JP5595785B2 - 着脱容易な蓋体を備えた容器 - Google Patents
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Description
たとえば、詰め替え用の芳香剤を内部に収納する芳香剤容器では、載置台の外周面に縦溝と横溝からなる鉤形溝を設け、カバーの内面に設けた嵌合用突起を縦溝に挿入した後、カバーを回転させて載置台とカバーを取着するプラスチック製容器(例えば、特許文献1参照)や、容器本体の内部に上方に垂直に延びるガイド壁と、蓋体の内部に下方に向けて垂直に延びるストレート部がねじによって嵌合され、蓋体を回動して開放度を調節可能とした容器(例えば、特許文献2参照)が、従来より知られている
また、上記特許文献2記載の容器は、係合機構が入り組んだ複雑な内部構造でコストが高くなるとともに、蓋体を着脱するには、ねじを最後まで回しきらねばならないため着脱に時間がかかった。
上記特許文献3記載の容器は、簡単な構造ではあるが、容器本体および蓋体の外方に開閉片を突出していて、外径の大きなものとなって不便であるとともに外観もよくない。
しかも弾性部材の働きにより横リブと凹溝との係合は簡単には外れないから、本発明の容器を落とした程度では、容器本体と蓋体が分離することはない。
また、蓋体は容器本体に嵌入され、容器本体より外方に突出することはないから全体形状がコンパクトであるとともに、外観もすっきりと優れたものになる。
さらに、着脱機構は構造が簡単で蓋体は一体に形成されているので、部品点数も少なく製造が容易であり、コストを低く抑えることができる。
また、摘み部を複数設け、対向する複数の凹溝のそれぞれに係合するようにすれば、一方の指かけ部に親指を挿入し、他方の指かけ部に他の指を挿入して、互いに指を近づけるように内方に力を加えて引き上げれば、速やかに蓋体を容器本体から取り外すことができる。
容器本体Aの頂部を形成する頂壁1から、開口部のある下方に向けてやや広がるように略直方体の側面形状をなす周壁2が形成されており、周壁2の一辺の下端部3近くには、開口部を閉鎖する蓋体Bに係合する凹溝4が設けられている。
なお、本実施例では下方に開口部を設けているが、上方に開口部を設けてもよいし、容器本体Aの形状については、内容物Cを取り出すことができる開口部を設けることができさえすれば、本実施例に限定されず自由に設計することができる。
筒状枠部5の下端には、フランジ部9が容器本体Aの周壁2の下端部3に接するように形成され、筒状枠部5の外周面には容器本体Aの開口部と所定の嵌めあい強さが得られるように上下方向に突条をなす嵌合リブ10が設けられている。
筒状枠部5の内側には、開口部を覆うように蓋板6が設けられ、蓋板6との連結部より上部の筒状枠部5の内周面には、内方に突出して上下方向に延びる縦リブ11が所要数設けられている。
摘み部8は、蓋板6と同一平面上で相対移動が可能となるように、蓋板6との間に所定の間隙を有して弾性部材7に一体に連設されており、蓋体Bは全体として合成樹脂等により一体成形されている。
なお、本実施例の容器は平面視で略長方形であり開口部の形状も略長方形であるが、前述したとおり、本発明の容器はこれに限定されず自由な形状に設計することが可能であるから、蓋体Bの外形形状をどのようにし、摘み部8をどのように配置するかについても、本実施例に限定されず自由に設計することが可能である。
指かけ部16の内方側縁は立ち上がり壁15の内面と一致して、横リブ14と凹溝4との係合を解除すべく力を加えるときに指と接する面を形成する。
図1に示されるように、本実施例の容器に内容物Cが収納されている状態では、摘み部8が弾性部材7により外方に付勢されており、摘み部8の横リブ14が容器本体Aの下部内面の凹溝4に嵌合して、蓋体Bが開口部を閉鎖している。
内容物Cは、適宜の手段により支持されるが、蓋体Bを補強するために筒状枠部5の内面に設けられた縦リブ11などで支持することも可能である。
同時に、指かけ部16の孔に挿入した指で摘み部8を引き上げると、蓋体Bは容易に容器本体Aから取り外すことができる。
摘み部8は、周囲に設けられた立ち上がり壁15と支持部12により補強されていると同時に、指かけ部16の内方側縁は立ち上がり壁15の内面と一致しているので、指と接する面が広くなり、指が痛くなるなどの違和感はない。
蓋体Bは、筒状枠部5の外周面に適度の嵌めあい強さで設けられた嵌合リブ10によってガイドされ、傾くこと無く開口部に嵌入されていき、フランジ部9が容器本体Aの下端部3に当接すると、横リブ14と凹溝4が嵌合位置に一致して、指を離せば摘み部8が外方に移動し、横リブ14が凹溝4に嵌合する。
なお、蓋体Bを嵌合位置に位置決めするためには、本実施例のようにフランジ部9を設けなくともよく、容器本体Aの周壁2内面に突起やリブなどを設けてもよい。
また、内容物Cを収納して蓋体Bを装着した後は、容器を落としたりしても、弾性部材7や摘み部8などの着脱機構は容器本体A内に収容され外部に突出していないので、外部から力が加わることはなく、弾性部材7が横リブ14と凹溝4との係合を保持し、蓋体Bが分離して内容物Cが飛び出すようなことはない。
蓋体Bが容器本体Aの開口部に嵌入して外方に突出することがないので、外観もすっきりとした優れたものとなる。
さらに、蓋体Bは簡単な構造で、全体が一体成形できるので、製造が容易でありコストを低く抑えることができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号に添字aを付し、相違点を中心に説明する
その他の構成は、第1実施例と同じである。
また、蓋体Baを容器本体Aaに取り付ける際にも、一方の指かけ部16aに親指を挿入し、他方の指かけ部16aに他の指を挿入して、互いに指を近づけるように力を加えれば、横リブ14a,14aを内方に後退させつつ蓋体Baを保持することができるので、蓋体Baを容器本体Aaに嵌入して装着することも容易となる。
その他の第1実施例の作用効果については、本実施例においても同様に発揮される。
また外観にも優れるので、人目に付きやすいところに置かれる芳香剤容器などに好適である。
B Ba 蓋体
C 内容物
1 頂壁
2 周壁
3 下端部
4 4a 凹溝
5 筒状枠部
6 蓋板
7 7a 弾性部材
8 8a 摘み部
9 フランジ部
10 嵌合リブ
11 縦リブ
12 12a 支持部
13 板部
14 14a 横リブ
15 立ち上がり壁
16 16a 指かけ部
Claims (3)
- 開口部が形成された容器本体と、開口部に着脱可能に取着された蓋体とからなる容器であって、
蓋体は、開口部の内側に嵌入する筒状枠部と、筒状枠部の内側に設けられた蓋板と、蓋板に弾性部材を介して相対移動可能に連設された摘み部とが一体に形成されており、
摘み部は、蓋板と同一面上で蓋板と相対移動を可能とする間隙を設けて連設されて弾性部材により外方に付勢され、容器本体内面の凹溝に嵌合可能に形成された横リブと、指を挿入する孔を有する指かけ部とが設けられ、
容器本体の下端部内方側および摘み部の横リブ上部にテーパー部を設けるとともに、筒状枠部の下端には、横リブと凹溝が嵌合位置に一致したとき、容器本体の周壁の下端部が当接するフランジ部を設けたことを特徴とする着脱容易な蓋体を備えた容器。 - 複数の摘み部が、容器本体の内面の対向する複数の凹溝のそれぞれに係合することを特徴とする請求項1記載の着脱容易な蓋体を備えた容器。
- 蓋体が一体成形されていることを特徴とする請求項1または2記載の着脱容易な蓋体を備えた容器。
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