JP6813254B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、IC(integrated circuit)を備え、非接触で通信を行える非接触アンテナモジュールを備えることで、他の装置と非接触で通信を行うことが可能に構成された、所謂非接触型ICカードが普及している。このような非接触型ICカードを用いた非接触通信は、例えば、交通乗車券、電子マネー、IDカード、入退室管理などに用いられている。
非接触型ICカード内に記憶された情報は、例えば、リーダライタを介してPC(Personal Computer)やスマートフォン等の外部装置に読み込ませることで、当該外部装置を介してユーザに提示される。
特開2012−128652号公報
一方で、非接触型ICカード内に記憶された情報を、外部装置を介することなく、当該非接触型ICカード単体で、ユーザに提示可能とする仕組みが求められている。このような課題に対して、例えば、非接触型ICカードに、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)やタッチパネル等の入出力インタフェースを設けることで、当該非接触型ICカード内に記憶された情報を、当該入出力インタフェースを介してユーザに提示する手法が挙げられる。
しかしながら、非接触型ICカード程度の大きさの比較的小さな端末は、当該端末の大きさに比例して、入出力インタフェースを設けることが可能な領域が制限され、当該入出力インタフェースのサイズも制限される。
そこで、本開示では、入出力インタフェースのサイズが制限された状況下においても、より好適な態様で情報を提示することが可能な、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提案する。
本開示によれば、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付ける操作部と、前記操作部とは異なる領域に設けられ、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示する表示部と、
前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替え、前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替える制御部と、を備え、前記制御部は、選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御する、情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、前記操作部とは異なる領域に設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、プロセッサが、前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、を含む、情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、前記操作部とは異なる領域に設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、を実行させるプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、入出力インタフェースのサイズが制限された状況下においても、より好適な態様で情報を提示することが可能な、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムが提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成の一例を示した図である。 同実施形態に係るカード型端末の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るカード型端末の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るカード型端末による画面表示に係る制御の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るカード型端末における画面間の切替えに係る画面構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るカード型端末の機能構成の一例を示したブロック図である。 同実施形態に係るカード型端末の一連の動作の一例について示したフローチャートである。 実施例1−1に係る情報処理システムの動作の概要について説明するための説明図である。 実施例1−2に係る情報処理システムの動作の概要について説明するための説明図である。 階層情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。 階層情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。 実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。 実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。 実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。 変形例に係る操作部の構成の一例について説明するための説明図である。 変形例に係る操作部の構成の他の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係るカード型端末のハードウェア構成の一例を示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.概要
2.概略構成
3.表示制御
4.機能構成
5.処理
6.実施例
6.1.実施例1:カード型端末の使用形態の一例
6.1.1.実施例1−1:外部装置からの情報の取得及び当該情報の利用
6.1.2.実施例1−2:外部装置への情報の出力
6.2.実施例2:階層情報の提示方法の一例
6.3.実施例3:情報の提示方法の一例
7.変形例
8.ハードウェア構成
9.まとめ
<1.概要>
まず、図1を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの概略的な構成の一例を示した図である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システムは、カード型端末10と、リーダライタ80と、情報処理端末90とを含む。
カード型端末10は、NFCやRFID等の非接触近距離無線通信技術を用いた通信デバイスを備え、当該非接触近距離無線通信の通信経路を介した通信により、外部装置であるリーダライタ80と通信可能に構成されている。NFCやRFID等の非接触近距離無線通信技術を用いた通信デバイスの一例としては、NFCタグやNFCリーダライタが挙げられる。
NFCタグは、接続されたアンテナを介して、外部装置(例えば、リーダライタ80)からの高周波信号を受信し、受信した高周波信号を復号することでリーダライタ80から情報を取得する。また、NFCタグは、高周波信号を復号することで取得した情報に基づき負荷変調を制御することで、外部装置への応答に係る高周波信号を生成し、生成した高周波信号を、アンテナを介して当該外部装置に送信する。このような構成により、NFCタグは、外部装置との間の通信を確立し、所定の記憶装置に記憶され各種情報を当該外部装置に出力する。
NFCリーダライタは、例えば、高周波信号生成部、復調部、及びアンテナを備え、NFCなどにおけるリーダ/ライタ(または質問器)としての役目を果たす。
高周波信号生成部は、所定の制御部から伝達される、高周波信号の送信開始を示す高周波信号生成命令を受け、高周波信号生成命令に応じた高周波信号を生成する。また、高周波信号生成部は、例えば制御部から伝達される、高周波信号の送信停止を示す高周波信号送信停止命令を受け、高周波信号の生成を停止する。
復調部は、例えば、高周波信号生成部とアンテナとの間における電圧の振幅変化を包絡線検波し、検波した信号を2値化することによって、外部装置から送信される信号(より具体的には、例えば、負荷変調により送信される信号)を復調する。そして、復調部は、復調した応答信号(例えば、高周波信号に応じた処理に基づく応答を示す応答信号)を、外部装置(例えば、リーダライタ80)へ伝達する。なお、復調部における応答信号の復調手段は、上記に限られず、例えば、高周波信号生成部とアンテナとの間における電圧の位相変化を用いて応答信号を復調することもできる。
このような構成により、カード型端末10は、外部装置であるリーダライタ80との間で非接触近距離無線通信のネットワークn1を確立し、当該ネットワークn1を介してリーダライタ80との間で情報の送受信を行うことが可能となる。
リーダライタ80は、カード型端末10と同様に、非接触近距離無線通信技術を用いた通信デバイスを備え、当該非接触近距離無線通信の通信経路を介して、カード型端末10と通信可能に構成されている。
カード型端末10とリーダライタ80との間で送受信される情報の一例としては、クーポンや電子マネー等の所謂電子バリューや、各種認証情報等が挙げられる。
また、カード型端末10は、スマートフォンやPC等のような情報処理端末90との間で、無線のネットワークn2を介して通信可能に構成されている。無線のネットワークn
2の具体的な一例としては、Bluetooth(登録商標)規格のようなIEEE802.15規格に基づく通信や、Wi−Fi(登録商標)のようなIEEE802.11規格に基づく通信が挙げられる。に基づくネットワークが挙げられる。
このような構成により、カード型端末10は、例えば、ネットワークn2を介した情報処理端末90との通信により、当該情報処理端末90に記憶された各種情報(例えば、電子バリュー)を取得することが可能となる。なお、カード型端末10は、取得した各種情報を、例えば、自身に設けられたメモリやストレージ等の記憶部に記憶または保持してもよい。もちろん、カード型端末10は、ネットワークn2を介して情報処理端末90から取得した情報を、ネットワークn1を介してリーダライタ80に送信してもよい。
また、カード型端末10は、自身に設けられた記憶部に記憶された情報を、ネットワークn2を介して情報処理端末90に出力してもよい。具体的な一例として、カード型端末10は、リーダライタ80との間のネットワークn1を介した通信に伴う電子バリューの利用履歴を記憶部に記憶し、当該利用履歴を、ネットワークn2を介して情報処理端末90に出力してもよい。
以上のような構成により、カード型端末10は、例えば、リーダライタ80及び情報処理端末90のいずれか一方から情報を取得して保持し、当該情報を他方に転送するといった運用が可能となる。なお、カード型端末10と、リーダライタ80及び情報処理端末90それぞれとの間の通信を利用した、運用の一例については、別途実施例として後述する。
なお、カード型端末10が、各種機能を実現するための回路群は、ICチップとして集積されていてもよい。当該回路群の一例としては、カード型端末10が、ネットワークn1及びn2それぞれを介して外部装置と通信を行うための通信デバイスのうち、アンテナ以外の他の構成(回路群)や、操作部12及び表示部13の動作を制御するための構成(回路群)等が挙げられる。
このような構成により、本実施形態に係るカード型端末10は、筐体を所謂非接触型ICカードのようなカード状に構成し、そのサイズについても、非接触型ICカードと略等しいサイズに抑えることが可能となる。具体的な一例として、本実施形態に係るカード型端末10の筐体を、上面の短辺が約54.0mm、長辺が約85.6mmとなるようにサイズを制限することが可能であり、厚さについても約0.76mm〜1.6mm(即ち、非接触型ICカード1〜2枚分)に抑えることが可能となる。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、操作部12及び表示部13を備え、操作部12を介したユーザ操作に基づき、当該カード型端末10内に記憶または保持された情報を、表示部13を介してユーザに提示可能に構成されている。例えば、図1に示す例では、操作部12及び表示部13は、カード型端末10の上面に設けられている。
このように、カード型端末10のサイズを制限し、当該カード型端末10の上面に操作部12及び表示部13を設けることで、ユーザは、カード型端末10を片手で操作することが可能となる。この場合には、例えば、ユーザは、カード型端末10を片手で把持し、当該手の指(例えば、親指)により、当該カード型端末10の上面に設けられた操作部12を操作することとなる。
一方で、カード型端末10のサイズを、所謂非接触型ICカードと略等しいサイズに制限した場合には、所謂スマートフォン等に比べて筐体のサイズが小さくなり、操作部12や表示部13等の入出力インタフェースを設けることが可能な領域が制限される。
また、入出力インタフェースとして利用されるデバイスの中には、NFC等の非接触近距離無線通信のアンテナと近接することで、当該アンテナによる通信のため磁界の鎖交を阻害し、結果として、当該非接触近距離無線通信を阻害する要因となり得るものがある。
そのため、カード型端末10に入出力インタフェースを設ける場合には、非接触近距離無線通信を阻害しないようにアンテナとの間の位置関係を考慮して、制限された領域内に当該入出力インタフェースを設ける必要があり、そのサイズも制限される。
そこで、本開示では、入出力インタフェースのサイズが制限された状況下においても、ユーザが操作しやすく、かつ、当該ユーザに対して好適な態様で情報を提示することが可能なカード型端末10を提案する。そこで、以降では、本実施形態に係るカード型端末10について、さらに詳しく説明する。
<2.概略構成>
まず、図2を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の概略的な構成の一例について説明する。図2は、本実施形態に係るカード型端末10の概略的な構成の一例について説明するための説明図であり、カード型端末10の概略的な斜視図を示している。なお、図2では、カード状に形成されたカード型端末10の筐体の上面11の短尺方向をx方向、長尺方向をy方向、カード型端末10の厚さ方向をz方向としている。
図2において、参照符号L1は、カード型端末10の上面11の短辺の幅(即ち、x方向の幅)を示している。また、参照符号L2は、カード型端末10の上面11の長辺の幅(即ち、y方向の幅)を示している。また、参照符号L3は、カード型端末10の厚さ(即ち、z方向の幅)を示している。
前述したように、本実施形態に係るカード型端末10のサイズは、所謂非接触型ICカードと略等しいサイズに抑えられている。具体的な一例として、カード型端末10の上面11の短辺の幅L1は約54.0mm、長辺の幅L2は約85.6mmとなる。また、カード型端末10の厚さL3は、約0.76mm〜1.6mmとなり、当該厚さは、非接触型ICカード1〜2枚分に相当する。なお、上記に示したカード型端末10のサイズは、あくまで一例であり、必ずしも上記サイズに限定するものではないことは言うまでもない。
また、図2に示すように、本実施形態に係るカード型端末10は、操作部12と、表示部13と、報知部15と、第1通信部171と、第2通信部172とを含む。
第1通信部171は、図1に示すように、カード型端末10が、非接触近距離無線通信のネットワークn1を介してリーダライタ80と通信を行うための通信デバイスに相当し、特に図2では、当該通信デバイスのアンテナを模式的に示している。
同様に、第2通信部172は、図1に示すように、カード型端末10が、無線のネットワークn2を介して情報処理端末90と通信を行うための通信デバイスに相当し、特に図2では、当該通信デバイスのアンテナを模式的に示している。
図2に示すように、第1通信部171及び第2通信部172は、例えば、一部もしくは全体がカード型端末10の筐体内に内蔵されている。
表示部13は、カード型端末10が画面を表示することで、ユーザに対して情報を提示する出力デバイスにより構成され得る。表示部13は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの表示デバイスにより構成されていてもよい。
操作部12は、操作面に対して接触または近接する操作体(例えば、ユーザの指)を検出するセンサを複数含んで構成され得る。なお、以降では、当該センサを「近接センサ」と記載するが、当該近接センサは、前述したように操作体の接触を検出してもよいものとする。また、操作面とは、操作部12がユーザの操作を受け付けることが可能な領域を示しており、換言すると、操作部12に含まれるセンサが操作体の接触または近接を検知可能な領域に相当する。
操作部12は、近接センサにより、タップやスワイプ等のような、操作体によるカード型端末10に対するユーザ操作を受け付ける。具体的な一例として、操作部12は、近接センサにより検出された、操作面に対して接触または近接する操作体の当該操作面上の位置の変化を、スワイプ操作として受け付けてもよい。また、他の一例として、操作部12は、近接センサにより検出された、操作面上の一部に対する操作体の接触を、タップ操作として受け付けてもよい。
報知部15は、LED(Light-Emitting Diodes)等の発光部を含んで構成され得る。報知部15は、当該発光部の発光状態(もしくは、発光状態の変化)により所定の情報を報知する。具体的な一例として、報知部15は、点灯又は点滅のパターンにより、所定の情報を報知してもよい。また、他の一例として、報知部15は、発光される光の強度により、所定の情報を報知してもよい。また、報知部15は、発光される光の色により、所定の情報を報知してもよい。このように、報知部15は、発光部の発光状態に応じて、所定の情報を報知できれば、その方法は特に限定されない。
図2に示すように、操作部12、表示部13、及び報知部15は、カード型端末10の上面11上に設けられている。具体的には、表示部13は、情報を表示するための表示面が、上面11上に位置するように設けられている。また、操作部12は、操作面(即ち、操作体の接触または近接を検出する領域)が、上面11上に位置するように設けられている。即ち、操作部12の操作面は、ユーザが表示部13の表示面に対して正対した場合に、当該ユーザに対して正対するように設けられていることとなる。
なお、本実施形態に係るカード型端末10では、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とは、上面11上の互いに異なる領域に設けられている。換言すると、本実施形態に係るカード型端末10は、ユーザに対して情報を提示する領域(即ち、表示面)と、ユーザの操作を受け付ける領域(即ち、操作面)とが、上面11上の異なる領域に設けられていることとなる。
特に、表示部13を構成する液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(OLED)ディスプレイは、第1通信部171が、外部装置と非接触近距離無線通信を行うための磁界の鎖交を阻害する要因となり得る部品を使用している場合がある。また、本実施形態に係るカード型端末10は、スマートフォン等に比べてサイズが小さく形成され、特に厚さも薄いため、磁界の鎖交が阻害される事態を防止するためのシールド材を設けることが困難な場合が少なくない。
これに対して、図2に示すように、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とを、上面11上の互いに異なる領域に設けることで、表示部13と第1通信部171とを、互いに離間するように設けることが可能となる。これにより、表示部13に含まれる部品により、第1通信部171による通信のため磁界の鎖交が阻害される事態を防止することが可能となる。換言すると、表示部13と第1通信部171とが互いに離間するように設けられた構成とは、第1通信部171による通信のため磁界の鎖交が阻害されない位置関係で、表示部13と第1通信部171とが設けられた構成を示している。
また、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とを、上面11上の互いに異なる領域に設けることで、ユーザが操作を行っているときに、操作体により表示面が遮蔽されるといった事態を防止することが可能となる。特に、本実施形態に係るカード型端末10は、スマートフォンに比べてサイズが小さく制限されている。そのため、例えば、上面11の全面に表示部13の表示面を形成し、当該表示面上にタッチパネルとして操作部12を形成すると、ユーザが操作を行っているときに、表示面の大部分が操作体(例えば、指)により遮蔽されることとなる。
これに対して、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とを、上面11上の互いに異なる領域に設けた場合には、ユーザが操作を行っているときにおいても、操作体により表示面が遮蔽されるといった事態を防止することが可能となる。
次に、図3を参照して、操作部12及び報知部15の構成の詳細について説明する。図3は、本実施形態に係るカード型端末10の概略的な構成の一例について説明するための説明図であり、操作部12及び報知部15の詳細な構成について示している。なお、図3は、図2に示すカード型端末10を、上面11と正対するように、z方向の上方側から見た場合の構成の一例を示している。なお、以降の説明では、図3のy方向のうち上方向が、表示部13に表示される画面の上方向に相当するものとして説明する。即ち、図3は、表示部13に表示される画面の天地方向が正しくなる向きで、上面11と正対した場合における、カード型端末10の構成を示している。
図3に示すように、操作部12は、操作体の接触または近接を検知する近接センサ121が、上面11上における表示部13の表示面とは異なる領域に、弧状の軸に沿った方向P11に沿うように、当該方向P11に向けて配列されて構成される。このように、複数の近接センサ121が弧状の軸に沿った方向P11に向けて配列されることで、カード型端末10は、各近接センサ121の検出結果に基づき、操作面上における、当該弧状の軸に沿った方向P11に向けた操作体の位置の変化(即ち、当該方向P11に沿った操作体の位置の変化)を検出する。即ち、カード型端末10は、複数の近接センサ121それぞれの検出結果に基づき、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作(換言すると、当該方向P11に沿ったスワイプ操作)を認識することが可能である。
図3に示す例では、弧状の軸に沿った方向P11は、弧の中心P10が、上面11(換言すると、操作部12の操作面)をx方向に沿って左右に分割する軸P2に対して、右側に位置するように設定され、かつ、弧が当該中心P10に対して、左側に位置するように設定されている。
そのため、図3に示すように、ユーザが右手でカード型端末10を把持した状態において、当該右手の親指の可動方向に沿って弧状の軸に沿った方向P11が設定される。このような構成により、カード型端末10は、ユーザが右手で当該カード型端末10を把持した状態での当該右手の親指によるスワイプ操作を、弧状の軸に沿った方向P11に向けて配列された複数の近接センサ121により検知することが可能となる。なお、操作部12を、軸P2に対して左右反対の向きとなるように設けることで、ユーザが左手で操作できるようにカード型端末10を構成してもよいことは言うまでもない。また、各近接センサ121を設ける位置は、想定するユーザの手の大きさに応じて適宜調整してもよい。また、中心P10は、必ずしも上面11上に位置していなくてもよい。
また、図3に示す例では、弧状の軸に沿った方向P11に向けて配列された複数の近接センサ121のうち、参照符号123及び125で示された近接センサについては、当該近接センサに対するタップ操作を、カード型端末10が認識可能に構成されている。なお、近接センサ123及び125に対してタップ操作が行われた場合の制御については、表示部13への画面の表示制御の一例と共に別途後述する。
報知部15は、複数の発光部(例えば、LED)が、複数の近接センサ121と同様に、弧状の軸に沿った方向P11に向けて配列されて構成される。報知部15を構成する複数の発光部それぞれは、例えば、操作部12を構成する複数の近接センサ121のいずれかに対応付けられており、対応する近接センサ121が操作体を検出した場合に、点灯または点滅するように構成されている。このような構成により、カード型端末10は、例えば、操作部12により、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作が検出された場合に、当該スワイプ操作に追随するように、報知部15の各発光部を点灯または点滅させることが可能となる。これにより、ユーザは、報知部15を構成する各発光部の点灯または点滅により、操作部12に対して行った操作が受け付けられたか否かを、直感的に確認することが可能となる。
以上、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の概略的な構成について説明した。上記に説明したように、本実施形態に係るカード型端末10は、上面11上において、表示部13とは異なる領域に、弧状の軸に沿った方向P11に向けて近接センサ121が配置されるように、操作部12が設けられている。このような構成により、カード型端末10は、操作部12の操作面に対する、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作を検知することが可能となる。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とを、上面11上の互いに異なる領域に設けることで、図2に示すように、表示部13と第1通信部171とを、互いに離間するように設けることが可能となる。なお、図2に示す、第1通信部171及び第2通信部172の位置はあくまで一例であり、表示部13と第1通信部171とを、互いに離間するように設けることが可能であれば、第1通信部171及び第2通信部172を設ける位置は特に限定されない。具体的な一例として、第1通信部171を構成するアンテナ線を、上面11の端部に沿って設け、表示部13の表示面を上面11の中央寄りに設けることで、表示部13と第1通信部171とを離間させてもよい。
なお、図2及び図3に示すように操作部12及び表示部13を設けることが可能であれば、上記にカード型端末10として説明した情報処理装置は、必ずしもカード型の端末に限定されないことは言うまでもない。即ち、上記にカード型端末10として説明した情報処理装置は、例えば、ユーザが片手で把持できる程度の大きさに構成され、かつ、上述した操作部12及び表示部13を設けることが可能であれば、当該情報処理装置の筐体の形状は特に限定されない。また、当該情報処理装置は、所謂、ウェアラブル端末として構成されていてもよい。
<3.表示制御>
次に、本実施形態に係るカード型端末10が、表示部13に画面を表示することで、ユーザに対して情報を提示する制御の一例について説明する。まず、図4を参照して、本実施形態に係るカード型端末10による、表示部13への画面の表示に係る制御の一例について説明する。図4は、本実施形態に係るカード型端末10による画面表示に係る制御の一例について説明するための説明図である。
本実施形態に係るカード型端末10は、ユーザに対して提示する情報を複数の項目に分類し、分類された項目ごとに、当該項目に含まれる情報を表示するための画面を設けている。例えば、図4に示す参照符号v11、v21、及びv31は、カード型端末10の表示部13に表示される画面の一例を示しており、それぞれが異なる項目に対応する情報を表示するための画面に相当する。なお、各画面に表示された各項目対応する情報が、「表示項目」の一例に相当する。
本実施形態に係るカード型端末10は、分類された各項目に対応する画面(例えば、画面v11、v21、及びv31)のうちいずれかを表示部13に表示させる。そして、カード型端末10は、操作部12に対するスワイプ操作を検出すると、当該スワイプ操作に連動するように、表示部13に表示された画面を、他の項目に対応する画面に切替える。
具体的には、カード型端末10は、表示部13に表示された画面を、スワイプ操作の操作方向に向けてスクロールさせるようにフェードアウトさせる。また、カード型端末10は、フェードアウトする画面に追随するように、他の項目に対応する画面を同様の操作方向に向けてスクロールさせるようにフェードインさせる。これにより、表示部13に表示された画面が、スワイプ操作に連動するように切替えられる。
なお、このとき、カード型端末10は、表示部13に表示された画面の切替え動作を、検出したスワイプ操作に同期させてもよい。もちろん、カード型端末10は、スワイプ操作と画面の切替えに係る動作とが連動していれば、必ずしも、当該スワイプ操作と画面の切替えに係る動作とが完全に同期させなくてもよいことは言うまでもない。
また、カード型端末10は、操作部12に対するスワイプ操作を検出すると、当該スワイプ操作に追随するように、報知部15の各発光部を点灯または点滅させる。これにより、ユーザは、報知部15を構成する各発光部の点灯または点滅により、操作部12に対して行った操作が受け付けられたか否かを、直感的に確認することが可能となる。
また、カード型端末10は、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、そのとき表示部13に表示されている項目が選択されたものと認識し、当該項目に関する詳細情報を表示する。このとき、カード型端末10は、各項目に分類された各種情報が所謂木構造を形成するように当該各種情報を複数の階層に区分し、当該階層ごとに、区分された各種情報のいずれかに対応する画面を表示部13に表示させる。
例えば、図5は、本実施形態に係るカード型端末10における画面間の切替えに係る画面構成の一例について説明するための説明図であり、各項目に分類された各種情報を複数の階層に区分して各画面を対応付けた場合の一例を示している。
例えば、図5に示す例では、画面v11、v21、v31、及びv41に示すように、各種情報は、まず、「Money(電子マネー)」、「Point(ポイント)」、「Setting(設定)」、「ID(所有者情報)」の複数の項目に分類されている。参照符号g11は、画面v11、v21、v31、及びv41が含まれる階層を示している。なお、図5に示す例では、階層g11は、複数の階層のうち最上層に相当する。即ち、階層g11に区分された、画面v11、v21、v31、及びv41が示す各項目は、ユーザに対して提示する情報を複数に分類する場合の、より広い概念に基づく分類を示している。
また、参照符号v121、v122、及びv13は、画面v11に対応付けられた「Money」を示す項目に分類された各種情報が対応付けられた画面を示している。
具体的には、図5に示す例では、画面v11に対応付けられた「Money」を示す項目に含まれる各種情報は、例えば、電子マネーの種別ごとに「Money A」と「Money B」と複数の項目にさらに分類されている。なお、画面v121は、「Money A」を示す項目に対応付けられた画面であり、画面v122は、「Money B」を示す項目が対応付けられた画面を示している。また、参照符号g12は、画面v11に対応付けられた「Money」を示す項目の下位の階層のうち、当該「Money」を示す項目の直下の階層に相当する。即ち、所定の項目の下位の階層は、当該所定の項目をさらに詳細に区分する分類を示している。また、所定の項目の上位の階層は、当該所定の項目をより広い概念に基づき区分する分類を示している。
また、画面v13は、「Money A」で示された電子マネーに関連する情報、即ち、「Money A」に分類された各種情報のうち、「Money A」の使用履歴を示す「Money A log」の項目が対応付けられた画面を示している。
即ち、カード型端末10は、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、表示部13に表示された画面が示す項目の、直下の階層が選択されたものと認識し、当該階層に含まれる項目のうち、いずれかの項目に対応する画面を表示部13に表示させる。
具体的な一例として、階層g11が選択された状態(例えば、初期状態)において、カード型端末10は、操作部12に対するスワイプ操作を受け付けると、表示部13に表示させる画面を、画面v11、v21、v31、及びv41の間で切替える。
また、画面v11が表示部13に表示されている状態で、カード型端末10は、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、選択された階層g11を、当該画面v11に対応する「Money」が示す項目の直下の階層g12に切替える。そして、カード型端末10は、新たに選択された階層g12に区分された各項目対応する画面v121及びv122のうち、いずれかの項目に対応する画面を表示部13に表示させる。例えば、図5に示す例では、カード型端末10は、画面v11が表示部13に表示されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、「Money A」に対応する画面v121を表示部13に表示させている。
また、階層g12が選択された状態において、カード型端末10は、操作部12に対するスワイプ操作を受け付けると、表示部13に表示させる画面を、当該階層g12に含まれる各項目に対応した画面v121及びv122の間で切替える。
同様に、画面v121が表示部13に表示されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、カード型端末10は、選択された階層g12を、当該画面v121に対応する項目の直下の階層g13に切替える。そして、カード型端末10は、当該階層g13に区分された各項目に対応する画面のうち、いずれかの画面を表示させる。図5に示す例では、カード型端末10は、画面v121が表示部13に表示されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作を検出すると、「Money A log」に対応する画面v13を表示部13に表示させている。
一方で、カード型端末10は、近接センサ125に対するタップ操作を検出すると、表示部13に表示された画面が示す項目の、直上の項目が選択されたものと認識し、当該直上の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。また、このとき、カード型端末10は、選択された階層を、当該直上の項目が区分された階層に切替える。
例えば、画面v13が表示部13に表示されている状態で、近接センサ125に対するタップ操作を検出すると、カード型端末10は、画面v13の直上の項目が選択されたものと認識し、当該直上の項目に対応する画面v121を表示部13に表示させる。また、このとき、カード型端末10は、選択された階層g13を、表示部13に表示された画面v121に対応する項目が区分された階層g12に切替える。
同様に、画面v121が表示部13に表示されている状態で、近接センサ125に対するタップ操作を検出すると、カード型端末10は、画面v121の直上の項目が選択されたものと認識し、当該直上の項目に対応する画面v11を表示部13に表示させる。また、このとき、カード型端末10は、選択された階層g12を、表示部13に表示された画面v11に対応する項目が区分された階層g11に切替える。
以上のように、本実施形態に係るカード型端末10は、近接センサ123または125に対するタップ操作が検出された場合に、例えば、参照符号g21で示すように異なる階層間での項目の切り替え(換言すると、画面の切り替え)を制御する。なお、近接センサ123及び125のうちいずれか一方を特に設けずに、当該一方のセンサに対するタップ操作を、複数の近接センサ121のうちのいずれかに対するタップ操作で代用してもよい。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、選択された階層を切替えた場合に、選択されている階層に応じて画面上への階層情報v51の表示を制御することで、当該選択されている階層を識別可能にユーザに提示する。
例えば、図5に示す例では、最上層の階層g11が選択されている場合には、カード型端末10は、階層情報v51を画面上に表示させていない。即ち、階層情報v51が表示されていない場合には、最上層の階層g11が選択されている状態を示している。
また、最上層の階層g11以外の階層が選択されている場合には、カード型端末10は、当該階層g11からの階層方向の移動距離(換言すると、階層の深さ)に応じた、階層情報v51を表示部13に表示された画面上に提示している。
具体的な一例として、最上層の階層g11の直下の階層g12が選択された状態では、カード型端末10は、1個のアイコンで構成された階層情報v51を提示する。これにより、カード型端末10は、当該階層g11から1階層だけ下位に位置する階層(即ち、階層g12)が選択されていることをユーザに示している。
同様に、最上層の階層g11から2階層だけ下位に位置する階層g13が選択された状態では、カード型端末10は、2個のアイコンで構成された階層情報v51を提示する。これにより、カード型端末10は、当該階層g11から2階層だけ下位に位置する階層(即ち、階層g13)が選択されていることをユーザに示している。
以上のように、本実施形態に係るカード型端末10は、ユーザに対して提示する各種情報を複数の項目に分類するとともに、当該項目それぞれに分類された各種情報を、所謂木構造のように、複数の階層に区分し、当該階層ごとにさらに情報を分類する。そして、カード型端末10は、スワイプ操作及びタップ操作のように、互いに異なる操作を、階層間の切替えに係る処理と、選択された階層に区分された項目の切替えとにそれぞれ関連付けて、当該操作に応じて画面(表示項目)を切替える。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、選択されている階層に応じて画面上への階層情報v51の表示を制御することで、当該選択されている階層を識別可能にユーザに提示する。
このような構成により、ユーザは、各操作に応じて画面を切替えながら所望の項目を適宜選択することで、各画面に対応する項目間の関係を直感的に認識することが可能となる。そのため、本実施形態に係るカード型端末10のように、表示部13のサイズが制限されており、一度に提示できる情報量が制限されている状況下においても、効率的に情報を提示することが可能となる。
なお、カード型端末10は、最上層の階層g11が選択されている状態で、近接センサ125に対するタップ操作に基づく上位の階層への切替えが指定された場合には、階層の切替えを行えない。このような場合には、カード型端末10は、画面を振動させる等の画面効果や表示態様の変化により、それ以上の画面遷移が行えない旨をユーザに報知してもよい。このことは、最下層の階層が選択されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作に基づく下位の階層への切替えが指定された場合についても同様である。
また、スワイプ操作により、表示部13に表示させる画面を、選択された階層に含まれる各項目に対応した画面間で切替える場合についても同様である。例えば、図5に示す例において、階層g11が選択されている状態において、操作部12に対する所定の方向へのスワイプ操作により、表示部13に表示されている画面が、図5における上方向に向けて、画面v11、v21、v41の順に切り替わったとする。なお、このとき、画面v41が、図5における上方向に向けた画面の切替えの端部に相当するものとする。
この場合には、表示部13に画面v41が表示されている状態で、図5における上方向への画面の切替えが指定されると、カード型端末10は、画面を振動させる等の画面効果や表示態様の変化により、それ以上の画面遷移が行えない旨をユーザに報知してもよい。
なお、上記はあくまで一例であり、カード型端末10は、図5における画面v41と画面v31との間の画面切替えを有効にすることで、画面v11、v21、v31、及びv41間の切替えをサイクリックに行えるようにしてもよい。
また、下位の階層から上位の階層への切替えについては、一階層ごとの切替えに限らず、複数階層ごとに切替えられるようにしてもよい。具体的な一例について、操作部12に対して所定の操作(例えば、所定の近接センサに対する長押し相当の操作)が検出された場合に、カード型端末10は、選択された階層を、最上位の階層に切替えてもよい。なお、この場合には、カード型端末10は、最上位の階層に区分された項目のうち、切替え前の階層の上位に位置する項目に対応した画面を表示することが望ましい。即ち、カード型端末10は、選択された階層を切替える場合には、切替え先となる階層の候補を、切替え前の階層から、上位方向及び下位方向のうちいずれか一方向にのみ階層間を移動した場合に到達し得る階層に制限することが望ましい。
以上、図4及び図5を参照して、本実施形態に係るカード型端末10が、表示部13に画面を表示することで、ユーザに対して情報を提示する制御の一例について説明した。上記に説明したように、本実施形態に係るカード型端末10の表示制御は、入出力インタフェース(特に、表示部)のサイズが制限された情報処理装置に適用した場合に、ユーザに対してより好適に情報を提示することができる。一方で、上述した表示制御は、カード型端末10のようなカード型の端末に限らず適用可能であることは言うまでもない。
<4.機能構成>
次に、図6を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の機能構成の一例について説明する。図6は、本実施形態に係るカード型端末10の機能構成の一例を示したブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係るカード型端末10は、操作部12と、表示部13と、報知部15と、第1通信部171と、第2通信部172と、記憶部18と、電力供給部19と、制御部100とを含む。また、制御部100は、通信制御部101と、演算部103と、入力解析部105と、入出力制御部107とを含む。なお、図6に示す操作部12、表示部13、及び報知部15は、図2及び図3を参照して前述した操作部12、表示部13、及び報知部15に相当するため、詳細な説明は省略する。
第1通信部171は、リーダライタ80との間でネットワークn1を確立し、カード型端末10内の各構成が当該ネットワークn1を介してデータを送受信するための構成である。第1通信部171は、例えば、NFCやRFID等の非接触近距離無線通信技術を利用した通信デバイスとして構成され得る。
なお、以降では、カード型端末10内の各構成が、ネットワークn1を介してリーダライタ80とデータの送受信を行う場合には、特に記載が無い場合においても、第1通信部171を介してデータの送受信を行うものとする。
また、第2通信部172は、情報処理端末90との間でネットワークn2を確立し、カード型端末10内の各構成が当該ネットワークn2を介してデータを送受信するための構成である。第2通信部172は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格のようなIEEE802.15規格に基づく通信や、Wi−Fi(登録商標)のようなIEEE802.11規格に基づく通信等の無線通信を実現するための通信デバイスとして構成され得る。
なお、以降では、カード型端末10内の各構成が、ネットワークn2を介して情報処理端末90とデータの送受信を行う場合には、特に記載が無い場合においても、第2通信部172を介してデータの送受信を行うものとする。
記憶部18は、カード型端末10が、ネットワークn1またはn2を介して外部装置から取得した情報を記憶するための記憶部である。記憶部18に記憶される情報の一例としては、クーポンや電子マネー等の所謂電子バリューや、各種認証情報等が挙げられる。
電力供給部19は、カード型端末10内の各構成(例えば、操作部12、表示部13、報知部15、第1通信部171、第2通信部172、及び制御部100)が動作するために、当該各構成に対して電力を供給する。電力供給部19は、例えば、バッテリー等のような電力を供給するための給電デバイスにより構成され得る。なお、電力供給部19は、非接触給電用のアンテナを設けることで、当該アンテナを介した非接触給電により電力を充電できるように構成されていてもよい。
通信制御部101は、ネットワークn1及びn2それぞれを介した外部装置との間の通信を制御する。
例えば、通信制御部101は、ネットワークn1を介してリーダライタ80と通信が可能な状態を検出した場合には、当該リーダライタ80との間で所定の通信シーケンスを実行することで、ネットワークn1を確立する。同様に、通信制御部101は、ネットワークn2を介して情報処理端末90と通信が可能な状態を検出した場合には、当該情報処理端末90との間で所定の通信シーケンスを実行することで、ネットワークn2を確立する。なお、通信制御部101が、ネットワークn1及びn2それぞれを介して外部装置と通信可能な状態を検出できれば、その方法は特に限定されないことは言うまでもない。具体的な一例として、通信制御部101は、ネットワークn1及びn2それぞれを介して所定のタイミングごとに外部装置に対してポーリングを行うことで、各ネットワークを介して外部装置と通信が可能な状態か否かを認識してもよい。
また、通信制御部101は、操作部12を介したユーザからの指示に応じて、第1通信部171の動作を一時的に停止することで、ネットワークn1を介したリーダライタ80との間の通信を一時的に無効化してもよい。同様に、通信制御部101は、操作部12を介したユーザからの指示に応じて、第2通信部172の動作を一時的に停止することで、ネットワークn2を介した情報処理端末90との間の通信を一時的に無効化してもよい。なお、通信制御部101は、無効化した各通信を、操作部12を介したユーザからの指示に応じて再度有効化してもよいことは言うまでもない。
ネットワークn1及びn2それぞれを介した通信の有効化及び無効化を指示するための操作画面については、例えば、図5に示す各項目のうち、画面v21に対応付けられた「Setting(設定)」が示す項目の下位の階層に設ければよい。
また、通信制御部101は、ユーザからの指示に限らず、カード型端末10の状態に応じて、ネットワークn1及びn2それぞれを介した外部装置との間の通信を無効化または有効化してもよい。具体的な一例として、通信制御部101は、ネットワークn1及びn2のうち、いずれか一方を介した通信が行われている場合には、他方を介した通信を一時的に無効化してもよい。また、他の一例として、通信制御部101は、電力供給部19から給電される電力が所定値よりも低下した場合(例えば、電力の残量が所定値よりも少なくなった場合)には、ネットワークn1及びn2のうちいずれかもしくは双方を介した通信を一時的に無効化してもよい。
入力解析部105は、操作部12から操作体の検出結果を逐次取得し、取得した当該検出結果に応じて、操作部12に対するユーザの操作内容を認識する。具体的な一例として、入力解析部105は、図3に示す複数の近接センサ121それぞれの検出結果に応じて、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作が行われたことを認識するとともに、当該スワイプ操作のスワイプ方向を認識する。
また、他の一例として、入力解析部105は、近接センサ123の検出結果に応じて、当該近接センサ123に対してタップ操作が行われたことを認識する。同様に、入力解析部105は、近接センサ125の検出結果に応じて、当該近接センサ125に対してタップ操作が行われたことを認識する。
以上のようにして、入力解析部105は、操作部12に対する操作内容を認識し、認識した操作内容を、入出力制御部107に通知する。
入出力制御部107は、図5に示すように、複数の階層に区分された各項目のうち、現在選択されている項目に対応する画面を、表示部13に表示させる。
また、入出力制御部107は、現在選択されている項目と、当該項目が属する階層(即ち、現在選択されている階層)とを、入力解析部105から通知される操作内容に応じて切替える。
具体的な一例として、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容としてスワイプ操作が通知された場合には、選択されている階層中の他の項目への切替えに係る操作(即ち、表示項目の切替えに係る操作)が行われたものと認識する。
この場合には、入出力制御部107は、当該スワイプ操作の方向に応じて、現在選択されている項目を、現在選択されている階層中の他の項目に切替える。このとき、入出力制御部107は、表示部13に表示された画面を、スワイプ操作に連動してスクロールするようにフェードアウトさせ、切替え後の他の項目に対応する画面を、当該スワイプ操作に連動してスクロールするように、表示部13にフェードインさせる。これにより、表示部13には、切替え後の他の項目に対応する画面が表示されることとなる。
また、他の一例として、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容として近接センサ123へのタップ操作が通知された場合には、下位の階層への階層移動に係る操作が行われたものと認識する。
この場合には、入出力制御部107は、現在選択されている階層を、現在選択されている項目の直下の階層に切り替え、現在選択されている項目を、当該切り替え後の階層に区分された他の項目に切り替える。そして、入出力制御部107は、切り替え後の他の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。これにより、表示部13には、切り替え前の項目の下位の階層に区分された他の項目、即ち、切り替え前の項目をさらに分類した各項目のうちいずれかの項目に対応する画面が表示されることとなる。
また、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容として近接センサ125へのタップ操作が通知された場合には、上位の階層への階層移動に係る操作が行われたものと認識する。
この場合には、入出力制御部107は、現在選択されている階層を、現在選択されている項目の直上の階層に切り替え、現在選択されている項目を、当該項目の直上の他の項目に切り替える。そして、入出力制御部107は、切り替え後の他の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。これにより、表示部13には、切り替え前の項目の上位の階層に区分された他の項目に対応する画面が表示されることとなる。
また、入出力制御部107は、選択された階層の切り替えに応じて、切り替え後の階層に対応する階層情報v51を、切り替え後の画面上に表示させる。このように階層情報v51が画面上に表示されることで、ユーザは、現在選択されている階層を直感的に認識することが可能となる。
また、入出力制御部107は、所定の項目に対応する画面と、所定の操作とを、所定の機能に対応付けることで、当該画面が表示部13に表示されている状態で、当該操作が認識された場合に、当該所定の機能が実行されるように制御してもよい。
具体的な一例として、入出力制御部107は、ネットワークn1の設定の制御に係る項目と、近接センサ123に対するタップ操作とを、ネットワークn1の無効化及び有効化の切り替えに係る機能に対応付けてもよい。即ち、ネットワークn1の設定の制御に係る項目に対応する画面が表示部13に表示されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作を受け付けた場合に、入出力制御部107は、通信制御部101に、ネットワークn1の有効化及び無効化を制御させてもよい。
もちろん、入出力制御部107は、表示項目の切り替えに係る操作や、階層移動に係る操作以外の他の操作を、所定の機能に対応付けることで、当該操作が認識された場合に、当該所定の機能が実行されるように制御してもよいことは言うまでもない。
また、入出力制御部107は、カード型端末10の状態に応じて、操作部12の動作の一部また全部を一時的に制限してもよい。具体的な一例として、入出力制御部107は、ネットワークn1を介したリーダライタ80との間の通信が確立されている場合には、操作部12の動作を一時的に制限してもよい。このような構成により、例えば、操作部12を構成するデバイスとして、磁界の影響を受けやすいデバイスを使用している場合においても、非接触近距離無線通信による磁界の発生に伴う操作部12の誤動作を防止することが可能となる。
演算部103は、ネットワークn1及びn2を介した外部装置との間の通信に基づき、記憶部18に記憶された各種情報の出力や更新を制御する。具体的な一例として、演算部103は、ネットワークn2を介して情報処理端末90から電子バリューを取得し、取得した電子バリューを記憶部18に記憶させる。
また、他の一例として、演算部103は、ネットワークn1を介したリーダライタ80からの要求に応じて、記憶部18に記憶された電子バリューを読み出し、読み出した当該電子バリューをリーダライタ80に送信する。このとき、演算部103は、送信した電子バリューによる決済の結果を決済情報としてリーダライタ80から取得し、取得した決済情報を記憶部18に記憶させてもよい。なお、演算部103は、記憶部18に記憶された決済情報を、ネットワークn2を介して情報処理端末90に出力してもよい。
以上、図6を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の機能構成の一例について説明した。
<5.処理>
次に、図7を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の一連の動作の一例について、特に、カード型端末10による画面の切り替えに係る制御に着目して説明する。図7は、本実施形態に係るカード型端末10の一連の動作の一例について示したフローチャートである。
(ステップS101)
操作部12を構成する各近接センサ121、123、及び125それぞれは、操作体の接触または近接を検出すると、当該検出結果を入力解析部105に通知する。
(ステップS103)
入力解析部105は、操作部12から操作体の検出結果を逐次取得し、取得した当該検出結果に応じて、操作部12に対するユーザの操作内容を認識する。具体的な一例として、入力解析部105は、図3に示す複数の近接センサ121それぞれの検出結果に応じて、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作が行われたことを認識するとともに、当該スワイプ操作のスワイプ方向を認識する。
また、他の一例として、入力解析部105は、近接センサ123の検出結果に応じて、当該近接センサ123に対してタップ操作が行われたことを認識する。同様に、入力解析部105は、近接センサ125の検出結果に応じて、当該近接センサ125に対してタップ操作が行われたことを認識する。
以上のようにして、入力解析部105は、操作部12に対する操作内容を認識し、認識した操作内容を、入出力制御部107に通知する。
入出力制御部107は、図5に示すように、複数の階層に区分された各項目のうち、現在選択されている項目に対応する画面を、表示部13に表示させる。
また、入出力制御部107は、現在選択されている項目と、当該項目が属する階層(即ち、現在選択されている階層)とを、入力解析部105から通知される操作内容に応じて切替え、切り替え後の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。
(ステップS107)
具体的な一例として、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容としてスワイプ操作が通知された場合には、選択されている階層中の他の項目への切替えに係る操作(即ち、表示項目の切替えに係る操作)が行われたものと認識する(ステップS105、YES)。
この場合には、入出力制御部107は、当該スワイプ操作の方向に応じて、現在選択されている項目を、現在選択されている階層中の他の項目に切替える。このとき、入出力制御部107は、表示部13に表示された画面を、スワイプ操作に連動してスクロールするようにフェードアウトさせ、切替え後の他の項目に対応する画面を、当該スワイプ操作に連動してスクロールするように、表示部13にフェードインさせる。これにより、表示部13には、切替え後の他の項目に対応する画面が表示されることとなる。
(ステップS111)
また、他の一例として、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容として近接センサ123へのタップ操作が通知された場合には(ステップS105、NO)、下位の階層への階層移動に係る操作が行われたものと認識する(ステップS109、YES)。
この場合には、入出力制御部107は、現在選択されている階層を、現在選択されている項目の直下の階層に切り替え、現在選択されている項目を、当該切り替え後の階層に区分された他の項目に切り替える。そして、入出力制御部107は、切り替え後の他の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。これにより、表示部13には、切り替え前の項目の下位の階層に区分された他の項目、即ち、切り替え前の項目をさらに分類した各項目のうちいずれかの項目に対応する画面が表示されることとなる。
同様に、入出力制御部107は、入力解析部105から操作内容として近接センサ125へのタップ操作が通知された場合には(ステップS105、NO)、上位の階層への階層移動に係る操作が行われたものと認識する(ステップS109、YES)。
この場合には、入出力制御部107は、現在選択されている階層を、現在選択されている項目の直上の階層に切り替え、現在選択されている項目を、当該項目の直上の他の項目に切り替える。そして、入出力制御部107は、切り替え後の他の項目に対応する画面を表示部13に表示させる。これにより、表示部13には、切り替え前の項目の上位の階層に区分された他の項目に対応する画面が表示されることとなる。
(ステップS113)
また、入出力制御部107は、所定の項目に対応する画面と、所定の操作とを、所定の機能に対応付けることで、当該画面が表示部13に表示されている状態で、当該操作が認識された場合に、当該所定の機能が実行されるように制御してもよい。
具体的な一例として、入出力制御部107は、ネットワークn1の設定の制御に係る項目と、近接センサ123に対するタップ操作とを、ネットワークn1の無効化及び有効化の切り替えに係る機能に対応付けてもよい。即ち、ネットワークn1の設定の制御に係る項目に対応する画面が表示部13に表示されている状態で、近接センサ123に対するタップ操作を受けた場合に、入出力制御部107は、通信制御部101に、ネットワークn1の有効化及び無効化を制御させてもよい。
もちろん、入出力制御部107は、表示項目の切り替えに係る操作や、階層移動に係る操作以外の他の操作を、所定の機能に対応付けることで、当該操作が認識された場合に、当該所定の機能が実行されるように制御してもよいことは言うまでもない。なお、これらの操作を受け付けた場合には(ステップS109、NO)、カード型端末10は、入出力制御部107により当該操作にあらかじめ対応付けられた機能を実行すればよい。
(ステップS115)
以上のようにして、カード型端末10は、一連の処理の終了(例えば、カード型端末10の停止等)が指示されるまで(ステップS115、NO)、操作部12に対する操作を認識し、認識した操作に応じて表示部13への画面の表示を制御する。そして、一連の処理の終了が指示された場合には(ステップS115、YES)、カード型端末10は、操作部12を介した操作の受け付けと、当該操作の内容に応じた表示部13への画面の表示制御とを終了する。
以上、図7を参照して、本実施形態に係るカード型端末10の一連の動作の一例について、特に、カード型端末10による画面の切り替えに係る制御に着目して説明した。
<6.実施例>
[6.1.実施例1:カード型端末の使用形態の一例]
次に、本実施形態に係るカード型端末10の使用形態の一例について、実施例として、本実施形態に係る情報処理システムの動作に着目して説明する。
<<6.1.1.実施例1−1:外部装置からの情報の取得及び当該情報の利用>>
まず、実施例1−1として、カード型端末10が、情報処理端末90等の外部装置から情報を取得し、取得した情報をリーダライタ80との間の通信時に使用する場合の一例について、図8を参照して説明する。図8は、実施例1−1に係る情報処理システムの動作の概要について説明するための説明図である。図8は、カード型端末10が、情報処理端末90等の外部装置からクーポンを取得し、取得したクーポンを、リーダライタ80との間の通信時に使用する場合の一例について示している。
図8に示すように、カード型端末10は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)等の通信規格に基づくネットワークn2を介して、情報処理端末90等の外部装置からクーポンd11を取得し、自身の記憶部に記憶させる。なお、カード型端末10は、記憶部に記憶されたクーポンd11に関する情報を、表示部13を介してユーザに提示してもよい。
また、例えば、「Bluetooth Low Energy」等の通信規格に基づくネットワークn2を利用することで、カード型端末10は、所定の配信ポイントからブロードキャストされるクーポンd11を取得できるようにしてもよい。この場合には、カード型端末10は、配信ポイントの通信エリア内に進入することで検出された当該配信ポイントとの間で、所定の通信シーケンスを実行することでネットワークn2を確立し、当該ネットワークn2を介してクーポンd11を取得すればよい。
また、カード型端末10は、操作部12を介したユーザからの指示に基づき、ネットワークn1を介したリーダライタ80との間の通信の際に、記憶部に記憶されたクーポンd11を当該リーダライタ80に送信してもよい。
このような構成により、ユーザは、例えば、情報処理端末90や配信ポイント等の外部装置から送信されたクーポンd11をカード型端末10内に取り込み、当該カード型端末10を使用した決済時に、当該クーポンd11を利用することが可能となる。
なお、カード型端末10は、クーポンd11の利用に伴う特典d13を、電子データとしてリーダライタ80から取得できる構成としてもよい。なお、「特典」とは、主に商取引上の販促手法として消費者等に与えられるインセンティブの総称である。
具体的な一例として、カード型端末10は、特典d13として、他のクーポンをリーダライタ80から取得してもよい。
また、他の一例として、カード型端末10は、特典d13として、ポイントサービスを受けるためのポイントをリーダライタ80から取得してもよい。なお、「ポイントサービス」とは、使用金額や利用状況等に応じてポイントが加算され、一定のポイント数と引き換えに、景品や割引などの便益を受けられるサービスを含む。
なお、カード型端末10は、取得した特典d13を、自身の記憶部に記憶させてもよい。このような構成により、例えば、カード型端末10は、記憶部に記憶された特典d13を、ネットワークn2を介して情報処理端末90等の外部装置に出力してもよい。また、他の一例として、カード型端末10は、記憶部に記憶された特典d13を、ネットワークn1を介した他のリーダライタ80との間の通信(例えば、決済)に利用してもよい。
以上、実施例1−1として説明したように、カード型端末10は、ネットワークn2を介して外部装置から情報(例えば、クーポンd11)を取得し、取得した情報を、ネットワークn1を介したリーダライタ80との間の通信(例えば、決済)に利用できるように構成されていてもよい。なお、このとき、カード型端末10は、表示部13を介して、取得した情報をユーザに提示してもよい。また、カード型端末10は、操作部12を介したユーザからの指定に応じて、取得した情報の使用の有無を切り替えたり、取得された複数の情報の中から使用する情報を選択できるように構成されていてもよい。
<<6.1.2.実施例1−2:外部装置への情報の出力>>
次に、実施例1−2として、カード型端末10が、リーダライタ80との間の通信に基づき取得した情報を、情報処理端末90等の外部装置に出力する場合の一例について、図9を参照して説明する。図9は、実施例1−2に係る情報処理システムの動作の概要について説明するための説明図である。図9は、カード型端末10が、リーダライタ80との間の通信に基づく決済の情報を、情報処理端末90等の外部装置に出力する場合の一例について示している。
図9に示すように、カード型端末10は、ネットワークn2を介したリーダライタ80との通信に基づき行われた決済の情報を履歴として記録する。なお、記録された決済の情報を、以降では、「決済情報d21」と記載する場合がある。
また、カード型端末10は、情報処理端末90との間のネットワークn2が確立された場合に、当該ネットワークn2を介して、自身の記憶部に記憶された決済情報d21を、当該情報処理端末90に送信してもよい。
このような構成により、ユーザは、例えば、カード型端末10を利用した決済の内容を、より多機能なアプリケーションを動作させることが可能な情報処理端末90側で管理することが可能となる。
また、スマートフォン等の情報処理端末90側で決済情報d21を管理することで、例えば、当該情報処理端末90が、当該決済情報d21に対して、インターネットを介して取得した情報を関連付けることも可能となる。もちろん、情報処理端末90は、インターネットを介して取得した情報が関連付けられた決済情報d21を、再度、ネットワークn2を介してカード型端末10に送信してもよい。
また、カード型端末10と情報処理端末90との間のネットワークn2が確立されている場合には、カード型端末10は、リーダライタ80との通信をトリガとして、当該通信に基づく決済情報d21を、情報処理端末90にプッシュ送信してもよい。
これにより、例えば、スキミング等によりユーザが意図せぬタイミングで不正に決済が行われた場合においても、ユーザは、カード型端末10から情報処理端末90に通知される情報に基づき、当該不正な決済が行われたことを即座に認識することが可能となる。
以上、実施例1−2として説明したように、カード型端末10は、ネットワークn2を介したリーダライタ80との間の通信に基づき取得した情報を、ネットワークn1を介して情報処理端末90等の外部装置に出力できるように構成されていてもよい。なお、このとき、カード型端末10は、表示部13を介して、取得した情報をユーザに提示してもよいことは言うまでもない。
[6.2.実施例2:階層情報の提示方法の一例]
次に、実施例2として、階層情報の提示方法の一例について説明する。図5を参照しながら前述した通り、本実施形態に係るカード型端末10は、選択されている階層に応じて、画面上への階層情報の表示を制御することで、当該選択されている階層を識別可能にユーザに提示する。例えば、図5に示す例では、カード型端末10は、階層情報として表示されるアイコンの数により、現在選択されている階層の位置(換言すると、階層の深さ)を提示している。
一方で、選択されている階層を識別可能であれば、階層情報の提示方法は、必ずしも、図5に示すようなアイコンを利用した提示方法には限定されない。そこで、以下に、実施例2として、図5に示す例とは異なる、階層情報の提示方法の一例について説明する。
例えば、図10は、階層情報の提示方法の一例について説明するための説明図である。図10に示す例では、カード型端末10は、最上層の階層g11から選択されている階層までの階層方向の移動距離(換言すると、階層の深さ)を示す数字を、階層情報v53として、表示部13に表示された画面上に提示している。
例えば、画面v121が表示された状態のように、最上層の階層g11の直下の階層g12が選択された状態では、カード型端末10は、当該階層g11から1階層下に位置することを示す数字の「1」を、階層情報v53として提示している。また、画面v13が表示された状態のように、最上層の階層g11から2階層だけ下位に位置する階層g13が選択された状態では、カード型端末10は、当該階層g11から2階層下に位置することを示す数字の「2」を、階層情報v53として提示している。
なお、図10に示す例では、カード型端末10は、画面v11が表示された状態のように、最上層の階層g11が選択された状態では、階層情報v53を提示していないが、必ずしも本態様に限定されない。具体的な一例として、最上層の階層g11が選択された状態では、カード型端末10は、当該階層g11に位置することを示す情報として、数字の「0」を、階層情報v53として提示してもよい。
また、他の一例として、カード型端末10は、選択されている階層に加えて、当該階層に区分された各項目を識別できるように、階層情報を提示してもよい。例えば、図11は、階層情報の提示方法の一例について説明するための説明図であり、選択されている階層に加えて、当該階層に区分された各項目を識別できるように、階層情報を提示する方法の一例を示している。
図11に示す例では、カード型端末10は、階層情報v55として、2ケタの数字を提示している。階層情報v55として提示された2ケタの数字のうち、10の位の数字は、選択されている階層を示している。また、当該2ケタの数字のうち、1の位の数字は、10の位の数字が示す階層(即ち、選択された階層)に区部された各項目のうち、現在選択されている項目(即ち、表示部13に画面が表示されている項目)を示している。
具体的な一例として、画面v121及びv122それぞれに対応する項目は、最上層の階層g11に区分された画面v11に対応する項目の、直下の階層g12にそれぞれ区分されている。そのため、画面v121及びv122に、階層情報v55として提示された2ケタの数字のうち、10の位の数字は、階層g11から1階層下に位置することを示す数字の「1」が提示されている。また、画面v121及びv122に、階層情報v55として提示された2ケタの数字のうち1の位の数字には、それぞれの画面に対応する項目を識別できるように、互いに異なる数字「1」と「2」とが提示されている。
このような構成により、カード型端末10は、選択されている階層に加えて、当該階層に区分された各項目を識別できるように、ユーザに対して階層情報を提示することが可能となる。
以上、実施例2として、図10及び図11を参照して、階層情報の提示方法の一例について説明した。なお、上記に説明した例はあくまで一例であり、選択されている階層を識別可能にユーザに提示することが可能であれば、階層情報の態様や提示方法は、必ずしも上記に示す例には限定されない。具体的な一例として、カード型端末10は、スピーカなどの音響デバイスや、LEDのような発光部等のように、表示部13とは異なる報知デバイスを介して、階層情報を提示してもよい。
[6.3.実施例3:情報の提示方法の一例]
次に、実施例3として、本実施形態に係るカード型端末10が、表示部13に表示させる画面を切り替えることで、各種情報をユーザに提示する方法の一例について、画面間(項目間)の関係とあわせて説明する。
例えば、図12は、実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図であり、カード型端末10が各種情報をユーザに提示する方法の一例について示している。
図12に示す例では、カード型端末10は、画面v121に対応する項目「Money A」の直下の階層g13が選択された場合に、まず、「Money A」の使用履歴を文字情報として提示した画面v131を表示部13に表示させる。この状態で、スワイプ操作を検出した場合には、カード型端末10は、当該スワイプ操作の方向に応じて、当該画面v131を、「Money A」の使用履歴を異なる態様で提示した他の画面v132またはv133に切り替える。例えば、図12に示す例では、カード型端末10は、画面v132及びv133として、「Money A」の使用履歴をグラフ化して提示している。
同様に、図13は、実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図であり、カード型端末10が各種情報をユーザに提示する方法の一例について示している。
図13に示す例では、カード型端末10は、画面v41に対応する項目「ID」の直下の階層g42が選択された場合に、まず、当該カード型端末10の所有者の情報が文字情報として提示された画面v421を表示部13に表示させる。この状態で、スワイプ操作を検出した場合には、カード型端末10は、当該画面v421を、当該所有者の情報が文字情報とは異なる態様で提示された他の画面v422またはv423に切り替える。
例えば、画面v422は、カード型端末10の所有者の情報として、当該所有者の写真を提示している。また、画面v423は、カード型端末10の所有者の情報を、2次元バーコードのようにコード化された情報として提示している。
以上、図12及び図13を参照して説明したように、カード型端末10は、異なる態様で提示された情報を、それぞれ異なる画面に割り当て、操作部12に対するスワイプ操作を受けて、当該各画面を切り替えてもよい。このような構成により、本実施形態に係るカード型端末10のように、表示部13のサイズが制限されおり、一度に提示できる情報量が制限されている状況下においても、多様な態様で各種情報をユーザに提示することが可能となる。
また、前述したように、本実施形態に係るカード型端末10は、各種機能を実現するための回路群がICチップとして集積されていてもよい。そのため、カード型端末10は、表示部13に情報を提示する際に、所定の演算処理を実行することで、当該情報を動的に切り替えてもよい。
例えば、図14は、実施例3に係る情報の提示方法の一例について説明するための説明図であり、カード型端末10が所定の演算処理に基づき提示する情報を動的に切り替える場合の一例を示している。図14に示す例は、カード型端末10が、画面v71に対応する項目「Coupon」の直下の階層g72に区分された「Coupon A」〜「Coupon C」の各項目に対応する画面v721〜v723を、操作部12に対するスワイプ操作に応じて切り替える場合の一例を示している。
また、図14に示す例では、カード型端末10は、時間を計測する計時部備え、当該計時部が通知する時間情報に応じて、画面v721〜v723を介してユーザに提示する情報を動的に切り替えている。
具体的な一例として、カード型端末10は、画面v721上に、「Coupon A」の有効期限が切れるまでの期間を提示している。この場合には、カード型端末10は、取得した「Coupon A」の有効期限を示す情報と、計時部から通知される現在の時間を示す時間情報とを比較することで、当該有効期限までの残りの期間を算出し、算出した期間を画面v721上に提示すればよい。
また、他の一例として、カード型端末10は、画面v722上に、「Coupon B」が利用可能となるまでの期間を提示している。この場合には、カード型端末10は、取得した「Coupon B」の利用期間の開始日を示す情報と、計時部から通知される現在の時間を示す時間情報とを比較することで、当該利用期間の開始日までの残りの期間を算出し、算出した期間を画面v722上に提示すればよい。
また、カード型端末10は、画面v723に示すように、クーポンの利用期間が終了しているか否かを識別し、利用期間が終了している場合にはユーザに報知してもよい。具体的な一例として、カード型端末10は、取得した「Coupon C」の利用期間を示す情報と、計時部から通知される現在の時間を示す時間情報とを比較することで、当該利用期間が既に終了しているか否かを認識することができる。そして、カード型端末10は、「Coupon C」の利用期間が終了していることを認識した場合には、「Coupon C」の利用期間が終了している旨を画面v723上に提示すればよい。
また、カード型端末10は、画面v724に示すように、対応するクーポンの利用に応じて取得された特典を提示してもよい。具体的な一例として、カード型端末10は、取得した「Coupon D」を利用した決済に基づき取得された特典を示す情報(もしくは、当該特典を得るための情報)を、画面v724上に提示している。なお、図14に示す例では、カード型端末10は、特典を示す情報を、バーコードのようにコード化された情報として提示している。
以上、実施例3として、図12〜図14を参照して、本実施形態に係るカード型端末10が、表示部13に表示される画面を切り替えることで、各種情報をユーザに提示する方法の一例について説明した。
<7.変形例>
次に、変形例として、本実施形態に係る操作部12の構成の一例について説明する。図3を参照して前述した例では、ユーザが右手でカード型端末10を把持した状態において、当該右手の親指により操作部12を操作する場合を想定して、当該操作部12が設けられていた。これに対して、変形例では、ユーザが、右手及び左手のいずれの手でカード型端末10を把持した場合においても、当該カード型端末10を把持する手の親指で操作部12を操作することが可能な、当該操作部12の構成の一例について説明する。
例えば、図15は、変形例に係る操作部12の構成の一例について説明するための説明図である。なお、以降では、変形例に係るカード型端末10を、前述した実施形態に係るカード型端末10(図3参照)と明示的に区別する場合には、「カード型端末10a」と記載する場合がある。
図15に示すように、変形例に係るカード型端末10aは、上面11上の、表示部13の表示面とは異なる領域に、操作部12a及び12bそれぞれの操作面が設けられている。なお、図15に示す例では、操作部12a及び12bを簡略化して図示しているが、当該操作部12a及び12bのそれぞれは、図3に示した操作部12と同様に、複数の近接センサ121や、近接センサ123及び125を含む。
図15において、操作部12aは、図3に示した操作部12に相当する。即ち、操作部12aは、操作面上における、弧状の軸に沿った方向P11に向けた操作体の位置の変化を検出可能に構成されている。また、図15に示す例では、弧状の軸に沿った方向P11は、弧の中心P10が、上面11(換言すると、操作部12の操作面)をx方向に沿って左右に分割する軸P2に対して、右側に位置するように設定され、かつ、弧が当該中心P10に対して、左側に位置するように設定されている。
そのため、図3に示す例と同様に、ユーザが右手でカード型端末10aを把持した状態において、当該右手の親指の可動方向に沿って弧状の軸に沿った方向P11が設定される。このような構成により、カード型端末10aは、ユーザが右手で当該カード型端末10aを把持した状態での当該右手の親指によるスワイプ操作を検知することが可能となる。
また、操作部12bは、操作部12aと同様の構成を有し、当該操作部12bと左右対称となるように設けられている。即ち、操作部12bは、操作面上における、弧状の軸に沿った方向P13に向けた操作体の位置の変化を検出可能に構成されている。また、図15に示す例では、弧状の軸に沿った方向P13は、弧の中心P12が、上面11をx方向に沿って左右に分割する軸P2に対して、左側に位置するように設定され、かつ、弧が当該中心P12に対して、右側に位置するように設定されている。
そのため、ユーザが左手でカード型端末10aを把持した状態において、当該左手の親指の可動方向に沿って弧状の軸に沿った方向P13が設定される。このような構成により、カード型端末10aは、ユーザが左手で当該カード型端末10aを把持した状態での当該左手の親指によるスワイプ操作を検知することが可能となる。
なお、図15に示すカード型端末10aにおいては、操作部12aの操作面と、操作部12bとの操作面とが、X状に互いに交差するように設けられている。
このような構成により、ユーザは、右手及び左手のいずれの手でカード型端末10aを把持した場合においても、当該カード型端末10aを把持する手の親指で操作部12を操作することが可能となる。
なお、ユーザは、右手及び左手のいずれの手でカード型端末10aを把持した場合においても、当該カード型端末10aを把持する手の親指で操作部12を操作することが可能であれば、操作部12a及び12bとの間の位置関係は、図15に示す例には限定されない。
例えば、図16は、変形例に係る操作部12の構成の他の一例について説明するための説明図であり、変形例に係るカード型端末10aの他の一例を示している。図16に示すカード型端末10aにおいては、操作部12aの操作面と、操作部12bとの操作面とは、逆さのV字状に設けられている。図16に示すように、操作部12aの操作面と、操作部12bとの操作面とは、必ずしも互いに交差するように設けられていなくてもよい。
また、操作部12aの操作面と、操作部12bとの操作面との相対的な位置関係については、カード型端末10の筐体に対しして、想定されるユーザの手の相対的な大きさに応じて調整されていればよいことは言うまでもない。
なお、図15及び図16に示すように、操作部12a及び12bを設けられたカード型端末10aは、例えば、事前の設定に基づき、いずれか一方のみが有効化されるように構成されていてもよい。具体的には、ユーザにより右手での操作を示す設定がなされた場合には、カード型端末10aは、操作部12a及び12bのうち、操作部12aのみを有効化してもよい。同様に、ユーザにより左手での操作を示す設定がなされた場合には、カード型端末10aは、操作部12a及び12bのうち、操作部12bのみを有効化してもよい。
もちろん、カード型端末10aは、操作部12a及び12bの双方を常に有効化していてもよいことは言うまでもない。この場合には、カード型端末10aは、操作部12a及び12bのうちいずれの各近接センサ121が、操作体の接触または近接を検出したかに応じて、スワイプ操作の方向を認識すればよい。
また、他の一例として、カード型端末10aは、図15に示す弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作と、弧状の軸に沿った方向P13に向けたスワイプ操作とに対して、互いに異なる機能を割り当ててもよい。
具体的な一例として、カード型端末10aは、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作を検出した場合には、図4に示したカード型端末10と同様に、表示部13に表示させた画面を、他の項目に対応する画面に切り替える。これに対して、弧状の軸に沿った方向P13に向けたスワイプ操作を検出した場合には、カード型端末10aは、例えば、表示部13に表示された画面の表示態様を切り替えてもよい。もちろん、本説明で提示した設定例は、あくまで一例であり、当該設定に限定するものではない。
以上、図15及び図16を参照して、変形例に係るカード型端末10aの構成の一例について説明した。図15及び図16に示すように、操作部12a及び12bが設けられることで、ユーザは、右手及び左手のいずれの手でカード型端末10aを把持した場合においても、当該カード型端末10aを把持する手の親指で操作部12を操作することが可能となる。
<8.ハードウェア構成>
次に、図17を参照して、本開示の実施形態に係るカード型端末10のハードウェア構成の一例について説明する。図17は、本開示の実施形態に係るカード型端末10のハードウェア構成の一例を示した図である。
図17に示すように、本実施形態に係るカード型端末10は、プロセッサ901と、メモリ903と、ストレージ905と、操作デバイス907と、表示デバイス909と、報知デバイス911と、第1通信デバイス913と、第2通信デバイス915と、バス917とを含む。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)又はSoC(System on Chip)であってよく、カード型端末10の様々な処理を実行する。プロセッサ901は、例えば、各種演算処理を実行するための電子回路により構成することが可能である。なお、前述した制御部100の各構成は、プロセッサ901により実現され得る。
メモリ903は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ905は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。例えば、前述した記憶部18は、メモリ903及びストレージ905の少なくともいずれか、もしくは、双方の組み合わせにより構成され得る
操作デバイス907は、ユーザが所望の操作を行うための入力信号を生成する機能を有する。操作デバイス907は、例えばボタン、スイッチ、タッチパッドなどユーザが情報を入力するための入力部と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、プロセッサ901に供給する入力制御回路などから構成されてよい。例えば、前述した操作部12は、操作デバイス907により構成され得る。
表示デバイス909は、出力デバイスの一例であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどのデバイスであってよい。表示デバイス909は、例えば、画面を表示することにより、ユーザに対して所定の情報を提示する。なお、前述した表示部13は、表示デバイス909により実現され得る。
報知デバイス911は、例えば、LED(Light Emitting Diode)のように、点灯又は点滅のパターンや、発光される光の強度により、所定の情報をユーザに報知するデバイスである。また、報知デバイス911は、スピーカ等のように、所定の音響信号を出力することで、所定の情報をユーザに報知するデバイスであってもよい。なお、前述した報知部15は、報知デバイス911により実現され得る。
第1通信デバイス913及び第2通信デバイス915は、カード型端末10が備える通信手段であり、ネットワークを介して外部装置と通信する。
第1通信デバイス913は、NFCによる通信技術やRFID技術などの無線通信技術を用いた通信デバイスを含んでもよい。第1通信デバイス913は、NFC等の非接触通信を実現するために、例えば、高周波信号を生成する高周波信号生成部、信号を復調する復調部、及び、外部装置との通信インタフェースとなるアンテナを含んでもよい。なお、前述した第1通信部171は、第1通信デバイス913により実現され得る。
第2通信デバイス915は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)等の通信規格に基づく通信を実現するための、無線用の通信インタフェースである。第2通信デバイス915は、通信アンテナ、RF(Radio Frequency)回路、ベースバンドプロセッサなどを含んでもよい。
第2通信デバイス915は、外部装置から受信した信号に各種の信号処理を行う機能を有し、受信したアナログ信号から生成したデジタル信号をプロセッサ901に供給することが可能である。なお、前述した第2通信部172は、第2通信デバイス915により実現され得る。
バス917は、プロセッサ901、メモリ903、ストレージ905、操作デバイス907、表示デバイス909、報知デバイス911、第1通信デバイス913、及び第2通信デバイス915を相互に接続する。バス917は、複数の種類のバスを含んでもよい。
なお、図17に図示していないが、カード型端末10は、当該カード型端末10内の各デバイスに対して電力を供給するための給電デバイスを備えてもよい。当該給電デバイスは、例えば、バッテリー等により構成され得る。なお、前述した電力供給部19は、当該給電デバイスにより実現され得る。
また、コンピュータに内蔵されるプロセッサ、メモリ、及びストレージなどのハードウェアを、上記したカード型端末10が有する構成と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能である。また、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体も提供され得る。
<9.まとめ>
以上、説明したように、本実施形態に係るカード型端末10は、上面11上において、表示部13とは異なる領域に、弧状の軸に沿った方向P11に沿うように、当該方向P11に向けて近接センサ121が配置されるように、操作部12が設けられている。このような構成により、カード型端末10は、操作部12の操作面に対する、弧状の軸に沿った方向P11に向けたスワイプ操作を検知することが可能となる。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、表示部13の表示面と、操作部12の操作面とを、上面11上の互いに異なる領域に設けることで、表示部13と、非接触近距離無線通信のための第1通信部171とを、互いに離間するように設けることが可能となる。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、ユーザに対して提示する各種情報を複数の項目に分類するとともに、当該項目それぞれに分類された各種情報を、所謂木構造のように、複数の階層に区分し、当該階層ごとにさらに情報を分類する。そして、カード型端末10は、スワイプ操作及びタップ操作のように、互いに異なる操作を、階層間の切替えに係る処理と、選択された階層に区分された項目の切替えとにそれぞれ関連付けて、当該操作に応じて画面(表示項目)を切替える。
また、本実施形態に係るカード型端末10は、選択されている階層に応じて画面上への階層情報v51の表示を制御することで、当該選択されている階層を識別可能にユーザに提示する。
このような構成により、ユーザは、各操作に応じて画面を切替えながら所望の項目を適宜選択することで、各画面に対応する項目間の関係を直感的に認識することが可能となる。そのため、本実施形態に係るカード型端末10のように、表示部13のサイズが制限されており、一度に提示できる情報量が制限されている状況下においても、効率的に情報を提示することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付ける操作部と、
前記操作部とは異なる領域に設けられ、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示する表示部と、
前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替え、前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替える制御部と、
を備え、
前記制御部は、選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御する、情報処理装置。
(2)
外部デバイスとの間で非接触通信に基づき、情報の送受信を行う通信部を備えた、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記通信部は、前記表示部と離間して設けられている、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記操作部は、前記表示部とは異なる領域に設けられた操作面に対して接触または近接する操作体の、弧状の軸に沿った方向に向けた当該操作面上における位置の変化を検出し、検出された当該位置の変化を前記第1の操作として受け付ける、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(5)
前記操作部は、前記操作体の接触または近接を検知するセンサを含む、前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記操作部は、前記弧状の軸に沿った方向に沿うように配列された複数の前記センサを含む、前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
検出された前記位置の変化に応じて情報を報知する報知部を備える、前記(4)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記報知部は、発光部を含み、当該発光部の発光状態により情報を報知する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記報知部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作に追随するように、前記発光部を点灯または点滅させる、前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記制御部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作に連動するように、前記第1の表示項目と前記第2の表示項目とをスクロールさせることで、当該第1の表示項目を当該第2の表示項目に切り替える、前記(4)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作の操作方向に、前記第1の表示項目と前記第2の表示項目とをスクロールさせることで、当該第1の表示項目を当該第2の表示項目に切り替える、前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記弧状の軸に沿った方向は、前記表示部の天地方向が正しくなるようにユーザと前記操作面とが正対した場合に、弧の中心が、当該操作面を左右に分割する軸に対して、左右のいずれか一方の方向に位置し、かつ、前記弧が当該中心に対して前記左右の他方側に位置するように設定される、前記(4)〜(11)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(13)
前記操作部は、前記軸に対して左右のいずれか一方に弧の中心が位置するように設定された前記弧状の第1の方向と、他方に弧の中心が位置するように設定された前記弧状の第2の方向とのそれぞれに沿った、前記操作面上における前記操作体の位置の変化を検出する、前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、前記第1の方向に沿った前記位置の変化に対応する前記第1の操作と、前記第2の方向に沿った前記位置の変化に対応する前記第1の操作とに対して、互いに異なる機能を割り当てる、前記(13)に記載の情報処理装置。
(15)
前記操作部は、ユーザが前記表示部に対して正対したときに、前記操作面が当該ユーザに対して正対するように設けられている前記(4)〜(14)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記階層情報として、選択された前記階層の深さを提示する、前記(1)〜(15)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、前記他の階層の候補を、選択された前記階層から、上位方向及び下位方向のうちいずれか一方向にのみ階層間を移動した場合に到達し得る階層のみに制限する、前記(1)〜(16)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(18)
操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、
前記操作部とは異なる領域に設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、
プロセッサが、前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、
前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、
選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、
を含む、情報処理方法。
(19)
コンピュータに、
操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、
前記操作部とは異なる領域に設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、
前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、
前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、
選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、
を実行させるプログラム。
10、10a カード型端末
11 上面
12、12a、12b 操作部
121 近接センサ
123 近接センサ
125 近接センサ
13 表示部
15 報知部
171 第1通信部
172 第2通信部
18 記憶部
19 電力供給部
100 制御部
101 通信制御部
103 演算部
105 入力解析部
107 入出力制御部
80 リーダライタ
90 情報処理端末

Claims (16)

  1. 非接触型IC(integrated circuit)カード状に構成され、当該非接触型ICカードと略等しいサイズである筐体と、
    操作面が前記筐体の上面上に位置するように設けられ、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付ける操作部と、
    前記上面上の前記操作部の前記操作面とは異なる領域に表示面が設けられ、複数の階層に区分された表示項目であって、ユーザに対応付けられた電子マネー及びポイントに関する表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示する表示部と、
    前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替え、前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替える制御部と、
    前記操作部の位置を基準として、平面視で前記表示部とは逆側に位置するように前記筐体内に設けられ、外部デバイスとの間で非接触通信に基づき、情報の送受信を行う通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御する、情報処理装置。
  2. 前記操作部は、前記表示部とは異なる領域に設けられた操作面に対して接触または近接する操作体の、弧状の軸に沿った方向に向けた当該操作面上における位置の変化を検出し、検出された当該位置の変化を前記第1の操作として受け付ける、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記操作部は、前記操作体の接触または近接を検知するセンサを含む、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記操作部は、前記弧状の軸に沿った方向に沿うように配列された複数の前記センサを含む、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 検出された前記位置の変化に応じて情報を報知する報知部を備える、請求項2〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記報知部は、発光部を含み、当該発光部の発光状態により情報を報知する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記報知部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作に追随するように、前記発光部を点灯または点滅させる、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作に連動するように、前記第1の表示項目と前記第2の表示項目とをスクロールさせることで、当該第1の表示項目を当該第2の表示項目に切り替える、請求項2〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記弧状の軸に沿った方向に向けた前記第1の操作の操作方向に、前記第1の表示項目と前記第2の表示項目とをスクロールさせることで、当該第1の表示項目を当該第2の表示項目に切り替える、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記弧状の軸に沿った方向が示す弧は、前記表示部の上下方向がユーザの上下方向と略一致するように当該ユーザと前記操作面とが正対した場合に、当該操作面を左右に分割する軸に対して、前記弧の中心と反対側に位置するように設定される、請求項2〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記操作部は、前記操作面を左右に分割する軸に対して左右のいずれか一方に弧の中心が位置するように設定された前記弧状の第1の方向と、他方に弧の中心が位置するように設定された前記弧状の第2の方向とのそれぞれに沿った、前記操作面上における前記操作体の位置の変化を検出する、請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記第1の方向に沿った前記位置の変化に対応する前記第1の操作と、前記第2の方向に沿った前記位置の変化に対応する前記第1の操作とに対して、互いに異なる機能を割り当てる、請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記操作部は、ユーザが前記表示部に対して正対したときに、前記操作面が当該ユーザに対して正対するように設けられている請求項2〜12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、前記階層情報として、選択された前記階層の深さを提示する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 操作面が非接触型ICカード状に構成され、当該非接触型ICカードと略等しいサイズである筐体の上面上に位置するように設けられた操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、
    前記上面上の前記操作部の前記操作面とは異なる領域に表示面が設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目であって、ユーザに対応付けられた電子マネー及びポイントに関する表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、
    プロセッサが、前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、
    前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、
    選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、
    前記操作部の位置を基準として、平面視で前記表示部とは逆側に位置するように前記筐体内に設けられた通信部が、外部デバイスとの間で非接触通信に基づき、情報の送受信を行うことと、
    を含む、情報処理方法。
  16. コンピュータに、
    操作面が非接触型ICカード状に構成され、当該非接触型ICカードと略等しいサイズである筐体の上面上に位置するように設けられた操作部が、互いに異なる第1の操作と第2の操作とをそれぞれ識別して受け付けることと、
    前記上面上の前記操作部の前記操作面とは異なる領域に表示面が設けられた表示部に、複数の階層に区分された表示項目であって、ユーザに対応付けられた電子マネー及びポイントに関する表示項目のうち、選択された前記階層に含まれるいずれかの前記表示項目を表示することと、
    前記第1の操作を受けて、前記表示部に表示された第1の表示項目を、当該第1の表示項目とは異なり、かつ選択された前記階層に含まれる第2の表示項目に切り替えることと、
    前記第2の操作を受けて、選択された前記階層を、当該階層とは異なる他の階層に切り替えることと、
    選択された前記階層に応じて、前記表示部への当該階層を示す階層情報の表示を制御することと、
    前記操作部の位置を基準として、平面視で前記表示部とは逆側に位置するように前記筐体内に設けられた通信部が、外部デバイスとの間で非接触通信に基づき、情報の送受信を行うことと、
    を実行させるプログラム。
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