JP5603086B2 - シャリ玉成形方法およびシャリ玉成形装置 - Google Patents

シャリ玉成形方法およびシャリ玉成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、2貫のシャリ玉を連続して1枚の盛付皿に供給することを可能にしたシャリ玉成形方法およびシャリ玉成形装置に関する。
近年、回転寿司店においては、シャリ玉の成形を寿司ロボット等の機械にて行い、人為的操作で2貫のシャリ玉を盛付皿に盛り付け、ワサビ塗布と同時にネタを載せて、回転寿司レーンに移して顧客に提供している。
ところが、このような回転寿司店においては、顧客の急な注文に瞬発的に対応できないことから、シャリ玉を盛り付けた盛付皿を予めストックしておく必要があった。このため、ストックされている盛付皿上のシャリ玉が乾燥してしまい、食感の非常に悪い寿司となってしまうものであった。
そこで、従来においては、上記した問題を解決すべく、例えば特許文献1に開示されたシャリ玉載置装置なる技術が存在する。すなわち、この技術は、搬送皿を1枚ずつ逐次供給する搬送皿支持部と、当該供給された搬送皿を所定間隔で移送する移送用コンベアと、当該移送されている搬送皿に、シャリ玉成形部で成形したシャリ玉をシャリ玉搬送アームにより一度に2個ずつ把持して並べて載置するシャリ玉載置部と、当該シャリ玉が載置された搬送皿を、ネタ載せ作業者のところまで送給し蓄積させるための搬送皿送給兼蓄積部とによって構成されている。
なお、シャリ玉成形部は、これによるシャリ玉の成形と同時にワサビ供給部に接続した供給チューブからチューブポンプの作動によってワサビを塗布するためのワサビ塗布機構を備えている。
特許第3616337号公報
しかしながら、従来におけるシャリ玉載置部では、移送用コンベアにより移送されてくる搬送皿に対し、シャリ玉成形部で成形したシャリ玉をシャリ玉搬送アームにより一度に2個ずつ把持して並べて載置するため、当該アームによるシャリ玉の搬送皿への搬送中に当該シャリ玉が崩れてしまうおそれがあった。
また、このような可動範囲の大きなシャリ玉搬送アームを備えたことによってシャリ玉載置部に多くのスペースが取られてしまうことから、1枚の盛付皿に対するシャリ玉の供給作業性が低下すると同時に、シャリ玉搬送アームの構成自体も非常に複雑且つ高価なものとなる。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、シャリ玉成形部で成形された2貫のシャリ玉を崩さずに連続して1枚の盛付皿へ容易に載せることができ、盛付作業が衛生的で且つ短縮化されたものとなるシャリ玉成形方法およびシャリ玉成形装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るシャリ玉成形方法にあっては、一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルの各成形孔にシャリを逐次供給するシャリ供給工程と、
一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することで一対のシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形工程と、
成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉皿載せ工程とを有するシャリ玉成形方法において、
前記ターンテーブルは、複数対となって配設された各一対の成形孔それぞれの位置が、1つのシャリの供給位置、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
を交互に反時計方向へ間欠回転するよう構成されていることを特徴とする。
一方、本発明に係るシャリ玉成形装置にあっては、一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルと、
上部に備えたホッパーから供給されたシャリを、ターンテーブルの各成形孔内に逐次供給する計量機構を備えた縦コンベア部と、
一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することでシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形部と、
成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉載せ機構とを備えているシャリ玉成形装置において、
前記ターンテーブルは、この周方向へ一連の間隔をおいて複数対となって配設された一対の成形孔それぞれの位置が、縦コンベア部による1つのシャリの供給位置に対応する回転角度と、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
を交互に反時計方向へ間欠回転するよう制御可能とした間欠回転制御機構を備えていることを特徴とする。
シャリ玉載せ機構は、一対の成形孔下方のシャリ玉載せ位置で一対のシャリ玉を同時に迎えることができるよう昇降可能としたシャリ載せ突上型を備えている。
本発明によれば、シャリ玉成形部で成形された2貫のシャリ玉を崩さずに連続して1枚の盛付皿へ容易迅速に載せることができ、盛付作業が衛生的で且つ短縮化されたものとなる。
すなわち、本発明に係るシャリ玉成形方法にあっては、一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルの各成形孔にシャリを逐次供給するシャリ供給工程と、
一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することで一対のシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形工程と、
成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉皿載せ工程とを有するシャリ玉成形方法において、
前記ターンテーブルは、複数対となって配設された各一対の成形孔それぞれの位置が、1つのシャリの供給位置、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
を交互に反時計方向へ間欠回転するよう構成されているので、手作業に依らずに確実で且つスムーズに成形シャリ玉を一枚の盛付皿に載せることができ、盛付作業が衛生的に行えると同時に作業工数を軽減することができ、しかもターンテーブルの一対の成形孔による2貫のシャリ玉の同時成形、および2貫のシャリ玉の盛付皿への同時盛付が容易迅速に行える。
一方、本発明に係るシャリ玉成形装置にあっては、一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルと、
上部に備えたホッパーから供給されたシャリを、ターンテーブルの各成形孔内に逐次供給する計量機構を備えた縦コンベア部と、
一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することでシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形部と、
成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉載せ機構とを備えているシャリ玉成形装置において、
前記ターンテーブルは、この周方向へ一連の間隔をおいて複数対となって配設された一対の成形孔それぞれの位置が、縦コンベア部による1つのシャリの供給位置に対応する回転角度と、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
を交互に反時計方向へ間欠回転するよう制御可能とした間欠回転制御機構を備えているので、
例えば、回転寿司店等において、シャリ玉成形部で成形された2貫のシャリ玉を崩さずに連続して1枚の盛付皿へ載せることができ、1枚の盛付皿に対する2貫のシャリ玉の供給作業がスムーズに行える。しかも、従来のように、シャリ玉を一度に2個ずつ把持して並べて載置するための可動範囲の大きなシャリ玉搬送アームによってシャリ玉載置部に多くのスペースが取られてしまうことがなくなるから、盛付皿に対するシャリ玉の供給作業中に当該シャリ玉が崩れる等の弊害も生じない。また、ターンテーブルの一対の成形孔による2貫のシャリ玉の同時成形、および2貫のシャリ玉の一枚の盛付皿への同時盛付が容易迅速に行えるシャリ玉成形装置を提供することができる。
シャリ玉載せ機構は、一対の成形孔下方のシャリ玉載せ位置で一対のシャリ玉を同時に迎えることができるよう昇降可能としたシャリ載せ突上型を備えているので、成形された一対のシャリ玉を崩落させずに安定して1つの盛付皿に盛り付けることができる。しかも、従来のような可動範囲の大きなシャリ玉搬送アームを設置する等の複雑な機構を必要とせず、装置自体の製造コストも低減することができる。
本発明を実施するための最良の形態におけるシャリ玉成形装置の斜視図である。 同じくシャリ玉成形装置のターンテーブル周辺の構成を示すもので、ターンテーブルの30度回転位置において、隣接する一対の成形孔の一箇所目にシャリを供給する状態の斜視図である。 同じくシャリ玉成形装置のターンテーブル周辺の構成を示すもので、ターンテーブルの15度回転位置において、隣接する一対の成形孔の二箇所目にシャリを供給する状態の斜視図である。 同じくターンテーブルの間欠回転動作を説明するもので、(a)はターンテーブルの30度回転位置において、隣接する一対の成形孔の一箇所目にシャリを供給する状態の平面図であり、(b)はターンテーブルの15度回転位置において、隣接する一対の成形孔の二箇所目にシャリを供給する状態の平面図である。 同じくシャリ玉成形装置の間欠回転制御機構の概略構成を示すブロック図である。 同じくターンテーブルの間欠回転制御機構による間欠回転動作を説明するもので、(a)は一対の成形孔の一箇所目がシャリ供給位置に移動した状態におけるターンテーブルの平面図、(b)はさらに15度回転して一対の成形孔の二箇所目がシャリ供給位置に移動した状態のターンテーブルの平面図、(c)はさらに30度回転して次の一対の成形孔の一箇所目がシャリ供給位置に移動した状態のターンテーブルの平面図である。 (a)乃至(f)はシャリ玉載せ機構の動作の一例を示した説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
本発明に係るシャリ玉成形装置は、図1乃至図3、および図4(a)、図4(b)に示すように、上部に備えたホッパーHからシャリを解しローラで解しながら供給するシャリ供給部1と、供給されたシャリを、計量機構を構成する左右一対の繰り出しローラ2a、2bによって計量しながらシャッター2cでカットして、下部のターンテーブルTに設けたシャリ玉成形部3の一対の成形孔3a、3b内に逐次供給するための縦コンベア部2(シャリ供給工程)と、各成形孔3a、3b内のシャリを、例えばクランクアーム等による昇降機構W1によって昇降可能とした各上型・下型による一対の押圧成形型S3、S4にて同時に2個ずつのシャリ玉P1、P2を同時成形するためのシャリ玉成形部3(シャリ玉成形工程)と、成形された一対の成形孔3a、3b内のシャリ玉P1、P2を、例えばクランクアーム等の昇降機構W2によって昇降可能とした一対の投入型S1、S2にて同時に1つの盛付皿Qに載せるシャリ玉載せ機構6(シャリ玉皿載せ工程)とを備えている。
尚、このシャリ供給部1には、シャリを温めるための不図示の加熱用ヒータを備え、縦コンベア部2、ターンテーブルT、シャリ玉載せ機構6等全体は、開放可能な安全カバーKによって覆われている。
また、ターンテーブルTにおけるシャリ玉成形部3の下方には搬送コンベア5が配されており、該搬送コンベア5の一端側には、例えば4本の起立棒4dで盛付皿Qを囲繞するようにして支持して成る例えば3箇所の各皿支持部4a、4b、4cに段積み状にセットされた皿供給機構4が設けられている。そして、各皿支持部4a、4b、4cのいずれか一箇所から各1枚ずつを選択して当該搬送コンベア5によりシャリ玉成形部3の下方に移送させるようにしてある。
ターンテーブルTは、図2、図3、図4(a)、図4(b)に示すように、上下に貫通した一対の成形孔3a、3bを2貫用のシャリ玉成形部3として並列配置させてあり、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対、例えば合計8組の成形孔3a、3bが形成されている。これにより、ターンテーブルTの回転中心軸に対する一対の成形孔3a、3b相互間の角度が15度となり、一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)と、これに反時計方向に隣接する他の一対の成形孔3a、3bの二箇所目(3b)とのターンテーブルTの回転中心軸に対する角度が30度となる。
また、ターンテーブルTは、図4(a)、図4(b)、図5に示すように、中央のテーブルキャップにより回転円盤V上に着脱自在に固定されており、当該回転円盤Vは、2つの異なる回転角度、例えば30度回転と15度回転との交互の切替を可能とした例えばリンク式等の伝動機構による間欠回転制御機構Rを介して駆動源Mに連繋されている。これによって、ターンテーブルTを15度と30度の2つの異なる回転角度を交互に間欠回転するように制御可能となっている。
ところで、上記した間欠回転制御機構Rは、リンク式等の伝動機構によるものとする他に、クラッチ機構による自動切替変換式の伝導機構によるものとしたり、駆動源M自体のパルス制御によるものとしたり等、その他の種々の制御方式(公知機構)を採用しても良い。
すなわち、間欠回転制御機構Rは、図6(a)乃至図6(c)に示すように、駆動源Mによる回転円盤V(図5参照)の間欠回転駆動に際し、一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)がシャリ供給位置に移動している状態(図6(a)参照)から、回転円盤Vがさらに15度回転して一対の成形孔3a、3bの二箇所目(3b)がシャリ供給位置に移動した状態(図6(b)参照)にさせ、この状態から回転円盤Vがさらに30度回転して、次の一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)がシャリ供給位置に移動した状態(図6(c)参照)にさせるように作動する。
この間欠回転制御機構Rにより、図4(a)、図4(b)に示すように、ターンテーブルTの周方向へ一連の間隔をおいて複数対となって配設された各一対の成形孔3a、3bそれぞれの位置が、縦コンベア部2による1つのシャリの供給位置、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿Qへの投入位置それぞれに対応すべく形成してある。
また、図2、図3、図4(a)、図4(b)、図7(a)乃至(f)に示すように、シャリ玉成形部3の位置する搬送コンベア5の下方には、当該シャリ玉成形部3によって成形された各シャリ玉P1、P2(2貫)を、一枚の盛付皿Q上に並列配置した状態で載せるためのシャリ玉載せ機構6が設けられている。
このシャリ玉載せ機構6は、図7(c)および図7(d)に示すように、シャリ玉成形部3(一対の成形孔3a、3b)下方のシャリ玉載せ位置で一対のシャリ玉P1、P2を迎えることができるように、例えば不図示の昇降機構に連繋されたクランクアーム6bにより昇降可能とした2個一対のシャリ載せ突上型6aを備えている。
すなわち、このシャリ玉載せ機構6は、盛付皿Qの両側縁部を持ち上げてターンテーブルTのシャリ落とし孔位置に当接されるまで、2個一対のシャリ載せ突上型6aが、搬送コンベア5を介して若干前後にずれた位置でそれぞれ昇降自在となって構成されている。
一方、搬送コンベア5の他端側には、図1に示すように、一式のワサビポンプ7aにより各シャリ玉P1、P2に均一にワサビを塗布可能とするよう吐出圧力を一定に保持するための気室を設けて成るワサビノズル7bおよびその下面両側に2個一対のノズル孔を備えたワサビ塗布機構7が設けられている。このワサビノズル7b自体はクランク機構7cによって昇降自在となっている。
そして、図1に示すように、盛付皿Qは、ワサビ塗布機構7と同じ箇所において、上方にネタケースダクト11を配して成るネタ載せコンベア8に移載されるようにしてある。
また、シャリ玉成形装置には、図1に示すように、例えば液晶タッチパネル式等による画面操作部10が設けられており、該画面操作部10のタッチ設定によって、皿供給機構4の各皿支持部と、ワサビ塗布機構7のワサビポンプ7aとのそれぞれに指令信号を送り、皿供給機構4による盛付皿Qの供給枚数を指定すると同時に、ワサビ塗布機構7によるワサビ塗布の有無を指定することができるようにしている。
また、この画面操作部10は、一対の押圧成形型S3、S4の昇降時の動作速度の設定、シャリ玉載せ機構6におけるシャリ載せ突上型6aの突上時の動作速度の設定、間欠回転制御機構RによるターンテーブルTの回転速度・移動量の変更・設定等を可能にしている。
次に、以上のように構成された本発明に係るシャリ玉成形装置の使用、動作の一例について詳細に説明する。
先ず、3箇所の皿支持部に盛付皿Qをセットし、ホッパーHにシャリを投入して、装置の電源を入れる。このとき、画面操作部10のタッチ設定によって、皿供給機構4による盛付皿Qの供給枚数の指定、およびワサビ塗布機構7によるワサビ塗布の有無の指定、さらには一対の押圧成形型S3、S4の昇降時の動作速度の設定、シャリ玉載せ機構6におけるシャリ載せ突上型6aの突上時の動作速度の設定、間欠回転制御機構RによるターンテーブルTの回転速度・移動量の変更・設定等を予め行っておく。
ホッパーH内のシャリは、加熱用ヒータによって常時温められ、シャリ供給部1の解しローラで解されてから、縦コンベア部2の計量機構における繰り出しローラ2a、2bによって計量されながらシャッター2cでカットされてターンテーブルTに設けた一対の成形孔3a、3b内に逐次供給される。
このとき、一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)がシャリ供給位置に移動している(図6(a)参照)。さらに、図7(a)に示すように、皿供給機構4の各皿支持部4a、4b、4cから各1枚ずつの盛付皿Qが搬送コンベア5によってシャリ玉成形部3の下方のシャリ玉載せ位置まで移送されている。
これと同時に、図2、図4(a)に示すように、1つ隔てられた一対の成形孔3a、3b内のシャリは一対の押圧成形型S3、S4によって同時に2個ずつのシャリ玉P1、P2が成形され、さらに1つ隔てられた一対の成形孔3a、3b内の成形後のシャリ玉P1、P2は、シャリ玉載せ機構6により一対の投入型S1、S2にて同時に1つの盛付皿Qに載せられる。
このように、一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)の計量シャリ供給中に、一対の押圧成形型S3、S4によるシャリ玉P1、P2の成形動作と、一対の投入型S1、S2によるシャリ玉P1、P2の投入動作とが同時に行われる。
図3、図4(b)、図6(b)に示すように、ターンテーブルT(回転円盤V)がさらに15度回転して一対の成形孔3a、3bの二箇所目(3b)がシャリ供給位置に移動し、この成形孔3bに縦コンベア部2からの計量シャリが供給される。このとき、一対の投入型S1、S2、一対の押圧成形型S3、S4それぞれはターンテーブルT上方へ移動待機している。
図6(c)に示すように、この状態からターンテーブルT(回転円盤V)がさらに30度回転して、次の一対の成形孔3a、3bの一箇所目(3a)がシャリ供給位置に移動し、この成形孔3aに縦コンベア部2からの計量シャリが供給される。このとき、ターンテーブルTの一対の成形孔3a、3bの配置は、前記した図6(a)に示す状態と同一になる。
これによって、図2、図4(a)に示すように、1つ隔てられた一対の成形孔3a、3b内のシャリは一対の押圧成形型S3、S4によって同時に2個ずつのシャリ玉P1、P2が成形され、さらに1つ隔てられた一対の成形孔3a、3b内の成形後のシャリ玉P1、P2は、シャリ玉載せ機構6により一対の投入型S1、S2にて同時に1つの盛付皿Qに載せられる。
このシャリ玉載せ機構6においては、図7(a)に示すように、先ず、皿供給機構4の各皿支持部4a、4b、4cから各1枚ずつの盛付皿Qが搬送コンベア5によってシャリ玉成形部3の下方のシャリ玉載せ位置まで移送される。
図7(b)に示すように、搬送されてきた盛付皿Qはシャリ玉載せ位置で停止してから、図7(c)に示すように、シャリ玉載せ機構6の前後一対のシャリ載せ突上型6aが、搬送コンベア5を介して前後にずれた位置でそれぞれ上昇し、盛付皿Qの両側縁部を持ち上げてターンテーブルTのシャリ落とし孔位置に当接させ、一対のシャリ玉P1、P2を同時に迎える。
図7(d)に示すように、ターンテーブルTのシャリ落とし孔を通じて盛付皿Qに2つのシャリ玉P1、P2を載せる。このとき、図7(e)に示すように、シャリ玉載せ機構6のシャリ載せ突上型6aが下降し、一対の投入型S1、S2によって盛付皿Qごと一対のシャリ玉P1、P2が押さえ付けられる。
そして、図7(f)に示すように、シャリ玉P1、P2の2貫を盛り付けた盛付皿Qは、再度、搬送コンベア5でワサビ塗布機構7の位置まで搬送され、ワサビ塗布機構7により各シャリ玉P1、P2に均一定量のワサビが塗布される。
各シャリ玉P1、P2にワサビを塗布した後の盛付皿Qは、ネタ載せコンベア8に移載され、そこでネタケースダクト11を介してネタが載せられてから寿司レーンに移され、顧客に提供される。
P1、P2 シャリ玉
Q 盛付皿
T ターンテーブル
V 回転円板
H ホッパー
R 間欠回転制御機構
K 安全カバー
S1、S2 投入型
S3、S4 押圧成形型
W1、W2 昇降機構
M 駆動源
1 シャリ供給部
2 縦コンベア部
2a、2b 繰り出しローラ
2c シャッター
3 シャリ玉成形部
3a、3b 成形孔
4 皿供給機構
4a、4b、4c 皿支持部
4d 起立棒
5 搬送コンベア
6 シャリ玉載せ機構
6a シャリ載せ突上型
6b クランクアーム
7 ワサビ塗布機構
7a ワサビポンプ
7b ワサビノズル
7c クランク機構
8 ネタ載せコンベア
10 画面操作部
11 ネタケースダクト

Claims (3)

  1. 一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルの各成形孔にシャリを逐次供給するシャリ供給工程と、
    一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することで一対のシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形工程と、
    成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉皿載せ工程とを有するシャリ玉成形方法において、
    前記ターンテーブルは、複数対となって配設された各一対の成形孔それぞれの位置が、1つのシャリの供給位置、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
    前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
    前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
    を交互に反時計方向へ間欠回転するよう構成されていることを特徴とするシャリ玉成形方法。
  2. 一対の成形孔を、一枚の盛付皿へ2貫のシャリ玉を供給できるように並列配置させ、これを周方向へ一連の間隔をおいて複数対形成して成るターンテーブルと、
    上部に備えたホッパーから供給されたシャリを、ターンテーブルの各成形孔内に逐次供給する計量機構を備えた縦コンベア部と、
    一対の成形孔内のシャリを一対の押圧成形型により押圧することでシャリ玉を同時成形するシャリ玉成形部と、
    成形された一対の成形孔内のシャリ玉を一対の投入型により同時に一枚の盛付皿に載せるシャリ玉載せ機構とを備えているシャリ玉成形装置において、
    前記ターンテーブルは、この周方向へ一連の間隔をおいて複数対となって配設された一対の成形孔それぞれの位置が、縦コンベア部による1つのシャリの供給位置に対応する回転角度と、一対のシャリの押圧成形位置、一対のシャリの盛付皿への投入位置それぞれに対応すべく
    前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目と二箇所目相互間の回転角度と、
    前記ターンテーブルの回転中心軸に対する一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の二箇所目とこれに隣接する他の一枚皿分へのシャリ供給用の一対の成形孔の一箇所目相互間の回転角度と、
    を交互に反時計方向へ間欠回転するよう制御可能とした間欠回転制御機構を備えていることを特徴とするシャリ玉成形装置。
  3. シャリ玉載せ機構は、一対の成形孔下方のシャリ玉載せ位置で一対のシャリ玉を同時に迎えることができるよう昇降可能としたシャリ載せ突上型を備えている請求項記載のシャリ玉成形装置。
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