JP5591492B2 - 回転電機の同相間絶縁紙、絶縁方法、およびステータ - Google Patents

回転電機の同相間絶縁紙、絶縁方法、およびステータ Download PDF

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Description

本発明は、複数の単位コイルからなるステータコイルが鉄心に巻装されて構成される回転電機の単位コイル間を絶縁する同相間絶縁紙、絶縁方法、およびステータに関する。
従来、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両に用いられる回転電機たる電動機として、複数相、例えばU相、V相、W相の三相をなすステータコイルをステータコアに巻装して構成されるインバータ駆動方式の永久磁石型の電動機(以下、永久磁石電動機という)が知られている。このような永久磁石電動機では、各ステータコイル間(U相−V相間、V相−W相間。以下、異相間という)に異相間絶縁紙が挿入され、ステータコイルが互いに接触しないように構成されている。
ところで、このような各相ステータコイルは、一般に直列に接続された複数の単位コイルから構成されており、異相間だけでなく、同相のステータコイル内においても隣接する単位コイル間(以下、同相間という)が接触する場合がある。特に、車両用の永久磁石電動機のように、高出力化のために駆動電圧が高電圧化され、また、インバータ駆動による立ち上がりが急峻なインバータサージ電圧が印加されると、同相のステータコイル内の分担電圧、即ち各単位コイルの分担電圧の差が大きくなり、単位コイル間に部分放電が発生するおそれがある。そのため、各単位コイル間に絶縁紙を挿入することにより、単位コイル間を確実に絶縁することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−223063号公報
しなしながら、特許文献1のように構造が複雑、且つ、ステータコイルの相毎に形状が異なる複数種類の絶縁紙を個別に各単位コイル間に挿入する場合には、絶縁紙を挿入する作業時間が大幅に増加するという問題がある。また、全ての単位コイル間に絶縁紙を挿入すると、材料費が上昇し、コストの大幅な増加を招くという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単な構成で単位コイル間を絶縁することができるとともに、作業工数や材料費の増加に伴うコストの大幅な増加を抑制することができる回転電機の同相間絶縁紙および絶縁方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各単位コイル間が絶縁され、部分放電が発生するおそれが低減された信頼性の高い回転電機のステータを提供することにある。
本発明の回転電機の同相間絶縁紙は、複数の単位コイルが連結されてなる複数相のステータコイルが巻装されたステータコアの軸方向の両端部において、同相の前記ステータコイルの前記単位コイル間を絶縁する同相間絶縁紙であって、前記単位コイル間に挿入され、少なくとも一辺が前記ステータコアの端面に当接する形状をなす一対の絶縁紙本体を備え、前記絶縁紙本体は、コイルエンドにおいて異相の前記ステータコイル間を絶縁する異相間絶縁紙から内周側に突出して設けられており、前記コイルエンドにおいて最外周側に配置される最外周コイルと当該最外周コイルの内周側に隣り合う内周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている前記絶縁紙本体は、前記内周側コイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁し、前記コイルエンドにおいて最内周側に配置される最内周コイルと当該最内周コイルの外周側に隣り合う外周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている前記絶縁紙本体は、前記最内周コイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁すること特徴とする。
また、本発明の回転電機のステータは、ステータコアと、前記ステータコアに巻装され、複数の単位コイルが連結されてなる複数相のステータコイルと、上記した同相間絶縁紙と、を備えることを特徴とする。
本発明の回転電機の同相間絶縁紙によれば、ステータコアの両端部に、ステータコアの端面に当接する形状をなす絶縁紙本体を一対で設け、これら一対の絶縁紙本体を連結条部により繋いでいるので、連結条部をスロットに挿入することにより、絶縁紙本体をコイルエンドに当接した状態でステータコアに容易に設けることができ、作業効率を改善することができる。また、絶縁紙本体をこの第1単位コイルと第2単位コイル間に挿入することにより、部分放電の発生を効率的に抑制することができるとともに、全ての単位コイル間に絶縁紙を挿入する場合に比べて必要な絶縁紙が削減され、作業工数及び材料費などに起因するコストの増加を抑制することができる。
また、本発明の回転電機の絶縁方法によれば、最内周ステータコイルを構成する各単位コイル間にスペーサを挿入し、コイルエンドを成形した後にこのスペーサを取り除いているので、成形されたコイルエンドの各単位コイル間に隙間が形成され、単位コイル間が絶縁される。この場合、絶縁紙を用いないのでコストの増加を防止することができる。
また、本発明の回転電機のステータによれば、上記したように、単位コイル間が絶縁されているので、部分放電が発生するおそれが低減され、高品質な回転電機を製造することができる。
本発明の第1実施形態による同相間絶縁紙を示す図で、(a)は外形を示す正面図、(b)は同相間絶縁紙の挿入方向を示す図、(c)はステータコイルを挿入した状態を示す図 ステータを概略的に示す図 三相のステータコイルの等価回路を示す図 第1単位コイルと第2単位コイル間の接触状態を模式的に示す図 ステータの一部を拡大して示す図 第2実施形態による図1相当図で、(a)は外形を示す正面図、(b)は同相間絶縁紙の挿入方向を示す図、(c)はステータコイルを挿入した状態を示す図 ステータコアのスロットを模式的に示す図 絶縁紙本体及び連結条部の形成例を示す図 第3実施形態による図1相当図で、(a)は絶縁紙本体を取り付けた状態を示す斜視図、(b)は絶縁紙本体の取付部分を拡大した斜視図、(c)はステータコアに異相間絶縁紙を挿入した状態を示す斜視図、(d)はステータコイルを挿入した状態を示す斜視図 図5相当図 第4実施形態による図1相当図で、(a)は絶縁紙本体を形成する前の状態を示す正面図、(b)は絶縁紙本体を形成した後の状態を示す斜視図、(c)はステータコアに挿入した状態を示す斜視図、(d)はステータコイルを挿入した状態を示す斜視図 第5実施形態による絶縁方法を示す図で、(a)はスペーサ51を挿入した状態を示す斜視図、(b)はスペーサを取り除いた状態を示す斜視図 その他の実施形態による同相間絶縁紙を示す図11相当図
(第1実施形態)
以下、本発明を電気自動車やハイブリット自動車などに用いられるインバータ駆動方式の永久磁石電動機に適用した第1実施形態について、図1から図5に基づいて説明する。
図2に示すように、永久磁石電動機のステータ1は、ステータコア2に三相のステータコイル(即ち後述するU相コイル3、V相コイル4、W相コイル5)を巻装して構成されている。ステータコア2は、例えば電磁鋼板をプレスなどにより打ち抜いて形成された複数枚の鉄心片が積層された円環形状をなしており、その内周側に、これらのステータコイルが挿入されるスロット6が複数個、例えば48個形成されている。各ステータコイルは、例えば銅線に絶縁被覆を施したエナメル線などの素線、或いはこの素線を複数本束ねたリッツ線などを巻回することにより構成されている。本実施形態では、ステータコア2には、径方向外周側から内周側に向かってU相コイル3、V相コイル4、W相コイル5が順に装着されている。以下、U相コイル3、V相コイル4、W相コイル5に共通の事項を説明する場合には、符号を付さず、単に各相のステータコイルという。
図3は、各相のステータコイルの等価回路を示している。U相コイル3は、4個の単位コイル(3a1、3a2、3a3、3a4)が直列に接続されたコイル群3aと、同じく4個の単位コイル(3b1、3b2、3b3、3b4)が直列に接続されたコイル群3bとの並列回路により構成されている。同様に、V相コイル4は、4個の単位コイル(4a1、4a2、4a3、4a4)が直列に接続されたコイル群4aと、4個の単位コイル(4b1、4b2、4b3、4b4)が直列に接続されたコイル群4bとの並列回路から構成され、W相コイル5は、4個の単位コイル(5a1、5a2、5a3、5a4)が直列に接続されたコイル群5aと、4個の単位コイル(5b1、5b2、5b3、5b4)が直列に接続されたコイル群5bとの並列回路から構成されている。尚、以下の説明においては、各相のステータコイルにおいて電源端子(後述するU相電源端子7、V相電源端子8、W相電源端子9)に最も近い位置に設けられている単位コイルから順に第1単位コイル、第2単位コイル、第3単位コイル、第4単位コイルという。また、コイル群3a、3b、4a、4b、5a、5bについて共通の事項を説明する場合には、符号を付さず、単に各コイル群という。
各相のコイル群3a、3b、4a、4b、5a、5bの一方の端部には、各相の電源端子であるU相電源端子7、V相電源端子8、W相電源端子9が設けられている。また、各コイル群3a、4a、5aの各電源端子(7、8、9)と反対側の端部は中性点Naにおいて互いに接続され、同様に、各コイル群3b、4b、5bの各電源端子(7、8、9)と反対側の端部は中性点Nbにおいて互いに接続されている。つまり、ステータコア2には、各相の電源端子間にコイル群3a、4a、5a及びコイル群3b、4b、5bが並列に接続(ダブルスター接続)されたステータコイルが設けられている。
ここで、ステータコア2に設けられている各相のステータコイルの巻装工程について簡単に説明する。
ステータコア2のスロット6には、その内壁に絶縁紙などを貼付することにより、スロット6に巻装される各相のステータコイルとステータコア2(スロット6の内壁)との間を絶縁するためのスロット絶縁が施される。スロット絶縁が施されたスロット6には、まずU相コイル3が、スロット6の最も奥側(ステータコア2の外周側)に位置して巻装される。続いて、U相コイル3と次に挿入されるV相コイル4との間を絶縁するための異相間絶縁紙10が、ステータコア2の周方向全域にU相コイル3に沿って配設される。この異相間絶縁紙10は、電気的な絶縁特性を有する、例えば全芳香族ポリアミドなどの所謂アラミド紙で形成されている。
異相間絶縁紙10が配設されると、U相コイル3との電気角が120°ずれるようにして、U相コイル3が巻装されたのとは別のスロット6に、V相コイル4が巻装される。続いて、V相コイル4とW相コイル5との間を絶縁するための異相間絶縁紙10が挿入され、その後、V相コイル4との電気角が120°ずれるように位置してW相コイル5が巻装される。尚、各相のステータコイルは、巻装後、ステータコアの径方向に外側に拡開されて異相間絶縁紙10とともにワニスなどにより固定される。
このように、一般的なステータコアには、各ステータコイル間(異相間)の絶縁を図るための異相間絶縁紙10が設けられている。ところで、実運転時において、駆動電圧、特に、急峻なインバータ駆動電圧が印加されると、各相のステータコイル内の各単位コイルの分担電圧に差が生じ、隣接する単位コイル間に部分放電が発生するおそれがある。そこで、本実施形態では、異相間絶縁紙10に加えて、各相のステータコイルの単位コイル間(同相間)を絶縁する同相間絶縁紙が設けられている。
図1は、第1実施形態による同相間絶縁紙11を示す図で、(a)は外形を示す正面図、(b)は同相間絶縁紙11の挿入方向を示す図、(c)はステータコイルを挿入した状態を示す図である。同相間絶縁紙11は、一対の絶縁紙本体12と、この絶縁紙本体12を繋ぐ連結条部13とから構成されている。絶縁紙本体12は、電気的絶縁性及び耐熱性に優れた樹脂材料、例えばアラミド繊維などで構成されており、その一辺(12a)がステータコアの鉄心片の積層方向(以下、軸方向という)の両端部の端面2aに当接する矩形状に形成されている。この絶縁紙本体12は、少なくとも、各単位コイルの巻回部分の太さよりも大きい幅Wを有し、ステータコア2の端面2aから軸方向外側に突出する部位の長さよりも大きい長さHを有する形状に形成されている。つまり、絶縁紙本体12は、ステータコア2の両端部において、単位コイル間を絶縁することが可能な形状に形成されている。
連結条部13は、本実施形態では絶縁紙本体12と一体に形成されており、ステータコア2の軸方向の長さ(積層方向の厚み)とほぼ同じ長さを有する帯状に形成されている。このため、図1(b)に示すように連結条部13をステータコア2の内周側からスロット6に挿入すると、一対の絶縁紙本体12は、その一辺12aがステータコア2の端面2aに当接した状態で、ステータコア2を軸方向の両側から挟み込むような位置関係になる。このとき、連結条部13は、連結条部13と同じスロット6に挿入される単位コイル(例えばU相の第2単位コイル3a2)と、当該スロット6の隣接する単位コイル(例えばU相の第1単位コイル3a1)側の内壁との間に位置するように挿入される。このため、絶縁紙本体12は、同図(c)に示すように、第1単位コイル3a1と第2単位コイル3a2との間に挿入されるとともに、スロット6内において、第2単位コイル3a2とスロット6の内壁との間に挟持される。尚、同図(c)では、説明の簡略化のため、一組の単位コイル及び同相間絶縁紙11のみを示している。
次に上記した構成の同相間絶縁紙11の作用について説明する。
上記した各相のステータコイルは、素線をスロット6に直接巻回するのではなく、予め単位コイルを形成し、その単位コイルをスロット6に挿入する所謂インサート方式でステータコア2に巻装される。このとき、各単位コイルは、作業効率を改善するために単位コイルが挿入されるスロット6間の距離(本実施形態では6スロット分)よりも若干大きく形成されているため、ステータコア2の両端部において隣接する単位コイルに接触するおそれがある。そこで、単位コイル間に上記した同相間絶縁紙11を挿入することにより、ステータコイルの各単位コイル間を絶縁することが可能になる。
ところで、複数の単位コイルが連結されたステータコイル(図3参照)の場合、実運転時に各単位コイルにかかる分担電圧の大きさは、同相のステータコイル内においても、それぞれ異なっている。例えば、本実施形態のようなインバータ駆動方式の場合、電源端子(7、8、9)に近い単位コイルほど分担電圧が大きくなっている。
図4は、U相コイル3の第1単位コイル3a1と第2単位コイル3a2とを模式的に示す図である。第1単位コイル3a1と第2単位コイル3a2との間には、第1単位コイル3a1の巻き始めである第1ターン部(Ts1、Ts2)と、第1単位コイルとは逆向きに巻装されている第2単位コイル3a2の巻き終わりである第2ターン部(Te1、Te2)が存在している。このとき、第1ターン部(Ts1、Ts2)にはU相電源端子7からの電圧が直接印加されており、第2ターン部(Te1、Te2)との間に、単位コイル2個分の分担電圧の差が生じることになる。つまり、最もU相電源端子7側に設けられている第1単位コイル3a1と、この第1単位コイル3a1に隣接して設けられている第2単位コイル3a2との間は、U相コイル3内における電位差が最も大きくなり、部分放電が最も生じやすい部位と言える。尚、V相及びW相についても、同様である。
そのため、本実施形態では、図5に示すように、各相のステータコイルの各単位コイルのうち、最も部分放電が生じる可能性の高い第1単位コイルと第2単位コイルとの間に同相間絶縁紙11を設けている。これにより、全ての単位コイル間(8箇所×3相分×両端部=48箇所)に個別に絶縁紙を挿入する場合に比べて、一対の絶縁紙本体12を有する同相間絶縁紙11を挿入する場合には、第1単位コイルと第2単位コイル間(2箇所×3相分=6箇所)に挿入すればよく、必要な工数および材料を大幅に低減することができる。尚、図5ではステータコア2の軸方向における一方の端部を示しているが、他方の端部における第1単位コイルと第2単位コイル間にも同相間絶縁紙11の絶縁紙本体12が挿入される。
また、各相のステータコイルは、コイルエンドが成形された後にワニスなどにより固定されるが、個別の絶縁紙を用いた場合には、固定作業を行うときに絶縁紙がずれたりすることがある。これに対して、絶縁紙本体12が連結条部13により繋がっている同相間絶縁紙11の場合には、作業時に重力下方に位置する絶縁紙本体12が落下することがなく、絶縁紙本体12と一体に形成されている連結条部13がスロット6内で単位コイルとスロット6内壁に挟まれることから、絶縁紙本体12の位置がずれることもない。さらに、スロット6への挿入作業が一度で済むので、作業効率が大幅に改善される。
以上説明した第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
各相のステータコイルの第1単位コイルと第2単位コイルとの間に同相間絶縁紙11を設けているので、実運転時に部分放電が発生する可能性の高い部位を効率的に絶縁することができる。また、絶縁紙の材料費を低減することができ、コストの大幅な上昇を招くことがない。
一対の絶縁紙本体12を連結条部13で繋ぎ、この連結条部13をスロット6に挿入しているので、ステータコア2の両端部において、第1単位コイルと第2単位コイル間を同時に絶縁することができる。また、連結条部13がスロット6内で単位コイルとスロット6内壁とに挟持されるので、コイルエンド成型時に同相間絶縁紙11の位置がずれたり、部分的に抜け落ちたりすることを防止でき、作業効率を改善することができる。
また、本実施形態のステータ1によれば、単位コイル間に接触などの絶縁異常がなく、部分放電が生じるおそれが低減された高品質な永久磁石電動機を製造することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態による同相間絶縁紙を図6から図8に基づいて説明する。第2実施形態は、絶縁紙本体と連結条部とを別体に形成している点において第1実施形態と異なっている。尚、第2実施形態におけるステータコア、ステータコイルなどの構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、詳細な説明は省略する。
図6は、第2実施形態による同相間絶縁紙21を示す図で、(a)は外形を示す正面図、(b)は同相間絶縁紙21の挿入方向を示す図、(c)はステータコイルを挿入した状態を示す図である。同相間絶縁紙21は、第1実施形態と同様にアラミド紙などで略矩形状、且つ隣接する単位コイル間を絶縁可能な形状に形成された一対の絶縁紙本体22と、この絶縁紙本体22を繋ぐ帯状に形成された連結条部23とから構成されている。この場合、連結条部23は、絶縁紙本体22のステータコア2の端面2aに当接する辺22aのほぼ中央部において、接着或いは溶着により絶縁紙本体22に接続されている。この同相間絶縁紙21は、第1実施形態と同様にステータコア2の内周側から連結条部23をスロット6に挿入し、その後ステータコイルを巻装することにより、絶縁紙本体22がコイルエンドにおいて単位コイル間、例えばV相の第1単位コイル4a1と第2単位コイル4a2の間に挿入される。
さて、各ステータコイルが挿入されるスロット6は、図7に示すように、ステータコア2の内周側に開口部6aを有しており、この開口部6aの幅(W1)よりもスロット6の奥側の幅(W2)のほうが大きい半閉型のスロット6である。このようなスロット6に上記した同一形状のステータコイルを複数巻装する場合には、ステータコア2の内周側に位置するステータコイルほど、挿入されるスロット6間の距離が短くなり、コイルエンドを形成する部位が多くなる。即ち、内周側のステータコイルほど、隣接する単位コイル間に接触が生じるおそれが高くなる。
そこで、本実施形態では、ステータコア2に巻装されている3相のステータコイルのうち、ステータコア2の径方向において最も外周側に設けられている最外周ステータコイル(U相コイル3)には同相間絶縁紙21を設けず、内周側に位置しているV相コイル4及びW相コイル5それぞれについて、第1単位コイルと第2単位コイルとの間に同相間絶縁紙21を設けている。これにより、部分放電が発生する可能性の高い部位(第1単位コイルと第2単位コイルとの間)を効率的に絶縁することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、第2実施形態では、絶縁紙本体22及び連結条部23の形状を単純化したので、絶縁紙本体22及び連結条部23を製造する工数が削減できるとともに、材料取りを効率良く行うことができ、コストの上昇を抑制することができる。
また、物理的な位置関係により単位コイル間に接触が生じやすい位置、即ち単位コイルを挿入するスロット6間の距離が短くなるステータコア2の内周側に位置するV相コイル4及びW相コイル5にのみ同相間絶縁紙21を設け、ステータコア2の外周側に位置するU相コイル3には同相間絶縁紙21を設けていないので、作業工数及び材料費がさらに削減され、コストが大幅に増加することを抑制することができる。
同相間絶縁紙21は、絶縁紙本体22のステータコア2の端面2aに当接する辺22aの中央部分に帯状に形成された連結条部23を接続しているので、左右対称、且つ上下対称の形状をなしている。そのため、スロット6への挿入作業時に、同相間絶縁紙21の表裏や上下を間違えることを防止でき、作業効率を改善することができる。尚、絶縁紙本体22及び連結条部23を、図8(a)、(b)に示すように異相間絶縁紙10を作製する際に従来は端布となってしまっていた中央部のアラミド紙で作製すると、材料費をさらに削減することができる。
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態による同相間絶縁紙を図9及び図10に基づいて説明する。第3実施形態は、絶縁紙本体を異相間絶縁紙に設けている点において第1実施形態と異なっている。尚、第3実施形態におけるステータコア、ステータコイルなどの構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、詳細な説明は省略する。
図9は、第3実施形態による同相間絶縁紙31を示す図で、(a)は絶縁紙本体32を取り付けた状態を示す斜視図、(b)は絶縁紙本体32の取付部分を拡大した斜視図、(c)はステータコア2に異相間絶縁紙10を挿入した状態を示す斜視図、(d)はステータコイルを挿入した状態を示す斜視図である。
ステータコア2には、上記したように、各相のステータコイル間を絶縁するために異相間絶縁紙10が挿入される。本実施形態では、同相間絶縁紙31の絶縁紙本体32を、この異相間絶縁紙10に取り付けている。
異相間絶縁紙10は、図9(a)に示すように、スロット6に挿入されたときにステータコア2の周方向に延びるように配置される一対の絶縁部10aを備えている。絶縁紙本体32は、この異相間絶縁紙10の絶縁部10aに、単位コイルの位置に対応して、ステータコア2の径方向に突出する形状に形成されており、絶縁部10aを介して連結条部33により繋がっている。絶縁紙本体32は、同図(b)に示すように、その端部32aが異相間絶縁紙10の絶縁部10aと接着或いは溶着されて取り付けられている。
絶縁紙本体32が取り付けられた異相間絶縁紙10、即ち同相間絶縁紙31を、連結条部33をスロット6に挿入してステータコア2に設け(同図(c))、その後ステータコイルを巻装することにより、径方向内側に突出した絶縁紙本体22が例えばV相コイル4の第1単位コイル4a1と第2単位コイル4a2との間に位置する(同図(d))。同様に、V相コイル4とW相コイル5との間にも異相間絶縁紙10(同相間絶縁紙31)が挿入され、W相コイル5がステータコア2に巻装される。これにより、図10に示すように、第1単位コイルと第2単位コイルとの間が絶縁されたステータ34が形成される。
このように、第3実施形態においても、部分放電が起きやすい第1単位コイルと第2単位コイルとの間を絶縁することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、第3実施形態では、一般的に用いられている異相間絶縁紙10に、同相間絶縁紙31の絶縁紙本体32を取り付けているので、個別に同相間絶縁紙31を個別に作製及び挿入する作業工数を削減することができるとともに、材料費も削減することができる。
(第4実施形態)
以下、本発明の第4実施形態による同相間絶縁紙を図11に基づいて説明する。第4実施形態では、絶縁紙本体を異相間絶縁紙を加工することにより設けている点において第1実施形態と異なっている。尚、第4実施形態におけるステータコア、ステータコイルなどの構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、詳細な説明は省略する。
図11は、第4実施形態による同相間絶縁紙41を示す図で、(a)は絶縁紙本体42を形成する前の状態を示す正面図、(b)は絶縁紙本体42を形成した後の状態を示す斜視図、(c)はステータコア2に挿入した状態を示す斜視図、(d)はステータコイルを挿入した状態を示す斜視図である。
異相間絶縁紙44は、図11(a)に示すように、スロット6に挿入されたときにステータコア2の周方向に延びるように配置される一対の絶縁部44aを備えている。この異相間絶縁紙44の絶縁部44aの一部を山折り(44b)及び谷折り(44c)して折り曲げ加工することにより、山折りされた部位がステータコア2の径方向内側に突出する形状をなし、絶縁紙本体42が形成されている(同図(b))。このとき、異相間絶縁紙44は、異相間を絶縁する高さを有しており、絶縁紙本体42は、少なくとも単位コイルの巻回部分よりも大きく突出している。この絶縁部44aを介して連結条部43により繋がって一対に設けられている。この連結条部43をステータコア2のスロット6に挿入し(同図(c))、その後ステータコイルを巻装することにより(同図(d))、絶縁紙本体42が単位コイル間、例えばV相コイル4の第1単位コイル4a1と第2単位コイル4a2との間に位置し、単位コイル間を絶縁している。
このように、第4実施形態においても、部分放電が起きやすい第1単位コイルと第2単位コイルとの間を絶縁することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、第4実施形態では、異相間絶縁紙44の絶縁部44aの一部を折り曲げ加工することにより絶縁紙本体42を形成しているので、同相間絶縁紙41を個別に作製及び挿入する作業工数を削減することができるとともに、材料費も削減することができる。
(第5実施形態)
以下、本発明の第5実施形態による同相単位コイル間の絶縁方法を図12に基づいて説明する。尚、第5実施形態におけるステータコア、ステータコイルなどの構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、詳細な説明は省略する。
図12は、第5実施形態による絶縁方法を示す図で、(a)はスペーサ51を挿入した状態を示す斜視図、(b)はスペーサ51を取り除いた状態を示す斜視図である。以下、ステータコアの製造工程における絶縁方法について詳細に説明する。
まず、スロット絶縁が施されたステータコアには、第1実施形態と同様の手順により、U相コイル3及びV相コイル4が挿入される同相間絶縁紙挿入工程が実施される。同相間絶縁紙挿入工程では、本実施形態では、U相−V相間及びV相−W相間に異相間絶縁紙10(図5参照)が、V相コイル4に対して同相間絶縁紙11(図5参照)が挿入される。
次に、ステータコア2の径方向において最も内周側に位置するW相コイル5(最内周ステータコイルに相当)に対して、各単位コイル間にスペーサ51を挿入するスペーサ挿入工程が実施される。このスペーサ挿入工程では、例えばゴムやゲルのように応力によりその形状が変化する軟質材料で形成されたスペーサ51が挿入される(図12(a)。尚、説明の簡略化のため、図12にはU相コイル3、V相コイル4などは図示していない。
続いて、スペーサ51を挿入した状態でコイルエンドを成型するコイルエンド成型工程が実施される。このコイルエンド成型工程では、各ステータコイルの、ステータコア2の両端部から回転軸方向に突出したコイルエンドが成型される。このとき、スペーサ51は、コイルエンドの成型とともに、その形状が変化し、単位コイル間に挟持された状態になる。その後、コイルエンドは、ワニスなどで固定される。
コイルエンド成型工程が終了すると、スペーサ挿入工程で挿入されたスペーサ51を取り除くスペーサ除去工程が実施される。このスペーサ除去工程では、W相コイル5の各単位コイル間に挿入されたスペーサ51が取り外される。このとき、スペーサ51が軟質材料で形成されていることから、除去時には取り除きやすい(ステータコイルに引っかからない)形状にして作業効率を向上させることが可能となる一方、取り除いた後には、所定の形状に成型することにより、次回のステータコアの製造時に再利用(リサイクル)することが可能となる。
これらの各工程を実施することにより、W相コイル5には、各単位コイル間に絶縁ギャップ(空隙)が形成され、単位コイルが互いに接触することが防止される。つまり、スペーサ51を用いて絶縁ギャップを形成する構成の絶縁方法によっても、単位コイル間を絶縁することができ、品質の良いステータを製造できるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
特に、第5実施形態では、W相コイル5(最内周コイル)の単位コイル間にスペーサ51を挿入するので、W相コイル5には単位コイル間に絶縁紙を設ける必要がない。また、最外周ステータコイル(U相コイル3)には単位コイル間に絶縁紙を設けず、V相コイル4にのみ同相間絶縁紙11を挿入している。従って、絶縁紙の総使用量が低減され、コストを削減することができる。
また、単位コイル間に挿入されるスペーサ51は軟質材料で形成されているので、挿入時及び取り外し時に各相のステータコイルの素線を傷つけることがない。また、W相コイル5は、ステータコア2の最も内周側に位置しているので、作業スペースを確保することができ作業効率が改善されるとともに、他相のステータコイルを損傷するおそれがない。さらに、取り除かれたスペーサ51をリサイクルするので、環境に優しく、コストも削減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば以下のように変形または拡張することができる。
インバータ駆動方式の三相の永久磁石型電動機に適用した例を示したが、相数や駆動方式などはこれに限定されない。例えば、インナーロータ型だけでなくアウターロータ型電動機や誘導電動機、或いは発電機など、回転電機全般に適用することができる。もちろん、車両用以外の目的に用いられる回転電機に適用してもよい。
第1実施形態の同相間絶縁紙11を、U相コイル3を除く、単位コイルを挿入するスロット6間の距離が狭くなるV相コイル4及びW相コイル5のみに適用してもよい。
第3実施形態及び第4実施形態において、絶縁紙本体を1つ設けるようにしたが、複数設けてもよい。この場合、図13に示すように、ステータコアの径方向内側および外側に延びる絶縁紙本体61、62を設け、異相間絶縁紙として機能するとともに、例えばU相コイル3の第1単位コイルと第2単位コイル間、およびV相コイル4の第1単位コイルと第2単位コイル間を絶縁する同相間絶縁紙63を形成してもよい。もちろん、V相コイル4の第1単位コイルと第2単位コイル間、およびW相コイル5の第1単位コイルと第2単位コイル間を絶縁する構成としてもよい。
第1〜第4実施形態においては、絶縁紙本体の形状を、同相間絶縁紙をステータに挿入したときにその一辺がコイルの端面に当接する形状としたが、例えば、コイルエンド成形(ステータコイルをステータコアの径方向に拡開)後に、成形され変形した単位コイル間を絶縁することが可能な形状としてもよい。要するに、単位コイル間の接触を防止できる形状であればよい。
第5実施形態において、部分放電が最も発生しやすい第1単位コイル(5a1、または5b1)と第2単位コイル(5a2、または5b2)との間にのみスペーサ51を挿入し、絶縁ギャップを設ける構成としてもよい。また、同相間絶縁紙11の代わりに、同相間絶縁紙21、31、41を設ける構成としてもよい。また、第5実施形態の絶縁方法を第1〜第4実施形態のW相コイル5に適用してもよい。
図面中、1、34はステータ、2はステータコア、3はU相コイル(ステータコイル)、4はV相コイル(ステータコイル)、5はW相コイル(ステータコイル、最内周ステータコイル)、3a、3b、4a、4b、5a、5bは単位コイル、3a1、4a1、5a1、3b1、4b1、5b1は第1単位コイル、3a2、4a2、5a2、3b2、4b2、5b2は第2単位コイル、3a3、3a4、3b3、3b4、4a3、4a4、4b3、4b4、5a3、5a4、5b3、5b4は単位コイル、7はU相電源端子(電源端子)、8はV相電源端子(電源端子)、9はW相電源端子(電源端子)、10、44は異相間絶縁紙、11、21、31、41、63は同相間絶縁紙、13、23、33、43は連結条部、22、32、42、61は絶縁紙本体、51はスペーサを示す。

Claims (6)

  1. 複数の単位コイルが連結されてなる複数相のステータコイルが巻装されたステータコアの軸方向の両端部において、同相の前記ステータコイルの前記単位コイル間を絶縁する同相間絶縁紙であって、
    前記単位コイル間に挿入され、少なくとも一辺が前記ステータコアの端面に当接する形状をなす一対の絶縁紙本体を備え、
    前記絶縁紙本体は、径方向に隣り合って配置された複数相の前記ステータコイルが一体的に成形されるコイルエンドにおいて異相の前記ステータコイル間を絶縁する異相間絶縁紙から内周側に突出して設けられており、
    前記コイルエンドにおいて最外周側に配置される最外周コイルと当該最外周コイルの内周側に隣り合う内周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている前記絶縁紙本体は、前記内周側コイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁し、
    前記コイルエンドにおいて最内周側に配置される最内周コイルと当該最内周コイルの外周側に隣り合う外周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている前記絶縁紙本体は、前記最内周コイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁すること特徴とする回転電機の同相間絶縁紙。
  2. 前記ステータコイルは、複数の単位コイルが連結された直列回路が2つ並列に設けられて構成されており、
    前記絶縁紙本体は、前記コイルエンドにおいて異相の前記ステータコイル間を絶縁する異相間絶縁紙から内周側に突出して2つ設けられており、
    前記コイルエンドにおいて最外周側に配置される最外周コイルと当該最外周コイルの内周側に隣り合う内周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている2つの前記絶縁紙本体は、前記内周側コイルを構成する複数の前記並列回路のそれぞれに対し、前記単位コイルのうち最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁し、
    前記コイルエンドにおいて最内周側に配置される最内周コイルと当該最内外周コイルの外周側に隣り合う外周側コイルとの間に配置された前記異相間絶縁紙に設けられている2つの前記絶縁紙本体は、前記最内周コイルを構成する複数の前記並列回路のそれぞれに対し、前記単位コイルのうち最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁すること特徴とする請求項1記載の回転電機の同相間絶縁紙。
  3. 前記絶縁紙本体は、前記異相間絶縁紙から外周側および内周側の双方に突出して複数設けられており、前記異相間絶縁紙の外周側に位置する前記ステータコイルを構成する複数の前記単位コイルのうち最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間、および、前記異相間絶縁紙の内周側に位置する前記ステータコイルを構成する複数の前記単位コイルのうち最も電源端子側に設けられている第1単位コイルとこの第1単位コイルに隣り合う第2単位コイルとの間を絶縁することを特徴とする請求項1または2記載の回転電機の同相間絶縁紙。
  4. 前記絶縁紙本体は、前記ステータコアのスロットに挿入される連結条部により繋がれたものであり、前記最外周コイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も電源端子側に設けられている第1単位コイルと、この第1単位コイルに隣接する第2単位コイルとの間を絶縁すること特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の回転電機の同相間絶縁紙。
  5. 前記絶縁紙本体は、前記異相間絶縁紙に接着にされることにより、または、前記異相間絶縁紙の一部を折り曲げ加工することにより、前記異相間絶縁紙と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の回転電機の同相間絶縁紙。
  6. ステータコアと、
    前記ステータコアに巻装され、複数の単位コイルが連結されてなる複数相のステータコイルと、
    請求項1から5のいずれか1項記載の同相間絶縁紙と、
    を備えることを特徴とする回転電機のステータ。
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