JP5606277B2 - スプライス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送途中の残少シートに新シートを接合するスプライス装置に関するものである。
スプライス装置として、特許文献1〜5に記載されているように、新シートの先端部に両面接着テープを貼り付けておき、残少シートに接合することで、新シートと残少シートとが両面接着テープを介して接合するものが知られている。
特許文献1,2に記載のスプライス装置は、蓄積装置(アキューム装置)を備えている。蓄積装置は、残少シートと新シートとの接合部分より下流側に配置されており、残少シートの送り出しを維持しつつ、残少シートを巻回している残少シートロールの回転を停止している間に残少シートと新シートとを接合できるようにするものである。
特許文献3〜5に記載のスプライス装置は、蓄積装置を備えずに、残少シートの搬送を停止することなく、新シートと残少シートとの接合を行っている。当該スプライス装置は、新シートを巻回した新シートロールを配置しておき、搬送中の残少シートを新シートロールの外周面のうち両面接着テープが貼り付けられている部分に押しつけることにより、新シートと残少シートとが両面接着テープを介して接合するようにしている。
また、特許文献1〜5に記載のスプライス装置とは異なり、新シートおよび残少シートを重ね合わせて同位置にて切断し、新シートと残少シートの端部を突き当てた状態でテープにより接合するスプライス装置が記載されている。
特開2005−298162号公報 特開2004−189379号公報 特公平6−71953号公報 特開平10−291702号公報 特許第3974916号公報 特開2007−62980号公報
しかし、特許文献1,2に記載のスプライス装置は、蓄積装置を備えるために、装置全体が大型化し、高コストとなっていた。そのため、蓄積装置を備えないようにするために、残少シートの搬送を停止することなく、残少シートと新シートとの接合が行えることが望まれる。
ところで、例えば、リチウム電池の製造において、ロール状に巻回されたシートを巻き出し、塗工処理を施して乾燥させた後に再びロール状に巻き取る工程を複数回行う場合がある。この場合、2回目以降の塗工処理を行う工程において、残少シートと新シートとを接合する場合には、既に塗工処理の施されているシート同士を接合することになる。塗工処理の種類によっては、塗工処理の施された部位と両面接着テープとの接着力が非常に弱い場合がある。ただし、塗工処理がシートの基材面の一部分に施されている場合には、シートの基材面が露出している。そのため、シートの基材面に両面接着テープが接着することで、高い接着力を確保することができる。
しかし、上述した特許文献3〜5に記載のスプライス装置のように、新シートロールの外周面に残少シートを押しつける方法では、新シートに接着された両面接着テープが残少シートの基材面に接着できず、両面接着テープと残少シートの接合力が低いという問題があった。
一方、蓄積装置を備えるスプライス装置によれば、一対の接合部材により残少シートと新シートとを挟み込むため、残少シートと両面接着テープとの十分な接合力を有する。しかし、蓄積装置を備えるため、上述したように、装置全体が大型化し、高コストを招来するという問題があった。
また、特許文献6に記載のスプライス装置は、新シートと残少シートとを両面接着テープにより接合するものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓄積装置を備えることなく、残少シートの搬送を維持することができると共に、両面接着テープにより新シートと残少シートとの確実な接合力を得ることができるスプライス装置を提供することを目的とする。
(請求項1)本発明のスプライス装置は、基台と、先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持し、前記基台に対して第一,第二位置のそれぞれに設けられる2つの支持軸と、前記第一位置に位置する前記2つの支持軸の一方に支持される前記残少シートロールおよび前記第一位置とは異なる前記第二位置に位置する前記2つの支持軸の他方に支持される前記残少シートロールの前記残少シートを切断する1以上のカッターと、それぞれ前記新シートの最先端部を把持可能に形成され、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、を備えるスプライス装置において、前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、前記カッターは、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位の移動と同期して前記残少シートの搬送方向に移動し、前記一対の挟圧部材による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記残少シートを切断する。
(請求項2)前記カッターは、前記一対の挟圧部材による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後であって、前記接着部の少なくとも一部が前記残少シートに接合する前に、前記残少シートを切断する。
(請求項3)本発明のスプライス装置は、先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、前記残少シートを切断するカッターと、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、を備えるスプライス装置において、前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、前記一対の挟圧部材の一方は、少なくとも前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始までの間にて前記新シートの最先端部を把持すると共に、前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記新シートの最先端部の把持を解除する把持部材を備え、前記把持部材は、前記新シートの最先端部を前記把持している状態において、前記新シートの前記接着部の延長面に対して、前記新シートの最先端部を90°未満に傾斜した状態で把持する
(請求項4)本発明のスプライス装置は、先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、前記残少シートを切断するカッターと、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、を備えるスプライス装置において、前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、前記一対の挟圧部材の一方は、少なくとも前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始までの間にて前記新シートの最先端部を把持すると共に、前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記新シートの最先端部を切断する把持部材を備える
(請求項5)前記把持部材は、前記一対の挟圧部材の一方による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧動作に伴ってカム機構により動作する。
(請求項6)本発明のスプライス装置は、基台と、先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、前記残少シートを切断するカッターと、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、前記基台に対して回転可能に設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持された第一回転台および第二回転台と、前記第一回転台および第二回転台のそれぞれに設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれの外周面の一部を被覆する第一カバーおよび第二カバーと、を備え前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、前記一対の挟圧部材の一方は、前記第一回転台および第二回転台の一方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、前記一対の挟圧部材の他方は、前記第一回転台および第二回転台の他方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、前記新シートロールを前記第一回転台および第二回転台の一方に装着すると共に前記新シートロールの先端部を前記一対の挟圧部材の一方に装着する際に、前記第一回転台および第二回転台の一方を前記基台に対して回転させることにより、前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートロールと前記残少シートロールとの間から離れた位置に移動し、かつ、前記第一カバーおよび第二カバーの一方が前記新シートロールと前記残少シートロールとの間に介在する
(請求項7)本発明のスプライス装置は、基台と、先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、前記残少シートを切断するカッターと、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持すると共に、前記基台に対して回転軸方向にスライド可能に設けられた第一スライド台および第二スライド台と、前記基台に設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールの端面を被覆する状態と、前記新シートロールおよび前記残少シートロールの端面側に開口部が位置する状態とを切り替え可能なカバーと、を備え前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、前記一対の挟圧部材の一方は、前記第一スライド台および第二スライド台の一方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、前記一対の挟圧部材の他方は、前記第一スライド台および第二スライド台の他方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、前記新シートロールを前記第一スライド台および第二スライド台の一方に装着すると共に前記新シートロールの先端部を前記一対の挟圧部材の一方に装着する際に、前記第一スライド台および第二スライド台の一方を前記基台に対してスライドさせて前記開口部を通過可能であると共に、前記カバーが前記第一スライド台および第二スライド台の他方に装着されている前記残少シートロールの端面を被覆する状態となる
(請求項8)前記一対の挟圧部材は、前記新シートロールと前記残少シートロールとの間にて移動可能に設けられる。
請求項9)本発明のスプライス装置において、前記新シートの最先端部を把持している前記一対の挟圧部材の一方における前記挟圧部位は、前記新シートおよび前記残少シートを挟圧していない状態において停止状態から加速して前記残少シートの搬送速度と等速状態にされ、その後に前記新シートおよび前記残少シートを挟圧開始するようにしてもよい。
請求項10)本発明のスプライス装置は、前記新シートロールと前記一対の挟圧部材の一方との間において前記新シートを搬送可能に支持すると共に、前記新シートロールにおける前記新シートの送り出し速度と前記一対の挟圧部材の一方の前記挟圧部位の移動速度との差を吸収する支持装置を備えるようにしてもよい。
請求項11)本発明のスプライス装置において、前記新シートの前記先端部には、前記新シートの延びる方向に離間して複数箇所のそれぞれに複数の前記接着部を有し、先端側の前記接着部と後端側の前記接着部との離間距離は、前記カッターによる前記残少シートの切断時における前記一対の挟圧部材による前記残少シートの挟圧開始位置と前記カッターによる前記残少シートの切断位置との離間距離に対応した距離に設定されるようにしてもよい。
請求項12)本発明のスプライス装置において、前記一対の挟圧部材は、回転可能に設けられ、前記一対の挟圧部材のそれぞれにおける前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記一対の挟圧部材のそれぞれの回転軸を中心とした円弧形状に形成されるようにしてもよい。
請求項13)本発明のスプライス装置において、前記一対の挟圧部材は、扇形形状に形成されるようにしてもよい。
請求項14)本発明のスプライス装置において、前記一対の挟圧部材は、前記残少シートの搬送方向にスライド可能に設けられ、前記一対の挟圧部材のそれぞれにおける前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、平面形状に形成されるようにしてもよい。
(請求項1)本発明によれば、一対の挟圧部材が新シートの先端部と残少シートの後端部とを両側から挟圧する。そのため、新シートおよび残少シートに塗工処理されている場合であっても、塗工処理が施されていない基材面同士が接着部を挟圧する状態となる。従って、両面接着テープ等の接着部と新シートとの接合力、および、接着部と残少シートとの接合力が非常に高くなる。その結果、新シートと残少シートとの接合力は、非常に高くなる。さらに、一対の挟圧部材の一方が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位が、新シートの先端部と残少シートとを挟圧しながら残少シートの搬送に同期して移動するようにしている。これにより、残少シートの搬送を停止することなく、新シートと残少シートとの挟圧を行うことができる。つまり、本発明によれば、蓄積装置を備えることなく、新シートの先端部と残少シートの後端部とを接着部により高い接合力により接合できる。
さらに、残少シートにおいて、一対の挟圧部材による挟圧開始位置とカッターによる切断位置との離間距離を短くできる。つまり、新シートと残少シートとの重なり部分の長さを短くできる。シートの種類にもよるが、新シートと残少シートとの接合による重なり部分は、不要部分として処理されることがある。このような場合に、重なり部分の長さを短くできることにより、結果として不要部分を少なくできる。
(請求項3)ここで、一対の挟圧部材の一方により把持されている新シートの最先端部は、残少シートに接合しない部分となる。そして、一対の挟圧部材の一方により新シートの最先端部を把持する部分が、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位に対して影響がないようにするためには、新シートの最先端部を折り曲げざるを得ない。そのため、新シートの最先端部は、残少シートから離間した状態となってしまう。しかし、本発明によれば、新シートの最先端部における残少シートに対する離間距離を短くできる。これにより、後工程において問題が生じることを防止できる。特に、一対の挟圧部材の一方は、新シートの最先端部を把持している状態において、新シートの接着部の延長面に対して、新シートの最先端部を45°以下に傾斜した状態で把持するとよい。
(請求項4)ここで、一対の挟圧部材の一方により把持されている新シートの最先端部は、残少シートに接合しない部分となる。そして、一対の挟圧部材の一方により新シートの最先端部を把持する部分が、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位に対して影響がないようにするためには、新シートの最先端部を折り曲げざるを得ない。そのため、新シートの最先端部は、残少シートから離間した状態となってしまう。しかし、本発明によれば、新シートの最先端部を切断することにより、新シートの最先端部を排除することができる。これにより、後工程において問題が生じることを防止できる。
(請求項5)本発明によれば、把持部材による動作のタイミングを一対の挟圧部材の一方による挟圧動作に同期させることができる。ここで、把持部材が新シートおよび残少シートの挟圧開始以後に新シートの最先端部の把持を解除する場合には、当該把持解除の動作を一対の挟圧部材の一方による挟圧動作に同期させる。また、把持部材が新シートおよび残少シートの挟圧開始以後に新シートの最先端部の切断する場合には、当該切断の動作を一対の挟圧部材の一方による挟圧動作に同期させる。
(請求項6)本発明によれば、新シートロールを第一回転台および第二回転台の一方に装着すると共に新シートロールの先端部を一対の挟圧部材の一方に装着する際に、作業者と残少シートの搬送領域との間に第一カバーまたは第二カバーが介在している。従って、作業者の安全性を確保できる。
(請求項7)本発明によれば、新シートロールを第一スライド台および第スライド台の一方に装着すると共に新シートロールの先端部を一対の挟圧部材の一方に装着する際に、作業者と残少シートの搬送領域との間にカバーが介在している。従って、作業者の安全性を確保できる。
請求項9)本発明によれば、一対の挟圧部材の一方が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位は、新シートの先端部と残少シートとを挟圧しながら残少シートの搬送に同期して移動することができるようになる。
請求項10)ここで、新シートロールにおける新シートの送り出し速度と、一対の挟圧部材の一方における挟圧部位の移動速度とが、完全に同期していれば、新シートの張力は一定の状態を維持できる。しかし、新シートロールにおける新シートの送り出し速度は、新シートロールの外径によって変化するため、両速度を一致させるためには、新シートロールの回転速度を逐次変化させる必要がある。そのため、両速度を完全に一致させることは容易ではない。そこで、新シートロールにおける新シートの送り出し位置と一対の挟圧部材の一方との間において新シートを支持する支持装置が、両速度の差を吸収することにより、新シートの張力を一定の範囲に維持することができる。この支持装置は、例えば、流体圧シリンダなどのダンパ機能を備えるようにするとよい。
請求項11)本発明によれば、切断された残少シートの後端部を新シートに確実に接合させることができる。仮に、残少シートの後端部が新シートに対して自由に移動可能な状態になると、後工程において問題を生じる可能性がある。しかし、本発明によれば、残少シートの後端部が新シートに確実に接合されるため、後工程において問題が生じることを防止できる。ここで、先端側の接着部と後端側の接着部との離間距離が、カッターによる残少シートの切断時における一対の挟圧部材による残少シートの挟圧開始位置とカッターによる残少シートの切断位置との離間距離に一致している場合には、残少シートの後端部が新シートに対して自由に移動可能な状態となることはない。ただし、後端側の接着部の位置とカッターにより切断された残少シートの後端位置とにずれがあったとしても、僅かなずれであれば、上記効果を十分に発揮できる。また、接着部を複数にすることで、接着部に用いる材料の量を少なくできる。
請求項12)本発明によれば、一対の挟圧部材の一方が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位を、新シートの先端部と残少シートとを挟圧しながら残少シートの搬送に同期して移動させることができる。特に、一対の挟圧部材による新シートおよび残少シートの挟圧部位の移動は、一対の挟圧部材が回転軸を中心に回転することで行われる。つまり、一対の挟圧部材自体は、回転するのみであるため、一対の挟圧部材の移動量を少なくできる。従って、スプライス装置全体の小型化を図ることができる。
請求項13)本発明によれば、新シートおよび残少シートを挟圧する際には、搬送される新シートおよび残少シートに対して、一対の挟圧部材における扇形形状の円弧面を対峙させるようにする。これにより、確実に、一対の挟圧部材により新シートおよび残少シートを挟圧できる。一方、新シートと残少シートとの接合時以外においてシートを搬送している間は、一対の挟圧部材が搬送されているシートに干渉しないことが望まれる。そこで、一対の挟圧部材を扇形形状とすることで、扇形形状の円弧面を搬送しているシートとは反対側に向けることで、一対の挟圧部材がシートに干渉しないようにできる。つまり、一対の挟圧部材は、新シートおよび残少シートの接合時のみに回転動作することになる。
請求項14)本発明によれば、一対の挟圧部材の一方が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材における新シートおよび残少シートの挟圧部位を、新シートの先端部と残少シートとを挟圧しながら残少シートの搬送に同期して移動させることができる。
第一実施形態:スプライス装置の正面図である。 第一状態(初期状態)を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第二状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第三状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第四状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第五状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第六状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第七状態を示すスプライス装置の部分拡大正面図である。 第一状態における一対の挟圧部材の一方の拡大図である。 第四状態における一対の挟圧部材の一方の拡大図である。 新シートロールの装着時におけるスプライス装置の正面図である。 第二実施形態:第一状態における一対の挟圧部材の一方のうち押圧部材を示す拡大図である。 第二実施形態:第一状態における一対の挟圧部材の一方のうちカッター部材を示す拡大図である。 第二実施形態:第四状態における一対の挟圧部材の一方のうちカッター部材を示す拡大図である。 第三実施形態:新シートロールの装着時におけるスプライス装置の正面図である。 図15の右側面図である。 第四実施形態:第一状態を示すスプライス装置の拡大図である。 第二状態を示すスプライス装置の拡大図である。 第三状態を示すスプライス装置の拡大図である。 第四状態を示すスプライス装置の拡大図である。 第五状態を示すスプライス装置の拡大図である。 第六状態を示すスプライス装置の拡大図である。
以下、本発明のスプライス装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<第一実施形態>
(スプライス装置の概要)
本実施形態のスプライス装置は、例えば、リチウム電池の製造において、アルミニウム箔などの薄膜状のシートを巻回してなるシートロールを準備しておき、当該シートを巻き出して塗工処理を施して乾燥させた後に再びロール状に巻き取る工程において用いる装置である。より具体的には、シートロールを巻き出す際に、シートの残量が少なくなった搬送途中の残少シートの後端側と多量に巻回されている新シートの先端部とを接合させる装置である。特に、本実施形態のスプライス装置は、蓄積装置を備えずに、残少シートが巻回された残少シートロール81を停止することなく、残少シートと新シートとの接合を行うことができる装置である。さらに、リチウム電池の製造において、上述した塗工処理を複数回行う場合があるが、既に塗工処理が施されたシート同士の接合にも適用可能である。
(スプライス装置の全体構成)
第一実施形態のスプライス装置の全体構成について、図1および図2を参照して説明する。ここで、本実施形態のスプライス装置は、上述したように、残少シートの後端側と新シートの先端部とを接合する装置であるため、図1においては、二個のシートロールの一方を残少シートが巻回されてなる残少シートロール81とし、二個のシートロールの他方を新シートが巻回されてなる新シートロール82とする。
図1に示すように、スプライス装置は、基台10と、第一回転台20と、第二回転台30と、搬送用ローラ41〜44と、切断装置50と、一対の挟圧部材61,62と、第一回転台用カバー71と、第二回転台用カバー72と、残少シートロール81と、新シートロール82と、排出用ローラ90とを備えて構成される。基台10は、床面に設置されたベッド11と、ベッド11上に立設された壁部材12とを備える。つまり、基台10を構成するベッド11および壁部材12は、床に固定されている。
第一回転台20および第二回転台30は、基台10の壁部材12(図1の紙面に平行な面)に対して垂直な軸を中心に回転可能に支持されている。第一回転台20と第二回転台30は、回転軸方向(図1の紙面に平行な面)から見た場合に、水平方向の隣りに設置されている。なお、本実施形態においては、第一回転台20の回転軸は、水平な軸としているが、これに限られるものではない。第一回転台20と第二回転台30は、面対称となる形状に形成されている。具体的には、第一回転台20の下縁は、第一回転台20が回転する際に第二回転台30に干渉しないようにするために、第一回転台20の回転中心を中心とした円弧形状に形成されている。同様に、第二回転台30の下縁も、第二回転台30が回転する際に第一回転台20に干渉しないようにするために、第二回転台30の回転中心を中心とした円弧形状に形成されている。
そして、第一回転台20の回転中心には、支持軸21が設けられている。この支持軸21には、新シートが巻回されてなる新シートロール82が回転可能に支持されている。一方、第二回転台30の回転中心には、支持軸31が設けられている。この支持軸31には、搬送途中の残少シートが巻回されてなる残少シートロール81が回転可能に支持されている。ここで、新シートの先端部には、両面接着テープ82a,82bが貼り付けられている。両面接着テープ82a,82bは、新シートの先端部の一方面において、最先端に近い位置と、当該位置から新シートの延びる方向に設定距離離間した位置に貼り付けられている。
第一,第二搬送用ローラ41,42は、第一回転台20の上縁のうち両角にそれぞれ設けられている。新シートロール82の先端側が、第一回転台20の支持軸21、第一搬送用ローラ41、第二搬送用ローラ42の順に搬送されるように支持されている。さらに、第一搬送用ローラ41は、新シートによって受ける負荷方向に抗する方向にダンパ機能を有する第一ダンパ41aを介して第一回転台20に支持されている。この第一ダンパ41aは、新シートロール82における新シートの送り出し速度と一対の挟圧部材の一方61の挟圧部位の移動速度との差を吸収するためのものである。
第三,第四搬送用ローラ43,44は、第二回転台30の上縁のうち両角にそれぞれ設けられている。残少シートロール81の先端側が、第二回転台30の支持軸31、第三搬送用ローラ43、第四搬送用ローラ44の順に搬送されるように支持されている。さらに、第三搬送用ローラ43は、新シートによって受ける負荷方向に抗する方向にダンパ機能を有する第二ダンパ43aを介して第二回転台30に支持されている。この第二ダンパ43aは、残少シートロール81における残少シートの送り出し速度と一対の挟圧部材の他方62の挟圧部位の移動速度との差を吸収するためのものである。
切断装置50は、第二搬送用ローラ42および第四搬送用ローラ44よりもシートの下流側(送り出し側)に設けられ、残少シートを切断するカッター51aを備える。図1において、残少シートロール81が第二回転台30に設置しているため、第二回転台30に支持されているシートロールを切断するように動作するが、残少シートロール81が第一回転台20に設置される場合には、その逆の動作を行う。
切断装置50は、図2に示すように、カッター51aを備える中央回転部材51と、カッター51aの受面としての第一端回転部材52および第二端回転部材53とを備えて構成される。つまり、第一端回転部材52と第二端回転部材53との間に中央回転部材51が配置されている。そして、これらは、いずれも、なす角度が90°未満の扇形形状に形成されている。
切断装置50の中央回転部材51は、図1に示すように、基台10の壁部材12のうち第一回転台20と第二回転台30の間に、回転可能に支持されており、回転中心は扇形円弧面の曲率中心となるように設定されている。そして、図2に示すように、中央回転部材51の扇形円弧面には、カッター51a突出して設けられている。
第一端回転部材52は、図1に示すように、第一回転台20に回転可能に支持されており、回転中心は扇形円弧面の曲率中心となるように設定されている。この第一端回転部材52の扇形円弧面と中央回転部材51の扇形円弧面とが対向した状態において、両者間に僅かな隙間を有するように、第一端回転部材52は設けられている。さらに、第一端回転部材52の扇形円弧面には、図2に示すように、中央回転部材51のカッター51aの逃がし領域として溝部52aが形成されている。この第一端回転部材52は、第一回転台20に残少シートロールが設置されている場合に、残少シートを切断する際に用いる。
第二端回転部材53は、図1に示すように、第二回転台30に回転可能に支持されており、回転中心は扇形円弧面の曲率中心となるように設定されている。この第二端回転部材53の扇形円弧面と中央回転部材51の扇形円弧面とが対向した状態において、両者間に僅かな隙間を有するように、第二端回転部材53は設けられている。さらに、第二端回転部材53の扇形円弧面には、図2に示すように、中央回転部材51のカッター51aの逃がし領域として溝部53aが形成されている。この第二端回転部材53は、図1に示すように、第二回転台30に残少シートロールが設置されている場合に、残少シートを切断する際に用いる。
一対の挟圧部材61,62は、切断装置50よりもシートの下流側(送り出し側)に設けられ、新シートロール82と残少シートロール81との間に設けられている。一対の挟圧部材61,62は、新シートの先端部と残少シートとを挟圧して、新シートの先端部と残少シートとを両面接着テープ82a,82bにより接合させるための部材である。一対の挟圧部材61,62のそれぞれは、外周面に円弧形状を有する扇形形状に形成されている。一対の挟圧部材61,62は、扇形のなす角度が例えば、90°以上180°以下の範囲になるように形成されている。
そして、一対の挟圧部材の一方61は、第一回転台20に回転可能に支持されており、回転中心は一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧面の曲率中心となるように設定されている。また、一対の挟圧部材の他方62は、第二回転台30に回転可能に支持されており、回転中心は一対の挟圧部材の他方62の扇形円弧面の曲率中心となるように設定されている。つまり、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧面と他方62の扇形円弧面とが対向した状態において、両者間に僅かな隙間を有するように、両者が設けられている。そして、当該僅かな隙間を新シートの先端部および残少シートが通過することにより、新シートの先端部と残少シートとが挟圧される。
また、一対の挟圧部材の一方61は、切断装置50の第一端回転部材52と同方向(図1,2の右回転)に同期して回転するように設けられている。具体的には、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧面の移動速度と切断装置50の第一端回転部材52の扇形円弧面の移動速度とが等しくなるように設けられている。例えば、一つの駆動源により両者の一方を回転駆動し、かつ、両者をベルトにより懸架する。
一対の挟圧部材の他方62は、切断装置50の第二端回転部材53と同方向(図1,2の左回転)に同期して回転するように設けられている。具体的には、一対の挟圧部材の他方62の扇形円弧面の移動速度と切断装置50の第二端回転部材53の扇形円弧面の移動速度とが等しくなるように設けられている。例えば、一つの駆動源により両者の一方を回転駆動し、かつ、両者をベルトにより懸架する。
さらに、一対の挟圧部材61,62は、新シートの先端部を把持する把持部材61a,62aを備える。図1および図2においては、一対の挟圧部材の一方61が新シートの先端部を把持している状態を示す。
第一回転台用カバー71は、第一回転台20の下縁の円弧形状部分に設けられ、新シートロール82の外周側を被覆するように設けられている。第二回転台用カバー72は、第二回転台30の下縁の円弧形状部分に設けられ、残少シートロール81の外周側を被覆するように設けられている。
排出用ローラ90は、基台10の壁部材12のうち一対の挟圧部材61,62の下方に設けられている。つまり、排出用ローラ90は、第二搬送用ローラ42または第四搬送用ローラ44から搬送されるシートを支持し、当該シートをスプライス装置の側方(図1の右側)から送り出すローラである。本実施形態においては、排出用ローラ90を通過したシートは、第二回転台30に支持されている残少シートロール81の下部を通過して、外部へ排出される。
(新シートと残少シートの接合時における切断装置および一対の挟圧部材の動作)
新シートと残少シートとの接合時において、切断装置50および一対の挟圧部材61,62の動作について、図2〜図8を参照して説明する。図2〜図8は、時間経過の順に示した図である。
まず、図2に示す状態を初期状態(第一状態)とする。この初期状態とは、新シートロール82を第一回転台20に設置して、第一,第二搬送用ローラ41,42を通過させて、停止状態の一対の挟圧部材の一方61の把持部材61aにより新シートの先端部を把持している状態である。このとき、第二回転台30に支持されている残少シートロール81は回転されており、残少シートを搬送している途中の状態である。つまり、図2に示す状態において、第二回転台30に設置されている残少シートロール81からシートを巻き出している。さらに、この初期状態において、停止状態の一対の挟圧部材61,62は、扇形円弧面が反対側を向くように位置決めされている。つまり、この初期状態において、一対の挟圧部材61,62の間は、大きな隙間を有する状態となる。さらに、図2に示す初期状態において、切断装置50を構成する中央回転部材51、第一端回転部材52および第二端回転部材53は、扇形円弧面が上方を向くように位置決めされている。
そして、残少シートロール81から搬送されている残少シートは、第四搬送用ローラ44と排出用ローラ90(図1に示す)との間において、中央回転部材51と第二端回転部材53との間、および、一対の挟圧部材61,62間を、何にも接触することなく通過している。
この初期状態を基準として、図3の第二状態にて示すように、一対の挟圧部材の一方61を図2の右回りに回転させ始め、一対の挟圧部材の他方62を図2の左回りに回転させ始める。また、一対の挟圧部材の一方61の右回りの回転に伴って、切断装置50の第一端回転部材52が図2の右回りに回転し始める。また、一対の挟圧部材の他方62の左回りの回転に伴って、切断装置50の第二端回転部材53が図2の左回りに回転し始める。さらに、中央回転部材51は、図2の右回りに回転させ始める。つまり、切断装置50において、中央回転部材51の扇形円弧面と第二端回転部材53の扇形円弧面とが近づく方向に動作し始める。
そうすると、図4に示す第三状態となる。図4に示す第三状態とは、一対の挟圧部材61,62が約60°回転した状態である。この第三状態では、残少シートは、一対の挟圧部材の他方62の扇形円弧縁に当接し、かつ、切断装置50の中央回転部材51および第二端回転部材53の扇形円弧縁に当接する。一方、新シートは、一対の挟圧部材の一方61に引っ張られながら搬送される。ここで、図4に示す第三状態において、一対の挟圧部材61,62の扇形円弧面の移動速度、および切断装置50を構成する各部材の扇形円弧面の移動速度が、残少シートロール81から残少シートが搬送されている速度に一致するように、第二状態から第三状態になるまでそれぞれ加速する。そして、速度が一致した後は、一対の挟圧部材61,62の扇形円弧面の移動速度、および切断装置50を構成する各部材の扇形円弧面の移動速度が等速となるようにする。
ここで、第三状態においては、一対の挟圧部材61,62の間には、十分な隙間がある。従って、一対の挟圧部材61,62は、まだ新シートの先端部および残少シートを挟圧していない。さらに、第二状態から第三状態の間において、一対の挟圧部材の一方61は、加速している。そのため、一対の挟圧部材の一方61により把持されている新シートの先端部の移動速度は逐次変化している。そこで、新シートロール82の外周面の移動速度が新シートの先端部の移動速度に一致するように、支持軸21の回転速度を制御している。このとき、両者を完全に一致させることができないおそれがある。しかし、第一ダンパ41aにより、新シートロール82における新シートの送り出し速度と、新シートの先端部の移動速度との差を吸収することができるため、新シートの張力を所定の範囲内に維持することができる。
続いて、図5に示す第四状態となる。図5に示す第四状態とは、一対の挟圧部材61,62が、新シートの先端部と残少シートとを挟圧開始する状態である。この状態では、第三状態から継続して、一対の挟圧部材61,62の扇形円弧面の移動速度、および切断装置50を構成する各部材の扇形円弧面の移動速度が等速となるようにしている。つまり、
一対の挟圧部材の一方61が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材61,62における新シートの先端部および残少シートの挟圧部位が、残少シートの搬送に同期して移動するようにしている。これにより、残少シートロール81の回転を停止することなく、新シートの先端部と残少シートとの挟圧を行うことができる。
さらに、図5に示すように、切断装置50の中央回転部材51のカッター51aが、残少シートに当接し、かつ、第二端回転部材53の溝部53aに進入する。従って、残少シートは、カッター51aにより切断される。ここで、カッター51aにより残少シートが切断されるとき、一対の挟圧部材61,62が残少シートの切断部位よりも排出側の部分を挟圧している。詳細には、一対の挟圧部材61,62が新シートの先端部および残少シートの挟圧開始以後に、カッター51aが残少シートを切断している。そのため、一対の挟圧部材61,62より下流側における残少シートは所定の張力を有する状態となる。
さらに、カッター51aは、一対の挟圧部材61,62の扇形円弧面の移動速度に同期して移動している。そのため、一対の挟圧部材61,62による残少シートの挟圧開始位置と、カッター51aによる残少シートの切断位置との離間距離を短くできる。つまり、新シートの先端部と残少シートとの接合による重なり部分の長さを短くできる。新シートと残少シートとの接合による重なり部分は、不要部分として処理されることがある。このような場合に、重なり部分の長さを短くできることにより、結果として不要部分を少なくできる。
さらに、第四状態になると、一対の挟圧部材の一方61の把持部材61aは、新シートの最先端の把持を解除する。この把持の解除の手段としては、アンクランプする方法と、カッターにより切断する方法とがある。各方法を実行する方法を実現する把持部材61aの構成については、後述する。
続いて、図6に示す第五状態となる。図6に示す第五状態とは、一対の挟圧部材の一方61がさらに右回りに回転し、他方62がさらに左回りに回転する状態である。そうすると、新シートの先端部に貼り付けられている両面接着テープ82aが一対の挟圧部材61,62に挟圧されることになる。その結果、新シートの先端部と残少シートとが両面接着テープ82aを介して強力な接着力により接合する。仮に、新シートおよび残少シートの一部分に塗工処理が施されている場合であっても、当該工程において、塗工処理が施されていない部分における基材面同士が両面接着テープ82aを挟圧する状態となる。従って、両面接着テープ82aと新シートの基材面との接合力、および、両面接着テープ82aと残少シートの基材面との接合力を非常に高くできる。
ところで、残少シートが切断された後には、残少シートロールは回転を停止させる。そして、図6に示すように、切断装置50の中央回転部材51および第二端回転部材53と搬送されている残少シートとの接触が終了するまで、中央回転部材51は図6の右回りの回転を継続し、第二端回転部材53は図6の左回りの回転を継続する。
続いて,図7に示す第六状態となる。図7に示す第六状態とは、一対の挟圧部材の一方61がさらに右回りに回転し、他方62がさらに左回りに回転する状態である。そうすると、新シートの先端部に貼り付けられている両面接着テープ82bが一対の挟圧部材61,62に挟圧されることになる。
ここで、両面接着テープ82a,82bの離間距離は、カッター51aによる残少シートの切断時における一対の挟圧部材61,62による残少シートの挟圧開始位置とカッター51aによる残少シートの切断位置との離間距離に対応した距離に設定されている。そのため、両面接着テープ82bは、切断された残少シートの後端付近に接着する。その結果、新シートの先端部と残少シートとが両面接着テープ82bを介して強力な接着力により接合する。つまり、新シートの先端部と残少シートの後端部とが、2箇所の両面接着テープ82a,82bにより確実に接合される。
このとき、切断装置50の第一端回転部材52は一対の挟圧部材の一方61と同期して回転しているため、図7の右回りの回転を継続する。また、切断装置50の第二端回転部材53は一対の挟圧部材の他方62と同期して回転しているため、図7の左回りの回転を継続する。一方、切断装置50の中央回転部材51は、新シートに接触しないようにするために、これまでと反対回り(図7の左回り)の回転を開始する。
そして、図8に示すように、第七状態となる。第七状態とは、切断装置50および一対の挟圧部材61,62は、初期状態に戻った状態で、新シートが搬送されている状態である。このとき、第一回転台20に設置されている新シートロール82から新シートが、巻き出されている。この新シートは、第二搬送用ローラ42と排出用ローラ90(図1に示す)との間において、切断装置50を構成する中央回転部材51と第二端回転部材53との間、および、一対の挟圧部材61,62間を、何にも接触することなく通過している。このように、切断装置50および一対の挟圧部材61,62は、新シートと残少シートの接合時のみに回転動作を行うことになる。
以上説明したように、残少シートの搬送を停止することなく、一対の挟圧部材61,62により新シートの先端部と残少シートとの挟圧を行うことができる。つまり、本実施形態によれば、蓄積装置を備えることなく、新シートの先端部と残少シートの後端部とを両面接着テープ82a,82bにより高い接合力により接合できる。
ここで、上述したように、一対の挟圧部材61,62は、第一,第二回転台20,30に回転可能に設けられ、一対の挟圧部材61,62のそれぞれにおける新シートおよび残少シートの挟圧部位は、一対の挟圧部材61,62のそれぞれの回転軸を中心とした扇形円弧面に形成している。これにより、一対の挟圧部材の一方61が新シートの最先端部を把持した状態で、一対の挟圧部材61,62における新シートおよび残少シートの挟圧部位を、新シートの先端部と残少シートとを挟圧しながら残少シートの搬送に同期して移動させることができる。特に、一対の挟圧部材61,62による新シートおよび残少シートの挟圧部位の移動は、一対の挟圧部材61,62が回転軸を中心に回転することで行われる。つまり、一対の挟圧部材61,62自体は、回転するのみであるため、一対の挟圧部材61,62の移動量を少なくできる。従って、スプライス装置全体の小型化を図ることができる。
(把持部材の詳細説明)
次に、一対の挟圧部材61,62のそれぞれにおける把持部材61a,62aについて、図9および図10を参照して詳細に説明する。なお、一対の挟圧部材の一方61の把持部材61aと、他方62の把持部材62aとは対称形状である以外は、同一構成であるため、ここでは、把持部材61aのみについて説明する。
把持部材61aは、いわゆる公知のトグル機構を用いたクランプ装置を適用している。さらに、把持部材61aによるクランプ状態(把持状態)とアンクランプ状態(把持解除状態)とを切り換えるために、カム機構を用いて、一対の挟圧部材の一方61の回転位相に応じた動作を実現している。
図9は、図2に示す初期状態における一対の挟圧部材の一方61の拡大図である。図10は、図5に示す第四状態における一対の挟圧部材の一方61の拡大図である。ここで、第一回転台20のうち一対の挟圧部材の一方61の回転中心に、カム部材61bが固定されている。つまり、一対の挟圧部材の一方61は、カム部材61bに対して相対的に回転する。さらに、把持部材61aは、一対の挟圧部材の一方61にトグル機構を用いて動作可能に支持されている。
把持部材61aの一端は、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧縁にて新シートの最先端部を把持する。ここで、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧縁は、扇形円弧縁の円弧面接線方向に対して90°未満に傾斜した形状に面取形成されている。本実施形態では、例えば、当該角部において、約45°の面取形成が施されている。そして、把持部材61aの一端は、当該面取形状に対応する形状に形成されている。把持部材61aの一端は、新シートの最先端部を把持している状態において、新シートの両面接着テープ82a,82bの貼り付け部位の延長面に対して、新シートの最先端部を90°未満に傾斜した状態で把持するようにしている。
把持部材61aの他端は、カム部材61bのカム外周面に倣って移動する円盤形状に形成されている。図9に示す状態において、把持部材61aの他端は、カム部材61bのベース円上に位置している。つまり、把持部材61aの他端は、一対の挟圧部材の一方61の回転中心に最も近い位置に位置している。
そして、図9に示す状態から図10に示す状態に移行する間、把持部材61aの他端の円盤形状部分に接するカム部材61bのカム外周面は、リフト量が徐々に大きくなっていく。そして、図10に示す状態において、把持部材61aの他端の円盤形状部分に接するカム部材61bのカム外周面のリフト量が、最大となる。そうすると、把持部材61aの一端が、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧縁からの離間量が最大となる。
従って、図9に示す状態から図10に示す状態の間において、把持部材61aは新シートの把持を解除することになる。このように、図9に示す機構を用いることにより、機械的に、クランプ状態とアンクランプ状態とを切り換えることができる。
ここで、一対の挟圧部材の一方61により把持されている新シートの最先端部は、把持部材61aにより把持している部分であるため、残少シートに接合しない部分となる。そして、一対の挟圧部材の一方61により新シートの最先端部を把持する部分が、一対の挟圧部材61,62における新シートおよび残少シートの挟圧部位に対して影響がないようにするためには、新シートの最先端部を折り曲げざるを得ない。そのため、新シートの最先端部は、残少シートから離間した状態となってしまう。しかし、上述した構成によれば、新シートの最先端部における残少シートに対する離間距離を短くできる。これにより、後工程において問題が生じることを防止できる。一対の挟圧部材の一方61は、新シートの最先端部を把持している状態において、新シートの両面接着テープ82a,82bの貼り付け部位の延長面に対して、新シートの最先端部を45°以下に傾斜した状態で把持すると、より効果的である。
(新シートロールの装着時における動作)
次に、新シートロール82を第一回転台20に装着する際の動作について、図11を参照して説明する。図11に示すように、新シートロール82を第一回転台20に装着する際には、第一回転台20を図11の左回りに90°回転させる。このようにして、新シートロール82を第一回転台20の支持軸21に装着する。さらに、第一回転台20を90°左回りに回転させると、一対の挟圧部材の一方61が新シートロール82と残少シートロール81との間から離れた位置に移動する。そこで、新シートロール82の新シートの先端部を巻きだして、第一搬送用ローラ41および第二搬送用ローラ42に引っかけて、新シートの先端部を一対の挟圧部材の一方61の把持部材61aにより把持させる。これにより、新シートロール82の先端部を一対の挟圧部材の一方61へ装着する作業を、現在搬送している残少シートから遠ざかった位置にて行うことができる。これにより、安全に新シートロール82の装着作業を行うことができる。
さらに、第一回転台用カバー71は、第一回転台20の下縁の円弧形状部分に設けられている。つまり、図11に示すように、第一回転台20を90°回転させた状態においては、第一回転台用カバー71が新シートロール82と残少シートロール81との間に介在するようになる。このことによって、新シートロール82の装着作業の安全性をより高めることができる。なお、第二回転台30に新シートロール82を装着する場合は、回転方向が第一回転台20と逆方向になるだけで、実質的に同様の動作を行う。
<第二実施形態>
上記実施形態において、把持部材61aは、トグル機構を用いて、機械的にクランプ状態とアンクランプ状態とを切り換えるようにした。この他に、把持部材200は、以下に示す構成としてもよい。この把持部材200について、図12〜図14を参照して説明する。
図12〜図14に示すように、把持部材200は、押圧部材201と、カム部材202と、カッター部材203とを備えて構成される。押圧部材201は、図12に示すように、一対の挟圧部材の一方61に回転可能に支持され、かつ、バネなどの弾性部材により押圧部材201の一端を一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧縁に押し付けられる。これにより、押圧部材201が、新シートの最先端部を把持できる。
また、図13に示すように、カム部材202は、第一回転台20のうち一対の挟圧部材の一方61の回転中心に固定されている。つまり、一対の挟圧部材の一方61は、カム部材202に対して相対的に回転する。
さらに、図13に示すように、カッター部材203は、一対の挟圧部材の一方61に回転可能に支持されている。カッター部材203の一端には、一対の挟圧部材の一方61の扇形円弧縁に向けて刃部が設けられている。カッター部材203の他端は、カム部材202のカム外周面に倣って移動する円盤形状に形成されている。図13に示す状態において、カッター部材203の他端は、カム部材202のベース円上に位置している。この状態で、図13に示すように、カッター部材203の一端の刃部は、一対の挟圧部材の一方61との間に隙間を有している。
そして、図13に示す状態から図14に示す状態に移行する間、カッター部材203の他端の円盤形状部分に接するカム部材202のカム外周面は、リフト量が徐々に大きくなっていく。そして、図14に示す状態において、カッター部材203の他端の円盤形状部分に接するカム部材202のカム外周面のリフト量が、最大となる。そうすると、カッター部材203の一端の刃部が、一対の挟圧部材の一方61の扇側円弧縁に当接する。従って、図14に示す状態において、新シートの最先端部がカッター部材203の刃部により切断される。本実施形態によれば、新シートの最先端部をカッター部材203の刃部により切断することにより、新シートの最先端部を排除することができる。これにより、後工程において問題が生じることを防止できる。なお、新シートの切断排除される最先端部は、一対の挟圧部材の一方61に両面接着テープ等により接着しておけば良い。
<第三実施形態>
上記実施形態において、新シートロール82の第一回転台20への装着は、第一回転台20を90°回転させて行った。この他に、スプライス装置を以下に示す構成としてもよい。本実施形態のスプライス装置について、図15および図16を参照して説明する。
本実施形態のスプライス装置は、上記実施形態の第一回転台20および第二回転台30のそれぞれを、第一スライド台320および第二スライド台330に置き換える。従って、第一スライド台320は、図15に示すように、新シートロール82を回転可能に支持し、第一,第二搬送用ローラ41,42、切断装置50の第一端回転部材52、および一対の挟圧部材の一方61を上記実施形態と同様の配置に備えている。さらに、第一スライド台320は、図16に示すように、基台10の壁部材12に対して、新シートロール82の回転軸方向にスライド可能に設けられている。
第二スライド台330は、図15に示すように、残少シートロール81を回転可能に支持し、第三,第四搬送用ローラ43,44、切断装置50の第二端回転部材53、および一対の挟圧部材の他方62を上記実施形態と同様の配置に備えている。さらに、第二スライド台330は、図示しないが、基台10の壁部材12に対して、残少シートロール81の回転軸方向にスライド可能に設けられている。
さらに、スプライス装置は、全体カバー350と開閉カバー360とを備えている。この全体カバー350は、基台10に設けられ、上述したスプライス装置の各構成を全て被覆するように設けられている。ただし、全体カバー350は、第一スライド台320における新シートロール82の端面側(図15の正面側)および第二スライド台330における残少シートロール81の端面側の部分に開口部351が設けられている。
そして、開閉カバー360は、全体カバー350の開口部351を被覆するように設けられている。さらに、開閉カバー360は、開口部351の全てを被覆する状態、新シートロール82の端面側を被覆し残少シートロール81の端面側を開口させている状態、新シートロール82の端面側を開口させ残少シートロール81の端面側を被覆する状態を切り替えることができる。
そして、新シートロール82を第一スライド台320に装着すると共に新シートロール82の先端部を一対の挟圧部材の一方61に装着する際に、図15に示すように、開閉カバー360を切り替えて、新シートロール82の端面側を開口させ残少シートロール81の端面側を被覆する状態にする。この状態で、図16に示すように、第一スライド台320を基台10に対してスライドさせて、全体カバー350の開口部351を通過させて、全体カバー350の外部に移動させる。そして、新シートロール82の装着および新シートロール82の先端部の装着を行う。
このとき、残少シートは搬送されている状態である。しかし、残少シートロール81の端面側には開閉カバー360がある。つまり、この開閉カバー360が新シートロール82を装着している作業者と残少シートの搬送領域との間を区画している。従って、作業者の安全性を確保できる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態のスプライス装置について、図17〜図22を参照して説明する。上記実施形態のスプライス装置は、一対の挟圧部材61,62を回転させたのに対し、本実施形態のスプライス装置は、一対の挟圧部材461,462を残少シートの搬送方向にスライドさせる構成としている。さらに、一対の挟圧部材461,462のそれぞれにおける新シートおよび残少シートの挟圧部位は、平面形状に形成される。以下に詳細に説明する。
(スプライス装置の構成)
スプライス装置の構成について、図17を参照して説明する。図17に示すように、スプライス装置は、基台410と、搬送用ローラ420,430と、排出用ローラ440と、スライド板450と、一対の挟圧部材461,462と、切断装置470とを備えて構成される。基台410は、床面に設置されたベッド411と、ベッド411上に立設された壁部材412とを備える。つまり、基台410を構成するベッド411および壁部材412は、床に固定されている。そして、壁部材412の中央には矩形状の開口が形成されている。
さらに、壁部材412には、開口部を介して両側に二個の支持軸412a,412bが設けられている。一方の支持軸412aには、新シートロール82が回転可能に支持されている。他方の支持軸412bには、残少シートロール81が回転可能に支持されている。
搬送用ローラ420,430は、壁部材412のうち開口部の下側であって、新シートロール82と残少シートロール81との間に設けられている。第一搬送用ローラ420は、支持軸412aに装着された新シートロール82を搬送する。第二搬送用ローラ430は、支持軸412bに装着された残少シートロール81を搬送する。排出用ローラ440は、壁部材412のうち開口部の上側に設けられている。排出用ローラ440は、第一搬送用ローラ420または第二搬送用ローラ430から搬送されるシートを支持し、当該シートをスプライス装置の側方(図17の右側)から送り出すローラである。
スライド板450は、壁部材412の裏面側に図17の上下方向にスライド可能に設けられている。スライド板450は、壁部材412の開口部が形成されている部位をスライドする。
一対の挟圧部材461,462は、スライド板450のうち壁部材412の開口部の部分に設けられ、両者が接近、離間可能となるようにスライド可能とされている。図17において、一対の挟圧部材461,462は、水平方向に移動可能にスライド板450に支持されている。つまり、一対の挟圧部材461,462は、壁部材412に対して見ると、図17の上下方向および左右方向に移動可能となる。一対の挟圧部材461,462の対向する面は、相互に平行な平面形状に形成されている。一対の挟圧部材461,462のそれぞれは、新シートロール82の先端部を吸着可能となるように構成されている。
切断装置470は、第一刃部材471と、第二刃部材472と、刃受部材473と、第一押圧装置474と、第二押圧装置475とを備えて構成される。第一刃部材471は、一対の挟圧部材の一方461のうち第一搬送用ローラ420側に設けられている。つまり、第一刃部材471は、一対の挟圧部材の一方461と共に移動する。この第一刃部材471は、通常状態において一対の挟圧部材の一方461の狭圧部位に対して引っ込んだ位置にあり、後端を押圧されることにより一対の挟圧部材の一方461の狭圧部位と同一平面状付近に移動する。第二刃部材472は、一対の挟圧部材の他方462のうち第二搬送用ローラ430側に設けられている。つまり、第二刃部材472は、一対の挟圧部材の他方462と共に移動する。この第二刃部材472は、通常状態において一対の挟圧部材の他方462の狭圧部位に対して引っ込んだ位置にあり、後端を押圧されることにより一対の挟圧部材の他方462の狭圧部位と同一平面状付近に移動する。
刃受部材473は、一対の挟圧部材461,462が接近した状態において、スライド板450のうち当該一対の挟圧部材461,462の下側に固定されている。この刃受部材473は、シートを切断するために、第一刃部材471または第二刃部材472の受け台として機能する。
第一押圧装置474は、壁部材412のうち開口部の側方に設けられている。詳細には、第一押圧装置474は、新シートロール82より上方に設けられている。この第一押圧装置474は、第一刃部材471が接近してきたときに、第一刃部材471の後端を押圧可能である。そして、第一押圧装置474は、第一刃部材471が接近してきたときに、第一刃部材471の後端を押圧する状態(「押出状態」と称する)と、第一刃部材471の後端を押圧しない状態(「非押出状態」と称する)とを切り替えることができる。
第二押圧装置475は、壁部材412のうち開口部の側方のうち、第一押圧装置474に対向する位置に設けられている。詳細には、第二押圧装置475は、残少シートロール81より上方に設けられている。この第二押圧装置475は、第二刃部材472が接近してきたときに、第二刃部材472の後端を押圧可能である。そして、第二押圧装置475は、第二刃部材472が接近してきたときに、第二刃部材472の後端を押圧する状態と、第二刃部材472の後端を押圧しない状態とを切り替えることができる。
(新シートと残少シートの接合時における切断装置および一対の挟圧部材の動作)
新シートと残少シートとの接合時において、切断装置470および一対の挟圧部材461,462の動作について、図17〜図22を参照して説明する。図17〜図22は、時間経過の順に示した図である。
まず、図17に示す状態を初期状態(第一状態)とする。この初期状態とは、新シートロール82を支持軸412aに設置して、第一搬送用ローラ420を通過させて、停止状態の一対の挟圧部材の一方461に新シートの先端部を吸着させている状態である。このとき、支持軸412bに支持されている残少シートロール81は回転しており、残少シートを搬送している途中の状態である。つまり、図17に示す状態において、残少シートロール81からシートを巻き出している。スライド板450は、壁部材412の最下端に位置決めされている。つまり、停止状態の一対の挟圧部材461,462は、搬送用ローラ420,430に最も接近している状態となる。さらに、一対の挟圧部材461,462は、相互に最も離れている位置である。
そして、残少シートロール81から搬送されている残少シートは、第二搬送用ローラ430と排出用ローラ440との間において、一対の挟圧部材461,462の間であって、かつ、一対の挟圧部材の他方462と刃受部材473との間を、何にも接触することなく通過している。また、第一押圧装置474および第二押圧装置475は、非押出状態としている。
この初期状態を基準として、一対の挟圧部材461,462を相互に接近するように移動させることと、スライド板450を上方へ移動させることと、新シートロール82を支持する支持軸412aを回転開始することを、同期して行う。
そうすると、図18に示す第二状態となる。図18に示す第二状態とは、一対の挟圧部材461,462の対向する部位が最接近した状態で、搬送されている残少シートと吸着されていた新シートの先端部とを挟圧している状態である。さらに、スライド板450が残少シートの搬送速度に同期して移動することにより、残少シートの搬送を停止することなく、一対の挟圧部材461,462が新シートの先端部および残少シートを挟圧した状態を維持できる。従って、残少シートを搬送しながら、新シートの先端部と残少シートとが両面接着テープ82a,82bを介して強力な接着力により接合する。さらに、第二状態において、第二押圧装置475が、押圧状態となる。ここで、この第二状態においては、一対の挟圧部材461,462は、第一,第二押圧装置474,475の位置よりも手前側である。
続いて、図19に示す第三状態となる。図19に示す第三状態とは、スライド板450が残少シートの搬送方向(図19の上側)にさらに移動し、一対の挟圧部材の他方462に設けられた第二刃部材472の後端が第二押圧装置475に接触する。このように、第二刃部材472の後端が押圧されることにより、第二刃部材472の先端が一対の挟圧部材の他方462の挟圧部位側へ移動する。このとき、新シートおよび残少シートは、刃受部材473の上方傾斜面のそれぞれに沿って位置している。つまり、残少シートのうち刃受部材473の上方傾斜面に接触している部分が、第二刃部材472により切断される。そして、残少シートが切断された後には、残少シートロールは回転を停止させる。
続いて、図20に示す第四状態となる。図20に示す第四状態とは、スライド板450が残少シートおよび新シートの搬送方向にさらに移動し、一対の挟圧部材461,462が第一,第二押圧装置474,475を通過する。そうすると、第二刃部材472の後端は、第二押圧装置475からの押圧が解除され、第二刃部材472の先端は刃受部材473から離間する。
続いて、図21に示す第五状態となる。図21に示す第五状態とは、スライド板450が残少シートおよび新シートの搬送方向にさらに移動すると同時に、一対の挟圧部材461,462が相互に離間する状態である。このとき、残少シートの後端部と新シートの先端部とは両面接着テープ82a,82bにより接合されており、第一搬送用ローラ420と排出用ローラ440との間において、所定の張力を維持した状態で、かつ、何にも接触していない状態となる。このとき、第二押圧装置475は非押圧状態に戻っている。続いて、図22に示す第六状態となる。つまり、スライド板450が図17に示す初期状態と同位置に移動し停止する。
以上説明したように、残少シートの搬送を停止することなく、一対の挟圧部材461,462により新シートの先端部と残少シートとの挟圧を行うことができる。つまり、本実施形態によれば、蓄積装置を備えることなく、新シートの先端部と残少シートの後端部とを両面接着テープ82a,82bにより高い接合力により接合できる。
なお、上記実施形態においては、新シートの先端部に両面接着テープ82a,82bを貼り付ける場合について説明したが、両面接着テープ82a,82b以外であっても接着力を有する部材であれば、両面接着テープ82a,82bに置き換えることができる。例えば、新シートの先端部に接着剤を直接塗布するようにしてもよい。
10:基台、 11:ベッド、 12:壁部材
20:第一回転台、 21:支持軸
30:第二回転台、 31:支持軸
41〜44:搬送用ローラ、 41a:第一ダンパ、 43a:第二ダンパ
50:切断装置、 51:中央回転部材、 51a:カッター
52:第一端回転部材、 52a:溝部、 53:第二端回転部材、 53a:溝部
61,62:一対の挟圧部材、 61a,62a:把持部材、 61b:カム部材
71:第一回転台用カバー、 72:第二回転台用カバー
81:残少シートロール、 82:新シートロール、 82a,82b:両面接着テープ
90:排出用ローラ
200:把持部材、 201:押圧部材、 202:カム部材、 203:カッター部材
320:第一スライド台、 330:第二スライド台
350:全体カバー、 351:開口部、 360:開閉カバー
410:基台、 411:ベッド、 412:壁部材、 412a,412b:支持軸
420,430:搬送用ローラ、 440:排出用ローラ、 450:スライド板
461,462:一対の挟圧部材
470:切断装置、 471:第一刃部材、 472:第二刃部材、 473:刃受部材
474:第一押圧装置、 475:第二押圧装置

Claims (14)

  1. 基台と、
    先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、
    搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、
    前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持し、前記基台に対して第一,第二位置のそれぞれに設けられる2つの支持軸と、
    前記第一位置に位置する前記2つの支持軸の一方に支持される前記残少シートロールおよび前記第一位置とは異なる前記第二位置に位置する前記2つの支持軸の他方に支持される前記残少シートロールの前記残少シートを切断する1以上のカッターと、
    それぞれ前記新シートの最先端部を把持可能に形成され、前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、
    を備えるスプライス装置において、
    前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、
    前記カッターは、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位の移動と同期して前記残少シートの搬送方向に移動し、前記一対の挟圧部材による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記残少シートを切断するスプライス装置。
  2. 請求項1において、
    前記カッターは、前記一対の挟圧部材による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後であって、前記接着部の少なくとも一部が前記残少シートに接合する前に、前記残少シートを切断するスプライス装置。
  3. 先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、
    搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、
    前記残少シートを切断するカッターと、
    前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、
    を備えるスプライス装置において、
    前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、
    前記一対の挟圧部材の一方は、少なくとも前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始までの間にて前記新シートの最先端部を把持すると共に、前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記新シートの最先端部の把持を解除する把持部材を備え、
    前記把持部材は、前記新シートの最先端部を前記把持している状態において、前記新シートの前記接着部の延長面に対して、前記新シートの最先端部を90°未満に傾斜した状態で把持するスプライス装置。
  4. 先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、
    搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、
    前記残少シートを切断するカッターと、
    前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、
    を備えるスプライス装置において、
    前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、
    前記一対の挟圧部材の一方は、少なくとも前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始までの間にて前記新シートの最先端部を把持すると共に、前記新シートおよび前記残少シートの挟圧開始以後に前記新シートの最先端部を切断する把持部材を備えるスプライス装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記把持部材は、前記一対の挟圧部材の一方による前記新シートおよび前記残少シートの挟圧動作に伴ってカム機構により動作するスプライス装置。
  6. 基台と、
    先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、
    搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、
    前記残少シートを切断するカッターと、
    前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、
    前記基台に対して回転可能に設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持された第一回転台および第二回転台と、
    前記第一回転台および第二回転台のそれぞれに設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれの外周面の一部を被覆する第一カバーおよび第二カバーと、
    を備え
    前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、
    前記一対の挟圧部材の一方は、前記第一回転台および第二回転台の一方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、
    前記一対の挟圧部材の他方は、前記第一回転台および第二回転台の他方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、
    前記新シートロールを前記第一回転台および第二回転台の一方に装着すると共に前記新シートロールの先端部を前記一対の挟圧部材の一方に装着する際に、前記第一回転台および第二回転台の一方を前記基台に対して回転させることにより、前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートロールと前記残少シートロールとの間から離れた位置に移動し、かつ、前記第一カバーおよび第二カバーの一方が前記新シートロールと前記残少シートロールとの間に介在するスプライス装置。
  7. 基台と、
    先端部に接着部を有した新シートを巻回してなる新シートロールと、
    搬送途中の残少シートを巻回してなる残少シートロールと、
    前記残少シートを切断するカッターと、
    前記残少シートの搬送方向において前記カッターの下流側に配置され、前記新シートの前記先端部と前記残少シートと挟圧して、前記新シートの前記先端部と前記残少シートの後端部とを前記接着部により接合させる一対の挟圧部材と、
    前記新シートロールおよび前記残少シートロールのそれぞれを回転可能に支持すると共に、前記基台に対して回転軸方向にスライド可能に設けられた第一スライド台および第二スライド台と、
    前記基台に設けられ、前記新シートロールおよび前記残少シートロールの端面を被覆する状態と、前記新シートロールおよび前記残少シートロールの端面側に開口部が位置する状態とを切り替え可能なカバーと、
    を備え
    前記一対の挟圧部材の一方が前記新シートの最先端部を把持した状態で、前記一対の挟圧部材における前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記新シートの前記先端部と前記残少シートとを挟圧しながら前記残少シートの搬送に同期して移動し、
    前記一対の挟圧部材の一方は、前記第一スライド台および第二スライド台の一方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、
    前記一対の挟圧部材の他方は、前記第一スライド台および第二スライド台の他方のうち前記新シートロールと前記残少シートロールの間に設けられ、
    前記新シートロールを前記第一スライド台および第二スライド台の一方に装着すると共に前記新シートロールの先端部を前記一対の挟圧部材の一方に装着する際に、前記第一スライド台および第二スライド台の一方を前記基台に対してスライドさせて前記開口部を通過可能であると共に、前記カバーが前記第一スライド台および第二スライド台の他方に装着されている前記残少シートロールの端面を被覆する状態となるスプライス装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項において、
    前記一対の挟圧部材は、前記新シートロールと前記残少シートロールとの間にて移動可能に設けられるスプライス装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項において、
    前記新シートの最先端部を把持している前記一対の挟圧部材の一方における前記挟圧部位は、前記新シートおよび前記残少シートを挟圧していない状態において停止状態から加速して前記残少シートの搬送速度と等速状態にされ、その後に前記新シートおよび前記残少シートを挟圧開始するスプライス装置。
  10. 請求項において、
    前記スプライス装置は、前記新シートロールと前記一対の挟圧部材の一方との間において前記新シートを搬送可能に支持すると共に、前記新シートロールにおける前記新シートの送り出し速度と前記一対の挟圧部材の一方の前記挟圧部位の移動速度との差を吸収する支持装置を備えるスプライス装置。
  11. 請求項1〜10の何れか一項において、
    前記新シートの前記先端部には、前記新シートの延びる方向に離間して複数箇所のそれぞれに複数の前記接着部を有し、
    先端側の前記接着部と後端側の前記接着部との離間距離は、前記カッターによる前記残少シートの切断時における前記一対の挟圧部材による前記残少シートの挟圧開始位置と前記カッターによる前記残少シートの切断位置との離間距離に対応した距離に設定されるスプライス装置。
  12. 請求項1〜11の何れか一項において、
    前記一対の挟圧部材は、回転可能に設けられ、
    前記一対の挟圧部材のそれぞれにおける前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、前記一対の挟圧部材のそれぞれの回転軸を中心とした円弧形状に形成されるスプライス装置。
  13. 請求項12において、
    前記一対の挟圧部材は、扇形形状に形成されるスプライス装置。
  14. 請求項1〜11の何れか一項において、
    前記一対の挟圧部材は、前記残少シートの搬送方向にスライド可能に設けられ、
    前記一対の挟圧部材のそれぞれにおける前記新シートおよび前記残少シートの挟圧部位は、平面形状に形成されるスプライス装置。
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