JP5592546B2 - デジタルコンテンツ投稿の換金化 - Google Patents

Description

本発明の実施の形態は、一般に、コンテンツに対する収入を受け取ることに関する。より詳細には、本発明は、所有者が、コンテンツ分配サイト上の彼らのデジタルコンテンツにより生み出される収入の一部を、受け取ることができるようにする。
関連出願の相互参照

本願は、その全文を引用して本明細書に組み込む２００７年５月３日に出願された米国特許仮出願第６０／９２７，９４０号の特典を請求する。

米国および他の多くの国の著作権法のもとでは、単一の作品が多数の著作権保有者を有するとともに、各種エンティティがその作品のコンテンツに関する他の権利を保有することがある。例えば、各種エンティティが一つの歌に対して権利を有する。すなわち、著作者、出版社、および音楽会社は、様々な権利を有するとともに、特定の国で施行されている各種ロイヤルティ制度のもとで、ロイヤルティ支払いを受け取る権利を与えられている多くの様々なエンティティの内のほんの一部にすぎない。

米国作曲作詞家出版社協会（ＡＳＣＡＰ）等の演奏者権利機構（ＰＲＯｓ）は、彼らの作品がラジオやテレビ上で放送されると、様々な著作権保有者の代わりに興行ロイヤルティを集めるために存在しているが、この種の集金メカニズムをオンライン環境で普遍的に利用することはできない。

現行のオンライン集金メカニズムには、ｗｗｗ.ｒｅｖｖｅｒ.ｃｏｍおよびｗｗｗ.ｍｅｔａｃａｆｅ.ｃｏｍ.がある。これらのウェブサイトにより、ユーザーは、ビデオのようなアップロードしたデジタルコンテンツアイテム（デジタルコンテンツの品目）に対する支払いを集金することができる。しかし、現行のオンライン集金メカニズムは、ウェブサイトにアップロードされる全てのデジタルコンテンツアイテムに、収入を生み出す能力を与えるだけである。現行のオンライン集金メカニズムは、デジタルコンテンツアイテム内のコンテンツのオリジナリティを全く分析しない。さらに、現行のオンライン集金メカニズムは、ウェブサイトの全ユーザーに、収入を生み出す能力をもつデジタルコンテンツアイテムをアップロードする能力を与えているにすぎない。

本発明は、コンテンツプロバイダが、アップロードしたデジタルコンテンツと関係する広告に基づいて、彼らのコンテンツに対する分配収入を受け取ることができる方法およびシステムを提供する。コンテンツプロバイダは、彼らのデジタルコンテンツをホストするウェブサイトから招待されるか、または申請プロセスを通じて招待されることにより、彼らのアップロードしたデジタルコンテンツに対する分配収入受取りに参加する適格者となる。申請プロセス中に、コンテンツプロバイダが収入分配に参加する適格者であるかどうかを採点して判定するための申請書を、コンテンツプロバイダは提出する。収入分配への参加が承認されると、コンテンツプロバイダがアップロードしたデジタルコンテンツは換金化（manetization）プロセスを受ける。換金化プロセスは、アップロードしたデジタルコンテンツに収入を生み出す資格があるかどうかを判定する各種基準に従って、コンテンツプロバイダがアップロードしたデジタルコンテンツを分析する方法である。

一実施の形態では、ビデオホスティングウェブサイトにはユーザーデータベースが含まれている。ビデオホスティングウェブサイトの全ての登録ユーザーは、ユーザーが収入分配パートナーであるという指示と併せて、このユーザーデータベースに含まれている。ビデオホスティングウェブサイトは、ユーザーデータベースで指示されたユーザーから取り込みモジュールへアップロードされたユーザー生成デジタルコンテンツを受信するよう適合している。ビデオデータベースは、アップロードされたユーザー生成デジタルコンテンツを全て格納する。

コンテンツプロバイダは、彼らのデジタルコンテンツの収入分配に参加するために、収入分配パートナーになるための申請書を提出する。申請分析モジュールが申請書を分析して、コンテンツプロバイダが収入分配パートナーとなる資格をもつかどうかを、申請書の得点の他に、コンテンツプロバイダが受けた違反の回数に少なくとも一部基づいて判定する。代替として、ビデオホスティングウェブサイトは、申請書の事前得点に少なくとも一部基づいて、コンテンツプロバイダを収入分配パートナーとなるよう招待する。

コンテンツプロバイダが収入分配パートナーとなるのを承認されると、コンテンツプロバイダは、彼らの既にアップロードしたデジタルコンテンツアイテムのうちのどれを換金化の申請をするかを決定することができる。代替として、コンテンツプロバイダは、デジタルコンテンツアイテムをビデオホスティングウェブサイトに最初にアップロードする間に、換金化のために提出すると指定することができる。

一実施の形態では、換金化分析モジュールは、コンテンツプロバイダのデジタルコンテンツアイテムと関係する換金化リクエストを受信し、そのデジタルコンテンツアイテムに換金化の資格があるかどうかを判定する。換金化の資格があるかどうかの判定は、そのデジタルコンテンツアイテムがオリジナリティのあるコンテンツしか含まないかどうか、を含む各種基準に少なくとも一部基づく。デジタルコンテンツアイテムが承認されると、広告データベース内に格納された広告がデジタルコンテンツアイテムとともに表示される。一実施の形態では、コンテンツプロバイダは、広告提示、またはデジタルコンテンツアイテムとともに表示される広告のクリックスルーにより生み出される収入の一部を受け取る。

本概要で説明する特徴および利点および以下の詳細な説明は、全てが包括的であるとは限らない。多くの追加の特徴および利点が、本明細書の図面、明細書およびクレームから当該分野の技術者には明らかとなろう。

本発明の一実施の形態のシステムアーキテクチャのブロック図。

本発明の一実施の形態に基き、コンテンツプロバイダを収入分配パートナーへ昇格させるための方法を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、コンテンツプロバイダに収入分配パートナーの資格があるかどうかを判定するための方法を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、ビデオの換金化を可能にするための方法を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、ビデオの換金化を可能とすべきかどうかを判定するためにビデオを分析するための方法を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、収入分配パートナーになるための申請プロセス中に、コンテンツプロバイダが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、収入分配パートナーになるための申請プロセス中に、コンテンツプロバイダが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、収入分配パートナーになるための申請プロセス中に、コンテンツプロバイダが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、収入分配パートナーになることを要請したコンテンツプロバイダに関する情報をシステム運営者が評価する、支援のために使用する例示のユーザーインターフェースを示す図。 本発明の一実施の形態に基き、収入分配パートナープログラムの重要情報の内のコンテンツ分配パートナーを知らせるユーザーインターフェースの実施例を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、換金化するためビデオを評価し、アップロードするためにコンテンツ分配パートナーが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、換金化するためビデオを評価し、アップロードするためにコンテンツ分配パートナーが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、換金化するためビデオを評価し、アップロードするためにコンテンツ分配パートナーが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。 本発明の一実施の形態に基き、換金化するためビデオを評価し、アップロードするためにコンテンツ分配パートナーが使用するユーザーインターフェースの実施例を示す図。

本発明の一実施の形態に基き、換金化されたビデオ、および収入を発生する関連ウェブ広告を示すユーザーインターフェースの実施例を示す図。

各図は、図示だけを目的として本発明の好適な実施の形態を示す。当該分野の技術者は、以下の説明から本明細書で説明する本発明の原理を逸脱することなく、本明細書で説明する構造および方法の代替の実施の形態を採用できることを直ちに理解できよう。

システム概観
図１を参照して、本発明の一実施の形態によるビデオホスティングウェブサイト１００の実施の形態のシステムアーキテクチャを示す。図１に示すように、ビデオホスティングウェブサイト１００は、ビデオ提供モジュール１１０、取り込みモジュール１１５、申請分析モジュール１２０、ビデオ分析モジュール１３０、収入生成モジュール１３５、フロントエンドサーバ１４０、ユーザーデータベース１５０、ビデオデータベース１５５、および広告データベース１９０を備える。ファイアウォール、負荷バランサ、アプリケーションサーバ、障害迂回サーバ、サイト管理ツール等の多くの従来の機能は、本システムの特徴を曖昧にさせないために示していない。本システムの実施に適したウェブサイトは、ｗｗｗ．ｙｏｕｔｕｂｅ．ｃｏｍで見られるユーチューブ（登録商標）ウェブサイトであるが、他のビデオホスティングサイトも周知であり、本明細書で開示される教示に従って運営するよう適合させることができる。言うまでもなく、用語「ウェブサイト」は、任意のインターネットワーキングプロトコルを用いてコンテンツを提供するよう適合している任意のコンピューターシステムを表し、インターネットまたはＨＴＴＰプロトコルを介してアップロードまたはダウンロードされたコンテンツに限定することは意図していない。概して、他の実施の形態では、適切な場合、一実施の形態で説明するサーバ側で実行されるような機能を、クライアント側で実行することもできる。さらに、特定構成要素に属する機能を、別の構成要素または相互動作する多数の構成要素で実行することができる。

サーバは、ＣＰＵ、メモリ、ネットワークインターフェース、周辺インターフェース、および他の周知の構成要素を備えるサーバークラスのコンピュータ上で実行されるサーバプログラムとして実装される。コンピュータ自体は、概して高性能なＣＰＵ、１Ｇ以上のメモリ、１００Ｇ以上のディスク格納装置をもつリナックス等のオープンソースオペレーティングシステムで作動するのが好適である。無論、他の種類のコンピュータを使用することができ、さらに強力なコンピュータが将来開発されたとき、本明細書の教示に従って構成することができると予測される。いずれかの要素により実装される機能を、コンピュータが読取り可能な有形の記憶媒体（例えば、ＲＡＭ、ハードディスク、または光磁気媒体）内に格納されているコンピュータープログラム製品で提供することができる。

クライアント１７０は、ブラウザ１７１を実行してデジタルコンテンツアイテムを閲覧するとともに、典型的にはインターネットであるが、ＬＡＮ、ＭＡＮ、ＷＡＮ、移動体、有線または無線のネットワーク、プライベートネットワーク、または仮想的なプライベートネットワークの任意の組合せを含むが限定はしない任意のネットワークとすることもできる、ネットワーク１８０を経由して、フロントエンドサーバ１４０に接続できる。単一のクライアント１７０およびブラウザ１７１だけを示すが、言うまでもなく、非常に多く（例えば、数百万）のクライアントをサポートし、いつでもビデオホスティングウェブサイト１００と通信させることができる。クライアント１７０には多様な異なるコンピュータ装置を含めてもよい。クライアント装置１７０の例には、パソコン、情報端末、携帯情報端末、携帯電話、移動電話、スマートフォンまたはラップトップコンピュータがある。当該分野の技術者には言うまでもなく、本発明は、上記装置に限定されない。

ブラウザ１７１には、クライアント１７０のユーザーがワールドワイドウェブ上のウェブページにアクセスできる任意のアプリケーションを含めることができる。適切なアプリケーションは、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ（登録商標）、ネットスケープナビゲータ（登録商標）、モジラファイヤーフォックス（登録商標）、アップル社のサファリ（登録商標）またはワールドワイドウェブ上のウェブページにアクセスできるよう適合した任意のアプリケーションである。ブラウザ１７１には、ビデオプレーヤ（例えば、アドビシステムズ社のフラッシュ（登録商標））、またはビデオホスティングウェブサイト１００で用いられるビデオフィルムフォーマットに適合する任意の他のプレーヤも含まれる。代替として、ブラウザ１７１とは別の独立型プログラムがビデオにアクセスしてもよい。ユーザーは、ビデオのカタログを閲覧するか、キーワードで検索するか、他のユーザーやシステム管理者からのプレイリスト（例えば、チャンネルを形成するビデオのコレクション）を見るか、または特定ユーザーグループ（例えば、コミュニティ）と関係するビデオを見ることにより、ビデオホスティングウェブサイト１００からビデオにアクセスできる。

コンテンツプロバイダ１８５は、特定の作品に対する少なくとも幾つかの権利を所有または管理するエンティティである。コンテンツプロバイダ１８５は、個人、個人のグループ、または音楽やビデオの制作会社またはスタジオ、アーティストグループ等のエンティティでもよい。コンテンツプロバイダ１８５は、ネットワーク１８０を経由してビデオホスティングウェブサイト１００にデジタルコンテンツアイテムを提供することに関与する。コンテンツプロバイダ１８５は、ビデオホスティングウェブサイト１００にアップロードすべき、ビデオホスティングウェブサイト１００上で収入を生み出す資格のありそうなデジタルコンテンツアイテムを決定する。さらに、コンテンツプロバイダ１８５は、デジタルコンテンツアイテムが収入を生み出す資格を有するかどうかにかかわらず、ビデオホスティングウェブサイト１００にデジタルコンテンツアイテムをアップロードしてもよい。コンテンツプロバイダ１８５を一つだけ示しているが、言うまでもなく、任意の数のコンテンツプロバイダをサポートし、いつでもビデオホスティングウェブサイト１００と通信させることができる。さらに、コンテンツプロバイダ１８５は、以下、「収入分配パートナー」と称することもある。

アップロードされるデジタルコンテンツアイテムには、例えば、ビデオ、オーディオまたはビデオとオーディオの組合せが含まれる。代替として、デジタルコンテンツアイテムは、ＪＰＥＧやＧＩＦファイルまたはテキストファイル等の静止画でもよい。簡便さと一実施の形態の説明のために、アップロードしたデジタルコンテンツアイテムを「ビデオ」、「ビデオファイル」または「ビデオアイテム」と呼ぶが、これらの用語で、アップロードできるデジタルコンテンツアイテムの種類を制限することは意図していない。従って、デジタルコンテンツアイテムの換金化（manetization: 貨幣化、収益化）を可能にするために本明細書で説明する操作は、ビデオに限らず任意の種類のデジタルコンテンツ、すなわち、オーディオファイル（例えば、音楽、ポッドキャスト、オーディオブック等）、文書、ウェブサイト、画像、マルチメディア表現等を含む他の適切な種類のデジタルコンテンツアイテムに適用することができる。

先に述べたように、クライアント１７０のユーザーは、ブラウザ１７１を実行し、フロントエンドサーバ１４０に接続してコンテンツプロバイダ１８５からアップロードされているビデオを見る。クライアント１７０のユーザーは、キーワード、タグまたは他のメタデータに基づいてビデオを検索することができる。フロントエンドサーバ１４０がこれらのリクエストをクエリーとして受信し、ビデオ提供モジュール１１０に提供する。このモジュール１１０が、ユーザーのクエリーを満たすビデオをビデオデータベース１５５で検索し、そのビデオをユーザーに提供する役割を担う。ビデオ提供モジュール１１０は、タイトル、説明、タグ、著作者、カテゴリ等を含むビデオのあらゆるフィールドデータに関する検索をサポートする。代替として、ユーザーは、最も閲覧されたビデオ、スポーツ、動物、または自動車のようなカテゴリに基づくビデオリストを閲覧することができる。例えば、ユーザーは、自動車に関するビデオリストを閲覧し、そのリストから見るべきビデオを選択できる。

ビデオホスティングウェブサイト１００上のビデオを見ている間、そのビデオが換金化可能とされたものであれば、該ビデオと併せてウェブ広告をユーザーに提示されるようにしてもよい。広告データベース１９０が、換金化可能とされたビデオと関係するウェブ広告を格納する役割を担う。ウェブ広告と視聴者との対話を通じて、ビデオと関係するコンテンツプロバイダ１８５は、広告により生み出される収入の分配を受ける。収入生成モジュール１３５は、換金化ビデオと併せて配置されるウェブ広告からコンテンツプロバイダ１８５が生み出す収入を追跡する役割を担う。換金化可能とされたビデオは、ビデオホスティングウェブサイト１００以外のウェブサイト１７５上に組み込まれたビデオ１７７として示すこともできる。

代替の実施の形態では、クライアント１７０のユーザーは、ビデオホスティングウェブサイト１００上で収入を生み出す資格があるデジタルコンテンツアイテムをビデオホスティングウェブサイト１００にアップロードすることもできる。説明を簡単にするために、コンテンツプロバイダ１８５だけがデジタルコンテンツアイテムをアップロードする役割を担うとしたが、クライアント１７０のユーザーが、ビデオホスティングウェブサイト１００にデジタルコンテンツアイテムをアップロードすることもできる。

ビデオをビデオホスティングウェブサイト１００にアップロードするために、コンテンツプロバイダ１８５は、ネットワーク１８０を介してフロントエンドサーバ１４０に接続する。アップロードしたビデオは、ビデオを処理してビデオデータベース１５５に格納する取り込みモジュール１１５が処理する。この処理には、フォーマット変換（トランスコーディング）、圧縮、メタデータのタグ化等のデータ処理が含まれる。取り込みモジュール１１５は、クライアント１７０のユーザーに向けて再生するためにコンテンツを標準化するようビデオを処理する。これにより、ビデオホスティングウェブサイト１００は、標準化された出力をユーザーに提供しつつ、各種フォーマットのアップロードビデオを受信することができる。アップロードされたビデオファイルは、コンテンツプロバイダ１８５と関係付けられ、必要に応じて、コンテンツプロバイダのアカウント記録がユーザーデータベース１５０内で更新される。

ビデオデータベース１５５を用いて取り込まれたビデオを格納する。ビデオデータベース１５５は、ビデオコンテンツおよび各コンテンツ所有者が提供する関連メタデータを格納する。アップロードされた各ビデオは、取り込みモジュール１１５により処理されるときに、ビデオ識別子（ｉｄ）が割り当てられる。ビデオファイルは、ビデオＩＤ、アーティスト、ビデオタイトル、ラベル、ジャンル、時間の長さ、および地理的条件に基づいてデータ収集またはコンテンツ保護に使用できるオプションの地域制限等の、各ファイルと関係付けられるメタデータを有する。

ユーザーデータベース１５０は、ビデオホスティングウェブサイト１００の全ての登録ユーザーの記録を維持する役割りを担う。登録ユーザーには、コンテンツプロバイダ１８５、および／またはビデオホスティングウェブサイト１００上でビデオを単に見るだけのユーザーが含まれる。コンテンツプロバイダ１８５および／または個人ユーザーはそれぞれ、ログイン名、電子メール（ｅメール）アドレス、およびパスワードを含むアカウント情報を、ビデオホスティングウェブサイト１００に登録する。このアカウント情報はユーザーデータベース１５０に格納される。さらに、ユーザーデータベース１５０は、受けた違反の回数、違反の種類および違反の日時を示す各ユーザーの違反情報を格納する。違反は、詳細に後述するような、ビデオホスティングウェブサイト１００の運営規則に対する違反である。ユーザーデータベース１５０は、各コンテンツプロバイダ１８５が、ビデオホスティングウェブサイト１００にアップロードしている全てのビデオの記録も格納する。

申請分析モジュール１２０は、収入分配パートナーになりたいというコンテンツプロバイダ１８５からのリクエストを分析する役割りを担う。収入分配パートナーは、アップロードしたビデオからの分配収入を受け取り、ビデオのオンライン配布を希望する独立系ビデオ制作者と考えられる。一般に、収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００上で大量のトラフィックを発生する（すなわち、ユーザーがビデオを見る）オリジナルビデオを創作する。オリジナルビデオとは、全てが、そのビデオと関係するコンテンツプロバイダ１８５が創作したコンテンツからなるビデオである。換金化の資格があるオリジナルビデオの例については、ビデオ換金化プロセスと関連して詳細に後述する。

収入分配パートナーは、換金化可能とされたビデオを、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが見たら発生する広告到達回数により生み出される収入の分配を受け取る。一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナーになるための申請書をビデオホスティングウェブサイト１００に提出する。フロントエンドサーバ１４０は、申請書を分析してコンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナーとなる資格があるかどうかを判定する申請分析モジュール１２０に、その申請書を転送する。

収入分配パートナーになりたいというコンテンツプロバイダのリクエストが承諾されると、ユーザーのアカウント情報がユーザーデータベース１５０内で更新されて、コンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナーとなったことを示す。説明を容易にするために、ビデオと関係する分配収入を受け取る資格を得たコンテンツプロバイダ１８５を、「収入分配パートナー」または「収入分配パートナー達」と称する。

収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００に最初のアップロードをする間にビデオを換金化するよう選択してもよく、または以前にアップロードしたビデオを換金化してもよい。ビデオ分析モジュール１３０が、換金化のために提出したビデオを分析する役割りを担う。一実施の形態では、ビデオ分析モジュール１３０は、ビデオに含まれるコンテンツがオリジナル素材であることを判定するのに役立てるために、参照元全体にわたってそのビデオをチェックする。アップロードされたデジタルコンテンツアイテムを参照コンテンツと照合するためのシステムおよび方法は公知であり、その幾つかは、例えば、米国特許出願第１１／７６５，２９２号および第１１／７４６，３３９号に記載されていて、その全文を参照して本明細書に組み込む。一実施の形態では、ビデオがオリジナルであると決定されると、そのビデオは、ビデオ換金化プロセスで詳細に後述するように、人気度のような基準に基づいてさらに分析され、そのビデオが換金化されるべきかどうかを決定する。
収入分配パートナー申請プロセス

収入分配パートナー申請プロセスは、申請分析モジュール１２０が実行し、コンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナーとなる資格をもつかどうかを決定する。先に説明したように、収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが収入分配パートナーと関係する換金化されたビデオを見たら発生する広告到達回数により生み出される収入の分配を、受け取る。

図２を参照すると、一実施の形態による収入分配パートナー申請プロセスは以下の機能的なステージを有する：

２０１：収入分配パートナーリクエストを受信するステージ；

２０３：コンテンツプロバイダを収入分配に参加させるかどうかを決定するステージ；および、

２０５：コンテンツプロバイダに決定事項を通知するステージ。

第一ステージ２０１は、ビデオの収入分配に参加すると決めたコンテンツプロバイダ１８５ごとに繰り返されるプロセスである。一般に、第一ステージ２０１では、申請分析モジュール１２０が、コンテンツプロバイダ１８５からの収入分配パートナーリクエストを受信する。図６を参照して、アップロードビデオに対する分配収入を受け取るのに関心があるコンテンツプロバイダに、収入分配パートナープログラムに関する情報を提供するユーザーインターフェースの一実施の形態を示す。収入分配パートナーとなる利点、および収入分配パートナーとなるのに必要な資格について、コンテンツプロバイダ１８５に通知する、収入分配パートナープログラムの情報ウェブページ６０１を、コンテンツプロバイダ１８５は閲覧する。コンテンツプロバイダ１８５は情報ウェブページ６０１を検討し、収入分配パートナーとなることに関心をもてば、収入分配申請を含むページにコンテンツプロバイダを案内する「今申請する」ボタン６０３をクリックする。

図７を参照して、収入分配パートナー申請書７０１を含むウェブページを示す。コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナー申請書７０１のデータ記入フィールドに情報を入力する。コンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナーとなるのを承諾するかどうかを決定するために、収入分配パートナー申請書７０１が分析される。コンテンツプロバイダ１８５は、会社名および／またはウェブサイト等のビジネス情報７０５と併せて、氏名、生年月日等の個人情報７０３を提供する。コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナー申請書７０１内に含まれるべきビデオホスティングウェブサイト１００に関する他のアカウント情報も提供しなければならない。一般に、コンテンツプロバイダ１８５は、全カテゴリに情報を提供することは要求されない。要求されるデータ入力フィールドには、アスタリスク７１３または何らかの他のグラフィックシンボルの記号が付され、収入分配パートナー申請書７０１を完結させるために特定のデータ記入フィールドに関する情報を提供するよう、ビデオホスティングウェブサイト１００が、コンテンツプロバイダ１８５に要求していることを示す。

要求されるフィールドには、コンテンツプロバイダ１８５の、例えば氏名および生年月日が含まれる。一実施の形態では、収入分配パートナーとなるには、コンテンツプロバイダ１８５は１８歳以上でなければならない。さらに、コンテンツプロバイダ１８５は、一実施の形態では、居住国名を提供しなければならず、規定された地理的区域からの収入分配申請しか認められない。

最も重要な要求フィールドの一つは、ビデオ情報７０７のセクションに関する。コンテンツプロバイダ１８５は、彼らが創成または製作したビデオの本数を表明するよう要求される。一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５は、例えば、１１〜３０本のビデオ等のように、プルダウンメニューから創成／製作したビデオの範囲を指定する。代替として、コンテンツプロバイダ１８５は、創成／製作したビデオの正確な本数または予測本数を手動で提供することができる。

コンテンツプロバイダは、新規ビデオを創成し、アップロードする頻度も示すよう要求される。コンテンツプロバイダ１８５と関係する創成／製作したビデオの本数、およびアップロード頻度は重要である。これが、コンテンツプロバイダ１８５が発生させる閲覧トラフィック（すなわち、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが閲覧するトラフィック）の量と強い関連性を示すからである。さらに、コンテンツプロバイダ１８５のビデオの平均長さ、およびコメディ、自動車、自然、または教育ビデオ等のそのビデオを最もよく表す件名等の、コンテンツプロバイダのビデオに関する多岐にわたる情報も要求される。特定カテゴリのビデオに関する過去に生み出された収入金額の統計的な分析を通して、特定カテゴリのビデオが典型的に最大収入をもたらすという慣例を設定できるので、カテゴリ情報は重要である。例えば、コメディとして分類されたビデオをアップロードしたコンテンツプロバイダ１８５が、ビデオホスティングウェブサイト１００内で概して最大収入を生み出すというパターンが現れるかもしれない。このように、カテゴリ情報は、コンテンツプロバイダ１８５が潜在的に生み出せる収入金額を示すので重要である。

さらに、要求はされないが、コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムに参加したい理由を書き込むことができる。コンテンツプロバイダは、その理由を趣旨説明ボックス７１１に書き込む。例えば、コンテンツプロバイダ１８５は、「私は２００６年からユーチューブコミュニティのメンバーです。私は２００以上のオリジナルビデオをアップロードし、私のチャンネルには２，０００以上の加入者がいます。私の作品から収入を得ることができるようにパートナープログラムに参加したいと思います」という説明を書き込むことができる。一実施の形態では、システム管理者またはビデオホスティングウェブサイト１００の関係者が書き込まれた説明を手動で評価して、そのコンテンツプロバイダ１８５を収入分配パートナーとすべきかどうかの決定に役立てる。代替として、申請分析モジュール１２０は、「２００以上のオリジナルビデオをアップロードした」または「２００６年からのメンバー」のような、テキスト内の重要なキーワードまたはフレーズの説明を構文解析してもよい。これらのキーワードまたはフレーズは後で解析して、収入分配パートナー申請プロセスで役立てることができる。

コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナー申請書７０１内の要求されるデータ記入フィールドに全て回答してから、見直しボタン７１５をクリックする。図８を参照して、ユーザー確認インターフェースの一実施の形態を示す。見直しボタン７１５をクリックすると、コンテンツプロバイダ１８５は、提出申請ボタン８０３により申請書を提出する前に、提供した情報が正しいかかどうかを見直す確認ページ８０１に導かれる。

図２に戻って、第二ステージ２０３は、申請分析モジュール１２０が、受信した収入分配パートナー申請書と関係するコンテンツプロバイダ１８５を、収入分配に参加させるかどうかを決定するプロセスである。図３は、第二ステージ２０３内で申請分析モジュール１２０が実行するステップを示す。第二ステージ２０３は、コンテンツプロバイダ１８５を収入分配パートナープログラムに参加させるかどうかを判定する以下の機能的なステップを含む：

３０１：コンテンツプロバイダの違反を分析するステップ；

３０３：コンテンツプロバイダの申請書得点を決定するステップ；および、

３０５：ビデオのオリジナリティに基づいてビデオを分析するステップ。

図９を参照して、ユーザー氏名欄９０３に示される様々なコンテンツプロバイダ１８５に関する情報を、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者に閲覧させるパートナー署名登録リストユーザーインターフェース９０１を示す。注意すべきは、パートナー署名登録リストユーザーインターフェース９０１は一実施の形態を説明するためのものにすぎず、データの収集および提示の他の編成を代替として使用してもよいという点である。ユーザー氏名欄９０３内のコンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムに申請したコンテンツプロバイダ１８５を表す。ステップ３０１では（図３）、申請分析モジュール１２０が、収入分配パートナープログラムに申請しているコンテンツプロバイダ１８５の累積違反を分析する。違反は、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が規定する運営規則の違反を指す。違反は、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが不適切なビデオであるとフラグを立てたのが原因で、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が発行する削除リクエストを招くことがある。例えば、不適切なコンテンツをもつビデオは、性的な描写、薬物の広告（すなわち、薬物使用により）、動物虐待行為、露骨な暴力またはスパムとして分類することができる。この種のビデオには、不適切であるとしてユーザーがフラグを立てることができ、再点検して不適切であると見なされた場合、システム管理者から削除リクエストが発行される。代替として、システム管理者がそのビデオを不適切であるとみなせば、ビデオにフラグが立てられていなくても削除リクエストを発行できる。削除リクエストが正当であると確認された場合、そのビデオは、最終的にビデオホスティングウェブサイト１００から削除される。

さらに、コンテンツプロバイダ１８５がビデオのコンテンツを使用する許可を受けていないために、ビデオが不適切であるとフラグを立てられることもある。例えば、テレビショー、音楽ビデオ、音楽コンサートまたはコマーシャルは、コンテンツ所有者の許可なくアップロードしてはならない。アップロードするコンテンツプロバイダに属さない素材を含むアップロードビデオは、著作権違反のために削除リクエストを受けることがある。

削除リクエストが処理され、ビデオがビデオホスティングウェブサイト１００から削除されると、そのビデオと関係するコンテンツプロバイダ１８５のアカウントに減点が追加される。概して、減点は、ビデオホスティングウェブサイト１００からのコンテンツプロバイダ１８５と関係するビデオの削除を招いたコンテンツホスティングウェブサイト規則の違反である。減点は、ユーザーデータベース１５０内に格納されるコンテンツプロバイダのアカウント記録内に累積される。減点は、概ね二つのカテゴリ、すなわち、著作権減点およびその他減点に分類される。著作権減点は、コンテンツプロバイダ１８５がビデオ内の素材を所有していないために、ビデオホスティングウェブサイト１００からビデオが削除された場合に発行される。このように、コンテンツプロバイダ１８５は、申立てのあった著作権違反により著作権減点を受ける。

その他減点は、ビデオがビデオホスティングウェブサイト１００から削除されることにより発行される。ビデオは、不適切な内容をもつと指摘されて削除リクエストを受けると、ビデオホスティングウェブサイト１００から削除される。さらに、その他減点は、ビデオホスティングウェブサイト１００の他の運営規則に違反した場合に発行してもよい。例えば、あるコンテンツプロバイダ１８５が、適切な同意をとらずに別のコンテンツプロバイダのアカウントを使用している場合、その他減点が発行される。さらに、コンテンツプロバイダ１８５が、システム管理者１００からの適切な同意を取り付けずにビデオホスティングウェブサイト１００の一部を修正したのが見付かった場合、その他減点が発行される。

申請分析モジュール１２０は、ユーザーデータベース１５０内のコンテンツプロバイダのアカウント情報を見直し、コンテンツプロバイダ１８５に対する著作権減点およびその他減点の合計を抽出することにより、収入分配パートナーになることを申請したコンテンツプロバイダ１８５に対する減点を分析する。一実施の形態では、減点一覧は、システム管理者がその情報を見ることができるように、減点Ｏｋ欄９０５としてユーザーインターフェース９０１に含まれる。減点Ｏｋ欄９０５は、コンテンツプロバイダ１８５に対するその他減点９１３の数および著作権減点９１１の数等の減点情報を含む。

減点Ｏｋ欄はコンテンツプロバイダ１８５の減点ステータス９０９を示す文字記号も含む。減点ステータス９０９は、コンテンツプロバイダ１８５のアカウントの減点の大きさが許容できるか、それとも許容できないかを示す。許容できる減点数は、コンテンツプロバイダ１８５に対する減点の大きさが、コンテンツプロバイダ１８５の収入分配パートナープログラムへの入会を拒むのを正当化するには不十分であることを示す。許容できない減点数は、コンテンツプロバイダ１８５に対する減点の大きさが、コンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナープログラムに不適格であることを指していることを示す。

減点ステータス９０９を示す文字記号は、コンテンツプロバイダ１８５に対する減点数が許容できることを意味する「Ｙ」で示すか、またはコンテンツプロバイダ１８５に対する減点数が許容できないことを意味する「Ｎ」で示す。任意の記号を用いて減点ステータス９０９を表すことができる。

一実施の形態では、減点数の許容度は、コンテンツプロバイダ１８５に対する減点の種類に依存する。コンテンツプロバイダ１８５が受けた著作権減点９１３の数が、一つ以上（または実施の形態によっては二つ以上）のような許容不可しきい値を越える場合、減点ステータスは、コンテンツプロバイダ１８５に対する著作権減点９１１の数が許容不可であることを示す「Ｎ」となる。「Ｎ」の減点ステータスを促す減点の大きさは再設定可能であり、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が決定する。一実施の形態では、著作権減点数が大きいことが、コンテンツプロバイダ１８５が著作権付きコンテンツをアップロードした履歴をもつことを示す理由で、減点ステータスが許容不可である場合、コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムから自動的に拒絶される。代替として、システム管理者は、著作権減点の数を見直して、コンテンツプロバイダ１８５が、収入分配パートナープログラムに参加する資格を未だ持っているかどうかを判定することができる。

著作権減点９１３の数が、減点１のような許容可能しきい値と等しい場合、申請分析モジュール１２０は、ユーザーデータベース１５０に格納される著作権減点と関係する情報を見直して、その著作権減点がコンテンツプロバイダ１８５に対して発行されて以降の経過時間を判定する。一実施の形態では、著作権減点が、現時点より所定の年数を超えて発生した場合、減点ステータスは許容可能の「Ｙ」を示す。例えば、著作権減点が現時点から２年を超えて発生した場合、減点ステータスは「Ｙ」を示す。一実施の形態では、著作権減点が所定の年数以内に発生した場合、減点ステータスは「Ｎ」を示し、コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムから自動的に拒絶される。

その他減点９１１の情報は、著作権減点９１３に関する説明と同様の方法で構成される。一実施の形態では、申請分析モジュール１２０は、著作権減点９１３およびその他減点９１１の数を分析して、コンテンツプロバイダに対する減点ステータス９０９を決定する。代替として、システム管理者が、著作権減点９１３およびその他減点９１１を分析し、減点ステータス９０９を決定することができる。

ステップ３０３では、収入分配パートナー申請書を受信するステップが、申請分析モジュール１２０を促し、コンテンツプロバイダに対する違反を分析すると直ちにコンテンツプロバイダの申請得点を決定する。パートナー署名登録リストユーザーインターフェース９０１には、最終得点欄９０７も含まれる。最終得点欄９０７は、ビデオホスティングウェブサイト１００にとって、そのコンテンツプロバイダ１８５にどれ位の価値があるかを示す。一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５の価値は、各種基準に従って０．０〜１０．０の尺度で測定され、ここで得点１０．０は、そのコンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナープログラムにとって完全無欠な候補であることを示し、得点０．０は、そのコンテンツプロバイダ１８５が収入分配パートナープログラムに対して資格がないことを示す。

申請分析モジュール１２０は、一実施の形態では、収入分配パートナー申請書を提出した全てのコンテンツプロバイダ１８５に対して最終得点を決定する。最終得点は、重み付けしたサブ得点の合計からなる最終得点アルゴリズムを用いて決定され、サブ得点はそれぞれ各種の基準に基づく。最終得点を決定するために使用する重み付けしたサブ得点には、一実施の形態では、加入者サブ得点、合計閲覧サブ得点、１００回を超える閲覧サブ得点、１,０００回を超える閲覧サブ得点、ビデオ本数サブ得点、チャンネル閲覧サブ得点、およびユーザーフィードバックサブ得点が含まれる。

例示の実施の形態におけるこれらのサブ得点の相互関係は、以下の式で表される：

ここで、
- finScore = 最終得点
- subscribe = 加入者サブ得点
- totViews = 合計閲覧サブ得点
- view100 = １００回を超える閲覧サブ得点
- view 1000 = １,０００回を超える閲覧サブ得点
- amtVid = ビデオ本数サブ得点
- chanView = チャンネル閲覧サブ得点
- feedback = ユーザーフィードバックサブ得点
上式では、各サブ得点の前に付く各種の重み付けパラメータが単なる例示のために使用され、サブ得点のそれぞれに対して、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が決定するような任意の重み付けの値を使用することができる。

一実施の形態では、加入者サブ得点は、コンテンツプロバイダのアップロードビデオに対する長期的な関心の尺度である。コンテンツプロバイダ１８５は、自身のアカウントと関係するチャンネルを設定することができ、ここで、チャンネルとは、そのコンテンツプロバイダ１８５と関連するビデオだけを示すウェブページである。ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーは、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードしたビデオを見るために、コンテンツプロバイダのチャンネルに参加することができる。一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５に電子メールアドレスを含むコンタクト情報を提供することにより、ユーザーは、そのコンテンツプロバイダのチャンネルに参加し、それにより、ユーザーは新規のビデオがコンテンツプロバイダ１８５によりそのチャンネルにアップロードされると、通知を受けることができるようになる。

ユーザーがコンテンツプロバイダのチャンネルウェブページに参加するとすぐに、ユーザーはそのチャンネルに加入するように言われる。チャンネルに加入することにより、ユーザーはチャンネル内のビデオを見ることができ、かつ新規ビデオがアップロードされると更新ビデオを受信できるようになる。一実施の形態では、ビデオホスティングウェブサイト１００の未加入ユーザーは、コンテンツプロバイダのチャンネルを見ることはできるものの、そのチャンネル内のビデオはどれも見る（すなわち、ローディングまたは視聴）ことができない。代替として、ビデオホスティングウェブサイト１００の未加入ユーザーは、そのチャンネルのビデオを視聴できるが、新規ビデオがそのチャンネルにアップロードされても更新ビデオを受信できない。

加入者サブ得点は、加入者（すなわちコンテンツプロバイダのチャンネルに参加したユーザー）の人数に少なくとも一部基づいて計算される。一実施の形態では、下記の生の加入者サブ得点を決定するために用いられる計算を表す式で、以下の変数が使用される：
- rawSub = 生の加入者サブ得点
- numSub = 加入者数

例示の実施の形態におけるこれらの変数の相互関係は以下の式により表される：

上記のサブ得点ごとに、サブ得点アルゴリズム内で使用してサブ得点値を決定する生のサブ得点が計算される。例示の目的で、上記サブ得点ごとの生のサブ得点を計算し、収入分配パートナーとなるよう申請したコンテンツプロバイダ１８５に対する例示の最終得点の計算で使用する。例えば、コンテンツプロバイダのチャンネルへの加入者数が６００であると仮定する。この値を用いると、上記式を使用した生の加入者サブ得点の計算により、１．４８の生の加入者サブ得点が得られる。この生の加入者サブ得点は、あとで加入者サブ得点の計算で使用する。

一実施の形態では、合計閲覧サブ得点は、コンテンツプロバイダ１８５が、アップロードしたビデオにより獲得した合計閲覧回数である。コンテンツプロバイダ１８５が獲得した合計閲覧回数は、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが、コンテンツプロバイダのアップロードビデオに対して抱いた総合関心度を示す。一実施の形態では、以下の変数が、下記の生の合計閲覧サブ得点を決定するために使用した計算を表す式で使用される：
- rawTotViews = 生の合計閲覧サブ得点
- numViews = コンテンツプロバイダがアップロードしたビデオにより獲得した合計閲覧回数

例示の実施の形態におけるこれらの変数の相互関係は、以下のような生の合計閲覧サブ得点を決定するための式で表される：

最終得点を計算するための例示の目的で、コンテンツプロバイダ１８５が、アップロードしたビデオにより獲得した合計閲覧回数が１２，０００であると仮定する。上記の式を用いて計算した生の合計閲覧サブ得点は０．０８である。生の合計閲覧サブ得点は、あとで合計閲覧サブ得点の計算に使用される。

一実施の形態では、１００回を超える閲覧サブ得点は、人気の点で僅かな注目を浴びるコンテンツプロバイダのアップロードビデオの総合関心度を計る尺度である。以下の変数は、生の１００回を超える閲覧サブ得点を決定するために用いられる計算を表す式で使用される：
- rawViews100 = 生の１００回を超える閲覧サブ得点
- numViews = コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した合計閲覧回数
- adjNumViews = numViews - 100

一実施の形態では、生の１００回を超える閲覧サブ得点を決定するには、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した合計閲覧回数の調整値を変数adjNumViewsが表しているとして、計算する。一般的に、合計閲覧回数の調整値を決定するには、一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した合計閲覧回数から値１００を減算する。生の１００回を超える閲覧サブ得点を決定するとき、値１００を用いて人気の点で僅かな注目度を決定する。adjNumViewsの値が０をまだ越えている場合、変数adjNumViewsをその値に設定する。調整後の合計閲覧回数がまだ正の数なので、コンテンツプロバイダのビデオは、僅かに人気があることを示すだけの十分な閲覧回数を獲得したと仮定される。正数でなければadjNumViewsを０とする。値１００は、人気度の点でどれ位の注目度を与えるかに基づいて調整可能であり、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が任意の値に設定することができる。生の１００回を超える閲覧サブ得点を計算する例示の目的で、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した、生の合計閲覧サブ得点の計算からの１２，０００の合計閲覧回数を用いると、調整後の閲覧回数は１１，９００である。以下に示すように、生の１００回を超える閲覧回数の計算では調整後の閲覧回数が用いられる。

例示の実施の形態における上記変数の相互関係は、生の１００回を超える閲覧サブ得点を決定する式で表され、以下のようになる：

上記の式および先に計算した調整後の閲覧回数を用いると、生の１００回を超える閲覧サブ得点は０．０７５となる。生の１００回を超える閲覧サブ得点は、あとで１００回を超える閲覧サブ得点の計算に用いられる。

一実施の形態では、１,０００回を超える閲覧サブ得点が、人気の点で高い注目を浴びるコンテンツプロバイダのアップロードビデオの総合関心度を計る尺度となる。生の１,０００回を超える閲覧サブ得点を決定するのに使用する計算を表す式で以下の変数を用いる：
- rawViews1000 = 生の１,０００回を超える閲覧サブ得点
- numViews = コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した合計閲覧回数
- adjNumViews = numViews-1000

１００回を超える閲覧サブ得点の計算の際に、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した調整後の合計閲覧回数の計算について先に説明したように、調整後の合計閲覧回数を計算しなければならない。調整後の合計閲覧回数の決定に際しては、値１００ではなく合計閲覧回数からもっと大きな値を減算すること以外は、同一の計算を実行する。例えば、合計閲覧回数の値を調整するために、値１,０００を減算して、コンテンツプロバイダのビデオが獲得した合計閲覧回数の調整値を決定する。値１，０００は、人気度の点で与えられる注目度の高さに基づいて再設定可能であり、ビデオホスティングウェブサイトのシステム管理者が任意の値に設定できる。一般に、コンテンツプロバイダのビデオが獲得した合計閲覧回数を調整した後、その値がまだ正である場合、コンテンツプロバイダのビデオは、人気があると言え、adjNumViewsをその正数に設定する。正数でなければadjNumViewsは０に設定される。生の１，０００回を超える閲覧サブ得点を計算するための例示の目的で、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードビデオに対して獲得した１２，０００回の合計閲覧回数を用いると、調整後の閲覧回数は１１，０００回である。

例示の実施の形態における上記説明の変数の相互関係は、生の１，０００回を超える閲覧サブ得点を決定する式により表され、以下のようになる：

上記の式および先に計算した調整後の閲覧回数を用いると、生の１,０００回を超える閲覧サブ得点は０．０４である。生の１,０００回を超える閲覧サブ得点は、あとで１,０００回を超える閲覧サブ得点の計算で使用される。

一実施の形態では、アカウントと関係する数多くのアップロードビデオを有するコンテンツプロバイダ１８５が好まれるので、ビデオ本数サブ得点が最終得点に織り込まれる。コンテンツプロバイダ１８５がアップロードしたビデオの本数は、前述の収入分配パートナー申請書から抽出することができる。代替として、申請分析モジュール１２０が、ユーザーデータベース１５０内のコンテンツプロバイダのアカウント記録からこの本数を決定することができる。概して、数多くのアップロードビデオをもつコンテンツプロバイダ１８５は、ウェブ広告を配置できる可能性があるビデオが多いので、潜在的に高い収入生成能力を有する。従って、数多くのアップロードビデオをもつコンテンツプロバイダ１８５が好まれる。例えば、３０本のアップロードビデオをもつコンテンツプロバイダ１８５は、５本しかアップロードビデオを持たないコンテンツプロバイダ１８５と比較してより高いビデオ本数サブ得点を獲得することになる。生のビデオ本数サブ得点を計算するための例示の目的で、３０本のアップロードビデオをもつコンテンツプロバイダ１８５を、生のビデオ本数サブ得点を決定する際に用いる。

生のビデオ本数サブ得点を決定するために使用する計算を表す式で以下の変数を用いる：
- numVid = コンテンツプロバイダと関係するアップロードビデオの本数
- rawAmtVid = 生のビデオ本数サブ得点

例示の実施の形態における上記変数の相互関係は、生のビデオ本数サブ得点を決定するための式により、以下のように表される。

３０本のアップロードビデオをもつコンテンツプロバイダ１８５の実施例では、生のビデオ本数サブ得点は、上記の式を用いると値が２．４５となる。生のビデオ本数サブ得点は、あとでビデオ本数サブ得点の計算に使用される。

一実施の形態では、チャンネル閲覧サブ得点が計算される。前述のように、コンテンツプロバイダ１８５は、彼らのアカウントと関係するチャンネルを設定することができ、そのチャンネルは、コンテンツプロバイダ１８５と関連するビデオだけを掲載するウェブページである。チャンネル閲覧サブ得点は、コンテンツプロバイダ１８５が彼らのチャンネル上で獲得した閲覧またはヒットの回数に少なくとも一部基づいて計算される。閲覧（すなわち、ヒット）の回数は、コンテンツプロバイダのチャンネルを見たビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーの数を表している。そのチャンネルが獲得した閲覧回数は、そのチャンネルの加入者と、加入していないユーザーの両方により累積される。従って、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーの誰かがコンテンツプロバイダのチャンネルを見た場合、チャンネルを見たユーザーの行為が一回の閲覧と見なされる。閲覧情報は、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーがコンテンツプロバイダのチャンネルを見る度に累積され、ユーザーデータベース１５０内のコンテンツプロバイダのアカウント記録に格納される。

チャンネル閲覧サブ得点を決定するために使用する計算を表す式で、以下の変数が使用される：
- numChanViews = コンテンツプロバイダが彼らのチャンネル上で獲得した閲覧回数（すなわち、ヒット回数）
- rawChanViews = 生のチャンネル閲覧サブ得点

例示の実施の形態における上記変数の相互関係は、チャンネル閲覧サブ得点を決定するための式により表され、以下のようになる：

例示の目的で、コンテンツプロバイダ１８５が彼らのチャンネル上で１３，０００回の閲覧回数を獲得したと仮定する。従って、上記の式を用いて計算した生のチャンネル閲覧サブ得点の値は、１．１１となる。生のチャンネル閲覧サブ得点は、あとでチャンネル閲覧サブ得点の計算に使用される。

一実施の形態では、フィードバックサブ得点が、コンテンツプロバイダのビデオがビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーから受けたフィードバックを反映する。フィードバックには、コンテンツプロバイダのビデオの内の一つを５つ星評価による５段階評価で格付けする等の、ビデオ格付けを提供するユーザー、またはユーザーがそのビデオを楽しんだことを示すコンテンツプロバイダのビデオに関するコメントを提供するユーザーが含まれる。さらに、フィードバックには、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが、コンテンツプロバイダのビデオを含むウェブページをお気に入りカテゴリにブックマークした事例の回数が含まれる。ユーザーのビデオブックマークの行為は、ユーザーがそのビデオを楽しんだか、またはそのビデオを改めて見るためにそのビデオを含むウェブページの記録を保持するほど関心をもったことを示す。ユーザーのお気に入りカテゴリにブックマークされたビデオは、気に入られたと考えられる。ビデオをブックマークしたユーザーの各事例、およびユーザーが提供する格付け情報は、ユーザーデータベース１５０内のブックマークされたビデオと関係するコンテンツプロバイダ１８５のアカウント記録に格納される。

各コンテンツプロバイダのビデオが受けたフィードバックに関するフィードバック得点を決定するために、以下の変数が使用される：
- numRatingStars = コンテンツプロバイダが彼らのビデオで獲得した格付けの星数の合計
- numRatings = ビデオ格付け（すなわち、星の数）を提供したユーザーの合計数
- numFav = コンテンツプロバイダのビデオそれぞれが気に入られた事例の合計数の総計

上記変数は、各種のフィードバック得点を決定するための以下の式で使用される：

一実施の形態では、rawRatingSumは、コンテンツプロバイダのビデオそれぞれが気に入られた事例の合計数と関係する重み付け係数をもつビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーから受けたフィードバック量に少なくとも一部基づく得点である。重み付け係数は、気に入られたビデオの効果を調整するためにビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が調整することができる。rawRatingSumは概して、ビデオホスティングウェブサイトのユーザーから受けたフィードバック量の合計である。一実施の形態では、ratingWeightは、ビデオホスティングウェブサイトのフィードバックを残したユーザー数に少なくとも基づく得点である。

例示の目的で、コンテンツプロバイダ１８５が、彼らのアップロードビデオにビデオホスティングウェブサイト１００の３０ユーザーから合計１００個の星の格付けを獲得したと仮定する。さらに、ビデオホスティングウェブサイトの合計５０人のユーザーが、コンテンツプロバイダ１８５と関係するビデオを気に入ったと仮定する。従って、rawRatingの合計値は３５０となり、ratingWeightの値は８０となる。これらの値を用いると、計算したratingSumの値は、２１１．５となる。次いで、上記フィードバックの得点を、以下のように生のフィードバックサブ得点の計算における変数として用いる：

例示の目的で、先に計算したフィードバック得点を用いると、生のフィードバックサブ得点は−０．７１２５となる。生のフィードバックサブ得点は、あとでフィードバックサブ得点の計算に用いられる。

これで、上記の計算した生のサブ得点のそれぞれが、各サブ得点の計算で使用するように適合する。一実施の形態では、ゼロ未満の値をもつどの生のサブ得点も、対応するサブ得点をゼロとする。例えば、生のフィードバックサブ得点の計算に際しては、計算した生のサブ得点の値は−０．７１２５になる。従って、フィードバックサブ得点は０になる。ゼロ未満でない場合、一実施の形態では、以下の式が各サブ得点の計算で使用される式を表す：

上記の式で、αは、先に説明した生のサブ得点のいずれかと等しい。それぞれの生のサブ得点を用いて、サブ得点変数で表されるそれぞれのサブ得点を上記の式で計算する。例示の目的で、先に計算した生のサブ得点を用いて、コンテンツプロバイダ１８５に対する例示のサブ得点を計算する。上記の式および先に計算した生のサブ得点を用いると、計算したサブ得点は次のようになる：

上記表は、あるコンテンツプロバイダ１８５に対する最終得点の計算で使用される各種のサブ得点を表す。この表は、それぞれのサブ得点に対して、生のサブ得点の値、およびサブ得点の値を示す。次いで、前述の最終得点アルゴリズムを用いて、サブ得点の値を最終得点の計算で用いる：

上記の表に示すサブ得点の値を用いると、コンテンツプロバイダ１８５に対する例示の最終得点の値は、３．３８となる。一実施の形態では、予め定義された最終得点のしきい値未満の最終得点しかとれなかったどのコンテンツプロバイダ１８５も、収入分配パートナープログラムに参加するのを自動的に拒否される。例えば、最終得点のしきい値が６であるとする。そうすると、上記例示のコンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナーとなる資格があることを示す最終得点を獲得しなかったので、収入分配パートナープログラムに参加するのを拒否されることになる。代替として、コンテンツプロバイダ１８５が予め定義されたしきい値未満の最終得点しか獲得しなかったとしても、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が定性的な判断をして、コンテンツプロバイダ１８５を収入分配パートナーとなるよう招待するかどうか決定してもよい。

一実施の形態では、所定の最終得点のしきい値を越える最終得点を獲得したコンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムに自動的に受け入れられる。代替として、最終得点のしきい値を越える得点を獲得したコンテンツプロバイダ１８５は、ビデオのオリジナリティを判定するためにアップロードビデオの再評価を受けることになる。代替の実施の形態では、所定の最終得点のしきい値を越える最終得点を獲得した多数の申請者が存在する場合、後述するように、最高の最終得点をもつ申請者が彼らのアップロードビデオのオリジナリティを判定するために分析してもらえる。このように、最終得点は評価に対する申請者の優先度も示す。

図３に戻ると、ステップ３０５で、申請分析モジュール１２０が、所定の最終得点しきい値を越える最終得点９１５、およびビデオのオリジナリティに基づいて許容できる減点ステータス９０９の値をもつコンテンツプロバイダ１８５のアップロードしたビデオを分析する。オリジナルビデオは、コンテンツプロバイダ１８５がオーディオとビデオのコンテンツ全てに著作権と頒布権を所有するビデオと考えられている。一実施例では、自身がカバーソングを演奏している姿を例示する、コンテンツプロバイダ１８５がアップロードしたビデオは、コンテンツプロバイダ１８５がその歌の権利を所有していないこともあるので、オリジナルとは見なされない。

一般に、申請分析モジュール１２０は、コンテンツプロバイダのアップロードビデオそれぞれを、コンテンツプロバイダのビデオがオリジナルであるかどうかを判定する参照元と考えられるビデオデータベース１５５に格納されているビデオと比較する、ビデオ分析モジュール１２０と通信している。ビデオ分析モジュール１３０は、アップロードされたデジタルコンテンツアイテムを参照元と照合するための、例えば、引用して本明細書に組み込む、米国特許出願第１１／７６５，２９２号および第１１／７４６，３３９号に記載されている公知のシステムおよび方法を用いて、ビデオがオリジナルかどうかを判定する。

一実施の形態では、ビデオがオリジナルであると見なされるためには、コンテンツプロバイダのビデオの内の一定の割合が、オリジナルでなければならない。ビデオ分析モジュール１３０は、コンテンツプロバイダのビデオのオリジナリティの割合を判定する。オリジナリティの割合は、オリジナルと考えられるコンテンツプロバイダのビデオの割合を示す。オリジナリティの割合は、コンテンツプロバイダ１８５のオリジナリティの割合が所定のしきい値割合を超えているかどうかを判定するために、所定のしきい値の割合と比較される。ビデオ分析モジュールは、申請分析モジュール１２０にその結果を通信する。

一般に、収入分配パートナー申請プロセスのこの時点では、分析される全てのビデオは、所定の最終得点しきい値を超える最終得点９１５、および許容される減点ステータス９０９をもつコンテンツプロバイダに属する。所定のしきい値割合を超えるオリジナリティの割合をもつコンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナー申請プロセスに招待される。所定のしきい値割合未満のオリジナリティの割合しかもたないコンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナー申請プロセスに招待されない。代替として、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者は、所定のしきい値割合未満のオリジナリティ割合しかもたないコンテンツプロバイダ１８５を、それでも収入分配パートナー申請プロセスに招待すべきかどうか決定することができる。

代替の実施の形態では、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が、コンテンツプロバイダ１８５のアップロードビデオを再評価して、ビデオがオリジナルかどうか定性的に判定してもよい。システム管理者は、受理した申請の最終得点に少なくとも一部基づく順序で収入分配パートナー申請を再評価してもよい。システム管理者は、最終得点の値を利用して、収入分配パートナープログラムに最も適わしくあるべきコンテンツプロバイダ１８５の申請を再評価する時間を適切に配分する。コンテンツプロバイダのビデオのオリジナリティが決定されたら、収入分配の申請プロセスのステージ２０３の機能的ステップが完了する。

図２に戻ると、収入分配パートナーの申請プロセスのステージ２０５では、収入分配パートナープログラムへの参加をリクエストしているコンテンツプロバイダ１８５は、彼らが収入分配パートナーとなるよう招待されたかどうかの決定を通知される。その通知は、電子メールまたはビデオホスティングウェブサイト１００内のコンテンツプロバイダのアカウント内のメッセージの形式である。代替の実施の形態では、収入分配パートナーになりたいというリクエストをしていないコンテンツプロバイダ１８５も招待を受ける。所定の時間の間、申請分析モジュール１２０は、ビデオホスティングウェブサイト１００内の全てのコンテンツプロバイダ１８５に対してユーザーデータベース１５０を検索する。申請分析モジュール１２０は、上記ステップを実行して、収入分配パートナーとなる資格を有するコンテンツプロバイダ１８５を決定する。収入分配パートナーになる資格があると決定された有資格コンテンツプロバイダ１８５にも、収入分配パートナーとなるよう招待状が送られる。

要約すると、一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５は、収入分配パートナープログラムに招待される前に、以下の基準、すなわち、許容できる減点数、所定の最終得点しきい値を超える最終得点９１５、およびオリジナルビデオの一定割合を満たさなければならない。この基準を満たすコンテンツプロバイダ１８５は収入分配パートナープログラムに受け入れられる。代替の実施の形態では、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者は、収入分配パートナープログラムに招待するためには、上記基準のどの組合せを満たさなければならないかを決定することができる。

収入分配パートナープログラムに招待されるコンテンツプロバイダ１８５には、図１０の招待ユーザーインターフェース１０００に示されるような招待通知が送られる。図１０は、収入分配パートナープログラムへの入会許可をコンテンツプロバイダ１８５に示す招待ユーザーインターフェース１０００の一実施の形態である。招待ユーザーインターフェース１０００には、新規収入分配パートナーが検討すべき重要な参照資料も含まれている。

一実施の形態では、全ての招待されたコンテンツプロバイダ１８５は、パートナーチュートリアルリンク１００１が示す収入分配パートナーチュートリアルを完了させなければならない。収入分配パートナーチュートリアルは、ビデオがどのように収入を生むのか、ビデオの収入分配を可能にする方法、および／またはビデオを収入分配に確実に適合させる方法等の、収入分配パートナープログラムの主な考え方を、新規に招待された収入分配パートナーが理解するのに役立つ。

一実施の形態では、コンテンツプロバイダ１８５は、Google AdSense等の広告提供プログラムにも署名登録しなければならない。収入分配パートナーは、彼らのウェブサイト上にウェブ広告を掲載させる広告提供プログラムに入会する。代替の実施の形態では、収入分配パートナーは、広告提供プログラムを介してウェブ広告をウェブサイト上に掲載させるよう要求されない。さらに、広告提供プログラムは、収入分配パートナーのウェブサイトに掲載したウェブ広告が生み出した収入に対する支払いを受け取るメカニズムを確立する。さらに別の実施の形態では、収入分配パートナーは、支払いを受け取るためだけに広告提供プログラムに入会する。収入分配パートナーが支払いを受け取ることができる支払い受領のための銀行情報、または住所やビジネスアドレス等の情報を提供するのは普通なので、広告提供プログラムへの入会により、ビデオホスティングウェブサイト１００が収入分配パートナーの身元を検証することも可能となる。それは、銀行情報等の個人情報が開示されなければならないからである。

新規に招待された収入分配パートナーが収入分配パートナーチュートリアルを完了させ、広告提供プログラムに入会すると、収入分配パートナーのアカウントは収入分配のためにアクティブにされ、収入分配パートナー申請プロセスが終了する。これで収入分配パートナーは、詳細に後述するように、ビデオに換金化して、分配収入を受け取ることができるようになる。

ビデオ換金化プロセス

ビデオ換金化プロセスは、ビデオ分析モジュール１３０により実行され、収入分配パートナーがアップロードしたビデオに換金化すべきかどうかを決定する。前述のように、収入分配パートナーは、収入分配パートナーと関係する換金化されたビデオが、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが見たら発生する広告到達回数により生み出される収入の分配を受け取る。

図４を参照すると、一実施の形態によるビデオ換金化プロセスは以下の機能的ステージを有する：

４０１：ビデオの換金化リクエストを受信するステージ；

４０３：ビデオに換金化すべきかどうかを決定するステージ；および、

４０５：換金化ステータスを更新するステージ。

第一ステージ４０１は、ビデオ換金化リクエストの受信を伴う。換金化に対するリクエストは、収入分配パートナーがビデオホスティングウェブサイト１００にビデオをアップロードするときに受信される。図１１を参照すると、本発明の一実施の形態による例示のビデオアップロードユーザーインターフェース１１００が示されている。収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００へアップロードしたいビデオのファイルパスを指定する閲覧ボタン１１０１をクリックする。ビデオの換金化を可能にするために、収入分配パートナーは、収入分配（すなわち、換金化）のためのビデオを提出しなければならない。収入分配パートナーは、そのビデオで収入分配の承認を受けるようリクエストしていることを示すために、収入分配チェックボックス１１０３をクリックする。収入分配パートナーは、アップロードする各ビデオを収入分配可能とするように申請する必要はない。ビデオを換金化可能にしたくない収入分配パートナーは、閲覧ボタン１１０１を用いてビデオのファイルパスを指定し、アップロードビデオボタン１１０９を用いて、ビデオをビデオホスティングウェブサイト１００にアップロードするだけでよい。

ビデオの収入分配のリクエストの承認に役立つように、収入分配パートナーは、注記フィールド１１０５に、アップロードしているビデオに含まれるコンテンツの特徴および起源の詳細を提供する。一般に、収入分配パートナーは注記フィールド１１０５内でビデオの内容を説明し、それがビデオの評価に使用される。収入分配パートナーがアップロードビデオ内で使用する音楽や画像の出典について提供できる任意の情報は、ビデオの換金化承認の際に役立つ。さらに、ビデオ内で用いる音楽や画像が、出所の許可またはビデオに現れる人の許可をとっているかどうかの説明は、ビデオ換金化の承認に役立つ。例えば、注記フィールド内の説明は、「このビデオは全体に、私がマックブックプロ（登録商標）の評価をしている映像で構成されています」でもよい。

ビデオアップロードユーザーインターフェース１１００には、アップロードされるビデオが収入分配を承認されない場合を示す警告１１１１が含まれ、そのビデオは、ビデオホスティングウェブサイト１００から削除される。収入分配パートナーは、換金化のために提出したビデオが承認されない場合、ビデオホスティングウェブサイト１００から彼らのビデオが削除されるリスクを負う。収入分配パートナーには、ビデオホスティングウェブサイトにアップロードすべきではないコンテンツ種類に関する情報を規定する一般免責事項１１０７があてがわれる。一般免責事項１１０７は、ビデオに収入分配の資格があるかどうかを判断するのに役立つ。収入分配パートナーが、それでもビデオの収入分配の申請をしたければ、アップロードビデオボタン１１０９を用いて、ビデオをビデオホスティングウェブサイト１００に提出する。

アップロードビデオボタン１１０９をクリックすると、ビデオホスティングウェブサイト１００はそのビデオを受信し、前述のように、取り込みモジュール１１５が、ビデオデータベース１５５内に格納するためにビデオを処理する。新規にアップロードしたビデオは、ビデオをアップロードした収入分配パートナーだけがそのビデオを見ることができるように、非公開にされる。代替の実施の形態では、新規にアップロードしたビデオは、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーに公開されるが、そのビデオはウェブ広告と同時に表示されない。

代替として、収入分配の申請を当初は行わなかったビデオ、または収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムで受け入れられる前にアップロードしたビデオを、収入分配可能にすることができる。ここで図１２を参照すると、本発明の一実施の形態における収入分配パートナーのビデオユーザーインターフェース１２００の実施例が示されている。ビデオユーザーインターフェース１２００は、まだ換金化が可能になっていないビデオを収入分配パートナーに示す。ビデオユーザーインターフェース１２００は、一つ以上の段１２０１から構成される。一つのビデオ段は単一のビデオと関係付けられ、ビデオアバター１２１１を備える。ビデオアバター１２１１は、ビデオを抜粋した静止画か動画とすることができる。ビデオアバター１２１１は、収入分配パートナーがビデオ内の一部の内容を見ることができるので、そのビデオを収入分配可能とすべきかどうかを収入分配パートナーが決定する際に役立つ。さらに、収入分配パートナーは、ビデオユーザーインターフェース１２００を使用して、アップロードボタン１２０９によりビデオホスティングウェブサイトにビデオをアップロードできる。

ビデオ情報セクション１２１３もビデオ段１２０１に含まれる。ビデオ情報セクション１２１３は、ビデオのタイトル、ビデオの長さ、ビデオホスティングウェブサイト１００上のビデオへのＵＲＬリンク、ビデオがビデオホスティングウェブサイト１００に追加された日付、および生のファイル名を含むビデオと関係する一般情報を示す。収入分配パートナーは、ビデオ情報編集ボタン１２０５を用いて、ビデオ情報セクション１２１３を編集することができる。

さらに重要なことは、ビデオ情報セクション１２１３には、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーからのフィードバック情報が含まれるということである。フィードバック情報には、平均の格付け星数、ビデオが獲得した閲覧回数およびコメント数が含まれる。フィードバック情報は、例えば、閲覧回数が非常に多いビデオは、閲覧回数が低いビデオと比較すると生み出される収入がより多くなる可能性があるので、ビデオが換金化の候補として優れているかどうかを収入分配パートナーに示す。

ビデオユーザーインターフェース１２００内でビデオを再評価してから、収入分配パートナーは、ビデオの換金化を申請したいと表明することができる。各ビデオ段１２０１には、ビデオチェックボックス１２０３が含まれる。ビデオチェックボックス１２０３を用いて、どのビデオを収入分配を可能にしたいかを指示する。さらに、各ビデオ段１２０１には、収入分配可能ボタン１２０７が含まれる。収入分配パートナーが特定ビデオを換金化するようリクエストしたい場合、収入分配可能ボタンを押す。例えば、収入分配パートナーは、収入分配が可能なビデオと関係するチェックボックスをクリックし、そのチェックボックスと関係する収入分配可能ボタンを押すことができる。収入分配可能ボタン１２０７をクリックすると、収入分配パートナーは図１３に示すようなビデオ確認ユーザーインターフェース１３００に導かれる。

ビデオ確認ユーザーインターフェース１３００により、収入分配パートナーは、アップロード中のビデオに含まれる内容の特徴および起源の詳細を注記フィールド１３０３に提供することができる。これらの詳細は、最初にアップロードしている間に換金化が可能であったビデオに関して前述したように、リクエストの承認に役立つ。警告１３０３が収入分配パートナーに表示される。警告１３０３は、既に公開表示されているビデオが承認されない場合、ビデオホスティングウェブサイト１００からそのビデオが削除されるリスクがあることを収入分配パートナーに示す。そのビデオが削除されるリスクを望まない収入分配パートナーは、キャンセルボタン１３０７をクリックしてもよい。それでもビデオを換金化可能としたい収入分配パートナーは、提出ボタン１３０５をクリックする。

ビデオ換金化のリクエストをビデオホスティングウェブサイト１００に提出した収入分配パートナーは、換金化を可能にする前にそのビデオを再評価しなければならない。ビデオ換金化プロセスの第二ステージ４０３は、換金化をリクエストしているビデオに換金化するかどうかを決定する。図５は、第二ステージ４０３でビデオ分析モジュール１３０が実行するステップを表す。第二ステージ４０３は、ビデオに換金化して、換金化されたビデオとともに表示されるウェブ広告が生み出す収入を、収入分配パートナーが受け取れるようにすべきかどうかを決定するための以下の機能的ステップを含む：

５０１：ビデオを参照元と比較するステップ；

５０３；収入分配パートナーの提携期限を決定するステップ；および、

５０５；提携期限に従ってビデオを分析するステップ。

第一ステップ５０１では、提出されたビデオを参照元と比較する。ビデオ分析モジュール１３０は、換金化のために提出されているビデオを参照元と比較して、ビデオがオリジナルであることを確認する。オリジナルビデオは、アップロードされるオーディオおよびビデオのコンテンツ全てに対して、コンテンツプロバイダ１８５が著作権および頒布権を所有しているビデオと見なされる。例えば、玩具のＥｔｃｈ−Ａ−Ｓｋｅｔｃｈ（登録商標）上でフェラーリの絵を描いている人を写すビデオはオリジナルビデオと見なされる。別の例では、コンテンツプロバイダ１８５がカバーソングを演奏しているのを写したコンテンツプロバイダ１８５がアップロードしたビデオは、オリジナルとは見なされない。コンテンツプロバイダ１８５がその歌の権利を所有していないかもしれないからである。前述したように、ビデオ分析モジュール１３０は、アップロードされたデジタルコンテンツアイテムを参照元のコンテンツと照合するシステムおよび方法が公知であることを利用するが、その幾つかは、例えば、それぞれ引用して本明細書に組み込む、米国特許出願第１１／７６５，２９２号および第１１／７４６，３３９号に記載されている。

一実施の形態では、ビデオ分析モジュール１３０により参照元との一致が確認されたビデオは自動的に換金化を拒否される。拒否されたビデオの換金化リクエストを提出した収入分配パートナーは、そのビデオが拒否され、ビデオホスティングウェブサイト１００から削除されるという通知を受ける。代替の実施の形態では、対応する参照元と一致するビデオは、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が手動で再評価する。システム管理者はビデオがオリジナル内容を含むかどうかを判定する。

ステップ５０３では、収入分配パートナーの提携期限を判定する。ビデオがどの参照元とも一致しなかった場合、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムの一員であった時間の長さを判定する。一実施の形態では、提携期限は、換金化のために提出されたビデオの分析を実行するかどうかを決定する。ビデオ分析モジュール１３０は、ユーザーデータベース１５０に格納された収入分配パートナーのアカウント記録から情報を抽出して、ビデオの換金化をリクエストしている収入分配パートナーの提携期限を決定する。提携期限が決定されると、ビデオ分析モジュールはビデオ分析を開始することができる。

ステップ５０５では、どの参照元とも一致しなかった換金化のために提出されたビデオが分析される。ビデオ分析モジュール１３０は、換金化のために提出されたビデオに関するビデオ情報を、収入分配パートナーの減点ステータスと併せて再評価する。前述したように、収入分配パートナーは、収入分配パートナーのビデオの内の一つに対して削除リクエストが処理されると、彼らのアカウントに減点を受ける。ビデオ分析モジュール１３０は、ユーザーデータベース１５０内の収入分配パートナーのアカウント記録に格納された違反情報を再評価する。収入分配パートナーは、ビデオに換金化したければ、適切な行動を維持するとともに、ビデオホスティングウェブサイト１００の運営規則に従わなければならない。一実施の形態では、収入分配パートナープログラムに参加して以降の、収入分配パートナーに対する減点数が分析される。一実施の形態では、収入分配パートナーが彼らのアカウントに減点を受けた場合、換金化のために提出されたビデオは、自動的に拒絶され、ビデオホスティングウェブサイト１００から削除される。代替の実施の形態では、収入分配パートナーが所定の減点しきい値を超える減点数をもつ場合、そのビデオは、換金化を自動的に拒絶され、ビデオホスティングウェブサイトから削除される。所定の減点しきい値は、収入分配パートナーがビデオの換金化拒否を被ることになる減点数を決定するようビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が設定できる。代替の実施の形態では、システム管理者が収入分配パートナーの減点ステータスを手動で再評価して、収入分配パートナーが提出したビデオに換金化すべきかどうかの判定に役立てることができる。収入分配パートナーが彼らのアカウントに減点を何も受けなかった場合、そのビデオに関するビデオ情報は、詳細に後述するように再評価される。

一実施の形態では、ビデオ情報には、ビデオが獲得した閲覧回数、格付けの星数、またはそのビデオに格付けしたユーザー数等のフィードバック情報が含まれる。概して、フィードバック情報は、特定の種類のフィードバック情報と関係するフィードバックしきい値と比較される。ビデオが獲得した閲覧回数は、ビデオの人気度をビデオ分析モジュール１３０に示す。ビデオ分析モジュール１３０は、ビデオデータベース１５５内のビデオ記録から、ビデオが獲得した閲覧回数を調べ、その閲覧回数を所定の人気度しきい値と比較する。人気度しきい値を超える閲覧回数を獲得したビデオは人気があると見なされる。一実施の形態では、人気のビデオは、収入分配パートナーが減点しきい値を超える減点ステータスをもたない限り自動的に換金化される。人気のビデオは、多くのユーザーがこれらのビデオを見るので大きな収入を生み出す可能性があるため、自動的に換金化される。

ビデオが獲得した格付けの星数、およびビデオを格付けしたユーザーの数は、ビデオの品質を示し、これらを用いてビデオの平均格付けを決定することができる。所定の平均格付け星数しきい値を超える平均格付け星数をもつビデオは換金化が許される。例えば、５段階の平均格付けで４つ星をもつビデオは換金化が許される。格付け星数しきい値を超える平均の格付け星数をもつビデオは、クオリティビデオと称される。クオリティビデオは、概してビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーに楽しまれ、ビデオの品質とビデオが獲得する閲覧回数の間には相関があるのが普通なので、換金化される。例えば、高品質の格付けをもつビデオは、概して閲覧回数が多いか、またはビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーの口コミを通じて結果的に高い閲覧回数を獲得できる。ユーザーは、ビデオホスティングウェブサイト以外のウェブサイト１７５にそのビデオに関して投稿するか、クオリティビデオのＵＲＬリンクを他のユーザーに送ることにより、他のユーザーにクオリティビデオのことを知らせる。

ビデオは、ステップ５０３で決定された、ビデオを提出した収入分配パートナーの提携期限に応じて上記の分析を受ける。収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムの一員となっている時間により、彼らのビデオが上記の分析を受けるかどうかが決定される。一実施の形態では、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムの一員となっている時間の長さにより、収入分配パートナーからのビデオが再評価されるかどうかが決定される。その時間の長さは、ビデオを分析すべきかどうかを決定するために定義される各種の時間間隔と比較される。

一実施の形態では、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに参加した第一の時間経過以内に、収入分配パートナーが提出した全てのビデオが上記のように分析される。例えば、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに参加した最初の２ヶ月以内に、収入分配パートナーが提出した全てのビデオが分析される。新規の収入分配パートナーは、収入分配パートナーとしての信用度を未だ何も確立していない。従って、新規の収入分配パートナーの全てのビデオは、分析されなければならない。収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００の規則に従わなければならず、ビデオホスティングウェブサイト１００上で信用を得るためにはオリジナルコンテンツをアップロードするしかない。

一実施の形態では、収入分配パートナーになった第二の時間経過のあと、収入分配パートナーがアップロードした全てのビデオは、自動的に換金化される。この時点で、収入分配パートナーは、彼らのビデオが換金化のために分析される必要がもはやなくなったという十分な信用度を確立した。例えば、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに参加してから３ヶ月後以降に提出した全てのビデオは、自動的に承認される。収入分配パートナーがビデオホスティングウェブサイト１００の規則を引き続き遵守しているのを確認するために、上記分析を年ベースで実行して、例えば、収入分配パートナーが彼らの信用度を乱用していないことを確認することができる。上記の時間間隔は、ビデオの換金化を決定する際に使用できる時間間隔の例示にすぎない。ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が決定するような任意の適切な時間間隔を使用することができる。

一実施の形態では、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに参加してからの第一の時間経過と第二の時間経過との間に提出されたビデオは、必ず分析されるとは限らない。換金化のために提出されたビデオの内のある割合のものだけが分析される。例えば、収入分配パートナーになって３ヶ月目の月は、収入分配パートナーが提出したビデオの７５％だけが換金化に対して再評価される。この時点で、収入分配パートナーは、パートナーシップの最初の２ヶ月の間にビデオホスティングウェブサイトの規則を遵守し、オリジナルビデオだけをアップロードできることを示したので、収入分配パートナーは信用を確立した。

一実施の形態では、防止メカニズムを実装して、第二の時間経過までどのビデオについても換金化リクエストをしなかった収入分配パートナーが、ビデオを自動的に換金化するのを防止する。ビデオ分析モジュール１３０は、収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに参加した時から、第二の時間経過までの、換金化リクエストの回数を調べる。収入分配パートナーが、第二の時間経過まで換金化のリクエストを提出しなかった場合、第二の時間経過のあと提出されたかに関わらず、収入分配パートナーのビデオはビデオ分析モジュール１３０により分析される。

図４に戻って、ビデオ換金化プロセスの第三ステージ４０５の間に、ビデオ分析モジュール１３０は、換金化のために提出されたビデオの換金化ステータスを更新する。換金化を可能にしたビデオのビデオデータベース１５５内のアカウント記録が、そのビデオが、換金化されたビデオを含むページ上に示されるウェブ広告の設置により収入を生み出すことができることを示すよう更新される。拒絶されたビデオはビデオデータベース１５５から削除される。

一実施の形態では、換金化されたビデオは、ビデオユーザーインターフェース１２００から削除され、図１４に示すように収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００内に配置される。収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００は、収入分配パートナーと関係する全ての換金化ビデオを示す。収入分配パートナーは、自身の全ての換金化ビデオを見ることができ、ビデオの収入分配を無効にするよう決定できる。収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００は、ビデオインターフェース１２００と類似している。収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００は、単一ビデオと関係するビデオ段１４０１を備え、ビデオユーザーインターフェース１２００で説明したのと同一の特徴を備える。さらに、収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００は、収入分配無効ボタン１４０３を備える。収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００からビデオを削除すると決めた場合、または何らかの他の適切な理由のために、ビデオの収入受取りを無効にできる。

収入生成

換金化が可能になったビデオは、ウェブ広告と併せて表示される。図１５を参照すると、一実施の形態による例示のビデオ表示ユーザーインターフェース１５００が示されている。ビデオ表示ユーザーインターフェース１５００は、表示領域１５０１に示される換金化ビデオを含む。さらに、ウェブ広告１５０３が換金化ビデオとともに示されている。収入分配パートナーは、彼らの換金化ビデオと併せて示されるウェブ広告１５０３から収入（すなわち、金銭）を生み出す。収入を生み出す方法は、換金化ビデオとともに表示されるウェブ広告の種類に依存する。収入分配パートナーが生み出す収入の金額は、収入生成モジュール１３５により追跡される。様々な種類の広告およびこれらの種類の広告がいかにして収入を生み出すかについて説明する。

収入分配ビデオユーザーインターフェース１４００に示すように、一実施の形態では、ウェブ広告１５０３は、換金化ビデオの右側に配置される。図１５のウェブ広告１５０３のように、換金化ビデオの外側に配置されるウェブ広告は、換金化ビデオと離して表示されるので外部ウェブ広告と見なされる。さらに、ポップアップまたは新規のウェブページに自動的に現れるウェブ広告は、換金化ビデオの再生が終了すると現れる。ポップアップも外部ウェブ広告と見なされる。ポップアップは、換金化ビデオの再生の開始後、またはビデオの特定時間が経過したあとに自動的に現れてもよい。さらに、ポップアップは、換金化ビデオの外側に配置されているウェブ広告をユーザーがクリックすると現れることもある。クリックしたウェブ広告と関連する追加のウェブ広告がユーザーに表示されることになる。例えば、ウェブ広告１５０３は新しい自動車の広告を表示する。ユーザーがウェブ広告１５０３をクリックすると、同じ自動車または同一メーカーの他の自動車の別のウェブ広告を含む新規のウェブページが表示される。

ウェブ広告は、ビデオ表示ユーザーインターフェース１５００に示すように換金化ビデオから離れた領域に示さなくてもよい。表示領域１５０１内に換金化ビデオと一緒に表示されるウェブ広告は、内部ウェブ広告と見なされる。一実施の形態では、ユーザーが再生ボタン１５０５を押してビデオを見始めると、ビデオのコンテンツを見るのを邪魔しないように、広告がビデオ表示領域１５０１内のどこかで再生される。ウェブ広告はビデオコンテンツ上にオーバーレイするのが基本である。例えば、広告は、ビデオコンテンツを邪魔しないように、換金化ビデオの右下の隅または換金化ビデオの下縁部のどこかに配置することができる。代替として、ウェブ広告は、換金化ビデオを再生する前に表示領域１５０１内で再生することもできる。例えば、ユーザーが再生ボタン１５０５をクリックすると、換金化ビデオが表示される前にウェブ広告が表示される。ウェブ広告は、換金化ビデオの時間が経過したあと表示領域１５０１内で再生させることもできる。

収入分配パートナーは、様々な方法で収入を生み出すことができる。一実施の形態では、収入はペイ・パー・ビュー方式に基づいて生み出される。換金化ビデオから離して表示するだけの外部ウェブ広告では、ウェブ広告が換金化ビデオとともに表示される度に収入分配パートナーは収入を生み出すことができる。換金化ビデオが再生開始後、またはビデオの特定の時間が経過したあとに自動的に現れるポップアップのような外部ウェブ広告でも、ポップアップが現れる度に収入を生み出すことができる。内部ウェブ広告では、換金化ビデオの一部しか再生されなくても収入分配パートナーは収入を生み出すことができる。代替の実施の形態では、ウェブ広告の全時間が再生された場合だけ収入分配パートナーに収入が発生してもよい。

収入生成モジュール１３５は、換金化ビデオがビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーから獲得した閲覧回数を追跡する。閲覧回数は、ビデオが獲得した閲覧回数がウェブ広告を閲覧した回数と関連しているとして追跡される。換金化ビデオが獲得した閲覧回数の値を用いて、収入生成モジュール１３５は、一閲覧あたりの料金に基づいて発生する収入を計算できる。一閲覧あたりの料金は、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が設定でき、または収入分配パートナーを収入分配パートナープログラムに招待したときに申請分析モジュール１２０が自動的に設定できる。例えば、収入分配パートナーには、閲覧ごとに一閲覧あたりの料金０．００１ドルが与えられる。収入生成モジュール１３５は、収入分配パートナーの換金化ビデオ全てに対して、彼らが合計１，０００回の閲覧を獲得したことを決定できる。従って、収入分配パートナーは、一実施例では、彼らの換金化ビデオから１．００ドルを生み出すことになる。

一実施の形態では、一閲覧あたりの料金は全ての収入分配パートナーに対して同一である。一閲覧あたりの設定料金の額は、収入分配パートナーの提携期限に応じてシステム管理者が決定することができる。代替の実施の形態では、一閲覧あたりの料金は提携期限に基づく。決定された時間の長さの間、収入分配パートナープログラムの一員となっている収入分配パートナーは、新規に参加した収入分配パートナーと比較して、より高い一閲覧あたりの料金を得る。このように、各収入分配パートナーの一閲覧あたりの料金の額は、提携期限が長いほど増加する。

別の実施の形態では、ペイ・パー・クリックに基づいて収入を生み出すことができる。ポップアップのような外部ウェブ広告は、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが、ウェブ広告１５０３のような外部ウェブ広告をクリックする度に収入を生み出す。ウェブ広告１５０３をクリックすると、別のウェブ広告を含むウェブページが再生される。収入生成モジュール１３５は、ビデオホスティングウェブサイト１００のユーザーが、収入分配パートナーのそれぞれと関係する換金化ビデオに示されるウェブ広告をクリックする回数を追跡する。ペイ・パー・クリックが生み出す収入では、各収入分配パートナーは一クリックあたりの料金の額を割当てられる。一クリックあたりの料金の額は、一閲覧あたりの料金の額と同様である。一クリックあたりの料金の額は、ビデオホスティングウェブサイト１００のシステム管理者が設定でき、または収入分配パートナーが収入分配パートナープログラムに招待された場合は、申請分析モジュール１２０が自動的に設定できる。一閲覧あたりの料金と同様に、一クリックあたりの料金はどの収入分配パートナーに対しても同一としてもよく、または収入分配パートナーの提携期限に応じて変えてもよい。

代替の実施の形態では、収入分配パートナーは、彼らの換金化ビデオとともに配置されるウェブ広告が生み出した収入からある割合の分配を受け取ることができる。企業は、彼らのウェブ広告を掲載するためにビデオホスティングウェブサイト１００の所有者に定額支払いを交渉してもよい。その企業のウェブ広告を掲載する収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００の所有者が受け取る収入の内のある割合を受け取る。例えば、ある企業が、彼らの広告を掲載するためにビデオホスティングウェブサイトの所有者に１０，０００ドル支払い、収入分配パートナー１０００人がこれらのウェブ広告を掲載すると仮定する。すると、各収入分配パートナーは、その企業のウェブ広告を掲載する代償として１０ドルの収入を生み出したことになる。収入分配パートナーは、生み出された収入の設定割合だけを受け取る。例えば、設定割合は生み出された収入の５０％としてもよく、従って、各収入分配パートナーは５．００ドルを受け取る。

代替として、企業は、上記のように一閲覧あたりの料金または一クリックあたりの料金の仕組みを交渉することができ、収入分配パートナーは、ビデオホスティングウェブサイト１００の所有者と分配される、生み出された収入のある割合を受け取ることができる。例えば、企業が、その企業のコマーシャルの一閲覧あたり１ドルの料金を、ビデオホスティングウェブサイトの所有者と取り決めたと仮定する。収入分配パートナーがその企業のコマーシャルの１００回の閲覧を獲得した場合、収入分配パートナーは１００ドルを生み出したことになる。次いで、生み出された収入は、分配割合に基づいて、ビデオホスティングウェブサイト１００の所有者に分配される。分配割合は、全ての収入分配パートナーに対して固定された値としてもよく、上記したように、提携期限に応じて変えてもよい。

本明細書で説明した特徴は、ビデオホスティングウェブサイトのコンテンツプロバイダを、分配収入を生み出すための換金化用のビデオを提出できる収入分配パートナープログラムに入会させるシステムおよび方法を提供する。収入分配により、彼らのオリジナルビデオに対する対価を受け取ることができる。

上記説明の幾つかの部分は、実施の形態について情報操作のアルゴリズムおよび記号表現の観点から説明した。これらのアルゴリズム的記述および表現は、データ処理分野の技術者に普遍的に用いられ、彼らの業務内容をこの分野の他の技術者に効率的に伝達する。これらの操作を機能的、計算的、またはロジック的に説明したが、言うまでもなく、コンピュータープログラムまたは等価電気回路、マイクロコード等により実行される。さらに、一般性を失うことなく、これらの動作の編成をモジュールと称することが時として便利であることも分かっている。説明した操作および関係するモジュールは、ソフトウエア、ファームウエア、ハードウエア、またはそれらの任意の組合せで具体化できる。

本明細書で用いるとき、「一実施の形態」または「ある実施の形態」へのどの参照も、その実施の形態との関連で説明した特定の要素、特徴、構造、または特性が、少なくとも一つの実施の形態に含まれていることを意味する。明細書の至る所に出現するフレーズ「実施の形態では」は、必ずしも全てが同一の実施の形態を参照しているとは限らない。

本明細書で用いるとき、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」またはそれらの他の変形語が非排他的包含を意味するよう意図している。例えば、リストアップされた要素で構成されるプロセス、方法、部品、または装置は、必ずしもこれらの要素だけに限らず、そのようなプロセス、方法、部品、または装置に対して明示的にはリストアップされない他の要素、つまり本来備わっている他の要素を含んでもよい。さらに、それとは反対に、明示的に表明しない限り、「または」は包含的ＯＲを指し、排他的ＯＲを指さない。例えば、条件ＡまたはＢは次の内のどれか一つにより満たされる：Ａは真（存在する）かつＢは偽（存在しない）、Ａは偽（存在しない）かつＢは真（存在する）、およびＡとＢの両方が真（存在する）。

さらに、不定冠詞「ａ」または「ａｎ」を用いて本明細書の実施の形態の複数の要素および構成要素を記述する。これは簡便さのため、および本発明の一般的な意味を与えるために過ぎない。この記述は、一つまたは少なくとも一つを含むよう解釈すべきであり、単数形は、複数でないことを意味することが明らかな場合を除いて複数も含む。

本開示を読むと、当該分野の技術者には、本明細書で開示した原理により、一連のデジタルコンテンツアイテムを協働して格付けするためのシステムおよびプロセスの、さらに追加の代替の構造設計および機能設計が明らかとなろう。従って、特定の実施の形態およびアプリケーションを図解し、説明したが、言うまでもなく、開示した実施の形態は、本明細書で開示した通りの構造および要素に限定されない。付帯クレームで定義される精神および範囲から逸脱することなく、本明細書で開示した方法および装置の編成、動作および詳細において、当該分野の技術者には明らかな様々な修正、変更および変形を行うことができる。

１００ ビデオホスティングウェブサイト
１１０ ビデオ提供モジュール
１１５ 取り込みモジュール
１２０ 申請分析モジュール
１３０ ビデオ分析モジュール
１３５ 収入生成モジュール
１４０ フロントエンドサーバ
１５０ ユーザーデータベース
１５５ ビデオデータベース
１９０ 広告データベース

Claims (17)

1. コンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツアイテムを用いてコンテンツホスティングウェブサイト上で収入を生み出すかどうかを決定するための、コンピュータにより実行される方法であって、前記コンテンツプロバイダは通信ネットワークを介してコンテンツホスティングウェブサイトのコンピュータシステムと通信可能であり、前記方法は、
   前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツプロバイダからコンテンツアイテムのアップロードを受け付け、該アップロードされたコンテンツアイテムを格納するステップと、
   前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツプロバイダから、該コンテンツプロバイダに関係するコンテンツアイテムから収入を生み出せるようにする換金化リクエストを受信するステップと、
   前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツアイテムを参照コンテンツアイテムと比較して該コンテンツアイテムのオリジナリティを判定するステップと、
   前記コンテンツアイテムの前記オリジナリティおよび前記コンテンツプロバイダが収入分配プログラムの一員となっている時間に少なくとも部分的に基づいて前記換金化リクエストを承諾するかどうかを、前記コンピュータシステムによって自動的に決定するステップと、
   前記換金化リクエストを承諾するとの決定に応じて前記コンテンツアイテムの換金化ステータスを示すように、該コンテンツアイテムについてのアカウント記録を前記コンピュータシステムにおいて更新するステップと
   を備える方法。
2. 前記コンテンツアイテムがビデオコンテンツを含む、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
3. 前記コンテンツアイテムがオーディオコンテンツを含む、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
4. 前記コンテンツアイテムがビデオコンテンツおよびオーディオコンテンツを含む、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
5. 前記コンテンツアイテムが静止画を含む、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
6. 前記換金化リクエストを承諾するかどうかを決定する前記ステップが、前記コンテンツプロバイダによって提供されるオリジナリティについての記述を分析するステップを含み、該オリジナリティについての記述は、前記コンテンツアイテム内に含まれるコンテンツの出典を説明するものである、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
7. 前記換金化リクエストを承諾するかどうかを決定する前記ステップが、
   前記コンテンツプロバイダが前記収入分配プログラムの一員となって以降に受けた減点の量を決定するステップと、
   前記減点量を減点閾値と比較するステップと、
   前記減点閾値を超える前記減点量に応じて、前記換金化リクエストを拒絶するステップと、
   前記コンテンツホスティングウェブサイトから前記コンテンツアイテムを削除するステップと
   を含む、請求項１のコンピュータにより実行される方法。
8. 前記換金化リクエストを承諾するかどうかを決定する前記ステップが、或る時間閾値より長く前記収入分配プログラムの一員であり続けている前記コンテンツプロバイダに応じて、前記換金化リクエストを承諾するステップを含む、
   請求項１のコンピュータにより実行される方法。
9. 前記換金化リクエストを承諾するかどうかを決定する前記ステップが、
   フィードバック情報をフィードバック閾値と比較するステップと、
   フィードバック閾値を超える前記フィードバック情報に応じて前記換金化リクエストを承諾するステップと
   を含む、請求項１のコンピュータにより実行される方法。
10. 前記フィードバック情報は、前記コンテンツが獲得した閲覧回数、及び前記コンテンツアイテムの平均格付け、の少なくとも一方を含む、
    請求項９のコンピュータにより実行される方法。
11. コンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツアイテムを用いてコンテンツホスティングウェブサイト上で収入を生み出すべきかどうかを決定するための、コンピュータにより実行される方法であって、前記コンテンツプロバイダは通信ネットワークを介してコンテンツホスティングウェブサイトのコンピュータシステムと通信可能であり、前記方法は、
    前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツプロバイダからコンテンツアイテムのアップロードを受け付け、該アップロードされたコンテンツアイテムを格納するステップと、
    前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツプロバイダから、該コンテンツプロバイダに関係するコンテンツアイテムから収入を生み出せるようにする換金化リクエストを受信するステップと、
    前記コンピュータシステムにおいて、前記コンテンツプロバイダが換金化したコンテンツを以前に提供したことがあるかどうかを判定するステップと、
    前記コンテンツプロバイダが換金化したコンテンツを以前に提供したことがあるのに応じて、前記コンピュータシステムによって前記換金化リクエストを自動的に承諾するステップと、
    前記換金化リクエストを自動的に承諾しないという決定に応じて、前記コンピュータシステムによって、前記コンテンツアイテムを参照コンテンツアイテムと比較して該コンテンツアイテムのオリジナリティを判定し、該コンテンツアイテムのオリジナリティおよび前記コンテンツプロバイダが収入分配プログラムの一員であり続けた時間に少なくとも部分的に基づいて前記リクエストを承諾するステップと
    を備える方法。
12. 前記コンテンツアイテムがビデオコンテンツを含む、
    請求項１１のコンピュータにより実行される方法。
13. 前記コンテンツアイテムがオーディオコンテンツを含む、
    請求項１１のコンピュータにより実行される方法。
14. 前記コンテンツアイテムがビデオコンテンツおよびオーディオコンテンツを含む、
    請求項１１のコンピュータにより実行される方法。
15. 前記コンテンツアイテムが静止画を含む、
    請求項１１のコンピュータにより実行される方法。
16. コンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツアイテムを用いてコンテンツホスティングウェブサイト上で収入を生み出すべきかどうかを決定するための、コンピュータプログラムであって、前記コンテンツプロバイダは通信ネットワークを介してコンテンツホスティングウェブサイトのコンピュータシステムと通信可能であり、前記コンピュータシステムのプロセッサに、
    前記コンテンツプロバイダからコンテンツアイテムのアップロードを受け付け、該アップロードされたコンテンツアイテムを格納する手順と、
    前記コンテンツプロバイダから、該コンテンツプロバイダに関係するコンテンツアイテムから収入を生み出せるようにする換金化リクエストを受信する手順と、
    前記コンテンツアイテムを参照コンテンツアイテムと比較して該コンテンツアイテムのオリジナリティを判定する手順と、
    前記コンテンツアイテムのオリジナリティおよび前記コンテンツプロバイダが収入分配プログラムの一員となっている時間に少なくとも部分的に基づいて前記換金化リクエストを承諾するかどうかを自動的に決定する手順と、ンツアイテムと共に表示される広告から生じる収入を受け取り、
    前記換金化リクエストを承諾するとの決定に応じて前記コンテンツアイテムの換金化ステータスを示すように、該コンテンツアイテムについてのアカウント記録を更新する手順と
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
17. コンテンツプロバイダにより提供されるコンテンツアイテムを用いてコンテンツホスティングウェブサイト上で収入を生み出すべきかどうかを決定するための、コンピュータプログラムであって、前記コンテンツプロバイダは通信ネットワークを介してコンテンツホスティングウェブサイトのコンピュータシステムと通信可能であり、前記コンピュータシステムのプロセッサに、
    前記コンテンツプロバイダからコンテンツアイテムのアップロードを受け付け、該アップロードされたコンテンツアイテムを格納する手順と、
    前記コンテンツプロバイダから、該コンテンツプロバイダに関係するコンテンツアイテムから収入を生み出せるようにする換金化リクエストを受信する手順と、
    前記コンテンツプロバイダが換金化したコンテンツを以前に提供したことがあるかどうかを判定する手順と、
    前記コンテンツプロバイダが換金化したコンテンツを以前に提供したことがあるのに応じて、前記換金化リクエストを自動的に承諾する手順と、
    前記換金化リクエストを自動的に承諾しないという決定に応じて、前記コンテンツアイテムを参照コンテンツアイテムと比較して該コンテンツアイテムのオリジナリティを判定し、該コンテンツアイテムのオリジナリティおよび前記コンテンツプロバイダが収入分配プログラムの一員であり続けた時間に少なくとも部分的に基づいて前記リクエストを承諾する手順と
    を実行させるためのコンピュータプログラム。

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