JP5606287B2 - 素子の取付構造 - Google Patents

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本発明は、素子の取付構造に関する。
特許文献1には、ヒートシンクに素子を取り付ける構造が開示されている。このものは、素子に取付用の貫通孔が形成され、ヒートシンクにねじ孔が形成されている。素子の取付時には、ヒートシンクの載置面に素子を載せて、貫通孔とねじ孔とを互いに整合させ、その状態で貫通孔からねじ孔にかけてねじをねじ込む。ねじの締め付けが完了すると、ねじの頭部とヒートシンクとの間に素子が挟持されて、素子がヒートシンクに固定されるようになっている。
特開2007−324224号公報
ところで、素子の取付時に、貫通孔とねじ孔との位置合わせが適正になされていないと、ねじの先端部がねじ孔の開口縁を削る等して、削り粉等の異物が発生するおそれがある。また、ヒートシンクにねじ孔を開けるための加工が必要とされ、その加工に伴って発生する切粉等の異物を除去するために十分な洗浄が必要とされるという事情もある。こうしたことから、素子の取付手段として、ねじ止めに代わる固定手段が希求されている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、素子の取付手段として、ねじ止め以外の固定手段を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し、前記載置面が幅方向に複数並んで配置され、幅方向で隣接する前記載置面間の前記取付孔には、この取付孔を挟んで幅方向両側に配置されたそれぞれの前記クリップにおける前記弾性係止部が挿入されるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し、前記弾性係止部が、前記基部の幅方向一側縁の前方に対応して配置される前方係止部と、前記基部の幅方向他側縁の後方に対応して配置される後方係止部とからなり、幅方向で隣接する前記載置面間の前記取付孔に、前記前方係止部及び前記後方係止部が前後に位置ずれして挿入されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し、前記ヒートシンクは、複数の前記取付孔の底部を連通し、かつ前記取付孔の深さ方向と交差する方向に延びてこのヒートシンクの外面に開口する連通孔を有し、前記弾性係止部の先端部が前記連通孔内に収容されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ヒートシンクは、前記素子の前面に沿って突出し、前記素子の前方への遊動を規制する前方規制部を有し、前記クリップは、前記素子の後端から前記素子の後面に沿って突出し、前記素子の後方への遊動を規制する後方規制部を有しているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
クリップが素子に跨るように装着されることにより、基部が素子の天面に沿って配置されるとともに、弾性係止部が素子の幅方向両側面に対向して配置され、かつ弾性係止部が各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止されるため、素子がクリップを介してヒートシンクに固定される。したがって、素子の取付手段として、ねじ止め以外の固定手段が提供される。この場合、ヒートシンクからの素子の浮き上がりが基部によって規制されるとともに、ヒートシンクに対する素子の幅方向への遊動が弾性係止部によって規制される。また、幅方向で隣接する載置面間の取付孔には、この取付孔を挟んで幅方向両側に配置されたそれぞれのクリップにおける弾性係止部が挿入されるため、取付孔が2つの弾性係止部によって共用される。したがって、弾性係止部毎に個別に取付孔を設けるよりも、構成が簡素化される。
<請求項2の発明>
クリップが素子に跨るように装着されることにより、基部が素子の天面に沿って配置されるとともに、弾性係止部が素子の幅方向両側面に対向して配置され、かつ弾性係止部が各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止されるため、素子がクリップを介してヒートシンクに固定される。したがって、素子の取付手段として、ねじ止め以外の固定手段が提供される。この場合、ヒートシンクからの素子の浮き上がりが基部によって規制されるとともに、ヒートシンクに対する素子の幅方向への遊動が弾性係止部によって規制される。また、ヒートシンクの取付孔に前方係止部及び後方係止部が前後に位置ずれして挿入されるため、弾性係止部同士の干渉を回避できるとともに、ヒートシンクの幅寸法を詰めることができる。
<請求項3の発明>
クリップが素子に跨るように装着されることにより、基部が素子の天面に沿って配置されるとともに、弾性係止部が素子の幅方向両側面に対向して配置され、かつ弾性係止部が各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止されるため、素子がクリップを介してヒートシンクに固定される。したがって、素子の取付手段として、ねじ止め以外の固定手段が提供される。この場合、ヒートシンクからの素子の浮き上がりが基部によって規制されるとともに、ヒートシンクに対する素子の幅方向への遊動が弾性係止部によって規制される。また、ヒートシンクが、複数の取付孔の底部を連通し、かつ取付孔の深さ方向と交差する方向に延びてこのヒートシンクの外面に開口する連通孔を有し、弾性係止部の先端部が連通孔内に収容されるため、連通孔内に弾性係止部の先端部の収容空間を広く確保することができる。また、連通孔が複数の取付孔に共用されているため、構成が簡素化される。
<請求項4の発明>
ヒートシンクに対する素子の前方への遊動がヒートシンクの前方規制部によって規制され、ヒートシンクに対する素子の後方への遊動がクリップの後方規制部によって規制されるため、素子がヒートシンクにしっかりと固定される。
本発明の実施形態1に係る素子の取付構造の分解斜視図である。 取付孔にクリップの弾性係止部が挿入される直前の状態をあらわすヒートシンクの断面図である。 取付孔にクリップの弾性係止部が挿入された状態をあらわすヒートシンクの断面図である。 実施形態2に係る素子の取付構造において、ヒートシンクの斜視図である。 素子の展開図である。 取付孔にクリップの弾性係止部が挿入された状態をあらわすヒートシンクの断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。実施形態1に係る素子の取付構造は、素子10と、素子10が取り付けられるヒートシンク30と、ヒートシンク30に素子10を固定するためのクリップ60とを備えている。
素子10は、発熱源としての素子本体(図示せず)と、素子本体の周りを覆う扁平角ブロック状の樹脂部11とを有している。樹脂部11の上面(天面)は、ほぼ水平な平坦面とされ、その前端に、複数のリード部12が起立して形成されている。各リード部12は、幅方向に3つ並んで配置され、樹脂部11内で素子本体に接続されている。
ヒートシンク30は、アルミニウム等の金属製であって、例えば、アルミダイカストからなる。このヒートシンク30は、比較的大きな厚みをもって構成されている。ヒートシンク30の上面には、ほぼ水平で平坦な素子10の載置面31が幅方向及び前後方向に複数整列して配設されている。
また、ヒートシンク30の上面には、各載置面31を挟んだ幅方向の両側に、取付孔32が開口して形成されている。幅方向で隣接する載置面31間には、取付孔32が1つだけ配置されている。各取付孔32は、前後方向に延びるとともに、深さ方向(ヒートシンク30の厚み方向)に延びる形態とされている。より具体的には、取付孔32は、開口側に位置して深さ方向に延びる挿入孔33と、底部側に位置して深さ方向と直交する前後方向に延びる連通孔34とからなる。連通孔34は、断面円弧状をなし、挿入孔33よりも拡開されている。そして、連通孔34は、ヒートシンク30内において前後方向に延び、同列で並ぶ各取付孔32の底部を連通するとともに、ヒートシンク30の後面に開口する形態とされている。連通孔34の開口は、図示しないボックスの壁面で閉塞される。また、連通孔34は、各載置面31を挟んだ幅方向両側に、複数並んで配置されている。挿入孔33の下端と連通孔34の上端とは、ヒートシンク30内における稜線状のエッジ部35を介して連結されている。
また、ヒートシンク30の上面には、各載置面31の直前方に、板壁状の前方規制部36が立ち上げ形成されている。前方規制部36の後面は、載置面31に載せられた素子10(樹脂部11)の前面に当接可能とされている。
続いて、クリップ60について説明すると、クリップ60は、金属製の鋼板を所定形状に打ち抜いた後、曲げ加工等して一体に成形される。具体的にはクリップ60は、前後方向及び幅方向に沿って平坦な矩形状の基部61と、基部61の幅方向両側縁から下方に突出する一対の弾性係止部62と、基部61の後端縁から下方に突出する後方規制部63とからなる。基部61は、素子10の上面を覆うようにして素子10の上面に沿って配置される。基部61の前端縁は、各リード部12の根元部の後方に位置している。
弾性係止部62は、基部61の幅方向両側縁に対し略全縁に亘って連結され、かつその前後長をもって垂下する垂下部64と、垂下部64の下端縁の前後方向中央部から下方に突出し、かつその下端部で内側へ略U字形に折り返される係止本体部65とからなる。係止本体部65は、ヒートシンク30の取付孔32に前後方向への遊動を規制された状態で挿入される。
後方規制部63は、基部61の後端縁に対し略全縁に亘って連結され、かつその幅寸法をもって垂下する形態とされている。つまり、後方規制部63は、垂下部64とほぼ同形状とされている。
本実施形態に係る素子10の取付構造は上述の通りであり、次に、ヒートシンク30に素子10を取り付ける方法について説明する。
まず、図1に示すように、ヒートシンク30の載置面31に素子10を載せる。続いて、素子10に対し載置面31と直交する上方からクリップ60を跨るようにして装着させる。すると、素子10の上面に基部61が被さるとともに、素子10の幅方向両側面に対向して弾性係止部62が配置され、かつ素子10の後面に沿って後方規制部63が当接可能に配置される。さらに、弾性係止部62の係止本体部65が対向する取付孔32に挿入され、係止本体部65の下端部が連通孔34内に収容される。
その後、ヒートシンク30における上記載置面31と幅方向で隣接する載置面31に素子10を載せ、さらにこの素子10にクリップ60を装着するとともに、取付孔32に弾性係止部62を挿入する。この場合、図3に示すように、取付孔32を挟んで幅方向で隣接する一対のクリップ60のうち、幅方向一側のクリップを第1クリップ60Aとし、幅方向他側のクリップを第2クリップ60Bとすると、両クリップ60A、60B間に配置された取付孔32に対し、第1クリップ60Aの幅方向他側縁から突出する第1弾性係止部62Aが挿入されるとともに、第2クリップ60Bの幅方向一側縁から突出する第2弾性係止部62Bが挿入される。つまり、1つの取付孔32が第1、第2弾性係止部62A、62Bによって共用されることとなる。
そして、取付孔32内では、第1、第2弾性係止部62A、62Bが互いに背合わせ状態に配置される。このとき、第1、第2弾性係止部62A、62Bの係止本体部65の先端部の外面が対向するエッジ部35に弾性的に当接する。また、取付孔32内では、第1、第2弾性係止部62A、62Bの係止本体部65同士も当接して相互に弾性反力を及ぼし合う。これにより、両係止本体部65がエッジ部35に緊密に押し当てられ、第1、第2クリップ60A、60Bが取付孔32に抜け止め状態で保持されることとなる。
また、各載置面31に各素子10が載せられると、ヒートシンク30の前方規制部36に素子10の前面が面当り状に当接し、各素子10のそれ以上前方への遊動が規制される。さらに、各素子10に各クリップ60が取り付けられると、各クリップ60の後方規制部63に素子10の後面が面当り状に当接し、各素子10のそれ以上後方への遊動が規制される。これにより、各素子10がヒートシンク30の載置面31に位置決め状態で保持されることとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、クリップ60が素子10に跨るように装着されることにより、基部61が素子10の上面に沿って配置されるとともに、弾性係止部62が素子10の幅方向両側面に対向して配置され、かつ係止本体部65が各取付孔32のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止されるため、素子10がクリップ60を介してヒートシンク30に弾性的に保持される。したがって、素子10の取付手段として、ねじ止め以外の固定手段が提供される。この場合、ヒートシンク30からの素子10の浮き上がりが基部61によって規制されるとともに、ヒートシンク30に対する素子10の幅方向への遊動が弾性係止部62によって規制される。
また、ヒートシンク30に対する素子10の前方への遊動がヒートシンク30の前方規制部36によって規制され、ヒートシンク30に対する素子10の後方への遊動がクリップ60の後方規制部63によって規制されるため、素子10がヒートシンク30にしっかりと固定される。
また、幅方向で隣接する載置面31間の取付孔32には、この取付孔32を挟んで幅方向両側に配置されたそれぞれのクリップ60における弾性係止部62が挿入されるため、取付孔32が両弾性係止部62によって共用される。したがって、弾性係止部62毎に個別に取付孔32を設けるよりも、全体の構成が簡素化される。
さらに、ヒートシンク30が、複数の取付孔32の底部を連通し、かつ取付孔32の深さ方向と交差する方向に延びてこのヒートシンク30の外面に開口する連通孔34を有し、弾性係止部62の先端部が連通孔34内に収容されるため、連通孔34内に弾性係止部62の先端部の収容空間を広く確保することができる。また、連通孔34が複数の取付孔32に共用されているため、構成が簡素化される。
<実施形態2>
図4ないし図6は、本発明の実施形態2を示す。実施形態2では、クリップ60E及び取付孔32Eの各形状が実施形態1とは異なる。その他は、実施形態1と概ね同様であり、実施形態1と同様の構成には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
ヒートシンク30Eの上面には、各載置面31を挟んだ幅方向両側に、前後方向に細長い取付孔32Eが開口して形成されている。
一方、クリップ60Eの弾性係止部62Eは、下方へ向けて次第に外側に拡開する形態とされている。そして、係止本体部65Eは、弾性係止部62Eの下端部において外側へ略U字状に折り返された形態とされている。また、係止本体部65Eは、基部61の幅方向両側縁のそれぞれに対して前後に位置ずれして配置されている。このうち、基部61の幅方向一側縁の前方には、前方係止部68が対応して配置され、基部61の幅方向他側縁の後方には、後方係止部69が対応して配置されている。
ヒートシンク30Eの各載置面31に各素子10が載せられ、各素子10に各クリップ60Eが取り付けられると、取付孔32Eを挟んだ幅方向両側に配置されたクリップ60Eのうち、幅方向他側に配置されたクリップ60Eにおける前方係止部68が取付孔32Eの前側に挿入されて係止され、幅方向一側に配置されたクリップ60Eにおける後方係止部69が取付孔32Eの後側に挿入されて係止される。
実施形態2によれば、ヒートシンク30Eの取付孔32Eに、前方係止部68及び後方係止部69が前後に位置ずれして挿入されるため、弾性係止部62E同士の干渉を回避できるとともに、ヒートシンク30Eの幅寸法を詰めることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)連通孔が省略され、取付孔がヒートシンクを厚み方向に貫通する形態であってもよい。
(2)後方規制部がヒートシンクの上面に立ち上げ形成されていてもよい。
(3)弾性係止部が、全長に亘って同幅で突出する形態であってもよい。
(4)実施形態2では、ヒートシンクの取付孔が前方係止部及び後方係止部のそれぞれに対応して個別に設けられていてもよい。
10…素子
30、30E…ヒートシンク
31…載置面
32、32E…取付孔
36…前方規制部
60、60E…クリップ
61…基部
62…弾性係止部
63…後方規制部
68…前方係止部
69…後方係止部

Claims (4)

  1. 素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、
    前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、
    前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し
    前記載置面が幅方向に複数並んで配置され、幅方向で隣接する前記載置面間の前記取付孔には、この取付孔を挟んで幅方向両側に配置されたそれぞれの前記クリップにおける前記弾性係止部が挿入されることを特徴とする素子の取付構造。
  2. 素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、
    前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、
    前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し、
    前記弾性係止部が、前記基部の幅方向一側縁の前方に対応して配置される前方係止部と、前記基部の幅方向他側縁の後方に対応して配置される後方係止部とからなり、幅方向で隣接する前記載置面間の前記取付孔に、前記前方係止部及び前記後方係止部が前後に位置ずれして挿入されることを特徴とする素子の取付構造。
  3. 素子を載せる載置面を有し、かつ前記載置面を挟んだ幅方向両側に一対の取付孔を有するヒートシンクと、
    前記素子に対し前記載置面と略直交する方向から跨るように装着されるクリップとを備え、
    前記クリップは、前記素子の天面に沿って配置される基部と、前記基部の幅方向両端から前記素子の幅方向両側面に対向して突出し、かつ前記各取付孔のそれぞれに挿入されて抜け止め状態に係止される一対の弾性係止部とを有し、
    前記ヒートシンクは、複数の前記取付孔の底部を連通し、かつ前記取付孔の深さ方向と交差する方向に延びてこのヒートシンクの外面に開口する連通孔を有し、前記弾性係止部の先端部が前記連通孔内に収容されることを特徴とする素子の取付構造。
  4. 前記ヒートシンクは、前記素子の前面に沿って突出し、前記素子の前方への遊動を規制する前方規制部を有し、前記クリップは、前記素子の後端から前記素子の後面に沿って突出し、前記素子の後方への遊動を規制する後方規制部を有している請求項1ないし3のいずれか1項記載の素子の取付構造。
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