JP5595434B2 - 情報処理サーバ、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
図12は、従来の電子マネーシステムを説明するための図である。
電子マネーカード92は、ユーザが所持しているICカードであり、内蔵するICチップにバリューの残高、ICチップを特定するICチップID、電子マネー番号などが記録されている。また、当該ICチップを内蔵した携帯電話などの携帯端末93も存在する。
このようにユーザ側のICチップでバリューを保持する方式はストアードバリュー型と呼ばれている。
非同期決済端末91は、電子マネーサーバ2に接続せずに、決済処理をユーザのICチップとの間でローカルに完結し、取引履歴をログデータとして記録しておく。
そして、非同期決済端末91は、後ほど、定期、又は不定期にログデータを一括して電子マネーサーバ2に送信する。
非同期決済端末91が「非同期」と呼ばれる所以は、電子マネーサーバ2に同期せずにローカルに決済処理を完結させる点にある。
この場合、ストアードバリュー型とサーバ管理型の双方の支払手段を同時に保有するユーザが増えると思われるため、このようなユーザの利便性を考慮した決済の仕組み作りが求められていた。
請求項2に記載の発明では、前記指定された決済金額より少なくとも前記不足金額だけ少ない金額を、前記第2の電子バリューの残高から減額する決済手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記第2の電子バリューの残高を少なくとも前記不足金額だけ増額し、かつ、当該増額後の第2の電子バリューの残高から前記不足分だけ減額する決済手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバを提供する。
請求項4に記載の発明では、前記第1の電子バリューの残高が前記不足金額以上であると判定された場合に、前記第2の電子バリューの残高から前記指定された決済金額を減額する第1の決済手段と、前記第2の電子バリューの残高を少なくとも前記不足金額だけ増額する第2の決済手段と、をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバを提供する。
請求項5に記載の発明では、前記第2の電子バリューの残高には閾値金額が設定されており、前記第2の電子バリューの残高から前記決済金額を減額した場合の残高が前記設定した閾値金額以下又は未満となる場合に、前記第2の電子バリューの残高から前記決済金額を減額した場合の残高と、前記設定した閾値金額との差額からなる不足金額が生じたと判断することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項6に記載の発明では、前記閾値金額が予め設定した条件に応じて変化することを特徴とする請求項5に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項7に記載の発明では、前記第2の電子バリューの残高に対して予め予約されている最も近い将来の自動引き落とし金額以上の金額を前記閾値金額とすることを特徴とする請求項6に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項8に記載の発明では、前記閾値金額を前記第2の電子バリューの残高と同額に設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項9に記載の発明では、前記第1の電子バリューには、第2の閾値金額が設定されており、当該残高から前記不足金額を減額した残高が前記第2の閾値金額以下又は未満となる場合、前記不足金額減額手段は、当該残高の減額後の残高が前記第2の閾値金額を下回らないように減額し、前記第1の電子バリューの減額額と前記不足金額との差額を前記第2の電子バリューの残高から減額することを特徴とする請求項5から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項10に記載の発明では、前記第1の電子バリューには、第2の閾値金額が設定されており、当該残高が前記第2の閾値金額に不足する場合、前記第2の電子バリューの残高から少なくとも当該不足分の金額を減額し、前記第1の電子バリューの残高に当該減額した金額を増額することを特徴とする請求項5から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理サーバを提供する。
請求項11に記載の発明では、第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理を実行する情報処理方法であって、前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得ステップと、前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額ステップ、から構成されたことを特徴とする情報処理方法を提供する。
請求項12に記載の発明では、第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理する機能をコンピュータで実現する情報処理プログラムであって、前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得機能と、前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額機能、をコンピュータで実現する情報処理プログラムを提供する。
請求項13に記載の発明では、第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理する機能をコンピュータで実現する情報処理プログラムであって、前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得機能と、前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額機能、をコンピュータで実現する情報処理プログラムを記録した記録媒体を提供する。
携帯端末5(図1)は、携帯端末内部に端末側バリュー残高を記憶し、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高に対応づけられたサーバ側バリュー残高を記憶している。
決済の際には、携帯端末5は、決済端末6、あるいは、インターネット3を経由して電子マネーサーバ2に接続する。
電子マネーサーバ2は、決済に使用するバリュー残高の優先順位をサーバ側バリュー残高、端末側バリュー残高の順に設定している。
そして、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高で決済できる場合は、サーバ側バリュー残高で決済を行い、サーバ側バリュー残高で不足金額が生じる場合は、不足分を端末側バリュー残高から減額して補充する。
第2の実施の形態では、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高で不足金額が生じる場合は、不足分を端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高に移動した後、サーバ側バリュー残高で決済金額全額を決済する。
なお、実施の形態とは逆に、端末側バリュー残高、サーバ側バリュー残高の順に優先順位を設定することも可能である。
この場合、電子マネーサーバ2は、まず端末側バリュー残高で決済できる場合は、端末側バリュー残高で決済を行い、端末側バリュー残高で不足金額が生じる場合は、不足分をサーバ側バリュー残高から減額して補充する。
図1は、第1の実施の形態に係る電子マネーシステム1のネットワーク構成を説明するための図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーサーバ2、インターネット3、携帯端末5、決済端末6、非同期決済端末7、通信回線8、仮想店舗サーバ51などを用いて構成されている。
電子マネーサーバ2は、バリューによる貨幣価値の移動を管理するサーバである。ここで、バリューとは、貨幣価値に対応させた電子情報であり、電子マネーシステム1は、バリューの残高(以下、バリュー残高)を増減することにより貨幣価値を移動させる。
そして、電子マネーシステム1の事業体は、バリューの移動に対応させて実際の貨幣を移動させることによりバリューと実際の貨幣の移動を対応させる。
このように、電子マネーシステム1では、サーバ側バリュー残高によるサーバ管理型システムと端末側バリュー残高によるストアードバリュー型システムが混在している。
そして、電子マネーサーバ2は、決済端末6や仮想店舗サーバ51から決済要求を受け付けると、まずサーバ側バリュー残高で決済し、不足金額が生じる場合は、不足分を携帯端末5の端末側バリュー残高から決済する。
携帯端末5は、汎用ICチップ25を内蔵しており、これに端末側バリュー残高を記憶している。
決済端末6は、携帯端末5と近距離無線通信を行うと共に通信回線8を介して電子マネーサーバ2とも通信し、電子マネーサーバ2に決済金額などの情報を送信したり、電子マネーサーバ2と携帯端末5の通信を中継したりする。決済端末6は、携帯端末5を用いた決済時にリアルタイムで電子マネーサーバ2とオンライン通信する同期決済端末である。
決済端末6は、コンビニエンスストアなどのリアル店舗(不動産店舗などで物理的に営業している店舗)の会計カウンタや自動販売機などに設置されている。
通信回線8は、電子マネーサーバ2と決済端末6を接続する回線である。通信回線8として専用回線を用いることもできるし、インターネット3などの汎用の回線を用いてもよい。
非同期決済端末7は、携帯端末5と近距離無線通信を行って、端末側バリュー残高により決済を行う。非同期決済端末7は、通常は電子マネーサーバ2と接続しておらず(そのため、サーバ側バリュー残高によるリアルタイムの決済ができない)、携帯端末5との決済内容をとりあえずログデータとして記憶しておく。
電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高に関しては決済端末6や非同期決済端末7でのログデータによって資金移動を管理する。
仮想店舗サーバ51は、インターネット3上で商品やサービスの販売を行っている仮想店舗のサーバである。
仮想店舗サーバ51は、インターネット3を介して携帯端末5又は他のユーザ端末(図示せず)からアクセスを受け付けて商取引を行う。
仮想店舗サーバ51は、決済を電子マネーサーバ2に依頼し、決済は、インターネット3を媒体として電子マネーサーバ2と携帯端末5の間で行われる。
携帯端末5は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入力部14、出力部15、通信制御部16、近距離通信制御部17、記憶部18、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25などがバスライン19によって接続している。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、携帯端末5が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
入力部14は、外部からの情報を入力する機能部であって、液晶ディスプレイ上に設置されたタッチパネル、音声を入力するマイクロフォン、被写体を撮影するカメラなどを備えている。ユーザは、液晶ディスプレイ上の表示に対応してタッチパネルにタッチすることにより情報を入力することができる。
通信制御部16は、携帯電話網の基地局アンテナと無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5をインターネット3や電話回線に接続する。携帯端末5は、通信制御部16を介してインターネット3経由で仮想店舗サーバ51や電子マネーサーバ2と通信することができる。
近距離通信制御部17は、決済端末6や非同期決済端末7のリーダライタと近距離無線通信するためのアンテナを備えており、契約者情報ICチップ21や汎用ICチップ25を決済端末6や非同期決済端末7に接続する。契約者情報ICチップ21や汎用ICチップ25は、近距離通信制御部17を介して決済端末6と通信する他、携帯端末5、決済端末6及び通信回線8を経由して電子マネーサーバ2と通信することができる。
契約者情報ICチップ21は、CPU、RAM、ROMなどによって構成され、各種プログラムに従って情報処理を行う情報処理部22と不発性のメモリで構成された記憶部23を備えている。
電話契約者情報には、電話番号を特定するID情報が含まれており、契約者情報ICチップ21が装着された携帯端末5は、当該電話番号によって機能する携帯端末となる。
電子マネーアプリケーションプログラムは、バリューによる決済を支援するプログラムであって、RAM13上に展開され、CPU11によって実行される。
このように契約者情報ICチップ21は、契約者情報のほか電子マネーアプリケーションプログラムを記憶しているため、ユーザが携帯端末5を新機種に買い換えたときなどは契約者情報ICチップ21を新規の携帯端末5に装着することにより、電話番号のほか、バリューによるサービスを同じサーバ側電子マネー番号で引き続き利用することができる。
この他に、記憶部23には、電子マネーサーバ2が契約者情報ICチップ21を認証するための認証データを記憶することもできる。
汎用ICチップ25は、CPU、RAM、ROMなどによって構成され、各種プログラムに従って情報を行う情報処理部26と不発性のメモリで構成された記憶部27を備えている。
記憶部27には、端末側電子マネー番号と端末側バリュー残高、図示しないが、情報処理部26によって端末側バリュー残高を操作するためのバリュー操作プログラム、及び電子マネーサーバ2が汎用ICチップ25を認証する認証データなどが記憶されている。
端末側電子マネー番号は、電子マネーサーバ2が端末側バリュー残高を何れのユーザのものであるかを識別するための口座番号である。
電子マネーアプリケーションプログラムを実行すると携帯端末5に電子マネーアプリケーション29が形成される。
電子マネーアプリケーション29は、仮想店舗での決済の場合はインターネット3を介して電子マネーサーバ2と通信する。
決済端末6を備えたリアル店舗での決済の場合は、近距離通信制御部17は、決済端末6と通信すると共に決済端末6を介して電子マネーサーバ2と通信する。
非同期決済端末7を備えたリアル店舗での決済の場合は、近距離通信制御部17は、非同期決済端末7と通信する。
また、電子マネーアプリケーション29は、契約者情報ICチップ21や汎用ICチップ25にアクセスすることができる。
リアル店舗での決済の場合、近距離通信制御部17は、契約者情報ICチップ21からサーバ側電子マネー番号を読み出したり、汎用ICチップ25でバリュー操作プログラムを動作させて端末側バリュー残高を増減させたり端末側電子マネー番号を読み出したりすることができる。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35などがバスライン36によって接続している。
CPU31は、ROM32や記憶部35に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や電子マネーサーバ2全体の制御を行う。
本実施の形態では、決済端末6、非同期決済端末7、携帯端末5、仮想店舗サーバ51と通信しながらサーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高をリアルタイムで更新することによりバリューによる決済処理を行う。
なお、非同期決済端末7での決済に関しては、電子マネーサーバ2は、非同期決済端末7が端末側バリュー残高を更新したログデータを後ほど非同期決済端末7から受信して処理する。
RAM33は、読み書きが可能なメモリであって、CPU31が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
通信制御部34は、電子マネーサーバ2が通信回線8を介して決済端末6、非同期決済端末7、携帯端末5と通信したり、インターネット3を介して携帯端末5や仮想店舗サーバ51と通信する。
記憶部35は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU31がバリューによる決済処理を行うための電子マネー管理プログラムやその他のプログラム、ユーザのサーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高を管理するユーザDB(データベース)、加盟店のバリュー決済を管理する加盟店DB、各決済処理を記録したログデータを格納するログデータDBなどを記録している。
なお、この図4の例では、単一の電子マネーサーバ2を説明したが、この電子マネーサーバ2が、機能を分散することにより複数のサーバから構成されるようにしてもよい。
図5(a)は、ユーザDBの論理的な構成を説明するための図である。
本実施の形態では、サーバ側電子マネー番号用のユーザDBと端末側電子マネー番号用のユーザDBが別に形成されている。
携帯端末5では、契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25が着脱可能である。このため、これらチップの付け替えにより連携して決済処理するサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の組み合わせが変わる可能性がある。そこで、サーバ側電子マネー番号用のユーザDBと端末側電子マネー番号用のユーザDBを別に形成して、これらの対応付けは、携帯端末5に対する契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25の実装によるものとした。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。
項目「サーバ側電子マネー番号」は、サーバ側バリュー残高を他のユーザのサーバ側バリュー残高から識別するための口座番号である。
項目「サーバ側残高」は、項目「サーバ側電子マネー番号」で特定される口座のサーバ側バリュー残高である。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。このユーザIDは、1のユーザに対してサーバ側電子マネー番号用のユーザDBでのユーザIDと同一になる必要はない。
項目「端末側電子マネー番号」は、端末側バリュー残高を他のユーザの端末側バリュー残高から識別するための口座番号である。
以上の例では、ユーザDBがサーバ側電子マネー番号用と端末側電子マネー番号用で独立して形成されているため、連携するサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の組み合わせは、携帯端末5に物理的に実装されている契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25の組み合わせによって規定される。
加盟店DBは、「加盟店ID」、「決済端末ID」、「非同期決済端末ID」、その他の項目から構成されている。
項目「加盟店ID」は、電子マネーシステム1の電子マネーによる決済サービスを受ける事業者を特定する情報である。
項目「決済端末ID」は、当該加盟店の決済端末6を特定する情報である。
項目「非同期決済端末ID」は、当該加盟店の非同期決済端末7を特定する情報である。
なお、加盟店が仮想店舗の場合は、決済端末6や非同期決済端末7を有しないためこれら端末IDの代わりに、例えば、仮想店舗サーバ51のIPアドレスなど、仮想店舗サーバ51を特定する情報が用いられる。
決済端末6、非同期決済端末7、仮想店舗サーバ51は、接続する際に自己の決済端末IDなどを電子マネーサーバ2に通知する。これによって、電子マネーサーバ2は、資金移動に係る加盟店の加盟店IDを特定することができる。
また、加盟店で行われた商取引の決済金額は加盟店IDと対応づけてログデータに記録されるため、加盟店IDが加盟店にとっての口座番号として機能している。
決済端末6は、CPU41、ROM42、RAM43、入力部44、出力部45、リーダライタ46、記憶部47、通信制御部48がバスライン49によって接続している。
CPU41は、ROM42や記憶部47に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や決済端末6全体の制御を行う。
本実施の形態では、携帯端末5と電子マネーサーバ2の通信を仲介し、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高による決済処理を支援する。
RAM43は、読み書きが可能なメモリであって、CPU41が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
入力部44は、例えば、液晶ディスプレイ上に設置されたタッチパネルやキーボードなどの入力デバイスを備えており、決済金額の入力などを受け付ける。
出力部45は、タッチパネル入力用の画像を表示する液晶ディスプレイや決済時の効果音などの音声を出力するスピーカなどを備えている。
リーダライタ46は、内蔵しているアンテナによって携帯端末5と近距離無線通信を行う。
通信制御部48は、通信回線8を介して電子マネーサーバ2と決済端末6を接続する。この接続は、常時行われているが、決済処理の度に接続するようにしてもよい。
非同期決済端末7は、決済処理を携帯端末5の端末側バリュー残高によってローカルに完結し、定期、又は不定期に通信制御部48によって電子マネーサーバ2にログデータを送信する。
電子マネーサーバ2では、サーバ側バリュー残高の決済優先順位を端末側バリュー残高よりも高く設定しており、サーバ側バリュー残高で決済処理して不足金額が生じる場合は、不足金額を端末側バリュー残高で決済する。
以下の処理は、携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUと、決済端末6のCPU41と電子マネーサーバ2のCPU31が所定のプログラムに従って行うものである。
これは、ユーザがユーザIDやパスワードなどを入力して認証された後に起動するように構成することもできる。また、指紋などの生体個人認証を用いて、認証された後に起動するように構成してもよい。
電子マネーアプリケーション29は、起動するとロックを解除し、携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUが、決済端末6や非同期決済端末7からのポーリングを受け付けることができるようにする。
一方、決済端末6の側では店舗の担当者が商品のバーコードを読み取り機で読み取るなどして商品情報を入力し、決済端末6を起動する。この読み取った商品情報によって決済端末6は決済金額を取得する。
決済端末6は、起動すると携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUに対してポーリングを行う(ステップ5)。このポーリングは、サーバ側バリュー残高で決済する相手(契約者情報ICチップ21)が存在するか否かを確認する処理である。
この後、決済端末6が携帯端末5の契約者情報ICチップ21のCPUに認証データを要求して契約者情報ICチップ21を認証するように構成することもできる。
決済端末6は、携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUからレスポンスを受信すると、携帯端末の契約者情報ICチップ21のCPU5にサーバ側電子マネー番号を要求する(ステップ15)。
携帯端末5の契約者情報ICチップ21のCPUは、決済端末6から当該要求を受けると、契約者情報ICチップ21からサーバ側電子マネー番号を読み出して決済端末6に送信する(ステップ20)。
以降の処理は、携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUと電子マネーサーバ2の間で行われ、決済端末6は、リーダライタ46による近距離無線通信と通信回線8による通信によって、携帯端末5と電子マネーサーバ2の間の通信を中継する。
電子マネーサーバ2は、決済端末6からサーバ側電子マネー番号を受信すると、これをユーザDBで検索して、当該サーバ側電子マネー番号で特定されるサーバ側バリュー残高を取得する。
そして、電子マネーサーバ2は、当該サーバ側バリュー残高で決済可能な金額の全額を用いて決済金額を決済する(ステップ30)。この決済可能な金額は、サーバ側バリュー残高の全額であってもよいし、あるいは、サーバ側バリュー残高に最低残高として閾値が設定してある場合は、当該最低残高を除いた全額とすることもできる。
残高不足がない場合(ステップ35;N)、電子マネーサーバ2は、決済端末6に決済完了通知を送信して処理を終了する(ステップ100)。
残高不足がある場合(ステップ35;Y)、電子マネーサーバ2は、汎用ICチップ25をポーリングする(ステップ40)。このポーリングは端末側バリュー残高で決済する相手(汎用ICチップ25)が存在するか否かを確認する処理である。
携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUは、電子マネーサーバ2からポーリングを受けると電子マネーサーバ2にレスポンスを返す(ステップ45)。このレスポンスは、例えば、汎用ICチップ25のID情報を応答するなどして行われる。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUからレスポンスを受信すると、携帯端末5の汎用ICチップ25に端末側電子マネー番号を要求する(ステップ50)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUから端末側電子マネー番号を受信すると、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUに認証データを要求する(ステップ60)。
携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUは、電子マネーサーバ2から認証データの要求を受けると、汎用ICチップ25から認証データを読み取って電子マネーサーバ2に送信する(ステップ65)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUから認証データを受信すると、これを用いて汎用ICチップ25を認証する。なお、図に記載しないが、認証に失敗した場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUにその旨を通知して処理を終了する。
認証に成功すると、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUに端末側バリュー残高を要求する(ステップ70)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5から端末側バリュー残高を受信すると、当該残高が不足金額を決済するのに足りるか否かを判断する。
なお、端末側バリュー残高に最低残高の閾値が設定してある場合、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高のうち決済で使用できるバリューの残高が不足金額を決済するのに足りるか否かを判断する。
不足する場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUにエラー通知を送信すると共にステップ30で決済したサーバ側バリュー残高を決済前の残高に戻して決済処理を中止する。
携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUは、電子マネーサーバ2から端末側バリュー残高更新要求を受信し、汎用ICチップ25で端末側バリュー残高を不足金額だけ減額する端末側バリュー残高更新処理を行う(ステップ85)。
(方式1)端末側バリュー残高更新要求として上書き命令を送信する場合。
この場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUから受信した端末側バリュー残高に対して不足金額による減算を行い、減算後の残高を算出する。そして、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高更新要求として、当該算出後の残高に上書きする上書き命令を送信する。携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUは、当該上書き命令に従って端末側バリュー残高を上書きして更新する。
この場合、電子マネーサーバ2は、不足金額分だけ端末側バリュー残高を減算する減算命令を端末側バリュー残高更新要求として携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUに送信する。携帯端末5の汎用ICチップ25のCPUは、当該命令に従って端末側バリュー残高から不足金額を減算して端末側バリュー残高を更新する。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5の契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUから更新完了通知を受信すると、端末側バリュー残高によって決済処理が完了した旨を記録する(ステップ95)。
そして、電子マネーサーバ2は、決済端末6に決済完了通知を送信する(ステップ100)。
まず、ユーザは携帯端末5をインターネット3に接続し、仮想店舗サーバ51のウェブサイトにアクセスしてオンラインショッピングを行う。
そして、ユーザは、購入する商品(サービスでもよい)を決定し、仮想店舗サーバ51に通知する。この操作は、例えば、商品番号、購入個数をブラウザ上で設定するなどして行われる。
この通知により、携帯端末5から仮想店舗サーバ51に商品情報が送信される(ステップ120)。
電子マネーサーバ2は、仮想店舗サーバ51から決済金額情報を受信すると、電子マネーサーバ2は、携帯端末5をポーリングする(ステップ130)。このポーリングは図7のステップ5に対応するものである。
携帯端末5は、当該ポーリングに対して電子マネーサーバ2にレスポンスを送信する(ステップ135)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5からレスポンスを受信すると、携帯端末5にサーバ側電子マネー番号を要求する(ステップ140)。
携帯端末5は、当該要求を受信して、電子マネーサーバ2にサーバ側電子マネー番号を送信する(ステップ145)。
以下の処理は、図7のステップ30以降と同様である。但し、図8の例では決済端末6に代り、携帯端末5の電子マネーアプリケーション29が、契約者情報ICチップ21及び汎用ICチップ25のCPUと電子マネーサーバ2との間の通信を中継する。
図9(a)は、携帯端末5に装着した契約者情報ICチップ21にサーバ側電子マネー番号の他、端末側電子マネー番号と端末側バリュー残高を記憶した例である。
この例では、契約者情報ICチップ21を機種変更などで他の携帯端末5に付け替えると、サーバ側電子マネー番号のみならず、端末側電子マネー番号と端末側バリュー残高も他の携帯端末5に一体的に移すことができる。
なお、この場合、サーバ側電子マネー番号と端末側電子マネー番号が分離して他の携帯端末5に移動することはないので、サーバ側電子マネー番号と端末側電子マネー番号を一つの電子マネー番号に統合することが可能である。
電子マネーサーバ2は、例えば、サーバ側バリュー残高で決済した場合には電子マネー番号にフラグを立て、端末側バリュー残高で決済した場合に電子マネー番号にフラグを立てないようにしてログデータを記録することにより、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の何れの口座から決済したかを区別することができる。
この図9(b)の例では、電子マネーアプリケーションプログラムは、汎用ICチップ25の記憶部27又は記憶部18に記憶されている。
このように電子マネーによる決済機能を汎用ICチップ25に形成すると、これを他の携帯端末5に付け替えることにより、携帯端末5の契約者情報ICチップ21を取り付けたまま(即ち、携帯端末5の契約者情報を変更せずに)、バリューによる決済機能を他の携帯端末5に移動することができる。
なお、サーバ側電子マネー番号と端末側電子マネー番号を一つの電子マネー番号に統合することが可能である点は、図9(a)の場合と同様である。
図の例では、汎用ICチップ25にサーバ側電子マネー番号、端末側電子マネー番号、及び端末側バリュー残高を設定しているが、これらは契約者情報ICチップ21に形成してもよい。
実施の形態では、携帯端末5は、自らが有する近距離通信制御部17によって決済端末6や非同期決済端末7のリーダライタ46と近距離無線通信を行うが、この例では、携帯端末5は、汎用ICチップ25の有する近距離無線通信機能によって決済端末6や非同期決済端末7と近距離無線通信できる。
実施の形態では、携帯端末5を用いたが電子マネーカード4を用いることも可能である。なお、上記実施の形態で説明した携帯端末5及びこの電子マネーカード4は、共に汎用ICチップ25が内蔵されているので、両者を合わせて貨幣端末と呼ぶこともできる。
電子マネーカード4は、汎用ICチップ25を内蔵したICカードであり、決済端末6や非同期決済端末7との近距離無線通信機能を備えている。なお、汎用ICチップ25は、リーダライタ46からの電波によって発電し、駆動する。
電子マネーカード4は、サーバ側電子マネー番号、端末側電子マネー番号、及び端末側バリュー残高を記憶している。また、図9(a)(b)で説明したように、サーバ側電子マネー番号と端末側電子マネー番号を単一の電子マネー番号に統合してもよい。
リアル店舗の決済端末6を用いる場合、電子マネーサーバ2は、決済端末6を介して電子マネーカード4と通信する。
電子マネーカード4は、リーダライタを介してユーザ端末53と近距離無線通信し、仮想店舗サーバ51と電子マネーサーバ2は、ユーザ端末53を介して電子マネーカード4と通信することができる。
なお、ユーザ端末53自体がリーダライタ機能を備えていれば、リーダライタを介さずに、直接電子マネーカード4と近距離無線通信を行うことができる。
以上のように、電子マネーシステム1では、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高をリアルタイムで連携させることにより、サーバ側バリュー残高の不足を端末側バリュー残高で補助するという利便性をユーザに提供することができる。
なお、電子マネーシステム1において、サーバ側バリュー残高での決済を端末側バリュー残高での決済に優先させたのは、非同期決済端末7では端末側バリュー残高しか決済できないため、なるべく端末側バリュー残高を温存するためである。
第2の実施の形態では、サーバ側バリュー残高で決済処理に不足金額が生じる場合、端末側バリュー残高をサーバ側バリュー残高に移動してサーバ側バリュー残高を増額し、そして、決済金額の全額をサーバ側バリュー残高で決済する。
電子マネーシステム1の構成は、第1の実施の形態と同じである。
図7と同じステップには同じステップ番号を付し、説明を簡略化、又は省略する。
ステップ5〜ステップ25は、図7と同じである。
サーバ側バリュー残高が不足しない場合(ステップ35;N)、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高で決済処理して(ステップ225)、決済端末6に決済完了通知を送信し(ステップ100)、処理を終了する。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5から更新完了通知を受信すると、サーバ側バリュー残高に端末側バリュー残高から減額した金額、即ち不足金額を加算することにより、サーバ側バリュー残高への不足金額の補充処理を行う(ステップ220)。
そして、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高で決済金額全額分をまとめて決済処理して(ステップ225)、決済端末6に決済完了通知を送信し(ステップ100)、処理を終了する。
なお、サーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高などのバリュー残高を増額する処理はチャージと呼ばれる。
本実施の形態では、まず、端末側バリュー残高を不足金額分だけ減額して、当該減額分をサーバ側バリュー残高にチャージした後、即ち、端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高に不足金額を移動した後、決済した。
これは一例であって、例えば、まず、サーバ側バリュー残高で決済してサーバ側バリュー残高をマイナスとした後、端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高にマイナス分を移動してもよい。
こうすることで、一時的にサーバ側バリュー残高がマイナスとなっても、直後にプラスに戻るため与信(貸付)という取り扱いをする必要がなくなる。
(変形例1)
上の実施の形態では、決済金額をサーバ側バリュー残高から優先的に決済して不足金が生じる場合に端末側バリュー残高で不足分を決済した。
これに対し、本変形例では、端末側バリュー残高から優先的に決済し、不足分をサーバ側バリュー残高で決済する。
この例は、例えば、親が子供の小遣いを管理する場合に用いることができる。即ち、子供に携帯端末5を持たせ、携帯端末5に小遣いを端末側バリュー残高として記憶する。
そして、通常は、端末側バリュー残高から優先に決済させ、資金不足が生じた場合に、不足分を親のサーバ側バリュー残高で決済する。
また、複数の子供にそれぞれ携帯端末5を持たせ、それら複数の端末側バリュー残高を親の単一のサーバ側バリュー残高に対応させることも可能である。この場合は、それぞれの携帯端末5に親のサーバ側電子マネー番号を登録しておく。
上の実施の形態でサーバ側バリュー残高(決済優先順位が高い方の電子マネー番号)に最低残高として閾値を設定し、当該最低残高を維持しながら不足金額を端末側バリュー残高で減額する場合について言及した。即ち、サーバ側バリュー残高から閾値を減じた残高が決済金額未満となる場合に決済金額が不足するものとした。
本変形例では、この閾値が予め設定した条件に応じて変化する。当該条件は、ユーザDBにおいてサーバ側電子マネー番号に対応づけて記憶され、電子マネーサーバ2は、決済の際にサーバ側バリュー残高と当該条件を比較して判断する。
例えば、サーバ側バリュー残高から公共料金の自動支払処理が予約されている場合、予約されている支払金額以上の値を閾値として設定する。
この設定は、電子マネーサーバ2が自動で行ってもよいし、ユーザが電子マネーサーバ2にアクセスして手動で行ってもよい。
また、この閾値をサーバ側バリュー残高と同額とすると、決済の優先度を端末側バリュー残高にしたのと同一の効果が得られる。
そして、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高の閾値をサーバ側バリュー残高の閾値よりも優先させる。
例えば、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高での不足金額を端末側バリュー残高から減額した場合に、当該最低残高を下回る場合、端末側バリュー残高を最低残高まで減額し、その不足分をサーバ側バリュー残高の最低残高を無効にしてサーバ側バリュー残高から減額する。
また、電子マネーサーバ2が、サーバ側バリュー残高(優先順位の高い方の電子マネー番号)で決済する際に、端末側バリュー残高(優先順位の低い方の電子マネー番号)を確認し、端末側バリュー残高が最低残高未満である場合に、サーバ側バリュー残高の少なくとも一部を端末側バリュー残高に移動して端末側バリュー残高を最低残高以上にするように構成することもできる。
この場合、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高から移動分の金額を減額し、当該金額を端末側バリュー残高に加算する端末側バリュー残高更新要求を携帯端末5に送信する。
(1)電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高を連携・併用して決済処理するため、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、当該残高に対応づけられ、携帯端末側で記憶した電子バリューの残高と、を併用して決済処理する情報処理サーバとして機能している。
(3)第2の実施の形態では、電子マネーサーバ2は、不足金額を端末側バリュー残高から減額し、サーバ側バリュー残高を不足金額だけ増額することにより、不足金額を端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高に移動すると共に、サーバ側バリュー残高で決済金額の全額を決済する。
(4)また、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高に最低残高の閾値を設定すると共に当該閾値までの金額で決済し、不足分を端末側バリュー残高で決済するように構成することもできる。
(6)更に、前記サーバ側で記憶した残高に前記閾値金額が設定されている場合、当該残高に対して予め予約されている自動引き落とし金額を前記閾値金額とすることができる。
(7)また、サーバ側バリュー残高の閾値を現在のサーバ側バリュー残高全額と設定すると、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高で決済せずに端末側バリュー残高から優先的に決済する。
この場合、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高から不足金額を減額すると残高が第2の閾値未満となる場合、端末側バリュー残高からの減額金額を、端末側バリュー残高の残高が第2の閾値未満とならない金額とし、これによる不足金額をサーバ側バリュー残高から減額するように構成することができる。
2 電子マネーサーバ
3 インターネット
4 電子マネーカード
5 携帯端末
6 決済端末
7 非同期決済端末
8 通信回線
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 出力部
16 通信制御部
17 近距離通信制御部
18 記憶部
19 バスライン
21 契約者情報ICチップ
22 情報処理部
23 記憶部
25 汎用ICチップ
26 情報処理部
27 記憶部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信制御部
35 記憶部
36 バスライン
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 入力部
45 出力部
46 リーダライタ
47 記憶部
48 通信制御部
49 バスライン
51 仮想店舗サーバ
53 ユーザ端末
91 非同期決済端末
92 電子マネーカード
93 携帯端末
Claims (13)
- 第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理を実行する情報処理サーバであって、
前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得手段と、
前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信する不足金額減額手段と、
を具備したことを特徴とする情報処理サーバ。 - 前記指定された決済金額より少なくとも前記不足金額だけ少ない金額を、前記第2の電子バリューの残高から減額する決済手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理サーバ。
- 前記第2の電子バリューの残高を少なくとも前記不足金額だけ増額し、かつ、当該増額後の第2の電子バリューの残高から前記不足分だけ減額する決済手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバ。
- 前記第1の電子バリューの残高が前記不足金額以上であると判定された場合に、前記第2の電子バリューの残高から前記指定された決済金額を減額する第1の決済手段と、
前記第2の電子バリューの残高を少なくとも前記不足金額だけ増額する第2の決済手段と、をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の情報処理サーバ。 - 前記第2の電子バリューの残高には閾値金額が設定されており、
前記第2の電子バリューの残高から前記決済金額を減額した場合の残高が前記設定した閾値金額以下又は未満となる場合に、前記第2の電子バリューの残高から前記決済金額を減額した場合の残高と、前記設定した閾値金額との差額からなる不足金額が生じたと判断することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の情報処理サーバ。 - 前記閾値金額が予め設定した条件に応じて変化することを特徴とする請求項5に記載の情報処理サーバ。
- 前記第2の電子バリューの残高に対して予め予約されている最も近い将来の自動引き落とし金額以上の金額を前記閾値金額とすることを特徴とする請求項6に記載の情報処理サーバ。
- 前記閾値金額を前記第2の電子バリューの残高と同額に設定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理サーバ。
- 前記第1の電子バリューには、第2の閾値金額が設定されており、当該残高から前記不足金額を減額した残高が前記第2の閾値金額以下又は未満となる場合、
前記不足金額減額手段は、当該残高の減額後の残高が前記第2の閾値金額を下回らないように減額し、
前記第1の電子バリューの減額額と前記不足金額との差額を前記第2の電子バリューの残高から減額することを特徴とする請求項5から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理サーバ。 - 前記第1の電子バリューには、第2の閾値金額が設定されており、当該残高が前記第2の閾値金額に不足する場合、前記第2の電子バリューの残高から少なくとも当該不足分の金額を減額し、前記第1の電子バリューの残高に当該減額した金額を増額することを特徴とする請求項5から請求項8までのうちの何れか1の請求項に記載の情報処理サーバ。
- 第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理を実行する情報処理方法であって、
前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得ステップと、
前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額ステップ、
から構成されたことを特徴とする情報処理方法。 - 第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理する機能をコンピュータで実現する情報処理プログラムであって、
前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得機能と、
前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額機能、
をコンピュータで実現する情報処理プログラム。 - 第1の電子バリューを記憶し所定の金額変更情報を用いて当該第1の電子バリューの残高を増減する機能を有する貨幣端末と接続して、指定された決済金額分の決済処理する機能をコンピュータで実現する情報処理プログラムであって、
前記貨幣端末から識別データを取得する識別データ取得機能と、
前記取得した識別データに対応付けてサーバ側の記憶手段に記憶している第2の電子バリューにより前記指定された決済金額を決済するときに不足金額が生じると判定された場合に、前記第1の電子バリューの残高を少なくとも当該不足金額分だけ減額させるための金額変更情報を生成し前記貨幣端末に送信して不足金額減額する不足金額減額機能、
をコンピュータで実現する情報処理プログラムを記録した記録媒体。
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