JP5603695B2

JP5603695B2 - 防水コネクタ

Info

Publication number: JP5603695B2
Application number: JP2010167081A
Authority: JP
Inventors: 幸一大山; 圭史神野
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 2010-07-26
Filing date: 2010-07-26
Publication date: 2014-10-08
Anticipated expiration: 2030-07-26
Also published as: CN103038952A; DE112011102503T5; DE112011102503B4; CN103038952B; US8840412B2; JP2012028214A; WO2012014884A1; KR101413845B1; KR20130045901A; US20130109212A1

Description

本発明は、防水コネクタに関する。

従来、防水コネクタとしては、フレキシブル回路基板（ＦＰＣ）などの可撓性を有する平板状ケーブルとしての可撓性平形ケーブルと、この可撓性平形ケーブルが挿入されるコネクタとしての絶縁ハウジングと、この絶縁ハウジングのコンタクト挿入開口内に収容され可撓性平形ケーブルが挿通可能なスリットを有するシール部材と、コンタクト挿入開口近傍にヒンジ結合され可撓性平形ケーブルが通過できる溝を有するホルダとしてシール部材押圧部材とを備えたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

この防水コネクタでは、コンタクト挿入開口内に収容されたシール部材をシール部材押圧部材によって圧縮させることにより、可撓性平形ケーブルと絶縁ハウジングとの間の防水性を確保している。

特開平６−２０３９１０号公報

しかしながら、上記のような防水コネクタでは、ホルダの溝を平板状ケーブルが通過する構成であるので、平板状ケーブルの幅方向の保持が確実に行われておらず、ホルダの溝内で平板状ケーブルがガタつく恐れがあった。

そこで、この発明は、平板状ケーブルのコネクタに対する保持を確実に行うことができる防水コネクタの提供を目的としている。

請求項１記載の発明は、複数の導体部が設けられた平板状ケーブルと、この平板状ケーブルを挿入する矩形状の挿入口が設けられたコネクタと、前記平板状ケーブルが挿通され前記挿入口と前記平板状ケーブルとの間をシールするシール部材と、前記挿入口の外周を覆い前記挿入口の外周の両側面に突設されたビーク部と係合するロック部が設けられ前記平板状ケーブルを前記挿入口に対して保持するホルダとを備えた防水コネクタであって、前記ホルダには、前記挿入口の上下面にそれぞれ設けられた複数のコネクタ側貫通穴に挿通される複数のボスが突設され、前記平板状ケーブルには、前記シール部材の前記コネクタへの挿入方向後端側に前記複数のボスが挿通される複数のケーブル側貫通穴が設けられ、前記シール部材は、前記複数のケーブル側貫通穴を挿通する前記複数のボスと当接されていることを特徴とする。

この防水コネクタでは、ホルダの複数のボスが挿入口の上下面にそれぞれ設けられた複数のコネクタ側貫通穴に挿通され、この複数のボスが平板状ケーブルの複数のケーブル側貫通穴を挿通するので、挿入口内における平板状ケーブルの幅方向の位置を固定することができる。

また、平板状ケーブルが挿通されたシール部材が複数のケーブル側貫通穴を挿通する複数のボスと当接されているので、挿入口内における平板状ケーブルの長さ方向の位置を固定することができる。

従って、平板状ケーブルが挿入口内でガタつくことを防止することができ、平板状ケーブルのコネクタに対する保持を確実に行うことができる。

本発明によれば、平板状ケーブルのコネクタに対する保持を確実に行うことができる防水コネクタを提供することができるという効果を奏する。

本発明の実施の形態に係る防水コネクタの斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタの断面図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタの平板状ケーブルの上面図である。（ａ）は本発明の実施の形態に係る防水コネクタの平板状ケーブルにＦＰＣ、もしくはＦＦＣを適用したときの拡大図である。（ｂ）は本発明の実施の形態に係る防水コネクタの平板状ケーブルにＦＰＣを適用したときの拡大図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタの平板状ケーブルに補強板を設けたときの斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタのケーブル組立体の斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタのコネクタの斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタのホルダの斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタのホルダをコネクタに組み付けるときの斜視図である。本発明の実施の形態に係る防水コネクタの要部拡大断面図である。

図１〜図１０を用いて本発明の実施の形態に係る防水コネクタについて説明する。

本実施の形態に係る防水コネクタ１は、図１，図２に示すように、平板状ケーブル３と、シール部材５と、コネクタ７と、ホルダ９とを備えている。

図３〜図５に示すように、平板状ケーブル３は、フレキシブル回路基板（ＦＰＣ）やフレキシブルフラットケーブル（ＦＦＣ）などの可撓性を有する平板状のケーブルからなり、複数の導体部１１が設けられている。この複数の導体部１１間には、ホルダ９のボス４５が挿通されるケーブル側貫通穴１３が複数（ここでは２つ）設けられている。

ケーブル側貫通穴１３は、隣り合う導体部１１間に位置され、平板状ケーブル３を厚さ方向に貫通するように設けられている。なお、平板状ケーブル３の上面には、複数の導体部１１を覆う補強板１５が一体に設けられており、この補強板１５にもケーブル側貫通穴１３が位置する部分に貫通穴が設けられている。ここで、例えば、平板状ケーブル３にＦＰＣやＦＦＣを適用した場合には、図４（ａ）に示すように、複数の導体部１１間のピッチを大きくとることにより、導体部１１に影響を与えず任意の場所にケーブル側貫通穴１３を設けることができる。また、例えば、平板状ケーブル３にＦＰＣを適用した場合には、図４（ｂ）に示すように、複数の導体部１１を自由に配索でき、ケーブル側貫通穴１３を避けて導体部１１を配索できるので、導体部１１に影響を与えず、任意の場所にケーブル側貫通穴１３を設けることができる。

このような平板状ケーブル３には、スライダ１７とシール部材５とが組み付けられてケーブル組立体１９が構成されている。

図６に示すように、スライダ１７は、樹脂材料からなり、平板状ケーブル３の上面と下面とを覆う２分割の部材からなる。このスライダ１７は、下面側の部材が平板状ケーブル３の導体部１１の先端側の一部を外部に露出させるように覆い、上面側の部材が平板状ケーブル３の導体部１１の先端側の全部を覆っており、先端側がフォーク形状の相手端子（不図示）に挟み込まれて導通される接続部２１となっている。この接続部２１は、図２に示すように、コネクタ７の収容部２５に収容された状態で収容部２５から突出され、相手端子と導通される。このようなスライダ１７により、接続部２１の保護を行うことができると共に、接続部２１のスライダ１７の厚みを変更することによって相手端子との接触荷重を調整することができる。

図６に示すように、シール部材５は、ゴムなどの弾性材料からなり、中央部に平板状ケーブル３が密着して挿通されるように平板状ケーブル３と一体成型されている。このシール部材５の外周は、図２に示すように、コネクタ７の挿入口２３内で挿入口２３の内周面と弾性的に密着し、コネクタ７と平板状ケーブル３との間をシールする。また、シール部材５は、平板状ケーブル３のケーブル側貫通穴１３に対して平板状ケーブル３のコネクタ７への挿入方向先端側に隣接して配置されている。このため、図１０に示すように、ケーブル側貫通穴１３にホルダ９のボス４５が挿通されると、シール部材５がボス４５に当接され、平板状ケーブル３がコネクタ７から抜けることを防止することができる。

このような平板状ケーブル３にスライダ１７とシール部材５とが組み付けられたケーブル組立体１９は、コネクタ７の挿入口２３から挿入されてコネクタ７に組み付けられる。

図２，図７に示すように、コネクタ７は、樹脂材料からなり、挿入口２３と、収容部２５と、間口２７と、相手コネクタ収容部２９とを備えている。挿入口２３は、矩形状に形成され、コネクタ７の一側に向けて開口されている。この挿入口２３からケーブル組立体１９が挿入され、ケーブル組立体１９がコネクタ７に組み付けられる。この挿入口２３には、図２に示すように、ケーブル組立体１９のシール部材５が収容され、コネクタ７と平板状ケーブル３との間がシールされる。

収容部２５は、挿入口２３よりもコネクタ７の内部側に設けられ、挿入口２３と連通されて筒状に形成されている。また、収容部２５の底部には、貫通孔３１が設けられている。この収容部２５には、図２に示すように、ケーブル組立体１９のスライダ１７が収容され、スライダ１７の接続部２１が貫通孔３１を挿通して相手コネクタ収容部２９内に突出される。このようにスライダ１７を収容部２５に収容することにより、スライダ１７の接続部２１の基端側が収容部２５の底部に当接され、ケーブル組立体１９のコネクタ７への挿入方向の移動を規制することができる。

間口２７は、コネクタ７の他側に向けて開口されている。この間口２７から相手端子を収容する相手コネクタ（不図示）が挿入され、相手コネクタがコネクタ７に組み付けられる。この間口２７は、相手コネクタを収容する相手コネクタ収容部２９と連通されている。

相手コネクタ収容部２９は、コネクタ７の内部で収容部２５の外周側に設けられている。この相手コネクタ収容部２９には、間口２７から挿入される相手コネクタが収容部２５の外周を覆うように収容される。なお、この相手コネクタ収容部２９には、操作部３３とロック部３５とを有し揺動可能に設けられたロックアーム３７のロック部３５が位置されており、相手コネクタがコネクタ７に対して固定される。

このように構成されたコネクタ７は、回路基板などの基板（不図示）上に実装され、電子部品などに接続された平板状ケーブル３と、基板に接続された相手端子とを導通させるために適用される。また、コネクタ７の挿入口２３の外周の両側面にはホルダ９のロック部４３が係合されるビーク部３９が突設されていると共に、上下面にはホルダ９のボス４５が挿通されるコネクタ側貫通穴４１がそれぞれ複数（ここでは２つ）設けられている。なお、コネクタ側貫通穴４１は、コネクタ７に平板状ケーブル３が組み付けられた状態で、平板状ケーブル３のケーブル側貫通穴１３と位置が一致するように挿入口２３に設けられている。

図８に示すように、ホルダ９は、樹脂材料からなり、コネクタ７の挿入口２３の外周の上面側を覆うようにコ字状に形成されている。また、ホルダ９のコ字状の両側端部には、コネクタ７のビーク部３９と係合されるロック部４３がそれぞれ設けられ、ホルダ９がコネクタ７に対して固定される。また、ホルダ９の中央部には、コネクタ７の挿入口２３側（下側）に向けて複数（ここでは２つ）のボス４５が突設されている。

このホルダ９は、図９に示すように、コネクタ７の挿入口２３の上方からボス４５がコネクタ側貫通穴４１を挿通するように組み付けられる。このようにホルダ９のボス４５を挿入口２３の上側に位置するコネクタ側貫通穴４１に挿通させることにより、図１０に示すホルダ９のコネクタ７への組付状態では、ボス４５が平板状ケーブル３のケーブル側貫通穴１３と、挿入口２３の下側に位置するコネクタ側貫通穴４１とを挿通することができる。この状態でロック部４３とビーク部３９とが係合され、ホルダ９がコネクタ７に対して固定される。このようにボス４５がコネクタ側貫通穴４１とケーブル側貫通穴１３とを挿通することにより、平板状ケーブル３の幅方向の移動を規制することができる。また、ホルダ９のボス４５が平板状ケーブル３のケーブル側貫通穴１３を挿通した状態では、図１０に示すように、ボス４５がシール部材５の端面に当接されている。このため、平板状ケーブル３の挿入解除方向への移動が規制され、平板状ケーブル３のコネクタ７からの抜けを防止することができる。

このような防水コネクタ１では、ホルダ９の複数のボス４５が挿入口２３の上下面にそれぞれ設けられた複数のコネクタ側貫通穴４１に挿通され、この複数のボス４５が平板状ケーブル３の複数のケーブル側貫通穴１３を挿通するので、挿入口２３内における平板状ケーブル３の幅方向の位置を固定することができる。

また、平板状ケーブル３が挿通されたシール部材５が複数のケーブル側貫通穴１３を挿通する複数のボス４５と当接されているので、挿入口２３内における平板状ケーブル３の長さ方向の位置を固定することができる。

従って、平板状ケーブル３が挿入口２３内でガタつくことを防止することができ、平板状ケーブル３のコネクタ７に対する保持を確実に行うことができる。

なお、本発明の実施の形態に係る防水コネクタでは、ホルダのボスがコネクタの挿入口の上面側から下面側に向けて挿通されているが、ボスが下面側から上面側に向けて挿通される構成としてもよい。

また、相手端子を相手コネクタに収容させる構成としているが、コネクタの間口側に相手端子を収容する収容部を設けてコネクタに相手端子を収容させる構成としてもよい。

１…防水コネクタ
３…平板状ケーブル
５…シール部材
７…コネクタ
９…ホルダ
１１…導体部
１３…ケーブル側貫通穴
２３…挿入口
４１…コネクタ側貫通穴
４３…ロック部
４５…ボス

Claims

複数の導体部が設けられた平板状ケーブルと、この平板状ケーブルを挿入する矩形状の挿入口が設けられたコネクタと、前記平板状ケーブルが挿通され前記挿入口と前記平板状ケーブルとの間をシールするシール部材と、前記挿入口の外周を覆い前記挿入口の外周の両側面に突設されたビーク部と係合するロック部が設けられ前記平板状ケーブルを前記挿入口に対して保持するホルダとを備えた防水コネクタであって、
前記ホルダには、前記挿入口の上下面にそれぞれ設けられた複数のコネクタ側貫通穴に挿通される複数のボスが突設され、前記平板状ケーブルには、前記シール部材の前記コネクタへの挿入方向後端側に前記複数のボスが挿通される複数のケーブル側貫通穴が設けられ、前記シール部材は、前記複数のケーブル側貫通穴を挿通する前記複数のボスと当接されていることを特徴とする防水コネクタ。