JP5599667B2 - 警報器 - Google Patents

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Description

本発明は、警報器に関する。
従来、オフィスや一般住宅等の監視領域に設置され、火災やガス漏れ等の異常を検出して警報を行う警報器が知られている。この種の警報器では、例えば、一般住宅の台所、居間及び寝室等にそれぞれ設置して単体で動作させるか、或いは、各部屋等に設置した警報器を相互に接続して連動させるようになっている。この連動型警報器の場合、例えば、台所で警報器が作動した際に、この警報器の警報信号が2階の寝室の警報器へ送られて当該寝室の警報器が連動して作動し、台所での火災発生やガス漏れ等を知るといったシステムを構築することができる。
このような警報器においては、監視領域への設置時やその後の使用期間中に当該警報器の機能を試験(点検)するための試験機能が設けられている。例えば、スイッチが操作された場合やタイマ設定時刻が到来した場合に、検出手段、検出処理手段、及び報知手段を試験的に動作させ、試験時の結果に基づいて報知手段から警報音等の報知音を発生させる、試験機能付きの警報器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−108516号公報
しかしながら、上述の如き従来の警報器では、スイッチが操作された場合(手動試験)とタイマ設定時刻が到来した場合(自動試験)とで、報知手段から発生させる報知内容に差異を設けていなかった。このため、例えばスイッチが操作された場合、ユーザがそのスイッチを操作するために当該警報器に近接しているにも関わらず、タイマ設定時刻が到来した場合と同様の大音量の報知音を出力させていた。あるいは、タイマ設定時刻が到来した場合、警報器に異常がない場合であっても報知音を出力させていた。すなわち、報知音を出力させる必要性が低い場合においても大音量の報知音を出力させていたため、警報器の試験における消費電流の低減やユーザビリティ向上等の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、試験実施に係る消費電流を低減しユーザビリティを向上させた警報器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の警報器は、監視領域の異常を検出して警報を出力する警報器であって、報知音を出力する報知音出力手段と、操作者から試験指示の入力を受け付ける試験指示入力受付処理手段と、前記試験指示入力受付処理手段を介して試験指示の入力が受け付けられた場合、又は所定の試験タイミングとなった場合に、当該警報器に対する試験を行い、当該試験結果の報知について、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験時と、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時とで、前記報知音出力手段に対して異なる制御を行う制御手段と、を備える。
請求項2に記載の警報器は、請求項1に記載の警報器において、前記制御手段は、当該警報器に対する試験が、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験又は前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験の何れに該当するのかと、当該試験結果との組み合わせに基づいて、前記報知音出力手段に対する制御を行う。
請求項3に記載の警報器は、請求項1又は2に記載の警報器において、前記制御手段は、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験時には、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時よりも小さい音量の報知音で試験結果を出力させる。
請求項4に記載の警報器は、請求項1又は2に記載の警報器において、前記制御手段は、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験において当該警報器に異常がない場合には、報知音を出力させ、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において当該警報器に異常がない場合には、試験結果についての報知音を出力させない。
請求項5に記載の警報器は、請求項1から4のいずれか一項に記載の警報器において表示報知を行う表示手段を備え、前記制御手段は、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において当該警報器に異常があった場合には、前記表示手段により、少なくともその旨を表示報知し、当該表示報知を所定時間保持した後、所定の解除条件が満たされるまで前記表示報知を保持させ、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験において当該警報器に異常があった場合には、前記表示手段に表示報知を行わせないか又は結果異常を示す表示報知を行わせた後で前記所定時間の保持を行うことなく当該表示報知を終了する
請求項1に記載の警報器によれば、例えばスイッチを介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験時と、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時とで、報知音出力手段に対して異なる制御を行うので、試験毎にその性質に応じた適切な報知音出力で試験結果報知を行わせることができ、試験における消費電流の低減や、ユーザビリティの向上を実現できる。
請求項2に記載の警報器によれば、警報器に対する試験が、例えばスイッチを介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験又は所定の試験タイミングとなったことに基づく試験の何れに該当するのかと、当該試験結果との組み合わせに基づいて、報知音出力手段に対する制御を行うので、試験の起動条件とその試験結果との組み合わせ毎にその性質に応じた適切な報知音出力で試験結果報知を行わせることができ、試験における消費電流の低減や、ユーザビリティの向上を実現できる。
請求項3に記載の警報器によれば、例えばスイッチを介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験時には、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時よりも小さい音量で報知音を出力させるので、スイッチを操作したユーザ等操作者にとって耳障りではない音量で試験結果を示す報知音を出力させることができ、試験における消費電流の低減やユーザビリティの向上を実現できる。
請求項4に記載の警報器によれば、例えばスイッチを介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験において警報器に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させ、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において警報器に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させないので、異常が無いにも関わらず報知音を出力してユーザ等操作者他を無用に驚かせたり煩わせたりすることを防止できると共に、試験における消費電流を低減できる。
請求項5に記載の警報器によれば、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において警報器に異常があった場合には、表示手段により、試験結果として少なくとも異常があった旨を表示報知し、当該表示報知を所定時間保持した後、所定の解除条件が満たされるまで表示手段に当該表示報知を保持させるので、試験結果異常を示す報知音が出力されたことにユーザが気付かなかった場合であっても、事後的に表示報知を確認することで警報器に異常が発生したことを、ユーザに認識させることができる。また、例えばスイッチを介して受け付けられた試験指示に基づく試験において警報器に異常があった場合には、表示報知を行わせないか又は結果異常を示す表示報知を行わせた後で所定時間の保持を行うことなく当該表示報知を終了するので、スイッチを操作したユーザ等操作者他がすぐに当該表示報知を認識できる可能性が高い場合に無駄な電流消費を抑制することができる。
警報器の電気的要部構成を示すブロック図である。 警報器が実行する監視処理の概略例を示したフローチャートである。 検出処理の概略例を示したフローチャートである。 手動試験処理の概略例を示したフローチャートである。 定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。 実施の形態2に係る定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。 実施の形態3に係る検出処理の概略例を示したフローチャートである。 実施の形態3に係る手動試験処理の概略例を示したフローチャートである。 実施の形態3に係る定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る警報器の各実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕各実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕各実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕各実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕各実施の形態の基本的概念
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る警報器は、監視領域の火災(発生)等、異常(異状)を検出して警報を出力するものである。
また、各実施の形態に係る警報器の検出対象や適用対象は任意であり、例えば、住宅の台所、階段、寝室、居間等に設置された住宅用火災警報器や、ガス漏れ警報器、防犯センサ等、監視領域の異常を検出して警報を出力する各種の警報器に適用することができる。
各実施の形態に係る警報器の特徴の一つは、概略的に、例えば警報器に設けられたスイッチ等の入力手段を介して試験指示(試験指示入力)が受け付けられた場合、又は所定の試験タイミングとなった場合に、当該警報器に対する試験を行い、当該試験結果の報知について、スイッチを介して受け付けられた試験指示に基づく試験時と、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時とで、スピーカ等の報知音出力手段に対して異なる制御を行う点にある。
これにより、試験毎にその性質に応じた適切な報知音出力で試験結果報知を行わせることができ、試験における消費電流の低減や、ユーザビリティの向上を実現できる。
〔II〕各実施の形態の具体的内容
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1について説明する。実施の形態1は、スイッチを介して受け付けられた試験指示に基づく試験時には、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時よりも小さい音量で試験結果を示す報知音を出力させる形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る警報器の構成について説明する。図1は実施の形態1に係る警報器の電気的要部構成を示すブロック図である。この図1に示すように、警報器1は、観測部10、表示部20、スピーカ30、スイッチ40、バッテリ50、制御部60、及び記憶部70を備えている。なお、本実施の形態では、火災煙を観測して火災の有無を検出する警報器を例に取っている。
(構成−観測部)
観測部10は、監視領域の異常に起因する検出対象(異常に起因する物理現象等)を観測(モニタ)し、観測値に応じた信号(観測信号或いはモニタ信号という。なお、ここでは電気信号であるものとする。)を制御部60に出力する観測手段である。観測部10は、例えばクロック発振回路(図示省略)から供給されるクロック信号に同期して所定周期にて観測動作を行い、観測値に応じた信号を制御部60に入力する。この観測部10としては、例えば監視領域における火災に起因して発生する煙を観測する煙センサや、火災に起因する温度上昇を観測する温度センサ、火災に起因する炎が発する電磁波を観測する炎センサ、ガス漏れに起因するガス濃度上昇を観測するガスセンサ等の公知の観測手段を用いることができる。観測手段(観測部10)からの観測信号に基づいて、後述する検出処理部61で異常の有無が検出される。すなわち、観測部10と検出処理部61をあわせて異常検出手段を構成している。
(構成−表示部)
表示部20は、制御部60の制御に基づいて警報等の表示報知を行うための表示手段(図示しない表示部駆動回路を含む)であり、例えばLED(Light Emitting Diode)、7セグメントディスプレイ、液晶ディスプレイ等公知の表示装置を用いた表示手段を用いることができる。
(構成−スピーカ)
スピーカ30は、制御部60の制御に基づいて警報音等の報知音を出力する報知音出力手段(図示しないスピーカ駆動回路や音量制御回路を含む)である。スピーカ30より出力される報知音の具体的な態様は任意であり、ブザー音、必要に応じて生成された合成音声、予め録音された音声等を出力することができる。
(構成−スイッチ)
スイッチ40は入力手段であり、図示しない入力補助回路や後述する検出処理部61とあわせて試験指示入力受付処理手段を構成する。これによりユーザ等の操作者から警報器1に対する操作入力(指示入力)を受け付ける。スイッチ40としては例えば非保持(ノンロック)型のプッシュスイッチを用いる。
(構成−バッテリ)
バッテリ50は、警報器1の各構成要素に電力を供給する(なお、図1では電力供給ラインの図示を省略している)。このバッテリ50としては、例えばリチウムイオン電池等、公知の電池を用いることができる。
(構成−制御部)
制御部60は、警報器1の各部を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
この制御部60は、機能概念的に、検出処理部61、及び試験処理部62を備えている。検出処理部61は、観測部10からの出力(観測信号)に基づき監視領域における異常の有無を検出するもので、観測部10と共に異常検出手段を構成する。また、検出処理部61は、スイッチ40に対する操作入力を検出するもので、スイッチ40や図示しない入力補助回路と共に試験指示入力受付処理手段を構成する。試験処理部62は、所定の条件が満たされた場合に警報器1の試験を実行し、その試験結果に応じてスピーカ30を制御する試験処理手段である。これらの制御部60の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−記憶部)
記憶部70は、制御部60による制御に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。記憶部70は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。そして、記録内容は必要に応じユーザによって外部から書き換えることが可能になっている。別にROMを設け、書き換え不要のプログラムおよびデータを、ROMに記憶させても良い。
(処理)
次に、上述のように構成された警報器1が実行する処理について説明する。
(処理−監視処理)
まず、監視処理について説明する。図2は、警報器1が実行する監視処理の概略例を示したフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この監視処理は、例えば、警報器1に電源が投入された場合に起動される。なお、本実施形態の警報器には電源スイッチは設けられておらず、バッテリ50を内部回路に導通可能に装着した時点で電源が投入される。
監視処理が開始されると、試験処理部62は、スイッチ40がON(試験指示操作)されたか否かを判定する(SA1)。例えば、プッシュスイッチとして構成されたスイッチ40の確実な押圧が検出処理部61によって検出された場合に、スイッチ40がONされたと判定する。確実な押圧が検出された場合とは、所謂チャタリング除去処理や例えば押圧時間等による押分判定処理(例えば短押による通常操作か長押による特殊操作か等の判定)その他が行われた後、適切な入力として検出された場合を指す。
その結果、スイッチ40がONされていない場合(SA1、No)、試験処理部62は所定の試験タイミングとなったか否かを判定する(SA2)。試験タイミングは、警報器1の内部で生成され、又は外部から取得される。この試験タイミングとなったか否かは、例えば前回試験を実施してからの経過時間をタイマ(図示省略)等によって計測し、所定時間(例えば1ヶ月)が経過したか否かによって判定する。例えば、一ヶ月に達した時点で、若しくは一ヶ月以上が経過している場合には、試験タイミングとなったと判定する。あるいは、例えば試験を実施すべき日時を予め記憶部70に記憶しておき、当該日時が到来した場合に試験タイミングとなったと判定してもよい。なお、ステップSA2で試験タイミングとなったことが判定されてから(SA2、Yes)、それ以降のステップ(SA3又はSA5)に移行する前に、所定の遅延時間等を設けてもよい。
ステップSA2で所定の試験タイミングとなっていない場合(SA2、No)、検出処理部61は検出処理を実行する(SA3)。検出処理が完了した後、SA1に戻り、試験処理部62はスイッチ40がONされたか否かを判定する。検出処理の内容については後述する。
また、SA1においてスイッチ40がONされた場合(SA1、Yes)、試験処理部62は手動操作による試験指示に基づく試験処理(手動試験処理)を実行し(SA4)、その後SA1に戻る。手動試験処理の内容については後述する。
また、SA2において所定の試験タイミングとなった場合(SA2、Yes)、試験処理部62は試験タイミングとなったことに基づく試験処理(定期自動試験処理)を実行し(SA5)、その後SA1に戻る。定期自動試験処理の内容については後述する。
(処理−検出処理)
次に、検出処理について説明する。図3は、検出処理の概略例を示したフローチャートである。
検出処理が開始されると、検出処理部61は観測部10から観測値を取得する(SB1)。検出処理部61は、例えばクロック発振回路から供給されるクロック信号に同期して観測部10に検出動作を行わせ、当該観測部10から出力された信号に基づき観測値を取得する。
続いて検出処理部61は、例えば取得した観測値が記憶部70に記憶されている所定の閾値以上か否かを判定する(SB2)。
その結果、観測値が閾値以上ではない場合(閾値未満である場合)(SB2、No)、監視領域において異常は発生していないものとし、検出処理部61は検出処理を終了して監視処理(図2、SA1)に戻る。
一方、観測値が閾値以上である場合(SB2、Yes)、監視領域において異常が発生しているものとし、検出処理部61は警報を出力させる(SB3)。例えば、監視領域において異常が発生した旨の報知音として警報音(例えば「ピー・ピー・ピー、火事です。火事です。」)をスピーカ30から出力させると共に、監視領域において異常が発生した旨の表示(例えば赤色LEDの点滅)を表示部20から出力させる。また、警報器1が通信部(図示省略)を備えている場合には、当該通信部から他の警報器1や防災受信機あるいはその他の連動機器に対して警報信号(連動信号)を送信させてもよい。
その後、検出処理部61はスイッチ40がONされるまで警報を出力させたまま待機し(SB4、No)、或いは検出処理部61で監視領域の異常が検出されなくなる異常復旧があるまで待機し(図示省略)、スイッチ40がONされた場合(SB4、Yes)、或いは異常復旧ありが判定された場合には警報出力を停止させる(SB5)。ここで、警報器1が通信部を備えている場合には、警報停止や異常復旧について連動信号を送信させてもよい。なおスイッチONの判定については、図2のSA1と同様に行う。また、SB5で警報を停止する前に、所定の遅延時間を設けてもよい。また、警報音を先に停止し、その後所定時間経過後に異常が発生した旨を示す表示を停止するようにしてもよい。
警報出力の停止後、検出処理部61は所定時間(例えば2分)が経過するまで待機し(SB6、No)、所定時間が経過した場合(SB6、Yes)、検出処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
(処理−手動試験処理)
次に、手動試験処理について説明する。図4は、手動試験処理の概略例を示したフローチャートである。
手動試験処理が開始されると、試験処理部62は、図示しない音量制御回路を介してスピーカ30から出力される報知音の出力音量を、通常の音量よりも小さくする「小」に設定する(SC1)。
次に、試験処理部62は警報器1の試験を実行する(SC2)。例えば、試験処理部62は観測部10から出力される観測信号に類似した試験信号を生成し、この試験信号を検出処理部61に入力して、監視領域における異常の有無を擬似的に判断させる。或いは、検出処理部61は内部的に異常検出有りの状態を生成する。そして、後の処理で検出処理部61により上記検出処理のSB3と同様にスピーカ30や表示部20から警報を出力させる。これにより、ユーザ等の操作者他は検出処理部61が正常に機能していることを確認することができる。この場合、SC1で音量が「小」に設定されているので、スイッチ40を操作したユーザ等操作者他にとって耳障りではない音量で警報音を出力させることができる。このとき、スピーカ30や表示部20が正常に動作したか否かを試験処理部62が判断するようにしてもよい。もちろん、試験項目として他にスピーカ配線の断線有無試験、電池電圧の低下(残り電池容量低下)有無試験、各種の故障や障害有無試験、通信機能の異常有無試験等を行って結果を報知するようにしてもよい。
警報器1の試験の結果、警報器1に何ら異常(故障や障害)が無かった場合(SC3、No)、試験処理部62は、試験結果が正常である旨を示す報知、例えば「ピッ 正常です」等の音声メッセージをスピーカ30から出力させたり、試験結果に異常が無い旨を示す適宜の表示を表示部20から出力させ(図示省略)、その後スピーカ30から出力される報知音の音量を通常の音量に再設定する(SC4)。その後、試験処理部62は手動試験処理を終了し、監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、警報器1に何らかの異常が有った場合(SC3、Yes)、試験処理部62は、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音(例えば「ピッ 故障です」)をスピーカ30から出力させる(SC5)。この場合も、SC1で音量が「小」に設定されているので、スイッチ40を操作したユーザ等操作者他にとって耳障りではない音量で警報音を出力させることができる。また、この場合において、警報器1に異常がある旨の表示を表示部20に表示報知させてもよい。ただし、スイッチ40を操作したユーザはすぐに当該表示報知を認識できる可能性が高いことから、試験処理部62は表示部20に表示報知を保持させなくてもよい。これにより、無駄な電流消費を抑制することができる。SC5の処理の後、制御部60はSC2に戻る。あるいは、SC5の処理の後、手動試験処理を終了して監視処理に戻ってもよい(図2、SA1)。この場合、例えば警報器1の電源を入れ直す等して制御部60をリセットすることにより、監視処理を再起動するようにしてもよい(後述の定期自動試験処理についても同じ)。
なお、警報器1に通信機能を設けた場合、他の警報器からの連動信号を受信したことに基づいてSC2のように手動(連動)試験を実施することになるが、ここでは自己の機能についての試験とする。ここでは他の警報器の試験結果を連動報知するのでなく、他の警報器の操作指示による手動試験の連動によって自己の試験を行い、自己の試験結果を報知する。即ち、例えば図2のSA1で自己のスイッチON判定と共に他の警報器からの試験連動信号受信の有無を判定し、連動信号受信があった場合には自己のスイッチONがあった場合と同様に処理することとなる。このようにすれば、任意の1台の警報器で試験指示操作すれば、他の警報器でも連動して試験処理が行われるので、試験に係る手間を省くことができる。
(処理−定期自動試験処理)
次に、定期自動試験処理について説明する。図5は、定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。
定期自動試験処理が開始されると、試験処理部62は例えば、上述の手動試験処理のSC2、SC3、SC5と同様に警報器1の試験を実行する(SD1〜SD3)。この場合、スピーカ30から出力される報知音の音量は通常時の音量のままに設定されているので、ユーザが警報器1から離れた場所にいる場合であっても、ユーザが気付くことができる音量で報知音を出力させることができる。このとき、スピーカ30や表示部20が正常に動作したか否かを試験処理部62が判断するようにしてもよい。
警報器1の試験の結果、警報器1に何ら異常(故障や障害)が無かった場合(SD2、No)、試験処理部62は、試験結果が正常である旨を示す報知、例えば「ピッ 正常です」等の音声メッセージを例えば図4のSC1で設定されるのと同様の小音量で出力させたり、試験結果に異常が無い旨を示す適宜の表示を出力させたりし(図示省略)、その後定期自動試験処理を終了し、監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、警報器1に何らかの異常が有った場合(SD2、Yes)、試験処理部62は、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音をスピーカ30から出力させる(SD3)。この場合も、音量は通常時の音量のままに設定されているので、ユーザが警報器1から離れた場所にいる場合であっても、ユーザ等が気付くことができる音量で報知音を出力させることができる。
さらに試験処理部62は、表示部20に警報器1に異常がある旨の表示報知(例えば10秒毎に3回点滅等)を行わせ、当該表示報知を保持させる(SD4)。これにより、試験における異常警報音が出力されたことにユーザが気付かなかった場合であっても、事後的に表示報知を確認することで警報器1に異常が発生したことをユーザに認識させることができる。
試験処理部62は、所定の解除条件が満たされない間は(SD5、No)、表示部20に表示報知を保持させる(SD4)。例えば、表示報知を開始してから所定時間が経過したこと、スイッチ40が2回連続してONされたこと、又は、SD1と同様に警報器1の試験を実行し、警報器1の異常が解消されたと判断したこと等を所定の解除条件とすることができる。あるいは、表示部20に表示報知を保持させている間にスイッチ40がONされた場合に、スピーカ30からあらためて異常警報音を出力させ、この異常警報音の出力が完了したことを解除条件としてもよい。これにより、ユーザに確実に表示報知を認識させた後に、表示報知を解除することができる。
SD6で所定の解除条件が満たされた場合(SD5、Yes)、試験処理部62は表示部20による表示報知を解除する(SD6)。ここで、あわせて試験タイミングとなったか否かを判定するためのタイマがリセットされ、再スタートされる。その後、試験処理部62は定期自動試験処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
また、例えば図2のSA2においても試験タイミング到来有無の判定と共に他の警報器の試験タイミング到来に基づく連動信号受信の有無を判定して、この連動信号受信があった場合には、自己の試験タイミング到来に基づくSA5と同様の処理(図5のSD1〜SD6)を行うようにしてもよい。このようにすれば、他の警報器との試験タイミングが統一されるので、同時期に自動試験が行われ、複数の警報器でそれぞれ試験実施時間帯がばらつくことを防止できる。
(効果)
このように実施の形態1によれば、スイッチ40を介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験時(すなわち手動試験処理の実行時)と、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時(すなわち定期自動試験処理の実行時)とで、試験結果の報知についてスピーカ30に対して異なる制御を行うので、試験毎にその性質に応じた適切な報知音出力で試験結果報知を行わせることができ、試験における消費電流の低減や、ユーザビリティの向上を実現できる。
特に、スイッチ40を介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験時には、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時よりも小さい音量で報知音を出力させるので、スイッチ40を操作したユーザにとって耳障りではない音量で試験結果を示す報知音を出力させることができ、試験における消費電流の低減やユーザビリティの向上を実現できる。
また、所定の試験タイミングとなった場合の試験において警報器1に異常があった場合には、試験結果として少なくとも異常があった旨を表示報知し、所定の解除条件が満たされるまで表示部20に当該表示報知を保持させるので、試験結果異常を示す報知音が出力されたことにユーザが気付かなかった場合であっても、事後的に表示報知を確認することで警報器1に異常が発生したことを、ユーザに認識させることができる。また、スイッチ40を介して受け付けられた試験指示に基づく試験において警報器1に異常があった場合には、表示部20に表示報知を必要以上に保持させないので、スイッチ40を操作したユーザがすぐに当該表示報知を認識できる可能性が高い場合に無駄な電流消費を抑制することができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、スイッチを介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験において警報器に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させ、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において警報器に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させない形態である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。なお、実施の形態2についても、警報器1が通信機能を備える場合の連動処理は、例えば実施の形態1と同様に、図2のSA1又はSA2で連動信号受信の有無を判定して、連動信号の受信有無に基づいて、それぞれ図3、図4、図6の処理へ移行するようにすればよい。
(処理−定期自動試験処理)
本実施の形態2に係る定期自動試験処理について説明する。図6は、実施の形態2に係る定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。なお、実施の形態2における定期自動試験処理のSE7からSE9は、実施の形態1で説明した図5のSD4からSD6と同様であるので説明を省略する。
定期自動試験処理が開始されると、試験処理部62は図示しない音量制御回路を介してスピーカ30から出力される報知音の出力音量を「消音」に設定する(SE1)。
次に、試験処理部62は、例えば実施の形態1の定期自動試験処理における図5のSD1と同様に、警報器1の試験を実行する(SE2)。但し、SE1で音量が「消音」に設定されているので、試験結果に異常が無い場合にはスピーカ30から報知音は出力されない。すなわち、警報器1に異常が無い場合には報知音が出力されないので、異常が無いにも関わらず報知音を出力してユーザ等操作者他を無用に驚かせたり煩わせたりすることを防止できる。このとき、表示部20が正常に動作したか否かをユーザ等操作者が目視判断するようにしてもよい。ただし、スピーカ30については音量が「消音」に設定されているため、報知音出力機能が正常に動作したか否かについては判断を行わない。
警報器1の試験の結果、警報器1に何ら異常が無かった場合(SE3、No)、試験処理部62はスピーカ30から出力される報知音の音量を通常の音量に再設定する(SE4)。その後、試験処理部62は定期自動試験処理を終了し、監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、警報器1に何らかの異常が有った場合(SE3、Yes)、試験処理部62はスピーカ30から出力される報知音の音量を通常の音量に再設定し(SE5)、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音をスピーカ30から出力させる(SE6)。この場合には、SE5で音量が通常時の音量に設定されているので、ユーザが警報器1から離れた場所にいる場合であっても、ユーザ等が気付くことができる音量で報知音を出力させることができる。
(効果)
このように実施の形態2によれば、警報器1に対する試験が、スイッチ40を介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験又は所定の試験タイミングとなったことに基づく試験の何れに該当するのかと、当該試験結果との組み合わせに基づいて、スピーカ30に対する制御を行うので、試験の起動条件とその試験結果との組み合わせ毎にその性質に応じた適切な報知音出力で試験結果報知を行わせることができ、試験における消費電流の低減や、ユーザビリティの向上を実現できる。
特に、スイッチ40を介してユーザ等操作者から受け付けられた試験指示に基づく試験において警報器1に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させ、所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において警報器1に異常がない場合には、試験結果について報知音を出力させないので、異常が無いにも関わらず報知音を出力してユーザ等操作者他を無用に驚かせたり煩わせたりすることを防止できると共に、試験における消費電流を低減できる。
〔実施の形態3〕
最後に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、検出処理において警報器の異常の有無を確認する形態である。なお、実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、実施の形態3に係る警報器1の構成について説明する。なお、記憶部70に記憶される情報を除き、警報器1の各構成は実施の形態1と同様であるので、ブロック図の図示を省略する。
(構成−記憶部)
実施の形態3に係る記憶部70は、観測部10の異常の有無を識別するための観測部異常フラグ、及び、バッテリ50の異常の有無を識別するためのバッテリ異常フラグを記憶している。これらのフラグが「ON」の場合に異常があることを示すものとする。なお、異常が無いことを示す「OFF」が観測部異常フラグ及びバッテリ異常フラグの初期値として記憶部70に記憶されているものとする。
(処理−検出処理)
次に、検出処理について説明する。図7は、実施の形態3に係る検出処理の概略例を示したフローチャートである。なお、実施の形態3における検出処理のSF1からSF6は、実施の形態1で説明した図3のSB1からSB6と同様であるので説明を省略する。
SF2において観測値が閾値以上ではない場合(閾値未満である場合)(SF2、No)、検出処理部61は観測部10の異常(故障や障害)の有無を判定する(SF7)。例えば、観測部10が、警報器1に設けられた検煙空間内に発光素子から検出光を照射し、監視領域から検煙空間に流入した煙粒子にて散乱された検出光(散乱光と呼ぶ)を受光素子にて受光して電気信号に変換出力することで、煙濃度に対応する電圧の電気信号を出力するように構成されており、検煙空間内に煙が無い場合でも所定電圧の電気信号(ゼロ点信号という)が出力されるように設定されているものとする。この場合において、観測部10から出力された電気信号がゼロ点信号レベルを所定以上下回った場合、検出処理部61は、断線等何らかの異常が観測部10に発生しているものと判断する。
SF7の結果、観測部10に異常(例えば観測部故障)があると判定した場合(SF7、Yes)、検出処理部61は、記憶部70に記憶されている観測部異常フラグを、異常があることを示す「ON」とする(SF8)。
SF7において観測部10に異常がないと判定した場合(SF7、No)、又はSF8の処理の後、検出処理部61はバッテリ50の出力電圧値をチェックするためのタイミングとなったか否かを判定する(SF9)。例えば、前回バッテリ50の出力電圧値をチェックしてからの経過時間をタイマ(図示省略)によって計測し、所定時間(例えば4時間)が経過した場合に出力電圧値をチェックするためのタイミングとなった(タイミングが到来した)と判定する。
その結果、当該タイミングとなっていない場合(SF9、No)、検出処理部61は検出処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、バッテリ50の出力電圧値をチェックするためのタイミングとなった場合(SF9、Yes)、検出処理部61は図示しない電圧検出回路を介して観測したバッテリ50の出力電圧値が閾値未満か否かを判定する(SF10)。
その結果、バッテリ50の出力電圧値が閾値未満ではない場合(閾値以上の場合)(SF10、No)、検出処理部61は検出処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、バッテリ50の出力電圧値が閾値未満の場合(SF10、Yes)、検出処理部61は、記憶部70に記憶されているバッテリ異常フラグを、異常があることを示す「ON」とする(SF11)。その後、検出処理部61は検出処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
(処理−手動試験処理)
次に、手動試験処理について説明する。図8は、実施の形態3に係る手動試験処理の概略例を示したフローチャートである。なお、実施の形態3における手動試験処理のSG1は実施の形態1で説明した図4のSC1と、SG4はSC4と、それぞれ同様であるので説明を省略する。
SG1の処理の後、試験処理部62は検出処理において警報器1に故障や障害等の異常があったか否かを判定する(SG2)。具体的には、試験処理部62は記憶部70に記憶されている観測部異常フラグ及びバッテリ異常フラグを参照し、少なくともこれらのフラグの何れかが「ON」である場合に、警報器1に異常があると判定する。
その結果、検出処理において警報器1に異常がなかった場合(SG2、No)、試験処理部62は警報器1に異常がないことを示す意味で、スピーカ30や表示部20から警報器1が正常である旨を報知出力させる(SG3)。
一方、検出処理において警報器1に異常があった場合(SG2、Yes)、試験処理部62は、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音をスピーカ30から出力させる(SG5)。このとき、SG2で参照した観測部異常フラグ及びバッテリ異常フラグに基づき、発生した異常に対応する異常警報音をスピーカ30から出力させてもよい。すなわち、観測部10に異常が発生した場合には、例えば「ピッ 故障です」との音声メッセージによる異常警報音をスピーカ30から出力させ、バッテリ50の出力電圧値が閾値未満となった場合には、例えば「ピッ 電池切れです」との音声メッセージによる異常警報音をスピーカ30から出力させてもよい。SG5の処理の後、試験処理部62は手動試験処理を終了して監視処理に戻る(図2、SA1)。
(処理−定期自動試験処理)
次に、定期自動試験処理について説明する。図9は、実施の形態3に係る定期自動試験処理の概略例を示したフローチャートである。なお、実施の形態3における定期自動試験処理のSH4からSH6は実施の形態1で説明した図5のSD4からSD6と同様であるので説明を省略する。
定期自動試験処理が開始されると、試験処理部62は検出処理において警報器1に故障や障害等の異常があったか否かを判定する(SH1)。具体的には、試験処理部62は記憶部70に記憶されている観測部異常フラグ及びバッテリ異常フラグを参照し、少なくともこれらのフラグの何れかが「ON」である場合に、警報器1に異常があると判定する。
その結果、検出処理において警報器1に異常がなかった場合(SH1、No)、試験処理部62は警報器1に異常がないことを示す意味で、スピーカ30や表示部20から警報器1が正常である旨を報知出力させる(SH2)。その後、試験処理部62は定期自動試験処理を終了し、監視処理に戻る(図2、SA1)。
一方、検出処理において警報器1に異常があった場合(SH1、Yes)、試験処理部62は、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音をスピーカ30から出力させる(SH3)。この場合、図8の手動試験処理と同様に、SH1で参照した観測部異常フラグ及びバッテリ異常フラグに基づき、発生した異常に対応する異常警報音をスピーカ30から出力させてもよい。
(効果)
このように実施の形態3によれば、スイッチ40を介して試験指示が受け付けられた場合、又は所定の試験タイミングとなった場合に、予め検出した警報器1における故障や障害等異常の有無に応じた警報を出力させるので、上記実施の形態1と同様の効果に加えて、スイッチ40を介して試験指示を行うことで、所望のタイミングにてユーザは事前に検出された警報器1の異常を確認できる。また、ユーザが試験指示を行わない場合でも、所定の試験タイミングとなった場合には事前に検出された警報器1の異常を報知することができる。
〔III〕各実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(手動試験処理について)
上述の実施の形態3では、図8の手動試験処理が開始された場合、最初に試験処理部62がスピーカ30から出力される報知音の音量を通常の音量よりも小さい「小」に設定する(SG1)と説明したが、他のタイミングにて音量を「小」に設定するようにしてもよい。例えば、SG3でスピーカ30から警報を出力させる前や、SG5で異常警報音をスピーカ30から出力させる前のタイミングにて音量を「小」に設定するようにしてもよい。
(定期自動試験処理について)
上述の各実施の形態では、定期自動試験処理において、警報器1に異常がある旨を示す報知音として異常警報音をスピーカ30から出力させると説明したが、この場合に、異常警報音の音量が段階的に上昇するようにスピーカ30を制御してもよい。これにより、大音量の異常警報音を突然出力することでユーザを驚かせたり煩わせたりすることを防止できる。また、例えば定期自動試験は、不定期の自動試験に代えてもよい。
1 警報器
10 観測部
20 表示部
30 スピーカ
40 スイッチ
50 バッテリ
60 制御部
61 検出処理部
62 試験処理部
70 記憶部

Claims (5)

  1. 監視領域の異常を検出して警報を出力する警報器であって、
    報知音を出力する報知音出力手段と、
    操作者から試験指示の入力を受け付ける試験指示入力受付処理手段と、
    前記試験指示入力受付処理手段を介して試験指示の入力が受け付けられた場合、又は所定の試験タイミングとなった場合に、当該警報器に対する試験を行い、当該試験結果の報知について、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験時と、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時とで、前記報知音出力手段に対して異なる制御を行う制御手段と、
    を備える警報器。
  2. 前記制御手段は、当該警報器に対する試験が、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験又は前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験の何れに該当するのかと、当該試験結果との組み合わせに基づいて、前記報知音出力手段に対する制御を行う、
    請求項1に記載の警報器。
  3. 前記制御手段は、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験時には、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験時よりも小さい音量の報知音で試験結果を出力させる、
    請求項1又は2に記載の警報器。
  4. 前記制御手段は、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験において当該警報器に異常がない場合には、報知音を出力させ、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において当該警報器に異常がない場合には、試験結果についての報知音を出力させない、
    請求項1又は2に記載の警報器。
  5. 表示報知を行う表示手段を備え、
    前記制御手段は、前記所定の試験タイミングとなったことに基づく試験において当該警報器に異常があった場合には、前記表示手段により、少なくともその旨を表示報知し、当該表示報知を所定時間保持した後、所定の解除条件が満たされるまで前記表示報知を保持させ、前記試験指示入力受付処理手段を介して受け付けられた試験指示に基づく試験において当該警報器に異常があった場合には、前記表示手段に表示報知を行わせないか又は結果異常を示す表示報知を行わせた後で前記所定時間の保持を行うことなく当該表示報知を終了する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の警報器。
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