JP3493537B2 - 無線電力伝送装置 - Google Patents

無線電力伝送装置

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JP3493537B2
JP3493537B2 JP27499895A JP27499895A JP3493537B2 JP 3493537 B2 JP3493537 B2 JP 3493537B2 JP 27499895 A JP27499895 A JP 27499895A JP 27499895 A JP27499895 A JP 27499895A JP 3493537 B2 JP3493537 B2 JP 3493537B2
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慶二 高野
昌史 山元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を用い
て、非接触の二つの電気回路間で電力およびデータの伝
送を行う無線電力伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力伝送装置においては、固定部
から可動部への電力伝送、および可動部から固定部への
データ伝送はスリップリングやコネクタなど有線で行っ
ており、可動部の繰り返し稼働によって、スリップリン
グの磨耗、コネクタの断線などの機械的寿命に起因する
トラブルが多かった。
【0003】そのため、近年非接触で電磁誘導技術を用
いた無線電力伝送装置が提案された(特開平5−596
60号公報)。この無線電力伝送装置は磁気結合してい
る一組の非接触のコイルを用い、磁力を電力伝送および
データ伝送の媒体とした装置である。
【0004】このような無線電力伝送装置は、工業用の
ターンテーブルや搬送ラインを移動するパレットとの電
力伝送およびデータ伝送に応用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の無線電力伝送装置においては、固定部と可動部の空隙
が変化すると、送受電コイルのインピーダンスが変化
し、送電コイルによる共振回路の共振周波数、および受
電コイルによる共振回路がそれぞれずれるため、電力伝
送できる送受電コイルの空隙幅が狭くなるという問題点
があった。
【0006】また可動部を移動体に取り付けた場合、可
動部と固定部が非対向の位置関係にあるときは、送電コ
イルのインピーダンスが小さくなり、コイル電流が増加
するため、送電コイルおよびこの前段に設けられたパワ
ーアンプの電子素子の発熱が大きな問題となる。
【0007】また上記の理由によって電力の利用効率が
良くないという問題点があった。
【0008】さらに固定部における送電コイルとデータ
受信コイルの締める領域、および可動部における受電コ
イルとデータ送信コイルの締める領域が大きいため、装
置が大きなものになってしまい、コンパクト化するた
め、送電コイルとデータ受信コイル、受電コイルとデー
タ送信コイルをそれぞれ近づけて配置すると、送電コイ
ルによる磁界の影響で、データ受信コイルにおいて、送
信されたデータを受信しにくくなるという問題があっ
た。
【0009】加えて可動部から固定部への電力伝送、お
よび可動部から固定部へのデータ伝送ができないという
問題があった。
【0010】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るものであり、コンパクトでしかも広範囲の空隙幅で安
全に使用可能な無線電力伝送装置を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の無線電力伝送装置は、送電コイ
ルを有し、電力を送電する送電手段と、データ受信コイ
ルを有し、送信されたデータを受信するデータ受信手段
とを固定部に設け、受電コイルを有し、前記送電手段よ
り送電された電力を受電し、この受電電力を可動体に取
り付けられた検出器に供給する受電手段と、データ送信
コイルを有し、前記検出器より入力された検出データを
前記データ受信手段に送信するデータ送信手段とを、前
記可動体に取り付けられた可動部に設けたものであっ
て、前記送電コイルと受電コイル、および前記データ受
信コイルとデータ送信コイルを可変な空隙を介してそれ
ぞれ配置し、前記送電コイルの外側にコアを介して前記
データ受信コイルを配置し、前記受電コイルの外側にコ
アを介して前記データ送信コイルを配置し、且つ、前記
データ受信手段に、送電電力検知回路を設けて前記送電
コイルによる送電電力の前記データ受信コイルへの回り
込み成分を前記データ受信コイルによって受電し、この
送電電力の回り込み成分を前記送電電力検知回路によっ
て検知すると共に、前記データ送信手段より送信された
データを受信しているか否かを検知するデータ受信検知
回路を設けて、該データ受信検知回路および前記送電電
力検知回路の検知結果に基づいて、前記送電コイルより
送電する電力を制御するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】 請求項の無線電力伝送装置は、前記固
定部内の温度を検知し、この検知温度が設定値を超える
と、前記固定部に電力供給する外部電源を切る温度検知
器を設けたものである。
【0021】 請求項の無線電力伝送装置は、前記受
電手段に、前記受電コイルによって受電した電力を蓄積
する電池を設けたことを特徴とするものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】従って本発明の請求項1の無線電力伝送装
置によれば、送電コイルの外側にコアを介してデータ受
信コイルを配置し、受電コイルの外側にコアを介してデ
ータ送信コイルを配置することによって、装置をコンパ
クト化することができ、かつデータ受信コイルおよびデ
ータ送信コイルによるデータ伝送において、送電コイル
による送電電力の回り込み成分の影響を減ずることがで
きる。
【0033】
【0034】
【0035】 また、請求項の無線電力伝送装置によ
れば、データ受信手段に送電電力検知回路を設け、送電
コイルによる送電電力の回り込み成分をデータ受信コイ
ルによって受電し、この回り込み成分を送電電力検知回
路によって検知し、この検知結果に基づいて送電コイル
より送電する電力を制御することによって、送電手段の
発熱を防止することができる。
【0036】 更に、請求項の無線電力伝送装置によ
れば、データ受信手段に設けたデータ受信検知回路によ
ってデータ送信手段より送信されたデータを受信してい
るか否を検知し、この検知結果に基づいて送電コイルよ
り送電する電力を制御するとによって、送電手段の発
熱を防止することができる。
【0037】
【0038】
【0039】 請求項の無線電力伝送装置によれば、
温度検知回路によって、固定部内の温度を検知し、この
検知温度が設定値を超えると、固定部と、固定部に電力
供給する外部電源とを切り離すことによって、固定部内
の温度が上昇した場合の事故を防止することができる。
【0040】 請求項の無線電力伝送装置によれ
ば、受電コイルによって受電した電力を電池に蓄積する
ことによって、受電電力を効率的に利用することができ
る。
【0041】
【0042】
【0043】 請求項の無線電力伝送装置によれば、
受電手段において、整流回路によって受電電圧を整流し
て平滑化し、定電圧源回路によって整流回路による直流
電圧から、検出器に供給する直流定電圧を生成し、電圧
検知回路によって定電圧源回路の出力電圧値を検知し、
検知した電圧値が規定値未満のときに、前記検出データ
の送信を停止させることによって、可動部の過負荷、ま
たは固定部と可動部の非対向を固定部に知らせ、送電手
段の発熱を防止することができる。
【0044】
【0045】 請求項の無線電力伝送装置によれば、
送電手段において、増幅回路によって発振回路の出力を
増幅し、増幅回路の出力を入力コンデンサを介して送電
コイルに入力し、入力コンデンサと送電コイルによって
形成される共振回路に関して、固定部と可動部を所定の
距離間隔で対向させたときに、共振回路に入力される電
圧と共振回路に流れる電流の位相ずれが無くなるよう
に、発振回路の発振周波数を設定することによって、送
電電力の利用効率を向上させることができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明の実施の形態】図1は本発明における送受電コイ
ルおよびデータ送受信コイルの配置を示す説明図であ
る。
【0052】図1において、1は固定部カップラ、2は
回転体や移動体のような可動体(図示せず)に取り付け
られる可動部カップラである。
【0053】固定部カップラ1において、3は送電コイ
ル、4はデータ受信コイル、5は送電部、6はデータ受
信部、7はコアをそれぞれ示す。送電コイル3および送
電部5は送電手段を構成し、データ受信コイル4および
データ受信部6はデータ受信手段を構成する。
【0054】可動部カップラ2において、8は受電コイ
ル、9はデータ送信コイル、10は受電部、11はデー
タ送信部、12はコアをそれぞれ示す。受電コイル8お
よび受電部10は受電手段を構成し、データ送信コイル
9およびデータ送信部11はデータ送信手段を構成す
る。
【0055】送電コイル3はコア7に内蔵され、データ
受信コイル4はコア7の外側に配置される。また受電コ
イル8はコア12に内蔵され、データ送信コイル9はコ
ア12の外側に配置される。
【0056】上記の送受電コイルおよびデータ送受信コ
イルを有する本発明の無線電力伝送装置によれば、送電
コイル3より無線送電された電力は受電コイル8で受電
され、この受電電力を受電部によって、前記可動体に取
り付けられ、前記可動体の位置、前記可動体に物体が載
せられているか否か等を検出する検出器(図示せず)に
供給し、この検出器による検出データをデータ送信部1
1を介してデータ送信コイル9によって送信する。この
送信データはデータ受信コイル4によって受信され、デ
ータ受信部6を介して外部に出力される。
【0057】尚、ここで電力伝送周波数、すなわち送電
コイル3より送電される電力の周波数は数百kHzを使
用し、データ伝送の搬送周波数、すなわちデータ送信コ
イル9より送信されるデータの搬送周波数は、電力伝送
の搬送周波数に対して一桁離れた数MHzを使用してい
る。
【0058】また電力伝送およびデータ伝送が適正に行
われるのは、送受電コイルおよびデータ送受信コイルが
対向しており、その対向間隔が5〜10[mm]のときで
ある。
【0059】このように、送電コイル3および受電コイ
ル8をコア7、12に内蔵し、データ受信コイル4およ
びデータ送信コイル9をコア7、12外側に配置するこ
とによって、データ受信コイル4において、送電コイル
3より電力を送電することによる磁界の影響を受けにく
くなり、データ送信コイル9より送信された検出データ
の微弱な磁界を受信しやすくなり、データ送信部11内
に設けられている、データ受信コイル4によって受信さ
れた信号から前記検出データと送電コイル3より回り込
んだ送信電力成分を分離するフィルター回路(図示せ
ず)の構成を簡略化できる。また固定部カップラ1およ
び可動部カップラ2をコンパクト化できる。
【0060】次に図2は本発明の第一の実施形態の構成
を示すブロック図である。
【0061】図2において、1は固定部カップラ、2は
可動部カップラであり、21は可動体(図示せず)に複
数取り付けられた検出器、22は各検出器21−a〜2
1−hによって入力されたディジタルのパラレルデータ
である検出データをPWM(Pulse Width Modulation)
のシリアルデータに変換して可動部カップラ2に出力す
るパラレル/シリアル変換器、23は固定部カップラ1
より出力されたシリアル検出データを、パラレルデータ
に変換して、すなわち各検出器21ごとの検出データに
戻して出力するとともに、受信データが正常であるか否
かを判定し、また正常データを受信しているときに表示
灯37を点灯させるシリアル/パラレル変換器である。
固定部カップラ1および可動部カップラ2は本発明の無
線電力伝送装置を構成する。
【0062】固定部カップラ1において、24はサーマ
ルリードスイッチ等であり、外部電源よりシリアル/パ
ラレル変換器23を介して24V直流電圧を電源回路2
5等に供給する電源供給ラインに直列に接続され、固定
部カップラ1内の温度を検知して、この検知温度が設定
値を超えると、前記24V直流電圧の電源回路25等へ
の供給を切る温度検知回路である。
【0063】25は電圧切替回路32によって制御さ
れ、20[V]または10[V]の直流電圧を出力する
電源回路である。
【0064】32は後述する電力検知回路31またはデ
ータ検知回路36より電圧切り替え命令が入力されたと
きに、電源回路25の出力電圧を20[V]から10
[V]に切り替える電圧切替回路である。
【0065】26は数百kHzの周波数で発振する発振
器を内蔵し、この周波数のパルス信号を出力する発振回
路である。
【0066】27は電源回路25より入力される直流電
圧を電源とし、発振回路26より入力された周波数、数
百kHzのパルス信号をp−p(peak to peak)で20
[V]または10[V]の振幅のパルス信号に増幅する
パワーアンプである。
【0067】28は送電コイル3とともに共振回路を形
成するためのコンデンサ等によって構成される送電回路
であり、3はほぼ前記パルス信号の周波数に共振周波数
を持つ共振回路を送電回路28とともに構成し、送電回
路28を介してパワーアンプ27より入力されたパルス
信号を可動部カップラ2へ無線送電することによって、
可動部カップラ2、パラレル/シリアル変換器22、お
よび検出器23に電力を供給する送電コイルである。
【0068】温度検知器24、電源回路25、電圧切替
回路32、発振回路26、パワーアンプ27、送電回路
28、および送電コイル3は送電手段を構成する。
【0069】可動部カップラ2において、8は送電コイ
ル3より無線送電された電力の周波数とずれた周波数に
共振周波数を持つ共振回路を受電回路38とともに構成
し、送電された電力を受電する受電コイルであり、38
は受電コイル8とともに共振回路を形成するためのコン
デンサ等によって構成される受電回路である。
【0070】39はダイオードブリッジ等によって構成
され、受電された交流電力を整流する整流回路である。
【0071】40は整流回路39より入力された直流電
圧から、通常動作において12[V]直流電圧を出力す
る12V電源回路である。
【0072】41は12V電源回路40の出力電圧をパ
ラレル/シリアル変換器22、およびパラレル/シリア
ル変換器22を介して検出器21に与えるとともに、1
2V電源回路40の出力電圧値を検知し、この値が12
[V]未満のときに、LEDランプ等の表示灯42を消
灯させ、データ送信回路44にデータ送信停止命令を与
える電圧検知回路である。
【0073】受電コイル8、受電回路38、整流回路3
9、12V電源回路40、電圧検知回路41、および表
示灯42は受電手段を構成する。
【0074】次に43は12V電源回路40より入力さ
れた直流電源を5[V]に降圧し、この5[V]直流電
圧をデータ送信回路44に与えるレギュレータである。
【0075】44は、パラレル/シリアル変換器22よ
り入力された検出器21によるシリアル検出データによ
って、数MHzの搬送波を変調し、このシリアル検出デ
ータの変調波を出力する変調回路、および受電コイル9
とともに共振回路を形成するためのコンデンサ等によっ
て構成されるデータ送信回路であり、電圧検知回路41
よりデータ送信停止命令が与えられたときにはシリアル
検出データによる搬送波の変調を停止する。
【0076】9はデータ送信回路44とともに、ほぼ前
記搬送波周波数に共振周波数を持つ共振回路を形成し、
前記変調されたシリアル検出データを固定部カップラ1
に無線送信するデータ送信コイルである。
【0077】レギュレータ43、データ送信回路44、
およびデータ送信コイル9はデータ送信手段を構成す
る。
【0078】再び固定部カップラ1に戻り、4はほぼ前
記シリアル検出データの変調周波数に共振周波数を持つ
共振回路をデータ受信回路29とともに構成し、送信さ
れたシリアル検出データの変調波を受信するデータ受信
コイルであり、29はデータ受信コイル4とともに共振
回路を形成するためのコンデンサ等によって構成される
データ受信回路である。
【0079】30はデータ受信コイル4における受信信
号から前記シリアル検出データの変調波と送電コイル3
により回り込んだ送電電力成分を分離し、分離したシリ
アル検出データの変調波を増幅器33に与え、送電電力
成分を電力検知回路31に与えるフィルター回路であ
る。
【0080】31はコンパレータ等によって構成され、
フィルター回路30より入力された送電電力成分の電圧
値を検知し、この値が設定値を超えた場合に、電圧切替
回路31に電圧切り替え命令を与える電力検知回路であ
る。
【0081】33はフィルター回路30より入力された
シリアル検出データの変調波を増幅する増幅器であり、
34は増幅器33で増幅されたシリアル検出データの変
調波を検波することによって、シリアル検出データに復
調する検波回路である。
【0082】35は検波回路34より入力されたシリア
ル検出データを整形して、データ検知回路36およびシ
リアル/パラレル変換器23に与えるコンパレータ回路
である。
【0083】36はコンパレータ回路35からの入力信
号にH(High)レベルの部分があるか否かを調べること
によって、PWMのシリアル検出データを受信している
か否かを調べ、Hレベルの部分がない場合にデータを受
信できていない、すなわちカップラが非対向の位置関係
にあると判断して、電圧切替回路32に電圧切り替え命
令を与えるとともに、シリアル/パラレル変換器23に
受信不能検知信号を与えるデータ検知回路である。
【0084】37は正常なデータを受信しているとき
に、シリアル/パラレル変換器23によって点灯される
表示灯である。
【0085】データ受信コイル4、データ受信回路2
9、フィルター回路30、電力検知回路31、増幅器3
3、検波回路34、コンパレータ回路35、データ検知
回路36、および表示灯37はデータ受信手段を構成す
る。
【0086】次に上記の構成を有する本発明の第一の実
施形態の動作について説明する。
【0087】固定部カップラ1において、電源回路25
によって通常20[V]の直流電圧が発振回路26およ
びパワーアンプ27に供給されており、発振回路26は
数百kHzの周波数のパルス信号を出力し、このパルス
信号はパワーアンプ27によって増幅され、送電回路2
8を介して、送電コイル3より可動部カップラ2、パラ
レル/シリアル変換器22、および検出器21への供給
電力として可動部カップラ2の受電コイル8に無線送電
される。
【0088】可動部カップラ2において、送電コイル3
より無線送電された電力を受電コイル8によって受電
し、この受電された交流電圧を受電回路38を介して整
流回路39に与える。
【0089】図3は受電コイル8および受電回路38に
よって構成される共振回路の等価回路である。同図にお
いて、L2 ´は共振回路における等価インダクタンス、
2は等価容量、R2 は等価抵抗、ZはL2 ´、C2
2 による合成インピーダンス、RL は受電回路38後
段の等価負荷抵抗をそれぞれ示している。
【0090】このとき共振周波数f0 は(数1)によっ
て求められる。
【0091】
【数1】 図4は受電コイル8および受電回路38によって構成さ
れる共振回路のインピーダンスZの周波数特性を示すグ
ラフである。同図において、f0 は共振周波数、f1
受電電力の周波数である。
【0092】従来このf0 とf1 は等しい値に設定され
ていたが、荷送電コイル3と受電コイル8の対向間隔が
変化すると、両コイルの相互インダクタンスが変化する
ため、L2 ´の値も変化する。従って例えば対向間隔が
7.5[mm]のときに周波数f0 (=f1 )で共振が得
られるようにC2 の値を調整していたとすると、ギャッ
プが7.5[mm]からずれると、共振周波数がf0 から
変化してしまうため、検出器21等への供給電力が急激
に変化してしまう。
【0093】図5は上記における送電コイル3と受電コ
イル8の対向間隔と供給電力の関係を図中aに示したも
のである。
【0094】本発明では、送受電コイルの対向間隔によ
って共振周波数が変化してしまうことを逆手にとり、図
4に示すように共振周波数f0 を受電電力の周波数f1
より20〜30パーセント大きな値に設定することによ
って、図5のbに示すように、広い領域で一定値以上の
電力を供給することを実現している。
【0095】さらに受電電力の周波数f1 における共振
回路のインピーダンスZを等価負荷抵抗RL と等しい値
に設定することによって、供給電力の利用効率の向上を
図っている。
【0096】図2に戻り、受電コイル8および受電回路
38によって受電された交流電圧は整流回路39によっ
て直流電圧に整流され、この直流電圧から12V電源回
路40によって12[V]の直流電圧を得る。この12
[V]直流電圧は電圧検知回路41およびレギュレータ
43に入力され、電圧検知回路41を介してパラレル/
シリアル変換器22および検出器21に供給される。電
圧検出回路41は12V電源回路40より入力された直
流電圧値を検知し、この値が12[V]未満のときに表
示灯42を消灯させ、データ送信回路44にデータ送信
停止命令を与える。
【0097】送受電コイルが対向しており、その対向間
隔が10[mm]以下であるときは上記のよう12[V]
の直流電圧が得られるが、送電コイル3と受電コイル8
が非対向であったり、そのギャップが10[mm]を超え
たときには、12V電源回路40より出力される直流電
圧は12[V]を下回る。また送受電コイルの対向間隔
が10[mm]以下であるときでも、重い負荷が取り付け
られたときには直流電圧は12[V]を下回る。
【0098】そこで電圧検知回路41によって12V電
源回路40の出力電圧値を検知し、この値が12[V]
未満のときに表示灯42を消灯させることによって、カ
ップラの非対向や可動部カップラ2における過負荷異常
を知らせることができる。
【0099】次に検出器21は、可動部カップラ2パラ
レル/シリアル変換器22、およびこの検出器21自体
が取り付けられている可動体(図示せず)の状態や位
置、あるいはこの可動体に物体が載せられているか否か
等を検出し、この検出データをパラレル/シリアル変換
器22に入力する。パラレル/シリアル変換器22は各
検出器21より入力された検出データをディジタルのパ
ラレルデータをPWM(Pulse Width Modulation)のシ
リアルデータに変換してデータ送信回路44に送る。
【0100】 可動部カップラ2において、12V電源
回路40より出力された直流電源は、レギュレータ43
によって5[V]に降圧され、この5[V]直流電圧は
データ送信回路44に供給される。データ送信回路44
において、パラレル/シリアル変換器22より入力され
出器21によるシリアル検出データによって、数M
Hzの搬送波を変調し、電圧検知回路41よりデータ送
信停止命令が入力されていなければ、このシリアル検出
データの変調波をデータ送信コイル9によって固定
ップラ1のデータ受信コイル4に送信し、データ送信停
止命令が入力されている場合は、シリアル検出データに
よる搬送波の変調を停止する。再び固定部カップラ1に
戻り、データ受信コイル4によって、データ受信コイル
4より送信されたシリアル検出データの変調波を受信
し、このシリアル検出データの変調波をデータ受信回路
29を介してフィルター回路30に与える。
【0101】受信した信号には送電コイル3により回り
込んだ送電電力成分も含まれているため、フィルター回
路30によってシリアル検出データの変調波と、回り込
んだ送電電力成分を分離し、分離したシリアル検出デー
タの変調波を増幅器33に与え、送電電力成分を電力検
知回路31に与える。
【0102】フィルター回路30より出力されたシリア
ル検出データの変調波は、増幅器33によって増幅さ
れ、検波回路34によって検波されて、シリアル検出デ
ータに復調され、このシリアル検出データはコンパレー
タ回路35によって整形され、データ検知回路36およ
びシリアル/パラレル変換器23に入力される。
【0103】図6は復調されたシリアル検出データの波
形である。同図において、復調されたシリアル検出デー
タはパラレル/シリアル変換器22によってPWM変調
されているので、H(High)レベルの部分がそれぞれ各
検出器21−a〜21−hより出力された検出データに
対応する。例えば図中Aのデータは検出器21−aに対
応し、Gのデータは検出器21−hに対応する。またH
レベルの幅が広いものは「1」を示し、Hレベルの幅が
狭いものは「0」を示し、図中のA〜Hのように検出器
の数と同数のデータによって一つのシリアル検出データ
が構成される。
【0104】送受電コイルの対向間隔が10[mm]以下
であるときは図6に示すような正常な復調信号が得られ
るが、送受電コイルの対向間隔が10[mm]を超えた場
合、あるいは電圧検出回路41よりデータ送信回路44
にデータ送信停止命令が入力された場合は、復調信号は
常にHレベルとなる。またカップラが非対向の位置関係
にあり、送信データを受信できないときは、復調信号は
常にL(Low )レベルとなる。
【0105】コンパレータ回路35より出力されたシリ
アル検出データの復調信号は、シリアル/パラレル変換
器23によってパラレルデータに変換され、各検出器2
1−a〜21−hに対応する出力端子から出力される。
【0106】次に電力検知回路31、データ検知回路3
6、および電圧切替回路32の動作を説明するが、その
前に送電コイル3に流れる電流について説明する。
【0107】図7は送電コイル3および受電コイル8に
よって形成される誘導結合回路の等価回路である。同図
において、L1 は送電コイル3の自己インダクタンス、
1は送電コイル3の等価抵抗、I1 は送電コイル3に
流れる電流、Vは送電コイル3に入力される電圧を示
し、L2 は受電コイル8の自己インダクタンス、R2
受電コイル8の等価抵抗、I2 は受電コイル8に流れる
電流、RL は受電コイル8後段の等価負荷抵抗、Mは送
電コイル3と受電コイル8の相互インダクタンス、lは
送電コイル3と受電コイル8の対向間隔をそれぞれ示
す。
【0108】この等価回路より送電コイル3に流れる電
流I1 は(数2)によって求められる。
【0109】
【数2】相互インダクタンスMは対向間隔lによって変
化し、対向間隔lが大きくなると相互インダクタンスM
は小さくなる。従って(数2)において、対向間隔lが
大きくなると分母の(jωM)2 が小さなるので、送
電コイル3のインピーダンスが小さくなり、電流I1
値が大きくなる。
【0110】上記の理由によって、送電コイル3と受電
コイル8が対向しており、その対向間隔が10[mm]以
下であるときは正常に電力の無線送電が行われるが、送
電コイル3と受電コイル8が非対向であったり、対向間
隔が10[mm]を超えたときに、正常時と同じ電圧を送
電コイル3に与えていると、送電コイル3やパワーアン
プ27に過大な電流が流れ、送電コイル3やパワーアン
プ27が発熱する。
【0111】また等価負荷抵抗RL が小さな値であると
き、すなわち可動部カップラに重い負荷が取り付けられ
たときには、受電コイル8に流れる電流I2 の値が大き
くなる。
【0112】そこで、電力検知回路31およびデータ検
知回路36によって、送電コイル3と受電コイル8の非
対向、あるいは対向間隔が適正値を超えた状態を検出
し、電圧切替回路32によって、電源回路25の出力電
圧を切り替える。
【0113】電力検知回路31は、フィルター回路30
より入力された送電電力成分の電圧値を検知し、この値
が設定値を超えた場合に、電圧切替回路32に電圧切り
替え命令を与える。この設定値は例えば、送電コイル3
に流れる電流が1[A]の時の送電電力成分の電圧値を
予め求めておき、この値を用いる。
【0114】一方データ検知回路36は、コンパレータ
回路35からの入力信号にHレベルの部分があるか否か
調べることによって、PWMのシリアル検出データを受
信しているか否かを調べ、Hレベルの部分がない場合に
シリアル検出データを受信できていない、すなわちカッ
プラが非対向の位置関係にあると判断して電圧切替回路
32に電圧切り替え命令を与えるとともに、シリアル/
パラレル変換器23に非対向検知信号を送る。
【0115】シリアル/パラレル変換器23は、データ
受信が正常に行われているか否かを、データ検知回路3
6から入力される非対向検知信号の有無、およびコンパ
レータ回路35から入力される図6に示すようなPWM
のシリアル検出データより判断する。図6に示すPWM
のシリアル検出データにおいては、通信が正常に行われ
ていれば、一つのシリアル検出データ内に8個のHレベ
ルの部分が存在するが、固定部カップラ1とシリアル/
パラレル変換器23、または移動部カップラ2とパラレ
ル/シリアル変換器22が離れた位置に設置され、その
配線が長くなる等の理由でノイズがのると、このノイズ
のためにHレベルの部分の個数が変動する。従って、一
つのシリアル検出データ内におけるHレベルの部分の個
数をカウントし、このカウント値が異常で、かつデータ
検知回路36から非対向検知信号が入力されていないと
きは、ノイズ、回路異常等による通信エラーであると判
断する。
【0116】またコンパレータ回路35から入力された
シリアル検出データのHレベルの部分の個数が正常であ
るときに、表示灯37を点灯させることによって、デー
タ受信が正常に行われていることを知らせることができ
る。
【0117】電力検知回路31またはデータ検知回路3
6より電圧切り替え命令が出力されると、電圧切替回路
32によって電源回路25の出力電圧を20[V]から
10[V]に切り替えられ、パワーアンプ27に供給す
る電圧が下がり、従って送電コイル3に与えられる電圧
が下がるので、パワーアンプ27および送電コイル3に
過大電流が流れることはなく、発熱を防止できる。
【0118】図8は上記の電力検知回路31、データ検
知回路36、および電圧切替回路32による電圧制御を
行った場合の送電コイル3に流れる電流I1 と送受電コ
イルの対向間隔の関係を示すグラフである。
【0119】図2に戻り、上記の電力検知回路31、デ
ータ検知回路36、および電圧切替回路32による電圧
制御が何等かの原因によって動作せず固定カップラ1内
の温度が上昇した場合には、温度検検知回路24によっ
て、固定部カップラ1内の温度が設定温度を超えると、
外部電源より電源回路25等に供給される24V直流電
圧の電源供給ラインを切ることによって事故を防止する
ことができる。上記の設定温度は例えば80度である。
【0120】図9は電源回路25の出力電圧を切り替え
る各機能と送受電コイルの対向間隔lとの関係を示した
説明図である。
【0121】図9において、(a)は適正電力伝送領域
5〜10[mm]を示し、(b)はデータ伝送可能領域1
5[mm]以下を示す。このデータ伝送可能領域は適正電
力伝送領域よりも広い領域となるように設定する。
【0122】(c)は電力検知回路31による電圧切り
替え命令の有無を示す。図中「ON」の部分では電圧切
り替え命令が出力されていることを示し、「OFF」の
部分では電圧切り替え命令が出力されていないことを示
し、「OFF/ON」の部分ではOFF状態とON状態
を交互に繰り返すことを示す。電圧切り替え命令は例え
ば、送電コイル3に流れる電流が1[A]を超えたとき
に出力される。
【0123】(d)はデータ検知回路36による電圧切
り替え命令の有無を示す。図中「ON」の部分では、デ
ータを検知できずに電圧切り替え命令が出力されている
ことを示し、「OFF」の部分では電圧切り替え命令が
出力されていないことを示す。電圧切り替え命令はカッ
プラの対向間隔がデータ伝送可能領域15[mm]を超え
ると出力される。
【0124】(e)は電圧切替回路32の動作を示す。
図中「20V」の部分では電圧切替回路32によって電
源回路25から20[V]の電圧が出力されていること
を示し、「10V」の部分では電圧切替回路32によっ
て電源回路25から10[V]の電圧が出力されている
ことを示し、「10V/20V」の部分では電源回路2
5から10[V]と20[V]電圧が交互に出力されて
いることを示す。
【0125】カップラの対向間隔lが適正電力伝送領域
5〜10[mm]を超え、送電コイル3に1[A]を超え
る電流が流れると、電力検知回路31より電圧切り替え
命令が出力される。これによって電源回路25の出力電
圧が10[V]に切り替わり、送電コイル3に流れる電
流が1[A]を下回るので、電力検知回路31より電圧
切り替え命令が出力されなくなる。このようにカップラ
の対向間隔lが10〜15[mm]のときは、電源回路2
5の出力電圧は10[V]と20[V]を交互に繰り返
す。
【0126】カップラの対向間隔lが15[mm]を超
え、データ伝送可能領域を超えると、電圧送信データを
受信できなきなるため、データ検知回路36から電圧切
り替え命令が出力され、電圧切替回路32によって電源
回路25の出力電圧は10[V]に切り替えられ、カッ
プラの対向間隔lが無限大となってもこの状態が保持さ
れる。
【0127】(f)は固定部カップラ1内の温度が80
度以上となると、温度検知回路24によって外部より供
給される24[V]直流電源ラインが切られることを示
している。
【0128】次に図10は上記の第一の実施形態に示す
ような無線電力伝送装置のアプリケーションを示す説明
図である。
【0129】図10において、1は固定部カップラ、2
は移動部カップラであり、21−a〜21−dは検出
器、22はパラレル/シリアル変換器、23はシリアル
/パラレル変換器である。また51はターンテーブルで
あり、52は検出器21による検出データが入力される
PLC(Programmable Logic Controller )、である。
【0130】また次に示す本発明の第二の実施形態のよ
うな無線電力伝送装置にて用いられる他のアプリケーシ
ョンとして、複数の搬送車にそれぞれ可動部カップラを
取り付け、搬送車が固定部カップラを取り付けたステー
ションに停止したときに、電力伝送およびデータ伝送を
行うものが考えられる。
【0131】本発明の第二の実施形態について以下に説
明する。実施形態は可動部カップラを複数配置し、可動
部カップラ内に固定部カップラより送電される電力を蓄
電する蓄電池を設け、さらに可動体に取り付けられた電
池等の外部電源を併用する場合に可動部カップラ内の回
路を保護する機能を設けたものである。
【0132】図11は本発明の第二の実施形態の概略構
成を示す説明図である。
【0133】図11において、2は可動部カップラ、1
0は受電部、11はデータ送信部であり、4はパラレル
/シリアル変換器である。また61は受電部10より供
給された直流電圧を蓄電する蓄電池、62は外部電源6
3からの電流の逆流を防止するためのダイオードであ
る。さらに64はパラレル/シリアル変換器4内に設け
られ、可動部カップラを識別するために可動部カップラ
アドレスデータを設定するアドレススイッチである。
【0134】搬送車やパレットのような移動体に可動部
カップラが取り付けられた場合や、検出器(図示せず)
の負荷が大きく、可動部カップラからの供給電力だけで
は、電力不足となる場合に電池等の外部電源を、受電部
10の出力端に並列に取り付け、これを併用するが、受
電部10の出力端の電位が下がり、外部電源の電位がこ
れより高くなると、受電部10に外部電源から電流が逆
流し、受電部10内部の回路を破壊することがあるの
で、ダイオード62を設けて受電部10の回路を保護す
る。
【0135】また蓄電池61によって、検出器が動作し
ていないときに蓄電することによって上記不足分を補う
ことができる。
【0136】さらにアドレススイッチ64のアドレスデ
ータを各可動部カップラごとに固有の値に設定してお
き、パラレル/シリアル変換器4において、複数の検出
器より入力された検出データからシリアル検出データを
作成する際に、アドレススイッチ64によるアドレスデ
ータを、このシリアル検出データに付加して出力するこ
とによって、固定部カップラ(図示せず)が取り付けら
れた固定側において、複数の可動部カップラを識別する
ことができる。
【0137】次に本発明の第三の実施形態について説明
する。
【0138】本実施形態は、送電コイルに流れる電流の
制御を第一の実施形態とは別の方法によって行うもので
ある。すなわち送電コイルに入力するパルス電圧の振幅
を変えるのではなく、デューティーを変えることによっ
て送電電力の切り替えを行い、送電コイルに流れる電流
の制御を行うものである。
【0139】図12は本発明の第三の実施形態において
送電電力の切り替えを行う部分の構成を示す回路図を示
す。
【0140】図12において、3は送電コイル、26は
発振回路である。
【0141】71は電力検知回路(図示せず)またはデ
ータ検知回路(図示せず)より切り替え命令が入力され
たときに、トランジスタ75をONさせるデューティー
切替回路である。
【0142】27はトランジスタ72および73によっ
て構成されるパワーアンプである。
【0143】74はトランジスタ75を有し、発振回路
26よりインバータを介して入力されるパルス波の立ち
下がりを遅延してトランジスタ71に与える遅延回路で
あり、76は発振回路26より入力されるパルス波の立
ち下がりを遅延し、インバータを介してトランジスタ7
2に与える遅延回路である。
【0144】次に上記の送電電力の切り替えを行う部分
の動作について説明する。
【0145】図13は図12に示す回路図の各点におけ
る信号波形を示すものである。
【0146】図13において、(a)は発振回路26の
出力波形、(b)はトランジスタ72への入力波形、
(c)はトランジスタ73への入力波形、(d)はパワ
ーアンプ27の出力波形をそれぞれ示している。(b)
および(d)の破線部はトランジスタ75がOFFであ
るときの波形である。
【0147】遅延回路76は発振回路26より入力され
た図13(a)に示す波形の立ち下がり部分を遅延させ
る。この遅延回路76より出力されたパルス波はインバ
ータによって反転され、図13(c)に示すパルス波が
トランジスタ73のベースに入力される。
【0148】一方遅延回路74は出力された図13
(a)に示す波形は、発振回路26よりインバータを介
して入力された、図13(a)に示す波形の反転波形の
立ち下がり部分を遅延させる。この遅延回路74より出
力されたパルス波は、トランジスタ75がOFFのとき
は、図13(b)の破線で示したパルス波であり、この
パルス波がトランジスタ72のベースに入力される。
【0149】トランジスタ72は入力パルスがLレベル
の時にONし、トランジスタ72入力パルスがHレベル
の時にONするので、パワーアンプ27の出力波形は図
13(d)の破線で示したものとなる。図13(d)の
破線で示した波形のデューティーは、遅延回路74と遅
延回路76の時定数が同じであれば50パーセントとな
る。
【0150】次にデューティー切替回路71によってト
ランジスタ75がONすると、遅延回路74のコンデン
サ容量が増え、時定数が大きくなるので、遅延回路74
より出力されるパルス波は図13(b)の実線で示した
ものとなる。従ってパワーアンプ27の出力波形は図1
3(d)の実線で示したものとなり、デューティーは5
0パーセントを下回る。
【0151】このように送電コイル3に入力するパルス
電圧のデューティーを50パーセントより小さくするこ
とによってパワーアンプ27および送電コイル3に過大
電流が流れることはなく、発熱を防止できる。
【0152】尚、デューティー切替回路71によって、
トランジスタ75をONさせ遅延回路74の時定数を大
きくすると同時に、遅延回路76の時定数を減少させる
ような構成とすれば、デューティーの変化をさらに大き
くすることができる。
【0153】次に上記の送電電力の切り替えを行う部分
の動作について説明する。
【0154】次に本発明の第四の実施形態について説明
する。
【0155】本実施形態は、送電部のパワーアンプにお
いて、その出力段であるコンプリメンタリプッシュプル
増幅回路を構成するMOS−FETのスイッチング時間
を短縮することにより、パワーアンプからの発熱を低減
し、また発振回路の発振周波数を可変とし、この発振周
波数を所定の状態が得られるように調整することによ
り、広範囲の領域(カップラ対向距離間隔)において効
率的に電力を伝送するものである。
【0156】図14は本発明の第四の実施形態における
送電部および受電部の構成を示す図である。
【0157】図14において、5は送電部、3は送電コ
イル、8受電コイル、10は受電部である。
【0158】送電部5において、26は発振回路、81
は発振回路26の発振周波数を可変するための可変抵
抗、74および76は第三の実施形態において説明した
遅延回路(ただしデューティ切り替え部は図示せず)、
82はパワーアンプ、83は入力コンデンサ(図2の送
電回路28に該当)である。
【0159】受電部10において、39は整流回路、4
0は12V電源回路である。
【0160】パワーアンプ82は、固定抵抗R3 および
4 、NチャネルMOS−FETであるTr1 およびT
3 、PチャネルMOS−FETであるTr2 、NPN
形バイポーラトランジスタTr4 、ダイオードD1 、バ
イパスコンデンサC3 によって構成されている。
【0161】図15はTr4 、D1 、およびC3 が付加
されていない通常のパワーアンプの構成を示す回路図で
あり、図16は図14に示す本実施形態のパワーアンプ
(図14のパワーアンプ82)の構成を示す回路図であ
る。
【0162】図15および図16においてCgsはTr2
のゲート−ソース間容量を示している。
【0163】また図17は図15に示す通常のパワーア
ンプの各点における信号波形を示すものであり、図18
は図16に示す本実施形態のパワーアンプの各点におけ
る信号波形を示すものである。
【0164】図17において、(a)は図15に示すパ
ワーアンプの入力端子IN1 ´における波形、(b)は
図15に示す図パワーアンプの入力端子IN2 ´および
Tr3 のゲート端子G2 ´おける波形、(c)は図15
に示すTr2 のゲート端子G1 ´における波形をそれぞ
れ示している。
【0165】また図18において、(a)は図16に示
すパワーアンプの入力端子IN1 における波形、(b)
は図15に示す図パワーアンプの入力端子IN2 および
にTr3 のゲート端子G2 おける波形、(c)は図15
に示すTr2 のゲート端子G1 における波形をそれぞれ
示している。
【0166】次に図15に示す通常のパワーアンプの動
作について、図18を参照しながら説明する。
【0167】入力端子IN1 ´がLowレベル(以下
「L−レベル」と表示する)からHighレベル(以下
「H−レベル」と表示する)になると、Tr1 がON
し、Cgsは(A)´の経路で充電され、G1 ´はH−レ
ベル(電源VDDのレベル)からL−レベルとなり、T
2 のゲート−ソース間に電位差が生じて、Tr2 はO
Nする。
【0168】また同時に入力端子IN2 ´およびTr3
のゲート端子G2 ´は、H−レベルからL−レベルとな
り、Tr3 のゲート−ソース間容量(図示せず)は放電
し、Tr3 のゲート−ソース間は同じ電位となり、Tr
3 はOFFする。
【0169】このときCgsを充電する経路(A)´に抵
抗R2 があるため、Cgsの充電速度は遅く、Tr2 のゲ
ート端子G1 ´の立ち下がり波形は図17(c)に示す
ように鈍り、Tr2 のOFFからONへのスイッチング
時間はTr3 のそれに比べて長くなる。
【0170】次に入力端子IN1 ´がH−レベルからL
−レベルになると、Tr1 がOFFし、Cgsは抵抗R1
を通して放電し、G1 ´はL−レベルからH−レベル
(電源VDDのレベル)となり、Tr2 のゲート−ソー
ス間は同電位となり、Tr2 はOFFする。
【0171】また同時に入力端子IN2 ´およびTr3
のゲート端子G2 ´は、L−レベルからH−レベルとな
り、Tr3 のゲート−ソース間容量(図示せず)は充電
され、Tr3 のゲート−ソース間に電位差を生じて、T
3 はONする。
【0172】このときCgsの放電経路に抵抗R1 がある
ため、Cgsの放電速度は遅く、Tr 2 のゲート端子G1
´の立ち上がり波形も図17(c)に示すように鈍り、
Tr2 のONからOFFへのスイッチング時間もTr3
のそれに比べて長くなる。
【0173】MOS−FETの消費電力は、スイッチン
グ時間に依存し、スイッチング時間が長いほど消費電力
も大きくなり、発熱量も大きくなる。
【0174】従ってMOS−FETの発熱を低減するた
めには、そのスイッチング時間を短縮する必要がある
が、Tr2 はスイッチング時間が長いので、発熱量もT
3 に比べて大きく、問題となる。
【0175】Tr2 の発熱低減する方法として、R1
よびR2 の値を小さくすることが考えられるが、この場
合R1 およびR2 からの発熱が増大するという問題を生
じてしまう。
【0176】図16に示す本実施形態のパワーアンプ
は、R1 およびR2 の値を変えずに、Tr4 、D1 、お
よびC3 を付加することにより、Tr2 のスイッチング
時間の短縮を図ったものであり、その動作について、図
18を参照しながら説明する。
【0177】入力端子IN1 がL−レベルからH−レベ
ルになると、Tr1 がONし、Cgsは(A)の経路で充
電され、Tr2 はONする。
【0178】経路(A)において、Cgsの充電電流は抵
抗R2 をバイパスし、C3 を通して流れるため、Cgs
速やかに充電され、Tr2 のゲート端子G1 の立ち下が
り波形は図18(c)に示すように矩形となり、図15
のパワーアンプに比べてTr2 のOFFからONへのス
イッチング時間が短縮される。
【0179】次に入力端子IN1 がH−レベルからL−
レベルになると、Tr1 がOFFし、R1 を通るCgs
放電電流によってTr4 がONし、放電電流はTr4
より増幅されるため、Cgsは速やかに放電し、Tr2
ゲート端子G1 の立ち上がり波形も図18(c)に示す
ように矩形となり、Tr2 のOFFからONへのスイッ
チング時間も短縮される。
【0180】このようにパワーアンプに、Tr4
1 、およびC3 を付加して、Tr2 のスイッチング時
間の短縮を図ることにより、固定部カップラにおける発
熱を低減することができる。
【0181】次に図14に戻り、可変抵抗81による発
振周波数の調整について以下に説明する。
【0182】図14において、入力コンデンサ83と送
電コイル3によって直列共振回路が形成されるが、入力
コンデンサ83の容量値をC1 、送電コイル3の等価自
己インダクタンスをL1 、共振回路の内部抵抗値をr、
共振回路に入力される信号の周波数をfi とすると、こ
の共振回路のインピーダンスZは(数3)となり、また
共振周波数f0 ´は、(数4)となる。
【0183】
【数3】
【0184】
【数4】 そしてfi =f0 ´のとき、Z=rとなり、入力電圧V
i と共振回路を流れる電流Ii は同位相となり、かつ電
流Ii は最大となり、このとき最も効率よく電力伝送を
行うことができる。
【0185】従って、入力電圧Vi と電流Ii が同位相
となるように、可変抵抗81によって発振回路26の発
振周波数fi を設定すればよい。
【0186】すなわち図14の点Aを流れる電流波形
(電流Ii )と点Bの電圧波形(入力電圧Vi )を観測
し、両波形が同位相となるように可変抵抗81を調整す
る。
【0187】図19は上記の発振周波数fi の調整の様
子を示すものである。
【0188】図19において、91は入力された電流を
電圧に変換して出力する電流測定器、92はオシロスコ
ープ、93は可変抵抗81を調整するためのドライバで
ある。
【0189】図14の点Aの部分に電流プローブを接続
し、この電流プローブの他端を電流測定器91に接続
し、電流測定器91において、電流プローブにより取り
込まれた電流を電圧に変換し、この電圧変換された電流
i の波形をオシロスコープ92で観測する。
【0190】また図14の点Bに電圧プローブを接続
し、入力電圧Vi の波形をオシロスコープ92で観測す
る。
【0191】電流Ii および入力電圧Vi の波形は、発
振周波数fi と共振周波数f0 ´の大小関係によって、
図20に示す三通りの状態のいずれかになる。
【0192】図20はオシロスコープ92に表示された
電流Ii および入力電圧Vi の波形を示しており、
(a)はfi =f0 ´ときの波形、(b)はfi <f0
´ときの波形、(c)はfi >f0 ´ときの波形をそれ
ぞれ示している。
【0193】作業者は電流Ii の波形と入力電圧Vi
波形が図20(a)に示す関係になるように、ドライバ
ー93で可変抵抗81を調整する。
【0194】上記のように発振周波数fi を調整するこ
とにより、効率よく電力伝送を行うことができる。
【0195】またfi =f0 ´(図20(a))のとき
は、図14の12V電源回路40に入力される直流電圧
0 も最大となる。
【0196】従って図21に示すように、図14の点C
の電圧値を電圧計101にモニタし、直流電圧V0 が最
大になるようにドライバー93で可変抵抗81を調整す
る。
【0197】 このように直流電圧V0 をモニタるこ
とにより、発振周波数fi の調整を容易かつ正確に行う
ことができ、効率よく電力伝送を行うことができる。
【0198】尚、送電コイル3の等価自己インダクタン
スL1 が両カップラ間の対向距離間隔によって変化する
ため、両カップラ間の対向距離間隔が変わると、インピ
ーダンスZの値も変化してしまう。
【0199】従って発振周波数fi の調整する際に、両
カップラ間の対向距離間隔を電力伝送可能な最大距離間
隔の半分の距離間隔に設定しておけば、適正電力伝送領
域を最大範囲に設定することができる。
【0200】また可動部カップラの負荷(図2に示す検
出器21)が大きいほど、両カップラ間の対向距離間隔
が発振周波数fi を調整したときの対向距離間隔から変
化したときの電流Ii の波形と入力電圧Vi の波形の位
相ずれは顕著になる。
【0201】従って発振周波数fi の調整する際に、可
動部カップラを最大負荷状態(検出器21を全点灯した
状態)にしておけば、発振周波数fi の設定を正確に行
うことができる。
【0202】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、固定部において、送電コイルの外側にコアを介して
データ受信コイルを配置し、可動部において、受電コイ
ルの外側にコアを介してデータ送信コイルを配置するこ
とによって、装置をコンパクト化することができ、かつ
データ伝送において、送電コイルによる送電電力の回り
込み成分の影響を減ずることができるという効果を有す
る。
【0203】また受電手段の共振回路の共振周波数を、
送電電力の周波数周波数より高い所に設定することによ
って、適正電力伝送領域を広げることができ、さらにこ
の共振回路のインピーダンスを負荷インピーダンスに近
い値とすることによって、送電電力の利用効率を向上さ
せることができるという効果を有する。
【0204】また送電コイルによる送電電力の回り込み
成分をデータ受信コイルを介して送電電力検知回路によ
って検知し、また送信データを受信しているか否かをデ
ータ受信検知回路によって検知し、この送電電力検知回
路およびデータ受信検知回路による検知結果に基づい
て、送電電力を制御することによって、送電手段の発熱
を防止することができるという効果を有する。
【0205】また上記の送電電力の制御が何等かの原因
によって正常に行われず、固定部内の温度が上昇した時
には温度検知回路によって、周囲温度を検知し、この検
知温度が設定値を超えた場合に外部電源と固定部を切り
離し、固定部への電力供給を遮断することによって、事
故を防止することができるという効果を有する。
【0206】また可動部において、受電電圧検知回路に
よって受電電圧値を検知し、この値が規定値未満のとき
に、データ送信を停止し、可動部の表示灯を消灯させる
ことによって、可動部の過負荷、または固定部と可動部
の非対向を知らせることができ、固定部において、正常
なデータが受信されているときに表示灯を点灯させるこ
とによって、データ受信が正常に行われているか否かを
知らせることができるという効果を有する。
【0207】また可動部において、受電電力を蓄積する
電池をもうけることによって、受電電力を有効に利用す
ることができ、受電部の出力端に逆流防止ようのダイオ
ードを設けることによって、外部電源を併用する場合に
受電手段内の回路を保護することができるという効果を
有する。
【0208】最後に複数の可動部を複数の可動体にそれ
ぞれ配置した場合に、各可動体に可動部を識別するため
のアドレススイッチを設け、このアドレススイッチによ
るアドレスデータを検出器による検出データとともに送
信することによって、固定部側において可動部を識別す
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における送受電コイルおよびデータ送受
信コイルの配置を示す説明図である。
【図2】本発明の第一の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図3】受電コイルによる共振回路の等価回路である。
【図4】送受電コイルの対向間隔と供給電力の関係を示
すグラフである。
【図5】受電コイルによる共振回路のインピーダンスの
周波数特性を示すグラフである。
【図6】復調されたシリアル検出データを示すタイムチ
ャートである。
【図7】送受電コイルによって形成される誘導結合回路
の等価回路である。
【図8】本発明における送電コイルに流れる電流と送受
電コイルの対向間隔の関係を示すグラフである。
【図9】本発明における送電コイルに与える電圧を切り
替える各機能と送受電コイルの対向間隔lとの関係を示
した説明図である。
【図10】無線電力伝送装置のアプリケーションの一例
を示す説明図である。
【図11】本発明の第二の実施形態の概略構成を示す説
明図である。
【図12】本発明の第三の実施形態において送電電力の
切り替えを行う部分の構成を示す回路図である。
【図13】図12に示す回路図の各点における信号波形
図である。
【図14】本発明の第四の実施形態における送電部およ
び受電部の構成を示す図である。
【図15】送電部における通常のパワーアンプの構成を
示す回路図である。
【図16】本発明の第四の実施形態の送電部におけるパ
ワーアンプの構成を示す回路図である。
【図17】図15に示す通常のパワーアンプおよびの各
点における信号波形図である。
【図18】図16に示す本発明の第四の実施形態のパワ
ーアンプの各点における信号波形図である。
【図19】本発明の第四の実施形態における発振周波数
i の調整の様子を示す図である(送電部における調
整)。
【図20】本発明の第四の実施形態の送電部に形成され
た直列共振回路における入力電圧波形と電流波形を示す
図である。
【図21】本発明の第四の実施形態における発振周波数
i の調整の様子を示す図である(受電部における調
整)。
【符号の説明】
1 固定部カップラ 2 可動部カップラ 3 送電コイル 4 データ受信コイル 5 送電部 6 データ受信部 7、12 コア 8 受電コイル 9 データ送信コイル 10 受電部 11 データ送信部 21 検出器 22 パラレル/シリアル変換器 23 シリアル/パラレル変換器 24 温度検知回路 25 電源回路 26 発振回路 27 パワーアンプ 28 送電回路 29 データ受信回路 30 フィルター回路 31 電力検知回路 32 電圧切替回路 33 増幅回路 34 検波回路 35 コンパレータ回路 36 データ検知回路 37、47 表示灯 38 受電回路 39 整流回路 40 12V電源回路 41 電圧検知回路 43 レギュレータ 44 データ送信回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−177803(JP,A) 特開 昭62−216536(JP,A) 特開 昭56−122246(JP,A) 特開 平5−74138(JP,A) 特開 平5−67990(JP,A) 特開 平3−104325(JP,A) 特開 平1−152385(JP,A) 特開 平4−24587(JP,A) 特開 平3−210828(JP,A) 実開 平4−4444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電コイルを有し、電力を送電する送電
    手段と、データ受信コイルを有し、送信されたデータを
    受信するデータ受信手段とを固定部に設け、 受電コイルを有し、前記送電手段より送電された電力を
    受電し、この受電電力を可動体に取り付けられた検出器
    に供給する受電手段と、データ送信コイルを有し、前記
    検出器より入力された検出データを前記データ受信手段
    に送信するデータ送信手段とを、前記可動体に取り付け
    られた可動部に設けた無線電力伝送装置であって、 前記送電コイルと受電コイル、および前記データ受信コ
    イルとデータ送信コイルを可変な空隙を介してそれぞれ
    配置し、前記送電コイルの外側にコアを介して前記デー
    タ受信コイルを配置し、前記受電コイルの外側にコアを
    介して前記データ送信コイルを配置し、且つ、 前記データ受信手段に、送電電力検知回路を設けて前記
    送電コイルによる送電電力の前記データ受信コイルへの
    回り込み成分を前記データ受信コイルによって受電し、
    この送電電力の回り込み成分を前記送電電力検知回路に
    よって検知すると共に、前記データ送信手段より送信さ
    れたデータを受信しているか否かを検知するデータ受信
    検知回路を設けて、該データ受信検知回路および前記送
    電電力検知回路の検知結果に基づいて、前記送電コイル
    より送電する電力を制御するように構成し たことを特徴
    とする無線電力伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部内の温度を検知し、この検知
    温度が設定値を超えると、前記固定部に電力供給する外
    部電源を切る温度検知器を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の無線電力伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記受電手段に、前記受電コイルによっ
    て受電した電力を蓄積する電池を設けたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の無線電力伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記受電手段に、前記定電圧源回路の出
    力電圧値を検知し、検知した電圧値が規定値未満のとき
    に、前記検出データの送信を停止させる電圧検知回路を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に
    記載の無線電力伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記送電手段に、送電電力の発振源とな
    る発振回路と、前記発振回路の出力を増幅する増幅回路
    と、前記増幅回路の出力を前記送電コイルに入力する入
    力コンデンサとを設けて、前記入力コンデンサと前記送
    電コイルによって形成される共振回路に関して、前記固
    定部と前記可動部を所定の距離間隔で対向させたとき
    に、前記共振回路に入力される電圧と前記共振回路に流
    れる電流の位相ずれが無くなるように、前記発振回路の
    発振周波数を設定したことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか一に記載の無線電力伝送装置。
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