JP5598123B2 - ドレン回収設備 - Google Patents

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本発明は、ドレン回収設備に関する。
周知のように、熱媒として利用されて潜熱を失った蒸気の一部は凝縮して高圧高温の復水(ドレン)となるが、このドレンを単に排水するのではエネルギー効率の観点から好ましくない。そこで、近年では、ドレンをフラッシュタンクに回収・導入して再蒸発させてフラッシュ蒸気と温水とに気液分離し、これらフラッシュ蒸気及び温水を熱媒として再利用することが主流となっている(例えば下記特許文献1参照)。
特開2009−198038号公報
上記のようなドレンの回収及び再利用には以下のような課題が指摘されており、ドレンの有効利用を実現するために、その回収・再利用プロセスには未だ改善の余地がある。
(1)ドレンは圧縮機、或いはポンプによる昇圧ができないため、媒体を使用しなければ高温で熱回収することが困難である。
(2)フラッシュタンクによってドレンを気液分離すると、フラッシュ蒸気と温水とに熱量が分割されてしまう。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来と比較してドレンの有効利用が実現可能なドレン回収設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、ドレン回収設備に係る第1の解決手段として、気相ブタンを圧縮して送出する圧縮機と、前記圧縮機から供給される気相ブタンを熱媒として利用するブタン利用設備と、前記ブタン利用設備から回収した使用済みの気相ブタンを液相ブタンと気相ブタンとに気液分離するフラッシュタンクと、ボイラーから供給される蒸気を熱媒として利用する蒸気利用設備と、前記蒸気利用設備から回収したドレンと前記フラッシュタンクから送出される前記液相ブタンとの熱交換を行い、該熱交換後のドレンを前記ボイラーのボイラー給水ラインに送出すると共に、該熱交換後に得られる気相ブタンを前記圧縮機に供給する熱交換器とを具備することを特徴とする。
また、本発明では、ドレン回収設備に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記フラッシュタンクは、前記気液分離によって得られる気相ブタンを、前記熱交換器から前記圧縮機への気相ブタンの供給に利用される気相ブタン供給ラインに送出することを特徴とする。
本発明によれば、蒸気利用設備から回収したドレンを直接的に熱媒として再利用するのではなく、沸点の低いブタン(液相ブタン)の熱交換による加熱に利用して、気相ブタンを熱媒として利用するサイクルを回すことに間接的に再利用することにより、従来指摘されていた課題を解決しつつ、ドレンの回収及び再利用が可能となる。つまり、本発明によれば、従来と比較してドレンの有効利用が実現可能である。
本実施形態におけるドレン回収設備Aの構成概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるドレン回収設備Aの構成概略図である。この図1に示すように、ドレン回収設備Aは、給水タンク1、ボイラー2、蒸気利用設備3、圧縮機4、ブタン利用設備5、フラッシュタンク6、第1流量調整バルブ7、第2流量調整バルブ8及び熱交換器9から構成されている。
給水タンク1は、ボイラー2に供給すべき蒸気生成用の水を貯留するタンクであり、ボイラー給水ラインL1を介してボイラー2と接続されている。この給水タンク1の内部には給水ポンプが設置されており、給水タンク1に貯留された水は給水ポンプによって汲み出されてボイラー給水ラインL1を介してボイラー2に供給される。
ボイラー2は、ボイラー給水ラインL1を介して給水タンク1から供給される水を加熱して高圧高温の蒸気を生成するものであり、蒸気供給ラインL2を介して蒸気利用設備3と接続されている。ボイラー2で生成された蒸気は、この蒸気供給ラインL2を介して蒸気利用設備3に供給される。
蒸気利用設備3は、ボイラー2から供給される蒸気を熱媒として利用するものであり、例えば複数の熱交換器3aから構成されている。各熱交換器3aにおいて、熱媒として利用されて潜熱を失った蒸気の一部は凝縮してドレンとなって排出される。各熱交換器3aはドレン回収ラインL3を介して熱交換器9と接続されている。各熱交換器3aから排出されたドレンと未凝縮蒸気との気液混合流体(温度80〜120°C程度)は、このドレン回収ラインL3を介して熱交換器9に送出される。
圧縮機4は、熱交換器9から気相ブタン供給ラインL4を介して供給される気相ブタンを圧縮して高温高圧の気相ブタン(温度150〜180°C程度)を生成し、当該生成した気相ブタンを高温ブタン供給ラインL5を介してブタン利用設備5に送出する。なお、周知のように、ブタンは常温常圧ないし高温高圧の環境下において気体(気相ブタン)であるが、低温環境下において液相ブタンから気相ブタンに相変化する特性(沸点が低い特性)を有している。
ブタン利用設備5は、圧縮機4から供給される高温高圧の気相ブタンを熱媒として利用するものであり、例えば複数の熱交換器5aから構成されている。各熱交換器5aはブタン回収ラインL6を介してフラッシュタンク6と接続されており、各熱交換器5aから排出された使用済みの気相ブタン(温度50°C程度)は、このブタン回収ラインL6を介してフラッシュタンク6に導入される。
フラッシュタンク6は、ブタン利用設備5から導入された(回収した)使用済みの気相ブタンを低圧環境下において再蒸発させて液相ブタンと気相ブタンとに気液分離するものであり、液相ブタン供給ラインL7を介して熱交換器9と接続されていると共に、気相ブタン循環ラインL8を介して気相ブタン供給ラインL4と接続されている。このフラッシュタンク6は、気液分離によって得られた液相ブタンを液相ブタン供給ラインL7を介して熱交換器9に送出すると共に、気液分離によって得られた気相ブタンを気相ブタン循環ラインL8を介して気相ブタン供給ラインL4に送出する。
第1流量調整バルブ7は、液相ブタン供給ラインL7の途中に介挿された電磁弁であり、不図示の制御装置による制御の下、フラッシュタンク6から熱交換器9に送出される液相ブタンの流量を調整するものである。第2流量調整バルブ8は、気相ブタン循環ラインL8の途中に介挿された電磁弁であり、不図示の制御装置による制御の下、フラッシュタンク6から気相ブタン供給ラインL4に送出される気相ブタンの流量を調整するものである。
熱交換器9は、ドレン回収ラインL3を介して蒸気利用設備3から導入された(回収した)ドレン及び未凝縮蒸気の気液混合流体と、液相ブタン供給ラインL7を介してフラッシュタンク6から導入された液相ブタンとの熱交換を行うものであり、該熱交換後のドレン及び未凝縮蒸気の気液混合流体をドレン循環ラインL9を介してボイラー給水ラインL1に送出すると共に、該熱交換後に得られる気相ブタンを気相ブタン供給ラインL4を介して圧縮機9に供給する。
このように、本実施形態におけるドレン回収設備Aでは、ボイラー2で生成された高圧高温の蒸気は熱媒として蒸気利用設備3で利用された後、ドレン及び未凝縮蒸気の気液混合流体として回収されて熱交換器9に導入され、熱交換器9においてフラッシュタンク6から送出される液相ブタンの加熱(熱交換)に利用された後、ボイラー給水ラインL1に送られてボイラー2用の水として再利用される。
一方、フラッシュタンク6から送出される液相ブタンは、熱交換器9において全量気化されて気相ブタンとなる。ここで、ブタンは低温環境下において液相ブタンから気相ブタンに相変化する特性(沸点が低い特性)を有しているため、温度の低いドレン及び未凝縮蒸気の気液混合流体を利用した熱交換であっても、容易に液相ブタンの全量が気相ブタンに相変化する。このように熱交換器9によって得られた気相ブタンは、圧縮機4に導入されて圧縮された後、高温高圧の熱媒としてブタン利用設備5で利用される。
そして、ブタン利用設備5から排出される使用済みの気相ブタンは、フラッシュタンク6に回収されて液相ブタンと気相ブタンとに気液分離される。フラッシュタンク6による気液分離によって得られた液相ブタンは、上述したように熱交換器9、圧縮機4を経て高温高圧の気相ブタンに変換されてブタン利用設備5で再利用される。また、フラッシュタンク6による気液分離によって得られた気相ブタンは、直接、圧縮機4に送られて高温高圧の気相ブタンに変換されてブタン利用設備5で再利用される。
以上のように、本実施形態におけるドレン回収設備Aによれば、蒸気利用設備3から回収したドレンを直接的に熱媒として再利用するのではなく、沸点の低いブタン(液相ブタン)の熱交換による加熱に利用して、気相ブタンを熱媒として利用するサイクルを回すことに間接的に再利用することにより、従来指摘されていた課題を解決しながら、ドレンの回収及び再利用が可能となる。つまり、本実施形態におけるドレン回収設備Aによれば、従来と比較してドレンの有効利用が実現可能である。
A…ドレン回収設備、1…給水タンク、2…ボイラー、3…蒸気利用設備、4…圧縮機、5…ブタン利用設備、6…フラッシュタンク、7…第1流量調整バルブ、8…第2流量調整バルブ、9…熱交換器、L1…ボイラー給水ライン、L2…蒸気供給ライン、L3…ドレン回収ライン、L4…気相ブタン供給ライン、L5…高温ブタン供給ライン、L6…ブタン回収ライン、L7…液相ブタン供給ライン、L8…気相ブタン循環ライン、L9…ドレン循環ライン

Claims (1)

  1. 気相ブタンを圧縮して送出する圧縮機と、
    前記圧縮機から供給される気相ブタンを熱媒として利用するブタン利用設備と、
    前記ブタン利用設備から回収した使用済みの気相ブタンを液相ブタンと気相ブタンとに気液分離するフラッシュタンクと、
    ボイラーから供給される蒸気を熱媒として利用する蒸気利用設備と、
    前記蒸気利用設備から回収したドレンと前記フラッシュタンクから送出される前記液相ブタンとの熱交換を行い、該熱交換後のドレンを前記ボイラーのボイラー給水ラインに送出すると共に、該熱交換後に得られる気相ブタンを前記圧縮機に供給する熱交換器と、
    を具備し、
    前記フラッシュタンクは、前記気液分離によって得られる気相ブタンを、前記熱交換器から前記圧縮機への気相ブタンの供給に利用される気相ブタン供給ラインに送出する
    ことを特徴とするドレン回収設備。
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