JP2016098803A - 地熱発電システム - Google Patents

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紀人 香月
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Abstract

【課題】地熱発電システムにおいて、地熱水の熱を効率良く使用することで発電効率の向上を図る。
【解決手段】地熱水から蒸気を分離する気水分離器11と、気水分離器11で分離された蒸気により駆動する蒸気タービン12と、蒸気タービン12により発電する発電機13と、蒸気タービン12を駆動した蒸気を凝縮する復水器14と、蒸気を用いて復水器14の不凝縮ガスを抽出するガス抽出器15と、気水分離器11で蒸気が分離された地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成する蒸発器18と、ガス抽出器15から排出された蒸気により蒸発器18に供給される作動媒体を予熱する予熱器22と、蒸発器18で分離された蒸気により駆動する蒸気タービン19と、蒸気タービン19により発電する発電機20とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、地熱を利用してタービンを駆動回転することで発電を行う地熱発電システムに関するものである。
地熱を利用した発電システムは、地中を所定深さまで掘削し、地下深部で蒸気と熱水が高圧下で共存する地熱水を地上へ噴出させ、この地熱水を気水分離器により蒸気と熱水とに分離し、この分離した蒸気によりタービンを駆動回転して発電を行うものが一般的である。このように地熱を利用した発電は、地上で燃料を燃焼させることがないため、CO排出量が極めて少なく、環境に優しい発電方式である。
また、地熱発電システムでは、発電効率を向上する目的で、地熱水から蒸気を分離した熱水を還元熱水して利用したバイナリ発電システムを組み合わせることが考えられている。バイナリ発電システムは、還元熱水と低沸点媒体との熱交換によりこの低沸点媒体を加熱して蒸気を生成し、この生成した蒸気によりバイナリタービンを駆動回転して発電を行うものである。このようなバイナリ地熱発電システムとしては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特開2013−079587号公報 特開2013−170553号公報
上述した地熱発電システムにおいて、地熱水から分離した蒸気は、タービンを駆動した後に復水器に送られ、ここで、冷却されて凝縮水となる。復水器の機能として重要なことは、蒸気が水に凝縮することで得られる内部の真空を高く保持することである。ところが、地熱水から分離した蒸気は、二酸化炭素(CO)や硫化水素(HS)などの不凝縮ガスが含まれている。そのため、復水器内にある不凝縮ガスを排出する必要がある。
従来の地熱発電システムでは、ガス抽出器としてエジェクタを用い、復水器内にある不凝縮ガスを吸引して排出している。そして、このエジェクタにおける駆動流体として、地熱水から分離して生成した蒸気の一部を使用しており、使用後は、冷却されて復水器に戻される。そのため、タービンを駆動するための蒸気量が減少し、発電効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、地熱水の熱を効率良く使用することで発電効率の向上を図る地熱発電システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための本発明の地熱発電システムは、地熱水から蒸気を分離する気水分離器と、前記気水分離器で分離された蒸気により駆動する第1タービンと、前記第1タービンにより発電する第1発電機と、前記第1タービンを駆動した蒸気を凝縮する復水器と、蒸気を用いて前記復水器の不凝縮ガスを抽出するエジェクタと、前記気水分離器で蒸気が分離された地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成する蒸発器と、前記エジェクタから排出された蒸気により前記蒸発器に供給される作動媒体を予熱する予熱器と、前記蒸発器で分離された蒸気により駆動する第2タービンと、前記第2タービンにより発電する第2発電機と、を有することを特徴とするものである。
従って、気水分離器が地熱水から蒸気を分離し、この蒸気により第1タービンを駆動することで第1発電機により発電を行うと共に、蒸発器が残りの地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成し、この蒸気により第2タービンを駆動することで第2発電機により発電を行う。このとき、第1タービンを駆動した蒸気が復水器で凝縮され、エジェクタは、蒸気を用いて復水器の不凝縮ガスを抽出し、不凝縮ガスを含んだ蒸気が予熱器に送られ、ここで、蒸気により蒸発器に供給される作動媒体を予熱する。そのため、従来、復水器で不凝縮ガスを含んだ蒸気を凝縮していたが、本発明では、この不凝縮ガスを含んだ蒸気により作動媒体を予熱することで、地熱水における熱の有効利用を図ることができ、その結果、地熱水の熱を効率良く使用することで発電効率を向上することができる。
本発明の地熱発電システムでは、前記予熱器にて、作動流体を予熱した蒸気から分離した液体を前記復水器に戻す気液分離器が設けられることを特徴としている。
従って、予熱器で作動流体を予熱した不凝縮ガスを含んだ蒸気は、気液分離器で液体が分離されて復水器に戻されるが、この不凝縮ガスを含んだ蒸気は、予熱器で凝縮されるため、別途、この蒸気を凝縮するための冷却系統が不要となり、システムのコンパクト化を図ることができる。
本発明の地熱発電システムでは、前記気液分離器で分離された蒸気及び不凝縮ガスを冷却塔に供給する真空ポンプが設けられると共に、前記気液分離器で分離された液体を前記復水器に供給する供給ポンプが設けられることを特徴としている。
従って、真空ポンプによりその上流側に配置される気液分離機からエジェクタまでの不凝縮ガスを含んだ蒸気のラインに負圧を作用することができ、エジェクタから排出された不凝縮ガスを含んだ蒸気を予熱器に適正に供給することができる。
本発明の地熱発電システムによれば、蒸気を用いて復水器の不凝縮ガスを抽出するエジェクタと、エジェクタから排出された蒸気により蒸発器に供給される作動媒体を予熱する予熱器を設けるので、地熱水における熱の有効利用を図ることができ、地熱水の熱を効率良く使用することで発電効率を向上することができる。
図1は、本実施形態の地熱発電システムを表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る地熱発電システムの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の地熱発電システムを表す概略構成図である。
本実施形態の地熱発電システムは、シングルフラッシュ方式の地熱発電システムにバイナリ方式の地熱発電システムを組み合わせたコンバインド発電システムである。
地熱発電システムは、図1に示すように、気水分離器11と、蒸気タービン(第1タービン)12と、発電機(第1発電機)13と、復水器14と、ガス抽出器(エジェクタ)15と、気液分離器16と、冷却塔17と、蒸発器18と、蒸気タービン(第2タービン)19と、発電機(第2発電機)20と、空冷式凝縮器21と、予熱器22とを有している。
ここで、シングルフラッシュ方式の地熱発電システムとして、気水分離器11、蒸気タービン12、発電機13、復水器14、ガス抽出器(エジェクタ)15、気液分離器16、冷却塔17が主に機能し、バイナリ方式の地熱発電システムとして、気水分離器11、蒸発器18、蒸気タービン19、発電機20、空冷式凝縮器21、予熱器22が主に機能する。
生産井31は、例えば、地下500m〜4,000m下で発生する高圧熱水の地下滞留層(図示略)から、天然の地熱水を採取する井戸である。この地熱水は、採取される地上までの上昇中に圧力が急低下するため、一部が蒸気へと気化し、地上では熱水(液体)と蒸気(気体)とが混在する二相流となる。生産井31の地熱水は、熱水噴出ラインL1により気水分離器11まで送られる。熱水噴出ラインL1は、調整弁V1が設けられており、この調整弁V1により気水分離器11に送る地熱水の圧力と流量を調整することができる。
気水分離器11は、生産井31から熱水噴出ラインL1を通して送られた地熱水を分離熱水(液体)と蒸気(気体)に分離するものである。地熱水から分離された蒸気は、蒸気供給ラインL2により蒸気タービン12に送られる。蒸気タービン12は、気水分離器11で分離された蒸気によりタービンを回転するものである。発電機13は、タービンの回転軸に駆動連結されており、回転力を受けて発電することができる。
復水器14は、蒸気タービン12を駆動した使用済の蒸気が蒸気排出ラインL3により送られ、この蒸気を冷却水により凝縮して復水(温水)とするものである。地熱水から分離された蒸気は、二酸化炭素(CO)や硫化水素(HS)などの不凝縮ガスを含んでおり、ガス抽出器15は、復水器14に滞留する不凝縮ガスを抽出するものである。このガス抽出器15は、エジェクタであり、抽出ラインL4を介して復水器14に連結されると共に、蒸気分岐ラインL5を介して蒸気供給ラインL2に連結されている。蒸気分岐ラインL5は、調整弁V2が設けられており、この調整弁V2によりガス抽出器15に送る蒸気の流量を調整することができる。ガス抽出器15は、蒸気分岐ラインL5から供給された蒸気により抽出ラインL4を介して復水器14に滞留する不凝縮ガスを抽出する。
蒸発器18は、気水分離器11で蒸気が分離された分離熱水により低沸点の作動媒体(例えば、ブタンまたはペンタンなど)を加熱して蒸気を生成するものである。蒸発器18は、気水分離器11からの分離熱水ラインL6を通る分離熱水と、作動媒体供給ラインL7を通る作動媒体との間で熱交換を行い、作動媒体を加熱して蒸気とする。蒸発器18で生成された蒸気は、この作動媒体供給ラインL7により蒸気タービン19に送られる。蒸気タービン19は、蒸発器18で生成された蒸気によりタービンを回転するものである。発電機20は、タービンの回転軸に駆動連結されており、回転力を受けて発電することができる。
空冷式凝縮器21は、蒸気タービン19を駆動した使用済の蒸気が作動流体排出ラインL8により送られ、この蒸気を冷却空気により凝縮して液体とするものである。予熱器22は、ガス抽出器15から排出された不凝縮ガスを含む蒸気により蒸発器18に供給される作動媒体を予熱するものである。この予熱器22は、空冷式凝縮器21から蒸発器18まで作動媒体供給ラインL7により送られる作動媒体と、ガス抽出器15からの不凝縮ガス処理ラインL9を通る蒸気との間で熱交換を行い、作動媒体を予熱する。作動媒体供給ラインL7における空冷式凝縮器21と予熱器22との間にポンプP1が設けられており、ポンプP1により作動媒体供給ラインL7と作動流体排出ラインL8との間で作動流体を循環することができる。
分離熱水ラインL6は、ポンプP2が設けられており、蒸発器18で作動流体を加熱し、予熱器22で作動流体を予熱した分離熱水を還元井32に戻す。還元井32に戻された熱水は、地下滞留層へと送り戻され、高圧熱水として再利用される。
気液分離器16は、不凝縮ガス処理ラインL9の下流端部が連結され、不凝縮ガスを含んだ蒸気を気液分離するものである。このとき、不凝縮ガスを含んだ蒸気は、予熱器22で作動流体を予熱することから一部が凝縮されており、別途、冷却水が不要となる。気液分離器16は、気体排出ラインL10により冷却塔17に連結され、気体排出ラインL10に真空ポンプP3が設けられている。また、気液分離器16は、液体排出ラインL11により復水器14に連結され、液体排出ラインL11にポンプP4が設けられている。気液分離器16は、分離した気体(蒸気及び不凝縮ガス)を気体排出ラインL10により冷却塔17に送ると共に、分離した液体(水)を液体排出ラインL11により復水器14に送る。
冷却塔17は、気液分離器16からの蒸気及び不凝縮ガスと、復水器14からの復水(温水)が冷却されるものである。冷却塔17は、前述したように、気液分離器16からの気体排出ラインL10が連結され、また、復水器14との間に復水供給ラインL12と冷却水供給ラインL13が設けられている。そして、復水供給ラインL12と冷却水供給ラインL13は、ポンプP5,P6が設けられている。冷却塔17は、気液分離器16から気体排出ラインL10により送られた蒸気及び不凝縮ガスを大気に排出する。また、冷却塔17は、復水器14から復水供給ラインL12により送られた復水を空気に接触させて冷却する。冷却塔17で冷却された復水は、冷却水供給ラインL13により復水器14に送られ、冷却水として使用される。
ここで、本実施形態の地熱発電システムの作動について説明する。
生産井31から噴出した地熱水は、熱水噴出ラインL1を通して気水分離器11に送られ、この気水分離器11は、地熱水から蒸気を分離する。すると、この蒸気は、蒸気供給ラインL2を通して蒸気タービン12に送られ、蒸気タービン12は、タービンを回転させることで発電機13により発電を行う。蒸気タービン12から排出された蒸気は、蒸気排出ラインL3を通して復水器14に送られ、復水器14にて、冷却塔17から冷却水供給ラインL13により戻された冷却水と直接接触することで冷却され、凝縮して復水(温水)となる。
また、地熱水から分離された蒸気の一部は、蒸気分岐ラインL5を通してガス抽出器15に送られる。ガス抽出器15は、例えば、蒸気分岐ラインL5から供給された蒸気により抽出ラインL4に対して吸引力(負圧)を発生させ、この吸引力により抽出ラインL4を通して復水器14に滞留する不凝縮ガスを抽出する。ガス抽出器15により抽出された不凝縮ガスは、不凝縮ガス処理ラインL9に送り出される。
一方、気水分離器11で蒸気が分離された分離熱水は、分離熱水ラインL6を通して蒸発器18、予熱器22に送られる。予熱器22は、不凝縮ガス処理ラインL9を流れる不凝縮ガスを含む蒸気により作動媒体供給ラインL7を流れる作動流体を予熱する。蒸発器18は、分離熱水ラインL6を流れ分離熱水により作動媒体供給ラインL7を流れる作動流体を予熱して蒸気を生成する。なお、蒸発器18と予熱器22を通過した分離熱水は、還元井32に戻され、地下滞留層へと送り戻されて高圧熱水として再利用される。
すると、この作動流体の蒸気は、作動媒体供給ラインL7を通して蒸気タービン19に送られ、蒸気タービン19は、タービンを回転させることで発電機20により発電を行う。蒸気タービン19から排出された作動媒体の蒸気は、空冷式凝縮器21に送られ、空冷式凝縮器21は、空気と直接接触することで冷却され、凝縮して液体(作動媒体)となる。
そして、予熱器22で作動媒体を予熱した不凝縮ガスを含む蒸気は、不凝縮ガス処理ラインL9により気液分離器16に送られ、気液分離器16は、この蒸気を気液分離する。この気液分離器16で分離した気体(蒸気および不凝縮ガス)は、気体排出ラインL10により冷却塔17に送られる一方、分離した液体(水)は、液体排出ラインL11により復水器14に送られる。復水器14は、蒸気タービン12からの蒸気と、気液分離器16からの蒸気を冷却塔17から戻された冷却水により凝縮して復水とする。
このように本実施形態の地熱発電システムにあっては、地熱水から蒸気を分離する気水分離器11と、気水分離器11で分離された蒸気により駆動する蒸気タービン12と、蒸気タービン12により発電する発電機13と、蒸気タービン12を駆動した蒸気を凝縮する復水器14と、蒸気を用いて復水器14の不凝縮ガスを抽出するガス抽出器15と、気水分離器11で蒸気が分離された地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成する蒸発器18と、ガス抽出器15から排出された蒸気により蒸発器18に供給される作動媒体を予熱する予熱器22と、蒸発器18で分離された蒸気により駆動する蒸気タービン19と、蒸気タービン19により発電する発電機20とを設けている。
従って、気水分離器11が地熱水から蒸気を分離し、この蒸気により蒸気タービン12を駆動して発電機13により発電を行うと共に、蒸発器18が残りの地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成し、この蒸気により蒸気タービン19を駆動して発電機20により発電を行う。このとき、蒸気タービン12を駆動した蒸気が復水器14で凝縮され、ガス抽出器15は、気水分離器11からの蒸気を用いて復水器14の不凝縮ガスを抽出する。そして、不凝縮ガスを含んだ蒸気を予熱器22に送り、この蒸気により蒸発器18に供給される作動媒体を予熱する。そのため、従来、復水器14で不凝縮ガスを含んだ蒸気を凝縮していたが、本発明では、この不凝縮ガスを含んだ蒸気により作動媒体を予熱することで、地熱水における熱の有効利用を図ることができ、その結果、地熱水の熱を効率良く使用することで発電効率を向上することができる。
従来の地熱発電システムと本実施形態の地熱発電システムを比較した場合、還元井32に戻す熱水の温度を同じにすると、約5%の発電効率を向上することができる。
本実施形態の地熱発電システムでは、予熱器22にて、作動流体を予熱した蒸気から分離した液体を復水器14に戻す気液分離器16を設けている。従って、予熱器22で作動流体を予熱した不凝縮ガスを含んだ蒸気は、気液分離器16で液体が分離されて復水器14に戻されるが、この不凝縮ガスを含んだ蒸気は、予熱器22で凝縮されるため、別途、この蒸気を凝縮するための冷却系統が不要となる。そのため、冷却系統として、冷却水供給ラインL13から気液分離器16への冷却水供給ラインが不要となり、システムのコンパクト化を図ることができる。また、冷却塔17で処理する冷却水の量が減少するため、冷却塔17やポンプP6などの小型化が可能となる。
本実施形態の地熱発電システムでは、気液分離器16で分離された蒸気及び不凝縮ガスを冷却塔17に供給する真空ポンプP3を設けると共に、気液分離器16で分離された液体を復水器14に供給するポンプP4を設けている。従って、真空ポンプP3によりその上流側に配置される気液分離機16からガス抽出器15までの不凝縮ガスを含んだ蒸気のラインに負圧を作用することができ、ガス抽出器15から排出された不凝縮ガスを含んだ蒸気を予熱器22に適正に供給することができる。
なお、上述した実施形態では、ガス抽出器15から排出された蒸気により蒸発器18に供給される前の作動媒体を予熱する予熱器22を設けたが、蒸発器18と予熱器22との間に、蒸発器18を通った分離熱水により予熱器22により予熱されて蒸発器18に供給される前の作動媒体を予熱する予熱器を更に設けてもよい。
11 気水分離器
12 蒸気タービン(第1タービン)
13 発電機(第1発電機)
14 復水器
15 ガス抽出器(エジェクタ)
16 気液分離器
17 冷却塔
18 蒸発器
19 蒸気タービン(第2タービン)
20 発電機(第2発電機)
21 空冷式凝縮器
22 予熱器
31 生産井
32 還元井
L1 熱水噴出ライン
L2 蒸気供給ライン
L3 蒸気排出ライン
L4 抽出ライン
L5 蒸気分岐ライン
L6 分離熱水ライン
L7 作動媒体供給ライン
L8 作動流体排出ライン
L9 不凝縮ガス処理ライン
L10 気体排出ライン
L11 液体排出ライン
L12 復水供給ライン
L13 冷却水供給ライン
P1,P2,P5,P6 ポンプ
P4 ポンプ(供給ポンプ)
P3 真空ポンプ
V1,V2 調整弁

Claims (3)

  1. 地熱水から蒸気を分離する気水分離器と、
    前記気水分離器で分離された蒸気により駆動する第1タービンと、
    前記第1タービンにより発電する第1発電機と、
    前記第1タービンを駆動した蒸気を凝縮する復水器と、
    蒸気を用いて前記復水器の不凝縮ガスを抽出するエジェクタと、
    前記気水分離器で蒸気が分離された地熱水により作動媒体を加熱して蒸気を生成する蒸発器と、
    前記エジェクタから排出された蒸気により前記蒸発器に供給される作動媒体を予熱する予熱器と、
    前記蒸発器で分離された蒸気により駆動する第2タービンと、
    前記第2タービンにより発電する第2発電機と、
    を有することを特徴とする地熱発電システム。
  2. 前記予熱器にて、作動流体を予熱した蒸気から分離した液体を前記復水器に戻す気液分離器が設けられることを特徴とする請求項1に記載の地熱発電システム。
  3. 前記気液分離器で分離された蒸気及び不凝縮ガスを冷却塔に供給する真空ポンプが設けられると共に、前記気液分離器で分離された液体を前記復水器に供給する供給ポンプが設けられることを特徴とする請求項2に記載の地熱発電システム。
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