JP5601615B2 - 蓄電デバイス用負極活物質及びその製造方法 - Google Patents

蓄電デバイス用負極活物質及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯型電子機器や電気自動車に用いられるリチウムイオン二次電池に代表される非水二次電池等の蓄電デバイスに用いられる負極活物質及びその製造方法に関する。
近年、携帯用パソコンや携帯電話の普及に伴い、リチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスの高容量化と小サイズ化に対する要望が高まっている。蓄電デバイスの高容量化が進めば電池材料の小サイズ化も容易となるため、蓄電デバイス用電極材料の高容量化へ向けての開発が急務となっている。
例えば、リチウムイオン二次電池用の正極材料には高電位型のLiCoO2、LiCo1-xNix2、LiNiO2、LiMn24等が広く用いられている。一方、負極材料には一般に炭素質材料が用いられている。これらの材料は充放電によってリチウムイオンを可逆的に吸蔵および放出する電極活物質として機能し、非水電解液あるいは固体電解質によって電気化学的に連結されたいわゆるロッキングチェア型の二次電池を構成する。
負極において、リチウムイオンを吸蔵あるいは放出できる活物質(負極活物質)として用いられる炭素質材料には、黒鉛質炭素材料、ピッチコークス、繊維状カーボン、低温で焼成される高容量型のソフトカーボンなどがある。しかしながら、炭素材料はリチウム挿入容量が比較的小さいため、電池容量が低いという問題がある。具体的には、化学量論量のリチウム挿入容量を実現できたとしても、炭素材料の電池容量は約372mAh/gが限界である。
そこで、リチウムイオンを吸蔵および放出することが可能であり、カーボン系材料を超える高容量密度を有する負極活物質として、SnOを含有する負極活物質が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1で提案されている負極活物質は、充放電時にLiイオンの吸蔵および放出反応に起因する体積変化を緩和できず、繰り返し充放電した際に負極活物質の構造劣化が著しく亀裂が生じやすくなる。亀裂が進行すると、場合によっては負極活物質中に空洞が形成され、微粉化してしまうこともある。負極活物質に亀裂が生じると、電子伝導パスが分断されるため、繰り返し充放電した後の放電容量(充放電サイクル特性)の低下が問題となっていた。
また、上記の問題を解決するために、酸化スズを主体とする酸化物からなる負極活物質と、当該負極活物質を溶融法により製造する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、酸化スズおよびケイ素を含有する酸化物からなり、均質で比表面積の大きい負極活物質を製造するための方法として、ゾルゲル法による製造方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、これらの製造方法で製造された負極活物質は、初回の充電容量に対する放電容量の比率(初回充放電効率)が低く、また繰り返し充放電した後の放電容量(サイクル特性)の低下が問題となっていた。
また、酸化スズを主体とする非晶質酸化物を用いることで、リチウムイオンの吸蔵および放出に伴う体積変化を緩和でき、充放電サイクルに優れた非水二次電池用負極活物質が提案されている(例えば、特許文献4および5参照)。しかし、これらの負極活物質は、非晶質酸化物とするために、リチウムイオンの吸蔵および放出に関係しない、酸化スズ以外の酸化物を相当量含有している。そのため、負極活物質の単位質量あたりの酸化スズ含有量が少なく、さらなる高容量化が困難であるという問題があった。
特許第2887632号公報 特許第3498380号公報 特許第3890671号公報 特許第3605866号公報 特許第3605875号公報
本発明の課題は、初回充放電効率およびサイクル特性に優れた蓄電デバイス用負極活物質を提供することである。
本発明者等は種々の検討を行った結果、非水二次電池等の蓄電デバイスに用いられ、少なくともSnOとP25を含有する負極活物質であって、CuKα線を用いた粉末X線回折(粉末XRD)測定によって得られる回折線プロファイルにおいて、2θ値で10〜45°に検出されるブロードな非晶成分によるハローパターン(非晶質ハロー)を制御することで、前記の課題を解決できることを見出し、本発明として提案するものである。
すなわち、本発明は、少なくともSnOとP25を含有する蓄電デバイス用負極活物質であって、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P2のピーク頂点の位置が2θ値で25.0〜29.0°であることを特徴とする。
本発明者等は、蓄電デバイス用負極活物質におけるSnx+(0<x≦4)イオンの価数、リン酸ネットワークのSnx+イオンに対する包括状態に着目し、これらを適宜制御することにより初回充放電効率とサイクル特性に優れた蓄電デバイスが得られることを見出した。具体的には、粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて、2θ値で10〜45°の非晶質ハローについて、2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1がリン酸ネットワークの成分に帰属でき、22.5°より高角度側のピーク成分P2はスズ由来の成分に帰属できることを発見し、これら二成分で非晶質ハローをカーブフィッティングして得られたP2のピーク頂点の位置を2θ値で25.0〜29.0°に規制することにより、初回充放電効率とサイクル特性に優れた蓄電デバイスが得られることがわかった。以下に、詳細なメカニズムを説明する。
例えば非水二次電池の一例として、リチウムイオン二次電池は充放電の際、負極にて以下のような反応が起こることが知られている。
Snx++xe‐→Sn ・・・(1)
Sn+yLi++ye‐←→LiySn ・・・(2)
まず初回の充電時に、Snx+イオンが電子を受容して金属Snが生成する反応が不可逆的に起こる(式(1))。続いて、生成した金属Snは正極から電解液を通って移動したLiイオンと回路から供給された電子と結合し、Sn−Li合金を形成する反応が起こる。当該反応は、充電時には右方向に反応が進み、放電時には左方向に進む可逆反応として起こる(式(2))。
ここで初回の充電時に生じる式(1)の反応に着目すると、当該反応に要するエネルギーが小さければ小さいほど、初回充電容量が小さくなり、結果として初回充放電効率に優れることになる。したがって、Snx+イオンの価数が小さいほど、還元に必要な電子が少なくて済むため、二次電池の初回充放電効率を向上させるために有利である。
CuKα線を用いた粉末X線回折測定において、Sn原子の価数が4価であるSnO2(Cassiterite、正方晶系、空間群P4/nmm)の結晶性回折線のメインピークは26.6°(ミラー指数(hkl)=(110))である。一方、Sn原子の価数が2価であるSnO(Romarchite、正方晶系、空間群P42/mnm)の結晶性回折線のメインピークは29.9°(ミラー指数(hkl)=(101))に検出される。このため、Sn原子が低価数化することでメインピークが高角度側に検出される。
本発明の負極活物質中のSnx+イオンは、SnOやSnO2のような結晶物(秩序構造)でなく、非晶質酸化物(無秩序構造)であるため、Snx+イオンとして価数xが連続的に変化した状態で存在する。このため、粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルはブロードな散乱帯となり、22.5°より高角度側に検出されるピーク成分P2のピーク頂点の2θ値は、前記Snx+イオンの平均価数を反映している。そこで、P2のピーク頂点の位置を上記範囲に規制することにより、初回充放電効率に優れた二次電池を得ることが可能となる。
ところで、初回充電時にSnx+イオンからLiySnの合金形成が起こるとき、負極活物質は、正極材料から放出されたy個のリチウムイオンを吸蔵し体積膨張を起こす。この体積変化は結晶構造学の観点から見積もることができる。たとえば、SnO結晶は結晶単位格子の長さが3.802Å×3.802Å×4.836Åの正方晶系であるため、結晶単位体積は69.9Å3となる。この結晶単位格子内にSn原子は2個存在するので、Sn1原子あたりの占有体積は34.95Å3となる。一方、充電時に形成されるLiySn合金としては、Li2.6Sn、Li3.5Sn、Li4.4Snなどが知られている。例えば充電時にLi4.4Snの合金が形成された場合を考えると、Li4.4Sn(立方晶系、空間郡F23)の単位格子の長さは19.78Å×19.78Å×19.78Åであるため、格子単位体積は7739Å3となる。この単位格子内にSn原子は80個存在するので、Sn1原子あたりの占有体積は96.7Å3となる。このため、負極材料にSnO結晶を用いると、初回充電時にSn原子の占有体積が2.77倍(96.7Å3/34.95Å3)膨張することになる。
つぎに、放電時は前記反応式(2)が左方向に進み、LiySn合金からLiイオンと電子がそれぞれy個放出されて金属Snが形成されるため、負極活物質は体積収縮する。この場合の収縮率を前述のように結晶学的観点から求める。金属Snの単位格子の長さは5.831Å×5.831Å×3.182Åの正方晶系であり、単位格子体積は108.2Å3になる。この格子内にSn原子は4個存在するため、Sn1原子あたりの占有体積は27.05Å3になる。このため、LiySn合金がLi4.4Snである場合、負極活物質中の放電反応が進行して金属Snが生成されると、Sn原子の占有体積は0.28倍(27.5Å3/96.7Å3)に収縮する。
また、2回目以降の充電時は反応式(2)が右方向に進み、金属Snがy個のLiイオンと電子をそれぞれ吸蔵し、LiySnの合金が形成されるため、負極活物質は体積膨張する。このとき、金属SnからLi4.4Snが形成される場合、Sn原子の占有体積が3.52倍(96.7Å3/27.5Å3)に膨張する。
このように、SnOを含有する負極活物質は充放電の際に著しく体積変化を伴うため、繰り返し充放電した際に負極活物質に亀裂が生じやすくなる。亀裂が進行すると、場合によっては負極活物質中に空洞が形成され、微粉化してしまうこともある。負極活物質に亀裂が生じると、電子伝導網が分断されるため、充放電容量が低下しやすくなり、サイクル特性低下の原因となる。
本発明では、負極活物質中のSnx+イオンがリン酸ネットワークに包括された状態で存在するため、充放電に伴うSn原子の体積変化を当該リン酸ネットワークで緩和することができる。ここで、Snx+イオンの価数はリン酸ネットワークの酸素原子が有する孤立電子対による配位の影響を受けるため、ピーク成分P2のピーク頂点の2θ値は、Snx+イオンの平均価数だけでなく、Snx+イオンへのリン酸ネットワークの包括状態も反映していると考えられる。本発明の負極活物質は、P2のピーク頂点の位置を上記範囲に規制することにより、Snx+イオンへのリン酸ネットワークの包括状態を制御し、充放電に伴うSn原子の体積変化を効果的に緩和することができる。結果として、繰り返し充放電した際のサイクル特性に優れた二次電池を得ることが可能となる。
また、本発明は、少なくともSnOとP25を含有する蓄電デバイス用負極活物質であって、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P1のピーク面積A1とP2のピーク面積A2が、A1/A2=0.01〜8の関係を満たすことを特徴とする。
既述のように、ピーク成分P1はリン酸ネットワークの成分に帰属でき、ピーク成分P2はスズ由来の成分に帰属できる。したがって、これらのピーク成分に関するピーク面積の比A1/A2を上記範囲に規制することにより、Snx+イオンへのリン酸ネットワークの包括状態を制御することができ、充放電に伴うSn原子の体積変化を効果的に緩和することができる。結果として、繰り返し充放電した際のサイクル特性に優れた二次電池等の蓄電デバイスを得ることが可能となる。
本発明の負極活物質は、モル%で、SnO 45〜95%、P25 5〜55%を含有することが好ましい。
また、本発明の負極活物質は、非晶質であることが好ましい。
当該構成により、リチウムイオンの吸蔵および放出に伴う体積変化を緩和できる負極活物質となり、充放電サイクル特性に優れた二次電池等の蓄電デバイスを得ることができる。なお、「非晶質である」とは、CuKα線を用いた粉末X線回折測定において結晶性回折線が検出されないものをいい、結晶化度が実質的に0%、具体的には結晶化度が0.1%以下であることを指す。
また、本発明は、上記の蓄電デバイス用負極活物質を製造する方法であって、原料粉末を還元雰囲気または不活性雰囲気中で溶融してガラス化することを特徴とする。
当該方法によれば、負極材料中のSnイオンの価数を低減することができるため、既述の理由から、初回充放電効率に優れた蓄電デバイスを得ることができる。
上記の製造方法で用いる原料粉末は、リンとスズを含む複合酸化物であることが好ましい。
出発原料粉末にリンとスズを含む複合酸化物を用いることにより、均質性に優れた負極活物質が得られやすくなる。さらに、当該負極活物質を含有する負極材料を負極として用いることにより、放電容量が安定した蓄電デバイスが得られる。
表2の実施例4の負極材料の粉末X線回折線プロファイルを示す図である。 表2の実施例4の負極材料の粉末X線回折線プロファイルに対し、直線フィットによりバックグラウンドを差し引く際のベースラインを示した図である。 表2の実施例4の負極材料について、バックグラウンドを差し引いた回折線プロファイルをピーク成分P1とP2でカーブフィッティングした図である。
本発明に係る蓄電デバイス用負極活物質は、少なくともSnOとP25を含有し、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P2のピーク頂点の位置が2θ値で25.0〜29.0°である。
ピーク成分P2の位置が2θ値で25.0°より小さいと、負極活物質中のSnイオンはリン酸ネットワークに存在する酸素原子の孤立電子対により、配位の影響を強く受けた状態で存在することになる。結果として、初回充電時において、負極活物質中のSn原子を金属Snに還元するのに要する電子、さらには電荷補償に要するリチウムイオンを過剰に必要とするため、初回充放電効率が著しく低下する。一方、ピーク成分P2のピーク位置が29.0°より大きいと、負極活物質中の酸化スズがリン酸ネットワークに十分に包括されておらず、主にSnO分子団で存在することを意味する。このため、繰り返し充放電した際に、負極活物質中で体積変化が局所的に起こり、リン酸ネットワークの骨格が破壊され構造を引き起こす。結果として、繰り返し充放電した際に放電容量が低下する傾向がある。ピーク成分P2のピーク位置の好ましい範囲は25.1〜28.8°、25.3〜28.5°、25.5〜28.3°、さらには25.7〜28.0°である。なお、ピーク成分P2のピーク位置は、負極活物質中のSnOとP25の比や溶融雰囲気を適宜調整することにより、上記範囲に規制することができる。
また、本発明に係る蓄電デバイス用負極活物質は、別の形態として、少なくともSnOとP25を含有し、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P1のピーク面積A1とP2のピーク面積A2が、A1/A2=0.01〜8の関係を満たす。
ピーク面積比A1/A2が0.01より小さいと、鎖状のリン酸が負極活物質中にわずかにしか存在しておらず、鎖が切断され孤立したリン酸の状態で存在し、酸化スズがリン酸ネットワークにより十分に包括されていないことを意味する。このため、繰り返し充放電に伴う負極活物質の体積変化により、リン酸骨格が破壊されやすく、構造破壊を引き起こすおそれがある。結果として、繰り返し充放電した際に放電容量が低下する傾向がある。一方、ピーク面積比A1/A2が8より大きいと、負極活物質中のSnイオンが、リン酸ネットワークにおける酸素原子が有する孤立電子対によって、配位の影響を強く受けた状態で存在する。このため、初回充電時に負極活物質中のSn原子を金属Snに還元するのに要する電子、さらには電荷補償に要するリチウムイオンを過剰に必要とし、初回充放電効率が著しく低下する。ピーク面積比A1/A2の好ましい範囲は0.02〜7.5、0.1〜6.5、0.2〜5.5、さらには0.3〜4.5である。
なお、ピーク面積比A1/A2は、負極活物質中のSnOとP25の比や溶融雰囲気を適宜調整することにより、上記範囲に規制することができる。
上記のように、本発明に係る蓄電デバイス用負極活物質は、少なくともSnOとP25を含有する。
SnOは負極材料中でリチウムイオンを吸蔵および放出するサイトとなる活物質成分である。SnOの含有量は、モル%で、45〜95%、50〜90%、特に55〜85%であることが好ましい。SnOの含有量が45%より少ないと、負極活物質単位質量当たりの容量が小さくなる。SnOの含有量が95%より多いと、負極活物質中の非晶質成分が少なくなるため、充放電時のリチウムイオンの吸蔵および放出に伴う体積変化を緩和できずに、急速な放電容量の低下を招くおそれがある。なお、本発明においてSnO成分含有量は、SnO以外の酸化スズ成分(SnO2等)もSnOに換算して合算したものを指す。
25は網目形成酸化物であり、SnOのリチウムイオンの吸蔵および放出サイトを包括し、リチウムイオンが移動可能な固体電解質としての機能を果たす。P25の含有量は、モル%で、5〜55%、10〜50%、特に15〜45%であることが好ましい。P25の含有量が5%より少ないと、充放電時のリチウムイオンの吸蔵および放出に伴うSnOの体積変化を緩和できず構造劣化を起こすため、繰り返し充放電時の放電容量の低下が大きくなりやすい。P25の含有量が55%より多いと、Sn原子とともに安定な結晶(例えばSnP27)を形成しやすく、鎖状P25における酸素原子が有する孤立電子対によるSn原子への配位結合の影響がより強い状態になる。結果として、ピーク成分P2のピーク位置が低角度側にシフトするため、初回充放電効率が低下する傾向がある。
SnOとP25のモル比(SnO/P25)は、0.8〜19、1〜18、特に1.2〜17であることが好ましい。SnO/P25が0.8より小さいと、SnOにおけるSn原子がP25の配位の影響を受けやすくなり、ピーク成分P2のピーク位置が低角度側にシフトするため初回充放電効率が低下する傾向がある。一方、SnO/P25が19より大きいと、繰り返し充放電した際に放電容量が低下しやすくなる。これは、負極活物質中のSnOに配位するP25が少なくなってP25がSnOを十分に包括できず、結果として、リチウムイオンの吸蔵および放出に伴うSnOの体積変化を緩和できなくなり、構造劣化を引き起こすためであると考えられる。
また、本発明に係る負極活物質には、上記成分に加えて、さらに種々の成分を添加することができる。例えば、CuO、ZnO、B23、MgO、CaO、Al23、SiO2、R2O(RはLi、Na、KまたはCsを示す)を合量で0〜20%、0〜10%、特に0〜7%含有することができる。20%より多いとガラス化し易くなるが、リン酸ネットワークが切断され易くなる。結果的に、繰り返し充放電した際に放電容量が低下する傾向がある。また、A1が減少しピーク面積比A1/A2が小さくなるためサイクル特性が悪化する。
本発明に係る負極活物質は、例えば複数の酸化物成分を含有する非晶質および/または結晶質からなる。この負極活物質は、結晶化度が95%以下、80%以下、70%以下、50%以下、特に30%であることが好ましく、最も好ましくは実質的に非晶質であることが好ましい。SnOを高い割合で含有する負極活物質において、結晶化度が小さい(非晶質相の割合が大きい)ほど、繰り返し充放電時の体積変化を緩和でき放電容量の低下抑制の観点から有利である。
負極活物質の結晶化度は、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる2θ値で10〜60°の回折線プロファイルにおいて、結晶性回折線と非晶質ハローにピーク分離することで求められる。具体的には、回折線プロファイルからバックグラウンドを差し引いて得られた全散乱曲線から、10〜45°におけるブロードな回折線(非晶質ハロー)をピーク分離して求めた積分強度をIa、10〜60°において検出される各結晶性回折線をピーク分離して求めた積分強度の総和をIcとした場合、結晶化度Xcは次式から求められる。
Xc=[Ic/(Ic+Ia)]×100(%)
本発明に係る負極活物質は、金属と酸化物の複合酸化物からなる相または金属と金属の合金相を含有していてもよい。
なお、本発明に係る負極活物質を含有する負極材料を用いた非水二次電池等の蓄電デバイスを充放電した後は、当該負極材料はリチウム酸化物、Sn−Li合金または金属スズを含有する場合がある。
本発明に係る負極活物質は、例えば原料粉末を加熱溶融してガラス化することにより製造される。ここで、原料粉末の溶融は還元雰囲気または不活性雰囲気中で行うことが好ましい。
Snを含む酸化物は、溶融条件によってSn原子の酸化状態が変わりやすく、大気中で溶融した場合、望まないSnO2の結晶が融液表面や融液中に形成され、結果、初回充放電効率の低下とサイクル特性の悪化を招く。しかし、還元雰囲気または不活性雰囲気中で溶融を行うことで、負極活物質中のSnイオンの価数の増加を抑制することができる。結果として、望まないSnO2やSnP27などの結晶形成を抑制でき、初回充放電効率およびサイクル特性に優れた二次電池等の蓄電デバイスを得ることが可能となる。
還元雰囲気で溶融するには、溶融槽中へ還元性ガスを供給することが好ましい。還元性ガスとしては、体積%で、N2 90〜99.5%、H2 0.5〜10%、特にN2 92〜99%、H2が1〜8%の混合気体を用いることが好ましい。
不活性雰囲気で溶融する場合は、溶融槽中へ不活性ガスを供給することが好ましい。不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウムのいずれかを用いることが好ましい。
還元性ガスまたは不活性ガスは、溶融槽において溶融ガラスの上部雰囲気に供給してもよいし、バブリングノズルから溶融ガラス中に直接供給してもよく、両手法を同時に行ってもよい。
また、溶融温度は500℃〜1300℃であることが好ましい。溶融温度が1300℃より高いと、負極活物質中のリン酸ネットワークが切断されやすくなる。また、孤立したリン酸と酸化スズとが結晶を形成したり、リン酸ネットワークに包括されなかったSnO成分が金属SnとSnO2結晶に分解し、初回充放電効率およびサイクル特性が低下する傾向がある。一方、溶融温度が500℃より低いと、均質な非晶質材料を得ることが困難となる。
また、上記の製造方法において、出発原料粉末には、リンとスズを含む複合酸化物を使用することが好ましい。出発原料粉末にリンとスズを含む複合酸化物を用いることにより、失透異物が少なく均質性に優れた負極活物質が得られやすくなる。当該負極活物質を含有する負極材料を負極として用いることにより、放電容量が安定した蓄電デバイスが得られる。リンとスズを含む複合酸化物としては、ピロリン酸第一錫(Sn227)が挙げられる。
尚、非水二次電池等の蓄電デバイスの負極は、以上に説明した負極活物質を含有する負極材料を用いて形成する。この負極材料は、具体的には、負極活物質に対して、熱硬化性樹脂等のバインダーや、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、高導電性カーボンブラック、グラファイト等の導電助剤を添加してなる。
また、本発明の負極活物質及び負極材料は、リチウムイオン二次電池に限らず、他の非水系二次電池や、さらには、非水系電気二重層キャパシタ用の正極材料とリチウムイオン二次電池用の負極材料を組み合わせたハイブリッドキャパシタ等にも適用できる。
ハイブリッドキャパシタであるリチウムイオンキャパシタは、正極と負極の充放電原理が異なる非対称キャパシタの一種である。リチウムイオンキャパシタは、リチウムイオン二次電池用の負極と電気二重層キャパシタ用の正極を組み合わせた構造を有している。ここで、正極は表面に電気二重層を形成し、物理的な作用(静電気作用)を利用して充放電するのに対し、負極は既述のリチウムイオン二次電池と同様にリチウムイオンの化学反応(吸蔵および放出)により充放電する。
リチウムイオンキャパシタの正極には、活性炭、ポリアセン、メソフェーズカーボンなどの高比表面積の炭素質粉末などからなる正極材料が用いられる。一方、負極には、本発明の負極材料に対しリチウムイオンと電子を吸蔵したものを用いることができる。
本発明の負極活物質にリチウムイオンと電子を吸蔵する手段は特に限定されない。例えば、リチウムイオンと電子の供給源である金属リチウム極をキャパシタセル内に配置し、本発明の負極活物質を含む負極と直接あるいは導電体を通じて接触させてもよいし、別のセルで本発明の負極活物質に予めリチウムイオンと電子を吸蔵させたうえで、キャパシタセルに組み込んでもよい。
以下、本発明の蓄電デバイス用負極活物質を、実施例を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)非水二次電池用負極材料の作製
表1および2に実施例1〜6および比較例1、2を示す。各負極活物質は以下のようにして作製した。
表1および2に示す組成となるように、主原料としてスズとリンの複合酸化物(ピロリン酸第一錫:Sn227)を用い、各種酸化物、炭酸塩原料などで原料粉末を調製した。原料粉末を石英ルツボに投入し、電気炉を用いて窒素雰囲気にて950℃、40分間の溶融を行い、ガラス化した。
次いで、溶融ガラスを一対の回転ローラー間に流し出し、急冷しながら成形し、厚み0.1〜2mmのフィルム状のガラスを得た。このフィルム状ガラスをφ2〜3cmのジルコニアボールを用いたボールミルに投入し、100rpmで3時間粉砕した後、目開き120μmの樹脂製篩に通過させ、平均粒径D50が8〜15μmのガラス粗粉末を得た。次いで、このガラス粗粉末をφ5mmのジルコニアボールを用いたボールミルに投入し、エタノールを添加して40rpmで5時間粉砕した後、200℃で4時間乾燥して平均粒径2〜5μmのガラス粉末(非水二次電池用負極活物質)を得た。
各試料について粉末X線回折測定を行うことにより結晶構造を同定した。実施例1〜4、6の負極活物質は非晶質であり、結晶は検出されなかった。実施例5は概ね非晶質であったが、一部結晶が検出された。
(2)粉末X線回折(粉末XRD)測定
粉末X線回折測定装置としてRIGAKU社製RINT2000、X線源にCu−Kα線を用いて、次の条件で各試料を測定することで回折線プロファイルを得た(図1参照)。
管電圧/管電流:40kV/40mA
発散・散乱スリット:1°
受光スリット:0.15mm
サンプリング幅:0.01°
測定範囲:10〜60°
測定速度:0.1°/sec
積算回数:5回
(3)分析とデータ解析
解析・定量ソフトとしてMaterials Data Inc.製JADE Ver.6.0を用いて、以下の手順により前記回折線プロファイルのデータ解析を行った。
(a) まず、10〜60°の範囲における回折線プロファイルにおいて、結晶性回折線以外の非晶質ハローをスムージングした。具体的には、Savitzky−Golayフィルタ法に基づき、放物線フィルタを用いてデータポイント数99で平滑化した後、2θが10〜45°の範囲をトリミングした。当該範囲内で回折線プロファイルの強度がマイナスにならないように回折線プロファイルを直線フィットし(図2参照)、バックグラウンドを差し引いた。
(b) バックグラウンドを差し引いて得られた回折線プロファイルにおいて、ピーク頂点の2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と、22.5°より高角度側にピーク頂点を固定していないピーク成分P2を作成した(ここで、ピーク成分P1は負極材料中のリン酸成分に由来する。ピーク成分P2は負極材料中のスズ成分に由来し、頂点の2θ値はスズの酸化状態を反映している)。なお、2θが10〜45°の回折線プロファイルにおいて、結晶性回折線が認められる場合、ピーク頂点および非対称性パラメータを固定していない結晶性回折線のピーク成分を追加した。
(c) ピーク成分P1およびP2について、pseudo−Voight関数によりカーブフィッティングした。ここで、カーブフィッティングによりピーク成分P1、P2が一義的に決定できるように、ピーク成分P1とP2の非対称性パラメータをそれぞれ−0.75、−0.55にそれぞれ固定した。
(d) 回折線プロファイルとカーブフィッティングして得られた曲線のフィッティング残差が22%以下、かつ各ピーク成分P1とP2のピークの半価幅(FWHM)が2〜20の範囲内になるように繰り返し精密化を行った(図3参照)。
(e) 得られたピーク成分P2のピーク頂点の2θ値、および、ピーク成分P1およびP2のピーク面積A1およびA2をそれぞれ求めた。
(4)負極の作製
上記で得られたガラス粉末(負極活物質)に対し、バインダーとしてポリイミド樹脂、導電性物質としてケッチェンブラックを、ガラス粉末:バインダー:導電性物質=85:10:5(重量比)の割合となるように秤量し、N−メチルピロリドン(NMP)に分散した後、自転・公転ミキサーで十分に撹拌してスラリー状の負極材料を得た。次に、隙間150μmのドクターブレードを用いて、得られたスラリーを負極集電体である厚さ20μmの銅箔上にコートし、乾燥機を用いて70℃で乾燥後、一対の回転ローラー間に通してプレスすることにより電極シートを得た。この電極シートを電極打ち抜き機で直径11mmに打ち抜き、200℃で10時間減圧乾燥することでポリイミド樹脂をイミド化させて円形の作用極を得た。
(5)試験電池の作製
コインセルの下蓋に、上記作用極を銅箔面が下向きになるように載置し、その上に60℃で8時間減圧乾燥した直径16mmのポリプロピレン多孔質膜(ヘキストセラニーズ社製セルガード#2400)からなるセパレータ、および対極である金属リチウムを積層し、試験電池を作製した。電解液としては、1M LiPF6溶液/EC:DEC=1:1(EC=エチレンカーボネート、DEC=ジエチルカーボネート)を用いた。なお試験電池の組み立ては露点温度−60℃以下の環境で行った。
(6)充放電試験
充電(負極材料へのリチウムイオンの吸蔵)は、0.2mAで2Vから0VまでCC(定電流)充電を行った。次に、放電(負極材料からのリチウムイオンの放出)は、0.2mAの定電流で0Vから2Vまで放電させた。この充放電サイクルを繰り返し行った。
表1および2に実施例および比較例の負極活物質を用いた電池について、充放電試験を行った際の初回の充放電特性と、繰り返し充放電した際のサイクル特性の結果を示した。
Figure 0005601615
Figure 0005601615
実施例1〜6の負極活物質を用いた電池の初回放電容量は670mAh/g以上であり、50サイクル目の放電容量は411mAh/g以上と良好であった。一方、比較例1の負極活物質を用いた電池は初回放電容量が392mAh/gと低かった。また、比較例2の負極活物質を用いた電池は初回放電容量は901mAh/gであったが、50サイクル目の放電容量は52mAh/gと著しく低下した。
本発明の蓄電デバイス用負極活物質は、ノートパソコンや携帯電話等の携帯型電子機器や電気自動車等に使用されるリチウムイオン非水二次電池、さらにリチウムイオンキャパシタ等のハイブリッドキャパシタなどに好適である。

Claims (7)

  1. 少なくともSnOとP25を含有する蓄電デバイス用負極活物質であって、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P2のピーク頂点の位置が2θ値で25.0〜29.0°であることを特徴とする蓄電デバイス用負極活物質。
  2. 少なくともSnOとP25を含有する蓄電デバイス用負極活物質であって、CuKα線を用いた粉末X線回折測定によって得られる回折線プロファイルにおいて2θ値で10〜45°に非晶質ハローを有し、当該範囲にて2θ値を22.5°に固定したピーク成分P1と22.5°より高角度側のピーク成分P2の二成分でカーブフィッティングした際に、P1のピーク面積A1とP2のピーク面積A2が、A1/A2=0.01〜8の関係を満たすことを特徴とする蓄電デバイス用負極活物質。
  3. モル%で、SnO 45〜95%、P25 5〜55%を含有することを特徴とする請求項またはに記載の蓄電デバイス用負極活物質。
  4. 非晶質であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の蓄電デバイス用負極活物質。
  5. 請求項からのいずれかに記載の蓄電デバイス用負極活物質を含有する蓄電デバイス用負極材料。
  6. 請求項からのいずれかに記載の蓄電デバイス用負極活物質を製造する方法であって、原料粉末を還元雰囲気または不活性雰囲気中で溶融してガラス化することを特徴とする蓄電デバイス用負極活物質の製造方法。
  7. 原料粉末が、リンとスズを含む複合酸化物であることを特徴とする請求項に記載の蓄電デバイス用負極活物質の製造方法。
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