JP5605892B2 - 樹脂組成物 - Google Patents
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Description
(A)エポキシ基を有する化合物と
(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物と
を開環付加反応させて得られた反応物と、
(C)イソシアネート基を有する化合物と
を反応させることによって得られる樹脂組成物において、
該(A)エポキシ基を有する化合物、該(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物、及び該(C)イソシアネート基を有する化合物の群の中から選ばれる少なくとも一種はケイ素含有化合物であることを特徴とする樹脂組成物が提供される。
(A)エポキシ基を有する化合物と
(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物と
を開環付加反応させて得られた反応物と、
(C)イソシアネート基を有する化合物と
(D)イソシアネート基と反応することができる官能基を有する化合物(但し、前記反応物を除く)と
を反応させることによって得られる樹脂組成物において、
該(A)エポキシ基を有する化合物、該(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物、該(C)イソシアネート基を有する化合物、及び該(D)イソシアネート基と反応することができる官能基を有する化合物の群の中から選ばれる少なくとも一種はケイ素含有化合物であることを特徴とする樹脂組成物が提供される。
ブチルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、ラウリン酸グリシジル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリセリンテトラグリシジルエーテル等の脂肪族エポキシ化合物;
ジシクロペンタジエンジオキサイド、エポキシシクロヘキセンカルボン酸エチレングリコールジエステル、3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、1,2:8,9ジエポキシリモネン等の脂環族エポキシ化合物;
ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反応によって得られるエポキシ化合物及びその水添化合物、フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジルイソシアヌレート等の芳香族又は複素環式エポキシ化合物;
シリコーンオイルの末端にエポキシ基を有する化合物やアルコキシシランとエポキシ基を合わせ有する化合物
等が挙げられる。これらの(A)エポキシ基を有する化合物は、単独又は2種以上混合して使用してもよい。中でも塗膜の耐候性の点で、ケイ素含有化合物を含有することが好ましい。特に好ましくは脂環族エポキシ化合物のケイ素含有化合物が挙げられる。
jER製のjER827、同828、同604、YED111N、同122、同216、
阪本薬品工業製のBGE−R、PGE、SR−2EG、SR−NPG、SR−16H、SR−GLG、SR−TMP、SR−PA、SR−HHPA、SR−HBA、
ダウ・ケミカル製のDER332、DEN431、
大日本インキ化学工業製のエピクロン840、同830、同726、同725、同720、
東都化成製のエポトートPG−202、同PG−207、同PP−101、ネオトートE、ネオトートS、
ナガセ化成製のデナコールEX−301、同EX−421、同EX−411、同EX−313、同EX−321、同EX−201、同EX−211、同EX−212、同EX−810、同EX−111、同EX−121、同EX−141、
新日本理化製のリカレジンHBE−100、同DME−100、同BPO−20E、
四日市合成製のエポゴーセーBA、同TD、同E、同BP、同DE、同HD、
ダイセル化学工業製のセロキサイド2021P、同3000
等が挙げられる。
信越シリコーン製のX−22−343、KF−101、KF−1001、X−22−163、KF−105、X−22−163A、X−22−173DX、X−22−9002、X−22−2046、KF−102、X−22−169AS、X−22−169B、KBM−303、KBM−403、KBE−402、KBE−403、
チッソ製のサイラエースS510、S520、S530、サイラプレーンFM−5511、FM−5521、FM−5525、FM−0511、FM−0521、FM−0525、
東レ・ダウコーニング製のBY16−855D、BY16−855、SF8411、SF8413、FZ−3720、BY16−839、SF8421、BY16−752、BY16−799
等が挙げられる。
信越シリコーン製のKF−864、KF−865、KF−868、KF−859、KF−393、KF−860、KF−880、KF−8002、KF−8004、KF−8005、KF−867、X−22−3820W、KF−869、KF−861、PAM−E、KF−8010、KF−8012、KF−8008、X−22−161A、X−22−161B、X−22−1660B−3、KF−857、KF−8001、KF−862、KF−858、X−22−9002、KBM−602、KBM−603、KBE−603、KBM−903、KBE−903、KBM−802、KBM−803、
チッソ製のサイラプレーンFM−3311、FM−3321、FM−3325、サイラエースS310、S320、S330、S360、XS1003、S810、
東レ・ダウコーニング製のBY16−871、BY16−853U、BY16−849、BY16−872、BY16−890、BY−16−208、BY16−893、BY16−878、BY16−891、FZ−3508、FZ−3705、FZ−3785、FZ−3789、SF8417、Z−6011、Z−6020、Z−6023、Z−6094、Z−6610、Z−6883、Z−6062、Z−6911
等が挙げられる。
ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテート、酢酸カリウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸錫、水酸化リチウム、酢酸亜鉛等の各種の金属塩;
ジメチルベンジルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリ−n−オクチルアミン等の3級アミン;
テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド等の4級アンモニウム塩;
テトラメチル尿素等のアルキル尿素;
テトラメチルグアニジン等のアルキルグアニジン;
トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のホスフィン類;
ジメチルスルフィド、ジフェニルスルフィド等のスルフィド類、及び、これらの塩
等を挙げることができる。これらの触媒は、単独又は2種以上混合して使用してもよい。
ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類;これらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
イソホロンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサン−2,4−(又は−2,6−)ジイソシアネート、1,3−(又は1,4−)ジ(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート類;これらのジイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
キシリレンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルイソシアネート、(m−もしくはp−)フェニレンジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトフェニル)スルホン、イソプロピリデンビス(4−フェニルイソシアネート)等の芳香族ジイソシアネート化合物;これらのジイソシアネート化合物のビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,6−トリイソシアナトトルエン、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等の1分子中に3個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート類;これらのポリイソシアネートのビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物;
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ポリアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等のポリオールの水酸基にイソシアネート基が過剰量となる比率でポリイソシアネート化合物を反応させてなるウレタン化付加物;これらのウレタン化付加物のビューレットタイプ付加物、イソシアヌレート環付加物
等を挙げることができる。これらの(C)イソシアネート基を有する化合物は、単独又は2種以上混合して使用してもよい。中でも塗膜の耐候性の点でケイ素含有化合物が好ましい。特に好ましくは、脂肪族ポリイソシアネート化合物のケイ素含有化合物が挙げられる。
旭化成製のデュラネート50M、同D−101、同D−201、同24A−100、同TPA−100、同THA−100、
三井化学製のコスモネートT−80、同M−100、同NBDI、同ND、タケネート500、同600、同700、
住化バイエルウレタン製のスミジュールT−80、同44S、同N3200、同N3300、デスモジュールH、同W、同I、
日本ポリウレタン工業製のコロネートT−80、ミリオネートMT、同MR、同HDI、
協和発酵製のLTI
等が挙げられる。
低分子量グリコール類の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、オクタンジオール、トリシクロデカンジメチロール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、キシリレンジメタノール、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAポリエチレングリコールエーテル、ビスフェノールAポリプロピレングリコールエーテル、ビスフェノールAのエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物、水添ビスフェノールAのエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール等を挙げることができる。
高分子量グリコール類の具体例としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカーボネートグリコール等が挙げられる。
更には、
グリセリン等にエチレンオキシドやプロピレンオキシドを付加重合したポリエーテルポリオール、
ジカルボン酸とジオールやトリオール等との縮合により得られる縮合系ポリエステルポリオール、
ジオールやトリオールをベースとし、ラクトンの開環重合により得られるラクトン系ポリエステルポリオール、
ε−カプロラクトン等の環状エステル化合物の開環反応によって得られるポリエステルジオール、
ポリイソプレンポリオール、ポリブタジエンポリオール、水素添加ポリブタジエンポリオール
等を挙げることができる。
信越シリコーン製のX−22−4039、X−22−4015、X−22−160AS、KF−6001、KF−6002、KF−6003、X−22−1821、X−21−5841、KF−9701、X−22−170BX、X−22−170DX、X−22−176DX、X−22−176F、
チッソ製のサイラプレーンFM−4411、FM−4421、FM−4425、FM−0411、FM−0421、FM−0425、
東レ・ダウコーニング製のBY16−201、SF8427、SF8428、FZ−2162、SH8400、SH6018、DC6−2230
等を挙げることができる。
コルコート社製のエチルシリケート40、
三菱化学社製のMS56、
東レ・ダウコーニング社製のSH6018、SR2402、DC3037、DC3074;
信越シリコーン製のKR−211、KR−212、KR−213、KR−214、KR−216、KR−218、D9220;
東芝シリコーン社製のTSR−145、TSR−160、TSR−165、YR−3187
等を挙げることができる。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)89部、溶剤としてキシレン481部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液1を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)90部、両末端エポキシ変性反応性シリコーンオイル(信越シリコーン製X−22−163A)20部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)89部、溶剤としてキシレン479部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液2を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸276部、片末端カルボキシル変性反応性シリコーンオイル(信越シリコーンX−22−3710)20部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)89部、溶剤としてキシレン497部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液3を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)80部、イソシアネート基含有シラン化合物(信越シリコーン製KBE−9007)20部、溶剤としてキシレン492部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液4を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)90部、両末端エポキシ変性反応性シリコーンオイル(信越シリコーン製X−22−163A)20部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)103部、エチレングリコール5部、溶剤としてキシレン498部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液5を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)93部、両末端カルビノール変性反応性シリコーンオイル(信越シリコーン製X−22−160AS)20部、溶剤としてキシレン505部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させ、固形分が50%の目的とする樹脂溶液6を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)89部、溶剤としてキシレン528部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させる。次に系内温度を常温まで冷却した後に、シリコーンオリゴマー(信越シリコーン製D9220)47部を仕込み、系内が均一になるまで撹拌、混合し、固形分が50%の目的とする樹脂溶液7を得た。
攪拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管を付けた反応容器に大豆油脂肪酸280部、エチレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成製デナコールEX−810)112部及びジメチルエタノールアミン0.5部を仕込み、窒素雰囲気下で160℃において、酸価が1以下に達するまで反応させる。次に系内温度を130℃に冷却した後に、イソホロンジイソシアネート(住化バイエルウレタン製デスモジュールI)103部、エチレングリコール5部、溶剤としてキシレン665部及びジブチル錫ジラウレート0.1部を仕込み、赤外吸収スペクトル(IR)測定によりイソシアネート基が確認できなくなるまで反応させる。次に系内温度を常温まで冷却した後に、シリコーンレジン(信越シリコーン製KR−216)165部を仕込み、系内が均一になるまで撹拌、混合し、固形分が50%の目的とする樹脂溶液8を得た。
製造例7と同様の方法で、下記表1に示した配合にて反応させ、目的とする樹脂溶液9を得た。
製造例8と同様の方法で、下記表1に示した配合にて反応させ、目的とする樹脂溶液10を得た。
上記樹脂溶液1を固形分として30部、溶剤(樹脂溶液1に使用した溶剤と同じもの)を44部(上記樹脂溶液1の溶剤と塗料製造時に使用する溶剤の合計量)、顔料(カーボンブラック1部、ベンガラ3部、二酸化チタン18部及び沈降性硫酸バリウム3部)を25部、アマイド系ダレ防止剤等の添加剤として0.3部、ナフテン酸コバルトとオクチル酸バリウムとからなるドライヤーを0.7部により、比較例1の塗料を得た。比較例2及び3においては、樹脂溶液7及び8において濁りあるいは分離の発生があり、塗料を得ることができなかった。
上記樹脂溶液2〜6、9、10を用いて比較例1と同様の方法により、それぞれ実施例1〜4、参考例5及び実施例6〜7の塗料を得た。
シリコーンワニス(信越シリコーン製KR271)を用いて比較例1と同様の方法により、参考例1の上塗り塗料を得た。
耐候性、耐食性、密着性の評価に供する試験片については、みがき軟鋼鈑(厚さ0.7mm)を用い、その表面をキシレンにて洗浄し、320番のサンドペーパーにて研磨し、さらにその表面をキシレンにて洗浄し、比較例1並びに実施例1〜4、参考例5及び実施例6〜7で得た塗料をアプリケーター(6mil)にて塗布した。これを室温で2週間乾燥後各試験に用いた。
東京計器社製のB型粘度系BM形式を使用し、上記で得た試料を20±0.5℃に保持した状態で、No.4ローターを用い30rpmの回転数で測定した。
○:100ポイズ未満
×:100ポイズ以上
塗料作成に用いた樹脂溶液7〜10の液温20℃における状態を目視で判定した。
○:濁り及び分離の発生なし
×:濁りあるいは分離の発生あり
サンシャインウェザロメーターによって促進耐候性試験を行い、1000時間後の塗膜の変化を塗膜外観の変化で評価し、また鏡面光沢度(60°光沢)を測定し、初期60°光沢値と比較した光沢保持率により下記のように評価した。
◎:塗膜外観変化が軽微にあり、光沢保持率90%以上
○:塗膜外観変化があり、光沢保持率75%以上90%未満
×:塗膜変化が著しい、光沢保持率75%未満
JIS−K−5621−7−12 複合サイクル試験の試験方法に準拠し、100サイクル後の塗膜外観を、以下の基準で目視判定した。
○:錆なし
×:錆発生
塗板を、JIS K 5600−5−6で定められた方法にて判定した。
◎:カットの交差点において剥がれがない
○:カットの交差点において剥がれがわずかにあり
×:部分的あるいは全面的に剥がれあり
塗面を外側に向けて塗板を180°折り曲げ、屈曲部位の塗膜状態を目視で判定した。
○:塗膜に異常なし
×:塗膜に異常あり
X−22−163A:信越シリコーン製の両末端エポキシ変性反応性シリコーンオイル
X−22−3710:信越シリコーン製の片末端カルボキシル変性反応性シリコーンオイル
デスモジュールI:住化バイエルウレタン製のイソホロンジイソシアネート
KBE−9007:信越シリコーン製のイソシアネート基含有シラン化合物
X−22−160AS:信越シリコーン製の両末端カルビノール変性反応性シリコーンオイル
KR−216:信越シリコーン製のシリコーンレジン
D9220:信越シリコーン製のシリコーンオリゴマー
KR271:信越シリコーン製のシリコーンワニス
Claims (5)
- (A)エポキシ基を有する化合物と
(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物と
を開環付加反応させて得られた反応物と、
(C)イソシアネート基を有する化合物と
を溶剤の存在下に反応させることによって得られる樹脂組成物において、
該(A)エポキシ基を有する化合物、該(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物、及び該(C)イソシアネート基を有する化合物の群の中から選ばれる少なくとも一種はケイ素含有化合物であることを特徴とする樹脂組成物。 - (A)エポキシ基を有する化合物と
(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物と
を開環付加反応させて得られた反応物と、
(C)イソシアネート基を有する化合物と
(D)イソシアネート基と反応することができる官能基を有する化合物(但し、前記反応物を除く)と
を溶剤の存在下に反応させることによって得られる樹脂組成物において、
該(A)エポキシ基を有する化合物、該(B)エポキシ基と開環付加反応することができるカルボキシル基を有する化合物、及び該(C)イソシアネート基を有する化合物の群の中から選ばれる少なくとも一種はケイ素含有化合物であり、
該(D)イソシアネート基と反応することができる官能基を有する化合物が、アルコール及びポリオールよりなる群から選択されることを特徴とする樹脂組成物。 - 前記樹脂組成物が、更に(E)ケイ素含有化合物(但し、前記反応物と前記(C)イソシアネート基を有する化合物とを反応させることによって得られるものを除く)を含んでなるものであって、該(E)ケイ素含有化合物が1〜99質量%となるように混合した際、20℃において濁り及び分離の発生がなく、且つ、20℃における粘度が300ポイズ以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
- 前記樹脂組成物が、更に(E)ケイ素含有化合物(但し、前記反応物と前記(C)イソシアネート基を有する化合物と前記(D)イソシアネート基と反応することができる官能基を有する化合物とを反応させることによって得られるものを除く)を含んでなるものであって、該(E)ケイ素含有化合物が1〜99質量%となるように混合した際、20℃において濁り及び分離の発生がなく、且つ、20℃における粘度が300ポイズ以下である請求項2に記載の樹脂組成物。
- 前記(E)ケイ素含有化合物の含有量が5質量%以上である請求項3又は4に記載の樹脂組成物。
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