JP5597540B2 - 方向トラッキングを使用して回転および角度位置を非接触検知する方法および装置 - Google Patents
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Description
発明された方法は、磁気ターゲットの方向を使用する。
磁気ターゲットの方向は、ホール効果に基づく検知素子(ホール素子)のような複数の磁界検知素子を用いて検知される。
センサは角度評価のためのエレクトロニクスと一緒に単一のシリコンチップに集積化される。
ホール素子の場合、磁界の極性も検知されることがある。
水平方向に向けられたホール素子は垂直磁界感度を有し、垂直方向に向けられたホール素子は表面に垂直な1つの水平方向に感度を有する。
回転および角度位置の非接触検知は、安全性を重視する用途ではポテンショメータの代替として、および、ロボットにおける軸の高精度位置決めのため使用されてもよい。
これらの磁界センサ装置は、装置の表面の異なる位置での磁界の検知を可能にする。
検知素子の個数を増やすことにより、センサ装置の感度および精度を改善することが可能になる。
既存の角度エンコーダは、磁界ベクトルの向きの正弦部分と余弦部分とを検知するため、直交する方向に向けられた1対のセンサ素子、または、直交する方向に向けられたセンサ素子のグループを使用する。
この特許文献1では、選択手段と、処理および制御手段とが、検知されるターゲットのミスアライメントに対処するためにセンサを異なる検知条件に適合させるため異なる検知素子を組み合わせることを可能にする。
この原理は、所定の用途に対するセンサ配置の最適な構造を定めることを可能にする。
8個の水平ホールセンサ構造体が角距離45°で対称中心の周りの円周に設置される。
水平ホールセンサ構造体は4本の感度軸を形成し、2本の直交軸が1つの角度位置センサを表し、残りの2本の直交軸が冗長センサを表す。
冗長センサはセカンドソースとしてより高い信頼性のため使用される。
電流は、接点によって取り囲まれている水平方向に向けられた装置の中を通って垂直方向に駆動され、同時に、接点の自由な選択が磁界方向を取得するために選択されることがある。
歪みは複数の対向する接点対の測定量をフィルタリングすることによって取り除かれることがある。
検知された直交信号の逆正接を計算する公知のCORDICアルゴリズムのような方法が使用される。
すべてのこれらの方法は、制限された分解能と、角度計算のための多くの努力と、より高い消費電力とをもたらし、計算時間は、回転の位置、よって、回転の同期の測定遅延をもたらす。
外部磁界の検知された方向は位相差を一定に保つことにより高速にトラッキングされるべきである。
位相差は一定であるべきであり、オフセット角度値を加算することによって簡単に補正することができる。
物理的に磁界を追跡する集積回路の内部の可動部分を回避するため、複数のセンサ素子がその代わりに使用されるべきである。
選択手段は、センサ素子の方向一致組み合わせを実行するために検知された方向を直接的にフィードバックすべきである。
計算されたベクトルの方向は、検知された方向に出来る限り平行であるべきである。
残りのミスアライメントはミスアライメントに比例した信号として表されるべきである。
この最大数は、センサの最大の粗い分解能を反映する。
測定遅延は、方向調整の増加に伴ってできる限り小さくなるべきである。
明らかにされた方法は、単一の集積回路上で複数の磁界検知素子を使用して回転および角度位置を検知することを可能にする。
回転可動磁気ターゲットの方向のトラッキングは、第1のステップにおいて、磁石の方向と、最終的にはセンサ素子と相対的な磁石の回転軸との粗い判定によって実行される。
この第1のステップは、ある程度の数の検知サイクルの最初に初期フェーズの間に行われてもよい。
第1のステップは測定周期毎に行われてもよい。
この第1のステップは、従来技術による測定方法に類似している。
磁界検知素子の複数の信号が算術的および/または論理的に組み合わされ、角度の値がセンサ素子の物理的な位置についての知識から計算または判定される。
各センサ素子は、集積装置領域上の各センサ素子の位置を含むアドレスを記憶してもよい。
装置の中心のような集積回路上の基準点は、基本方向を指定するためにすべての単一センサ素子と共に使用されてもよい。
代替的に、2つ以上のセンサ素子の合成信号は方向を指定していしてもよい。
磁気ターゲットの所定の方向軸または半軸までの最小角距離をもつ素子が残りの変位を検知するため選択される。
第2の選択肢では、複数の磁界検知素子が磁気ターゲットの所定の方向軸または半軸に対する最小角度ミスアライメントを有する検知方向を定義するため算術的、または、論理的に組み合わされる。
好ましい方向は、N極からS極への遷移、または、S極からN極への遷移に起因する零交差でもよい。
ミスアライメント信号は、補正可能なミスアライメント誤差を許容する勾配が1または−1に近い値0°または180°における正弦波偏向に近接した信号を表す。
単一のセンサにおける弱い信号は、磁気ターゲット極性分離平面を示す。
反対符号をもつ磁界強度を検知し、振幅の合計が零に近い値を生じる2つ以上のセンサ素子を組み合わせることは、磁界ターゲットの極性分離平面をトラッキングする別の方法である。
たとえば、一方のセンサが磁気ターゲットの磁性Nを検知し、同時に他方のセンサが磁気ターゲットの磁性Sを検知し、磁界が同じ振幅をもち、磁界ターゲットの極性分離平面が2つのセンサの間の距離の対称軸である軸と平行に表現される。
すべての他の組み合わせがベクトル算法によって実行され得る。
1センサ当たりに3つの可能な状態、すなわち、北(N)信号、南(S)信号および弱い(w)信号を使用することは、真理値表につながり、真理表から最良マッチング方向が導出され得る。
他の検知素子の組み合わせの値との比較は対応する角度位置値を見つけるため使用され得る。
結果として生じる信号は、集積回路上のマイクロコントローラまたはマイクロプロセッサのようなデジタル・コンピューティング・システムの中で、さらなる処理のためアナログ・デジタル変換されてもよい。
各センサの信号は重み付けされてもよく、または、単一化されてもよく、異なる等ベクトルサイズを生じる。
センサの2つのグループの各センサ素子の出力の信号が加算され、2つの合計を生じる。
各加算の結果は、正弦信号および余弦信号を形成する回転する磁気ターゲットの2つの隣接する象限の磁界の平均値に対応する。
CORDIC解析または他の公知の方法が2つの信号の逆正接の関数として粗い角度を計算するために使用されてもよい。
4象限法は、必要な装置領域と、信号振幅と、信号対雑音比とを増加させる。
センサ積載領域の半分に等しい最初の2象限の内部のセンサ素子の合計信号から、領域のもう一方の半分を表している次の2象限の中のセンサの合計信号を差し引いて、第1の信号を形成する。
第2象限および第3象限の中のセンサ素子の信号の合計から、第1象限および第4象限の信号の合計を差し引いて、第1の信号に直交した第2の信号を形成する。
この場合、1象限のすべてのセンサは、磁気ターゲットの1象限の異なる磁界強度を総計する。
この総計は、2つの信号出力における象限の中心に非常に近接した場所の上、下、または、内部にある磁石の位置に関して正弦信号および余弦信号の非常に正確なイメージを生じる。
角度の評価は上述の通り行われてもよい。
代替的に、磁界検知装置の新しい組み合わせが切り替えられ、そして、角度零に接近した正弦波信号を実行する。
代替的に、最上位ビット(MSB)から始まり最下位ビットへ至るビットを定義する位置をセットし、または、リセットすることにより、実際の角度に接近する反復法が使用されてもよい。
この反復法は、磁気感応素子をセンサ領域の二等分の範囲内で2つのグループに分離することから始めることにより行われる。
エレクトロニクスは磁石のN極に接近している側を検出し、評価ビットは最上位ビットである。
その後、分離軸は、iが反復ステップの回数であるとき、プラス360/2iまたはマイナス360/2iの単位で仮想的に回転させられる。
各ステップの評価結果に依存して、下位ビットが零または1にセットされる。
装置は、ある程度の個数の磁界検知素子に関連して磁気ターゲットの粗い方向を判定する手段と、判定された粗い方向に依存して1つの検知素子または複数の検知素子の1つの組み合わせを選択する手段と、選択後に磁気ターゲットの残りのミスアライメントを計算する手段とを含む。
検知素子の配置は、センサの行および列による等間隔の直交座標、または、等間隔角度にあるセンサの円の少なくとも一部分による極座標であり得る。
この実施は、センサ信号コンパレータと、半円の粗い角度値を表すアドレス出力を有している、最小信号振幅をもつセンサ出力のセレクタとを使用してもよい。
さらなるコンパレータが360°信号機能を可能にするように磁気ターゲットのNS方向を取得するため必要とされる。
この場合、処理手段はセンサの残りのミスアライメントを取得するため実施される。
これは、増幅器又はA/D変換器、と、線形化のための信号誤差補正ツール、線形化のための信号誤差補正ツールはルックアップテーブル又は非線形増幅器のようなもの、でもよい。
この実施は、センサ素子の半分(0ラジアンとπラジアンとの範囲内にある素子1から素子P/2(=H10))の出力信号を加算する手段を使用する。
この手段は、第1の定義済みの半平面に位置している。
センサ素子の残りの半分(πラジアンと2πラジアンとの範囲内にある素子P/2+1から素子P(=H20))は、第2の定義済みの半平面に位置している。
さらに、2つの合計信号が、最初の2つの平面に対して90°の方向に合わされた2つの半平面に位置しているセンサ(π/2ラジアンと3π/2ラジアンとの範囲内にある素子P/4+1から素子3P/4(=H30)、および、−π/2ラジアンと+π/2ラジアンとの範囲内にある素子(3P/4+1)から素子Pと素子1から素子P/4(=H40))から導き出される。
計算手段は、
(H10−H20)/(H30−H40)=sinα0/cosα0
の逆正接を計算することを可能にする。
結果は、選択された仮想センサの方向と実際の磁気ターゲットの方向との間の実際の方向位相差α0である。
これは、センサ素子の4つのグループによって表される。
各グループは、そのグループのセンサの出力信号を加算することにより組み合わされる。
円上のP個のセンサは、組み合わされたセンサ番号1からセンサ番号P/2とセンサ番号P/2からセンサ番号Pまでの2P個の方向を許容する。
次の組み合わせは、センサ番号2からセンサ番号P/2までの出力と、センサ番号P/2+2からセンサ番号Pまでの出力とを加算し、以下同様に続く。
最後の組み合わせは、センサ1からセンサP/2−1までの信号と、センサP/2+1からセンサP/2−1までの信号とを組み合わせる。
対称性条件のため、1つの象限の切り替え条件が処理されるべきであり、残りの信号は合計結果の符号を変更することにより導出されてもよい。
この理由のため、P/2個の切り替え構造が2P個の可能な粗い仮想センサ構造を得るために必要とされる。
組み合わせn=α0/δ
式中、δは、最大2n個の構造の場合にπ/Pであり、そして、δは、角度増分サイズである。
磁石の回転軸は紙面に直交し、磁石の中心および磁石の磁気分離平面を通る。
3個のホール素子が、磁石の周りで反時計回りに零方向軸に対して角度0°、60°および120°に配置されてもよい。
この配置を用いて、3個のホール素子のうちの1つの零通過を示す6個の粗い角度位置が利用可能である(0°、60°、120°、180°、240°および300°、図1ないし図6を参照のこと)。
3個のホール素子1、2、3の信号を3状態分析(0、N、S)と組み合わせることにより、磁石の方向の一意的な割り付けを可能にする。
たとえば、零角度と相対的な磁石の方向が55°である場合、算術ユニットまたは論理ユニットは、+60°だけシフトされた新しい零方向を定義することになる。
切り替え論理は、トラッキングされた正弦信号のため最も接近したものとしてホール素子2を選択することになる。
残りの増幅された信号は、
A・sin(−5°)=−0.0087A
(5°=(5/180)・πラジアン=0.087ラジアン)
に等しく、式中、Aは素子の感度に利得を乗じたものである。
非常に小さい角度ミスアライメントに対し、sin(α)≒αを用いて、1次近似を行うことが可能である。
5度で、近似誤差は0.13%未満、すなわち、0.0064°未満である。
6個の粗い位置だけを使用することは、1つの粗い位置の周りに±30°の最大偏向を引き起こす。
誤差計算が無い場合、非線形誤差の最大値は、およそ30°−arcsin30°=0.524ラジアン−0.5ラジアン=0.024ラジアン、すなわち、±30°または±4.72%で1.35°である(図15の30°における誤差17を参照のこと)。
対応する論理表は表1に示されている。
次に接近した位置が隣接したホール素子の間の半分の距離にある場合、隣接した2個のホール素子の信号は、新しい重み付き正弦信号を実行するために組み合わされる。
三角公式を用いると、
図13には、曲線8が0°にあるホール素子1による出力であり、曲線9が60°にあるホール素子2による出力である3つの理想的なグラフが示されている。
曲線10は、ホール素子1からの信号とホール素子2からの信号との合計を3の平方根によって除算することによって計算される。
選択された方向までの距離は十分に小さいはずである。
そうでなければ、近似の誤差は図14に示されている通りである。
この場合、0°から60°までの区分は、ホール素子1(誤差11)、ホール素子2(誤差12)、および、ホール素子3(誤差13)から導出された信号と、ホール素子1とホール素子2との組み合わせ(誤差14)、ホール素子2とホール素子3との組み合わせ(誤差15)、および、ホール素子3とホール素子1との組み合わせ(誤差16)とに従って、60°から120°と、120°から180°とに対し繰り返される。
表1で、ホール素子(1、2、3)の3つのセンサにおける信号N、w、wは、90°に近接した粗い位置を評価することを可能にする。
この場合、60°にあるホール素子2と、120°にあるホール素子3とが、弱い振幅信号を有する対応する2つの信号振幅を加算することによって組み合わされる。
結果は、単一のホール素子の利得の1/√3倍である倍率によって増やされる。
sin(−25°)+sin(35°)=√3sin(5°)
1次近似:sin(5°)≒5°=(5/180)・π=0.087
sin(−25°)≒−(25/180)・π
sin(35°)≒(35/180)・π
(10/180)・π/√3=0.100766≒sin(0.100766)
=sin(5.7735°)
残りの近似誤差は0.78°未満である。
最良近似のため、区分の閾値は、ホール素子1に関して−25°から25°へ、組み合わされたホール素子1およびホール素子2に関して26°から34°へ、ホール素子2に関して35°から85°へ、ホール素子2およびホール素子3に関して86°から94°へ、ホール素子3に関して95°から145°へ、ホール素子3およびホール素子1に関して146°から154°へ、ホール素子1に関して155°から205°へ、ホール素子1およびホール素子2に関して206°から214°へ、ホール素子2に関して215°から265°へ、ホール素子2およびホール素子3に関して266°から274°へ、ホール素子3に関して275°から325°へ、そして、最後に、ホール素子1およびホール素子3に関して326°から−26°に等しい334°へ切り替えるように調節されるべきである(表1を参照のこと)。
磁気ターゲットの角度位置の3つの例が30°、50°および248°に示されている。
中間位置を用いない場合、最大近似誤差(図19を参照のこと)は0.2°(誤差33)未満であり、中間位置を用いる場合、さらに0.1°(誤差34)未満ということになる。
ホール素子2およびホール素子5は、S極によって誘起された最大値の半分より大きい信号を検知している(sin248°=−0.92;sin218°=−0.62)。
ホール素子3およびホール素子6は、弱い信号を送出し(sin188°=−0.14、sin158°=0.37)、一方、ホール素子4およびホール素子7は、磁石のN極によって誘起された最大値の半分より大きい信号を送出する(sin128°=0.79、sin98°=0.99)。
状態は、表2の位置18、すなわち、磁石の実際の位置に対しわずかに7°だけ位置ずれしている255°に関係している。
結果は、(−0.14+0.37)・1/(2cos(15°))=0.119、よって、0.119・180°/πは6.82°に対応する。
結果は、255°−6.82°=248.18°である。
計算誤差は0.18°である。
複数の素子の出力の補間はこのような誤差を削減するために役立つ。
ホール素子1、2、3、5、6、7のすべての信号が加算され、第1の平均信号、すなわち、所与の方向の余弦(cos(a)=ΣU)になる。
右の4分の1の部分19におけるホール素子2、5、1の合計信号から、左の4分の1の部分20におけるホール素子6、3、7の合計信号を差し引くと、磁石4の方向に関係している正弦信号(sin(a)=ΣUright−ΣUleft)が生じる。
角度は、arctan(sin(α)/cos(α))の結果として生じる。
この角度の計算は、上述されているように、デジタル化された出力がホール素子選択またはホール素子ペア選択のための基準となり得る粗い角度推定のため使用され得る。
・ホール素子信号1、2(そして、ホール素子信号5、6とホール素子信号2、3とホール素子信号6、7)、かつ、ホール素子5(それぞれホール素子2とホール素子6とホール素子3)の信号との比較または組み合わせ
・隣接したホール素子ペア(ホール素子1、5とホール素子2、6とホール素子3、7とホール素子5、2とホール素子6、3)、または、1個ずつ(ホール素子1、6とホール素子5、3とホール素子2、7)または(ホール素子1、3とホール素子5、7)
・3個ずつ(ホール素子1、5、2とホール素子5、2、6とホール素子2、6、3とホール素子6、3、7)
・4個ずつ(ホール素子1、5、2、6とホール素子5、2、6、3とホール素子2、6、3、7)
がある。
4つの象限(19、20、21、22)は、指定された零角度方向に関する正弦信号および余弦信号を計算するため定義されてもよい。
象限19の中のホール素子1、2、5の検知された値の合計はUQ1であり、象限20の中のホール素子7、3、6の検知された値の合計はUQ2であり、象限21の中のホール素子23、26、24の検知された値の合計はUQ3であり、象限22の中のホール素子27、25、28の検知された値の合計はUQ4である。
正弦信号は、このとき、UQ1+UQ4−UQ2−UQ3によって定義され、余弦信号は、UQ3+UQ4−UQ1−UQ2によって定義される。
角度αは従来技術の方法によって計算されてもよい。
この方向で、粗い角度が45°に等しい場合、残りの細かい角度は零に近接する。
粗い角度は反復法によって取得されてもよい。
1番目のステップは、すべての象限の信号を比較し、Q1=00、Q2=01、Q3=10およびQ4=11の場合に、最上位2ビットD3D2に関して最小振幅をもつ象限のバイナリ符号を選定する。
この場合、ビットは00である。
2番目のステップでは、見出された象限の中の3個の素子のうち最小振幅をもつ素子が、ホール素子1、2、5(これらのホール素子は最下位2ビットD1D0(符号01、11、10)を与える)の比較によって見出される。
この場合、結果は下位2ビットに対して10である。
この場合、12個の要素が使用されるので、符号は最上位2ビットを減算することによって補正されるべきである。
(D3D2D1D0−D3D2)=P3P2P1P0 粗い位置のバイナリ表現
ここで、00102−002=00102は、2・30°−15°=45°に従って、(12個のうちの)位置2である。
ここで、象限Q1’ないしQ4’(29、30、31、32)は回転した座標系の内部にある。
この場合、
(U6+U2+U5+U1+U28)−(U7+U23+U26+U24+U27)=Usin≒Uα’
であり、但し、U(α’=15°)=Umaxであり、かつ、6ビット分解能(26=64ステップ)のA/D変換は、15°/64=0.234°の倍数のステップで5個の値を出力することができる。
2[sin(α+15°)+sin(α−15°)+sin(α+45°)+sin(α−45°)+sin(α+75°)+sin(α−75°)]=2[2cos(15°)・sin(α)+2cos(45°)・sin(α)+2cos(75°)・sin(α)]=4・sin(α)・(cos(15°)+cos(45°)+cos(75°))≒7.727sin(α)
を用いて計算され得、式中、αは見出された粗い位置での残りのミスアライメントであり(図18を参照のこと)、または、座標基準が15°回転されるならば、
2[sin(β)+sin(β+30°)+sin(β−30°)+sin(β+60°)+sin(β−60°)+sin(β+90°)+sin(β−90°)]=2[sin(β)+2cos(30°)・sin(β)+2cos(60°)・sin(β)+2cos(90°)・sin(β)]=4・sin(β)・(1/2+cos(30°)+cos(60°))≒7.746sin(β)である(図20を参照のこと)。
この場合、近似誤差は0.088°未満に削減され得る(図19を参照のこと)。
この場合も、正弦信号は細かい角度分解能を反映する位置のミスアライメントを表す。
一定半径に等間隔の角度で16個のセンサがあるとき、反復法は、粗い分解能δ/2=360°/32=11.25°で、一方の半分の中にある7または8個のセンサと、もう一方の半分の中にある7または8個のセンサとの分離に接近することを可能にする。
32個の可能なステップの理由は、センサ素子の中心を通るか、または、2個の隣接したセンサ素子の中心を通る分離軸を位置決めする機会によって与えられる。
最初に、零から90°回転された軸の右側の信号の合計が左側の信号の合計より大きい場合、角度は180°未満である(図22)。
切り替えユニット36は、センサ前部35の必要とされるセンサ素子を組み合わせる。
最上位ビットは0にセットされ、そうでなければ、最上位ビットは1にセットされる。
次に、ブロック38の停止条件に達しない場合、最上位から2番目のビットが円の下側半分の中の素子のすべての信号を円の上側半分の中の素子のすべての信号から減算することにより計算される(=余弦)。
正の信号は、90°未満または270°より大きい角度を示す(図23)。
この手順は、角度45°の軸の右側および左側のセンサ信号合計に対しても同様に行われ、最後に角度22.5°の角度の軸の右側および左側の信号を用いて行われる(図24および図25)。
これらの4回の信号評価は4ビット値Cを生じる。
ここでは、Cは01002=410である。
粗い角度の下限はC*δ、すなわち、ここでは、4・22.5°=90°であり、上限は(C+1)*δ、すなわち、ここでは、(4+1)・22.5°=112.5°である(図25)。
両方の値は、2つの組み合わせの対応する出力値をセットすることにより互いに比較される。
ここでは、90°は112.5°より96°により近接しているので、通常、90°配置がアドレス出力ユニット37に表された粗い値を得るために選ばれる。
粗い信号のさらなる制限のため、軸は、図26の場合のように、限界素子を直接的に通過することがある。
7個のホール素子信号および反対側の7個のホール素子信号だけを合計することにより、対応する角度は正弦101.25°であり、ここで、振幅は補正される必要がある。
ここでは、96°が101.25°に最も近接している。
代替的な粗い値C’は101.25°であり、(2*C+x)*δ/2°により計算される(代替的な構造からの反復近似+11.25°から。
細かい角度値は、残りの信号sin(5.25°)に比例する。
A/D変換器39により、Fは粗いLSBの細かい分解能であり、A/D変換器の分解能に依存する。
磁石の第2の半分の磁界を同様に使用することにより、この配置は、12個のセンサが一定の角距離15°で磁石の一方の半分より下だけに存在する場合と同じ結果を可能にする。
結果は近似誤差0.0214°(7.5°・π/180°と比較してsin7.5°)である。
ある角度(0°、60°、120°と、(120°)、180°、240°と、195°、255°、315°に一定角距離で編成されたホール素子によっても同じ結果を得ることが可能である。
この場合、磁石の第1の半分は3個のホール素子によって検知され、第2の半分は別の3個のホール素子によって検知され、2個の付加的なセンサが最初の2つの半分と直交する磁石の半分を検知する。
この場合、磁石の方向に対し最も接近した角距離をもつ素子が選択されるならば、8個のホール素子だけが残りのミスアライメント角度の0.03°近似誤差をもつ良好な線形性を実現するために必要とされる。
Claims (1)
- 単一の集積回路上の複数の磁界検知素子を使用して回転および角度位置を検知する非接触検知装置であって、
前記磁界検知素子のいくつかに対する相対的な磁気ターゲットの粗い方向を判定する手段と、
前記判定された粗い方向に依存して1個の磁界検知素子または複数の磁界検知素子の1つの組み合わせを選択する手段と、
前記磁気ターゲットの残りのミスアライメントを前記組み合わせの選択後に計算する手段とを備え、
前記複数の磁界検知素子が極座標に位置決めされ、少なくとも3個の磁界検知素子が少なくとも一方の半分の領域の中で等間隔の角度、かつ、磁石の回転中心であると考えられる中心から一定の半径にあり、
前記複数の磁界検知素子が、放射2π/Pに接近または類似した角距離で半径Rの全円周上に位置決めされているP個の磁界検知素子であり、
前記磁界検知素子の残りのミスアライメントを取得するために選択された磁界検知素子の出力信号の処理手段と、センサ信号コンパレータおよび半円の内部の磁石方向に対し最小信号をもつ磁界検知素子の物理的位置の符号化値を表す値をもつアドレス出力を有する最小信号振幅をもつセンサ出力のセレクタと、全円周機能を可能にするための磁気ターゲットのNS方向のコンパレータとを有し、
前記磁界検知素子が、ホール効果素子であり、
前記複数のホール効果素子が、2次元アレイの行および列に位置決めされ、
前記磁界検知素子が対称配置されたことによる円の中心を通る直交した軸の対として定義されるn=2*P個の粗い位置のうちの1つを計算する手段と、
前記磁界検知素子の4象限において、
Q1n=ΣSi 但し、α0ラジアンとπ/2+α0ラジアンの範囲内でi=int(n/2+1)から[P/4+int(n/2−1)]であり、
Q2n=ΣSi 但し、π/2+α0ラジアンとπ+α0ラジアンの範囲内でi=[P/4+int(n/2+1)]からP/2+int(n/2−1)であり、
Q3n=ΣSi 但し、π+α0ラジアンと3π/4+α0ラジアンの範囲内でi=[P/2+int(n/2+1)]から[3P/4+int(n/2−1)]であり、
Q4n=ΣSi 但し、3π/4+α0ラジアンと2π+α0ラジアンの範囲内でi=[3P/4+int(n/2+1)]からP+int(n/2−1)であり、
i>2P ならば、 i=i−2Pによって定義され、iが指定された対称軸を通る定義済みの零角度に関して前記磁界検知素子を反時計回りにカウントし、(Q3n+Q4n)−(Q1n+Q2n)がミスアライメント角度α0の余弦に近い値を表し、(Q1n+Q4n)−(Q2n+Q3n)≒sinαnである、出力信号Siを加算する手段と、
sが開始方向を示し、αxが、[(Q1s+Q4s)−(Q2s+Q3s)]/[(Q3s+Q4s)−(Q1s+Q2s)]の逆正接関数を実行する手段によって計算される未知初期角度を表すとき、近接位置cの計算が式n=int[(P/π)*αx(ラジアン)]によって行われる手段と、
αcがトラッキングの残りのミスアライメントを表し、fが1次近似に対する計算誤差を表すとき、分解能Id(n)=log2(n)=log10(n)/log10(2)をもつデジタル出力の粗い分解能の部分C=n*π/P、および、sinαc=αc+fによって定義される細かい分解の部分を有する結果として得られる検知された角度を与える手段と、
細かい分解能の部分のA/D変換とをさらに有していることを特徴とする非接触検知装置。
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