及びショートを診断する場合について説明したが、セル選択SW20の故障(オン状態になったままの場合や、オフ状態になったままの場合)等を検出する場合に本発明を適用してもよい。
なお、本実施の形態では、セルC(C1〜C4)の高電位電圧及び低電位電圧が入力され、高電位電圧と低電位電圧との差分を出力電圧Voutとして出力する差分検出回路としてレベルシフタ30を用いているがこれに限らず、高電位電圧と低電位電圧との差を検出可能な差分検出回路であれば特に限定されない。
なお、半導体回路14と判定回路16とは、同一基板上に形成されるものであってもよいし、別個の基板上に形成されるものであってもよい。また判定回路16は、判定結果を外部に出力するものであってもよいし、内部に記憶しておくものであってもよい。
また、セルCの数や電圧値等は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば変更可能であることは言うまでもない。
[第2の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態の半導体装置である電池監視システム(半導体回路)及び、断線・ショートの判定を行う異常診断動作について詳細に説明する。
第1の実施の形態では、最下位のセルC1の配線V0が断線している場合、セルC1を読み取った場合の出力電圧Vout=1.75Vの異常値になる(図4参照)ため、これにより、配線V0の断線を判定する場合について説明した。しかしながら、セルC1に異常が発生しており設定値の3.5Vよりも低い電圧値となっている場合(例えば1.75V)、配線V0が断線していなくても出力電圧Vout=1.75Vとなる場合がある。この場合、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのか判断できない。そこで、本実施の形態の半導体回路14を用いた異常診断では、さらに、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかを判断して、適切な異常診断を行う。
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態の配線V1〜V4の断線・ショートの異常診断に加えて、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかを判断行うものであるため、第1の実施の形態と略同一の構成・動作である部分にはその旨を示して同一符号を付し、詳細な説明を省略し、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかの判断を行う構成、動作について詳細に説明する。
本実施の形態の電池監視システムは、図1に示した第1の実施の形態の電池監視システム10と同様の構成であるためここでは説明を省略する。図9に、本実施の形態の半導体回路15の概略構成の一例を示す。本実施の形態の半導体回路15は、さらに、セルC(C1〜C4)の低電位電圧がレベルシフタ30の反転端子に入力される配線29に電圧VSSを供給する機能を有する電圧印加部28を備えて構成されている。電圧印加部28は、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかの判定を行う場合に、判定回路16から入力される制御信号によりスイッチSW7がオン状態になり、電圧VSSを配線27に印加する機能を有している。なお、本実施の形態では、一例として、電圧VSSは電池セル群12の最下位セル(セルC1)の低電位側の電圧値(本実施の形態ではグランドレベル=0V)としている。
異常診断処理全体の流れは、第1の実施の形態と同様(図3参照)であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、本実施の形態では、セルC1の出力電圧Vout=1.75Vの場合も判定不能ケースと判断する。
図10に本実施の形態の判定不能ケース処理の一例のフローチャートを示す。なお、ステップ500は第1の実施の形態(図6)のステップ200に対応し、肯定された場合に進むステップ502は、同様にステップ202に対応している。一方、ステップ500で否定された場合は、ステップ504へ進む。ステップ504では、最下位セルC1に異常が発生している(第1の実施の形態と同様の異常)か否か判断し、肯定されるとステップ506へ進み、第1の実施の形態のステップ204に対応する処理を行った後、本処理を終了する。
一方、ステップ504で、否定された場合は、ステップ508へ進み、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧降下を起しているのかの判定を行う配線V0断線確認処理508を行った後、本処理を終了する。
ステップ508の配線V0断線確認処理の一例のフローチャートを図11に示す。まずステップ600では、電圧印加部28のスイッチSW7のみオン状態にして、スイッチSW7を介して、電圧VSSを配線29に供給する。なお、本実施の形態では、電圧VSSを供給しているが供給する電圧はこれに限らず、電圧V0以下の電圧であれば特に限定されない。
次のステップ602では、セルC1をセル選択SW20で選択して、セルC1の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、次のステップ604では、出力電圧Vout=1.75Vであるか否かを判定する。セルC1が電圧低下を起している場合(電圧値が1.75Vの場合)、出力電圧Vout=1.75Vになる。一方、配線V0が断線している場合、レベルシフタ30の非反転端子には電圧V1が入力され、反転端子には電圧VSSが入力されるため出力電圧Vout=電圧V1−VSS=3.5V−0V=3.5Vになる。そのため、出力電圧Vout=1.75V(または、1.75Vから所定の範囲内の電圧値)である場合は、肯定されてステップ606へ進み、セルC1が電圧低下を起していると判定して本処理を終了する。
一方、出力電圧Vout=1.75Vではない場合は、否定されてステップ608へ進み、配線V0が断線していると判定し、予め定められた処置を行った後、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態の電池監視システム10の半導体回路15では、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかの判定する異常診断を行う場合、電圧印加部28のスイッチSW7をオン状態にして、配線29に電圧VSSを供給して、セルC1の電圧値(出力電圧Vout)を測定し、出力電圧Vout=1.75VならばセルC1が電圧低下をしていると判定し、出力電圧Vout≠1.75Vならば配線V0が断線していると判定する。
このように本実施の形態では、配線V0が断線しているのか、セルC1が電圧低下を起しているのかを判定することができる。従って、セルC1〜C4に関する配線V1〜V4の断線及びショートを適切に診断することができる。
10 電池監視システム
12 電池セル群
14、15 半導体回路
16 判定回路
20 セル選択SW
22 レベルシフタ
30 レベルシフタ
24、26、28 電圧印加部

Claims (10)

  1. 直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、
    前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、
    前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えた半導体回路。
  2. 前記電圧印加手段が印加する電圧は、前記最上位の電池の前記低電位電圧よりも大きい、請求項1に記載の半導体回路。
  3. 前記電圧印加手段は、前記最上位の電池の異常診断を行う場合に、前記最上位の電池の前記低電位電圧よりも大きい電圧を印加する上位用電圧印加手段と、
    前記最下位の電池の異常診断を行う場合に、前記最下位の電池の前記低電位電圧よりも大きい電圧を印加する下位用電圧印加手段と、を備える、請求項1に記載の半導体回路。
  4. 前記低電位電圧が前記差分検出回路に入力される配線に、前記最下位の電池に関する配線の断線異常を診断するための異常診断用の電圧を印加する下位電池断線診断用電圧印加手段を備えた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半導体回路。
  5. 前記下位電池断線診断用電圧印加手段が印加する電圧は、前記最下位の電池の前記低電位電圧以下である、請求項4に記載の半導体回路。
  6. 前記差分検出回路から出力される前記高電位電圧と前記低電位電圧との差と、予め定められた異常診断用電圧値とに基づいて、前記異常診断を行う異常診断回路を備えた、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体回路。
  7. 前記差分検出回路は、前記高電位電圧が非反転端子に入力され、かつ前記低電位電圧が反転端子に入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力するレベルシフタである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の半導体回路。
  8. 直列に接続された複数の電池と、
    前記複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路を備えた、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の半導体回路と、
    を備えた半導体装置。
  9. 直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた半導体回路において、
    前記複数の電池のうち、前記最上位の電池及び前記最下位の電池を除いたその他の電池のいずれか1つを前記選択回路により選択する工程と、
    前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、
    前記最上位の電池を前記選択回路により選択する工程と、
    前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加する工程と、
    前記最上位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、
    前記最下位の電池を前記選択回路により選択する工程と、
    前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加する工程と、
    前記最下位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力する工程と、
    を備えた配線の異常診断方法。
  10. 直列に接続された複数の電池の各々が接続されていると共に、複数の電池のいずれか1つを選択する選択回路と、前記選択回路により選択された電池の高電位側の高電位電圧が入力され、かつ前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧よりも電圧値が低い低電位側の低電位電圧が入力されると共に、前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を出力する差分検出回路と、前記複数の電池のうち、前記選択回路により選択された最上位の電池または最下位の電池に関する配線の異常診断を行う場合に、前記高電位電圧を前記差分検出回路に入力するための配線に、前記異常診断用の電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた半導体回路の配線の異常を診断する処理をコンピュータに実行させるための異常診断プログラムであって、
    前記複数の電池のうち、前記最上位の電池及び前記最下位の電池を除いたその他の電池のいずれか1つを前記選択回路により選択するステップと、
    前記選択回路により選択された電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、
    前記最上位の電池を前記選択回路により選択するステップと、
    前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加するステップと、
    前記最上位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、
    前記最下位の電池を前記選択回路により選択するステップと、
    前記電圧印加手段により前記異常診断用の電圧を印加するステップと、
    前記最下位の電池の前記高電位電圧と前記低電位電圧との差を差分検出回路から出力するステップと、
    を備えた処理をコンピュータに実行させるための異常診断プログラム。
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