JP2002335185A - 無線通信装置、その制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

無線通信装置、その制御方法、制御プログラムおよび記録媒体

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JP2002335185A
JP2002335185A JP2001187277A JP2001187277A JP2002335185A JP 2002335185 A JP2002335185 A JP 2002335185A JP 2001187277 A JP2001187277 A JP 2001187277A JP 2001187277 A JP2001187277 A JP 2001187277A JP 2002335185 A JP2002335185 A JP 2002335185A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各機器間で行われている双方向無線の通信状
態をユーザに報知できるようにする。 【解決手段】 腕時計型情報機器1は、図2(A)に示
すような各携帯機器2〜6との間で良好な無線通信を行
っている状態から、図2(B)に示すように、互いの通
信可能エリアから逸脱する等の理由により無線通信の品
質が劣化した状態あるいは通信不能となった状態に移行
した場合に、この状態遷移を検出してユーザに報知する
機能を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局地的な双方向無
線通信が可能な無線通信装置、その制御方法、制御プロ
グラムおよび記録媒体に係り、特に無線通信装置が行う
無線通信の通信状態をユーザに報知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】無線技術の進歩に伴い、複数の電気機器
間を双方向無線で接続して無線ネットワークを形成し、
これら機器間で各種データ通信を行うことによってユー
ザフレンドリなサービスを行うことが考えられている。
例えば、デジタルカメラで撮影した画像データをパーソ
ナルコンピュータに無線送信してこのパーソナルコンピ
ュータに記憶させる。そして、パーソナルコンピュータ
からプリンタに画像データを無線送信し、このプリンタ
に印刷出力させる、いうことが既に実現可能なレベルに
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の電気
機器は小型・軽量化が進み、ユーザが携帯可能なものも
多い。一方、例えばブルートゥースのような無線方式で
は、その通信エリアは約10m程度(ブルートゥース規
格のクラス2による規定)である。従って、携帯可能な
電気機器の場合、ユーザの居場所次第では、既に形成さ
れていた電気機器間の無線通信リンクが切断されてしま
うことがある。このように無線通信リンクがいったん切
断されてしまうと、ユーザは、再度、通信リンクの接続
作業を行う必要があり、非常に煩わしい。しかしなが
ら、ユーザにとってはこのような電気機器間の通信状態
を知る術はなく、上記のような通信リンクの切断を避け
るようにすることは困難であった。そこで、本発明は、
各機器間の双方向無線の通信状態をユーザに報知するこ
とが可能な無線通信装置、その制御方法、制御プログラ
ムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、無線通信装置は、外部の無線通信装置との間で局地
的な双方向無線通信を行う送受信部と、前記送受信部に
よって前記外部の無線通信装置との間で行われている双
方向無線通信の通信状態を判断する通信状態判断部と、
前記判断された通信状態に関連する情報を前記ユーザに
報知する報知部とを備えることを特徴としている。この
構成によれば、外部の無線通信装置との間で行われてい
る双方向無線通信の通信状態を判断し、判断された通信
状態に基づき、当該通信状態に関連する情報をユーザに
報知するので、ユーザは外部の無線通信装置との通信状
態を容易に把握することができる。また、無線通信装置
は、前記通信状態判断部によって判断された通信状態に
基づき、当該通信状態に関連する情報をユーザに報知す
るか否かを判断する報知要否判断部を有し、前記報知部
は、前記報知要否判断部によって報知すべきと判断され
た場合に、前記通信状態に関連する情報を前記ユーザに
報知することを特徴としている。この構成によれば、外
部の無線通信装置との間で行われている双方向無線通信
の通信状態を判断し、判断された通信状態に基づき、当
該通信状態に関連する情報をユーザに報知するか否かを
判断し、報知すべきと判断された場合には通信状態に関
連する情報をユーザに報知するので、ユーザは外部の無
線通信装置との通信状態を容易に把握することができ
る。
【0005】これらの場合において、前記報知要否判断
部は、前記通信状態判断部によって判断された通信状態
が、通信品質が劣化した状態あるいは通信不能となった
状態であると認められる場合に、前記報知を行うべきと
判断するようにしてもよい。また、前記報知部は複数の
異なる報知動作を行うことが可能であり、前記報知要否
判断部によって報知すべきと判断された場合に、前記複
数の異なる報知動作のうちいずれを用いて報知を行うか
ということを判断する報知動作判断部を備え、前記報知
部は、前記報知動作判断部によって判断された報知動作
を行うようにしてもよい。さらに、前記外部の無線通信
装置は複数あり、前記通信状態判断部は、前記外部の無
線通信装置のそれぞれとの間で行われている各双方向無
線通信の通信状態を判断し、前記報知要否判断部は、前
記通信状態判断部によって判断された各双方向無線通信
の通信状態に基づき、これら各双方向無線通信の通信状
態に関連する情報をユーザに報知するか否かを前記各双
方向無線通信単位で判断し、前記報知動作判断部は、前
記各双方向無線通信単位で、用いるべき報知動作を判断
するようにしてもよい。
【0006】さらにまた、前記通信状態は、その状態に
応じて予め複数段階に区分されており、前記通信状態判
断部は、前記外部の無線通信装置との間で行われている
双方向無線通信の通信状態が前記複数段階のうちいずれ
の段階であるかを判断し、前記報知要否判断部は、前記
通信状態判断部によって判断された段階に基づき、前記
通信状態に関連する情報をユーザに報知するか否かを判
断し、前記報知動作判断部は、前記判断された段階に応
じて、用いるべき報知動作を判断するようにしてもよ
い。また、前記報知部は、表示することによって報知動
作を行う表示部と、発光することによって報知動作を行
う発光部と、鳴音することによって報知動作を行う鳴音
部と、振動することによって報知動作を行う振動部との
うち、少なくともいずれか二つを備え、前記報知動作判
断部は、前記報知部を構成する各部のうちのいずれを用
いて報知を行うかを判断するようにしてもよい。さら
に、前記報知部は、表示することによって報知動作を行
う表示部と、発光することによって報知動作を行う発光
部と、鳴音することによって報知動作を行う鳴音部と、
振動することによって報知動作を行う振動部とのうち、
少なくともいずれか一つを備え、前記報知動作判断部
は、用いるべき報知動作として、前記報知部による報知
パターンを判断するようにしてもよい。
【0007】またさらに、前記外部の無線通信装置の電
源がオフにされたことを検出する電源オフ検出部を備
え、前記報知要否判断部は、前記電源オフ検出部によっ
て前記電源がオフにされたとして検出された前記外部の
無線通信装置との間で行われていた双方向無線通信につ
いては、前記報知を行わないと判断するようにしてもよ
い。また、前記報知の対象とならない前記双方向無線通
信を行う前記外部の無線通信装置の識別情報を予め記憶
した報知不要記憶部を備え、前記報知要否判断部は、前
記報知不要記憶部によって記憶されている識別情報が示
す前記外部の無線通信装置との間で行われていた双方向
無線通信の通信状態については前記報知を行わないと判
断するようにしてもよい。さらに、前記報知要否判断部
は、前記外部の無線通信装置から一定周期で受信すべき
受信信号の受信状況に基づき前記判断を行うようにして
もよい。
【0008】さらにまた、前記報知要否判断部は、前記
外部の無線通信装置から受信した受信信号の受信電界強
度に基づき前記判断を行うようにしてもよい。また、無
線通信装置は前記ユーザに装着可能であるようにしても
よい。さらに、無線通信装置は、前記ユーザの腕に装着
可能な腕時計型形状を有するようにしてもよい。さらに
また、前記双方向無線通信はブルートゥース技術に基づ
いた無線通信であるようにしてもよい。また、前記双方
向無線通信はブルートゥース技術に基づいた無線通信で
あり、前記外部の無線通信装置から一定周期で受信すべ
き受信信号は、ブルートゥース技術によって規定された
低消費電力モードにおける、マスターがスレーブから受
信する応答信号、あるいはスレーブがマスターから受信
する問い合わせ信号の少なくともいずれか一方であるよ
うにしてもよい。
【0009】また、無線通信装置の制御方法は、外部の
無線通信装置との間で局地的な双方向無線通信を行う送
受信ステップと、前記送受信部によって前記外部の無線
通信装置との間で行われている双方向無線通信の通信状
態を判断する通信状態判断ステップと、前記通信状態に
関連する情報を前記ユーザに報知する報知ステップとを
備えたことを特徴としている。この構成によれば、外部
の無線通信装置との間で行われている双方向無線通信の
通信状態を判断し、判断された通信状態に基づき、通信
状態に関連する情報をユーザに報知するので、ユーザは
外部の無線通信装置との通信状態を容易に把握すること
ができる。また、無線通信装置の制御方法は、前記通信
状態判断ステップにおいて判断された通信状態に基づ
き、当該通信状態に関連する情報をユーザに報知するか
否かを判断する報知要否判断ステップを有し、前記報知
ステップは、前記報知要否判断ステップにおいて報知す
べきと判断された場合に、前記通信状態に関連する情報
を前記ユーザに報知することを特徴としている。この構
成によれば、外部の無線通信装置との間で行われている
双方向無線通信の通信状態を判断し、判断された通信状
態に基づき、当該通信状態に関連する情報をユーザに報
知するか否かを判断し、報知すべきと判断された場合に
は通信状態に関連する情報をユーザに報知するので、ユ
ーザは外部の無線通信装置との通信状態を容易に把握す
ることができる。これらの場合において、前記報知要否
判断ステップは、前記通信状態判断ステップによって判
断された通信状態が通信品質が劣化した状態あるいは通
信不能となった状態であると認められる場合に、前記報
知を行うべきと判断するようにしてもよい。
【0010】また、前記報知ステップは複数の異なる報
知動作を行うことが可能であり、前記報知要否判断ステ
ップによって報知すべきと判断された場合に、前記複数
の異なる報知動作のうちいずれを用いて報知を行うかと
いうことを判断する報知動作判断ステップを備え、前記
報知ステップは、前記報知動作判断ステップによって判
断された報知動作を行うようにしてもよい。さらに、前
記外部の無線通信装置は複数あり、前記通信状態判断ス
テップは、前記外部の無線通信装置のそれぞれとの間で
行われている各双方向無線通信の通信状態を判断し、前
記報知要否判断ステップは、前記通信状態判断ステップ
によって判断された各双方向無線通信の通信状態に基づ
き、これら各双方向無線通信の通信状態に関連する情報
をユーザに報知するか否かを前記各双方向無線通信単位
で判断し、前記報知動作判断ステップは、前記各双方向
無線通信単位で、用いるべき報知動作を判断するように
してもよい。
【0011】さらにまた、前記通信状態は、その状態に
応じて予め複数段階に区分されており、前記通信状態判
断ステップは、前記外部の無線通信装置との間で行われ
ている双方向無線通信の通信状態が前記複数段階のうち
いずれの段階であるかを判断し、前記報知要否判断ステ
ップは、前記通信状態判断ステップによって判断された
段階に基づき、前記通信状態に関連する情報をユーザに
報知するか否かを判断し、前記報知動作判断ステップ
は、前記判断された段階に応じて、用いるべき報知動作
を判断するようにしてもよい。また、前記外部の無線通
信装置の電源がオフにされたことを検出する電源オフ検
出ステップを備え、前記報知要否判断ステップは、前記
電源オフ検出ステップによって前記電源がオフにされた
として検出された前記外部の無線通信装置との間で行わ
れていた双方向無線通信については、前記報知を行わな
いと判断するようにしてもよい。さらに、前記報知の対
象とならない前記双方向無線通信を行う前記外部の無線
通信装置の識別情報を予め記憶した報知不要記憶ステッ
プを備え、前記報知要否判断ステップは、前記報知不要
記憶ステップによって記憶されている識別情報が示す前
記外部の無線通信装置との間で行われていた双方向無線
通信の通信状態については前記報知を行わないと判断す
るようにしてもよい。
【0012】また、コンピュータを内蔵する無線通信装
置の制御プログラムにおいて、外部の無線通信装置との
間で局地的な双方向無線通信を行わせ、前記外部の無線
通信装置との間で行われている双方向無線通信の通信状
態を判断させ、前記通信状態に関連する情報を前記ユー
ザに報知させる、ことを特徴としている。この構成によ
れば、制御プログラムは、無線通信装置に外部の無線通
信装置との間で行われている双方向無線通信の通信状態
を判断させ、判断された通信状態に関連する情報を前記
ユーザに報知させるので、ユーザは外部の無線通信装置
との通信状態を容易に把握することができる。また、コ
ンピュータを内蔵する無線通信装置の制御プログラムに
おいて、通信状態に関連する情報をユーザに報知するか
否かを判断させ、報知すべきと判断された場合に、前記
通信状態に関連する情報を前記ユーザに報知させる、こ
とを特徴としている。この構成によれば、制御プログラ
ムは、無線通信装置に外部の無線通信装置との間で行わ
れている双方向無線通信の通信状態を判断させ、判断さ
れた通信状態に基づき、当該通信状態に関連する情報を
ユーザに報知するか否かを判断させ、報知すべきと判断
された場合に、通信状態に関連する情報を前記ユーザに
報知させるので、ユーザは外部の無線通信装置との通信
状態を容易に把握することができる。
【0013】これらの場合において、前記判断された通
信状態が通信品質が劣化した状態あるいは通信不能とな
った状態であると認められる場合に、前記報知を行うべ
きと判断させるようにしてもよい。また、複数の異なる
報知動作を行わせることが可能であり、報知すべきと判
断された場合に、前記複数の異なる報知動作のうちいず
れを用いて報知を行わせるかということを判断させ、当
該判断に対応する報知動作を行わせるようにしてもよ
い。さらに、前記外部の無線通信装置が複数存在する場
合に、前記外部の無線通信装置のそれぞれとの間で行わ
れている各双方向無線通信の通信状態を判断させ、前記
判断された各双方向無線通信の通信状態に基づき、これ
ら各双方向無線通信の通信状態に関連する情報をユーザ
に報知するか否かを前記各双方向無線通信単位で判断さ
せ、前記各双方向無線通信単位で、用いるべき報知動作
を判断させるようにしてもよい。
【0014】さらにまた、前記通信状態は、その状態に
応じて予め複数段階に区分されており、前記外部の無線
通信装置との間で行われている双方向無線通信の通信状
態が前記複数段階のうちいずれの段階であるかを判断さ
せ、前記判断された段階に基づき、前記通信状態に関連
する情報をユーザに報知するか否かを判断させ、前記判
断された段階に応じて、用いるべき報知動作を判断させ
るようにしてもよい。また、前記外部の無線通信装置の
電源がオフにされたことを検出させ、前記電源がオフに
されたとして検出された前記外部の無線通信装置との間
で行われていた双方向無線通信については、前記報知を
行わないと判断させるようにしてもよい。さらに、前記
報知の対象とならない前記双方向無線通信を行う前記外
部の無線通信装置の識別情報を予め記憶させておき、前
記記憶されている識別情報が示す前記外部の無線通信装
置との間で行われていた双方向無線通信の通信状態につ
いては前記報知を行わないと判断させるようにしてもよ
い。これらの場合において、記録媒体に制御プログラム
を記録するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の好適な実施形態につ
いて図面を参照して説明する。 A:構成 (1)システムの全体構成 まず、図1を参照して、本実施形態に係るシステムの全
体構成について説明する。図1に示すように、実施形態
のシステムは、大別すると、ユーザの腕に装着して利用
される腕時計型情報機器1、携帯電話機2、MP3(MP
EG1 audio Layer3)プレーヤ3、ノート型パーソナルコ
ンピュータ4、PDA(Personal Digital Assisstan
ts)5及びデジタルカメラ6等のユーザが携帯可能な携
帯機器群によって構成されている。これらの機器1〜6
はいずれもブルートゥース技術仕様に基づき、通信エリ
ア10m程度の局地的なエリア内で双方向無線通信(以
下、ブルートゥース通信と呼ぶ)を行う機能を備えてい
る。そして、これら機器1〜6は、ピコネットと呼ばれ
る小さな通信ネットワークを形成して周波数帯域2.4
5GHzの無線通信を相互に行いながら各種情報をやり
取りし、様々なアプリケーションを実行するようになっ
ている。
【0016】ブルートゥース技術仕様において、このピ
コネットは、1つのマスターと最高7つまでのスレーブ
によって構成されることが規定されている。図1では、
腕時計型情報機器1がマスターであり、携帯機器2〜6
がスレーブである例を示している。本実施形態では、こ
の図1に示すようなマスターとスレーブの関係を前提と
して説明を進める。なお、以下の説明においては、ブル
ートゥース通信を行う機能を備えた機器一般を総称する
場合、ブルートゥース端末と呼ぶことにする。上記シス
テム構成において、腕時計型情報機器1は、各携帯機器
2〜6との間で通信可能な状態から通信不能状態に移行
したことを検出し、現在の通信状態をユーザに報知する
機能を備えている。具体的には、腕時計型情報機器1
は、各携帯機器2〜6との間の通信が、図2(A)に示
すような良好な通信品質でブルートゥース通信を行って
いる状態から、図2(B)に示すような無線通信の通信
品質が劣化した状態あるいは通信不能となった状態に移
行したとする。この状態遷移の原因としては、互いの通
信可能エリアから逸脱する等が考えられる。これにより
腕時計型情報機器1は、この状態遷移を検出し、現在の
通信状態をユーザに報知することとなる。以下、このよ
うな機能を実現するための構成について詳細に説明す
る。
【0017】(2)携帯機器機2〜6の構成 まず、図3のブロック図に示す携帯電話機2を例に挙げ
て、携帯機器2〜6の構成について説明する。図3に示
すように、携帯電話機2のブルートゥースモジュール2
2は、ブルートゥース用アンテナ21を介して他のブル
ートゥース端末との間でブルートゥース通信を行う。中
央制御回路23は、携帯電話機2全体を制御する。ユー
ザインターフェース部25は、中央制御回路23の制御
下でユーザからの各種操作を受け付けたり、ユーザに各
種情報を報知する、無線通信部27は、通話用アンテナ
26を介して図示せぬ携帯電話網の基地局と無線通信を
行う。音声処理部28は、無線通信部27から出力され
る信号に所定の処理を施して音声信号としてスピーカ2
9に出力する。あるいは、音声処理部28は、マイク3
0から入力される音声信号に基づいた信号を無線通信部
27に供給する。電池31は、携帯電話機2の図3中、
点線で囲まれた構成部品に対して電力を供給する。スイ
ッチング回路32は、電池31に接続されている電源ラ
インの接続/切断を切り替える。
【0018】ブルートゥースモジュール22のRF部2
21は、高周波増幅などの高周波信号処理を行って他の
ブルートゥース端末との間で双方向無線通信を行う。ベ
ースバンド処理部222は、ブルートゥース技術に基づ
いてベースバンド信号の変調/復調を行う。さらに、ブ
ルートゥースモジュール22は、図示せぬフラッシュメ
モリ、電圧レギュレータ及び水晶発信器等の周辺部品を
備え、周知のモジュールチップとして構成されている。
ブルートゥースモジュール22のフラッシュメモリに
は、ブルートゥース通信に必要な各種情報、例えばブル
ートゥースアドレス、リンクキー及び暗号キー等が記憶
されている。ここで、ブルートゥースアドレスは各ブル
ートゥース端末を互いに識別すべくあらかじめ割り当て
られた識別子である。また、リンクキーは、通信相手と
の通信接続時の認証処理に用いられる。また、暗号キー
は、暗号化通信を行う場合に用いられる。中央制御回路
23は、図示せぬCPU(Central Proccessing Uni
t)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)がバス接続されて構成されている。
ROMには種々の制御プログラム等が格納されている。
またCPUは、この制御プログラムを読み出して各種制
御処理を実行する。また、RAMはCPUのワークエリ
アとして用いられる。ユーザインターフェース部25の
表示部251は、液晶ディスプレイや有機EL素子など
で構成され各種情報を表示する。
【0019】発光報知部252は、LEDなどの発光素
子を備えて光により各種状態をユーザに報知する。鳴音
部253は、ブザーや電子音により各種状態をユーザに
報知する。振動報知部254は、振動により各種状態を
ユーザに報知する、操作部255は、各種の操作キー、
操作スティック、タッチパネル及びジョグダイヤル等か
ら構成され、ユーザが各種操作を行う。駆動回路256
は、中央制御回路23の制御下で表示部251を駆動す
る。駆動回路257は、中央制御回路23の制御下で発
光報知部252を駆動する。駆動回路258は、中央制
御回路23の制御下で鳴音部253を駆動する。駆動回
路259は、中央制御回路23の制御下で振動報知部2
54を駆動する。
【0020】無線通信部27のRF部271は、高周波
増幅などの高周波信号処理を行い、通話用アンテナ26
を介して上述した基地局との間で無線通信を行う。ま
た、ベースバンドコントローラ272は、ベースバンド
信号の変調/復調処理であるベースバンド処理を行う。
音声処理部28の音声コーデック281は、ベースバン
ドコントローラ272の出力信号をデコードして音声デ
ータを出力する。これとともに、音声コーデック281
は、後述の音声インターフェース部からの音声データを
エンコードしてベースバンドコントローラ272に出力
する。音声処理部28の音声インターフェース部282
は、音声コーデック281が出力した音声データをディ
ジタル/アナログ変換してアナログ音声信号とし、スピ
ーカ29から音声を出力する。これとともに、音声イン
ターフェース部282は、マイク30を介して入力され
たアナログ信号をアナログ/ディジタル変換して音声デ
ータとして音声コーデック281に出力する。この結
果、ユーザはこれらスピーカ29及びマイク30を用い
て通話相手と通話することができる。
【0021】スイッチング回路32は、ユーザが操作部
255を用いて行った操作およびCPU23から供給さ
れる切替制御信号に基づいてスイッチング動作を行い、
電源ラインの接続/切断状態を切り替えるようになって
いる。このように、携帯電話機2は、携帯電話機として
の機能を実現するための周知の構成に加えて、他のブル
ートゥース端末との間でブルートゥース通信を行うため
の構成をも備えている。このような構成は、携帯機器2
〜6に共通するものである。すなわち、いずれの機器2
〜6も自身が本来有する機能を実現するための構成に追
加してブルートゥース通信を行うための構成を備えてい
る。従って、上述した携帯電話機2についての説明か
ら、この携帯電話機2以外の携帯機器3〜6の構成につ
いては容易に想定可能なので、その説明を省略すること
とする。
【0022】(3)腕時計型情報機器1の構成 次に、図4のブロック図を参照しながら、腕時計型情報
機器1の構成について説明する。腕時計型情報機器1の
ブルートゥースモジュール12は、アンテナ11を介し
て携帯電話機2との間でブルートゥース通信を行う。中
央制御回路13は、腕時計型情報機器1全体を制御す
る。水晶発振器14は、基準周波数を有する源発振信号
を生成する。ユーザインターフェース部15は、ユーザ
からの各種操作を受け付けたり、ユーザに各種情報を報
知する。電池16は、腕時計型情報機器1の図4中、点
線で囲まれた構成部品に電力を供給する。ブルートゥー
スモジュール12のRF部122は、アンテナ11に接
続された切替回路121のスイッチング動作を制御しな
がらアンテナ11を介して双方向無線通信を行う。ベー
スバンドコントローラ処理部123は、ベースバンド信
号の変調/復調を行う。
【0023】水晶発振器124は、基準周波数を有する
源発振信号を生成する。ブルートゥースモジュール12
は、上記構成の他、図示せぬフラッシュメモリや電圧レ
ギュレータ等によって構成されている。ベースバンドコ
ントローラ123の通信品質監視部125は、ブルート
ゥース通信を行う際の通信品質を監視する。ここで、通
信品質監視部125はカウントテーブル126を有して
いる。そして、通信品質監視部125は、各携帯機器2
〜6との間で行われているブルートゥース通信の通信品
質を常時監視している。この監視の結果、通信品質監視
部125は、監視対象であるブルートゥース通信の通信
品質が劣化していくような状態になると、その劣化の度
合いに応じて、カウントテーブル126に記憶されてい
るカウント値をインクリメントするようになっている。
また、通信品質が回復すると、カウントテーブル126
に記憶されているカウント値をクリアするようになって
いる。また、上述した図示せぬフラッシュメモリには、
前述の携帯電話機2側と同様に、ブルートゥースアドレ
ス、リンクキー及び暗号キー等が記憶されている。
【0024】中央制御回路13のROM132には種々
の制御プログラム等が格納されている。CPU131
は、ROM132から制御プログラムを読み出して各種
制御処理を実行する。RAM133は、CPU131の
ワークエリアとして用いられるほか、他のブルートゥー
ス端末との間の通信状態に応じてユーザにどのような報
知動作を行うかという情報を管理するための報知テーブ
ル134を記憶している。ユーザインターフェース部1
5の表示部151は、液晶ディスプレイや有機EL素子
などで構成され各種情報を表示する。発光報知部152
は、LEDなどの発光素子を備えて光により各種状態を
ユーザに報知する。鳴音部153は、ブザーや電子音に
より各種状態をユーザに報知する。振動報知部154
は、振動により各種状態をユーザに報知する。操作部1
55は、各種の操作キー、操作スティック、タッチパネ
ル及びジョグダイヤル等から構成され、ユーザが各種操
作を行う。駆動回路156は、中央制御回路13の制御
下で表示部151を駆動する。駆動回路157は、中央
制御回路13の制御下で発光報知部152を駆動する。
駆動回路158は、中央制御回路13の制御下で鳴音部
153を駆動する。駆動回路159は、中央制御回路1
3の制御下で振動報知部154を駆動する。
【0025】(4)カウントテーブル126の構成 マスターとスレーブとの間では、ブルートゥース技術で
定められた同期確立フェーズ及び通信接続フェーズを経
由してピコネットが形成される。その後、マスターとス
レーブとの間でスニフモードと呼ばれる低消費電力モー
ドに移行する場合がある。これらのフェーズないしモー
ド遷移の際には、マスター及びスレーブ間で、前述した
ブルートゥースアドレスやリンクキー等を用いて通信相
手を識別しながら処理が行われる。このスニフモードに
移行する際に、マスターは各スレーブに対し、問い合わ
せ信号を送受信する周期(以下、問い合わせ周期と呼
ぶ)を指示しておく。そして、スニフモード移行後にお
いて、マスターは、上記問い合わせ周期に従って問い合
わせ信号をスレーブに送信する。一方、スレーブは上記
問い合わせ周期に従って問い合わせ信号を受信し、これ
に応じて応答信号をマスターに返信する。この問い合わ
せ信号/応答信号の送受信の様子を、図5のタイミング
チャートに示す。図5の例においては、マスターが問い
合わせ周期ごとに各スレーブを特定して送信した問い合
わせ信号(図中網掛けで表示した信号)をスレーブ1と
スレーブ2とがそれぞれのタイムスロットで受信する。
一方、スレーブ1とスレーブ2は、受信した問い合わせ
信号に応じて、それぞれ応答信号(図中斜線で表示した
信号)をマスターに送信している。この問い合わせ信号
及び応答信号には、送信元であるブルートゥース端末の
ブルートゥースアドレス及び宛先であるブルートゥース
端末のブルートゥースアドレスが含まれている。
【0026】このように、スニフモードにおいては、マ
スター及びスレーブ間で問い合わせ信号/応答信号を送
受信する。これにより、マスターはスレーブに対して各
種指示を行う。また、スレーブはマスターに対して各種
依頼を行う。あるいは、スレーブはピコネット内の同期
補正処理を行っている。以上の技術内容を踏まえて、腕
時計型情報機器1の通信品質監視部125が記憶してい
るカウントテーブル126の構成について説明する。図
6のフォーマット図に示すように、カウントテーブル1
26には、スレーブである携帯機器2〜6の「ブルート
ゥースアドレス」に対応して、各携帯機器2〜6から送
信された応答信号の受信を失敗した回数を示す「応答信
号受信失敗回数」が記憶されている。腕時計型情報機器
1の通信品質監視部125は、問い合わせ周期によって
定められた受信タイミングにスレーブから応答信号を受
信しなければ、そのスレーブからの応答信号の受信に失
敗したと判断する。そして、カウントテーブル126上
で上記スレーブのブルートゥースアドレスに対応する応
答信号受信失敗回数を1カウントだけインクリメントす
る。ただし、このインクリメント動作は、受信を連続し
て失敗した回数をカウントするものである。従って、ス
レーブからの応答信号の受信に1回でも成功すると、当
該スレーブに対応するカウント値はクリアされるように
なっている。
【0027】(5)報知テーブル134の構成 次に、腕時計型情報機器1のRAM133に記憶された
報知テーブル134の構成について説明する。図7は、
報知テーブル134の一例を示すフォーマット図であ
る。図7に示すように、報知テーブル134には、「ブ
ルートゥースアドレス」に対応して、各携帯機器2〜6
の各種情報が記憶されている。ここで、各種情報として
は、「機器名」、「通信品質フラグ」、「電源OFFフラ
グ」、「報知要否フラグ」、「Caution時の報知装置」
及び「NG時の報知装置」等が挙げられる。以下、これら
の各種情報の内容について詳細に説明する。まず、機器
名は、ユーザによって入力された携帯機器2〜6の名称
である。そして、通信状態の報知動作時には、この機器
名が表示部151に表示されてユーザへの報知が行われ
るようになっている。
【0028】次に、通信品質フラグは、携帯機器2〜6
との間で、現在どのような通信状態にあるかということ
を示すフラグである。この通信状態は、携帯機器2〜6
との間のブルートゥース通信の通信品質によって判断さ
れる。この実施形態では、通信品質が良好であることを
示す「OK」、通信品質が劣化してきていることを示す
「Caution」、通信不能であることを示す「NG」といっ
た3段階の通信品質を想定している。ここで、通信品質
が「OK」、「Caution」及び「NG」のいずれに相当する
かということは、前述したカウントテーブル126に記
憶された応答信号受信失敗回数を基にして判断される。
本実施形態では、応答信号受信失敗回数0〜2の場合は
「OK」、応答信号受信失敗回数3〜4の場合は「Cautio
n」、応答信号受信失敗回数が5以上の場合は「NG」で
あると判断されるようになっている。なお、図7に示す
報知テーブル134においては、「1」がフラグのオン
設定を意味し、「0」がフラグのオフ設定を意味してい
る。
【0029】次に、電源OFFフラグは、ユーザの操作に
より各携帯機器2〜6の電源がオフにされた場合にオン
に設定されるフラグである。各携帯機器2〜6は、自身
の電源がオフにされた場合、それ以降は当然のことなが
ら応答信号を腕時計型情報機器1に返信することはでき
ない。一方、腕時計型情報機器1は、携帯機器2〜6か
ら応答信号を受信できないので、ブルートゥース通信の
通信品質が劣化したあるいは通信不能となったと判断
し、通信状態の報知動作を行うこととなる。しかしなが
ら、ユーザの意思により電源オフとされたのであるか
ら、そのような場合にまで、その都度、通信状態を報知
する意味はないと考えられる。そこで、腕時計型情報機
器1は、電源オフとなっている携帯機器2〜6について
電源オフフラグを設定しておき、これらの携帯機器2〜
6とのブルートゥース通信の通信品質が劣化したあるい
は通信不能になったとしても、通信状態の報知動作を行
わないようにしている。この電源OFFフラグは、各携帯
機器2〜6の電源オフ時に当該機器2〜6から送信され
てくる電源OFF信号に応じてオン設定されるようになっ
ている。次に、報知要否フラグは、ブルートゥース通信
の品質劣化時あるいは通信不能時に、その通信状態を報
知する必要があるか否かに応じてオンオフ設定されるフ
ラグである。即ち、ユーザにとっては、ピコネットを形
成する携帯機器2〜6の全てについて通信品質が劣化し
たあるいは通信不能となった場合に、その都度、報知動
作が行われると、煩わしい場合がある。このような場合
に備えて、ユーザの操作によって携帯機器2〜6単位で
報知要否フラグのオンオフ設定を切り替え、腕時計型情
報機器1はこの報知要否フラグの設定状況に応じて報知
動作を行うのである。
【0030】次に、Caution時の報知装置及びNG時の報
知装置は、「Caution」あるいは「NG」と判断された場
合に、表示部151、発光報知部152、鳴音部15
3、振動報知部154の各報知装置のうちいずれを用い
て報知動作を行うかということを示す情報である。即
ち、図7において、表示部151、発光報知部152、
鳴音部153及び振動報知部154の報知装置のうち、
フラグがオン設定されている報知装置を用いて報知動作
が行われることを意味している。このCaution時の報知
装置及びNG時の報知装置の設定は、ユーザによる操作に
よって行われてもよいし、携帯機器2〜6ごとに予め定
められていてもよい。例えば、図7において、ブルート
ゥース「ad0001」に対応したノート型パーソナルコンピ
ュータ4は、腕時計型情報機器1との間のブルートゥー
ス通信の通信品質が「OK」の状態であり、良好なブルー
トゥース通信を行っていることがわかる。また、このノ
ート型パーソナルコンピュータ4に対しては、電源OFF
フラグがオフ設定となっているので電源オンであること
を示している。さらに、報知要否フラグがオン設定とな
っているので、通信品質劣化時あるいは通信不能時には
通信状態の報知動作を行う必要があることを示してい
る。この際、通信品質がCautionであると判断された場
合は、表示部151と振動報知部154を用いて報知
し、通信品質がNGであると判断された場合は、表示部1
51、発光報知部152、鳴音部153、振動報知部1
54の全ての報知装置を用いて報知するようになってい
る。
【0031】B:動作 次に、上記構成からなる実施形態の動作について説明す
る。以下では、(1)腕時計型情報機器1による報知テ
ーブル134の更新処理、(2)携帯機器の電源オフ時
のシステム動作、(3)腕時計型情報機器1の通信状態
報知処理、(4)システム全体の動作例、の順に動作説
明を行う。 (1)腕時計型情報機器1による報知テーブル134の
更新処理 図8は、腕時計型情報機器1の中央制御回路13が報知
テーブル134上の通信品質フラグを更新する動作を示
すフローチャートである。図8において、まず、中央制
御回路13は、水晶発振器14から供給される源発振信
号に基づいて計時カウントを行い、通信品質監視部12
5内のカウントテーブル126の読み出しタイミングが
到来したか否かを判断している(ステップSa1)。読
み出しタイミングが到来すると(ステップSa1;Ye
s)、中央制御回路13は、カウントテーブル126を
参照してこのテーブル126に記憶されているカウント
値を全て読み出す(ステップSa2)。次いで、中央制
御回路13は、読み出したカウント値と、上述した判断
条件とに基づいて通信品質を判断し、報知テーブル13
4上の通信品質フラグを設定する。(ステップSa
3)。例えば、図6に示すブルートゥースアドレス「ad
0003」の応答信号受信失敗回数は「5」であるので、通
信品質は「NG」であると判断し、図7に示す報知テーブ
ル134上でブルートゥースアドレス「ad0003」の通信
品質フラグを「NG」にオン設定するこのようなステップ
Sa1〜Sa3の処理が繰り返し行われ、報知テーブル
134上の通信品質フラグは、常に最新の通信状態を示
すようになっている。
【0032】(2)携帯機器2〜6の電源オフ時のシス
テム動作 次に、図9に示すシーケンスを参照しながら、携帯機器
2〜6の電源オフ時のシステム全体の動作について説明
する。腕時計型情報機器1は、携帯電話機2との間で、
ブルートゥース技術で定められた同期確立フェーズ及び
通信接続フェーズを経由してピコネットを形成した後
(ステップSb1)、スニフモードに移行する(ステッ
プSb2)。このスニフモードにおいて、例えば携帯電
話機2のユーザが、当該機器2の操作部255を用いて
電源オフを指示する操作を行ったとする。これに応じ
て、携帯電話機2の中央制御回路23は、上記操作を受
け付ける(ステップSb3)。次いで、携帯電話機2の
中央制御回路23は、スニフモードからACLリンクに
よる通信接続フェーズへの移行を依頼する旨を、腕時計
型情報機器1に対する応答信号に含めて送信する。通信
接続フェーズへの移行依頼に応じて携帯電話機2及び腕
時計型情報機器1間は、ACLリンクによる通信接続フ
ェーズに移行することとなる(ステップSb4)。ここ
で、ACLリンクとは、ブルートゥース技術においてパ
ケット交換型に相当する非同期型の通信リンクを意味し
ている。ACLリンクが確立されると、携帯電話機2
は、電源オフの操作があった旨の電源OFF信号をAC
Lパケットとして送信する(ステップSb5)。このA
CLパケットには、携帯電話機2のブルートゥースアド
レス「ad0003」が含まれている。
【0033】腕時計型情報機器1は、上記ACLパケッ
トを受信して、携帯電話機2において電源オフ操作があ
った旨を検出する(ステップSb6)。電源オフ操作の
検出に応じて、腕時計型情報機器1は、応答信号を含む
ACLパケットを携帯電話機2に送信する(ステップS
b7)。一方、携帯電話機2はこのACLパケットを受
信して(ステップSb8)、電源オフの旨が腕時計型情
報機器1に通知されたことを確認する。次いで、腕時計
型情報機器1は、受信したACLパケットからブルート
ゥースアドレス「ad0003」を抽出する。そして、腕時計
型情報機器1は、図7に示す報知テーブル134上でブ
ルートゥースアドレス「ad0003」に対応する電源OFFフ
ラグをオン設定にする(ステップSb9)。この後、腕
時計型情報機器1と携帯電話機2との間の通信リンクは
切断される(ステップSb10)。そして、携帯電話機
2の中央制御回路23は切替制御信号をスイッチング回
路32に供給して各構成部品に対する電力供給を停止さ
せる(ステップSb11)。
【0034】(3)腕時計型情報機器1による通信状態
報知処理 図10は、腕時計型情報機器1の中央制御回路13が通
信状態を報知する際の動作を示すフローチャートであ
る。図10において、まず、中央制御回路13は、水晶
発振器14から供給される源発振信号に基づいて計時カ
ウントを行う。そして中央制御回路13は、RAM13
3内の報知テーブル134の読み出しタイミングが到来
したか否かを判断する(ステップSc1)。読み出しタ
イミングが到来すると(ステップSc1;Yes)、中
央制御回路13は、RAM133内の報知テーブル13
4を参照する(ステップSc2)。次いで、中央制御回
路13は、報知テーブル134に記憶された通信品質フ
ラグに基づいて報知動作を行うか否かを判断する(ステ
ップSc3)。例えば、中央制御回路13が図7に示す
ような報知テーブル134を参照した場合には、携帯電
話機2について「NG」に対応した通信品質フラグがオン
となっている。このため、中央制御回路13は、携帯電
話機2についての報知動作が必要と判断する(ステップ
Sc3;Yes)。
【0035】次いで、中央制御回路13は、報知テーブ
ル134に記憶された「NG時の報知装置」の情報を参照
して報知処理を行う(ステップSc4)。この場合、中
央制御回路13は、図7の報知テーブル134が示すと
おり、表示部151、発光報知部152、鳴音部15
3、及び振動報知部154の全てを用いて報知するべ
く、各駆動回路156〜159を制御して報知動作を行
う。ただし、ステップSc3においてCaution時の報知
を行うと判断された場合は、報知テーブル134がCaut
ion時の報知装置として設定している報知装置を用いて
報知動作を行う。この報知動作は、所定の報知時間が経
過するまで、もしくは、ユーザによる報知中止操作があ
るまで継続され、そのいずれかがあると、処理はステッ
プSc1に戻る。なお、ステップSc3において報知の
必要なしと判断された場合は(ステップSc3;N
o)、ステップSc1に戻る。
【0036】(4)システム全体の動作例 次に、図11に示すシーケンスを参照しながら、腕時計
型情報機器1と携帯電話機2とを例に挙げて、システム
全体の動作について説明する。図11において、まず、
腕時計型情報機器1は、携帯電話機2との間で、同期確
立フェーズ及び通信接続フェーズを経由してピコネット
を形成する(ステップSd1)。その後、腕時計型情報
機器1は、スニフモードに移行する(ステップSb
2)。このスニフモードにおいて、問い合わせ周期が到
来すると、マスターである腕時計型情報機器1は、スレ
ーブである携帯電話機2に対して問い合わせ信号を送信
する(ステップSd3)。一方、携帯電話機2は問い合
わせ信号を受信する(ステップSd4)。そして、携帯
電話機2は、応答信号を腕時計型情報機器1に送信し
(ステップSd5)、腕時計型情報機器1はこれを受信
する(ステップSd6)。このようなステップSd3〜
ステップSd6と同様の処理が、問い合わせ周期毎に繰
り返し行われている(ステップSd7〜ステップSd1
0)。この際、腕時計型情報機器1の表示部151に
は、図12の模式図に示すように、月日、曜日、及び時
刻が表示されている。
【0037】ここで、腕時計型情報機器1を装着したユ
ーザが居場所を変えることにより、腕時計型情報機器1
と携帯電話機2とが互いの通信可能エリアから逸脱した
状態になったとする。この場合、腕時計型情報機器1か
ら携帯電話機2に対して問い合わせ信号が送信されても
(ステップSd11)、携帯電話機2はこれを受信する
ことはできない。 この結果、携帯電話機2から腕時計
型情報機器1へ応答信号は送信されなくなる。従って、
腕時計型情報機器1のカウントテーブル126上では、
携帯電話機2に対する応答信号受信失敗回数が問い合わ
せ周期が到来する度に1カウントずつインクリメントさ
れていくこととなる。このような状態が3回繰り返され
ると(ステップSd11〜ステップSd13)、カウン
トテーブル126上で携帯電話機2に対応する応答信号
受信失敗回数のカウント値は3となる。
【0038】また、前述のとおり、腕時計型情報機器1
は、図8に示す報知テーブル更新フローを繰り返し実行
している。したがって、腕時計型情報機器1は、カウン
トテーブル126上の応答信号受信失敗回数が3になっ
たことを検出すると、図7に示す報知テーブル134上
で携帯電話機2のブルートゥースアドレス「ad0003」に
対応付けて「Caution」に通信品質フラグをオン設定す
る。また、これと並行して、腕時計型情報機器1は、図
10に示す報知処理フローを実行している。そして腕時
計型情報機器1は、報知テーブル134上で「Cautio
n」に対応した通信品質フラグがオンとなっていること
を検出すると、報知の必要ありと判断する。そして、こ
の報知テーブル134によって定められた「Caution時
の報知装置」を用いて報知処理を行う(ステップSd1
4)。具体的には、腕時計型情報機器1は、報知テーブ
ル134が示すとおり、表示部151及び発光報知部1
52をCaution時の報知装置として用いて報知する。こ
の際、腕時計型情報機器1の表示部151には、図13
の模式図に示すように、月日、曜日及び時刻の他、「ケ
イタイデンワキ CAUTION」というメッセージが
表示される。これと同時に、発光報知部152は、例え
ば点滅発光する等の報知動作を行っている。
【0039】そして、携帯電話機2から腕時計型情報機
器1に対して応答信号が送信されてこないような状態が
更に2回繰り返されると(ステップSd15〜ステップ
Sd16)、カウントテーブル126上の携帯電話機2
に対応する応答信号受信失敗回数のカウント値は5とな
る。これにより腕時計型情報機器1は、カウントテーブ
ル126上の応答信号受信失敗回数が5になったことを
検出する。従って腕時計型情報機器1は、報知テーブル
134上で携帯電話機2について「NG」に対応した通信
品質フラグをオン設定する。次いで、腕時計型情報機器
1は、報知テーブル134上で「NG」に対応した通信品
質フラグがオンとなっていることを検出すると、報知の
必要ありと判断する。したがって、この報知テーブル1
34によって定められた「NG時の報知装置」を用いて報
知処理を行う(ステップSd17)。具体的には、腕時
計型情報機器1は、報知テーブル134が示すとおり、
表示部151、発光報知部152、鳴音部153、及び
振動報知部154の全てをNG時の報知装置として用いて
報知する。この際、腕時計型情報機器1の表示部151
には、図14の模式図に示すように、月日、曜日及び時
刻の他、「ケイタイデンワキ LOST!」というメッ
セージが表示される。これと同時に、発光報知部152
は、例えば点滅発光する等の報知動作を行う。鳴音部1
53からは所定のブザー音や電子音が出力される。ま
た、振動報知部154は断続振動を繰り返して報知動作
を行う。以上の報知動作は、所定の報知時間が経過する
まで、もしくは、ユーザによる報知中止操作があるまで
継続される。
【0040】C:実施形態の効果 上記の実施形態によれば、腕時計型情報機器1が携帯機
器2〜6との間で行われているブルートゥース通信の通
信品質を判断する。そして、通信品質が劣化した場合あ
るいは通信不能となった場合にユーザへの報知動作を行
う。したがって、ユーザにとっては携帯機器2〜6との
通信リンクが切断されそうなことあるいは切断してしま
ったことを容易に把握することができる。したがって、
ユーザは携帯機器2〜6との通信リンクが切断されそう
な場合には、ユーザは自身の居場所を変えたり、リンク
が切断されそうな携帯機器を自身の居場所に持ってくる
ようにすれば、良好なブルートゥース通信を継続させる
ことができる。また、腕時計型情報機器1は、携帯機器
2〜6のそれぞれについて通信品質を判断し、携帯機器
2〜6単位で報知動作を行っている。したがって、ユー
ザは腕時計型情報機器1と個々の携帯機器2〜6との間
の通信状態を知ることができる。また、本実施形態の好
適な使用態様としては、携帯機器2〜6の置忘れ報知シ
ステムとして用いることが考えられる。例えば、携帯電
話機2のような携帯機器は小型化が進み、外出時に家や
オフィスに置き忘れたりすることが多い。そこで本実施
形態のシステムを用いると、腕時計型情報機器1を装着
しているユーザは、携帯機器2〜6から所定距離以上は
なれると、通信品質の低下に伴って報知動作がなされる
こととなる。したがって、ユーザは携帯機器2〜6の置
き忘れに気づくことができるので、非常に便利である。
【0041】D:実施形態の変形例 (1)マスターとスレーブの割り当て 実施形態においては、説明を簡単に行うという観点か
ら、ピコネットを形成する各機器1〜6の内で腕時計型
情報機器1をマスターとし、携帯機器2〜6をスレーブ
としていた。しかし、これに限らず、どの機器をマスタ
ーやスレーブに割り当てるかということは任意に定めら
れる。図15は、各機器1〜6に割り当てられたマスタ
ーとスレーブの関係の一例を示す模式図である。図15
において、腕時計型情報機器1は、自身がマスターとな
り、スレーブである携帯電話機2、MP3プレーヤ3及
びデジタルカメラ6との間で第1のピコネットPN1を
形成している。また、PDA5は、自身がマスターとな
り、スレーブである腕時計型情報機器1とその他のブル
ートゥース端末7との間で第2のピコネットPN2を形
成している。また、ノート型パーソナルコンピュータ4
は、自身がマスターとなり、スレーブである腕時計型情
報機器1との間で第3のピコネットPN3を形成してい
る。
【0042】このようにブルートゥース技術において
は、1つのブルートゥース端末が、あるピコネットのマ
スターとなると共に、他のピコネットのスレーブになる
ことができる。例えば図15においては、腕時計型情報
機器1は、ピコネットPN1のマスターであると共に、
ピコネットPN2及びピコネットPN3のスレーブであ
る。また、図15において、実線矢印は、問い合わせ信
号の送信方向を示しており、点線矢印は応答信号の送信
方向を示している。従って、腕時計型情報機器1は、携
帯電話機2、MP3プレーヤ3及びデジタルカメラ6か
らは応答信号を受信し、ノート型パーソナルコンピュー
タ4及びPDA5からは問い合わせ信号を受信すること
になる。これらの問い合わせ信号及び応答信号の問い合
わせ周期は、腕時計型情報機器1と携帯機器2〜6との
間でそれぞれ定まっている。したがって、実施形態と同
様の原理に基づき、問い合わせ信号あるいは応答信号の
受信失敗回数をカウントすることができる。この場合、
図6に示すカウントテーブル126は、ブルートゥース
アドレスに対応付けて、応答信号あるいは問い合わせ信
号の受信失敗回数のカウント値が記憶されることにな
る。
【0043】(2)通信品質の判断基準 実施形態では、カウントテーブル126に記憶された応
答信号受信失敗回数0〜2の場合は「OK」、応答信号受
信失敗回数3〜4の場合は「Caution」、応答信号受信
失敗回数が5以上の場合は「NG」であるという判断条件
を用いていた。しかし、応答信号受信失敗と通信品質
(即ち「OK」、「Caution」及び「NG」)との関係は、
実施形態で示した判断条件に限定されるわけではなく、
機器の設計者やユーザが自由に定めてよい事項である。
また、通信品質の判断基準は、上記のような信号の受信
失敗回数に基づくものだけではなく、受信信号の受信電
界強度に基づいて判断してもよい。
【0044】(3)報知対象の競合 図7に示した例において、通信品質フラグが「Cautio
n」もしくは「NG」にオン設定されている携帯機器は携
帯電話機2のみであったため、腕時計型情報機器1は、
図11に示すようなシーケンスにより、この携帯電話機
2を対象とした報知動作を行うだけでよかった。しか
し、場合によっては、複数の携帯機器が報知対象となる
ことも想定される。例えば、図7において、携帯電話機
2には「NG」に対応する通信品質フラグがオン設定され
ているが、これに加えて例えばPDA5に対する「Caut
ion」に対応して通信品質フラグがオン設定されている
ような場合等である。このような場合、報知対象の優先
順位を予め設定しておき、報知対象が競合するような場
合にはこの優先順位に従って報知処理を行うようにして
もよい。例えば、優先順位が、ノート型パーソナルコン
ピュータを順位1とし、PDAを順位2とし、携帯電話
機を順位3とし、MP3プレーヤを順位4とし、デジタ
ルカメラを順位5というように数値が少ないものほど優
先順位が高いものとして設定されているものとする。こ
のような優先順位が設定されていた場合、PDA5と携
帯電話機2が報知対象として競合したときは、優先順位
が上位であるPDA5に対する報知を行う。
【0045】このような優先順位は、例えばユーザの操
作によって適宜設定できるようにしてもよいし、過去の
通信履歴からブルートゥース通信の通信相手としての回
数が多かった順を優先順位としてもよい。また、所定の
報知期間ごとに報知対象を変えながら報知を行ってもよ
い。例えば、上記のような優先順位が設定されている場
合、まず最初にPDA5に対する報知を例えば5秒間行
い、その後に携帯電話機2に対する報知を5秒間行うの
である。なお、この報知期間は予め定められていてもよ
いし、ユーザの操作によって設定できるようにしてもよ
い。なお、上述の例のように全ての優先順位を異ならせ
る必要はない。この場合、同一順位については、任意の
順番で報知を行えばよい。異なる順位については、上述
の処理と同様に処理を行う。また、報知装置としての表
示部151、発光報知部152、鳴音部153、及び振
動報知部154をそれぞれ報知対象と対応付けておいて
もよい。例えば、表示部151は報知対象を携帯電話機
2とし、発光報知部152は報知対象をノート型パーソ
ナルコンピュータ4とし、鳴音部153は報知対象をP
DAとし、振動報知部154は報知対象をMP3プレー
ヤ3とする。この場合、上記の例では、表示部151が
携帯電話機2についての報知動作を行うと共に、鳴音部
153がPDA5についての報知動作を行うことにな
る。
【0046】(4)報知装置の態様 実施形態においては、通信状態の判断対象となる携帯機
器2〜6や、通信品質がNGかCautionかということに応
じて、異なる組み合わせの報知装置を用いて報知動作を
行っていた。しかし、これに限らず、同一の報知装置を
用いて報知を行うにしても、その対象となる携帯機器2
〜6別に報知パターンを変えてもよい。例えば、鳴音部
153を用いて報知を行う際に、対象となる携帯機器2
〜6別にそれぞれ異なるメロディー音を出力してもよ
い。これは発光報知部152や振動報知部154につい
て同様に、発光の点滅パターンや振動パターンを異なら
せればよい。
【0047】(5)無線方式の態様 上記説明においては、双方向無線通信の方式についてブ
ルートゥース以外は明確に言及していなかったが、1m
〜数十m程度の局地的な通信が行えるものであればかま
わない。
【0048】(6)腕時計型情報機器の態様 以上の説明においては、通信状態の報知動作を行う機器
として腕時計型情報機器1を例として説明したが、これ
に限らず、指輪型、ネックレス型、リング型、ペンダン
ト型などユーザが身体に装着して利用可能な機器であれ
ば、さまざまな態様が可能である。このような装着型の
機器であれば、前述したような置忘れ報知システムに用
いるのに非常に適している。また、必ずしも、通信状態
の報知動作を行う機器は、ユーザに装着可能なものに限
定されず、単なる携帯型の機器であってもよいし、固定
型の機器であってもよい。また、実施形態では、ピコネ
ット内の1つの機器(腕時計型情報機器1)が報知動作
を行うものとして説明したが、これに限らず、各携帯機
器2〜6にこの報知動作を行うための機能を搭載しても
よい。
【0049】また、以上の実施形態では、腕時計型情報
機器1は、図12に示したように、表示部151には、
図12の模式図に示すように、月日、曜日、及び時刻が
表示されている場合について説明した。しかしながら、
携帯電話機2に電子メール受信機能や、ホームページ表
示機能がある場合には、電子メール着信時あるいはホー
ムページ自動巡回設定時などに腕時計型情報機器1に電
子メールやホームページを表示させるようにすることも
可能である。すなわち、携帯電話機2から電子メールデ
ータやホームページデータを腕時計型情報機器1側に転
送させる。そして、腕時計型情報機器1の表示部151
に表示させることにより、携帯電話機2を収納している
鞄などから取り出すことなしに電子メールを読んだり、
ホームページを閲覧することが可能となる。以下、具体
的に説明する。まず、メールサーバに接続して電子メー
ルを読む場合の動作について説明する。メールサーバへ
接続するに先だって、携帯電話機2と腕時計型情報機器
1との間は、コネクションが確立しているものとする。
まず、腕時計型情報機器1の表示部151に携帯電話機
2に表示されるメールサーバ接続時の画面(例えば、H
TMLデータ形式)を表示する。この表示部151は、
携帯電話機2がHTMLデータを転送することにより表
示される。
【0050】そして、操作部155を操作し、画面上の
特定のボタンが押された場合、腕時計型情報機器1は、
このボタンに対応付けられたボタンIDを携帯電話機2
との間のコネクションを介して携帯電話機2に送出す
る。ボタンIDを受け取った携帯電話機2は、ユーザイ
ンタフェースに対して、このボタンIDに対応したボタ
ンが押されたことに相当する擬似イベントを発生させ
る。この結果、携帯電話機2からネットワークにPOP
3(Post Office Protocolversion 3)を用いてメール
の受信を行う。そして、携帯電話機2は、受信した電子
メールのリスト画面を腕時計型情報機器1の表示部15
1に表示させる。この場合において、新規に受信した電
子メールのリストばかりでなく、既に受信済みの電子メ
ールもリストに含めることも可能である。そして、ユー
ザが電子メールを選択する操作を操作部155において
行うと、腕時計型情報機器1は、この操作に対応する当
該操作の操作履歴データを携帯電話機2との間のコネク
ションを介して携帯電話機2に送出する。操作履歴デー
タを受け取った携帯電話機2は、ユーザインタフェース
に対して、この操作履歴データに対応する操作が携帯電
話機2において行われたことに相当する擬似イベントを
発生させる。従って、電子メールの選択および電子メー
ルの本文の表示などの操作を行うことが可能となる。
【0051】図16に電子メール選択後の表示状態の画
面を示す。図16においては、表示対象が電子メール
(E−mail)であること、題名および本文の一部が
表示されている。次にホームページ閲覧時の動作につい
て説明する。コンテンツサーバへ接続するに先だって、
携帯電話機2と腕時計型情報機器1との間は、コネクシ
ョンが確立しているものとする。まず、腕時計型情報機
器1の表示画部151に携帯電話機2に表示されるコン
テンツサーバ接続時の画面(例えば、HTMLデータ形
式)を表示する。この表示画面は、携帯電話機2がHT
MLデータを転送することにより表示される。そして、
操作部155を操作し、画面上の特定のボタンが押され
た場合、腕時計型情報機器1は、このボタンに対応付け
られたボタンIDを携帯電話機2との間のコネクション
を介して携帯電話機2に送出する。ボタンIDを受け取
った携帯電話機2は、ユーザインタフェースに対して、
このボタンIDに対応したボタンが押されたことに相当
する擬似イベントを発生させる。この結果、携帯電話機
2からネットワークへURLを指定したGETメッセー
ジが送出される。そして、携帯電話機2は、GETメッ
セージに含まれるURLに対応するコンテンツサーバか
ら受信した表示画面データを腕時計型情報機器1に転送
する。
【0052】これにより腕時計型情報機器1は受信した
表示画面データを表示部151に表示させる。具体的に
は、図17に示すようにホームページ画面が表示される
こととなる。そして、操作部155を操作し、画面上の
特定のボタンが押された場合、腕時計型情報機器1はこ
のボタンに対応付けられたボタンIDを携帯電話機2と
の間のコネクションを介して携帯電話機2に送出する。
このコネクションからボタンIDを受け取った携帯電話
機2は、ユーザインタフェースに対して、このボタンI
Dに対応したボタンが押されたことに相当する擬似イベ
ントを発生させる。この結果、携帯電話機2からネット
ワークへ新たなGETメッセージが送出され、以下、同
様の処理を行うこととなる。
【0053】(7)制御用プログラム関係の態様 以上の説明においては、携帯電話機2あるいは腕時計型
情報機器1の制御用プログラムはあらかじめROM、R
AMあるいは不揮発性メモリにインストールされた状態
を想定して説明した。しかしながら、以下のように構成
することも可能である。半導体メモリ、CD、CD−
R、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−R
(DVD−Rewritable)、DVD−RAM(DVD−Ra
ndom Access Memory)等の光ディスク、MO(Magneto-
Optical)、MD(Mini Disk)などの光磁気ディスク、
ハードディスク、フレキシブルディスクなどの磁気ディ
スクを含む制御用プログラムを記録可能な記録媒体に制
御用プログラムを格納する。そして、対応するドライブ
装置を介して携帯電話機2あるいは腕時計型情報機器1
のメモリ(書換可能なROMあるいはRAM)にインス
トールする。そして携帯電話機2あるいは腕時計型情報
機器1に内蔵され、携帯電話機2あるいは腕時計型情報
機器1を制御するコンピュータとしてのMPU(Micro
Processor Unit)が制御プログラムに基づいて動作を行
うように構成すればよい。また、制御用プログラムをイ
ンターネット、専用線(無線および有線)、公衆回線
(無線および有線)を含むネットワークを介して携帯電
話機2あるいは腕時計型情報機器1に配信することも可
能である。この場合においては、携帯電話機2あるいは
腕時計型情報機器1のメモリ(書換可能なROM、RA
Mあるいは不揮発性メモリ)に配信された制御用プログ
ラムをインストールする。そして、携帯電話機2あるい
は腕時計型情報機器1に内蔵され、携帯電話機2あるい
は腕時計型情報機器1を制御するコンピュータとしての
MPUが制御プログラムに基づいて動作を行うようにす
ればよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、外部の無線通信装置と
の間で局地的に行われる双方向無線通信の通信状態に関
連する情報をユーザに報知する。したがって、ユーザは
外部の無線通信装置との通信状態を容易に把握すること
ができる。さらに、通信状態に関連する情報をユーザに
報知するか否かを判断し、この判断結果に応じて通信状
態に関連する情報をユーザに報知する。したがって、ユ
ーザは外部の無線通信装置との通信状態を整理された情
報の元で、容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるシステム全体の
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における報知動作を模式的に示す
模式図である。
【図3】 同実施形態における携帯電話機の概要構成ブ
ロック図である。
【図4】 同実施形態における腕時計型情報機器の概要
構成ブロック図である。
【図5】 ブルートゥース通信のスニフモードにおける
問い合わせ信号の送受信の様子を示すタイミングチャー
トである。
【図6】 同実施形態におけるカウントテーブルの記憶
内容の一例を示すフォーマット図である。
【図7】 同実施形態における報知テーブルの記憶内容
の一例を示すフォーマット図である。
【図8】 同実施形態における報知テーブル更新時の処
理フローチャートである。
【図9】 同実施形態における電源オフ時の処理シーケ
ンスである。
【図10】 同実施形態における報知処理時の処理フロ
ーチャートである。
【図11】 同実施形態におけるシステム全体の動作例
を示す処理シーケンスである。
【図12】 同実施形態における通常時の腕時計型情報
機器の表示状態説明図である。
【図13】 同実施形態におけるCaution時の腕時計型
情報機器の表示状態説明図である。
【図14】 同実施形態におけるNG時の腕時計型情報機
器の表示状態説明図である。
【図15】 同実施形態の変形例におけるピコネットの
態様を示した模式図である。
【図16】 メールサーバ接続時の腕時計型情報機器の
表示状態説明図である。
【図17】 コンテンツサーバ接続時の腕時計型情報機
器の表示状態説明図である。
【符号の説明】
1……腕時計型情報機器(無線通信装置) 2……携帯電話装置(外部の無線通信装置) 3……MP3プレーヤ(外部の無線通信装置) 4……ノート型パーソナルコンピュータ(外部の無線通
信装置) 5……PDA(外部の無線通信装置) 6……デジタルカメラ(外部の無線通信装置) 11……アンテナ(送受信部) 12……ブルートゥースモジュール(送受信部) 125……通信品質監視部(通信状態判断部) 126……カウントテーブル(通信状態判断部) 13……中央制御回路(通信状態判断部、報知要否判断
部、報知動作判断部、電源オフ検出部、報知不要記憶
部) 131……CPU 132……ROM 133……RAM 134……報知テーブル(通信状態判断部、報知要否判
断部、報知動作判断部、電源オフ検出部、報知不要記憶
部) 14……水晶発振器 15……ユーザインタフェース部(報知部) 151……表示部(表示部) 152……発光報知部(発光部) 153……鳴音部(鳴音部) 154……振動報知部(振動部) 155……操作部

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の無線通信装置との間で局地的な双
    方向無線通信を行う送受信部と、 前記送受信部によって前記外部の無線通信装置との間で
    行われている双方向無線通信の通信状態を判断する通信
    状態判断部と、 前記判断された通信状態に関連する情報を前記ユーザに
    報知する報知部と、を備えたことを特徴とする無線通信
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信装置において、 前記通信状態判断部によって判断された通信状態に基づ
    き、当該通信状態に関連する情報をユーザに報知するか
    否かを判断する報知要否判断部を有し、 前記報知部は、前記報知要否判断部によって報知すべき
    と判断された場合に、前記通信状態に関連する情報を前
    記ユーザに報知することを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無線通信装置において、 前記報知要否判断部は、前記通信状態判断部によって判
    断された通信状態が、通信品質が劣化した状態あるいは
    通信不能となった状態であると認められる場合に、前記
    報知を行うべきと判断することを特徴とする無線通信装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の無線通信装置において、 前記報知部は複数の異なる報知動作を行うことが可能で
    あり、 前記報知要否判断部によって報知すべきと判断された場
    合に、前記複数の異なる報知動作のうちいずれを用いて
    報知を行うかということを判断する報知動作判断部を備
    え、 前記報知部は、前記報知動作判断部によって判断された
    報知動作を行うことを特徴とする無線通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の無線通信装置において、 前記外部の無線通信装置は複数あり、 前記通信状態判断部は、前記外部の無線通信装置のそれ
    ぞれとの間で行われている各双方向無線通信の通信状態
    を判断し、 前記報知要否判断部は、前記通信状態判断部によって判
    断された各双方向無線通信の通信状態に基づき、これら
    各双方向無線通信の通信状態に関連する情報をユーザに
    報知するか否かを前記各双方向無線通信単位で判断し、 前記報知動作判断部は、前記各双方向無線通信単位で、
    用いるべき報知動作を判断することを特徴とする無線通
    信装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の無線通信装置において、 前記通信状態は、その状態に応じて予め複数段階に区分
    されており、 前記通信状態判断部は、前記外部の無線通信装置との間
    で行われている双方向無線通信の通信状態が前記複数段
    階のうちいずれの段階であるかを判断し、 前記報知要否判断部は、前記通信状態判断部によって判
    断された段階に基づき、前記通信状態に関連する情報を
    ユーザに報知するか否かを判断し、 前記報知動作判断部は、前記判断された段階に応じて、
    用いるべき報知動作を判断することを特徴とする無線通
    信装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の無線通信装置において、 前記報知部は、 表示することによって報知動作を行う表示部と、 発光することによって報知動作を行う発光部と、 鳴音することによって報知動作を行う鳴音部と、 振動することによって報知動作を行う振動部との少なく
    ともいずれか2からなり、 前記報知動作判断部は、前記報知部を構成する各部のう
    ちのいずれを用いて報知を行うかを判断することを特徴
    とする無線通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の無線通信装置において、 前記報知部は、 表示することによって報知動作を行う表示部と、 発光することによって報知動作を行う発光部と、 鳴音することによって報知動作を行う鳴音部と、 振動することによって報知動作を行う振動部との少なく
    ともいずれか1からなり、 前記報知動作判断部は、用いるべき報知動作として、前
    記報知部による報知パターンを判断することを特徴とす
    る無線通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の無線通信装置において、 前記外部の無線通信装置の電源がオフにされたことを検
    出する電源オフ検出部を備え、 前記報知要否判断部は、前記電源オフ検出部によって前
    記電源がオフにされたとして検出された前記外部の無線
    通信装置との間で行われていた双方向無線通信について
    は、前記報知を行わないと判断することを特徴とする無
    線通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の無線通信装置におい
    て、 前記報知の対象とならない前記双方向無線通信を行う前
    記外部の無線通信装置の識別情報を予め記憶した報知不
    要記憶部を備え、 前記報知要否判断部は、前記報知不要記憶部によって記
    憶されている識別情報が示す前記外部の無線通信装置と
    の間で行われていた双方向無線通信の通信状態について
    は前記報知を行わないと判断することを特徴とする無線
    通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の無線通信装置におい
    て、 前記報知要否判断部は、前記外部の無線通信装置から一
    定周期で受信すべき受信信号の受信状況に基づき前記判
    断を行うことを特徴とする無線通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の無線通信装置におい
    て、 前記報知要否判断部は、前記外部の無線通信装置から受
    信した受信信号の受信電界強度に基づき前記判断を行う
    ことを特徴とする無線通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の無線通信装置において、 前記ユーザに装着可能であることを特徴とする無線通信
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の無線通信装置におい
    て、 前記ユーザの腕に装着可能な腕時計型形状を有している
    ことを特徴とする無線通信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の無線通信装置において、 前記双方向無線通信はブルートゥース技術に基づいた無
    線通信であることを特徴とする無線通信装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の無線通信装置におい
    て、 前記双方向無線通信はブルートゥース技術に基づいた無
    線通信であり、 前記外部の無線通信装置から一定周期で受信すべき受信
    信号は、ブルートゥース技術によって規定された低消費
    電力モードにおける、マスターがスレーブから受信する
    応答信号、あるいはスレーブがマスターから受信する問
    い合わせ信号の少なくともいずれか一方であることを特
    徴とする無線通信装置。
  17. 【請求項17】 外部の無線通信装置との間で局地的な
    双方向無線通信を行う送受信ステップと、 前記送受信部によって前記外部の無線通信装置との間で
    行われている双方向無線通信の通信状態を判断する通信
    状態判断ステップと、 前記通信状態判断ステップにおいて判断された通信状態
    に関連する情報を前記ユーザに報知する報知ステップと
    を備えたことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記通信状態判断ステップにおいて判断された通信状態
    に基づいて、当該通信状態に関連する情報をユーザに報
    知するか否かを判断する報知要否判断ステップを有し、 前記報知ステップは、前記報知要否判断ステップにおい
    て報知すべきと判断された場合に、前記通信状態に関連
    する情報を前記ユーザに報知する、 ことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記報知要否判断ステップは、前記通信状態判断ステッ
    プによって判断された通信状態が通信品質が劣化した状
    態あるいは通信不能となった状態であると認められる場
    合に、前記報知を行うべきと判断することを特徴とする
    無線通信装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記報知ステップは複数の異なる報知動作を行うことが
    可能であり、 前記報知要否判断ステップによって報知すべきと判断さ
    れた場合に、前記複数の異なる報知動作のうちいずれを
    用いて報知を行うかということを判断する報知動作判断
    ステップを備え、 前記報知ステップは、前記報知動作判断ステップによっ
    て判断された報知動作を行うことを特徴とする無線通信
    装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記外部の無線通信装置は複数あり、 前記通信状態判断ステップは、前記外部の無線通信装置
    のそれぞれとの間で行われている各双方向無線通信の通
    信状態を判断し、 前記報知要否判断ステップは、前記通信状態判断ステッ
    プによって判断された各双方向無線通信の通信状態に基
    づき、これら各双方向無線通信の通信状態に関連する情
    報をユーザに報知するか否かを前記各双方向無線通信単
    位で判断し、 前記報知動作判断ステップは、前記各双方向無線通信単
    位で、用いるべき報知動作を判断することを特徴とする
    無線通信装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 請求項20記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記通信状態は、その状態に応じて予め複数段階に区分
    されており、 前記通信状態判断ステップは、前記外部の無線通信装置
    との間で行われている双方向無線通信の通信状態が前記
    複数段階のうちいずれの段階であるかを判断し、 前記報知要否判断ステップは、前記通信状態判断ステッ
    プによって判断された段階に基づき、前記通信状態に関
    連する情報をユーザに報知するか否かを判断し、 前記報知動作判断ステップは、前記判断された段階に応
    じて、用いるべき報知動作を判断することを特徴とする
    無線通信装置の制御方法。
  23. 【請求項23】 請求項18記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記外部の無線通信装置の電源がオフにされたことを検
    出する電源オフ検出ステップを備え、 前記報知要否判断ステップは、前記電源オフ検出ステッ
    プによって前記電源がオフにされたとして検出された前
    記外部の無線通信装置との間で行われていた双方向無線
    通信については、前記報知を行わないと判断することを
    特徴とする無線通信装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項18記載の無線通信装置の制御
    方法において、 前記報知の対象とならない前記双方向無線通信を行う前
    記外部の無線通信装置の識別情報を予め記憶した報知不
    要記憶ステップを備え、 前記報知要否判断ステップは、前記報知不要記憶ステッ
    プによって記憶されている識別情報が示す前記外部の無
    線通信装置との間で行われていた双方向無線通信の通信
    状態については前記報知を行わないと判断することを特
    徴とする無線通信装置の制御方法。
  25. 【請求項25】 コンピュータを内蔵する無線通信装置
    の制御プログラムであって、 外部の無線通信装置との間で局地的な双方向無線通信を
    行わせ、 前記外部の無線通信装置との間で行われている双方向無
    線通信の通信状態を判断させ、 前記通信状態に関連する情報を前記ユーザに報知させ
    る、 ことを特徴とする制御プログラム。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の制御プログラムにお
    いて、 前記判断された通信状態に基づき、当該通信状態に関連
    する情報をユーザに報知するか否かを判断させ、 報知すべきと判断された場合に、前記通信状態に関連す
    る情報を前記ユーザに報知させる、 ことを特徴とする制御プログラム。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の制御プログラムにお
    いて、 前記判断された通信状態が通信品質が劣化した状態ある
    いは通信不能となった状態であると認められる場合に、
    前記報知を行うべきと判断させることを特徴とする制御
    プログラム。
  28. 【請求項28】 請求項26記載の制御プログラムにお
    いて、 複数の異なる報知動作を行わせることが可能であり、 報知すべきと判断された場合に、前記複数の異なる報知
    動作のうちいずれを用いて報知を行わせるかということ
    を判断させ、 当該判断に対応する報知動作を行わせることを特徴とす
    る制御プログラム。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の制御プログラムにお
    いて、 前記外部の無線通信装置が複数存在する場合に、 前記外部の無線通信装置のそれぞれとの間で行われてい
    る各双方向無線通信の通信状態を判断させ、 前記判断された各双方向無線通信の通信状態に基づき、
    これら各双方向無線通信の通信状態に関連する情報をユ
    ーザに報知するか否かを前記各双方向無線通信単位で判
    断させ、 前記各双方向無線通信単位で、用いるべき報知動作を判
    断させることを特徴とする制御プログラム。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の制御プログラムにお
    いて、 前記通信状態は、その状態に応じて予め複数段階に区分
    されており、 前記外部の無線通信装置との間で行われている双方向無
    線通信の通信状態が前記複数段階のうちいずれの段階で
    あるかを判断させ、 前記判断された段階に基づき、前記通信状態に関連する
    情報をユーザに報知するか否かを判断させ、 前記判断された段階に応じて、用いるべき報知動作を判
    断させることを特徴とする制御プログラム。
  31. 【請求項31】 請求項26記載の制御プログラムにお
    いて、 前記外部の無線通信装置の電源がオフにされたことを検
    出させ、 前記電源がオフにされたとして検出された前記外部の無
    線通信装置との間で行われていた双方向無線通信につい
    ては、前記報知を行わないと判断させることを特徴とす
    る制御プログラム。
  32. 【請求項32】 請求項26記載の制御プログラムにお
    いて、 前記報知の対象とならない前記双方向無線通信を行う前
    記外部の無線通信装置の識別情報を予め記憶させてお
    き、 前記記憶されている識別情報が示す前記外部の無線通信
    装置との間で行われていた双方向無線通信の通信状態に
    ついては前記報知を行わないと判断させることを特徴と
    する制御プログラム。
  33. 【請求項33】 請求項25ないし請求項32のいずれ
    かに記載の制御プログラムを記録したことを特徴とする
    記録媒体。
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