JP5598273B2 - 義歯洗浄用液体組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体組成物中での亜硫酸塩の経時保存安定性と外観保存安定性に優れ、義歯材料を傷めることなく義歯汚れに対して優れたステイン除去力を発揮し、ステイン除去力が長期保存後も持続する義歯洗浄用液体組成物に関する。
義歯に付着する汚れにはデンチャープラーク、食物残渣、ステイン(着色沈着物)、歯石等があり、これらを洗浄するために、義歯のブラッシング及び義歯洗浄剤による洗浄のいずれか、又はこれらの両方が行われる。義歯は歯のみならず口蓋粘膜や歯肉の部分が樹脂や金属で造られているため、汚れの対象となる面積が広く、汚れも目立ち易い。特に義歯へのステインの付着は衛生的・美的観点からも好ましくなく、ステイン汚れの除去は義歯洗浄剤の大きなターゲットとなっている。
従来、義歯の洗浄に用いられる義歯洗浄剤は、過酸化物を主成分とする固体の洗浄剤を水に溶解し、溶解時に発泡するような発泡錠タイプのものが主流であり、例えば酸塩基反応により発泡する有機酸及び炭酸塩と、界面活性剤とを含有する固体の義歯洗浄剤が提案されている(特許文献1)。
しかし、上記のような従来の固体タイプの洗浄剤は、1回分単位で個装されており、部分義歯のように義歯の大きさが個人で大きく異なる場合に使用量の調節ができないため、使用者の不満となることが多い。また、設定されている濃度範囲でかつ浸漬洗浄の化学洗浄だけでは洗浄力が不十分であり、短時間でステイン汚れを除去する効果は低く、仮に高濃度で浸漬洗浄した場合には義歯金属が変色する可能性がある。
かかる点から、過酸化物や漂白剤を含まずに義歯への適用が容易で長時間の洗浄時間を必要としない泡状の形態で提供される義歯洗浄剤が提案されている(特許文献2)。しかし、この技術は約50〜99%w/wの水相と、約1〜50%の水非混和性油相を含むエマルジョンであり、使用前に振り混ぜないと分離しているため、保存中の外観安定性が低く、効果を均一に持続させることが難しい。また、この義歯洗浄剤は、油相が多いために義歯に適用してブラッシングしている間にヌルつき等の不具合を感じる可能性がある。更に、漂白剤成分を含まず、洗浄液のpHも低いために、ブラッシングを併用してもステイン汚れに対する除去力は低い。
過酸化物以外に義歯のステイン汚れに対して効果が期待される成分として、亜硫酸塩が考えられるが、亜硫酸塩は水溶液中では溶存酸素により容易に酸化されて硫酸塩を生成し、亜硫酸イオン濃度が減少するため、経時で還元力が著しく低下することが課題となっている。また、酸化により生じた硫酸塩は水への溶解度が小さいため、亜硫酸塩を配合した液体製剤中で析出を生じることがある。亜硫酸塩の安定化剤として種々のキレート剤(特許文献3)、還元剤(特許文献4)、糖類(特許文献5)、3個以上のOH基を有する芳香族化合物(特許文献6)等が知られているが、いずれも安定化の効果は短時間であり、実用には不十分であった。また、これら技術の組成では、低温保存時に析出を生じる可能性があり、亜硫酸塩の経時保存安定化と外観保存安定性を両立するものではない。
従って、これらの課題を解決し、適用が容易で長時間の洗浄を必要とせず、かつ義歯金属を傷めずに義歯に対して優れたステイン除去力を持続的に発揮し、保存安定性にも優れた義歯洗浄用液体組成物が望まれる。
特開平11−181500号公報 特開2007−254471号公報 特開昭57−205314号公報 特開2000−109305号公報 特開平7−309610号公報 特開昭57−21912号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、義歯に直接適用することができ、長時間の洗浄を必要とせず短時間かつ簡単な洗浄ができる上、液体組成物中での亜硫酸塩の経時安定性に優れ、義歯材料を傷めることなく義歯に対して優れたステイン除去力を発揮し、かつ良好な外観保存安定性を有する義歯洗浄用液体組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、(A)界面活性剤を1〜5質量%と、(B)亜硫酸塩を0.5〜2.5質量%と、(C)下記一般式(1)
n+2n3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%と、(D)多価アルコールとを配合し、(D)成分の配合量が25〜35質量%であり、かつ、組成物中の水分量を50〜65質量%に、25℃におけるpHを6.5〜8.0に調整することで、使用時に希釈することなく義歯に直接適用し、短時間かつ簡単な洗浄で、義歯のステイン汚れを効果的に除去できる上、義歯材料を傷めることなく、亜硫酸塩の経時保存安定性と、低温保存安定性(外観安定性)とに優れる義歯洗浄用液体組成物が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
更に、(D)成分はグリセリン及び/又はソルビットであることが好ましく、特にグリセリン及びソルビットを併用し、グリセリン/ソルビットの質量比が0.2〜2であることがより好ましく、これによりポリリン酸塩の低温安定性がより向上し、外観安定性をより有効に改善することができる。
また(A)界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用が好ましい。これにより、組成物の低温安定性をより向上させることができる。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、更に(E)フェノキシエタノールを配合することが好ましく、これにより組成物中での亜硫酸塩の経時安定性及びステイン除去力をより向上させることができ、保存後も高いステイン除去力が発揮される。また、(E)成分の配合により、低温保存による外観安定性、特に凍結融解(−10℃又は−20℃→10℃)したときにポリリン酸塩(特にピロリン酸塩)が結晶析出するのを抑制する効果が高まり、−20℃で凍結後に融解する工程を複数回繰り返す過酷な保存条件でも外観安定性に優れる。更に、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を配合することが好ましく、これによりカルシウムを含有する頑固なステイン汚れに対する除去力を付与することができる。
なお、上記したように従来技術では、固体タイプの義歯洗浄剤を水で溶解・希釈する工程が必要で洗浄操作が面倒であったり、配合成分や各成分の配合量などが不適切で上記課題を同時に解決することは難しかったが、本発明によれば、(A)〜(D)成分を組み合わせ、(D)成分の含有量と、組成物中の水分量とpHとを適切な範囲にすることによって、使用時に希釈しないで義歯に直接適用することができ、長時間の洗浄を必要としないために短時間かつ簡単に洗浄可能で、義歯材料の金属や樹脂を傷めずに優れたステイン除去力が発揮されると共に、経時で亜硫酸イオン濃度の減少が抑えられ、かつ、沈殿や液分離、更にはオリの発生がほとんどなく低温安定性(外観安定性)に優れるという特性を同時に兼ね備えることができ、更に(E)成分を配合することで、上記特性がより高まる。
なお、出願人は、特願2008−329748号に(A)界面活性剤、(B)亜硫酸塩、及び(C)水溶性ポリリン酸塩を適切な量や割合で含有し、pHが6.0〜8.5であり、更に(D)エタノール及び/又は(E)ポリオールが配合される義歯洗浄用液体組成物を提案したが、更に検討を進めたところ、かかる液体組成物は亜硫酸塩の経時安定性、過酷な条件での低温保存安定性、ステイン除去力などに未だ改善の余地があることがわかった。本発明によれば、(A)界面活性剤、(B)亜硫酸塩、及び(C)ポリリン酸塩を含有する義歯洗浄用液体組成物に、(D)多価アルコールを25〜35質量%配合すると共に、組成物中の水分量が50〜65質量%で、pHが6.5〜8.0であることで、上記課題を解決でき、これら必須要件の何れかに欠く場合には達成できない優れた特性を同時に兼ね備えることができたものである。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、液体製剤を原液のまま義歯に適用できるので、義歯の大きさなどに応じて洗浄時の製剤の使用量を適宜簡単に調整できる。更に、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、亜硫酸塩とポリリン酸塩の併用による化学的方法とブラッシング等の物理的方法とを組み合わせることができ、長期保存後も義歯のステイン汚れを効果的に除去でき、義歯を簡単かつ短時間で清潔にし、美的外観を保持することが可能である。
従って、本発明は、下記の義歯洗浄用液体組成物を提供する。
請求項1:
(A)界面活性剤を1〜5質量%
(B)亜硫酸塩を0.5〜2.5質量%
(C)下記一般式(1)
n+2n3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%、及び
(D)多価アルコール25〜35質量%
含有し、かつ、組成物中の水分量が50〜65質量%であり、25℃におけるpHが6.5〜8.0であることを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。
請求項2:
(D)成分が、グリセリン及び/又はソルビットである請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項3:
(D)成分がグリセリン及びソルビットであり、グリセリン/ソルビットの質量比が0.2〜2である請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物
請求項
(A)界面活性剤が、硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用である請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項
更に、(E)フェノキシエタノールを0.1〜0.8質量%含有す請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
請求項
更に、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を0.3〜1.5質量%含有す請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、使用時に希釈を必要とせず義歯に直接適用することが可能であり、義歯材料を傷めることなく、極めて短時間の洗浄でも義歯のステイン汚れに対して優れた除去力を発揮し、良好な保存安定性、特に亜硫酸イオン濃度の経時安定性と低温保存における外観安定性に優れるものであり、長期保存後も化学的方法とブラッシング等の物理的方法とを組み合わせて義歯のステイン汚れをより効果的に除去して義歯を清潔にし、美的外観を保持することが可能である。
本発明の実施例で使用したノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413)の概略断面図である。
以下、本発明につき更に詳細に説明する。本発明の義歯洗浄用液体組成物は、義歯に直接適用可能な義歯洗浄用液体組成物であって、(A)界面活性剤、(B)亜硫酸塩、
(C)下記一般式(1)
n+2n3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
(MPO3m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩、及び(D)多価アルコールを含有してなり、更に(E)フェノキシエタノール、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を含有することができる。
(A)界面活性剤は、通常、口腔用組成物に使用される界面活性剤であれば特に限定されず、公知のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。例えば下記の界面活性剤などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル(又はアルコキシ)ナフタレンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩、アルキル(又はホルマリン縮合物)−β−ナフタレンスルホン酸(塩)等のスルホン酸塩、高級アルコールリン酸モノエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸(塩)、ポリオキシアルキレンフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルカノイルザルコシン、アルカノイルザルコシネート、アルカノイルメチルアラニン塩、N−アシルスルホカルボン酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アシルメチルタウリン酸塩、アルキル脂肪酸グリセリン硫酸エステル塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸塩、アルキルスルホカルボン酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルポリオキシエチレンスルホコハク酸塩、アミドポリオキシエチレンスルホコハク酸塩、スルホコハク酸モノオレイルアミド塩、脂肪酸セッケン系界面活性剤等が挙げられる。上記の塩にはアルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩等が含まれる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラ低級アルキルアンモニウムハライド、アルキルトリメチルアンモニウムハライド、ヒドロキシエチルアルキルイミダゾリン、ポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウムハライド、アルキルベンザルコニウムハライド、ジアルキルジメチルアンモニウムハライド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムハライド、アルキルアミン塩酸塩、アルキルアミン酢酸塩、アルキルアミンオレイン酸塩、アルキルアミノエチルグリシン、アルキルピリジニウムハライド等が挙げられる。なお、カチオン性界面活性剤は殺菌成分として配合してもよい。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(又はエステル)、ポリオキシアルキレンフェニル(又はアルキルフェニル)エーテル、ポリオキシアルキレンナフチル(又はアルキルナフトチル)エーテル、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル(又は該フェニル基に更にポリオキシアルキレン鎖を付加したポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル)、ポリオキシアルキレンビスフェノールエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、エチレンジアミンのポリオキシアルキレン縮合物、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルホルマリン縮合物、グリセリン(又はポリグリセリン)脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ソルビタンモノ(又はセスキもしくはトリ)脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ(又はジ)エタノールアミド、アルキル・アルキロールアミド、オキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル(又はエチル)−N−ヒドロキシエチル(又はメチル)イミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル(又はエチル)−N−カルボキシメチルオキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル(又はエチル)−N−ヒドロキシエチル(又はメチル)イミダゾリン、ジメチルアルキルベタイン、N−アルキル−β−アミノプロピオン酸(又はその塩)、アルキル(ポリ)アミノエチルグリシン、N−アルキル−N−メチル−β−アラニン(又はその塩)、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。上記の塩にはアルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩等が含まれる。
(A)界面活性剤としては、低温安定性の点から、アニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤が好ましく、アニオン性界面活性剤又はノニオン性界面活性剤を配合しても良いが、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との併用がより好ましい。
この場合、アニオン性界面活性剤としては、特に硫酸エステル塩、とりわけポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルキル硫酸エステル塩(特にラウリル硫酸塩)が好ましい。これらの中でもポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数が10〜16で、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(ナトリウム等のアルカリ金属塩)である。
ノニオン性界面活性剤としては、特にポリエチレングリコール型、とりわけポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましい。これらの中でもポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数が12〜20で、エチレンオキサイドの付加モル数が10〜20のポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(A)界面活性剤は、特にエチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3のポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとエチレンオキサイドの付加モル数が10〜20のポリオキシエチレンラウリルエーテルとの併用が最も好ましい。
(A)界面活性剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができるが、その配合量は、ステイン除去力及び低温安定性の要因の一つで、この点から、組成物全体に対して1〜5質量%、特に2〜4質量%が好適である。配合量が1質量%未満ではステイン除去力が満足に発揮されず、更に香料等の油性成分を配合したときには長期保存後に分離する場合があり、5質量%を超えると長期保存後にオリが発生したり低温保存下で沈殿等が生成し、外観安定性に劣る場合がある。また、水すすぎ時に界面活性剤由来のヌルつきが大きくなり、使用性が低下することがある。
(B)亜硫酸塩は、その漂白作用によりステイン除去効果を発揮する成分で、更には殺菌作用も有する。亜硫酸塩は、水溶液中で亜硫酸イオンを放出する化合物であれば良く、亜硫酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩などが使用できる。具体的には、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アンモニウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸アンモニウム等が挙げられ、特にステイン除去力及び低温安定性の点から亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、とりわけ亜硫酸ナトリウムが好適である。
なお、亜硫酸塩の代わりに、漂白作用を有する他の過酸化物、例えば過炭酸塩、過ホウ酸塩等を用いても、本発明の目的を達成することはできない。
亜硫酸塩の配合量は、ステイン除去力及び低温安定性の要因の一つでこの点から、組成物全体に対して0.5〜2.5質量%、特に0.75〜2質量%が好ましく、0.5質量%未満ではステイン除去力に劣り、2.5質量%を超えると低温保存下で沈殿や塩の析出が発生し、低温安定性に劣る場合がある。
(C)ポリリン酸塩としては、下記一般式(1)
n+2n3n+1 (1)
(但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
で示されるもの、即ち、重合度n=2のピロリン酸ナトリウムやピロリン酸カリウム、n=3のトリポリリン酸ナトリウムやトリポリリン酸カリウム、n=4のテトラポリリン酸ナトリウムやテトラポリリン酸カリウム、高重合度のメタリン酸ナトリウムやメタリン酸カリウムなどの直鎖状のポリリン酸塩、並びに下記一般式(2)
(MPO3m (2)
(但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
で示されるもの、即ち、重合度m=3のトリメタリン酸ナトリウムやトリメタリン酸カリウム、m=4のテトラメタリン酸ナトリウムやテトラメタリン酸カリウム、m=6のヘキサメタリン酸ナトリウムやヘキサメタリン酸カリウムなどの環状のポリリン酸塩等を配合することができる。
これらのポリリン酸塩はその1種を単独で、又は2種以上を混合して使用できるが、中でもステイン除去力及び低温安定性の点から、上記式(1)で示される直鎖状のポリリン酸塩が好ましく、特にピロリン酸塩が好適である。
(C)ポリリン酸塩の配合量は、ステイン除去力及び低温安定性、更には金属為害性の要因の一つでこの点から組成物全体の0.3〜2質量%、特に0.5〜1.8質量%が好ましく、0.3質量%未満では亜硫酸塩の安定性が低下し、ステイン除去力が満足に発揮されず、2質量%を超えると低温保存下で沈殿や塩の析出が発生し、低温安定性に劣る場合があり、更に義歯金属為害性に劣ることがある。
(B)亜硫酸塩と(C)ポリリン酸塩との質量比((B)/(C))は、短時間の処理で高いステイン除去力を発現させる要因の一つで、この点から0.3〜4、特に0.5〜3が好ましい。(B)/(C)が0.3未満では低温保存下での外観安定性に劣り、4を超えると組成物を繰り返し使用して洗浄しても満足なステイン汚れ除去力が発現し難い場合がある。
(D)多価アルコールは、通常、口腔用組成物に使用される公知のものを使用できる。ここで、多価アルコールとは、脂肪族炭化水素の水素原子の2個以上が水酸基(ヒドロキシ基)で置換された多価アルコールに加えて、糖分子のカルボニル基が還元された鎖状の糖アルコールも含む。
上記の脂肪族炭化水素の水素原子の2個以上が水酸基で置換された多価アルコールとしては、例えばグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール等の2価アルコールや3価アルコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のアルキレングリコールが重合したポリアルキレングリコールなどが挙げられる。糖分子のカルボニル基が還元された糖アルコールとしては、例えばソルビット、エリスリトール、キシリトール等が挙げられる。
(D)多価アルコールは1種又は2種以上を使用できるが、上記脂肪族炭化水素の水素原子の2個以上が水酸基で置換された多価アルコールと糖アルコールとの併用が好ましい。(D)成分は、特にグリセリン及び/又はソルビット、とりわけグリセリンとソルビットとの併用が好ましい。この場合、グリセリンとソルビットとを質量比で0.2〜2、特に0.3〜1.2の割合で併用することが好ましく、これにより低温保存下での外観安定性、特に凍結融解した時の復元性をより高めることができる。
(D)成分の配合量は、亜硫酸塩の経時安定性やポリリン酸塩の低温安定性の要因の一つでこの点から25〜35質量%であり、特に28〜32質量%が好ましい。配合量が25質量%未満では亜硫酸塩の経時安定性に劣り、更にポリリン酸塩の低温安定性が満足に改善されず、35質量%を超えるとステイン除去力に劣り、更にブラッシング中の義歯のヌルツキが強くなって使用性が低下することがある。
本発明では、亜硫酸塩安定性やポリリン酸塩の低温安定性の要因の一つとなる点から、組成物中の水分量が50〜65質量%であり、好ましくは50〜60質量%、より好ましくは55〜60質量%である。水分量が50質量%未満ではステイン除去力に劣り、ブラッシング中の義歯のヌルツキが強くなって使用性が低下し、更に亜硫酸塩やポリリン酸塩などの水溶性成分の溶解性が低下して、低温保存下で塩が析出するなどして低温安定性に劣る。65質量%を超えると、低温保存下でポリリン酸塩が析出するなどして低温安定性が満足に改善されず、更に長期保存時に亜硫酸塩が分解して高いステイン除去力の維持が困難になる。
更に、組成物の25℃におけるpHは、ステイン除去力及び義歯金属為害性の要因の一つでこの点から6.5〜8.0であり、特に7.0〜7.8が好ましい。pHが6.5未満ではステイン除去力や亜硫酸塩安定性に劣り、8.0を超えると低温保存下でポリリン酸塩が析出し、低温安定性に劣る上、義歯洗浄を繰り返し行うことによる義歯材質の変質が起こる。pH値は後述の実施例と同様の方法で測定した値である。
なお、製剤のpHはなりゆきで6.5〜8.0になることもあるが、必要に応じて水酸化ナトリウム、塩酸、リン酸又はその塩、クエン酸又はその塩、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸又はその塩等のpH調整剤を配合して調整してもよい。中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸を用いることが好ましい。
更に、本発明組成物には、亜硫酸塩の経時安定性、低温保存下での外観安定性(特に、凍結融解した時の復元性)、ステイン除去力をより高める目的で、(E)フェノキシエタノールを配合することが好ましい。
(E)フェノキシエタノールを配合する場合、その配合量は組成全体の0.1〜0.8質量%、特に0.2〜0.5質量%が好ましい。配合量が0.1質量%未満では低温保存安定性及びステイン除去力を満足に増強できず、0.8質量%を超えると義歯材の樹脂への為害性が大きくなり、義歯床にひび・割れ等が生じて義歯の適合性に劣る場合がある。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、更に(F)エチレンジアミン四酢酸塩を配合することができ、これによりカルシウムを含有する頑固なステインに対する除去効果を付与することができる。
(F)成分を配合する場合、その配合量は、カルシウム含有ステイン汚れの除去効果及び外観安定性の点から0.3〜1.5%、特に0.5〜1.0%が好ましい。配合量が0.3%未満ではカルシウム含有ステイン汚れに対する除去効果が弱い場合があり、1.5%を超えると低温保存下で外観安定性が低下する可能性がある。
本発明の義歯洗浄用液体組成物には、上記成分に加えて、本発明の効果を阻害しない範囲で、目的に応じた公知成分を必要に応じて配合できる。任意成分としては、例えば香料、着色剤、殺菌剤、酵素等が挙げられる。
香料としては、スペアミント油、ペパーミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、シンナモンンバーク油等の天然香料、及び、メントール、メントン、カルボン、エチルブチレート、バニリン、エチルマルトール、アネトール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、シネオール、オイゲノール、エチルバニリン、マルトール、リモネン、シトロネロール、リナロール、リナリールアセテート、メンチルアセテート、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、ジンジャーオレオレジン、クレオソール、dl−カンファー等の単品香料、更に、エチルアセテート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール等の単品香料及び/又は天然香料も含む各種調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料を使用することができる。
義歯洗浄用液体組成物では、香料を配合して清涼感を付与することができ、これにより使用者がより快適に義歯を洗浄したり、義歯を装着した時にサッパリ感を実感することができる。なお、香料の配合量は、組成物全体の0.1〜1質量%が好ましく、0.1質量%未満では義歯を装着した時の清涼感やサッパリ感の実感が不十分になり、1質量%を超えると、界面活性剤を配合しても満足な外観安定性が得られなかったり、長期保存時の変色が顕著に起こる場合がある。
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、カラメル色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
殺菌剤としては、イソプロピルメチルフェノール、チモール、トリクロサン、安息香酸又はその塩、サリチル酸又はそのエステルもしくはその塩、パラベン類、フェノール等を用いることができる。
本発明の義歯洗浄用液体組成物は、使用時に希釈することなく義歯にそのまま適用することができる義歯洗浄剤として使用でき、形態に特に制限はなく、液体や泡状などの形態に調製でき、エマルジョンにしなくてもよい。
本発明の義歯洗浄用液体組成物で部分床義歯、全部床義歯等の義歯を洗浄するには、義歯に組成物を液体で又は泡状で塗布したり、あるいはコップ等の容器に液体組成物を入れ、その中に義歯を浸漬し、液体組成物を義歯に30秒〜5分間程度接触させ、その後、手に持って使用するタイプの歯ブラシ、電動歯ブラシ、義歯ブラシ等のブラシで30秒〜3分間、特に1分間ブラッシングを行うことが推奨される。義歯洗浄用液体組成物を義歯に適用すると共にブラッシングを行うことにより、化学的作用と物理的作用とにより義歯のステイン汚れを効果的に除去することができる。洗浄後は、組成物を流水で10秒〜1分間程度すすいでから義歯を装着することができる。
本発明の義歯洗浄用液体組成物を液体で義歯に適用する場合、収容容器としては特に制限はなく、通常、口腔用組成物に適用されている容器に充填して用いることができる。このような容器として具体的には、ポリエチレン層、エチレンメタクリル酸共重合体層、ポリエチレンテレフタレート層、アルミニウム層、ガラス蒸着層、ポリビニルアルコール層、エチレンビニルアルコール共重合体層、アクリロニトリル共重合体層、紙、リサイクルプラスチック層からなるラミネート容器、又はポリエチレン容器、ポリエチレンテレフタレート容器、ポリプロピレン容器等が使用でき、チューブ状容器、ピロー包装等のフィルム包装容器など、液体口腔用組成物の収容に通常使用されている各種容器を使用可能である。
また、義歯洗浄用液体組成物を泡状で義歯に適用する場合は、液体組成物を泡状で噴出させることができる容器に収容することができ、内容物に押圧力を付与することにより該内容物を空気と混合せしめてその噴出口により泡状に噴出させる収容容器、特に非エアゾール型のノンガス常圧容器に充填し、使用時に泡状にして適用することができる。なお、義歯洗浄用液体組成物を泡状にして義歯に適用することで、組成物が義歯に付着し易くなり、適用後に速やかにステイン除去効果が発揮され、より簡単に義歯を洗浄できる。
本発明の義歯洗浄用液体組成物を泡状にして義歯に適用する場合、かかる容器としては、内容物を泡状に噴出させることができる構造を有しているものであれば特に制限されず、公知のスクイズ式、ディスペンサー式のもの等を使用することができる。具体的には、内容物を収容するプラスチックボトル等の容器本体と、ポンプディスペンサー等の噴出機構を有するスプレー部とを備え、容器本体の上部開口部に密着して装着されたスプレー部の押圧部を押圧することで、液ピストンとエアーピストンが同時に作動し、内容物とエアーが同時に気液混合室に供給され、混合された後に製泡メッシュを通過することで発泡し、内容物排出口(ノズル)から噴出されるものである。この場合、1回の噴出で内容物を0.5〜1.5g程度吐出できる口径のものが好ましい。
かかる容器としては市販品を使用しても良く、例えば実公平7−6108号公報、実開平7−8251号公報、実開平4−102666号公報に記載のものなどを使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において、%は特に断らない限り質量%を意味し、表中の配合量は純分換算値である。
また、原料の各成分としては、以下のものを使用した。
・ポリオキシエチレン(15)モノラウリルエーテル(エチレンオキサイド付加モル数15(E.O.15));シェルジャパン(株)製、LAO−90N(90%品)
・ポリオキシエチレン(2)アルキル(C12−14)エーテル硫酸ナトリウム;新日本理化(株)製、シノリンSPE−1200K(24〜27%品)
・ラウリル硫酸ナトリウム;東邦化学工業(株)製、ラウリル硫酸ナトリウム
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エチレンオキサイド平均付加モル数60);日光ケミカルズ(株)製、HCO−60
・ラウリン酸デカグリセリル;太陽化学(株)製、サンソフトM−12J
・ショ糖ステアリン酸エステル;三菱化学フーズ(株)製、リョートーシュガーエステルS−1570
・亜硫酸ナトリウム;日曹金属化学(株)製、精製無水亜硫酸ソーダ
・ピロリン酸二水素二ナトリウム;太平化学産業(株)製、ピロリン酸二水素二ナトリウム
・無水ピロリン酸四ナトリウム;太平化学産業(株)製、無水ピロリン酸四ナトリウム
・トリポリリン酸ナトリウム;太平化学産業(株)製、トリポリリン酸ナトリウム
・グリセリン;阪本薬品工業(株)製、日本薬局方 濃グリセリン
・ソルビット;三菱商事フードテック(株)製 ソルビット液(70%品)、ソルビトールD−70
・プロピレングリコール;昭和電工(株)製
・フェノキシエタノール;山洋化成工業(株)製、ニューポールEFP
・エデト酸2ナトリウム;エチレンジアミン四酢酸塩、ライオン(株)製、ディゾルビンNA2
・その他任意成分;全て日本薬局方もしくは医薬部外品原料規格適合品を使用
[実施例、比較例]
下記表1〜5に示す組成の配合品(義歯洗浄用液体組成物)を下記製造法により調製し、下記方法にて亜硫酸の経時安定性、ステイン除去力、カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力、義歯金属又は樹脂為害性、保存安定性を評価した。結果を表1〜5に示す。なお、pH調整剤として配合している水酸化ナトリウム及び塩酸は微量であるため、配合量をゼロとみなして水分量を算出した。
<製造法>
(1)精製水中にポリリン酸塩、亜硫酸塩等を混合溶解し、添加する場合は安息香酸等の水溶性成分を加えて混合溶解させた。また、適宜必要によりエデト酸2ナトリウムを加えて溶解させた。
(2)加温融解した界面活性剤を、多価アルコール(グリセリン及び/又はソルビットなど)に加えて均一になるまで十分に攪拌した。
(3)(2)を(1)に加えて、均一になるまで十分に攪拌した。
(4)適宜必要によりフェノキシエタノールや香料、油溶性殺菌剤等の油溶性成分をエタノールに溶解し、これを(3)の混合溶液に加えた。
(5)必要があれば1N塩酸もしくは10%水酸化ナトリウム水溶液でpHを調整して、義歯洗浄用液体組成物を得た。
<pH測定方法>
ガラス容器に移したサンプル溶液についてpH計(東亜電波工業(株)製、HM−30V)及びpH電極(東亜電波工業(株)製、GST−5421C)にて25℃における2分後の値を測定した。
試験例1.亜硫酸塩の経時安定性評価
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に100mL充填し、室温又は40℃で1ヶ月間保存した。保存後常温に戻した後に、イオンクロマトグラフィーを用いて組成物中の亜硫酸イオンを下記方法で定量し、評価を行った。
<亜硫酸イオンの定量方法>
義歯洗浄用液体組成物をメタノール/純水=1/9(容量比)で20倍の体積に希釈し、更に有機分を除去するためにBond Elut C18により固相抽出処理をした。その20μLを以下の条件で分析した。
・ポンプ:(株)島津製作所製LC−3A
・カラムオーブン:(株)センシュー科学製SSC−2100
・検出器:電気伝導度検出器、Shodex CD−5
・カラム:Shodex IC I−524(4.6mm×100mm)
・移動相:0.25mM p−ヒドロキシ安息香酸(N,N−ジエチルエタノールアミンにてpH9.7に調整)+10%メタノール
・カラム温度:50℃
・流速:1.2mL/分
・サプレッサー:なし
・固相抽出:メタノール約4mLを通液した後にメタノール/純水=1/9(容量比)を約4mL通液することにより、カラムをコンディショニングした。更に、カラム内に試料溶液を約3mL通液させてカラム内を試料溶液で置換した。その後、試料溶液約3mLを通液させて、イオンクロマトグラフィーの分析対象試料とした。
・検量線:亜硫酸ナトリウム200mgを精秤し、メタノール/純水=1/9(容量比)の溶媒を加えて溶かし100mLにした。この溶液を希釈し、標準溶液(125μg/mL、500μg/mL)とした。標準溶液の分析値から最小二乗法により、亜硫酸イオンの検量線を作成した。
<亜硫酸塩の経時安定性の評価方法>
亜硫酸イオンの定量値から、下記式(3)に従って組成物中の亜硫酸イオンの残存率を算出し、下記基準で亜硫酸イオン安定性を評価した。
式(3)
亜硫酸イオンの残存率(%)=〔残存濃度(%)/配合濃度(%)〕×100
<評価基準>
亜硫酸イオン残存率 80%以上 : ◎
70%以上〜80%未満: ○
60%以上〜70%未満: △
60%未満 : ×
試験例2.ステイン汚れに対する除去力試験
義歯洗浄用液体組成物の調製直後品のステイン汚れに対する除去力を検証するため、タンニンステインモデルを作製し、評価を行った。
<タンニンステインモデルの作製方法>
白色メタクリル樹脂板(20mm×20mm、パラグラス5mm、クラレ(株)製)の表面をサンドブラストで10〜15秒間研磨し、洗剤を入れたイオン交換水で超音波洗浄した後、水でよくすすいで一晩イオン交換水に浸けた。翌日、十分に乾燥して色差計で色差を測定し、平均値を算出して、アクリル白板の初期値とした。イオン交換水にて3種の溶液(〔1〕アルブミン溶液(アルブミン6.0g/1,200mL)、〔2〕タンニン液(日本茶50g、紅茶5パックを煮出し、濾過した後インスタントコーヒー12gを溶解、1,200mLにメスアップ)、〔3〕鉄液(クエン酸鉄(III)アンモニウム6.85g/1200mL))を調製し、アクリル白板を〔1〕アルブミン溶液→〔2〕タンニン液→〔3〕鉄液の順に浸漬・乾燥する操作を行った(これを1サイクルとする)。最初の5サイクルは45℃で20分間ずつ、6サイクル目以降は50℃で10分間ずつ浸漬・乾燥する操作を繰り返した。30サイクル終了後、色差を測定し、L値22前後であることを確認し、除去力試験の評価モデルとした。
<除去力試験>
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に充填し、ステインモデルに評価試料を泡状で約1g塗布し、電動ブラシを用いて1分間ブラッシングを行った。その後、流水で1分間すすぎ、よく乾かした後に色差計を用いて色差を測定した。ステイン付着前に対するステイン付着後ΔE1、及び洗浄剤処理後ΔE2の色差値から、下記式(4)に従ってステイン除去力を算出し、直後品のステイン除去力を評価した。
式(4)
ステイン除去力(%)
=〔(洗浄前ΔE1−洗浄後ΔE2)/洗浄前ΔE1〕×100
<評価基準>
ステイン除去力 50%以上 : ◎
30%以上〜50%未満: ○
10%以上〜30%未満: △
10%未満 : ×
図1は、上記ノンガスタイプのフォーム容器の概略断面図であり、この容器は、内容物を収容するボトル本体aと噴霧機構を有するフォーマーポンプ部bとを備え、ボトル本体aの上部開口部に、フォーマーポンプ部bがパッキンを備えたキャップcによって密着して装着され、かつフォーマーポンプ部bは、その内容物排出機構としてポンプヘッド1、製泡メッシュ2、気液混合室3、流量を調節するボール4、エアーピストン5、エアータンク6、エアーシリンダー7、液ピストン8、液シリンダー9を備え、内容物流入路となる液シリンダー9の下部突出部がボトル本体a内に挿入されている。この容器は、ポンプヘッド1を押圧すると、エアーシリンダー7内のエアーピストン5が上下すると共にエアーシリンダー7内のエアータンク6内部の圧力差により、液ピストン8が液シリンダー9に沿って上下することによって、ボトル本体a内の内容物が液シリンダー9の下部開口部から吸い上げられ、エアーシリンダー7内の流量を調節するボール4を介して吸い上げられ、気液混合室3と製泡メッシュ2を通って内容物排出口10から噴霧、排出されるものである。
<保存品のステイン除去力>
義歯洗浄用液体組成物を、図1に示すノンガスタイプのフォーム容器に100mLずつ充填し、静置した状態で40℃に1ヶ月間保存した。その後、室温に1日置いて組成物の温度を室温まで下げて、前述の除去力試験に示した手順に従って、保存品のステイン除去力を評価した。
試験例3.カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力試験
義歯洗浄用液体組成物の調製直後品の、カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力を検証するため、カルシウム含有タンニンステインモデルを作成し、評価を行った。
<カルシウム含有タンニンステインモデルの作製方法>
カルシウム含有タンニンステインモデルは、上記の試験例2に示したタンニンステインモデルを作製する方法に従い、〔1〕アルブミン溶液の溶媒としてイオン交換水の代わりに人工唾液(KCl;50mM、KH2PO4;1mM、CaCl2;1mM、MgCl2;0.1mM、pH7.0に調整)を用いる以外は同様にして作製した。アクリル白板を〔1〕アルブミン溶液→〔2〕タンニン液→〔3〕鉄液の順に浸漬・乾燥する操作を行った(これを1サイクルとする)。最初の2サイクルは45℃で15分間ずつ、3サイクル目以降は50℃で10分間ずつ浸漬・乾燥する操作を繰り返した。色差を測定し、L値24前後であることを確認し、除去力試験の評価モデルとした。
<除去力試験>
義歯洗浄用液体組成物を図1に示すノンガスタイプのフォーム容器(吉野工業所製フォーマーポンプYF−9413、ディップチューブ長さ35mm、1プッシュの吐出量は約1g、容量100mLポリエチレン製ボトル)に充填し、ステインモデルに評価試料を泡状で約1g塗布し、電動ブラシを用いて1分間ブラッシングを行った。その後、流水で1分間すすぎ、よく乾燥させた。この工程を3回繰返した後に色差計を用いて色差を測定した。ステイン付着前に対するステイン付着後ΔE1、及び洗浄剤3回処理後ΔE2の色差値から、下記式(5)に従ってカルシウム含有ステイン汚れに対する除去力を算出した。
式(5)
カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力(%)
=((洗浄前ΔE1−洗浄3回後ΔE2)/洗浄前ΔE1)×100 (5)
<評価基準>
除去力 50%以上 : ◎
30〜50%未満: ○
10〜30%未満: △
10%未満 : ×
試験例4.義歯金属又は樹脂為害性試験
義歯洗浄用液体組成物について、下記方法にて義歯金属為害性を評価した。
<義歯金属為害性試験>
板状に加工した義歯金属材料の表面をサンドブラストで研磨し、評価試液(義歯洗浄用液体組成物)に浸漬させて、50℃の恒温槽で1晩保存した。保存後、評価試液から義歯材料を取り出し水洗し、乾燥した。乾燥後の義歯金属材料板の色差を測定し、初期の金属材料及び浸漬処理後の色差をそれぞれΔE1、ΔE2とし、下記式(6)に従って義歯金属為害性を算出した。
式(6)
義歯金属為害性(%)=〔(浸漬前ΔE1−浸漬後ΔE2)/浸漬前ΔE1〕×100
<評価基準>
義歯金属為害性 3%未満 : ◎
3%以上〜4%未満: ○
4%以上〜6%未満: △
6%以上 : ×
義歯洗浄用液体組成物について、下記方法にて樹脂為害性を評価した。
<樹脂為害性試験>
義歯材の樹脂であるアクリル及びポリカーボネートを板状に加工し(20mm×10〜15mm)、耐水ペーパーで研磨し、イオン交換水に漬けて5分間超音波洗浄した。50mLガラス製バイアル瓶に評価試液(義歯洗浄用液体組成物)を10mL取り、樹脂を浸漬して1週間に1〜2回ずつ浸漬液を交換しながら50℃で2週間保存した。保存後の樹脂板の色差を測定し、初期の樹脂板及び保存後の色差をそれぞれΔE1、ΔE2とし、上記式(6)に従って樹脂為害性を算出した。
<評価基準>
樹脂為害性 1.5%未満 : ◎
1.5%以上〜3%未満: ○
3%以上〜6%未満 : △
6%以上 : ×
試験例5.保存安定性(低温安定性及び凍結融解後の復元性)試験
表1〜5に示す配合品(義歯洗浄用液体組成物)について、低温安定性を下記方法で評価した。また、表2〜5に示す配合品について、凍結融解試験を下記方法で行い、凍結融解後の復元性を評価した。
<−10℃、1ヶ月の低温安定性>
液体組成物約80gを蓋付きの100mL透明PET容器に充填し、−10℃で1ヶ月間保存した。保存後、10℃に移して1日後の外観安定性(沈殿物・オリ・液分離)を評価した。
<評価基準>
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められない : ◎
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目においてわずかに変化が
認められるが、問題のないレベルである : ○
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目において変化が認められる: △
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められる : ×
<−20℃凍結融解試験>
液体組成物約80gを蓋付きの100mL透明PET容器に充填し、−20℃で2日間凍結させた後に10℃で1日間放置して融解する工程を5回繰り返したときの外観安定性(沈殿物・オリ・液分離)を評価した。
<評価基準>
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められない : ◎
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目においてわずかに変化が
認められるが、問題のないレベルである : ○
沈殿物・オリ・液分離のいずれかの項目において変化が認められる: △
沈殿物・オリ・液分離のいずれにおいても変化が認められる : ×
表1〜5の結果より、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、使用時に希釈することなく義歯に直接適用し、短時間かつ簡単な洗浄で、義歯のステイン汚れを効果的に除去できる上、義歯金属や樹脂を傷めることなく、亜硫酸塩の経時安定性と低温保存時の外観安定性に優れ、長期保存後も良好なステイン除去力を持続する義歯洗浄用液体組成物が得られることがわかった。表2の結果から、(D)成分としてグリセリンとソルビットを適切な比率で併用すると、低温安定性(特に、凍結融解した時の復元性)がより向上すること、表4、5の結果から、更に(E)フェノキシエタノールを配合すると、亜硫酸塩の経時安定性、低温安定性(特に、凍結融解した時の復元性)及びステイン除去力がより向上し、保存後も高いステイン除去力が発揮されることがわかった。また、表5の結果から、更に(F)エチレンジアミン四酢酸塩を配合すると、カルシウム含有ステイン汚れに対する除去力が発現することがわかった。
以上の結果より、本発明の義歯洗浄用液体組成物は、液体組成物中での亜硫酸塩の経時安定性、低温保存時の外観安定性、義歯のステイン汚れの除去力、義歯金属又は樹脂為害性の全てにおいて優れることが確認された。
a ボトル本体
b フォーマーポンプ
c キャップ
1 ポンプヘッド
2 製泡メッシュ
3 気液混合室
4 ボール
5 エアーピストン
6 エアータンク
7 エアーシリンダー
8 液ピストン
9 液シリンダー
10 内容物排出口

Claims (6)

  1. (A)界面活性剤を1〜5質量%
    (B)亜硫酸塩を0.5〜2.5質量%
    (C)下記一般式(1)
    n+2n3n+1 (1)
    (但し、MはNa又はKを示し、n≧2である。)
    で表される直鎖状のポリリン酸塩及び下記一般式(2)
    (MPO3m (2)
    (但し、MはNa又はKを示し、m≧3である。)
    で表される環状のポリリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のポリリン酸塩を0.3〜2質量%、及び
    (D)多価アルコール25〜35質量%
    含有し、かつ、組成物中の水分量が50〜65質量%であり、25℃におけるpHが6.5〜8.0であることを特徴とする義歯洗浄用液体組成物。
  2. (D)成分が、グリセリン及び/又はソルビットである請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
  3. (D)成分がグリセリン及びソルビットであり、グリセリン/ソルビットの質量比が0.2〜2である請求項1記載の義歯洗浄用液体組成物。
  4. (A)界面活性剤が、硫酸エステル塩型のアニオン性界面活性剤と、ポリエチレングリコール型のノニオン性界面活性剤との併用である請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
  5. 更に、(E)フェノキシエタノールを0.1〜0.8質量%含有す請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
  6. 更に、(F)エチレンジアミン四酢酸塩を0.3〜1.5質量%含有す請求項1乃至のいずれか1項記載の義歯洗浄用液体組成物。
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