JP5601136B2 - 弁開閉制御装置 - Google Patents

弁開閉制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5601136B2
JP5601136B2 JP2010225622A JP2010225622A JP5601136B2 JP 5601136 B2 JP5601136 B2 JP 5601136B2 JP 2010225622 A JP2010225622 A JP 2010225622A JP 2010225622 A JP2010225622 A JP 2010225622A JP 5601136 B2 JP5601136 B2 JP 5601136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
lift amount
valve opening
pulse signal
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010225622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012077717A (ja
Inventor
菊太郎 宇田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2010225622A priority Critical patent/JP5601136B2/ja
Publication of JP2012077717A publication Critical patent/JP2012077717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5601136B2 publication Critical patent/JP5601136B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

本発明は、カムシャフトを廃止し、吸気バルブ及び排気バルブを電子制御するようにしたカムレスエンジンの弁開閉制御装置に係り、同一エンジンサイクル内で実リフト量を目標リフト量に合致させることができ、しかも、バルブに働く力の変動に対応して実リフト量を目標リフト量に合致させることができる弁開閉制御装置に関する。
近年、エンジンに対する排気ガス規制強化と燃費改善の要求拡大に伴い、エンジンの燃焼制御が高度化している。燃焼制御のひとつとして、吸気バルブ及び排気バルブの開閉時期とリフト量をエンジンの運転状態に応じて変化させる可変動弁制御がある。カムシャフトを有するエンジンにおいてカムシャフトで決まる開閉時期とリフト量に対して変化を与える可変動弁制御が既に普及している。
これに対し、本発明者は、カムシャフトを使わずに、電磁弁で制御された油圧により、クランク角に対して機械的に固定されない開閉時期とリフト量で吸気バルブ及び排気バルブを動作させるカムレスエンジンを研究開発中である。
図3に、本発明者が研究開発中のカムレスエンジンに用いる弁開閉制御装置301を示す。弁開閉制御装置301は、吸気バルブと排気バルブのどちらも同じである。
シリンダヘッドに挿通されたバルブ本体302は、スプリング303によって閉弁方向に付勢されている。シリンダヘッドに取り付けられたカムレスブロックには、バルブ本体302の上端側を動作油で圧してバルブ本体302を押し下げるための油圧制御室304が設けられている。油圧制御室304には、開弁用電磁弁305からの動作油が導入されるライン306が接続されている。開弁用電磁弁305には、高圧の動作油を供給する高圧油圧ポンプ307からの動作油が導入されるライン308が接続されている。開弁用電磁弁305に後述する開弁パルス信号が入力されると、開弁用電磁弁305内でライン306,308間を塞いでいたプランジャ309が退くことにより、高圧の動作油が油圧制御室304に導入され、バルブ本体302が押し下げられてバルブが開くようになっている。開弁パルス信号がなくなるとプランジャ309が進出してライン306,308間を塞ぎ、油圧制御室304への動作油の導入が止まる。
油圧制御室304には、低圧の動作油を蓄える低圧供給ユニット310からのライン311が接続されている。その接続口は、閉弁用電磁弁312のプランジャ313に取り付けられた油抜き弁314によって塞がれている。閉弁用電磁弁312に後述する閉弁パルス信号が入力されると、接続口を塞いでいた油抜き弁314がプランジャ313によって開かれ、油圧制御室304の動作油が低圧供給ユニット310に抜けるため、バルブ本体302がスプリング303によって押し上げられてバルブが閉じるようになっている。
高圧油圧ポンプ307は、クランクシャフト315により駆動される。クランクシャフト315には、クランク角度検出用のクランク角度プーリ316が取り付けられている。
クランク角度プーリ316に臨ませてクランク角度センサ317が設けられている。シリンダヘッドには、バルブ本体302の変位量であるリフト量(シリンダ内への突き出し量)を検出するリフト量センサ318が設けられている。高圧油圧ポンプ307からの油圧のライン308には、油圧を検出する油圧センサ319が設けられている。
弁開閉制御は、ECM(Engine Control Module)、又はCPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro Processor Unit)と呼ばれるプログラム式デジタル演算回路(以下、ECM)320においてプログラム(ソフトウェア)が実行されることで行われる。各センサの出力はECM320のIOポートに入力される。また、ECM320がIOポートから各部に指令する信号は、ドライバ321を介して各部へ出力される。
1つのバルブのために開弁用電磁弁305と閉弁用電磁弁312がひとつずつある。1つのシリンダに2つの吸気バルブと2つの排気バルブがあるので、6気筒エンジンでは、全部で24個のバルブがあり、電磁弁は48個となる。
図4に示されるように、バルブ本体302は、油圧制御室304内からシリンダヘッド(図示せず)を貫通させて設けられた軸部322と、軸部322の先端で径が拡大されシリンダと吸排気ポート(図示せず)を遮断する傘部323と、軸部322の途中で径が拡大されたコッタ324とからなる。コッタ324には、スプリング303の後端を覆うアッパーシート325が当接されている。スプリング303の先端はシリンダヘッドに支持されている。これにより、油圧制御室304に動作油が導入されると、バルブ本体302がシリンダ内に向けて移動(リフト)し、傘部323がシリンダとポートを開放する。油圧制御室304と低圧供給ユニット310からのライン311との接続口を閉弁用電磁弁312のプランジャ313に取り付けられた油抜き弁314が開放すると、スプリング303の力でバルブ本体302が元に戻る。バルブ本体302の戻り位置(傘部323が完全に遮断となる位置)に合わせて、磁石326が設けられる。この磁石326は、アッパーシート325を吸引することでバルブ本体302を戻り位置に安定確保するためのものである。
図5(a)に示されるように、リフト量を制御することができる。すなわち、開弁用電磁弁305に印加する開弁パルス信号の時間幅により油圧制御室304に導入される油量を増減することで、バルブ本体302が押し下げられる距離、すなわちリフト量が制御できる。閉弁の動作は、基本的に全閉状態(傘部323が完全に遮断の状態)になるまで行うものとし、途中保持は行わないので、閉弁パルス信号の時間幅は開弁時のリフト量に対して十分余裕を持った長い時間とするのが好ましい。
図5(b)に示されるように、開弁タイミングを変化させることができる。また、図5(c)に示されるように、閉弁タイミングを変化させることができる。開弁パルス信号、閉弁パルス信号を何度のクランク角度で出力するかによりバルブを開く時期、閉じる時期が決まる。
このようにカムレスエンジンでは、開閉時期とリフト量が機械的にクランク角度に依存するのではなく、ECM320からのパルス信号により開閉時期とリフト量を自由に制御することができる。実際には、ECM320は、エンジン状態を表すエンジンパラメータに基づいて適切な開閉時期及びリフト量を求め、これに基づいて開弁パルス信号及び閉弁パルス信号を生成することになる。
再表02/079614号公報
図3の弁開閉制御装置301は、吸排気バルブの開弁時に、種々の要因により、開弁パルス信号の時間幅として与えた目標リフト量とリフト量センサ318で検出した実リフト量との間に誤差が生じる。要因としては、動作油の圧力変動、スプリング303の力のバラツキなどがある。弁開閉制御装置301では、目標リフト量と実リフト量との誤差を減らすため、目標リフト量に対して実リフト量に過不足があるとその過不足分で目標リフト量を補正するフィードバック制御を行っている。
しかしながら、開弁パルス信号が出力されてから、弁が開き始める(バルブ本体のリフトが始まる)までに、種々の要因による遅延がある。要因としては、シリンダ内とポート間の圧力差、電磁弁の遅延、油圧系統の遅延などがある。このため、実リフト量を目標リフト量にリアルタイムで一致させられない。そこで、当該エンジンサイクルで算出した補正量は、次回以降のエンジンサイクルの目標リフト量にフィードバックしている。
このフィードバック制御では、誤差がゼロに収束するまで、例えば、数十エンジンサイクルにわたる時間を要する。エンジンパラメータが安定している定常運転であれば、目標リフト量も安定しており、収束を待つことができるが、エンジンパラメータが激しく変化する過渡運転では、目標リフト量が頻繁に変化するため、実リフト量を目標リフト量に追従させることはできない。また、定常運転で目標リフト量が安定であっても、筒内圧力や作動油圧力が変動するとリフト量が変動するため、実リフト量が目標リフト量に合わなくなる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、同一エンジンサイクル内で実リフト量を目標リフト量に合致させることができ、しかも、バルブに働く力の変動に対応して実リフト量を目標リフト量に合致させることができる弁開閉制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、シリンダヘッドに挿通されたバルブ本体と、前記バルブ本体を閉弁方向に付勢するスプリングと、前記シリンダヘッドの外部から前記バルブ本体を動作油で圧することにより、前記スプリングに抗して前記バルブ本体をシリンダ内にリフトさせる油圧制御室と、前記油圧制御室に動作油を導入する高圧のラインに接続されるとともに動作油を前記油圧制御室に導入するための開弁用電磁弁と、前記油圧制御室から動作油を低圧のラインに抜いて前記バルブ本体を閉じるための閉弁用電磁弁とを備えた弁開閉制御装置において、駆動の開弁動作の指令を受けて動作油を前記油圧制御室に導入すべく前記開弁用電磁弁を開き、非駆動の開弁動作の指令を受けて動作油の前記油圧制御室への導入を停止すべく前記開弁用電磁弁を閉じ開弁ドライバと前記バルブ本体を予備開弁させるための開弁パルス信号を出力した後、前記バルブ本体をリフト量制御開弁するための開弁パルス信号を出力する開弁パルス信号出力部と、前記バルブ本体の目標リフト量を出力する目標リフト量出力部と、前記バルブ本体の実リフト量を検出するリフト量センサと、目標リフト量に実リフト量が未到達のとき未到達信号を出力し、目標リフト量に実リフト量が到達したとき到達信号を出力する電子回路で構成された比較回路と、前記開弁パルス信号出力部の出力と前記比較回路の出力との論理積を開弁動作の指令として前記開弁ドライバに出力するとともに、開弁パルス信号が入力され、かつ未到達信号が入力されているとき、駆動の開弁動作の指令を前記開弁ドライバに出力し、開弁パルス信号が入力されていないか、又は到達信号が入力されているとき、非駆動の開弁動作の指令を前記開弁ドライバに出力する電子回路で構成された論理積回路と、前記開弁ドライバに前記非駆動の開弁動作の指令が出力された後、前記閉弁用電磁弁を駆動して前記バルブ本体を閉じるための閉弁ドライバとを備えたものである。
前記開弁パルス信号出力部は、予備開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号を出力する予備開弁パルス信号出力部と、前記予備開弁パルス信号出力部による開弁パルス信号の出力後、前記リフト量センサが検出する実リフト量が予備リフト量閾値に達したとき、リフト量制御開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号を出力するリフト量制御開弁パルス信号出力部とを備えてもよい。
前記目標リフト量出力部は、開弁時に生じる前記バルブ本体の行き過ぎ量をあらかじめ見込んで減少させた目標リフト量を出力してもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)同一エンジンサイクル内で実リフト量を目標リフト量に合致させることができる。
(2)バルブに働く力の変動に対応して実リフト量を目標リフト量に合致させることができる。
本発明の一実施形態を示す弁開閉制御装置の回路構成図である。 本発明の弁開閉制御装置における弁開閉時タイミングチャートである。 研究開発中の弁開閉制御装置の構成図である。 バルブ本体の拡大図である。 (a)は可変リフト量を説明する図、(b)は開弁タイミング可変を説明する図、(c)は閉弁タイミング可変を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る弁開閉制御装置1は、図3の弁開閉制御装置301に対し電子回路とソフトウェアに改良を加えたものである。
すなわち、弁開閉制御装置1は、シリンダヘッドに挿通されたバルブ本体302と、バルブ本体302を閉弁方向に付勢するスプリング303と、シリンダヘッドの外部からバルブ本体302を動作油で圧することにより、スプリング303に抗してバルブ本体302をシリンダ内にリフトさせる油圧制御室304と、油圧制御室304に動作油を導入する開弁用電磁弁305と、開弁動作の指令を受けて開弁用電磁弁305の動作コイルに駆動電流を印加するドライバ321とを備えた弁開閉制御装置1である。
本発明の弁開閉制御装置1は、バルブ本体302を予備開弁させるための開弁パルス信号を出力した後、バルブ本体302をリフト量制御開弁するための開弁パルス信号を出力する開弁パルス信号出力部2と、バルブ本体302の目標リフト量を出力する目標リフト量出力部3と、バルブ本体302の実リフト量を検出するリフト量センサ318と、目標リフト量に実リフト量が未到達のとき未到達信号を出力する比較回路(以下、コンパレータという)4と、未到達信号と開弁パルス信号との論理積を開弁動作の指令としてドライバ321に出力する論理積回路(以下、ANDという)5とを備える。
開弁パルス信号出力部2は、予備開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号(予備開弁パルス信号)を出力する予備開弁パルス信号出力部6と、予備開弁パルス信号出力部6による開弁パルス信号の出力後、リフト量センサ318が検出する実リフト量が予備リフト量閾値に達したとき、リフト量制御開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号(リフト量制御開弁パルス信号)を出力するリフト量制御開弁パルス信号出力部7とを備える。
開弁パルス信号出力部2及び目標リフト量出力部3は、ECM320にソフトウェアとして設けられる。ECM320は、あらかじめ書き込まれたプログラムに従い、エンジン状態に最適な開閉時期及びリフト量の最適値を求め、その最適値に基づいて開弁パルス信号及び閉弁パルス信号を生成するものである。なお、エンジン状態を表すエンジンパラメータは、エンジンの燃料噴射制御を行う燃料噴射ECM、変速制御を行う変速ECM、車両の各部を制御する車両ECMなど、他のECMと共通に用いられる公知のものである。開閉時期及びリフト量の最適値とは、それぞれのエンジン状態において排気ガス性能、燃費性能、トルク性能などのエンジン性能を最も高めることのできる開閉時期及びリフト量のことである。
コンパレータ4とAND5は、電子回路で構成される。すなわち、リフト量センサ318が実リフト量に比例する電圧信号を出力してコンパレータ4の−端子に入力し、目標リフト量出力部3がECM320のIOポートから目標リフト量に比例する電圧信号を出力し、コンパレータ4の+端子に入力するよう構成される。実リフト量が目標リフト量未満のとき、コンパレータ4の出力(未到達信号)は、Hレベル(真)となり、実リフト量が目標リフト量以上になると、コンパレータ4の出力はLレベル(偽)となる。AND5は、#1と#2の入力端子を有する。開弁パルス信号出力部2がECM320のIOポートから開弁パルス信号(Hレベルで真、Lレベルで偽)を出力してAND5の#1に入力し、コンパレータ4が未到達信号を出力してAND5の#2に入力するよう構成される。この構成により、AND5は、未到達信号と開弁パルス信号との論理積を開弁動作の指令(Hレベルで駆動、Lレベルで非駆動)として出力することになる。
ドライバ321には、開弁用電磁弁305を駆動する開弁ドライバ8と、閉弁用電磁弁312を駆動する閉弁ドライバ9とが設けられる。開弁ドライバ8は、AND5からの開弁動作の指令を受けて開弁用電磁弁305を駆動するようになっている。閉弁ドライバ9は、ECM320のIOポートから出力される閉弁動作の指令を受けて閉弁用電磁弁312を駆動するようになっている。
以下、本発明の弁開閉制御装置1の動作を説明する。
図2に示されるように、リフト量センサ318が検出する実リフト量(リフト量グラフでは太実線、コンパレータ入力グラフでは中太実線)がゼロ、すなわちバルブ本体302の傘部323が完全に遮断であるとき、ステップS1にて、ECM320は、エンジンパラメータに応じて開閉時期(目標クランク角度)及びリフト量の最適値を求め、その開弁時期にリフト量制御開弁が実行できるよう、予備開弁パルス信号の出力時期と時間幅を決定する。予備開弁パルス信号の出力時期は、シリンダ内とポート間の圧力差、電磁弁の遅延、油圧系統の遅延などを見込んで目標とする開弁時期より早い時期とする。予備開弁パルス信号の時間幅は、微小なリフト量の予備開弁ができる程度にあらかじめ設定された短い時間幅に固定とする。ECM320は、予備開弁パルス信号出力部6から予備開弁パルス信号(AND入力#1グラフ参照)を出力すると同時に、目標リフト量出力部3から目標リフト量(リフト量グラフでは太破線;リフト量=0では太実線と重なっている。コンパレータ入力グラフでも同様)を出力する。
このとき、リフト量センサ318が検出する実リフト量がゼロであるので、コンパレータ4が出力する未到達信号(AND入力#2グラフ参照)が真となる。よって、AND5の出力(AND出力グラフ参照)が真(開弁動作の指令)となって開弁用電磁弁305が駆動される。その後、予備開弁パルス信号が偽になるとAND5の出力が偽となり、開弁用電磁弁305の駆動が停止される。この結果、予備開弁パルス信号の出力時期から遅延の後に、バルブ本体302がリフトする。予備開弁パルス信号の時間幅は短いので、リフト量は微小である。これにより、微小なリフト量での予備開弁が達成される。この結果、シリンダ内とポート間の圧力差が緩和される。
ステップS2にて、リフト量センサ318が検出する実リフト量が予備リフト量閾値に達すると、ECM320は、リフト量制御開弁パルス信号出力部7からリフト量制御開弁パルス信号を出力する。リフト量制御開弁パルス信号の時間幅は、開弁用電磁弁305の過熱防止を考慮した上限値に設定される。すなわち、何らかの不具合によって実リフト量が目標リフト量に到達しない状況が長時間継続したときは、開弁用電磁弁305が過熱しないように駆動を打ち切るようにする。目標リフト量は、ステップS1から継続して出力しておくとよい。リフト量制御開弁パルス信号の立ち上げ当初は、リフト量センサ318が検出する実リフト量は微小であるので、コンパレータ4が出力する未到達信号が真となる。よって、AND5の出力が真となって開弁用電磁弁305が駆動される。既に予備開弁によってシリンダ内とポート間の圧力差が緩和されているため、バルブ本体302が円滑にリフトされ、実リフト量が急速に増大する。実リフト量が目標リフト量に到達した時点でステップS3となる。
ステップS3では、実リフト量が目標リフト量に到達したことから、コンパレータ4が出力する未到達信号が偽となるため、開弁用電磁弁305の駆動が停止される。これにより、バルブ本体302は、現位置に保持される。現位置の実リフト量は、目標リフト量に等しいのが望ましい。例えば、AND5の出力が偽となってから、実際に開弁用電磁弁305内でライン306,308間にプランジャ309が進出してライン306,308間を塞ぎ油圧制御室304への動作油の導入が止まるまでに、バルブ本体302が行き過ぎることがあり得る。そこで、目標リフト量出力部3では、この行き過ぎ量をあらかじめ見込んで減少させた目標リフト量を出力するようにしておくと、AND5の出力が早めに偽となり、ちょうど実リフト量が目標リフト量に等しい位置にバルブ本体302を保持することができる。
予備開弁パルス信号に対する実際のバルブ本体302の予備開弁動作は、大きな遅延を有するが、予備開弁によってバルブ本体302が微小にリフトされるため、シリンダ内とポート間の圧力差が緩和され、リフト量制御開弁パルス信号に対する実際のバルブ本体302の動作は遅延が小さい。このため、リアルタイムでのリフト量制御が可能となる。また、実リフト量と目標リフト量の比較及びそれに基づく開弁動作の指令をソフトウェアでなくコンパレータ4、AND5の電子回路で行うようにしたので、実リフト量が目標リフト量に到達すると直ちに開弁動作の指示が停止となる。
以上説明したように、本発明の弁開閉制御装置1によれば、予備開弁パルス信号の出力によって微小な予備開弁を行った後に、リフト量制御開弁パルス信号を出力するようにしたので、シリンダ内とポート間の圧力差が大きいときでも、それを緩和させてからリフト量制御が開始され、遅延が少ない。加えて、リフト量制御に電子回路を用いたので、遅延が少ない。これにより、同一エンジンサイクル内で実リフト量を目標リフト量に合致させることができ、過渡運転時における目標リフト量の頻繁な変化にも対応できる。また、油圧の変動によるバルブ本体302をリフトさせる力の減少やスプリング303の個体差による抵抗力のバラツキに対応して実リフト量を目標リフト量に合致させることができる。
1 弁開閉制御装置
2 開弁パルス信号出力部
3 目標リフト量出力部
4 比較回路
5 論理積回路
6 予備開弁パルス信号出力部
7 リフト量制御開弁パルス信号出力部
302 バルブ本体
303 スプリング
304 油圧制御室
305 開弁用電磁弁
321 ドライバ

Claims (3)

  1. シリンダヘッドに挿通されたバルブ本体と、
    前記バルブ本体を閉弁方向に付勢するスプリングと、
    前記シリンダヘッドの外部から前記バルブ本体を動作油で圧することにより、前記スプリングに抗して前記バルブ本体をシリンダ内にリフトさせる油圧制御室と、
    前記油圧制御室に動作油を導入する高圧のラインに接続されるとともに動作油を前記油圧制御室に導入するための開弁用電磁弁と、
    前記油圧制御室から動作油を低圧のラインに抜いて前記バルブ本体を閉じるための閉弁用電磁弁とを備えた弁開閉制御装置において、
    駆動の開弁動作の指令を受けて動作油を前記油圧制御室に導入すべく前記開弁用電磁弁を開き、非駆動の開弁動作の指令を受けて動作油の前記油圧制御室への導入を停止すべく前記開弁用電磁弁を閉じ開弁ドライバと
    前記バルブ本体を予備開弁させるための開弁パルス信号を出力した後、前記バルブ本体をリフト量制御開弁するための開弁パルス信号を出力する開弁パルス信号出力部と、
    前記バルブ本体の目標リフト量を出力する目標リフト量出力部と、
    前記バルブ本体の実リフト量を検出するリフト量センサと、
    目標リフト量に実リフト量が未到達のとき未到達信号を出力し、目標リフト量に実リフト量が到達したとき到達信号を出力する電子回路で構成された比較回路と、
    前記開弁パルス信号出力部の出力と前記比較回路の出力との論理積を開弁動作の指令として前記開弁ドライバに出力するとともに、開弁パルス信号が入力され、かつ未到達信号が入力されているとき、駆動の開弁動作の指令を前記開弁ドライバに出力し、開弁パルス信号が入力されていないか、又は到達信号が入力されているとき、非駆動の開弁動作の指令を前記開弁ドライバに出力する電子回路で構成された論理積回路と
    前記開弁ドライバに前記非駆動の開弁動作の指令が出力された後、前記閉弁用電磁弁を駆動して前記バルブ本体を閉じるための閉弁ドライバとを備えたことを特徴とする弁開閉制御装置。
  2. 前記開弁パルス信号出力部は、
    予備開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号を出力する予備開弁パルス信号出力部と、
    前記予備開弁パルス信号出力部による開弁パルス信号の出力後、前記リフト量センサが検出する実リフト量が予備リフト量閾値に達したとき、リフト量制御開弁用にあらかじめ時間幅が設定された開弁パルス信号を出力するリフト量制御開弁パルス信号出力部とを備えることを特徴とする請求項1記載の弁開閉制御装置。
  3. 前記目標リフト量出力部は、開弁時に生じる前記バルブ本体の行き過ぎ量をあらかじめ見込んで減少させた目標リフト量を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の弁開閉制御装置。
JP2010225622A 2010-10-05 2010-10-05 弁開閉制御装置 Expired - Fee Related JP5601136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010225622A JP5601136B2 (ja) 2010-10-05 2010-10-05 弁開閉制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010225622A JP5601136B2 (ja) 2010-10-05 2010-10-05 弁開閉制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012077717A JP2012077717A (ja) 2012-04-19
JP5601136B2 true JP5601136B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=46238235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010225622A Expired - Fee Related JP5601136B2 (ja) 2010-10-05 2010-10-05 弁開閉制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5601136B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6315550Y2 (ja) * 1981-05-07 1988-05-02
JPS6315556Y2 (ja) * 1981-05-07 1988-05-02
JPH0672659B2 (ja) * 1985-08-29 1994-09-14 いすゞ自動車株式会社 車両用自動変速機のシフト制御装置
JP3747517B2 (ja) * 1996-06-11 2006-02-22 井関農機株式会社 作業車用の制御装置
JP4967333B2 (ja) * 2005-12-22 2012-07-04 コベルコ建機株式会社 キャビン昇降装置及びキャビンの駆動方法
DE102007043250A1 (de) * 2007-09-11 2009-03-12 Robert Bosch Gmbh Fehlerbehandlung im Betrieb von elektrohydraulischen Ventilsteuerungen
JP5003624B2 (ja) * 2008-07-25 2012-08-15 株式会社デンソー 燃圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012077717A (ja) 2012-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8181508B2 (en) Diagnostic systems and methods for a two-step valve lift mechanism
US20160186741A1 (en) Control device for high-pressure pump
US10890176B2 (en) Control device for high pressure pump
JP6005274B2 (ja) 弁装置の切替エレメントの動作方法
US10655614B2 (en) Device for controlling high-pressure pump
JP2005171928A (ja) アクチュエータ駆動装置および燃料噴射装置
EP1895115A3 (en) Variable valve timing controller for internal combustion engine
JP2007023800A (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
US7201143B2 (en) Intake amount control apparatus of internal combustion engine
JP2011032922A (ja) 電磁弁駆動制御装置
KR101898880B1 (ko) 내연기관의 연료 이송 장치를 작동하기 위한 방법 및 장치
JP5601136B2 (ja) 弁開閉制御装置
JP2001207893A (ja) コモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射量制御装置
JP2009221906A (ja) 筒内噴射式内燃機関の低圧ポンプ制御装置
JP2010077838A (ja) エンジンの高圧燃料ポンプ制御装置
JP5668581B2 (ja) 弁開閉制御装置
JP5573567B2 (ja) 弁開閉制御装置
JP5589634B2 (ja) カムレスエンジン弁開閉制御装置
JP5708411B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御システム
JP2004019639A (ja) 内燃機関の高圧燃料ポンプ制御装置
JP5598236B2 (ja) 弁開閉制御装置
JP4876966B2 (ja) 内燃機関のバルブ特性制御装置
JP2019007548A (ja) 動作判定装置および動作判定方法
JP4054789B2 (ja) 筒内噴射エンジンの制御装置
JP2019007415A (ja) 制御装置および駆動システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140430

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5601136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees