JP5603509B2 - 無線電力伝送システム、送電装置、および、受電装置 - Google Patents

無線電力伝送システム、送電装置、および、受電装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線電力伝送システム、送電装置、および、受電装置に関するものである。
特許文献1には、電磁誘導を用いて、非接触の二つの電気回路間で電力の伝送を行う無線電力伝送装置が開示されている。
非特許文献1には、磁界共鳴、電界共鳴を用いて、非接触の二つの電気回路間で電力の伝送を行う無線電力伝送装置が開示されている。
特開平8−340285号公報 電学誌、129巻7号、2009年
特許文献1に開示された技術では、電力を伝送するためのコイルにおける電力の損失が大きいため、電力を効率良く伝送できないという問題点がある。また、特許文献1に開示された技術では、同文献の段落(0058)などの記載から、電力を伝送できる距離が、数mmから数cmの範囲に限られるため、適用用途が限られる。
また、非特許文献1に開示された磁界共鳴を用いる方式では、電力を伝送できる距離を、数十cmから数mの範囲に拡大することが可能となるが、磁界を発生させ、共振を得るために導体を巻回したコイルを用いる必要がある。電力を伝送するにあたっては、このコイルに電流を流す必要があることから、導体損失を免れ得ない。また、コイルに用いる導体は一般に金属製の線材を用いることから、当該コイルを組み込んだ送受電装置の質量増加を招く。
また、非特許文献1に開示された電界共鳴を用いる方式では、共振に磁界ではなく電界を用いる。この方式によれば、共振にコイルは用いないが、共振が得られる電気長を導体線路により得る必要があるため、給電点および受電点からそれぞれ対称に1/4波長の長さの導体線路をミアンダ状に配置した電界結合用電極を用いる必要がある。このため、例えば共振周波数が低い場合には、共振を得るための電極の導体線路長が長くなる。また、空間的に隣接する導電線路間の干渉、すなわち線間結合による交流抵抗により、磁界共鳴と同様に導体損失を引き起こし、電力の伝送効率が悪くなる。特に、電極サイズを小さくするため電界結合用電極の導電線路間を狭くすると、線間結合による交流抵抗が増大する。
そこで、本発明は、非接触で電力を伝送できる距離を延長するとともに、電力を効率良く伝送できる無線電力伝送システム、送電装置、および、受電装置を提供することを目的としている。さらに、送電装置、および、受電装置の軽量化を可能とする。
上記課題を解決するために、本発明は、送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、前記送電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、前記受電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、電力を効率良く伝送することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1乃至第4電極は平板形状を有している。
このような構成によれば、設置スペースを少なくすることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1および第2電極と、前記第3および第4電極はそれぞれ同一平面上に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、それぞれの電極を一体形成することにより、簡単に製造することができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1および第3電極と、前記第2および第4電極は略平行に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、設置スペースを少なくするとともに、電力の伝送効率を高めることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1および第2接続線は、前記第1および第2電極の領域およびこれらによって挟まれた領域を回避するように配置されるとともに、当該領域から遠ざかる方向に伸延されていることを特徴とする。
このような構成によれば、接続線と電極との間の干渉を防ぐことにより、伝送効率を高めることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第3および第4接続線は、前記第3および第4電極の領域およびこれらによって挟まれた領域を回避するように配置されるとともに、当該領域から遠ざかる方向に伸延されていることを特徴とする。
このような構成によれば、接続線と電極との間の干渉を防ぐことにより、伝送効率を高めることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第5および第6電極と、前記第5および第6電極の間に接続された第3インダクタと、を有する中継装置を備え、前記第5および第6電極は、前記送電装置の前記第1および第2電極と、前記受電装置の前記第3および第4電極の間に配置されるとともに、前記第5および第6電極と前記第3インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が、前記送電装置および前記受電装置のカプラの共振周波数と略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、より遠い距離まで効率良く電力を伝送することができる。
また、本発明は、送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、前記送電装置は、所定の距離を隔てて配置される第1および第2電極と、前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、前記受電装置は、所定の距離を隔てて配置される第3および第4電極と、前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、前記第1および第2電極は、湾曲形状を有しており、対向させることで第1の筒状構造をなしており、前記第1の筒状構造の外周は、近傍界であるλ/2π以下の長さであり、前記第3および第4電極は、湾曲形状を有しており、対向させることで第2の筒状構造をなしており、前記第2の筒状構造の外周は、近傍界であるλ/2π以下の長さであり、前記第1および第2電極を離間するスリットと、前記第3および第4電極を離間するスリットとが対向するように、前記第1および第2の筒状構造が略同心円状に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、カプラを同軸方向にスライドさせても電力伝送を行うことができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記交流電力発生部の周波数は、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略同じ周波数設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、交流の周波数を共振周波数に合わせることにより、伝送効率を一層高めることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記交流電力発生部の周波数は、前記送電装置から前記受電装置への電力の伝送効率が最大となる周波数に設定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、伝送効率を最大にすることができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1インダクタは、前記第1電極と前記第1接続線の間に挿入されたインダクタと、前記第2電極と前記第2接続線の間に挿入されたインダクタの2つを有し、前記第2インダクタは、前記第3電極と前記第3接続線の間に挿入されたインダクタと、前記第4電極と前記第4接続線の間に挿入されたインダクタの2つを有する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、設計を容易に行うことができる。
また、他の発明は、上記発明に加えて、前記第1および第2電極の暴露面に絶縁被覆を施し、前記第3および第4電極の暴露面に絶縁被覆を施したことを特徴とする。
このような構成によれば、電極の腐食による電力伝送効率の低下を抑えることができるとともに、電極からの放電を防止することができる。
また、本発明は、送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムの前記送電装置において、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、前記第1および第2電極と第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記受電装置が有する第3および第4電極と第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数は、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、電力を効率良く伝送することができる。
また、本発明は、送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムの前記受電装置において、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、前記送電装置が有する第1および第2電極と第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数は、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、電力を効率良く伝送することができる。
本発明によれば、電力を効率良く伝送できる無線電力伝送システム、送電装置、および、受電装置を提供することが可能となる。
本発明の実施形態の動作原理を説明するための図である。 (A)は本発明の電極形状の実施例を示す図であり、略矩形であることを示す図である。(B)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略円形であることを示す図である。(C)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略楕円形であることを示す図である。(D)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、4つの内角が等しい略菱型であることを示す図である。(E)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、4つの内角が等しくない略菱型であることを示す図である。 (A)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略直方体であることを示す図である。(B)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略直方体で外郭部のみからなる形状であることを示す図である。(C)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略球体であることを示す図である。(D)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略球体で外郭部のみからなる形状であることを示す図である。(E)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略円柱であることを示す図である。(F)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、略円柱で外郭部のみからなる形状であることを示す図である。 (A)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、平板を屈曲させた形状であることを示す斜視図である。(B)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、平板を屈曲させた形状であることを示す断面図である。(C)は本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、平板を湾曲させた形状であることを示す正面図である。(D)本発明の電極形状の別の実施例を示す図であり、平板を湾曲させた形状であることを示す断面図である。 図1に示す実施形態の等価回路である。 図5に示す等価回路の伝送特性を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラと受電用カプラの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラの電極の支持形態の例を示す図である。 (A)は本発明の実施形態に係る送電用カプラの放熱フィンの設置形態の例を示す斜視図である。(B)は図10Aに示す設置形態の断面図である。(C)は本発明の実施形態に係る送電用カプラの放熱フィンの別の設置形態の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る送電用カプラの絶縁被覆の形態の例を示す図である。 図8に示す実施形態の伝送効率の周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態のパラメータS11,S21の絶対値の周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態の伝送効率の周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態の送電用カプラの入力インピーダンスのスミスチャートである。 図8に示す実施形態の受電用カプラの出力インピーダンスのスミスチャートである。 図8に示す実施形態の送電用カプラの入力インピーダンスの実部と虚部の周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態の受電用カプラの出力インピーダンスの実部と虚部の周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態の送電用カプラのVSWRの周波数特性を示す図である。 図8に示す実施形態の受電用カプラのVSWRの周波数特性を示す図である。 接続線を電極間に配置した構成例を示す図である。 図8に示す実施形態の伝送効率の周波数特性を示す図である。 図21に示す実施形態の伝送効率の周波数特性を示す図である。 電極の配置例を示す図である。 本発明の実施形態に係る中継用カプラの構成例を示す図である。 図25に示す中継用カプラの配置例である。 カプラ電極を対向させた、図1の別の実施例を示す図である。 カプラ電極を対向させた、図1の別の実施例である。 カプラ電極を筒状構造とした、図1の別の実施例である。 カプラ電極を筒状構造とした、図1の別の実施例である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)実施形態の動作原理の説明
図1は、本発明の実施形態に係る無線電力伝送システム1の動作原理を説明するための図である。この図に示すように、無線電力伝送システム1は、送電装置10、および、受電装置20を有している。
ここで、送電装置10は、電極11,12、インダクタ13,14、接続線15,16、および、交流電力発生部17を有している。また、受電装置20は、電極21,22、インダクタ23,24、接続線25,26、および、負荷27を有している。電極11,12およびインダクタ13,14は送電用カプラを構成する。電極21,22およびインダクタ23,24は受電用カプラを構成する。
ここで、電極11,12は、導電性を有する部材によって構成され、所定の距離d1を隔てて配置されている。図1の例では、電極11,12,21,22として、略同一のサイズを有する矩形形状を有する平板状の電極が例示されている。また、電極11と電極21は距離d2を隔てて対向するように平行に配置され、電極12と電極22も同じ距離d2を隔てて対向するように平行に配置されている。なお、電極11,12,21,22としては、図1に示す以外の形状の電極であってもよい。例えば、図2Aに示すような平板矩形状の電極11、12以外にも、例えば、次のような形状の電極を用いることが可能である。すなわち、図2Bに示すような略円形状の電極201、202、図2Cに示すような略楕円形状の電極203、204、図2Dおよび図2Eに示すような略ひし形の平板電極205、206、207、208を用いてもよい。また、図3Aに示すような略角柱状の電極209、210、図3Bに示すような略角柱内部211a、212aがそれぞれ中空であって外郭部211b、212bのみからなる電極211、212、図3Cに示すような略球形の電極213、214、図3Dに示すような略球形内部215a、216aがそれぞれ中空であって外郭部215b、216bのみからなる電極215、216、図3Eに示すような略円柱状の電極217、218、図3Fに示すような略円柱内部219a、220aがそれぞれ中空であって外郭部219b、220bのみからなる電極219、220を用いてもよい。さらに、図4Aの斜視図および図4Bの断面図に示すような屈曲部221a、222aが形成された平板状の電極221、222、図4Cの斜視図および図4Dの断面図に示すような湾曲した形状の電極223、224を用いてもよい。
図1乃至図4Dに示した構成例のうち、以下では図1に示す形状の電極を用いた構成例について説明する。電極11および電極12の距離d1を含む合計幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。同様に、電極21および電極22の距離d1を含む合計幅Dは、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。また、電極11および電極12の長さLは、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。電極21および電極22の長さLも、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。電極11と電極21および電極12と電極22の間の距離d2についても、λ/2πで示される近傍界よりも短くなるように設定されている。
インダクタ13,14は、例えば、導電性の線材(例えば、銅線)を巻回して構成され、図1の例では、電極11,12の端部にそれぞれの一端が電気的に接続されている。接続線15はインダクタ13の他端と交流電力発生部17の出力端子の一端とを接続する導電性の線材(例えば、銅線)によって構成される。接続線16はインダクタ14の他端と交流電力発生部17の出力端子の他端とを接続する導電性の線材によって構成される。なお、接続線15,16は、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成される。
交流電力発生部17は、所定の周波数の交流電力を発生し、接続線15,16を介してインダクタ13,14に供給する。
電極21,22は、電極11,12と同様に、導電性を有する部材によって構成され、所定d1の距離を隔てて配置されている。
インダクタ23,24は、例えば、導電性の線材を巻回して構成され、図1の例では、電極21,22の端部にそれぞれの一端が電気的に接続されている。接続線25はインダクタ23の他端と負荷27の入力端子の一端とを接続する導電性の線材(例えば、銅線)によって構成される。接続線26はインダクタ24の他端と負荷27の入力端子の他端とを接続する導電性の線材によって構成される。なお、接続線25,26は、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成される。
負荷27は、交流電力発生部17から出力され、送電用カプラおよび受電用カプラを介して伝送された電力が供給される。なお、負荷27は、例えば、整流装置および二次電池等によって構成されている。もちろん、これ以外であってもよい。
図5は、図1に示す無線電力伝送システム1の等価回路を示す図である。この図5において、インピーダンス2は、接続線15,16および接続線25,26の特性インピーダンスを示し、Z0の値を有している。インダクタ3はインダクタ13,14に対応し、Lの素子値を有している。キャパシタ4は、電極11,12の間に生じる素子値Cのキャパシタから、電極11,12と電極21,22の間に生じる素子値Cmのキャパシタを減じた素子値(C−Cm)を有する。キャパシタ5は、電極11,12と電極21,22の間に生じるキャパシタを示し、Cmの素子値を有している。キャパシタ6は、電極21,22の間に生じる素子値Cのキャパシタから、電極11,12と電極21,22の間に生じる素子値Cmのキャパシタを減じた素子値(C−Cm)を有する。インダクタ7はインダクタ23,24に対応し、Lの素子値を有している。
図6は、送電装置10と受電装置20の間のSパラメータの周波数特性を示している。具体的には、図6の横軸は周波数を示し、縦軸は送電装置10から受電装置20への挿入損失(S21)を示している。この図6に示すように、送電装置10から受電装置20への挿入損失は、周波数fCで反共振点を有し、周波数fLおよびfHで共振点を有している。ここで、周波数fCは、図5に示すインダクタ3,7のインダクタンス値Lと、電極11,12または電極21,22によって形成されるキャパシタのキャパシタンス値Cによって定まる。また、周波数fLおよびfHは、図5に示すインダクタ3,7のインダクタンス値Lと、電極11,12および電極21,22によって形成されるキャパシタのキャパシタンス値Cmと、ならびに、電極11,12の間および電極21,22の間にそれぞれ生じるキャパシタのキャパシタンス値Cによって定まる。
交流電力発生部17が発生する交流電力の周波数は、第1および第2電極11、12とインダクタ13、14によって構成される送電用カプラの共振周波数と略等しくなるように設定される。このように、交流電力発生部17の周波数を設定することにより、送電装置10から受電装置20に対して効率よく電力を送電することができる。
また、上記キャパシタンス値Cは、送電用カプラと受電用カプラとのそれぞれの電極寸法、形状、配置で決まる。キャパシタンス値Cmは、各カプラの電極寸法、形状、配置に加えて送受電極間の距離d2に依存する。このため、図5の等価回路における交流電力発生部17側からみた入力インピーダンスは、電極寸法、形状、配置、及び送受電極間距離で変化することになる。交流電力発生部17側の特性インピーダンスZ0と入力インピーダンスが一致すると整合が取れ、電力伝送効率が最大になるが、その条件は各カプラの電極寸法、形状、配置、及び送受電極間距離に依存することになる。
したがって、交流電力発生部17が発生する交流電力の周波数は、各カプラの電極寸法、形状、配置、及び送受電極間距離などの諸条件に基づいて、送電用カプラから受電用カプラへの電力の伝送効率が最大となる周波数に設定してもよい。このように周波数を設定することで、伝送効率を最大にすることができる。
以上のような構成からなる図1に示す実施形態では、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、電界共振結合されており、送電装置10の電極11,12から受電装置20の電極21,22に対して電界によって交流電力が伝送される。
つまり、図1に示す実施形態では、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、近傍界であるλ/2πよりも短い距離d2だけ隔てて配置されているので、電極11,12から放射される電界成分が支配的である領域に電極21,22が配置される。また、電極11,12の間に形成されるキャパシタおよびインダクタ13,14による共振周波数と、電極21,22の間に形成されるキャパシタおよびインダクタ23,24による共振周波数とは略等しくなるように設定されている。このように、送電装置10の電極11,12と受電装置20の電極21,22は、電界共振結合されていることから、送電装置10の電極11,12から受電装置20の電極21,22に対して電界によって交流電力が効率よく伝送される。
(B)実施形態の構成の説明
図7,8は、本発明の実施形態の構成例を示す斜視図である。ここで、図7は、実施形態に係る送電用カプラ110の構成例を示している。また、図8は送電用カプラ110と受電用カプラ120とを配置した状態を示す斜視図である。
図7に示すように、送電用カプラ110は、矩形の板状形状を有する絶縁部材によって構成される回路基板118の表(おもて)面118A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極111,112が配置されて構成される。回路基板118の裏面118Bには、この図7の例では、電極等は配置されていない。具体的な構成例としては、例えば、ガラスエポキシ基板やガラスコンポジット基板等によって構成される回路基板118上に、銅等の導電性の薄膜によって電極111,112が形成される。電極111,112は、所定の距離d1だけ離れた位置に平行に配置されている。また、距離d1を含む電極111,112の幅Dは、これらの電極から放射される電界の波長をλとした場合に、λ/2πで示される近傍界よりも狭くなるように設定されている。
回路基板118の電極111,112の短手方向の端部には、インダクタ113,114の一端がそれぞれ接続されている。また、インダクタ113,114の他端は、接続線115,116の一端にそれぞれ接続されている。接続線115,116は、電極111,112の領域およびこれらに挟まれる領域を回避するように配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向(図7の右下方向)に伸延するように配置されている。より詳細には、電極111,112のそれぞれの矩形領域と、これら2つの電極111,112によって挟まれた領域を回避して配置されるとともに、これらの領域から遠ざかる方向に伸延するように配置されている。このように配置することで、電極111,112と接続線115,116の間の干渉を少なくすることができるので、伝送効率の低下を防止できる。接続線115,116は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。なお、接続線115,116の他端は、図示しない交流電力発生部の出力端子にそれぞれ接続されている。接続線115,116によって送電用カプラ110に交流電力発生部が接続されることにより、送電装置が構成される。
なお、回路基板118は剛体である必要は無く、たとえばポリイミドなどの誘電体フィルムであってもよい。このような誘電体フィルムは可撓性を有するので、未使用時に電極部を巻き上げる、あるいはじゃばら状に折りたたむことが可能となり、電極部の搬送性および収納性を高めることが可能となる。
また、電極に剛性を持たせ、回路基板118などの支持基板無しで筐体に固定することも可能である。図9は送電用カプラ110の構成例であり、電極111、112は誘電体支柱141にねじ142により固定されている。誘電体支柱141は図示しないカプラ設置筐体にねじ等で固定される構成である。このような図9に示す構成では、電極111、112が安定して筐体に固定可能な数の誘電体支柱141を設置すればよい。同様の構成を受電側カプラにも適用することができる。
また、電力伝送時の放熱対策として、電極111、112に放熱用のフィンを設置してもよい。図10Aの斜視図と図10Bの断面図は、図7の構成において、電極111、112の表面111a、112aに、面方向に凹凸形状が連続的に形成することで表面積を広げた放熱フィン151を設置した例を示している。電力伝送時において主にコイル113、114の交流抵抗に起因して熱が発生するが、発生した熱を電極111、112の表面111a、112aに設置された放熱フィン151から逃がすことができる。この構成はカプラの熱破壊防止に効果がある。図10Cは図9の構成において、電極111、112の表面111a、112aに放熱フィン151を設置し、誘電体支柱141に電極111、112をねじ142により固定した例であり、図10Aの構成と同様の効果を得ることができる。図10Aおよび図10Cの構成において、放熱フィン151は電極111,112の表面111a、112aと反対の裏面に設置することも可能である。
さらに別の放熱対策として、電極111、112の内部に冷却材を封入しても良い。例えば、上述した図3B、図3D、図3F等に示したような外郭部のみからなる立体構造の電極211、212、215、216、219、220の内部に冷却材を封入することで、電力伝送時において主にコイル113、114の交流抵抗に起因して熱が発生するが、その熱を冷却材の対流により電極211、212、215、216、219、220の暴露面に分散させ、暴露面から熱を逃がすことができる。
また腐食対策として、電極111、112は誘電体皮膜にて表面111a、112aを保護するのが望ましい。図7および図9に示す送電側カプラにおいて、電極部111,112の暴露面にレジスト材料等により絶縁被覆を施せば、電極111,112の腐食による電力伝送効率の低下を防ぐことができる。図11は、図7に示した構成において電極111,112の暴露面である表面111a、112aに被覆を施した場合の例であり、回路基板118及び電極111,112の断面を示している。すなわち、電極111、112の暴露面である表面111a、112aが絶縁膜161で覆われている。同様の被覆は、図9に示したような誘電体基板が存在しない構成においても適用可能であり、この場合には電極111、112の暴露面全てを絶縁膜で被覆すればよい。また、図10Aおよび図10Cに示す放熱フィン151が電極111、112に設置された場合においても、電極111、112が放熱フィン151から外れて暴露している箇所を絶縁膜で被覆する、あるいは電極111、112及び放熱フィン151丸ごと絶縁膜で被覆することで、電極111、112の腐食による電力伝送効率の低下を抑えることができる。また、電極111、112を絶縁膜161で被覆することで、電極111、112との間に大きな電圧が印加されても、電極111、112の表面からの放電の発生を抑えることができる。なお、図3A乃至図3Fに示したように電極が立体構造となる場合においても絶縁膜で被覆することは可能である。
送電用カプラ110は、電極111,112が所定の距離d1を隔てて配置されることによって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ113,114のインダクタンスLによる直列共振回路を構成するので、これらによる固有の共振周波数fCを有している。
受電用カプラ120は、送電用カプラ110と同様の構成とされ、回路基板128の表面128A上に、矩形形状を有する導電性部材によって構成される電極121,122およびインダクタ123,124が配置され、インダクタ123,124の他端に接続線125,126が接続されて構成される。電極121,122によって形成されるキャパシタのキャパシタンスCと、インダクタ123,124のインダクタンスLによる直列共振回路の共振周波数fCは送電用カプラ110と略同じに設定される。接続線125,126は、例えば、同軸ケーブルまたは平衡ケーブルによって構成されている。受電用カプラ120の接続線125,126の他端には、図示しない負荷が接続される。接続線125,126によって受電用カプラ120に負荷が接続されることにより、受電装置が構成される。
図8は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を対向配置した状態を示す図である。この図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120は、回路基板118,128の表面118A,128Aが対向するように距離d2を隔て、回路基板118,128が平行になるように配置される。
つぎに、図8に示す実施形態の動作について説明する。図12は、図8に示す実施形態の送電用カプラ110と受電用カプラ120を14cm隔てて対向配置した場合(d2=14cmの場合)における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21(=|S21|)の周波数特性を示す図である。この図において横軸は伝送する交流電力の周波数(MHz)を示し、縦軸は伝送効率を示している。図12に示す例では、25MHz周辺において、伝送効率80%以上を達成していることが分かる。
図13は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を17cm隔てて対向配置した場合(d2=17cmの場合)における送電用カプラ110と受電用カプラ120の間のSパラメータの周波数特性を示す図である。この図において、実線はパラメータS21の絶対値の周波数特性を示し、破線はパラメータS11の絶対値の周波数特性を示している。ここで、パラメータS11は送電用カプラ110から入力した信号の反射を示し、パラメータS21は送電用カプラ110から受電用カプラ120への信号の通過を示す。この図13に示すように、27MHz付近では、パラメータS21の値は0.9程度であり、また、パラメータS11の値は0.1程度である。したがって、本実施形態によれば、27MHz付近では、送電用カプラ110から入力した信号は、少ない反射で受電用カプラ120に伝送されることが分かる。
図14は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を17cm隔てて対向配置した場合(d2=17cmの場合)における送電用カプラ110から受電用カプラ120への伝送効率η21(=|S21|)の周波数特性を示す図である。この図に示すように、周波数が27MHz付近では80%程度の伝送効率を有していることが分かる。
図15,16は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を17cm隔てて対向配置した場合(d2=17cmの場合)における送電用カプラ110のインピーダンスS11と、受電用カプラ120のインピーダンスS22のスミスチャートを示している。この場合、測定器のポートインピーダンスは接続線路の特性インピーダンスZ0(実数値)と等しい値に設定している。これらの図に示すように、本実施形態では、送電用カプラ110および受電用カプラ120のインピーダンスの軌跡は、スミスチャートの円の中心付近を通過することから、この付近において伝送を行うように設定することにより反射を抑えて効率良く電力を伝送することができる。
図17,18は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を17cm隔てて対向配置した場合(d2=17cmの場合)における送電用カプラ110のインピーダンスの実部(Re[Zin1])と虚部(Im[Zin1])と、受電用カプラ120のインピーダンスの実部(Re[Zin2])と虚部(Im[Zin2])のそれぞれの周波数特性を示す図である。これらの図に示すように、それぞれのインピーダンスの虚部は、共振周波数である27MHz付近において略0となっていることから、送電用カプラ110から受電用カプラ120へ少ない損失で電力を伝送できることが分かる。
図19,20は、送電用カプラ110と受電用カプラ120を17cm隔てて対向配置した場合(d2=17cmの場合)における送電用カプラ110と受電用カプラ120の電圧定在波比(VSWR(Voltage Standing Wave Ratio))をそれぞれ示している。これらの図に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120の電圧定在波比は、共振周波数である27MHz付近において略1となっていることから、図示しない交流電力発生部から送電用カプラ110、または、受電用カプラ120から図示しない負荷へはインピーダンスの整合が取れており、反射なく電力を伝送することができることが分かる。
以上に説明したように、本実施形態では、送電用カプラ110と受電用カプラ120を、例えば、17cm程度離して配置した場合、80%程度の伝送効率を達成することができることから、効率よく電力を伝送することができる。また、共振周波数においては、インピーダンスの抵抗成分が略0となり、また、反射も少ないことが分かる。
なお、図8に示す実施形態では、接続線115,116および接続線125,126を、電極111,112および電極121,122の領域およびこれらによって挟まれた領域を回避するように配置したが、例えば、図21に示すように、当該領域(図21の例では電極111,112および電極121,122に挟まれた領域)を回避せずに、当該領域を通過するように配置した場合、伝送特性が図22から図23に示すように劣化する。すなわち、図21に示すように接続線115,116を電極111,112に挟まれた領域に配置するとともに、接続線125,126を電極121,122に挟まれた領域に配置した場合、図22に示す特性(図8に示すように配置した場合の特性)が、図23に示すように劣化し、ピークの伝送特性が0.8から0.7程度に低下する。
なお、接続線115,116を電極111,112の直上または近傍を通過するように配置した場合も、図21の場合と同様に伝送特性が劣化する。したがって、接続線115,116については、電極111,112から離れた位置に配置するとともに、これらから離れる方向に伸延するように配置することが望ましい。もちろん、接続線125,126についても同様である。
すなわち、本実施形態では、電極111,112および電極121,122の相互に近接する端部にインダクタ113,114およびインダクタ123,124の一端を接続するようにしたので、接続線115,116および接続線125,126の接続を容易にすることができる。また、このような配置により、接続線115,116および接続線125,126を電極111,112および電極121,122から離れた位置に配置することが可能になるので、伝送効率の低下を防止できる。なお、電極111,112および電極121,122に挟まれた領域にインダクタ123,124を配置するとともに、回路基板118および回路基板128の法線方向に接続線115,116および接続線125,126を伸延するようにしてもよい。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、電極111,112および電極121,122は同じサイズを有するようにしたが、これらが異なるサイズを有するようにしてもよい。具体的には、電極121,122が電極111,112よりも小さいサイズになるようにしてもよい。もちろん、その逆の構成でもよい。
また、以上の実施形態では、電極111,112および電極121,122を対向配置するようにしたが、例えば、これらが図8に示すX方向またはY方向にずれた状態で配置されるようにしてもよい。あるいは、送電用カプラ110と受電用カプラ120が所定の角度だけ相対的に回転するように配置してもよい。なお、その場合において、図24に示すように、送電用カプラ110と受電用カプラ120が相互に90度または270度回転配置された場合には、送電用カプラ110から受電用カプラ120に電力が伝送されなくなる。すなわち、電極21と電極11の間の容量と、電極21と電極12の間の容量が等しいか、または、電極22と電極11の間の容量と、電極22と電極12の間の容量が等しい場合には、受電用カプラ120に励起された電圧が相殺されるので、このような状態にならないように電極同士の位置関係を調整することが望ましい。例えば、相互の回転角度が±15度以内に収まれば、回転に伴う伝送効率の相対的な低下を10%未満に抑えることができる。
以上の構成において、電極111,112および電極121,122の形状は、矩形形状ではなくてもよい。例えば、電極111、112及び電極121、122の形状が図2A−図2Eに示すような円形または楕円形状またはひし形の平板電極であったり、図3A−図3Fに示すような角柱、球、円柱、あるいはそれらの外郭部だけからなる立体形状であってもよい、また、図4A−図4Dに示すような単なる平板ではなく平板が湾曲した形状または屈曲した形状の電極であったりしてもよい。2つの電極が一定の距離を有してキャパシタを形成する形態であれば、図1に示す電極構造の場合と電力伝送時の動作原理において本質的に差は生じないため、本発明に適用可能である。
また、インダクタ113,114およびインダクタ123,124については、電極111,112および電極121,122と接続線115,116および接続線125,126の間に挿入するようにしたが、これ以外の場所(例えば、交流電力発生部の近傍または負荷の近傍)に挿入することも可能である。また、以上の実施形態では、送電用カプラ110および受電用カプラ120に対してそれぞれ2つずつのインダクタ113,114およびインダクタ123,124を設けるようにしたが、インダクタを1つずつ設けるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、インダクタとしては、導体線を円柱状に巻回して構成するようにしたが、例えば、マイクロストリップラインで使用されるような、平面上を蛇行する形状を有するものや、平面上で螺旋形状を有するものによって構成するようにしてもよい。
また、インダクタは、回路基板118、又はフィルム上に電極111、112と一体形成されたものでもよい。この場合、コネクタ接続部分を除き、カプラを未使用時に巻き上げる、あるいはじゃばら状に折りたたむことが可能となり、カプラの搬送性および収納性を高めることが可能となる。
また、以上の実施形態では、送電用カプラ110と受電用カプラ120による構成としたが、図25に示すような、中継用カプラ130を有する構成としてもよい。図25に示す中継用カプラ130は、図7と同様の構成を有するカプラのインダクタ133,134の他端同士が接続線135によって接続されて構成されている。もちろん、これらのインダクタ133,134を1つの構成としてもよい。なお、この中継用カプラ130の共振周波数fCは、送電用カプラ110および受電用カプラ120と略同じになるように設定される。図26は、このような中継用カプラ130を用いた無線電力伝送システムの構成例を示している。この例では、送電用カプラ110と受電用カプラ120の間に中継用カプラ130が2つのカプラと平行に配置されている。このような構成によれば、中継用カプラ130を用いない場合に比較して、より遠くまで効率よく電力を伝送することができる。
また、以上の実施形態では送電側および受電側でそれぞれの電極が略平行もしくはそれに順ずる配置となっている場合について説明したが、図1に示すような送電側の電極11、12と受電側の電極21、22がそれぞれ面方向で対向する配置以外にも、例えば、送電側、及び受電側でそれぞれの電極のエッジを対向させても、上記と同様の電力伝送機能を実現することができる。例えば、図27では、図1に示した構成において、送電側の電極11、12を対向させ、受電側の電極21、22を対向させ、さらに、電極11のエッジ11aと電極21のエッジ21aとが距離d2を隔てて対向するように配置し、電極12のエッジ12aと電極22のエッジ22aとが同じ距離d2を隔てて対向するように配置した構成を示している。また、図28は、図1に示した構成において、全ての電極11、12、21、22の順番で空間的に重畳させながら各電極を対向させた構成を示している。このような図27および図28に示すような構成においても、図1で示した構成と同様に電極間に生じる電界を通じて、送電側から受電側に電力を伝送することが可能である。
上記図27および図28に示す構成以外にも、例えば、図29および図30に示すような構成を採用しても、電極間に生じる電界を通じて、送電側から受電側に電力を伝送することが可能である。
すなわち、図29には、図1に示した構成において、湾曲形状の電極11、12を対向させることで筒状構造体230をなしており、同様に、湾曲形状の電極21、22を対向させることで筒状構造体240をなしており、筒状構造体240の内側に筒状構造体230を挿入することで、これらの構造体を略同心円状に配置した構成を示している。また、図29に示す構成は、電界の結合を確保する観点から、送電側カプラの電極11、12を離間するスリット231と、受電側カプラの電極21,22を離間するスリット241とを対向させている。このような図29に示す構成では、カプラを同軸方向にスライドさせても電力伝送を行うことができるので、ロボットのアームや関節などの用途に適用することができる。
特に図29に示した構成では、筒状構造体230に対して筒状構造体240を同軸方向にスライドさせることで、カプラ間の結合容量が変化し、入力インピーダンスの調整を行うことができる。また、送電側カプラの筒状構造体230および受電側カプラの筒状構造体240の一方の軸方向の長さを小さくすれば、長さを小さくしたカプラが軸方向に相対的にスライドしても、カプラ間の結合容量が変化しないので、スライドする機構系において一定量の電力伝送を行う等の用途に適用可能となる。なお、図29に示した構成に限定されず、送電側と受電側の両方の筒状構造体が略同心円状に配置されていればよく、たとえば送電側の筒状構造体の内側に受電側の筒状構造体を挿入してもよい。
また、図30には、図1に示した構成において、筒形状を有する電極11、12の中に、それぞれ電極11、12よりも径が小さい筒形状を有する電極21、22を、同心円状となるように配置した構成を示している。また、図30に示す構成は、電界の結合を確保する観点から、送電側カプラの電極11、12を離間するスリット231と受電側カプラの電極21,22を離間するスリット241を対向させている。さらに、図30に示した構成では、電極11と電極12とが軸対称の配置となっており、同様に電極21と電極22とが軸対象の配置となっているため、送電側カプラと受電側カプラが相対的に回転しても、カプラ間の結合容量が変化しないので、回転する機構系において一定量の電力伝送行う用途に適用可能となる。また、図30に示した構成では、各電極が、スリット231、241側に向けて、ラッパ状に開口部が広がる、あるいは狭くなる構成も適用可能である。
なお、図30に示した構成では、送電側の電極11、12に対して受電側の電極21、22の径が小さいが、これに限定されず、受電側の電極に対して送電側の電極の径を小さくして、受電側の電極の中に送電側の電極を同心円状となるように配置してもよい。
上述した図27乃至図30に例示される電極構成は、送電側の電極11、12と受電側の電極21、22のそれぞれが一定の距離を有してキャパシタを形成する形態であり、図1に示した電極構成と電力伝送時の動作原理において本質的に差は生じない。また、図27乃至図30に例示されるいずれの構成においても、図1に示した電極構成と同様に、送電側と受電側の電極寸法を異なる条件とすることが可能である。
1無線電力伝送システム
10送電装置
11,12電極
13,14インダクタ
15,16接続線
17交流電力発生部
20受電装置
21,22電極
23,24インダクタ
25,26接続線
27負荷
110送電用カプラ
111,112電極
111a,112a表面
113,114インダクタ
115,116接続線
118回路基板
120受電用カプラ
121,122電極
123,124インダクタ
125,126接続線
128回路基板
130中継用カプラ
131,132電極
133,134インダクタ
135接続線
138回路基板
141誘電体支柱
142ねじ
151放熱フィン
161絶縁膜
230,240筒状構造体

Claims (14)

  1. 送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、
    前記送電装置は、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、
    前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、
    前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、
    前記受電装置は、所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、
    前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、
    前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、
    ことを特徴とする無線電力伝送システム。
  2. 前記第1乃至第4電極は平板形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の無線電力伝送システム。
  3. 前記第1および第2電極と、前記第3および第4電極はそれぞれ同一平面上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の無線電力伝送システム。
  4. 前記第1および第3電極と、前記第2および第4電極は略平行に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の無線電力伝送システム。
  5. 前記第1および第2接続線は、前記第1および第2電極の領域およびこれらによって挟まれた領域を回避するように配置されるとともに、当該領域から遠ざかる方向に伸延されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  6. 前記第3および第4接続線は、前記第3および第4電極の領域およびこれらによって挟まれた領域を回避するように配置されるとともに、当該領域から遠ざかる方向に伸延されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  7. 所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第5および第6電極と、
    前記第5および第6電極の間に接続された第3インダクタと、を有する中継装置を備え、
    前記第5および第6電極は、前記送電装置の前記第1および第2電極と、前記受電装置の前記第3および第4電極の間に配置されるとともに、
    前記第5および第6電極と前記第3インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が、前記送電装置および前記受電装置のカプラの共振周波数と略等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  8. 送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムにおいて、
    前記送電装置は、
    所定の距離を隔てて配置される第1および第2電極と、
    前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、
    前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、
    前記受電装置は、
    所定の距離を隔てて配置される第3および第4電極と、
    前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、
    前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数が略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置され、
    前記第1および第2電極は、湾曲形状を有しており、対向させることで第1の筒状構造をなしており、前記第1の筒状構造の外周は、近傍界であるλ/2π以下の長さであり、
    前記第3および第4電極は、湾曲形状を有しており、対向させることで第2の筒状構造をなしており、前記第2の筒状構造の外周は、近傍界であるλ/2π以下の長さであり、
    前記第1および第2電極を離間するスリットと、前記第3および第4電極を離間するスリットとが対向するように、前記第1および第2の筒状構造が略同心円状に配置されていることを特徴とする無線電力伝送システム。
  9. 前記交流電力発生部の周波数は、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略同じ周波数に設定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  10. 前記交流電力発生部の周波数は、前記送電装置から前記受電装置への電力の伝送効率が最大となる周波数に設定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  11. 前記第1インダクタは、前記第1電極と前記第1接続線の間に挿入されたインダクタと、前記第2電極と前記第2接続線の間に挿入されたインダクタの2つを有し、
    前記第2インダクタは、前記第3電極と前記第3接続線の間に挿入されたインダクタと、前記第4電極と前記第4接続線の間に挿入されたインダクタの2つを有する、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  12. 前記第1および第2電極の暴露面に絶縁被覆を施し、
    前記第3および第4電極の暴露面に絶縁被覆を施したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無線電力伝送システム。
  13. 送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムの前記送電装置において、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第1および第2電極と、
    前記第1および第2電極と交流電力発生部の2つの出力端子とをそれぞれ電気的に接続する第1および第2接続線と、
    前記第1および第2電極と前記交流電力発生部の2つの出力端子の少なくとも一方の間に挿入される第1インダクタと、を有し、
    前記第1および第2電極と第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記受電装置が有する第3および第4電極と第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、
    前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数は、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、
    ことを特徴とする送電装置。
  14. 送電装置から受電装置に対して無線で交流電力を伝送する無線電力伝送システムの前記受電装置において、
    所定の距離を隔てて配置され、当該所定の距離を含む合計幅が近傍界であるλ/2π以下の長さを有する第3および第4電極と、
    前記第3および第4電極と負荷の2つの入力端子とをそれぞれ電気的に接続する第3および第4接続線と、
    前記第3および第4電極と前記負荷の2つの入力端子の少なくとも一方の間に挿入される第2インダクタと、を有し、
    前記送電装置が有する第1および第2電極と第1インダクタによって構成されるカプラが一の共振回路を形成し、前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラが他の共振回路を形成し、
    前記第3および第4電極と前記第2インダクタによって構成されるカプラの共振周波数は、前記第1および第2電極と前記第1インダクタによって構成されるカプラの共振周波数と略等しくなるように設定され、前記第1および第2電極と前記第3および第4電極は近傍界であるλ/2π以下の距離を隔てて配置される、
    ことを特徴とする受電装置。
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