JP5598273B2 - 義歯洗浄用液体組成物 - Google Patents
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Description
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%と、(D)多価アルコールとを配合し、(D)成分の配合量が25〜35質量%であり、かつ、組成物中の水分量を50〜65質量%に、25℃におけるpHを6.5〜8.0に調整することで、使用時に希釈することなく義歯に直接適用し、短時間かつ簡単な洗浄で、義歯のステイン汚れを効果的に除去できる上、義歯材料を傷めることなく、亜硫酸塩の経時保存安定性と、低温保存安定性(外観安定性)とに優れる義歯洗浄用液体組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
また(A)界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用が好ましい。これにより、組成物の低温安定性をより向上させることができる。
請求項1:
(A)界面活性剤を1〜5質量%、
(B)亜硫酸塩を0.5〜2.5質量%、
(C)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%、及び
(D)多価アルコールを25〜35質量%
含有し、かつ、組成物中の水分量が50〜65質量%であり、25℃におけるpHが6.5〜8.0であることを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。
請求項2:
(D)成分が、グリセリン及び/又はソルビットである請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項3:
(D)成分がグリセリン及びソルビットであり、グリセリン/ソルビットの質量比が0.2〜2である請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項4:
(A)界面活性剤が、硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用である請求項1乃至3のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項5:
更に、(E)フェノキシエタノールを0.1〜0.8質量%含有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項6:
更に、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を0.3〜1.5質量%含有する請求項1乃至5のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
(C)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩、及び(D)多価アルコールを含有してなり、更に(E)フェノキシエタノール、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を含有することができる。
この場合、アニオン性界面活性剤としては、特に硫酸エステル塩、とりわけポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルキル硫酸エステル塩(特にラウリル硫酸塩)が好ましい。これらの中でもポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数が10〜16で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(ナトリウム等のアルカリ金属塩)である。
ノニオン性界面活性剤としては、特にポリエチレングリコール型、とりわけポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。これらの中でもポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数が12〜20で、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜20のポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(A)界面活性剤は、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3のポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとエチレンオキサイドの付加モル数が10〜20のポリオキシエチレンラウリルエーテルとの併用が最も好ましい。
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で示されるもの、即ち、重合度n=2のピロリン酸ナトリウムやピロリン酸カリウム、n=3のトリポリリン酸ナトリウムやトリポリリン酸カリウム、n=4のテトラポリリン酸ナトリウムやテトラポリリン酸カリウム、高重合度のメタリン酸ナトリウムやメタリン酸カリウムなどの直鎖状のポリリン酸塩、並びに下記一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で示されるもの、即ち、重合度m=3のトリメタリン酸ナトリウムやトリメタリン酸カリウム、m=4のテトラメタリン酸ナトリウムやテトラメタリン酸カリウム、m=6のヘキサメタリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸カリウムなどの環状のポリリン酸塩等を配合することができる。
上記の脂肪族炭化水素の水素原子の2個以上が水酸基で置換された多価アルコールとしては、例えばグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール等の2価アルコールや3価アルコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルキレングリコールが重合したポリアルキレングリコールなどが挙げられる。糖分子のカルボニル基が還元された糖アルコールとしては、例えばソルビット、エリスリトール、キシリトール等が挙げられる。
(E)フェノキシエタノールを配合する場合、その配合量は組成全体の0.1〜0.8質量%、特に0.2〜0.5質量%が好ましい。配合量が0.1質量%未満では低温保存安定性及びステイン除去力を満足に増強できず、0.8質量%を超えると義歯材の樹脂への為害性が大きくなり、義歯床にひび・割れ等が生じて義歯の適合性に劣る場合がある。
(F)成分を配合する場合、その配合量は、カルシウム含有ステイン汚れの除去効果及び外観安定性の点から0.3〜1.5%、特に0.5〜1.0%が好ましい。配合量が0.3%未満ではカルシウム含有ステイン汚れに対する除去効果が弱い場合があり、1.5%を超えると低温保存下で外観安定性が低下する可能性がある。
・ポリオキシエチレン(15)モノラウリルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数15(E.O.15));シェルジャパン(株)製、LAO−90N(90%品)
・ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−14)エーテル硫酸ナトリウム;新日本理化(株)製、シノリンSPE−1200K(24〜27%品)
・ラウリル硫酸ナトリウム;東邦化学工業(株)製、ラウリル硫酸ナトリウム
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオキサイド平均付加モル数60);日光ケミカルズ(株)製、HCO−60
・ラウリン酸デカグリセリル;太陽化学(株)製、サンソフトM−12J
・ショ糖ステアリン酸エステル;三菱化学フーズ(株)製、リョートーシュガーエステルS−1570
・亜硫酸ナトリウム;日曹金属化学(株)製、精製無水亜硫酸ソーダ
・ピロリン酸二水素二ナトリウム;太平化学産業(株)製、ピロリン酸二水素二ナトリウム
・無水ピロリン酸四ナトリウム;太平化学産業(株)製、無水ピロリン酸四ナトリウム
・トリポリリン酸ナトリウム;太平化学産業(株)製、トリポリリン酸ナトリウム
・グリセリン;阪本薬品工業(株)製、日本薬局方 濃グリセリン
・ソルビット;三菱商事フードテック(株)製 ソルビット液(70%品)、ソルビトールD−70
・プロピレングリコール;昭和電工(株)製
・フェノキシエタノール;山洋化成工業(株)製、ニューポールEFP
・エデト酸2ナトリウム;エチレンジアミン四酢酸塩、ライオン(株)製、ディゾルビンNA2
・その他任意成分;全て日本薬局方もしくは医薬部外品原料規格適合品を使用
下記表1〜5に示す組成の配合品(義歯洗浄用液体組成物)を下記製造法により調製し、下記方法にて亜硫酸の経時安定性、ステイン除去力、カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力、義歯金属又は樹脂為害性、保存安定性を評価した。結果を表1〜5に示す。なお、pH調整剤として配合している水酸化ナトリウム及び塩酸は微量であるため、配合量をゼロとみなして水分量を算出した。
(1)精製水中にポリリン酸塩、亜硫酸塩等を混合溶解し、添加する場合は安息香酸等の水溶性成分を加えて混合溶解させた。また、適宜必要によりエデト酸2ナトリウムを加えて溶解させた。
(2)加温融解した界面活性剤を、多価アルコール(グリセリン及び/又はソルビットなど)に加えて均一になるまで十分に攪拌した。
(3)(2)を(1)に加えて、均一になるまで十分に攪拌した。
(4)適宜必要によりフェノキシエタノールや香料、油溶性殺菌剤等の油溶性成分をエタノールに溶解し、これを(3)の混合溶液に加えた。
(5)必要があれば1N塩酸もしくは10%水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整して、義歯洗浄用液体組成物を得た。
ガラス容器に移したサンプル溶液についてpH計(東亜電波工業(株)製、HM−30V)及びpH電極(東亜電波工業(株)製、GST−5421C)にて25℃における2分後の値を測定した。
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に100mL充填し、室温又は40℃で1ヶ月間保存した。保存後常温に戻した後に、イオンクロマトグラフィーを用いて組成物中の亜硫酸イオンを下記方法で定量し、評価を行った。
義歯洗浄用液体組成物をメタノール/純水=1/9(容量比)で20倍の体積に希釈し、更に有機分を除去するためにBond Elut C18により固相抽出処理をした。その20μLを以下の条件で分析した。
・ポンプ:(株)島津製作所製LC−3A
・カラムオーブン:(株)センシュー科学製SSC−2100
・検出器:電気伝導度検出器、Shodex CD−5
・カラム:Shodex IC I−524(4.6mm×100mm)
・移動相:0.25mM p−ヒドロキシ安息香酸(N,N−ジエチルエタノールアミンにてpH9.7に調整)+10%メタノール
・カラム温度:50℃
・流速:1.2mL/分
・サプレッサー:なし
・固相抽出:メタノール約4mLを通液した後にメタノール/純水=1/9(容量比)を約4mL通液することにより、カラムをコンディショニングした。更に、カラム内に試料溶液を約3mL通液させてカラム内を試料溶液で置換した。その後、試料溶液約3mLを通液させて、イオンクロマトグラフィーの分析対象試料とした。
・検量線:亜硫酸ナトリウム200mgを精秤し、メタノール/純水=1/9(容量比)の溶媒を加えて溶かし100mLにした。この溶液を希釈し、標準溶液(125μg/mL、500μg/mL)とした。標準溶液の分析値から最小二乗法により、亜硫酸イオンの検量線を作成した。
亜硫酸イオンの定量値から、下記式(3)に従って組成物中の亜硫酸イオンの残存率を算出し、下記基準で亜硫酸イオン安定性を評価した。
式(3)
亜硫酸イオンの残存率(%)=〔残存濃度(%)/配合濃度(%)〕×100
<評価基準>
亜硫酸イオン残存率 80%以上 : ◎
70%以上〜80%未満: ○
60%以上〜70%未満: △
60%未満 : ×
義歯洗浄用液体組成物の調製直後品のステイン汚れに対する除去力を検証するため、タンニンステインモデルを作製し、評価を行った。
白色メタクリル樹脂板(20mm×20mm、パラグラス5mm、クラレ(株)製)の表面をサンドブラストで10〜15秒間研磨し、洗剤を入れたイオン交換水で超音波洗浄した後、水でよくすすいで一晩イオン交換水に浸けた。翌日、十分に乾燥して色差計で色差を測定し、平均値を算出して、アクリル白板の初期値とした。イオン交換水にて3種の溶液(〔1〕アルブミン溶液(アルブミン6.0g/1,200mL)、〔2〕タンニン液(日本茶50g、紅茶5パックを煮出し、濾過した後インスタントコーヒー12gを溶解、1,200mLにメスアップ)、〔3〕鉄液(クエン酸鉄(III)アンモニウム6.85g/1200mL))を調製し、アクリル白板を〔1〕アルブミン溶液→〔2〕タンニン液→〔3〕鉄液の順に浸漬・乾燥する操作を行った(これを1サイクルとする)。最初の5サイクルは45℃で20分間ずつ、6サイクル目以降は50℃で10分間ずつ浸漬・乾燥する操作を繰り返した。30サイクル終了後、色差を測定し、L値22前後であることを確認し、除去力試験の評価モデルとした。
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に充填し、ステインモデルに評価試料を泡状で約1g塗布し、電動ブラシを用いて1分間ブラッシングを行った。その後、流水で1分間すすぎ、よく乾かした後に色差計を用いて色差を測定した。ステイン付着前に対するステイン付着後ΔE1、及び洗浄剤処理後ΔE2の色差値から、下記式(4)に従ってステイン除去力を算出し、直後品のステイン除去力を評価した。
式(4)
ステイン除去力(%)
=〔(洗浄前ΔE1−洗浄後ΔE2)/洗浄前ΔE1〕×100
<評価基準>
ステイン除去力 50%以上 : ◎
30%以上〜50%未満: ○
10%以上〜30%未満: △
10%未満 : ×
義歯洗浄用液体組成物を、図1に示すノンガスタイプのフォーム容器に100mLずつ充填し、静置した状態で40℃に1ヶ月間保存した。その後、室温に1日置いて組成物の温度を室温まで下げて、前述の除去力試験に示した手順に従って、保存品のステイン除去力を評価した。
義歯洗浄用液体組成物の調製直後品の、カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力を検証するため、カルシウム含有タンニンステインモデルを作成し、評価を行った。
カルシウム含有タンニンステインモデルは、上記の試験例2に示したタンニンステインモデルを作製する方法に従い、〔1〕アルブミン溶液の溶媒としてイオン交換水の代わりに人工唾液(KCl;50mM、KH2PO4;1mM、CaCl2;1mM、MgCl2;0.1mM、pH7.0に調整)を用いる以外は同様にして作製した。アクリル白板を〔1〕アルブミン溶液→〔2〕タンニン液→〔3〕鉄液の順に浸漬・乾燥する操作を行った(これを1サイクルとする)。最初の2サイクルは45℃で15分間ずつ、3サイクル目以降は50℃で10分間ずつ浸漬・乾燥する操作を繰り返した。色差を測定し、L値24前後であることを確認し、除去力試験の評価モデルとした。
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に充填し、ステインモデルに評価試料を泡状で約1g塗布し、電動ブラシを用いて1分間ブラッシングを行った。その後、流水で1分間すすぎ、よく乾燥させた。この工程を3回繰返した後に色差計を用いて色差を測定した。ステイン付着前に対するステイン付着後ΔE1、及び洗浄剤3回処理後ΔE2の色差値から、下記式(5)に従ってカルシウム含有ステイン汚れに対する除去力を算出した。
式(5)
カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力(%)
=((洗浄前ΔE1−洗浄3回後ΔE2)/洗浄前ΔE1)×100 (5)
除去力 50%以上 : ◎
30〜50%未満: ○
10〜30%未満: △
10%未満 : ×
義歯洗浄用液体組成物について、下記方法にて義歯金属為害性を評価した。
<義歯金属為害性試験>
板状に加工した義歯金属材料の表面をサンドブラストで研磨し、評価試液(義歯洗浄用液体組成物)に浸漬させて、50℃の恒温槽で1晩保存した。保存後、評価試液から義歯材料を取り出し水洗し、乾燥した。乾燥後の義歯金属材料板の色差を測定し、初期の金属材料及び浸漬処理後の色差をそれぞれΔE1、ΔE2とし、下記式(6)に従って義歯金属為害性を算出した。
式(6)
義歯金属為害性(%)=〔(浸漬前ΔE1−浸漬後ΔE2)/浸漬前ΔE1〕×100
<評価基準>
義歯金属為害性 3%未満 : ◎
3%以上〜4%未満: ○
4%以上〜6%未満: △
6%以上 : ×
<樹脂為害性試験>
義歯材の樹脂であるアクリル及びポリカーボネートを板状に加工し(20mm×10〜15mm)、耐水ペーパーで研磨し、イオン交換水に漬けて5分間超音波洗浄した。50mLガラス製バイアル瓶に評価試液(義歯洗浄用液体組成物)を10mL取り、樹脂を浸漬して1週間に1〜2回ずつ浸漬液を交換しながら50℃で2週間保存した。保存後の樹脂板の色差を測定し、初期の樹脂板及び保存後の色差をそれぞれΔE1、ΔE2とし、上記式(6)に従って樹脂為害性を算出した。
<評価基準>
樹脂為害性 1.5%未満 : ◎
1.5%以上〜3%未満: ○
3%以上〜6%未満 : △
6%以上 : ×
表1〜5に示す配合品(義歯洗浄用液体組成物)について、低温安定性を下記方法で評価した。また、表2〜5に示す配合品について、凍結融解試験を下記方法で行い、凍結融解後の復元性を評価した。
<−10℃、1ヶ月の低温安定性>
液体組成物約80gを蓋付きの100mL透明PET容器に充填し、−10℃で1ヶ月間保存した。保存後、10℃に移して1日後の外観安定性(沈殿物・オリ・液分離)を評価した。
<評価基準>
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められない : ◎
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目においてわずかに変化が
認められるが、問題のないレベルである : ○
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目において変化が認められる: △
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められる : ×
液体組成物約80gを蓋付きの100mL透明PET容器に充填し、−20℃で2日間凍結させた後に10℃で1日間放置して融解する工程を5回繰り返したときの外観安定性(沈殿物・オリ・液分離)を評価した。
<評価基準>
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められない : ◎
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目においてわずかに変化が
認められるが、問題のないレベルである : ○
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目において変化が認められる: △
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められる : ×
以上の結果より、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、液体組成物中での亜硫酸塩の経時安定性、低温保存時の外観安定性、義歯のステイン汚れの除去力、義歯金属又は樹脂為害性の全てにおいて優れることが確認された。
b フォーマーポンプ
c キャップ
1 ポンプヘッド
2 製泡メッシュ
3 気液混合室
4 ボール
5 エアーピストン
6 エアータンク
7 エアーシリンダー
8 液ピストン
9 液シリンダー
10 内容物排出口
Claims (6)
- (A)界面活性剤を1〜5質量%、
(B)亜硫酸塩を0.5〜2.5質量%、
(C)下記一般式(1)
Mn+2PnO3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3)m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%、及び
(D)多価アルコールを25〜35質量%
含有し、かつ、組成物中の水分量が50〜65質量%であり、25℃におけるpHが6.5〜8.0であることを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。 - (D)成分が、グリセリン及び/又はソルビットである請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
- (D)成分がグリセリン及びソルビットであり、グリセリン/ソルビットの質量比が0.2〜2である請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
- (A)界面活性剤が、硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用である請求項1乃至3のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
- 更に、(E)フェノキシエタノールを0.1〜0.8質量%含有する請求項1乃至4のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
- 更に、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を0.3〜1.5質量%含有する請求項1乃至5のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
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