JP5593994B2 - 画像形成装置およびシート剥離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびシート剥離方法に関し、より詳細には熱転写シートを用いて被記録媒体に画像を形成するとともにその画像の表面を保護する保護層を形成した後、被記録媒体に形成された画像の表面を表面性改質シートにより改質する画像形成装置、および、被記録媒体、熱転写シートおよび表面性改質シートを剥離するシート剥離方法に関する。
画像形成装置の1つとして、熱転写シートの染料層を被記録媒体に転写させて画像を形成する昇華型画像形成装置がある。昇華型画像形成装置では、被記録媒体に形成された画像の表面を保護するために、透明な保護層が画像上に形成される保護層は、具体的には、画像劣化の原因となるガスから画像を遮断したり、紫外線を吸収して画像の変色、退色を防止したり、画像を形成する染料等が可塑性のある物品に移行するのを防止したり、画像の摩耗を防止したり、画像を皮脂から保護したりする。保護層は、例えば、リボン状の基材シートに積層して設けられており、サーマルヘッドによって画像上に熱転写される。この画像上に熱転写されることによって、画像の保護の他に、被記録媒体がカールすることを防止できる。
また、保護層がサーマルヘッドを用いて熱転写される際、被記録媒体の画像上に形成された保護層の表面状態を改質して、光沢性、マット調または絹目調等を与えることもできる。保護層の表面状態を改質する方法としては、所望の表面性を有する表面性改質シートを画像上に重ねてサーマルヘッドで加熱押圧することで保護層を軟化させ、表面性改質シートの表面性を保護層表面に写し取る方法が知られている(例えば、特許文献1等)。
特開2009−166373号公報 特開2006−199442号公報
ところで、表面性改質シートによる表面性改質処理が終了した後は、被記録媒体、表面性改質シートおよび熱転写シートが、それぞれ隣接する部分で密着した状態となる。このため、表面性改質処理後は、これらをそれぞれ分離する必要がある。本願出願人らは、検討を重ねた結果、被記録媒体、表面性改質シートおよび熱転写シートを剥離する際に最適な温度や角度等の剥離条件はそれぞれ異なるため、これらを同時に剥離すると剥離条件を最適化できないとの知見を得た。このため、被記録媒体、表面性改質シートおよび熱転写シートの同時剥離により、被記録媒体の印画面に剥離線が残ったり、剥離音がしたりする等、剥離安定性を欠くことが想定される。
シートの剥離方法については、例えば、2つの剥離手段を設けて、記録媒体を前進または後退させる各方向においてフィルムを剥離する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。しかし、特許文献2に記載の剥離方法は、被記録媒体とフィルムとの剥離を行うものであり、3種のシートを分離することについては考慮していないため、複数のシートを各シートにとって最適な剥離条件で剥離することはできないという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数種のシートを安定して剥離することの可能な、新規かつ改良された画像形成装置およびシート剥離方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被記録媒体と、被記録媒体に画像を形成するための染料層および被記録媒体に形成された画像を保護するための保護層を有する熱転写シートとの間に、被記録媒体に形成された画像の表面性を改質する表面性改質シートを配置して、被記録媒体に画像を形成し保護する画像形成処理および画像の表面性を改質する表面性改質処理を行うことにより密着した被記録媒体、表面性改質シートおよび熱転写シートが搬送される搬送路に、被記録媒体と、表面性改質シートおよび熱転写シートとを剥離する第1の剥離部材と、表面性改質シートと熱転写シートとを剥離する第2の剥離部材と、を備え、第1の剥離部材と第2の剥離部材とは、搬送方向に離間して配置される、画像形成装置が提供される。
第1の剥離部材および第2の剥離部材は、画像形成処理が行われる画像形成位置よりも被記録媒体搬送方向下流側に設けられ、第2の剥離部材は、第1の剥離部材に対して被記録媒体搬送方向下流側に設けられるようにしてもよい。
また、表面性改質シートおよび熱転写シートは、第1の剥離部材および第2の剥離部材の間では互いに密着した状態で搬送されるようにしてもよい。
さらに、第1の剥離部材は、剥離時に、被記録媒体と、表面性改質シートおよび熱転写シートとがなす第1の剥離角が所定角度より大きくなるように設けられ、第2の剥離部材は、剥離時に、表面性改質シートと熱転写シートとがなす第2の剥離角が所定角度より大きくなるように設けられるようにしてもよい。
また、第1の剥離部材は、被記録媒体の剥離方向に延びる第1の平坦部と、表面性改質シートおよび熱転写シートの剥離方向に延びる第2の平坦部と、第1の平坦部と第2の平坦部とによって第1の剥離角を形成する第1の屈曲部と、を有する板状部材であり、第2の剥離部材は、表面性改質シートの剥離方向に延びる第3の平坦部と、熱転写シートの剥離方向に延びる第4の平坦部と、第3の平坦部と第4の平坦部とによって第2の剥離角を形成する第2の屈曲部と、を有する板状部材であり、第1の屈曲部は、被記録媒体と、表面性改質シートおよび熱転写シートとが剥離される剥離点に向かって突出するように設けられ、第2の屈曲部は、表面性改質シートと熱転写シートとが剥離される剥離点に向かって突出するように設けられるようにしてもよい。
さらに、第1の剥離角および第2の剥離角は、例えば、90°に設定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被記録媒体と、被記録媒体に画像を形成するための染料層および被記録媒体に形成された画像を保護するための保護層を有する熱転写シートとの間に、被記録媒体に形成された画像の表面性を改質する表面性改質シートを配置して、被記録媒体に画像を形成し保護する画像形成処理および画像の表面性を改質する表面性改質処理を行うことにより密着した被記録媒体、表面性改質シートおよび熱転写シートが搬送される搬送路において、第1の剥離部材により、被記録媒体と、表面性改質シートおよび熱転写シートとを剥離するステップと、第1の剥離部材と搬送方向に離間して配置される第2の剥離部材により、表面性改質シートと熱転写シートとを剥離するステップと、を含む、シート剥離方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、複数種のシートを安定して剥離することの可能な画像形成装置およびシート剥離方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係る熱転写シートの構成を示す説明図である。 同実施形態に係る表面性改質シートの構成を示す説明図である。 同実施形態の画像形成装置による画像形成処理を示すフローチャートである。 同実施形態の画像形成装置による画像形成処理を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置におけるシート剥離方法を示す説明図である。 同実施形態に係る画像形成装置におけるシート剥離方法を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.画像形成装置の概略構成
2.画像形成処理
3.シートを剥離する剥離部材の構成とシート剥離方法
<1.画像形成装置の概略構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。本実施形態に係る画像形成装置は、インクフィルムの染料を昇華させて被記録媒体に転写するサーマルプリンタ100(以下では「画像形成装置100」と記載する場合もある。)であり、熱転写シートを用いて被記録媒体に画像を形成するとともに、その画像の表面を保護する保護層を形成する。
サーマルプリンタ100は、図1に示すように、サーマルヘッド110と、被記録媒体である記録紙200を保持するプラテンローラ120と、ピンチローラ132と、キャプスタンローラ134と、熱転写シート150の供給リール142および巻取りリール144と、表面性改質シート170の巻取りリール162および供給リール164と、を備える。
記録紙200は、サーマルプリンタ100において画像を形成する被記録媒体であって、例えば昇華転写用印画用紙等を用いることができる。また、プラテンローラ120は、印画時に記録紙200を保持し、サーマルヘッド110と対向して設けられる。ピンチローラ132とキャプスタンローラ134とは、記録紙200を挿通可能に接触して設けられている。ピンチローラ132とキャプスタンローラ134とは、互いに反対方向に同期回転して記録紙200を所定方向へ搬送し、また、回転方向を反転して当該所定方向とは反対方向に記録紙200を搬送する搬送部130を構成する。プラテンローラ120、ピンチローラ132、およびキャプスタンローラ134、さらにローラ駆動機構(図示せず。)により、記録紙200を搬送する搬送機構が構成される。
熱転写シート150は、画像を形成するため記録紙200に熱転写される染料を保持するシートである。熱転写シート150の詳細な構成を図2に示す。熱転写シート150には、リボン状の基材シート153に、染料を保持する染料層151と、記録紙200の表面に形成された画像の表面に熱転写され、画像を保護する保護材層156とが、基材シート153の長手方向に並んで形成されている。この熱転写シート150は、通常、インクリボンと称される。なお、基材シート153の裏面側には耐熱滑性層154が形成されており、基材シート153の表面側には易接着層155が形成されている。
染料層151は、1または複数色の染料を保持しており、本実施形態では、イエロー(Y)染料層151Y、マゼンタ染料層(M)151M、シアン染料層(C)151Cの3色の染料を保持している。この他、染料層151は、例えばブラックの染料層を備えてもよい。図2では、イエロー染料層151Yの先端位置をY1s、後端位置をY1eで表し、マゼンタ染料層151Mの先端位置をM1s、後端位置をM1eで表し、シアン染料層151Cの先端位置をC1s、後端位置をC1eで表している。染料層151は、図2に示すように、易接着層155を介して基材シート153上に形成されており、記録紙200の表面に昇華転写または溶融転写により転写される。
保護材層156は、基材シート153の表面側に形成された易接着層155上に、さらに剥離層157を介して形成されている。図2では、保護材層156の先端位置をL1s、後端位置をL1eで表している。保護材層156は、記録紙200の表面に形成された画像の耐摩耗性、耐薬品性等を向上させるために記録紙200の表面に転写される。また、保護材層156に紫外線吸収剤を添加することにより、画像の耐光性を向上させることも可能である。保護材層156としては、例えば、ポリスチレン樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。あるいは、記録紙200およびその表面に形成された画像表面への保護材層156の接着性を良好にするため、保護材層156の最上層に接着層(図示せず。)を設けてもよい。例えば、保護材層156を、ポリスチレン樹脂の上層にアクリル偏性樹脂を設けた2層構造として構成してもよい。
熱転写シート150には、イエロー染料層151Y、マゼンタ染料層151M、シアン染料層151Cの各染料層と保護材層156との4つの領域からなる領域を1つの単位領域として、複数単位の領域が設けられる。各単位領域のイエロー染料層151Y、マゼンタ染料層151M、シアン染料層151C、そして保護材層156の先頭には、それぞれ各領域の先頭位置を示す位置検出マーク152Y、152M、152C、152Lが設けられる。位置検出マーク152Y、152M、152C、152Lは、基材シート153を幅方向に横断して形成された線状のマーキングである。なお、各単位領域の先頭に設けられるイエロー染料層151Yの位置検出マーク152Yは2本の線からなり、マゼンタ染料層151M、シアン染料層151C、保護材層156の位置検出マーク152M、152C、152Lは1本の線からなる。
このような熱転写シート150は、図1に示すように、供給リール142と巻取りリール144とによって張設されて、リボンカセット(図示せず。)に収納されている。リボンカセットは、画像形成装置本体に着脱可能に設けられる。リボンカセットが画像形成装置本体に装着されると、熱転写シート150は、サーマルヘッド110とプラテンローラ120とに挟まれて、記録紙200の搬送に同期して走行される。なお、供給リール142および巻取りリール144は、熱転写シート150を所定方向に走行させる熱転写シート走行機構を構成している。なお、熱転写シート150、供給リール142および巻取りリール144は、必ずしもリボンカセットに収納されていなくてもよく、それぞれ画像形成装置本体の所定位置に設けて動作させるようにすることもできる。
また、熱転写シート走行機構による熱転写シート150の走行経路の途中には、光センサ146が設けられる。光センサ146は、熱転写シート150に形成された位置検出マーク152Y、152M、152C、152Lを検出するものであり、光センサ146の検出結果に基づき、記録紙200に転写させる色の染料層が転写位置にセットされる。このため、光センサ146は、各位置検出マーク152Y、152M、152C、152Lを当該光センサ146が検出したときに、対応する染料層152Y、152M、152Cまたは保護材層156が転写位置に位置するように、サーマルヘッド110とプラテンローラ120との対向する位置から所定距離だけ離隔した位置に設けられる。
表面性改質シート170は、記録紙200に形成された画像を保護する保護層の表面状態を改質する表面性改質部材となる、リボン状のシートである。表面性改質シート170は、図3に示すように、リボン状の基材シート171と、熱転写シート150を記録紙200に直接接触させるための開口部172と、記録紙200に形成された画像を保護する保護層の表面状態を改質する表面改質部1741、1742、1743とからなる。開口部172および表面性改質部1741、1742、1743は、基材シート171の長手方向に並んで形成されている。
基材シート171は、それ自体が記録紙200に形成された画像を保護する保護層の表面状態を改質するための表面性改質部材となるもので、所定の長さのリボン状に形成されている。基材シート171は、画像形成装置100の熱転写シート150の保護材層156のガラス転移温度近傍にて耐熱性を有する樹脂フィルムからなり、例えばポリイミドフィルムから形成される。具体的には、基材シート171として、厚さ25μm程度のユーピレックスS(登録商標)等のポリイミドフィルムを用いることができる。このポリイミドフィルムの表面性は極めて平滑であるため、記録紙200に形成された画像の保護層の表面状態はポリイミドフィルムの表面状態にならって平滑な状態となる。
なお、基材シート171は、かかる例に限定されず、例えばカプトン(登録商標)等の他のポリイミドや、ポリサルフォン、ポリエーテルイミドまたはポリエチレンテレフタレート(PET)などの表面改質処理時の温度において十分な耐熱性をもつスーパーエンジニアリングプラスチック材料や、エンジニアリングプラスチック材料等を用いてもよい。
また、基材シート171の表面性改質部1741、1742、1743は、熱転写シート150の保護材層156のガラス転移温度近傍にて、記録紙200に形成された画像を保護する保護層の表面と非接着となるように離型処理が施されていることが望ましい。これにより、表面改質処理後において表面性改質シート170を剥離する際に、保護層内部での凝集破壊等による剥離不良が起きることはなく、記録紙200の保護層と表面性改質部1741、1742、1743との界面での良好な界面剥離が可能となる。したがって、表面改質処理後の記録紙200に形成された画像の保護層表面は極めて良好な仕上がり状態となる。
開口部172は、記録紙200に画像を形成する際に熱転写シート150が記録紙200表面に直接接触するように形成されている。開口部172は、図3に示すように、例えば平面形状が矩形状に形成され、基材シート171の幅Wは、サーマルヘッド110の主走査方向の長さよりもやや大きめに形成される。また、基材シート171の長さLは、サーマルヘッド110の副走査方向の幅よりもやや大きめに形成される。これにより、記録紙200の通常の印画時および保護層形成時には、記録紙200に対して熱転写シート150を介してサーマルヘッド110が押し付けられる。これにより、印画紙および熱転写シートを移動させながらサーマルヘッド110を用いて画像を形成し、さらにその上に保護層を形成するという、通常の印画動作を行うことができるようになる。
なお、開口部172の幅Wおよび長さLは、必ずしもサーマルヘッド110の主走査方向の長さや副走査方向の幅よりも大きめでなくてもよい。例えば、少なくともサーマルヘッド110において印画用ヒータ(図示せず。)の形成部およびその周囲の凸状のグレーズが形成された領域よりも幅および長さがそれぞれ大きめになっていればよい。
表面性改質部1741、1742、1743は、記録紙200に形成された画像を保護する保護層の表面状態を改質する。図3に示すように、例えば各保護層について異なる表面状態に改質するために複数種類の表面性改質部1741、1742、1743が、開口部172に隣接して順次設けられている。例えば、第1の表面性改質部1741には光沢性を与える光沢仕上げ用であり、第2の表面性改質部1742はマット調仕上げ用であり、第3の表面性改質部1743は質感の異なるマット調仕上げ用(或いは絹目調仕上げ用)とすることができる。なお、改質する表面状態の種類数や配列順などはかかる例に限られない。例えば、いずれか1つだけの表面性改質部を設けてもよく、記録紙200に形成された画像の保護層の表面改質処理で使用される頻度に応じて、所定の表面性改質部(例えば光沢仕上げ用)のみを複数箇所配置してもよい。
図3では、第1の表面性改質部1741の先端位置を1s、後端位置を1eで表し、第2の表面性改質部1742の先端位置を2s、後端位置を2eで表し、第3の表面性改質部1743の先頭位置を3s、後端位置を3eで表している。各表面性改質部1741、1742、1743の先端位置1s、2s、3s側には、当該先端位置1s、2s、3sを検出する位置検出マーク176b、176c、176dが設けられている。また、開口部172の先端位置側にも、開口部172の先端位置を検出するための位置検出マーク176aが設けられている。
位置検出マーク176a、176b、176c、176dは、基材シート171に所定の大きさに形成された貫通孔であるマーキング穴により形成される。位置検出マーク176a、176b、176c、176dは、対応する各位置を認識可能にするため、マーキング穴を形成する位置や個数がそれぞれ異なるように形成されている。
表面性改質シート170は、図1に示すように、供給リール164と巻取りリール162との間で張り渡されており、装置本体内に着脱可能となっている。供給リール164および巻取りリール162の間に張り渡された表面性改質シート170が装置本体内に装着されると、該表面性改質シート170は、熱転写シート150と共にプラテンローラ120とサーマルヘッド110とに挟まれて記録紙200の搬送に同期して移動される。なお、供給リール164と巻取りリール162とにより、表面性改質シート170を移動させる改質シート移動手段を構成している。
改質シート移動手段による表面性改質シート170の移動経路の途中には、メカニカルセンサ(図示せず。)が設けられている。メカニカルセンサは、表面性改質シート170の各位置検出マーク176a、176b、176c、176dを検出する検出手段であり、記録紙200への印画時におけるサーマルヘッド110の位置から搬送方向に処理距離だけ離れた位置に配設されている。各位置検出マーク176a、176b、176c、176dは、これらが検出されたとき、図3に示す開口部172および第1〜第3の表面性改質部1741、1742、1743の位置がサーマルヘッド110の記録部位に一致する位置に設けられている。
<2.画像形成処理>
上述した画像形成装置では、図4A、図4Bに示す処理によって記録紙200に画像が形成される。以下、図4Aおよび図4Bに基づいて、本実施形態の画像形成装置による画像形成処理について説明する。なお、図4Aおよび図4Bは、本実施形態の画像形成装置による画像形成処理を示すフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置による画像形成処理は、熱転写シート150を用いた画像形成処理(S100〜S114)と、形成された画像の表面性改質処理(S115〜S134)とに大別される。まず、画像形成装置は、記録紙200に形成する画像データが入力されると、画像形成装置の制御部(図示せず。)は、記録紙200を所定方向に搬送するとともに、サーマルヘッド110、熱転写シート150および表面性改質シート170を初期位置に移動させる(S100)。記録紙200は、プラテンローラ120、ピンチローラ132およびキャプスタンローラ134がローラ駆動機構(図示せず。)により駆動されることにより所定方向に搬送される。初期状態において、表面性改質シート170は、巻取りリール162および供給リール164により構成される表面性改質シート走行機構によって走行され、サーマルヘッド110の熱転写シート150への押し付け位置に開口部172が位置するように移動される。
次いで、熱転写シート150の供給リール142および巻取りリール144から構成される熱転写シート走行機構によって、熱転写シート150が移動される。これにより、記録紙200に対して画像を形成する位置に、図2に示す熱転写シート150の各染料層151Y、151M、151Cのいずれか1つの領域が位置される。熱転写シート150の位置合わせは、熱転写シート150に形成された位置検出マーク152Y、152M、152Cを検出可能なメカニカルセンサ(図示せず。)の検出結果に基づき行うことができる。
本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の3つの染料層151Y、151M、151Cが熱転写シート150に設けられている。例えば、まず、熱転写シート走行機構によりイエロー染料層151Yを画像形成位置に移動させた状態で熱転写シート150を介してサーマルヘッド110をプラテンローラ120に押圧させる。この状態で、サーマルヘッド110により熱転写シート150に熱エネルギを印加し、熱転写シート150のイエロー染料層151Yを記録紙200の表面に熱転写することによりイエローの画像が形成される(S102)。その後、記録紙200は、ピンチローラ132およびキャプスタンローラ134によって、次の色の画像を形成するために、初期位置に戻される(S104)。
次に、イエローの画像の形成と同様に、マゼンタ染料層151Mを画像形成位置に移動して記録紙200の表面にマゼンタの画像を形成した後(S106)、記録紙200は再び初期位置に戻される(S108)。そして、シアン染料層151Cを画像形成位置に移動して記録紙200の表面にシアンの画像を形成した後(S110)、記録紙200は再び初期位置に戻される(S112)。これにより、記録紙200に対して所望の染料層151Y、151M、151Cによって画像が形成される。
その後、記録紙200に形成された画像と熱転写シート150の保護材層156とを対向させた状態で、熱転写シート150を介してサーマルヘッド110をプラテンローラ120に押圧させる。この状態で、サーマルヘッド110により熱転写シート150に熱エネルギを印加し、熱転写シート150の保護材層156を記録紙200に形成された画像上に熱転写する(S114)。このとき、熱転写シート150は、熱転写シート走行機構により走行される。そして、センサ(図示せず。)が保護材層156の位置を示す位置検出マーク152Lを検出することにより、熱転写シート150の位置を認識して、熱転写シート150の保護材層156を画像形成位置に位置合わせすることができる。
保護材層156が記録紙200の表面に転写されると、画像の表面に形成された保護層の表面状態はまだ改質されていない。そこで、ステップS115〜S134の処理により、ユーザにより指定された表面状態に保護層が改質される。まず、制御部は、ユーザによって指定された表面状態の仕上げ種類を確認する(S115)。図4Bに示す処理手順では、表面状態を光沢仕上げ、またはマット調仕上げのいずれかを選択できるようになっているが、この選択は、表面性改質シート170に設けられた表面性改質部の種類によって決まる。例えば、本実施形態の表面性改質シート170のように、光沢仕上げを行う改質シート174のみが設けられているときには、光沢仕上げ処理(S116〜S124)のみが実行可能となる。
光沢仕上げ処理が指定されている場合には、まず、記録紙200が初期位置まで走行され(S116)、熱転写シート150が巻き戻される(S118)。このとき、熱転写シート150は、保護材層156が記録紙200に転写される前の位置、すなわち先端位置L1sの位置まで巻き戻される(S120)。その後、表面性改質シート170を巻取りリール162および供給リール164によって走行させ、画像形成位置に、開口部172から改質シート174が位置するようにされる(S122)。このように、記録紙200の画像上に形成された保護層と、表面性改質シート170の改質シート174とが位置合わせされた後、これらをサーマルヘッド110によって加圧しながら加熱する。そして、冷却後に改質シート174を記録紙200から剥離すると、改質シート174の平坦面が保護層に転写され、画像表面に光沢性が与えられる(S124)。
ステップS115にてマット調仕上げ処理が指定されている場合も同様に、まず、記録紙200が初期位置まで走行され(S126)、熱転写シート150が巻き戻される(S128)。このとき、熱転写シート150は、保護材層156が記録紙200に転写される前の位置、すなわち先端位置L1sの位置まで巻き戻される(S130)。その後、表面性改質シート170を巻取りリール162および供給リール164によって走行させ、画像形成位置に、開口部172からマット調仕上げを行う表面性改質部が位置するようにされる(S132)。このように、記録紙200の画像上に形成された保護層と、表面性改質シート170のマット調仕上げを行う表面性改質部とが位置合わせされた後、これらをサーマルヘッド110によって加圧しながら加熱する。そして、冷却後に当該表面性改質部を記録紙200から剥離すると、保護層への転写が行われ、画像表面がマット調となる(S134)。
他の種類の表面性改質部による表面性改質処理も、ステップS116〜S134と同様に行うことができる。このように、画像の表面性改質処理が終了すると、プラテンローラ120の回転とともに熱転写シート150、表面性改質シート170および記録紙200が搬送方向下流側に移動され、サーマルヘッド110から離隔される。そして、熱転写シート150、表面性改質シート170および記録紙200の温度がほぼ所定値以下となり冷却された状態となった後に、表面性改質シート170が記録紙200から剥離される。
次いで、表面性改質シート170を移動させ、開口部172が画像形成位置となるように改質シート174を退避させた後(S135)、供給リール142および巻取りリール144により、熱転写シート150を巻き上げて使用された染料層151および保護材層156を供給リール144に巻き取る(S136)。そして、次の記録紙200に画像を形成するための染料層151および保護材層156が供給リール142から供給され、初期位置まで走行される(S138)。一方、記録紙200は、切断部(図示せず。)により所定サイズに切断された後、画像形成装置の排出口から排出される(S140)。その後、終了処理が行われ(S142)、本実施形態に係る画像形成装置による画像形成処理が終了する。
なお、複数枚の印画を連続的に行う場合で、各印画物の表面仕上げ状態が異なる場合であっても、図4Aおよび図4Bの処理を印画物毎に繰り返し行うことにより、指定された表面仕上げ状態を実現することができる。
<3.シートを剥離する剥離部材の構成とシート剥離方法>
本実施形態に係る画像形成装置100では、安定的に記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離し、画像の表面仕上げの品位を保持するため、剥離部材を設け、適切な剥離条件でこれらを剥離する。以下、図5および図6に基づいて、本実施形態に係る画像形成装置100に設けられた剥離部材の構成とシート剥離方法について説明する。なお、図5は、従来の画像形成装置におけるシート剥離方法を示す説明図である。図6は、本実施形態に係る画像形成装置100におけるシート剥離方法を示す説明図である。なお、図5では、本実施形態に係る画像形成装置100との対応関係を明確にするため、同一または対応する部材については、図6と同一の符号を付している。
図5は、従来の画像形成装置において、本実施形態のように重ね合わせられた状態で搬送される記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離するシート剥離方法を示す。すなわち、表面性改質処理機能を備えていない画像形成装置に、表面性改質シート170を導入した場合、プラテンローラ120とサーマルヘッド110とが対向する画像形成位置より搬送方向下流側に1つの剥離点P1がある。記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150は、それぞれの搬送方向に引っ張られており、その引っ張り力によって剥離点P1において記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150は剥離される。剥離点P1は、画像形成装置100の部材182の突出部によって規定されている。
この場合、記録紙200と表面性改質シート170との剥離条件と、表面性改質シート170と熱転写シート150との剥離条件とは異なる。しかし、剥離位置が同一の場合、狭い空間で3つの部材が剥離されるため、剥離されるシート間の角度である剥離角θps、θsrの大きさを十分に確保することができない。特に、表面性改質シート170と熱転写シート150との剥離角θsrを十分に確保することが難しい。剥離角が狭くなると、シートの剥離が困難になり、シートをきれいに剥離することができない。
また、サーマルヘッド110での加熱位置(画像形成位置)から剥離位置(剥離点)までの距離も同一であるため、剥離するときの剥離温度は、記録紙200‐表面性改質シート170間、表面性改質シート170‐熱転写シート150間で同一となる。しかし、記録紙200‐表面性改質シート170間と表面性改質シート170‐熱転写シート150間とで、最適な剥離温度は相違する。
例えば、記録紙200と表面性改質シート170とは、表面加工により冷却され過ぎると互いに貼り付く力が増大する傾向にあるため、所定の温度より高くなっているときに剥離するのがよい。一方、表面性改質シート170と熱転写シート150とは、熱転写シート150に接着性があり、加熱により軟化した粘着物が表面性改質シートへ付着することを防ぐため、ある程度冷却して剥離するのがよい。このように、最適な剥離温度が異なる場合に1箇所ですべてのシートを剥離してしまうと、画像の質が低下してしまう。
さらに、表面性改質処理中は、3つのシートをそれぞれの剥離負荷のばらつきにより剥離位置が安定せず、剥離線が発生し印画物の品位を損ねる結果となる。また、表面改質処理中に剥離音が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置100では、図6に示すように、2つの剥離点P1、P2にて段階的に記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離し、適切な剥離条件でシートの剥離を行う。剥離点P1は、記録紙200と、表面性改質シート170および熱転写シート150とが剥離される位置であり、剥離点P2は、表面性改質シート170と熱転写シート150とが剥離される位置である。剥離点P1、P2は、ともに画像形成位置よりも搬送方向下流側に設けられる。また、剥離点P2は、剥離点P1よりも搬送方向下流側に設けられる。剥離点P1から剥離点P2の間では、表面性改質シート170と熱転写シート150とは密着した状態となっている。
まず、段階的に記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離することで、剥離角を十分に確保できるようになる。剥離点P1における、記録紙200と、表面性改質シート170および熱転写シート150との剥離角θpsは、記録紙200の搬送方向と熱転写シート150の搬送方向とがなす角となっている。これは、図5のように記録紙200の搬送方向と表面性改質シート170の搬送方向とがなす角よりも大きく、剥離角θpsを大きくとることが可能となっている。
また、剥離点P2における、表面性改質シート170と熱転写シート150との剥離角θsrは、表面性改質シート170の搬送方向と熱転写シート150の搬送方向とがなす角となっている。図5において、表面性改質シート170は、剥離点P1にて記録紙200および熱転写シート150と剥離されるが、剥離点P1より搬送方向下流側にある部材184の角部184bに接触後、引っ張り方向へ搬送される。
このため、図5では、剥離点P1と角部184bとを結ぶ直線と、熱転写シート150の搬送方向とのなす角が剥離角θsrとなっている。これに対して、本実施形態に係る画像形成装置100では、剥離角θsrは、図6に示すように、表面性改質シート170の搬送方向と熱転写シート150の搬送方向とのなす角に設定されている。これにより、剥離点P2における剥離角θsrの大きさが十分確保された状態となる。
本実施形態に係る画像形成装置100では、記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離点P1、P2で剥離するため、図6に示すように、部材184の角部184c、184dによって剥離位置を規制している。すなわち、部材184に2つの角部184c、184dが形成されるように屈曲させる。角部184cを形成する部材184の2つの平坦部は、それぞれ記録紙200の搬送方向と熱転写シート150の搬送方向とに延び、角部184cが剥離点P1へ突出するように設けられる。これにより、記録紙200と、表面性改質シート170および熱転写シート150とは、剥離角θpsで剥離され、記録紙200は記録紙200の搬送方向へ搬送され、表面性改質シート170および熱転写シート150を熱転写シート150の搬送方向へ搬送される。
本実施形態では、図5に示す部材184の曲面部184aを、図6に示すように剥離点P1に向かって突出する角部184cとすることで、部材182の突出部と角部184cとで剥離点P1を規定する剥離部材を構成している。これにより、記録紙200と、表面性改質シート170および熱転写シート150とを、剥離角θpsで確実に剥離することができる。
また、角部184dを形成する部材184の2つの平坦部は、それぞれ熱転写シート150の搬送方向と表面性改質シート170の搬送方向とに延び、角部184dが剥離点P2へ突出するように設けられる。これにより、表面性改質シート170と熱転写シート150とは、剥離角θsrで剥離され、表面性改質シート170は表面性改質シート170の搬送方向へ搬送され、熱転写シート150を熱転写シート150の搬送方向へ搬送される。すなわち、角部184dは、表面性改質シート170と熱転写シート150とを剥離する剥離部材として機能する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置100では、剥離点P1、P2を規定する部材184は1つの部材から形成したが、本発明はかかる例に限定されず、それぞれ別部材から形成してもよい。剥離角θps、θsrの大きさは、それぞれに設定された所定の角度より大きい角度に設定され、例えば約90°に設定することができる。
また、図6に示すように2つの剥離点P1、P2を設けることで、シートを剥離する際の剥離温度を各シートに適切な温度で剥離できるようになる。上述したように、記録紙200と表面性改質シート170とが剥離されるときの剥離温度は、表面性改質シート170と熱転写シート150とが剥離されるときの剥離温度より高いのがよい。したがって、剥離点P1、P2のうち、サーマルヘッド110による加熱位置(画像形成位置)により近い剥離点P1において記録紙200と表面性改質シート170とを剥離し、剥離点P2で表面性改質シート170と熱転写シート150とを剥離する。これにより、記録紙200と表面性改質シート170とが剥離されるときの剥離温度が、表面性改質シート170と熱転写シート150とが剥離されるときの剥離温度より高くなり、より適切な状態で各シートを剥離することができる。
また、記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150は、加熱位置を通過後、搬送されて加熱位置から離れるにつれてその温度は低下する。したがって、剥離点P1、P2は、記録紙200と表面性改質シート170とが剥離されるときの剥離温度、表面性改質シート170と熱転写シート150とが剥離されるときの剥離温度、それぞれに適した温度となる位置に設定してもよい。剥離点P1、P2の位置は、部材184の形状によって規定することができる。
さらに、各シートを剥離する際に生ずる剥離音も、剥離角θps、θsr、剥離温度等の剥離条件を適切に設定することで低減することができる。
以上、本実施形態に係る画像形成装置100に設けられた剥離部材の構成とシート剥離方法について説明した。本実施形態に係る画像形成装置100によれば、画像形成後に記録紙200と、表面性改質シート170と、熱転写シート150とを重ねてサーマルヘッド110で加熱押圧し、画像の表面性改質処理を行った後、記録紙200、表面性改質シート170および熱転写シート150を剥離する際に、まず、剥離点P1にて、記録紙200と、表面性改質シート170および熱転写シート150とを剥離する。次いで、剥離点P2にて、表面性改質シート170と熱転写シート150とを剥離する。これにより、各シートに適した剥離条件でシートを剥離することができるようになり、剥離の不安定さに伴う画質劣化および剥離音を防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 サーマルプリンタ
110 サーマルヘッド
120 プラテンローラ
132 ピンチローラ
134 キャプスタンローラ
142 供給リール
144 巻取りリール
150 熱転写シート
151 染料層
156 保護材層
162 巻取りリール
164 供給リール
170 表面性改質シート
172 開口部
1741、1742、1743 表面性改質部
184 部材(剥離部材)
184c、184d 角部
200 記録紙

Claims (7)

  1. 被記録媒体と、前記被記録媒体に画像を形成するための染料層および前記被記録媒体に形成された画像を保護するための保護層を有する熱転写シートとの間に、前記被記録媒体に形成された画像の表面性を改質する表面性改質シートを配置して、前記被記録媒体に画像を形成し保護する画像形成処理および前記画像の表面性を改質する表面性改質処理を行うことにより密着した前記被記録媒体、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートが搬送される搬送路に、
    前記被記録媒体と、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートとを剥離する第1の剥離部材と、
    前記表面性改質シートと前記熱転写シートとを剥離する第2の剥離部材と、
    を備え
    前記第1の剥離部材と前記第2の剥離部材とは、搬送方向に離間して配置される、画像形成装置。
  2. 前記第1の剥離部材および前記第2の剥離部材は、前記画像形成処理が行われる画像形成位置よりも被記録媒体搬送方向下流側に設けられ、
    前記第2の剥離部材は、前記第1の剥離部材に対して被記録媒体搬送方向下流側に設けられる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートは、前記第1の剥離部材および前記第2の剥離部材の間では互いに密着した状態で搬送される、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の剥離部材は、剥離時に、前記被記録媒体と、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートとがなす第1の剥離角が所定角度より大きくなるように設けられ、
    前記第2の剥離部材は、剥離時に、前記表面性改質シートと前記熱転写シートとがなす第2の剥離角が所定角度より大きくなるように設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の剥離部材は、
    前記被記録媒体の剥離方向に延びる第1の平坦部と、
    前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートの剥離方向に延びる第2の平坦部と、
    前記第1の平坦部と前記第2の平坦部とによって前記第1の剥離角を形成する第1の屈曲部と、
    を有する板状部材であり、
    前記第2の剥離部材は、
    前記表面性改質シートの剥離方向に延びる第3の平坦部と、
    前記熱転写シートの剥離方向に延びる第4の平坦部と、
    前記第3の平坦部と前記第4の平坦部とによって前記第2の剥離角を形成する第2の屈曲部と、
    を有する板状部材であり、
    前記第1の屈曲部は、前記被記録媒体と、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートとが剥離される剥離点に向かって突出するように設けられ、
    前記第2の屈曲部は、前記表面性改質シートと前記熱転写シートとが剥離される剥離点に向かって突出するように設けられる、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の剥離角および前記第2の剥離角は、90°に設定される、請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 被記録媒体と、前記被記録媒体に画像を形成するための染料層および前記被記録媒体に形成された画像を保護するための保護層を有する熱転写シートとの間に、前記被記録媒体に形成された画像の表面性を改質する表面性改質シートを配置して、前記被記録媒体に画像を形成し保護する画像形成処理および前記画像の表面性を改質する表面性改質処理を行うことにより密着した前記被記録媒体、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートが搬送される搬送路において、
    第1の剥離部材により、前記被記録媒体と、前記表面性改質シートおよび前記熱転写シートとを剥離するステップと、
    前記第1の剥離部材と搬送方向に離間して配置される第2の剥離部材により、前記表面性改質シートと前記熱転写シートとを剥離するステップと、
    を含む、シート剥離方法。
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