JP5598239B2 - 光照射装置 - Google Patents

光照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5598239B2
JP5598239B2 JP2010228238A JP2010228238A JP5598239B2 JP 5598239 B2 JP5598239 B2 JP 5598239B2 JP 2010228238 A JP2010228238 A JP 2010228238A JP 2010228238 A JP2010228238 A JP 2010228238A JP 5598239 B2 JP5598239 B2 JP 5598239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
source element
reflector
discharge lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010228238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012084298A (ja
Inventor
重範 仲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Original Assignee
Ushio Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP2010228238A priority Critical patent/JP5598239B2/ja
Priority to TW100129063A priority patent/TW201216011A/zh
Priority to KR1020110090777A priority patent/KR20120036741A/ko
Priority to CN2011102961955A priority patent/CN102566298A/zh
Publication of JP2012084298A publication Critical patent/JP2012084298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5598239B2 publication Critical patent/JP5598239B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/13363Birefringent elements, e.g. for optical compensation
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/1303Apparatus specially adapted to the manufacture of LCDs

Description

本発明は、線状パターンを形成するために用いられる光照射装置に関し、更に詳しくは、例えばパターン化位相差フィルムの製造工程において、光重合性液晶材料または光配向膜に光を照射するために好適な光照射装置に関する。
3D映像表示装置は三次元立体映像を現出させるものであり、このような3D映像表示装置としては、従来、劇場用のものやテレビ再生用のものが開発されており,今後において、アミューズメント施設、店舗ディスプレイ、医療などの用途に利用されることが期待されていることから、近年、脚光を浴びている。
3D映像表示装置は、偏光の振動方向が異なる右目用映像および左目用映像を、右目用映像のみを透過する偏光板付右目用レンズと、左目用映像のみを透過する偏光板付左目用レンズとからなる偏光メガネを介して捉えることにより、観察者において、左目用映像および右目用映像の合成映像がひとつの立体映像として認識される構成とされており、このような3D映像表示装置は、例えば特許文献1に記載されている。
そして、3D映像表示装置においては、観察者の左目および右目のそれぞれに認識させる左目用映像と右目用映像とを区別するために、パターン化位相差フィルムが用いられている。
また、液晶表示装置等においては、その性能を向上させる手段として、液晶ポリマー層を有するパターン化位相差フィルムを用いることが提案されている(特許文献2参照。)。
このようなパターン化位相差フィルムは、図18(A)に示すように、フィルム基材90上に配向膜91を介して形成された光重合性液晶材料層92に対して、それぞれ線状の多数の遮光部96および多数の透光部97が交互に並ぶよう配置されてなるマスク95を介して光を照射することにより、図18(B)に示すように、ストライプ状のパターンの液晶ポリマー層93を形成し、その後、残存する光重合性液晶材料層92を除去することによって得られる。
このようなパターン化位相差フィルムの製造において、紫外光などの活性エネルギー線を光重合性液晶材料層92に対して広範囲にわたって照射することによって量産性を高めるために、通常、ロングアーク型の放電ランプを具えた光照射装置が用いられ、マスク95は、遮光部96および透光部97が伸びる方向(図18において紙面に垂直な方向)が、ロングアーク型の放電ランプの長手方向に直交するよう配置される。
しかしながら、このような光照射装置においては、以下のような問題がある。
すなわち、ロングアーク型の放電ランプは線光源であるために、光学系によって、放電ランプから放射される光を当該放電ランプの長手方向において互いに平行な平行光とすることができない。このため、図19に示すように、マスク95の透光部97を透過する光の一部が、マスク95にその面方向に対して斜交して入射されることにより、被照射物である光重合性液晶材料層92における遮光部96の縁部の直下に位置する領域に照射される結果、マスク95のパターンに忠実で解像度の高いパターンを有する液晶ポリマー層93を形成することが困難である。
特開2002−185983号公報 特開2009−276664号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、マスクのパターンに忠実で解像度の高いパターンを形成することができる光照射装置を提供することにある。
本発明の光照射装置は、ショートアーク型の放電ランプ、および、当該放電ランプを取り囲むよう配置された、当該放電ランプからの光をその光軸と平行方向に反射するリフレクタよりなる光源素子の複数が、一方向に並んで配置されてなる光源素子列を有する光出射部と、
各々前記一方向に垂直な方向に伸びる線状の多数の遮光部および多数の透光部が前記一方向に交互に並んで配置されてなるマスクとを備えてなり、
各々光吸収性を有する複数の遮光板が、各々前記リフレクタの光軸に沿って前記一方向に対して垂直に伸びる姿勢で、前記一方向に並んで配設されていることを特徴とする。
本発明の光照射装置においては、前記リフレクタは、その光軸を中心とする回転放物面状の光反射面を有するものであり、
断面が放物線状の光反射面を有するシリンドリカルミラーよりなる集光部材をさらに備えた構成とされていることが好ましい。
また、本発明の光照射装置においては、前記光出射部は、それぞれ同方向に伸びる少なくとも2つの光源素子列を有してなり、これらの光源素子列は、一の光源素子列に係る光源素子における放電ランプの電極間中心点と、当該光源素子に最も接近する、他の光源素子列に係る光源素子における放電ランプの電極間中心点とを結ぶ直線が、前記一方向に伸びる直線と斜交するように配置された構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の光照射装置においては、前記遮光板が、前記リフレクタの光軸方向に並設された複数の遮光板構成部材からなる構成とされていることが好ましい。
さらにまた、本発明の光照射装置においては、被照射物を前記マスクにおける透光部が伸びる方向に搬送する搬送手段を有し、
前記被照射物がフィルム状のものであり、前記搬送手段は、前記被照射物に接して搬送するローラーを有し、
前記集光部材は、前記光出射部からの光を前記一方向に伸びる線状に集光して、前記ローラーに接する箇所において前記被照射物に照射する構成とすることができる。
本発明の光照射装置によれば、基本的には、光源素子を構成する放電ランプとして、点光源であるショートアーク型のものを用い、このような放電ランプを有する複数の光源素子を一方向に並ぶように配置されてなる光源素子列によって光出射部が構成されているため、光源素子の各々における放電ランプから放射される光を、光源素子における各々のリフレクタおよび集光部材によって、光源素子が並ぶ一方向において互いに平行な平行光とすることが可能となる。しかも、各々光吸収性を有する複数の遮光板が、各々前記リフレクタの光軸に沿って前記一方向に対して垂直に伸びる姿勢で、前記一方向に並んで配設された構成とされていることにより、放電ランプの発光部を構成する例えばガラス材料の肉厚の大きさおよびその不均一性によるレンズ効果によって生ずる光の屈折、および、リフレクタの光反射面の加工精度に起因して、理想的な光路(リフレクタの光軸に平行な光路)から外れて各々の光源素子から出射される光(以下、「迷光」という。)を、遮光板によって吸収して遮光することができるので、光出射部からより一層平行度の高い平行光を出射することができる。従って、被照射物におけるマスクの遮光部の直下に位置する領域に光が照射されることが防止または抑制される結果、被照射物において、マスクのパターンに忠実で解像度の高いパターンを形成することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す斜視図である。 図1に示す光照射装置をA−A線で切断して示す側面断面図である。 図1に示す光照射装置をB−B線で切断して示す平面断面図である。 第1の実施の形態に係る光照射装置における光出射部の構成の概略を示す正面図である。 マスクの具体的な構成の一例を示す説明図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。 マスクにおける集光部材からの光が入射される有効照射幅、マスクと被照射物との間のギャップの許容変動値、およびローラーの半径の関係を示す説明図である。 パターン化位相差フィルムの製造工程の一例を示す説明図である。 本発明の光照射装置によって照射される光の向きを示す説明図である。 光源素子を構成するリフレクタの他の構成例を示す正面図である。 図9に示すリフレクタを有する光源素子を備えた、本発明の光照射装置の他の例における構成の概略を示す平面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光照射装置における光出射部の構成の概略を示す正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る光照射装置における光出射部の他の構成の概略を示す正面図である。 第3の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す側面断面図である。 第4の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す側面断面図である。 パターン化位相差フィルムの製造工程の他の例を示す説明図である。 遮光板の他の構成例を示す説明図である。 遮光板の支持構造を一部を拡大して示す断面図である パターン化位相差フィルムの製造工程を示す説明図である。 従来の光照射装置によって照射される光の向きを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す斜視図であり、図2は、図1に示す光照射装置をA−Aで切断して示す側面断面図、図3は、図1に示す光照射装置をB−Bで切断して示す平面断面図、図4は、第1の実施の形態に係る光照射装置における光出射部の構成の概略を示す正面図である。
この第1の実施の形態に係る光照射装置は、例えばパターン化位相差フィルムを製造するために用いられるものであって、複数例えば3つ以上の光源素子12よりなる光源素子列11を有する光出射部10と、この光出射部10からの光を、後述する光源素子12が並ぶ一方向に伸びる線状に集光する集光部材20と、この集光部材20からの光をストライプ状に整形するマスク30と、例えば位相差フィルム製造用の光重合性液晶材料若しくは配向膜材料よりなる被照射物Wを搬送する搬送手段40とを備えている。
光出射部10を構成する光源素子列11においては、光源素子12の各々が、一方向(図2において紙面に垂直な方向。以下、この一方向を「x方向」ともいう。)に並ぶよう配置されている。光源素子列11における光源素子12の各々は、発光管14内にその管軸に沿って互いに対向するよう一対の電極(図示省略)が配置されてなるショートアーク型の放電ランプ13と、この放電ランプ13を取り囲むよう配置された、当該放電ランプ13からの光をその光軸と平行方向に反射するリフレクタ15とを有する。
放電ランプ13としては、例えば石英ガラスなどのガラス材料よりなる発光管14内に水銀、希ガスおよびハロゲンが封入された、例えば波長270〜450nmの紫外光を高い効率で放射する超高圧水銀ランプを用いることができる。このような放電ランプ13において、一対の電極間の電極間距離が例えば0.5〜2.0mm、水銀の封入量が例えば0.08〜0.30mg/mm3 である。
第1の実施の形態に係る光照射装置において、リフレクタ15は、その光軸Cを中心とする回転放物面状の光反射面16を有するパラボラミラーにより構成されており、当該リフレクタ15は、その光軸Cが放電ランプ13における発光管14の管軸上に位置され、かつ、その焦点Fが放電ランプ13における電極間の輝点に位置されるよう配置され、この状態で、固定部材18によって放電ランプ13に固定されている。
また、第1の実施の形態に係る光照射装置において、集光部材20は、x方向に垂直な断面が放物線状の光反射面21を有する、x方向に沿って伸びるシリンドリカルパラボラミラーにより構成されている。当該集光部材20は、光出射部10における各リフレクタ15の光軸Cに垂直な光出射面17の前方において、その焦点fが被照射物Wの表面上に位置するよう配置されている。
この集光部材20は、目的とする波長の紫外光のみを反射させ、不要な可視光および赤外光を透過させるコールドミラーコーティングが施されてなるものであってもよい。
マスク30は、x方向に長尺な矩形の板状のものであって、集光部材20の下方において、当該集光部材20による反射光の光軸Lに対して垂直な平面に沿って配置されている。このマスク30は、それぞれx方向に垂直な方向(図2および図3において左右方向。以下、この方向を「y方向」ともいう。)に伸びる線状の多数の遮光部および多数の透光部がx方向に交互に並ぶよう配置されてなるものである。
図5は、マスク30の具体的な構成の一例を示す説明図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。このマスク30においては、例えば石英ガラスよりなる透光性基板31の一面に、例えばクロムよりなる多数の線状の遮光膜32が所要の間隔で離間して並ぶよう配置されており、遮光膜32が形成された領域によって線状の遮光部35が形成され、隣接する遮光膜32間の領域によって透光部36が形成されている。このマスク30には、図5(A)において破線Lbで示すように、遮光部35および透光部36が並ぶx方向に伸びる帯状の光が入射される。
被照射物Wは、後述する搬送手段40によってy方向に搬送されるため、マスク30は、被照射物Wに対して離間して配置される。マスク30と被照射物Wとの間の最小ギャップGは、例えば50〜1000μmである。
また、被照射物Wは、後述するローラー41に接した状態で搬送されることにより、マスク30と被照射物Wとの間のギャップは、当該被照射物Wがy方向に搬送されるにつれて変動するため、マスク30における集光部材20からの光が入射される有効照射幅は、マスク30と被照射物Wとの間のギャップの許容変動値や、ローラー41の半径を考慮して可能な範囲で小さく設定することが好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、被照射物Wが搬送されてマスク30の直下領域を通過する際には、被照射物Wとマスク30との間のギャップは、先ず、被照射物Wがy方向に移動するにつれて小さくなり、マスク30の中央位置の直下に到達した後には、被照射物Wがy方向に移動するにつれて大きくなるが、最小有効照射幅が大きい程、ギャップの変動幅も大きくなるため、後述するマスク30のパターンに忠実で高解像度のパターンを形成することができないからである。 具体的には、図6に示すように、マスク30と被照射物Wとの間のギャップの許容変動値をa、ローラー41の半径をrとしたとき、有効照射幅dは、d=√{r2 −(r−a)2 }×2により求めることができる。この式において、理論上は、被照射物Wを厚みを勘案することが必要であるが、被照射物Wの厚みは、ローラー41の半径に比較して極めて小さいため、無視することができる。具体的な例を挙げると、マスク30と被照射物Wとの間のギャップの許容変動値が50μm、ローラー41の半径rが300mmである場合には、有効照射幅dは約11mm以下であることが好ましい。従って、上記した光出射部10におけるショートアーク型の各放電ランプ13からの放射光を、各リフレクタ15および集光部材20によりx方向に伸びる線状に集光することが、かかる有効照射幅dの範囲内に光を集光させるために有効であり、ひいては、マスク30のパターンに忠実で高解像度のパターンを形成することに繋がる。
搬送手段40は、被照射物Wに接して当該被照射物Wを搬送するローラー41を有する。具体的には、ローラー41は、被照射物Wに接する箇所がマスク30の直下位置に位置されるよう、当該ローラー41の回転中心軸Oがx方向に伸びる姿勢で配置されており、当該ローラー41が回転することにより、被照射物Wがy方向に搬送される。
被照射物がフィルム状のものである場合には、搬送手段40が被照射物Wに接して当該被照射物Wを搬送するローラー41を有するので、ローラー41の偏芯を少なくすることにより、マスク30と、ローラー41に接したフィルム状の被照射物Wとの間のギャップを一定に保つことができる。
なお、ローラー41に水冷機構を設けることにより、被照射物Wに高照度の紫外光が照射された場合でも、被照射物Wに接したローラー41により被照射物Wを冷却することができるので、被照射物Wのシュリンクなどの変形を防止することができる。
而して、この第1の実施の形態に係る光照射装置においては、各々の光源素子12におけるリフレクタ15の光出射面17の、x方向における両側の開口端部近傍位置において、各々光吸収性を有する複数の遮光板70が、各々前記リフレクタ15の光軸Cに沿ってx方向に対して垂直に伸びる姿勢で、光源素子12を構成するリフレクタ15の光出射開面17におけるx方向の開口幅とほぼ同じ大きさの配置間隔で、x方向に並んで配設されている。遮光板70を上記箇所に配設することによって、被照射物W上に線状に集光される光の照度分布への影響を小さくすることができる。
遮光板70の各々は、一端部(図4において上端部)が、光源素子列11の上方において遮光板70と垂直な方向に伸びるよう設けられた板状の一端側支持部材75によって支持されて固定されていると共に、他端部(図4において下端部)が、光源素子列11の下方において遮光板70と垂直な方向に伸びる板状の他端側支持部材77によって支持されて固定されている。
各々の遮光板70の厚みは、例えば0.5mm〜2mm程度であることが好ましく、これにより、高温時に熱変形することを防止することができると共に、リフレクタ15からの出射光が阻害されることを回避することができる。
また、各々の遮光板70の全長(光出射方向の寸法)は、遮光板70の配列間隔およびカットすべき迷光の種類によって適宜決定することができる。具体的には、遮光板70の全長をLs、遮光板70の配列間隔をPとした場合、光源素子12からの迷光の出射角度θは、tan θ=(P/Ls)と表すことができるので、カットしたい迷光の角度に応じて、遮光板70の全長Lsと配列間隔Pを決めればよい。例えば、光源素子12の配列間隔に応じて設定される遮光板70の配列間隔Pが23mmであり、カットしたい迷光の出射角度θが11°である場合には、遮光板70の全長Lsを120mmとすればよい。
遮光板70は、放電ランプ13から放射される紫外線を吸収して遮蔽することができると共に(紫外線に対する反射率が低いものであること)、耐熱性に優れたものであることが必要とされ、このような遮光板70を構成する材料としては、例えば、エンジニアリングプラスチック、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ポリイミド、ポリアミドイミドなどの樹脂材料、セラミック材料、あるいは、ステンレス鋼などの金属材料などを例示することができる。ここに、遮光板70がCFRPよりなる場合には、耐紫外線用クリア塗装が表面に施されたものが用いられ、また、ステンレス鋼よりなる場合には、表面が黒色化処理された厚み1mm程度であるものが用いられる。
上記の光照射装置においては、光出射部10から出射された光が、集光部材20およびマスク30を介して、搬送手段40によってy方向に搬送される被照射物Wに照射される。具体的に説明すると、光出射部10においては、光源素子列11における各光源素子12の放電ランプ13から放射された光が、当該光源素子12におけるリフレクタ15の光反射面16によって反射されることにより、当該リフレクタ15の光軸Cに沿った平行光とされて光出射面17から集光部材20に向かって出射される。その後、光出射部10から出射された平行光とされた光は、集光部材20における光反射面21により下方に向かって反射されることにより、x方向に伸びる線状に集光されながらマスク30に入射される。このとき、マスク30に入射される光は、x方向において互いに平行な平行光である。そして、マスク30に入射された光が当該マスク30における遮光部35および透光部36によってストライプ状に整形されて被照射物Wに照射されることにより、被照射物Wにおけるローラー41が接する箇所の表面には、マスク30における遮光部35および透光部36のパターンに対応するストライプ状の光照射領域が形成されると共に、被照射物Wが搬送手段40によってy方向に搬送されることにより、当該被照射物Wに対して、所要の光照射処理が達成される。
このような光照射装置においては、光重合性液晶材料を用い、以下のようにしてパターン化位相差フィルムを製造することができる。
先ず、図7(A)に示すように、フィルム基材51上に、液状の配向膜用材料を塗布して乾燥または硬化することによって配向膜用材料層52Aを形成し、当該配向膜形成用材料層52Aに対してラビング処理を施すことにより、図7(B)に示すように、フィルム基材51上に配向膜52を形成する。次いで、図7(C)に示すように、配向膜52上に光重合性液晶材料層53Aを形成する。その後、光重合性液晶材料層53Aに対し、上記の光照射装置によって選択的露光処理を行って、光重合性液晶材料層53Aの一部を硬化させることにより、図7(D)に示すように、ストライプ状にパターン化された液晶ポリマー層53が形成される。そして、配向膜52上に残留する光重合性液晶材料層53Aを除去することにより、図7(E)に示すように、フィルム基材51上に配向膜52を介してストライプ状に液晶ポリマー層53が形成されてなるパターン化位相差フィルムが得られる。
第1の実施の形態に係る光照射装置によれば、基本的には、光源素子12を構成する放電ランプ13が点光源であるショートアーク型のものであり、このような放電ランプ13と回転放物面状の光反射面16を有するリフレクタ15とよりなる複数の光源素子12をx方向に沿って並ぶよう配置されてなる光源素子列11によって、光出射部10が構成されているため、当該光源素子列11を構成する光源素子12の各々における放電ランプ13から放射される光が、当該光源素子12の各々におけるリフレクタ15によって、光源素子12が並ぶx方向において互いに平行な平行光とされる。しかも、各々光吸収性を有する複数の遮光板70が、リフレクタ15の光軸Cに沿ってx方向に対して垂直に伸びる姿勢で、x方向に並んで配設された構成とされていることにより、放電ランプ13の発光部を構成するガラス材料の肉厚の大きさおよびその不均一性に起因するレンズ効果によって生ずる光の屈折、および、リフレクタ15の光反射面16の加工精度に起因して、各々の光源素子12からリフレクタ15によって捕捉されずに光出射面17から直接的に出射される迷光、具体的には、視角の大きい例えば視角が3.5度を超える光は全て遮光板70によって吸収されて遮光されるので、光出射部10からより一層平行度の高い平行光を出射することができる。従って、集光部材20からの光は、図8に示すように、マスク30の透光部36にその面方向に対して直交若しくは略直交して入射されて当該透光部36を透過する。これにより、被照射物Wにおけるマスク30の遮光部35の直下に位置する領域に光が照射されることが防止または抑制される結果、マスク30のパターンに忠実で解像度の高いパターンを形成することができる。
そして、上記の光照射装置のように、複数の光源素子によって光源素子列が形成されて光出射部が構成されたものにおいては、光源素子12の配列密度を向上させて光源素子の平均輝度を高めるために、図9に示すように、回転放物面状の光反射面16を有するリフレクタ15Aの光出射開口の開口縁(図9において一点鎖線で示す。)における周方向の4箇所を、光出射方向前方側から見たときの光出射面17の開口縁の外周輪郭が略方形状とされるよう加工された構成のものにより各光源素子12が構成されることが好ましいが、このようなリフレクタ15Aにより構成された光源素子12を備えた構成のものにおいて、本発明は極めて有用なものとなる。
すなわち、このようなリフレクタ15Aを備えた光源素子12においては、放電ランプ13からリフレクタ15Aの光出射面17の開口縁の4辺部に向かって放射される光は、切り欠きを介して直接的に、あるいは、図10に示すように、当該4辺部において切り欠き151を塞ぐようリフレクタ15Aの光軸Cと平行に設けられた、各光源素子12間を仕切る光照射装置の隔壁19により反射されて、出射される。当該4辺部より出射される光は、例えばリフレクタの光軸Cに対して斜交する理想的な光路から外れた迷光M1〜M3となるところ、本発明の光照射装置によれば、当該迷光M1〜M3を、遮光板70によって吸収して遮光し、集光部材20及びマスク30に入射することを防止することができ、ひいては、被照射物Wに照射されることを確実に防止することができるので、上記効果を確実に得ることができる。
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る光照射装置における光出射部の構成の概略を示す正面図である。この第2の実施の形態に係る光照射装置は、光出射部を除き、第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の構成である。
この光照射装置における光出射部10は、2つの光源素子列11A,11Bが互いに同方向に伸びて並ぶよう配置されて構成されている。具体的に説明すると、光源素子列11A,11Bの各々は、複数の光源素子12が一方向(x方向)に並ぶよう配置されて構成され、光源素子12の各々は、ショートアーク型の放電ランプ13と、この放電ランプ13を取り囲むよう配置された、当該放電ランプ13からの光を反射するリフレクタ15Aとを有する。放電ランプ13は、第1の実施の形態に係る光照射装置におけるものと同様の構成である。リフレクタ15Aは、図9に示すような、光出射方向前方側から見たときの光出射面17の開口縁の外周輪郭が略方形状とされるよう加工された構成のものである。
そして、2つの光源素子列11A,11Bは、一方の光源素子列11Aに係る光源素子12における放電ランプ13の電極間中心点と、当該光源素子12に最も接近する、他方の光源素子列11Bに係る光源素子12における放電ランプ13の電極間中心点とを結ぶ直線Tが、x方向に伸びる直線Xと斜交するよう配置されている。
この光照射装置においては、一方の光源素子列11Aを構成する各々の光源素子12における光出射面17の開口端部近傍位置に、各々光吸収性を有する複数の遮光板70Aが、各々リフレクタ15Aの光軸Cに沿ってx方向に対して垂直に伸びる姿勢で、光源素子12を構成するリフレクタ15Aの光出射面17におけるx方向の開口幅とほぼ同じ大きさの配置間隔で、x方向に並んで配設されていると共に、他方の光源素子列11Bを構成する各々の光源素子12における光出射面17の開口端部近傍位置に、各々光吸収性を有する複数の遮光板70Bが、各々リフレクタ15Aの光軸Cに沿ってx方向に対して垂直に伸びる姿勢で、光源素子12を構成するリフレクタ15Aの光出射面17におけるx方向の開口幅とほぼ同じ大きさの配置間隔で、x方向に並んで配設されている。
一方の光源素子列11Aに係る遮光板70Aの各々は、一端部(図11において上端部)が、一方の光源素子列11Aの上方において遮光板70Aと垂直な方向に伸びるよう設けられた板状の一端側支持部材75によって支持されて固定されていると共に、他端部(図11において下端部)が、一方の光源素子列11Aと他方の光源素子列11Bとの間の中間位置において遮光板70Aと垂直な方向に伸びる板状の中央支持部材76によって支持されて固定されている。
また、他方の光源素子列11Bに係る遮光板70Bの各々は、一端部(図11において上端部)が中央支持部材76によって支持されて固定されていると共に他端部(図11において下端部)が、他方の光源素子列11Bの下方において遮光板70Bと垂直な方向に伸びる板状の他端側支持部材77によって支持されて固定されている。
一端側支持部材75、中央支持部材76および他端側支持部材77は、光吸収性を有するものであっても、光吸収性を有さないものであってもよい。
この第2の実施の形態に係る光照射装置によれば、第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の効果が得られると共に、光出射部10が、それぞれ同方向に伸びる2つの光源素子列11A,11Bが特定の位置関係で配置されて構成されているため、x方向において均一な照度分布を有する光を照射することができる。
光出射部10が、それぞれ同方向に伸びる2つの光源素子列11A,11Bが特定の位置関係で配置されて構成されたものにおいては、図12に示すように、一方の光源素子列11Aにおける各々の遮光板70Aが、その他端側部分(図12においては下端側部分)が一方の光源素子列11Aの他端より他方の光源素子列11B側に突出して伸び、他方の光源素子列11Bを構成する光源素子12の各々における光軸C上に位置されるよう、配設される。さらに、他方の光源素子列11Bにおける各々の遮光板70Bが、その一端側部分(図12においては上端側部分)が他方の光源素子列11Bの一端より一方の光源素子列11A側に突出して伸び、一方の光源素子列11Aを構成する光源素子12の各々における光軸C上に位置されるよう、配設された構成とされていてもよい。
このような光出射部10を備えた光照射装置によれば、一の光源素子列における遮光板の配置間隔が、光源素子12を構成するリフレクタ15Aの光出射面17におけるx方向の開口幅の約1/2程度と狭いため、各々の光源素子12から出射される迷光を一層確実に遮光することができ、上記の第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の効果を一層確実に得ることができる。
また、各々の遮光板70A、70Bの厚みは例えば0.5〜2mm程度であり、光出射面17の開口幅に比して十分に小さいため、一方の光源素子列11A(他方の光源素子列11B)における光源素子12の前方位置に、他方の光源素子列11B(一方の光源素子列11A)における遮光板70B(70A)の一部が位置される構成とされることによって、被照射物W上に線状に集光される光の照度分布に与える影響は、実際上、無視できるほど小さいものである。
[第3の実施の形態]
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す側面断面図である。
この第3の実施の形態に係る光照射装置は、例えばパターン化位相差フィルムを製造するために用いられるものであって、複数例えば3つ以上の光源素子12よりなる光源素子列11を有する光出射部10と、この光出射部10からの光を、後述する光源素子12が並ぶ一方向(x方向)に伸びる線状に集光する集光部材20と、この集光部材20からの光をストライプ状に整形するマスク30と、被照射物Wを搬送する搬送手段40とを備えている。ここで、マスク30および搬送手段40は、第1の実施の形態に係る光照射装置におけるマスク30および搬送手段40と同様の構成である。
光出射部10を構成する光源素子列11においては、リフレクタ15が、その光軸Cを中心とする回転放物面状の光反射面16を有するパラボラミラーにより構成されており、当該リフレクタ15が、その光軸Cが放電ランプ13における発光管14の管軸上に位置され、かつ、その焦点Fが放電ランプ13における電極間の輝点に位置されるよう配置され、この状態で、固定部材18によって放電ランプ13に固定された構成とされている。ここで、放電ランプ13は、第1の実施の形態に係る光照射装置における放電ランプ13と同様の構成である。
また、第3の実施の形態に係る光照射装置において、集光部材20は、x方向に沿って伸びるよう配置された、光照射部10からの光を一方向に伸びる線状に集光するシリンドリカル凸レンズ22と、このシリンドリカル凸レンズ22からの光をマスク30に向かって反射する平面ミラー23とにより構成されている。
集光部材20におけるシリンドリカル凸レンズ22は、光出射部10における各リフレクタ15の光軸Cに垂直な光出射面17の前方において、その凸面が光出射面となる向きに、その焦点fが平面ミラー23によって投影される被照射物Wの表面上に位置されるよう配置されている。
集光部材20における平面ミラー23は、マスク30の上方において、当該平面ミラーの光反射面24が、リフレクタ15の光軸Cに対して例えば45°の角度で傾いた状態で配置されている。
この第3の実施の形態に係る光照射装置においては、各々の光源素子12におけるリフレクタ15の光出射面17の、x方向における両側の開口端部近傍位置において、各々光吸収性を有する複数の遮光板70が、各々前記リフレクタ15の光軸Cに沿ってx方向に対して垂直に伸びる姿勢で、光源素子12を構成するリフレクタ15の光出射面17におけるx方向の開口幅とほぼ同じ大きさの配置間隔で、x方向に並んで配設されている。各々の遮光板70は、第1の実施の形態に係る光照射装置におけるものと同様の構成である。
上記の光照射装置においては、光出射部10から出射された光が、集光部材20およびマスク30を介して、搬送手段40によってy方向に搬送される被照射物Wに照射される。具体的に説明すると、光出射部10においては、光源素子列11における各光源素子12の放電ランプ13から放射された光が、当該光源素子12におけるリフレクタ15の光反射面16によって反射されることにより、当該リフレクタ15の光軸Cに沿った平行光とされて光出射面17から集光部材20に向かって出射される。その後、光出射部10から出射された平行光とされた光は、集光部材20におけるシリンドリカル凸レンズ22によってx方向に伸びる線状に集光されながら、平面ミラー23の光反射面24により下方に向かって反射されることにより、マスク30に入射される。このとき、マスク30に入射される光は、x方向において互いに平行な平行光である。そして、マスク30に入射された光が当該マスク30における遮光部35および透光部36によってストライプ状に整形されて被照射物Wに照射されることにより、被照射物Wにおけるローラー41が接する箇所の表面には、マスク30における遮光部35および透光部36のパターンに対応するストライプ状の光照射領域が形成されると共に、被照射物Wが搬送手段40によってy方向に搬送されることにより、当該被照射物Wに対して、所要の光照射処理が達成される。
第3の実施の形態に係る光照射装置によれば、上記の第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の効果を一層確実に得ることができる。
[第4の実施の形態]
図14は、本発明の第4の実施の形態に係る光照射装置の構成の概略を示す側面断面図である。
この第4の実施の形態に係る光照射装置は、例えばパターン化位相差フィルムを製造するために用いられるものであって、集光部材20とマスク30との間の光路上に偏光素子45が配置されていることを除き、第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の構成である。
偏光素子45は、特に限定されるものではないが、例えば、ガラス若しくは石英ガラスよりなる矩形の透明基板の一面に、例えばアルミニウムや銀などの光反射率が高い金属材料よりなる多数の金属ワイヤーが当該透明基板の一辺に平行な方向に沿って一定の間隔で配置されてなるワイヤーグリッド偏光素子により構成されている。
このような偏光素子(ワイヤーグリッド偏光素子)45においては、金属ワイヤーの配置ピッチの約2倍以上の波長の光が照射されたときに、当該光を構成する振動成分のうち、金属ワイヤーが伸びる方向に振動する成分を反射若しくは吸収すると共に、金属ワイヤーが伸びる方向と垂直な方向に振動する成分を透過することによって、直線偏光光とされる。
上記の光照射装置においては、光出射部10から出射された光が、集光部材20、偏光素子45およびマスク30を介して、搬送手段40によってy方向に搬送される被照射物Wに照射される。このとき、集光部材20からの光は、偏光素子45によって直線偏光光とされるため、当該直線偏光光が被照射物Wに照射される。
このような光照射装置においては、光配向膜用材料を用い、以下のようにしてパターン化位相差フィルムを製造することができる。
先ず、図15(A)に示すように、フィルム基材51上に、液状の光配向膜用材料を塗布して乾燥または硬化することによって光配向膜用材料層55Aを形成する。
次いで、光配向膜用材料層55Aに対して、上記の光照射装置によって直線偏光光による選択的露光処理を行うことにより、図15(B)に示すように、フィルム基材51上にストライプ状にパターニングされた第1の光配向膜55を形成する。
更に、適宜の光照射装置によって、上記図15(B)で照射した偏光光と90°偏光方向が異なる直線偏光光により全面露光処理を行うことにより、図15(C)に示すように、隣接する第1の光配向膜55間に第2の光配向膜56を形成する。
次いで、図15(D)に示すように、第1の光配向膜55および第2の光配向膜56の表面上に、光重合性液晶材料層57Aを形成し、その後、光重合性液晶材料層57Aに対し、適宜の光照射装置によって全面露光処理を行って、当該光重合性液晶材料層57Aを硬化させることにより、図15(E)に示すように、第1の光配向膜55上に形成された第1の液晶ポリマー層部分57およびこの第1の液晶ポリマー層部分57とは液晶の配向状態が異なる第2の液晶ポリマー層部分58がストライプ状にパターン化されてなる液晶ポリマー層59が形成され、以て、パターン化位相差フィルムが得られる。
このような光照射装置によれば、第1の実施の形態に係る光照射装置と同様の効果が得られると共に、被照射物Wに対して直線偏光光を照射することができるので、光配向膜用材料を用いてパターン化位相差フィルムを製造するための光照射装置として極めて好適である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態において、遮光板は、図16に示すように、リフレクタ15の光軸C方向において分割された、短冊状の複数枚(この例では4枚)の遮光板構成部材701、702、703、704によって構成されていてもよい。 遮光板70Cを構成する遮光板構成部材701〜704は、リフレクタ15の光軸C方向において当接ないしは微小な間隙を隔てて配置された状態において、一端部および他端部が、遮光板構成部材701〜704の長手方向と垂直な方向に伸びるようリフレクタ15の光軸Cに沿って設けられた例えば柱状の一端側支持部材75Aおよび他端側支持部材77Aによって支持されて固定される。
一端側支持部材75Aおよび他端側支持部材77Aには、図17に示すように、リフレクタ15の光軸C方向に沿って伸びる凹溝79A,79Bが形成されており、他端側支持部材77Aの凹溝79Bに遮光板構成部材701〜704の他端部が嵌合されると共に一端側支持部材75Aの凹溝79Aに遮光板構成部材701〜704の一端部が遮光板構成部材701〜704の一端面と凹溝79Aの内面との間に間隙Kが形成されるよう遊嵌状態で挿入され、これにより、各々の遮光板構成部材701〜704が支持されている。
このような構成の遮光板70Cによれば、各々の光源素子12より出射される迷光の吸収によって生ずる遮光板70Cにおける温度分布のムラが生じ、遮光板70Cが高温になった場合でも、熱膨張による変位(伸び)を間隙Kによって吸収することができるので、遮光板70Cに反り、撓みなどといった熱に起因する変形が生じることを抑制ないしは防止することができ、遮光板70Cの所期の機能を確実に得ることができて、マスクのパターンに忠実で解像度の高いパターンを確実に形成することができる。
第3の実施の形態において、第4の実施の形態と同様に偏光素子が配置されていてもよい。
また、偏光素子が配置される位置は、光出射部とマスクとの間の光路上であればよく、従って、集光部材とマスクとの間の光路上に限定されず、例えば光出射部と集光部材との間の光路上であってもよい。
また、第3の実施の形態において、光を被照射物に対側面から照射する場合には、平面ミラーでなくてもよい。
10 光出射部
11,11A,11B 光源素子列
12 光源素子
13 放電ランプ
14 発光管
15,15A リフレクタ
151 切り欠き
16 光反射面
17 光出射面
18 固定部材
19 隔壁
C リフレクタの光軸
F リフレクタの焦点
20 集光部材
21 光反射面
22 シリンドリカル凸レンズ
23 平面ミラー
f 集光部材の焦点
30 マスク
31 透光性基板
32 遮光膜
35 遮光部
36 透光部
W 被照射物
G 最小ギャップ
40 搬送手段
41 ローラー
O ローラーの回転中心軸
45 偏光素子
51 フィルム基材
52A 配向膜用材料層
52 配向膜
53A 光重合性液晶材料層
53 液晶ポリマー層
55A 光配向膜用材料層
55 第1の光配向膜
56 第2の光配向膜
57A 光重合性液晶材料層
57 第1の液晶ポリマー層部分
58 第2の液晶ポリマー層部分
59 液晶ポリマー層
70,70A,70B,70C 遮光板
701、702、703、704 遮光板構成部材
75,75A 一端側支持部材
76 中央支持部材
77,77A 他端側支持部材
79A,79B 凹溝
M1〜M3 迷光
K 間隙
90 フィルム基材
91 配向膜
92 光重合性液晶材料層
93 液晶ポリマー層
95 マスク
96 遮光部
97 透光部

Claims (5)

  1. ショートアーク型の放電ランプ、および、当該放電ランプを取り囲むよう配置された、当該放電ランプからの光をその光軸と平行方向に反射するリフレクタよりなる光源素子の複数が、一方向に並んで配置されてなる光源素子列を有する光出射部と、
    各々前記一方向に垂直な方向に伸びる線状の多数の遮光部および多数の透光部が前記一方向に交互に並んで配置されてなるマスクとを備えてなり、
    各々光吸収性を有する複数の遮光板が、各々前記リフレクタの光軸に沿って前記一方向に対して垂直に伸びる姿勢で、前記一方向に並んで配設されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記リフレクタは、その光軸を中心とする回転放物面状の光反射面を有するものであり、
    断面が放物線状の光反射面を有するシリンドリカルミラーよりなる集光部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の光照射装置。
  3. 前記光出射部は、それぞれ同方向に伸びる少なくとも2つの光源素子列を有してなり、これらの光源素子列は、一の光源素子列に係る光源素子における放電ランプの電極間中心点と、当該光源素子に最も接近する、他の光源素子列に係る光源素子における放電ランプの電極間中心点とを結ぶ直線が、前記一方向に伸びる直線と斜交するように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記遮光板が、前記リフレクタの光軸方向に並設された複数の遮光板構成部材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光照射装置。
  5. 被照射物を前記マスクにおける透光部が伸びる方向に搬送する搬送手段を有し、
    前記被照射物がフィルム状のものであり、前記搬送手段は、前記被照射物に接して搬送するローラーを有し、
    前記集光部材は、前記光出射部からの光を前記一方向に伸びる線状に集光して、前記ローラーに接する箇所において前記被照射物に照射することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の光照射装置。
JP2010228238A 2010-10-08 2010-10-08 光照射装置 Expired - Fee Related JP5598239B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010228238A JP5598239B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 光照射装置
TW100129063A TW201216011A (en) 2010-10-08 2011-08-15 Light irradiation apparatus
KR1020110090777A KR20120036741A (ko) 2010-10-08 2011-09-07 광 조사 장치
CN2011102961955A CN102566298A (zh) 2010-10-08 2011-09-27 光照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010228238A JP5598239B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 光照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012084298A JP2012084298A (ja) 2012-04-26
JP5598239B2 true JP5598239B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=46138279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010228238A Expired - Fee Related JP5598239B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 光照射装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5598239B2 (ja)
KR (1) KR20120036741A (ja)
CN (1) CN102566298A (ja)
TW (1) TW201216011A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013171088A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Hitachi High-Technologies Corp プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の露光光形成方法、及び表示用パネル基板の製造方法
US10161599B2 (en) 2014-03-10 2018-12-25 Robe Lighting S.R.O. Resonance movement dampening system for an automated luminaire
CN105793765B (zh) 2014-10-01 2019-12-13 罗布照明公司 用于led照明装置的准直和均匀化系统
JP6809928B2 (ja) * 2017-02-09 2021-01-06 Hoya株式会社 光照射装置
JP6920469B2 (ja) * 2017-12-26 2021-08-18 東京エレクトロン株式会社 光照射装置
KR102075234B1 (ko) * 2018-03-06 2020-02-07 오정경 엘이디모듈의 전·후사광 차단장치
CN110658653B (zh) * 2018-06-29 2021-09-03 上海微电子装备(集团)股份有限公司 光配向装置及方法
JP7360012B2 (ja) 2019-06-27 2023-10-12 日亜化学工業株式会社 光学装置および照明装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02145870U (ja) * 1989-05-11 1990-12-11
JPH08160626A (ja) * 1994-12-06 1996-06-21 Casio Comput Co Ltd 露光方法及びその装置
US6947025B2 (en) * 2001-10-09 2005-09-20 Seiko Epson Corporation Lighting apparatus and projection type display, and driving method therefore
JP4402962B2 (ja) * 2004-01-08 2010-01-20 株式会社リコー 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP4224479B2 (ja) * 2005-09-07 2009-02-12 富士フイルム株式会社 パターン露光方法及び装置
JP2007290233A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Ushio Inc 光照射器およびインクジェットプリンタ
KR20090035569A (ko) * 2006-08-03 2009-04-09 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 길이가 긴 가요성 회로 및 그 제조 방법
JP2008164729A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Ushio Inc 光照射器及び光照射装置並びに露光方法
JP2009034831A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Ushio Inc 光照射器及びこの光照射器を使用したプリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
CN102566298A (zh) 2012-07-11
KR20120036741A (ko) 2012-04-18
JP2012084298A (ja) 2012-04-26
TW201216011A (en) 2012-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5598239B2 (ja) 光照射装置
JP5251994B2 (ja) 光照射装置および光照射方法
JP5085767B2 (ja) 光学結像装置の製造方法
JP5704591B2 (ja) 配向処理方法及び配向処理装置
JP5531090B2 (ja) ビーム整形器
JP2012088425A (ja) 光照射装置
JP5482049B2 (ja) スクリーン
WO2011105189A1 (ja) レーザ照射装置
TW201310086A (zh) 偏光元件單元及使用此偏光元件單元的光照射裝置以及偏光元件單元的透射率設定方法
CN112654492A (zh) 立体印刷设备
JP2012093692A (ja) 光照射装置および光照射方法
TWI535969B (zh) A lamp unit and a light irradiation device provided with the lamp unit
WO2007029561A1 (ja) 露光装置
JP2011053584A (ja) 光照射装置
KR20120032426A (ko) 광 조사 장치 및 광 조사 방법
JP2004233708A (ja) 液晶表示装置の製造方法及び露光照明装置
US6652111B2 (en) Irradiation device for polarized light for optical alignment of a liquid crystal cell element
JP5252030B2 (ja) 光照射装置
JP2012221726A (ja) ランプユニットおよびこのランプを備えた光照射装置
KR20120013896A (ko) 광조사 장치 및 광조사 방법
JP7085083B2 (ja) 光照射装置
JP2014086372A (ja) 光照射装置
KR101100627B1 (ko) 노광용 반사경

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5598239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees