以下、図面を参照し、本発明の一実施形態の警報器を詳細に説明する。図1には、一実施形態の警報器1の構成の一例がブロック図で示されている。
図1に示されるように、警報器1は、周囲環境の変化を検知する検知部5と、所定の外部機器200との通信機能を備える通信部2と、警報器1の状態に基づいて報知を行う報知部6と、外部機器200と通信部2との交信の可否についての判断を行うと共に、報知部6の動作を含めて警報器1の動作を全体的に制御する制御部3と、を備えている。警報器1は、商用電源または電池などからの給電を受けることによって、検知部5を用いて周囲環境の変化を監視し、報知部6を用いて警報器1のユーザーなどに周囲環境の異常を報せる。図1の例では、警報器1は、さらに、外部から操作され得るように設けられた被操作部4を備えている。また、警報器1は、警報器1への給電に関する情報が書き込まれる記憶部7を備えている。なお「所定の外部機器」は、警報器1との間で相手方を特定した通信ができるように、たとえばBluetooth(登録商標)による通信時におけるペアリングなどの通信のための準備処理が行われている機器である。
制御部3は、所定の第1期間P1(図3参照)における通信部2による外部機器200からの信号の受信状態、および、第1期間P1よりも前の所定の第2期間P2(図3参照)における警報器1への給電状態に基づいて、外部機器200と通信部2との交信の可否についての判断を行うように構成されている。そのため、本実施形態の警報器1によれば、交信の可否についての判断機能を有しながら、不要な異常警報を抑制することができる。
前述したように、特定の外部機器との間で通信を行う警報器では、その外部機器との間で、交信可否の確認のための通信が行われることがある。たとえば、警報器および外部機器それぞれの電源投入時、または、ユーザーによる所定の操作時などにそのような通信が行われる。交信可否の確認では、警報器は、たとえば外部機器が送信する信号を待ち、一定期間中にその信号を受信すると、交信可能であると判断する。その場合、外部機器側では、警報器における受信待ち期間中に所定の信号を送る必要がある。たとえば、ユーザーは、交信可否の確認を警報器に実行させる場合は、そのための所定の操作を警報器に対して行うと共に外部機器に対しても所定の操作を実行する。警報器および外部機器が電源の投入時に交信可否の確認を実行するように構成されている場合には、ユーザーは、同時にまたは短時間のうちに両方の機器において電源を投入することによって警報器に交信可否の確認を実行させる。
しかし、ユーザーの意図に反して警報器が外部機器からの信号の受信待ちの状態となることがある。たとえば誤って警報器だけに交信可否の確認のための操作が行われることが想定される。また、警報器および外部機器が電源投入時に交信可否の確認を実行するように構成されており、しかも警報器だけが商用電源を利用する(外部機器はたとえば電池を利用する)場合は、停電からの回復時などでは警報器だけが交信可否の確認状態となる。外部機器への給電は停電とは関係なく継続しているため、外部機器は信号を何ら送信しない。これらのような場合、たとえ外部機器との交信が実際には可能であっても、交信可否の確認における受信待ちの間に信号を受信することができないため、警報器は交信不可と判断し、異常警報を発してしまう。外部機器が常時または頻繁に何らかの信号を送出すればこのような異常警報の回避も可能となるが、外部機器が電池式の機器などである場合、そのような多数回の送信は、多くの電力消費を伴い、故に電池の耐用期間の長期化を図るうえで好ましくない。
そこで、本実施形態では、交信の可否についての判断を行う制御部3は、所定の第1期間P1(図3参照)における信号SGの受信状態だけではなく、所定の第2期間P2(図3参照)における警報器1への給電状態にも基づいて交信の可否を判断するように構成されている。すなわち、制御部3は、所定の第1期間P1中に外部機器200からの信号SGを受信できない場合に、直ちに「交信不可」と判断するのではなく、第2期間P2中の警報器1への給電状態に基づいて、たとえば「交信不可」との判断を保留したり、「交信不可」とは異なる判断をしたりすることができる。従って、実際には交信可能であるにも拘らず拙速に「交信不可」と判断され、その判断の下に異常警報が発せられることを少なくすることができる。また、制御部3は、第2期間P2中の警報器1への給電状態次第では、第1期間P1中に信号SGを受信できなかった事実に基づいて「交信不可」との判断をすることもできる。すなわち、本実施形態によれば、交信の可否についての判断機能を有しながら、不要な異常警報が発せられることを抑制することができる。
制御部3は、たとえば、市販のマイコンやASICなどの半導体装置などを含み、好ましくは、演算機能、比較機能、計時機能、記憶機能などを備えている。制御部3は、たとえば自らが有する計時機能によって第1期間P1および第2期間P2に関する計時を実行する。制御部3は、マイコンなどに内蔵されたプログラムに沿って動作し得る。内蔵されたプログラムには、外部機器200と通信部2との交信の可否について判断を行い、報知部6の動作を含む警報器1の動作を全体的に制御するための手順が記述されている。たとえば制御部3は、このように制御部3に含まれるマイコンなどに内蔵されたプログラムに従って動作するように構成され、プログラムに従って動作することによって、通信部2および報知部6などに対する各種の制御を実行し得る。
交信可否の判断の拠り所となり得る、第2期間P2における警報器1への「給電状態」としては、たとえば、第2期間P2中における、給電の連続性、給電の開始と停止とが繰り返される回数、給電停止期間の長さ、などが例示される。たとえば、制御部3は、第2期間P2中に途切れることなく連続して警報器1が給電されている場合には、第1期間P1中に信号SGが受信されなくても、直ちに「交信不可」と判断しなくてもよい。所定の長さの期間(第2期間P2)よりも長い間連続して警報器1が給電され、すなわち正常に稼働していた場合には、たとえ限られた期間(第1期間P1)中に信号SGが受信されなくても、単に外部機器200が信号SGを送信する状態にないだけであると推定できるからである。
また、制御部1は、第2期間P2中に、所定の回数以上、警報器1への給電の開始と停止とが繰り返された場合、または、第2期間P2中に、所定の長さの範囲内で給電が停止されていた場合には、第1期間P1中に信号SGが受信されなくても直ちに「交信不可」と判断しないように構成されてもよい。たとえば、警報器1の設置後、外部機器200と交信可能であることが十分に確認されたときには所定回数の断続的な給電または所定期間の給電停止などを行うという設置手順が施工業者などに周知されていて、そのような操作が現に行われていた場合には、第1期間P1中における受信不能は、単に外部機器200が信号SGを送信していないことによるものと推定し得るからである。
通信部2は、制御部3の制御に従って、警報器1内の信号と、通信に用いられる信号との間の相互変換を実施して特定の外部機器200との間で信号を送受信する。特に、本実施形態では、前述のように、通信部2は、外部機器200との交信可否の確認のための信号SGを受信する。通信部2は、集積回路装置や個々の電気部品からなる電気回路などのハードウェアにより構成され得る。通信部2は、制御部3との間でハードウェアを共用してもよく、制御部3に組み込まれていてもよい。また、通信部2は、自身で実行する処理が記述されたプログラムなどのソフトウェアを含んでいてもよい。
被操作部4は、警報器1の外部からユーザーなどに操作され得るように設けられる。たとえば、被操作部4は、押しボタン式やトグル式またはスライド式などの任意の回路開閉器(スイッチ)で構成される。また、被操作部4は、ユーザーなどに操作されることによって状態を遷移させ、その状態に応じた所定の信号(たとえばハイレベル信号またはロウレベル信号)を制御部3に対して出力する任意の入力手段によって構成されていてもよい。たとえば、被操作部4は、キーボードまたはタッチパネルなどであってもよく、マイクロフォンと、音声に応じた信号を出力する音声認識手段とによって構成されていてもよい。被操作部4は、警報器1に自己点検の実施を指示するためにユーザーなどに操作される点検スイッチと兼用されてもよい。すなわち、制御部3が、所定の点検手順が記述された点検プログラムを被操作部4への操作に応じて実行することによって、警報器1における警報機能の点検を実施するように構成されていてもよい。
検知部5は、主に、警報器1の周囲の監視対象領域の物理現象を監視してその結果を出力する各種のセンサから構成される。各種のセンサとしては、たとえば、一酸化炭素(CO)ガス、メタンガス(CH4)およびプロパンガス(C3H8)などを検知する各種ガスセンサ、ならびに、サーミスタなどからなる温度センサ、湿度センサ、煙センサ、および臭気センサなどが例示される。検知部5は、1つまたは複数個のセンサを含んでいてもよい。
報知部6は、たとえば、発光ダイオード(LED)、ブザーおよび/またはスピーカーなどの、ユーザーなどへの報知手段により構成され、主に、光および/または音を発することにより警報を発する。また、報知部6は、警報を発する以外にも、警報を発するに至らない監視領域の変化、前述した外部機器200との交信の可否に関する制御部3による判断の結果、および、警報器1の警報機能の点検の結果の報知のために動作してもよい。
記憶部7は、第2期間P2における警報器1への給電に関する情報が書き込まれる記憶領域であって、図1に示されるように制御部3の内部に設けられてもよく、制御部3とは別個に警報器1に設けられてもよい。記憶部7は、主に半導体メモリで構成されるが、少なくともROMまたはフラッシュメモリなどのような不揮発性の記憶領域を含んでいる。好ましくは、記憶部7の不揮発性の記憶領域に、第2期間P2(図3参照)における、警報器1の給電状態に関する情報が書き込まれる。たとえば、記憶部7は、第2期間P2の間連続して警報器1が給電されていたか否かを示すフラグである連続給電フラグのためのレジスタなどを含んでいてもよく、連続給電フラグの状態を記憶する記憶空間を不揮発性の記憶領域に含んでいてもよい。なお、連続給電フラグは後に詳述される。また、記憶部7は、第2期間P2の間に給電の開始と停止とが繰り返された回数を記憶する記憶空間、または、第2期間P2の間に所定の範囲内の長さで給電が停止されたか否かを示すフラグのための記憶空間を不揮発性の記憶領域に含んでいてもよい。
図2には、本実施形態の警報器1の外観の一例が示されている。警報器1は、略直方体状に形成されている筐体11を含んでおり、筐体11内に、図1に示される制御部3および通信部2などが収められている。筐体11には、警報器1が給電されていること、および、外部環境が異常状態にあることなどを視覚的に報知する表示部61、および、筐体11内で発せられた警報音などを放出する放音部62が設けられている。表示部61および放音部62は、前述した報知部6(図1参照)の報知機能を担っている。
筐体11には、さらに、被操作部4が備えられている。被操作部4は、筐体11において表示部61などが設けられる正面F側から押下され得るように、筐体11に備えられている。本実施形態の警報器1が図2に示される筐体11を有する場合、被操作部4が押されることによって制御部3に所定の信号が入力されてもよく、その信号に基づいて制御部3が通信部2および報知部6の動作を制御してもよい。なお、被操作部4が警報器1に点検の実施を指示するために操作される点検スイッチでもある場合は、ユーザーは、被操作部4を押すことによって警報器1に点検を実施させることができる。
図2において、筐体11の下側から延びる電源コードに電源プラグ1aが接続されている。警報器1では、制御部3、通信部2、報知部6および検知部5などの構成要素への電力の給電と停止とが、商用電源のコンセントへの電源プラグ1aの挿抜により行われてもよい。また、別途電源スイッチなどが設けられて、各構成要素への電力の供給および停止が、その電源スイッチの操作によって切り替えられてもよい。そして、そのような電源プラグ1aのコンセントへの挿入、または、電源スイッチの操作によって給電が開始されたときに、制御部3は、外部機器200(図1参照)との交信の可否の確認を行ってもよい。さらに、制御部3は、給電が開始されたときに、交信の可否の確認と共に、警報器1における警報機能の点検を実施してもよい。
つぎに、制御部3が、第1期間P1における外部機器からの信号SGの受信の有無、および、第2期間P2中における連続給電の有無に基づいて、外部機器200との交信の可否を判断するように構成されている場合を例に、一実施形態の警報器1の動作が説明される。図3には、第1期間P1における信号SGの受信状態および第2期間P2における給電状態に関する第1~第4の例EX1~EX4が示されている。なお、図3において符号Vを付された横軸方向に延びる矩形は、警報器1に対して給電が行われていることを示している。また、符号SGを付された矢印は、外部機器200(図1参照)から送信され、警報器1の通信部2(図1参照)によって受信されるべき信号を示している。図3の例において、第1期間P1は、警報器1への給電が開始された第1時点T1から始まる所定の長さの期間である。また、第2期間P2は、第1時点T1に先行する警報器1への給電の開始後に通信部2と外部機器200との交信が可能であると判断された第2時点T2から始まる所定の長さの期間である。第1期間P1および第2期間P2は特に限定されないが、第2期間P2は少なくとも第1期間P1よりも長い。たとえば第1期間P1は、30秒、1分、2分、または3分などの、長くとも5分以下程度の時間であり、たとえば第2期間P2は、12時間、24時間、または72時間などの、半日以上、5日以下程度の時間である。
ここで「外部機器200との交信が可能であると判断された第2時点T2」は、たとえば、図3に示されるように、第1時点T1よりも前の給電期間中に信号SGが通信部2によってまさに受信された時点である。第1時点T1よりも前の給電期間において信号SGが複数回受信された場合は、第2時点T2は、いずれの受信時点であってもよい。また、信号SGの受信から、その受信に基づいた制御部3による判断までの時間が、たとえば制御部3による第2期間P2の計時の最小単位(たとえば1秒単位、30秒単位、または1分単位など)よりも長い場合は、第2時点T2は、制御部3によってまさにその判断が行われた時点であってもよい。なお、第2期間P2の始点である第2時点T2は、必ずしも、外部機器200との交信が可能であると判断された時点でなくてもよく、たとえば第1時点T1よりも前の給電期間の開始時点であってもよい。
図3において、第1例EX1は、第1期間P1において通信部2によって外部機器200からの信号SGが受信された第1状況についての例である。この第1状況では、制御部3は、第2期間P2における給電状態に依らず、第1期間P1中に信号SGが受信されたという事実に基づいて、外部機器200との交信が可能であると判断してもよい。そして、制御部3は、外部機器200からの信号SGの受信が可能であることを、所定の第1態様で報知部6に報知させてもよい。たとえば、第1態様として、表示部61(図2参照)を構成するLEDが点灯してもよく、および/または、放音部62(図2参照)からブザー音やメッセージが発せられてもよい。また、前述したように制御部3が交信の可否の確認と共に警報器1の警報機能の点検を実施している場合、制御部3は、第1状況では、外部機器200からの信号SGの受信が可能であることと共に警報機能の点検の結果を報知部6に報知させてもよい。すなわち、第1態様は、警報機能の点検結果の報知を含んでいてもよく、たとえば警報機能が正常であった場合、第1態様として、表示部61のLEDが点灯すると共に、「警報器正常です。電波が受信できています」というメッセージが放音部62から発せられてもよい。
図3において、第2例EX2は、第1期間P1において通信部2によって外部機器200からの信号SGが受信されていない第2状況の例であって、さらに、その第2状況のうち警報器1が第2期間P2の間連続して給電されている第3状況についての例である。この第3状況では第1期間P1において信号SGは受信されていないが、第2期間P2の間、警報器1が連続して給電されていたので、制御部3は、第1期間P1の経過直後には、警報器1と外部機器200との交信の可否について判断しない。従って、制御部3は、第3状況において、外部機器200からの信号SGの受信が不能であることを報知部6に直ちには報知させず、第1態様と異なる第2態様で報知部6に報知をさせる。たとえば、第2態様では、表示部61のうちの第1態様において点灯するLEDと異なるLEDが点灯してもよく、また、第1態様において点灯するLEDが点滅してもよく、また、放音部62から、第1態様と異なる周波数の音が発せられたり、第1態様と異なるタイミングで断続的に音が発せられたりしてもよい。しかし、この第2態様では、外部機器200からの信号SGの受信が不能であることは報知されない。また、制御部3が交信の可否の確認と共に警報器1の警報機能の点検を実施している場合、第3状況では、制御部3は、報知部6に、外部機器200との交信の可否の判断結果を報知させずに警報機能の点検の結果を報知させてもよい。すなわち、第2態様は、警報機能の点検結果の報知だけを含んでいてもよく、たとえば第2態様として「警報器正常です」というメッセージが放音部62から発せられてもよい。
図3において、第3例EX3および第4例EX4は、いずれも、第2例EX2と同様に第1期間P1において信号SGが受信されていない第2状況の例であるが、その第2状況のうち警報器1が第2期間P2の間連続して給電されていない第4状況についての例である。第3例EX3は、第2期間P2の間、警報器1が全く給電されていない例である。また、第4例EX4は、第1時点T1の前の給電時間の合計は第2期間P2よりも長いが、第2期間P2において連続して給電されておらず、しかも個々の給電における給電時間は第2期間P2の長さよりも短い例である。この第4状況では、制御部3は、外部機器200からの信号SGの受信が不能であることを報知部6に報知させる。たとえば、制御部3は、第1および第2の態様のいずれとも異なる第3態様で報知部6に報知を実行させる。
第3態様では、第1および第2の態様のいずれにおける点滅の間隔とも異なる間隔で表示部61が点滅してもよく、第1および第2の態様において発せられる音の周波数のいずれとも異なる周波数の音が、放音部62から発せられてもよい。たとえば第3態様として「ピッピッピッ」という電子音またはブザー音に続いて「電波が受信できません」というメッセージが放音部62から発せられてもよい。また、外部機器200が一酸化炭素の検知器である場合、「電波が受信できません」の代わりに「CO検知部の電波が受信できません」というメッセージが発せられてもよい。制御部3が交信の可否の確認と共に警報器1の警報機能の点検を実施している場合、制御部3は、信号SGの受信が不能であることと共に、警報機能の点検結果を報知部6に報知させてもよい。しかし、第4状況においては、信号SGの受信が不能であることだけを報知させてもよい。その方が、外部機器200との交信を回復するための措置をユーザーなどに促すことができると考えられる。
つぎに、第1期間P1における外部機器200からの電波の受信状態、および第2期間P2における給電状態に基づく交信可否の判断手順について、その流れをフローチャートの形式で示す図4を参照しながら説明する。まずステップS0(第1時点T1)において給電の開始、またはユーザーによる所定の操作によって、外部機器200との交信可否の確認処理が開始され、制御部3の計時機能などによる第1期間P1についての計時が開始される。ステップS1において第1期間P1が経過しているか否かが判断され、第1期間P1がまだ経過していない場合は(ステップS1で「N」)、外部機器200からの信号の受信の有無が判断される(ステップS2)。外部機器200からの信号が受信されない場合は(ステップS2で「N」)、制御はステップS1に戻り、第1期間P1が経過するか、外部機器200からの信号が受信されるまで、ステップS1およびステップS2が繰り返される(ループR1)。
ステップS2で外部機器200からの信号が受信されると(ステップS2で「Y」)、制御部3は、報知部6に前述の第1態様で報知を実行させる(ステップS4)。すなわち警報器1は前述した第1状況にある。この際、制御部3は、たとえば記憶部7(図1参照)に、信号が受信されたことを示す所定の情報を記憶させてもよい(ステップS3)。たとえば、制御部3は、記憶部7内の記憶領域に設けられた特定のフラグ(以下「信号受信フラグ」とも称される)をセットしてもよい。信号受信フラグは、好ましくは、警報器1への給電が停止されると記憶内容が消去される揮発性の記憶領域に設けられる。信号受信フラグの利用方法は後述される。
一方、ステップS1で第1期間P1の経過が検出された場合は(ステップS1で「Y」)、警報器1は前述した第2状況にあり、ステップS5において、第2期間P2の給電状態に関する判断が実施される。制御部3は、たとえば警報器1が第2期間P2の間連続して給電されていたかどうかを記憶部7の記憶内容に基づいて判断する。制御部3は、第2期間P2中に連続して警報器1が給電されていたことを示す所定の情報が記憶部7に記憶されている場合には、第2期間P2の給電状態に関して肯定的な判断を行う(ステップS5において「Y」)。たとえば、前述した連続給電フラグがセットされていれば、制御部3は、第2期間P2の給電状態に関して肯定的な判断を行う。その場合、警報器1は前述した第3状況にあり、制御部3は、外部機器200との交信の可否を直ちに判断せずに、前述した第2態様で報知部6に報知を実行させる(ステップS6)。
なお、ステップS5における第2期間P2の給電状態に関する判断は、第2期間P2中の給電の連続性以外を根拠に行われてもよい。前述したように、その判断の根拠は、第2期間P2中における給電の開始および停止の反復回数、または給電停止期間の長さなどであってもよい。記憶部7には、第2期間P2の間に給電の開始と停止とが繰り返された回数、または、第2期間P2の間に所定の範囲内の期間で給電が停止されたか否かを示す情報が記憶され、制御部3は、それらを参照することによってステップS5における判断を行ってもよい。
ステップS5において第2期間P2の給電状態に関して否定的な判断がされる場合は(ステップS5において「N」)、警報器1は前述した第4状況にあり、制御部3は、前述した第3態様で報知部6に報知を実行させる(ステップS7)。
図5には、第2期間P2の間連続して警報器1が給電されているか否かを判定し、連続して給電されている場合に記憶部7などに所定の情報を記憶する処理ルーチンのフローチャートが示されている。図5は、警報器1が第2期間P2の間に連続して給電されている場合に行われる所定の情報の記憶として、前述した連続給電フラグがセットされる例である。なお、警報器1が連続して給電されている場合に行われる情報の記憶は、何らかのフラグのセットに限定されない。そのような情報の記憶は、記憶部7の内部または外部の任意の記憶領域への任意のビット長を有する事前に定められた特定の情報の記憶であってもよい。
図5に示される一連の処理は、たとえば、警報器1への給電の開始後、好ましくは図4に示される交信可否の確認の実行後に、所定の時間経過毎、たとえば、1秒毎、30秒毎、または1分毎などに繰り返し実行される。また、図5に示される処理が実行される場合は、たとえば制御部3は、給電の開始または停止時にカウント値がリセットされるカウンタ(図示せず)を有し、このカウンタが第2期間P2の計時に用いられる。
図5に示されるように、ステップSA0で処理ルーチンが開始されると、既に連続給電フラグがセットされているかが判断され(ステップSA1)、連続給電フラグがセットされている場合(ステップSA1で「Y」)は、図5に示される処理ルーチンは終了する。なお、連続給電フラグが既に設定されている場合にステップSA2以降の処理が実行されても、既にセットされている連続給電フラグがリセットされることは無いので特に問題は生じない。従って、ステップSA1は省略されてもよい。
ステップSA1の判定が「N」の場合、ステップSA2において、給電が継続されているか否かが判断される。図5の例では、前述した信号受信フラグがセットされているか否かによって、給電が継続されているか否かが判定される。信号受信フラグは、前述したように図4に示される処理において、または、後述する定期通信において、外部機器200からの信号の受信時にセットされる。また、信号受信フラグは、前述したように、好ましくは記憶部7などにおける揮発性の記憶領域に設けられ、警報器1への給電が停止した場合にはリセットされる。その場合、信号受信フラグを参照することによって、外部機器200からの信号の受信後(第2時点T2(図3参照)後)、第2期間P2において警報器1が継続して給電されていたか否かを判定することができる。
警報器1が第2時点T2から継続して給電されている場合(ステップSA2で「Y」)、図示されないカウンタがカウントアップされ(ステップSA3)、ステップSA4で、第2期間P2が経過したか否かが判断される。たとえば、カウンタのカウント値と、図5の一連の処理が実行される時間間隔(前述した1秒、30秒、または1分など)との積により求まる経過時間が、第2期間P2(第2期間P2の長さ)と比較される。そして、経過時間が第2期間P2未満である場合は、第2期間P2は未経過であると判断され(ステップSA4で「N」)、図5に示される処理は終了する。
一方、カウンタのカウント値と図5の処理の実行間隔との積が第2期間P2以上である場合は、第2期間P2が経過したと判断され(ステップSA4で「Y」)、連続給電フラグがセットされる(ステップSA5)。連続給電フラグは、その状態を制御部3が素早く参照できるように、好ましくは、記憶部7におけるレジスタなどの揮発性の記憶領域に設けられる。そのため、給電が停止された場合に給電の再開時まで第2期間P2における給電状態についての情報が保持され得るように、たとえば記憶部7における不揮発性の記憶領域に連続給電フラグの状態が記憶される(ステップSA6)。警報器1への給電が一旦停止された後の給電再開時(第1時点T1)には、この不揮発性の記憶領域に記憶された情報が読み出され、その情報に基づいて連続給電フラグがセットされ得る。その結果、図4のステップS5における、第2期間P2中の給電の連続性に関する判断が可能になる。
警報器1が第2時点T2から継続して給電されていない場合は(ステップSA2で「N」)、図示されないカウンタのカウント値がリセットされ(ステップSA7)、図5に示される処理は終了する。このようにカウント値がリセットされるため、制御部3は、先に参照された図3における第4例EX4の場合に、たとえ合計の給電時間が第2期間P2よりも長くても、第2期間P2において警報器1が連続して給電されていないと判断することができる。
なお、ステップSA2における、給電が継続されているか否かの判断は信号受信フラグを用いずに、給電される電圧をモニタすることなどによって行われてもよく、その場合、図4におけるステップS3は省略されてもよい。また、その場合、図示されないカウンタに代えて、第2期間P2の長さ(時間)に目標時間がセットされ、外部機器200からの信号の受信時にスタートすると共に給電の停止時にリセットされるタイマ回路が警報器1に備えられ、第2期間P2の計時に用いられてもよい。しかし、給電電圧のモニタだけで判断すると、第2期間P2中に外部機器200からの信号が受信されない場合でも、連続給電フラグがセットされる可能性がある。すなわち、第2期間P2中において連続して給電されていたが、外部機器200との交信が不可であったにも関わらず、ステップS5で警報器1が第3状況にあると判断されることも考えられる。従って、信号受信フラグを用いて第2期間P2中の給電の連続性について判断する方が好ましい。
また、図4のステップS5における第2期間P2の給電状態に関する判断が、前述したように、第2期間P2中における給電の開始および停止の反復回数または給電停止期間の長さなどに基づいて行われる場合も、記憶部7の不揮発性の記憶領域が利用され得る。たとえば、第2期間P2中に給電が開始される毎に、不揮発性の記憶領域に記憶されている数値が1ずつ増加されてもよい。また、第2期間P2中に所定の範囲内の期間で給電が停止された場合に、記憶部7の不揮発性の記憶領域に所定の情報が記憶されてもよい。なおそのように第2期間P2において給電が停止される場合は、第2期間P2の経過を判断するための計時は、外部機器200から経過時間に関する情報を受信することによって行なわれてもよく、標準電波の受信によって行なわれてもよい。
図5の例では、記憶部7の不揮発性の記憶領域に、第2期間P2における警報器1への給電状態に関する情報(以下、この情報は単に「給電状態情報」とも称される)として連続給電フラグの状態が記憶される。従って、たとえ給電が停止しても、たとえば第2期間P2中に警報器1が連続して給電されたことを示す情報は消去されない。しかし、警報器1では、一旦記憶部7に記憶された給電状態情報が消去され得るように構成されていてもよい。たとえば、警報器1の製造工程中のエイジングなどにおける連続的な給電によって不揮発性の記憶領域に連続給電に関する情報が記憶された場合は、出荷後の設置に備えてこの情報を消去することが好ましい。従って、たとえば記憶部7は、被操作部4(図1および図2参照)に対する所定の操作に応じて、給電状態情報を消去してもよい。
ここで被操作部4は、前述したように、警報器1に点検を指示するために用いられる他、警報発報時における警報の停止などにも用いられ得る。従って、誤操作防止の観点から、給電状態情報の消去のための被操作部4に対する操作は、ユーザーなどが他の目的のための操作と混同し難い操作であることが好ましい。従って、そのような操作は、被操作部4に対する操作以外の操作と組み合わされた複合的な操作であってもよく、たとえば、電源プラグ1a(図2参照)のコンセントへの挿入による警報器1への給電開始時に被操作部4に対して行われる操作であってもよい。被操作部4が図2に示されるように押下される構造である場合、被操作部4を押下しながら電源プラグ1aをコンセントに挿入することによって給電状態情報が消去されてもよい。さらに、単に被操作部4を押し込みながら給電を開始するだけでなく、給電開始後に、たとえば、3秒、5秒、または10秒などの所定の時間以上、被操作部4に対する押し込みを継続することによって給電状態情報が消去されてもよい。
前述したように、第3状況(図3および図4参照)では、制御部3は、直ちには外部機器200のとの交信可否についての判断を行わず、第2態様で報知部6に報知を実行させる。しかし、制御部3は、そのように交信可否の判断を保留した場合でも、好ましくは、第1期間P1後の交信可否の判断とは別に、外部機器200からの信号の受信の有無に基づいて外部機器200との交信の可否を定期的に判断する。そしてその判断結果に基づく適切な態様で、報知部6に報知を実行させる。警報器1における外部機器200との定期通信による交信可否の判断処理の一例について、その処理の流れを示す図6を参照しながら説明する。なお、図6において、左側に示されるフローは警報器1での処理の流れを示しており、右側に示されるフローは、外部機器200で実行される処理の流れを示している。
図6に示される一連の処理は、たとえば警報器1および外部機器200への給電の開始などによってスタート(ステップSB0およびSC0)した後、繰り返して実行されている。また、図6の例では、第3期間P3の間に外部機器200からの信号SGが受信されない場合に、外部機器200との交信が不能であると判断される。外部機器200は、第3期間P3よりも短い周期P4で定期的に信号SGを警報器1に送信する。警報器1には、第3期間P3の経過をモニタするために第3期間計時タイマ(図示せず)が備えられており、ステップSB0でのスタート後、第3期間計時タイマが動作を開始し、その後計時動作を継続する。第3期間P3は、前述した第2期間P2よりも短く、外部機器200が信号SGを送信する周期P4よりも長い。外部機器200には、周期P4の経過をモニタするために周期計時タイマ(図示せず)が備えられており、ステップSC0でのスタート後、周期計時タイマが動作を開始し、その後計時動作を継続する。
外部機器200では、ステップSC1において、周期計時タイマを参照することによって周期P4が経過したか否かが判断される。周期P4が経過していない場合は(ステップSC1で「N」)、ループR3でステップSC1が繰り返される。そして、周期P4が経過すると(ステップSC1で「Y」)、警報器1に信号SGが送信される(ステップSC2)。そして、周期計時タイマがリセットされ(ステップSC3)、ループR3で制御がステップSC1に戻される。このようにして周期P4で外部機器200から信号SGが送信される。
警報器1では、ステップSB1において、外部機器200からの信号SGが受信されると(ステップSB1で「Y」)、好ましくは前述した信号受信フラグがセットされる(ステップSB2)。そして、第3期間計時タイマがリセットされ(ステップSB6)、ループR2で制御はステップSB1に戻される。ステップSB1において信号SGが受信されない場合は(ステップSB1で「N」)、第3期間計時タイマを参照することによって、第3期間P3が経過したか否かが判断される(ステップSB3)。第3期間P3が経過していない場合は(ステップSB3で「N」)、ループR2で制御はステップSB1に戻される。
第3期間P3が経過していると判断された場合は(ステップSB3で「Y」)、制御部3は、外部機器200との交信が不能であると判断し、報知部6(図1参照)に、たとえば前述した第3態様で報知を実行させる(ステップSB4)。すなわち、外部機器200からの信号SGの受信が不能であることが報知される。さらに、制御部3は、好ましくは、信号受信フラグをリセットする(ステップSB5)。そして、第3期間計時タイマがリセットされ(ステップSB6)、制御はステップSB1へと戻される。第1期間P1の経過後に外部機器200との交信の可否についての判断が保留された場合でも、好ましくは、このように定期通信を通じて外部機器200との交信可否についての判断が行われ、その判断結果に基づいて、外部機器200と交信不能であることが報知される。
つぎに、本発明の他の実施形態の警報装置が説明される。図7には、他の実施形態の警報装置100の構成の一例がブロック図で示され、図8には、他の実施形態の警報装置100の外観の一例が示されている。図7に示されるように、警報装置100は、特定の検知対象を検知すると共に警報を発する第1検知部110と、特定の検知対象を検知する検知器10によって構成される第2検知部120と、を備えている。第1検知部110は、前述した一実施形態の警報器1によって構成されている。検知器10は、前述した外部機器200として警報器1(第1検知部110)と交信を行う。
第2検知部120は、好ましくは、第1検知部110の検知対象と異なる検知対象を検知する。たとえば、第1検知部110の検知対象がプロパンガスである場合は、第2検知部120は、一酸化炭素ガスまたはメタンガスなどを検知してもよい。第2検知部120が所定の閾値以上の濃度で検知対象ガスを検知すると、第2検知部120自身が警報を発してもよく、その検知情報が第1検知部110に送信され、第2検知部120の検知対象のガスに関する警報が、さらに第1検知部110によって発せられてもよい。
第2検知部120を構成する検知器10は、図7の例では、警報器1と同様に、通信部122、制御部123、被操作部124、検知部125、報知部126を備えている。通信部122と、警報器1の通信部2との間で通信が交わされる。検知器10は、必ずしも図7に示される全ての構成要素を有していなくてもよく、少なくとも一つの検知対象の検知および警報器1との通信が可能なように構成されていればよい。検知器10が、図7に示される各構成要素を含む場合は、その構成要素は、前述した警報器1を構成する各構成要素と同様の構成を有し得る。従って、警報装置100の説明において、検知部10(第2検知部120)を構成する各構成要素についての説明は省略される。
図8に示されるように、検知器10は、検知器10が給電されていることや外部環境が異常状態にあることなどを視覚的に報知する表示部1261を備えている。また、警報停止スイッチなどとして用いられる被操作部124が外部から操作され得るように筐体121の正面に設けられている。また、検知器10は、筐体121の内部に向って押し込まれ得るように設けられた第2被操作部128を側面に備えている。
警報装置100では、第1検知部110を構成する警報器1は商用電源から給電されるように構成されている。一方、第2検知部120を構成する検知器10は、電池から給電されるように構成されている。そして、検知器10は、給電が開始されたときに警報器1に信号SGを送信するように構成されている。従って、前述した通り、警報器1および検知器10への給電が、略同時、または悪くとも第1期間P1以上の間を空けずに続けて開始された場合には、警報器1の通信部2によって、検知器10からの信号SGが受信される。それにより、警報器1において、検知器10との交信が可能であることが確認され得る。一方、停電からの復旧時などでは、検知器10からは、停電の復旧に応じたタイミングで必ずしも信号SGは送信されず、警報器1において第1期間P1(図3参照)の間に検知器10からの信号SGが受信されない場合があり得る。しかし、警報装置100では、第1検知部110を構成する警報器1の制御部3が、前述したように、第2期間P2(図3参照)における警報器1への給電状態にも基づいて検知器10との交信可否の判断を行うため、不要な異常警報が抑制され得る。
なお、検知器10において電池から供給される電力は、検知器10を構成する各要素に直接供給されてもよいが、第2被操作部128が筐体121の内部に押し込まれることによって、検知器10を構成する各要素への給電が開始されてもよい。すなわち、検知器10は、第2被操作部128が筐体121の内部に押し込まれたときに、警報器1に信号SGを送信してもよい。
第1検知部110と第2検知部120は、警報器1と外部機器200との交信として図6を参照して説明された定期通信を行ってもよい。その場合、検知器10が、外部機器200として第1検知部110を構成する警報器1に周期的に信号SGを送信する。すなわち、検知器10は、第1期間P1よりも長く、かつ、第2期間P2よりも短い所定の周期P4で警報器1に信号SGを送信する。周期P4は特に限定されないが、送信毎に電力が消費されるため、たとえば、検知器10が備えるガスセンサなどの耐用年数よりも検知器10の電池の寿命が短くならない範囲でなるべく短い期間が、周期P4として好ましい。たとえば、周期P4としては、4時間、8時間または12時間などが例示される。
一方、警報器1の制御部3は、所定の第3期間P3の間、通信部2によって検知器10からの信号が受信されない場合に、検知器10からの信号の受信が不能であることを報知部6に報知させる。この場合、報知部6は、たとえば、前述した第3態様で報知を実行する。第3期間P3は、信号SGが送信される所定の周期P4よりも長く、かつ、第2期間P2よりも短い。第3期間P3としては、第2期間P2よりも、0.5時間、1時間または2時間長い程度の期間が、警報器1と検知器10との間の計時誤差を許容しつつ速やかに交信不能を報知し得る点で好ましい。このように定期的な通信が行われることによって、第1期間P1の経過後に警報器1と検知器10との交信の可否についての判断が保留された場合でも、その後に、その交信の可否を適切に判断することができる。すなわち、現に交信が不能である場合には、交信が不能であることをユーザーなどに報知することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、実施形態の警報器の処理動作を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、警報器の処理動作を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。