JP4826736B2 - 電機子 - Google Patents

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Description

本発明は電機子に関し、特にその備える電機子コイル同士の絶縁に関する。
回転電機の電機子は複数のスロットを有しており、当該スロットには電機子コイルが巻回される。運転電圧が高い回転電機の設計においては、電機子のスロットを多く採ることにより、直列接続される電機子コイルの数を増加させ、以てコイル一つ当たりが分担して支持する電圧を低減することが可能であった。
また、回転電機の高効率化の手段として電機子コイルの使用量を増加させることにより、抵抗損が低減できる。これによりスロットから出ている電機子コイル(いわゆる「コイルエンド」)の体積は増大する。そして回転電機を小型化する要求のため、電機子コイルのコイルエンドは可能な限り機械的成型工程によって圧縮される。
通常、異相の電機子コイル間は「絶縁紙」と通称される薄い絶縁体(必ずしも紙から成型されるものには限定されない)が介在して配置される。これは異相の電機子コイルは電機子の径方向において隣接し、かつそれらの間では相が異なる電位が印加されており、当該電機子コイル間で発生する高い電圧に対する耐圧を高める要求があるからである。
図15は同相の電機子コイル61,62の位置を例示する斜視図である。通常、電機子コイル61,62は複数の巻線で構成されることが多いが、図示の簡単のため、全図において電機子コイル61,62は概観的にそのおおまかな輪郭を描いている。電機子のコア1に設けられたスロット11のうち、隣接するスロット11には同相の電機子コイル61,62が隣接して巻回されている。電機子コイル61,62はスロット11の底部111及び側壁112側からスロット内絶縁紙2によって、スロット11の開口部113側から楔3によって、それぞれ包まれている。スロット内絶縁紙2はカフス部21を有している。
なお、異相の電機子コイル間の絶縁紙の配置については、例えば下記の特許文献に例示されている。
特許第3652677号公報 特開平5−122910号公報 特開平7−298530号公報 特開平8−275425号公報 特開2004−260956号公報 特開2004−364382号公報 特開2004−364449号公報 特開2005−110417号公報 特開2004−289930号公報
他方、同相の電機子コイル間には絶縁紙は配置されていなかった。これは(i)同相の電機子コイル間にはそれほど大きな電圧が印加されていなかったこと、(ii)同相の電機子コイルは異相の電機子コイルとは異なり、電機子の径方向において隣接しないこと、(iii)同相の電機子コイルが電機子の周方向において隣接しても、その隣接箇所には巻線組立工程において絶縁紙を固定しにくいこと、が主たる理由であると考えられる。
しかしながら、昨今の趨勢により、回転電機の運転電圧は上昇し、電機子コイル一つ当たりが分担する電圧も従来と比較すると上昇する傾向にある。回転電機が、特にインバータなどのスイッチング素子を用いた電源により駆動される場合には、波頭長が極端に短いサージ電圧が電機子コイル内へ進入する。これは各相の電機子コイルの巻き始めコイルの電圧分担を更に過大にする。
電機子コイルとして丸線を用いて分布巻きを行う場合、通常は、巻枠を用いて乱巻にて電機子コイルを巻回してから、電機子コアのスロットへ入れ込む。この場合、電機子コイルの巻き始めは巻枠の内径側に存在し、巻き終わりは電機子コイルの外周側に位置することになる。つまり通常は、電機子コイルの一つにおいて、その巻き始めと巻き終わりとが機械的に接触することは殆どない。このため、一つの電機子コイルの内部においては電機子コイル同士が接触してはいるものの、それら同士の間の耐圧が問題となることはない。
ところが、隣接するスロットにおいて配置される電機子コイル同士を考えれば、いずれの電機子コイルの巻き終わりも電機子コイルの外周側に位置することとなる。よって当該電機子コイル同士に同相の電流が流れる場合であっても、それらのコイルエンド同士には電機子コイル一つ分が分担する電圧がかかる。かかる事情は整列巻きで電機子コイルを巻回する場合についても同様である。
また電機子の径方向に沿って隣接しなくても周方向には隣接するため、電機子を小型化することによって同相のコイルエンドが隣接する距離も短くなる。そして上述のようにコイルエンドの体積が増大することにより、同相の電流が流れる電機子コイル(以下、簡単のため「同相の電機子コイル」ともいう)同士の絶縁距離は短くなってしまう。またコイルエンドを圧縮する成型工程によって機械的なストレスが与えられる。このような状況下では、隣接する同相の電機子コイル間での絶縁破壊を防止することが重要となる。
図16は、電機子のコア1が小型化されたことによって電機子コイル61,62が非常に近接し、接触した様子を示す斜視図である。このように電機子コイル61,62が接触すると、コイル自体の表面に施されたエナメル(例えば30μm厚)などの絶縁皮膜のみで大きな電圧を支えることができなければ、絶縁破壊が生じてしまう。
図17は三相六極用の電機子コイルのスター結線(並列回路数1)を示す回路図である。電源電圧が実効値400Vである場合、コイル一つ当たりが分担する電圧は実効値約38.5V(=400/√3)となる。よって電機子の巻き始めコイル(電源側コイル)と巻き終わり側のコイル(中性点側コイル)との間の電圧は、各々のコイルのコイルエンドが接触すると考えて実効値192.5V(=400/√3×5/6)にも達する。
図18は三相六極用の電機子コイルのデルタ結線(並列回路数1)を示す回路図である。スター結線の場合と同様に考えて、電源電圧が実効値400Vである場合、電機子の巻き始めコイルと巻き終わり側のコイルの各々のコイルエンドが接触すると考えて実効値333V(=400×5/6)にも達し、スター結線の場合よりも耐えるべき電圧は上昇する。
上述の電圧は商用電源を用いた計算で求められたものである。しかしスイッチングを伴うインバータで駆動される回転電機では、上述のサージ電圧が印加されることとなる。その場合には耐えるべき電圧は更に上昇することとなる。
そこで本発明は、従来、看過されていた同相コイル間の耐圧を高める技術を提供することを目的としている。
この発明にかかる電機子は、電機子コイル(61,62)と、前記電機子コイル(61,62)が巻回される複数のスロット(11)を有するコア(1)と、隣接する一対の前記スロット(11)においてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の前記電機子コイル(61,62)のコイルエンド同士の間で配置される絶縁紙(101;201,202;301,302;401;52)とを備える。前記一対の電機子コイル前記コイルエンドは隣接する一対の前記スロットの出口において互いに逆方向に屈曲し、前記屈曲している箇所が前記絶縁紙で絶縁される。
そしてその第1の態様は、前記スロット(11)はその延在方向と直交する方向に開口する開口部(113)を有する。また前記絶縁紙(201)は、前記スロット(11)の内部であって前記開口部とは反対側で、前記一対の前記電機子コイルの一方(62)を覆うスロット内絶縁部(22,24)と、前記スロット内絶縁部と連結して、前記電機子コイルの前記一方を前記スロットの外部で覆う覆部(23)とを有する。
この発明にかかる電機子の第の態様は、電機子の第の態様であって、前記覆部(23)は前記スロット内絶縁部(22,24)の両端に設けられる。
この発明にかかる電機子の第の態様は、電機子の第の態様であって、前記スロット内絶縁部(22,24)の両端には、前記スロット(11)の外部にはみ出して折り曲げられるカフス部(21)が更に設けられる。
またこの発明にかかる電機子の第の態様では、前記絶縁紙(401)は、異相の前記電機子コイルを絶縁する異相絶縁部(43)と、前記異相絶縁部の途中から分岐し、前記一対の前記電機子コイル(61,62)のコイルエンド同士の間に介在して配置される同相絶縁部(42)とを有する。
この発明にかかる電機子の第の態様は、電機子の第の態様であって、前記同相絶縁部(42)と前記異相絶縁部(43)とは連続する絶縁紙材から構成される。また前記絶縁紙材に所定間隔を空けて、谷折り(44)、山折り、谷折り(44)が形成され、一対の前記谷折り近傍が接合されて前記山折りが突出する。そして当該接合が行われる接合箇所(45)と前記山折りとの間で前記同相絶縁部が、前記接合箇所に関して前記同相絶縁部とは反対側で前記異相絶縁部が、それぞれ形成される。
この発明にかかる電機子によれば、従来、看過されていた同相の電機子コイル間の耐圧が高められる。
この発明にかかる電機子の第の態様によれば、隣接する一対のスロットにおいてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の電機子コイルのコイルエンド同士の間に、覆部が介在して配置する。
この発明にかかる電機子の第の態様によれば、絶縁紙がスロットの延在する方向に沿って移動することを防ぎつつ、同相の電流が流れる電機子コイルのコイルエンド同士の間の耐圧を電機子の両端において向上させる。
この発明にかかる電機子の第の態様によれば、絶縁紙がスロットの延在する方向に沿って移動することを防ぐ効果を高める。
この発明にかかる電機子の第の態様によれば、異相の電機子コイル同士を絶縁しつつ、同相の電機子コイル同士をも絶縁する。
この発明にかかる電機子の第の態様によれば、異相の電機子コイル同士と、同相の電機子コイル同士との双方を絶縁する絶縁紙が容易に得られる。
第1の実施の形態.
図1は第1の実施の形態にかかる絶縁紙101を示す平面図である。絶縁紙101は、幅狭部231と、幅狭部231と連結した幅広部232とを有している。幅広部232は谷折り線233において折り曲げられる。
図2は絶縁紙101が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。電機子のコア1は複数のスロット11を備えており、その隣接する二つには、同相の電機子コイル61,62が各々巻回される。
電機子コイル61,62はスロット11の底部111及び側壁112側からスロット内絶縁紙2によって包まれる。また幅狭部231(図1)がスロット11に、例えばその底部111において差し込まれる。また上述のように幅広部232は谷折り線233において折り曲げられるので、幅広部232は電機子コイル61を覆う。
つまり隣接する一対のスロット11においてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の電機子コイル61,62のコイルエンド同士の間に、幅広部232が介在して配置される。そしてかかる幅広部232の介在により、従来看過されていた同相の電機子コイル61,62間の耐圧が高められる。
コア1の径方向の一方側の面12(図では内周面)において、スロット11は開口部113を有している。見方を変えればスロット11はコア1において一方向に延在しており、その延在方向と直交する方向に開口部113が開口している。そして電機子コイル61,62は開口部113側から楔3によって各々覆われている。
なお、スロット内絶縁紙2はカフス部21を有している。カフス部21は図示されたコイルエンドとは反対側のコイルエンド側(図示せず)でもスロット内絶縁紙2が有している。カフス部21はスロット内絶縁紙2がスロット11に沿って移動することを防止するため、スロット11の外部からはみ出して折り曲げられ、コア1と接触する。他方、絶縁紙1はその幅狭部231はスロット11内に挿入されてコア1とは接触するものの、コア1とは接触せずに電機子コイル61を覆う幅広部232を有している。
このように電機子コイル61が幅広部232で覆われるのであれば、電機子コイル62は幅広部232で覆う必要は小さい。つまり絶縁紙101はスロット11の全てに必要ではなく、その半分に対して配置されれば足りる。
第2の実施の形態.
図3及び図4は、第2の実施の形態にかかる絶縁紙201を示す、それぞれ平面図及び斜視図である。絶縁紙201は、スロット内絶縁部22と、スロット内絶縁部22,24と連結する覆部23とを有している。スロット内絶縁部22,24は谷折り線25において折り曲げられる。
図5は絶縁紙201が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。スロット内絶縁部22,24(図3)はスロット11に挿入される。そしてスロット11の内部であって開口部113とは反対側で(即ち底部111側、望ましくは更に側壁112側でも)電機子コイル62を覆う。また覆部23はスロット11の外部で、電機子コイル62を覆う。第1の実施の形態と類似して、電機子コイル62が覆部23で覆われる場合には、電機子コイル61が覆部23で覆われる必要はない。よって絶縁紙201はスロット11の全てに必要ではなく、その半分に対して配置されれば足りる。絶縁紙201が設けられないスロット11においてはスロット内絶縁紙2が挿入される。絶縁紙201が設けられるスロット11においても、スロット内絶縁紙2が設けられるスロット11においても、開口部113側から楔3で電機子コイルを覆うことができる。
このようにして、隣接する一対のスロット11においてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の電機子コイル61,62のコイルエンド同士の間に、覆部が介在して配置される。よって第1の実施の形態と同様に、従来、看過されていた同相の電機子コイル間の耐圧が高められる。
なお、覆部23はスロット内絶縁部22,24の両端に設けられることが望ましい。この場合、絶縁紙201がスロットの延在する方向に沿って移動することを防ぐことができる上、電機子コイル61,62のコイルエンド同士の間の耐圧が電機子の両端において向上する。
また、図3、図4に示されるように、カフス部21をスロット内絶縁部24の両端に設けることも望ましい。カフス部21とスロット内絶縁部24とは境界26において折り曲げられる。この境界26は、図3においては山折り線として、図4においては谷折り線として、それぞれ現れる。
第3の実施の形態.
図6及び図7は、第3の実施の形態にかかる絶縁紙301を示す、それぞれ平面図及び斜視図である。絶縁紙301は、楔部31,32,34と、覆部33とを有している。
楔部31,32,34は開口部113側で電機子コイルを覆う。覆部33は楔部31,32,34と連結して、当該電機子コイルを覆う。
楔部31,32,34は、より詳細には開口側楔部31と、側壁側楔部32,34とに区分される。開口側楔部31と側壁側楔部32とは谷折り線35で折り曲げられ、開口側楔部31と側壁側楔部34とは谷折り線36で折り曲げられる。
図8は絶縁紙301が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。開口側楔部31スロット11の内部であって開口部113側で電機子コイル62を覆う。図8には現れないが、側壁側楔部32,34はスロット11の内部であって側壁112側で電機子コイル62を覆う。
かかる絶縁紙301を設けることにより、電機子コイル61,62のコイルエンド同士の間に覆部33が介在して配置する。よって第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様に、従来、看過されていた同相の電機子コイル間の耐圧が高められる。
覆部33がスロットの側壁から突出して設けられるので、絶縁紙301がスロット11の延在する方向に沿って移動することを防ぎつつ、電機子コイル61,62の耐圧が電機子の両端において向上する。
絶縁紙301も絶縁紙101,201と同様にして、スロット11の全てに必要ではなく、その半分に対して配置されれば足りる。絶縁紙301が配置されないスロット11には楔3が設けられる。絶縁紙301が配置されるスロット11においても、楔3が配置されるスロット11においても、スロット内絶縁紙2を配置することができる。
第4の実施の形態.
図9は、第4の実施の形態にかかる絶縁紙202を示す平面図である。絶縁紙202は絶縁紙201の覆部23とそれ以外の部位(カフス部21やスロット内絶縁部22,24)の境界の入角に、孔20を空けた構造を呈している。
図10は、第4の実施の形態にかかる絶縁紙302を示す平面図である。絶縁紙302は絶縁紙301の覆部33とそれ以外の部位(開口部楔部31、側壁側楔部32)の境界の入角に、孔30を空けた構造を呈している。
このように孔20,30を設けることにより、覆部とそれ以外の部位との間に生じる応力を緩和して、亀裂の発生などの破損を防止する。
第5の実施の形態.
図11は第5の実施の形態にかかる絶縁紙401を示す平面図である。絶縁紙401は、異相絶縁部43と、異相絶縁部43の途中から分岐する同相絶縁部42とを有する。
図12は絶縁紙401が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。同相の電機子コイル61,62同士の間に同相絶縁部42が介在して配置される。同相絶縁部42は隣接して巻回される電機子コイル61,62間に、コア1とは離れて、周方向を遮って配置される。他方、異相絶縁部43は、異相の電機子コイル(図示せず)を絶縁するべく、周方向に沿って延在する。
このように絶縁紙401を用いることにより、異相の電機子コイル同士を絶縁しつつ、同相の電機子コイル同士をも絶縁することができる。
例えば同相絶縁部42と異相絶縁部43とは、連続する絶縁紙材から構成することができる。この絶縁紙材に所定間隔を空けて、谷折り、山折り、谷折りを形成し、一対の谷折り近傍を接合して山折りを突出させる。図11では谷折りが谷折り線44として示され、接合した位置が接合箇所45として図示されている。
この突出した山折りと接合箇所45との間で同相絶縁部42が形成され、接合箇所45に関して同相絶縁部42とは反対側で異相絶縁部43が形成される。
このような形成により、異相の電機子コイル同士と、同相の電機子コイル同士との双方を絶縁する絶縁紙401が容易に得られる。
望ましくは、図11のように、異相絶縁部43を対として設け、それらを連結部41で連結することが望ましい。連結部41をスロット11を通して配置することにより、同相絶縁部42及び異相絶縁部43の位置ずれを防止することができる。
第6の実施の形態.
図13及び図14は第6の実施の形態にかかる絶縁紙52が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。絶縁紙52は、周方向に延在して異相の電機子コイルを径方向において絶縁しつつ、その端部52aが電機子コイル61,62のコイルエンド同士の間に介在して配置される。
図13では、端部52aが電機子コイル62のコイルエンドを覆う態様が例示されている。図14では、端部52aが電機子コイル62のコイルエンドの外周側から、電機子コイル61のコイルエンドの内周側へと延在する例示されている。端部52aは電機子コイル62のコイルエンドの内周側から、電機子コイル61のコイルエンドの外周側へと延在してもよい。
本実施の形態においても第5の実施の形態と同様に、異相の電機子コイル同士を絶縁しつつ、同相の電機子コイル同士をも絶縁する。
上記で説明した電機子は、界磁子と併せて回転電機を構成する。
本発明の第1の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる絶縁紙を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる絶縁紙を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる絶縁紙を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態にかかる絶縁紙が設けられた電機子の構造を示す斜視図である。 従来の技術を例示する斜視図である。 従来の技術で看過されていた問題点を示す斜視図である。 電機子コイルのスター結線を示す回路図である。 電機子コイルのデルタ結線を示す回路図である。
符号の説明
1 コア
2 スロット内絶縁紙
3 楔
11 スロット
20,30 孔
21 カフス部
22,24 スロット内絶縁部
23,33 覆部
31 開口側楔部
32,34 側壁側楔部
44 谷折り線
45 接合箇所
52,101,201,301,401 絶縁紙
61,62 電機子コイル
52a 端部
113 開口部
231 幅狭部
232 幅広部

Claims (5)

  1. 電機子コイル(61,62)と、
    前記電機子コイル(61,62)が巻回される複数のスロット(11)を有するコア(1)と、
    隣接する一対の前記スロット(11)においてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の前記電機子コイル(61,62)のコイルエンド同士の間で配置される絶縁紙(101;201,202;301,302;401;52)と
    を備え、
    前記一対の電機子コイル前記コイルエンドは隣接する一対の前記スロットの出口において互いに逆方向に屈曲し、前記屈曲している箇所が前記絶縁紙で絶縁され
    前記スロット(11)はその延在方向と直交する方向に開口する開口部(113)を有し、
    前記絶縁紙(201)は、
    前記スロット(11)の内部であって前記開口部とは反対側で、前記一対の前記電機子コイルの一方(62)を覆うスロット内絶縁部(22,24)と、
    前記スロット内絶縁部と連結して、前記電機子コイルの前記一方を前記スロットの外部で覆う覆部(23)と
    を有する電機子。
  2. 前記覆部(23)は前記スロット内絶縁部(22,24)の両端に設けられる、請求項1記載の電機子。
  3. 前記スロット内絶縁部(22,24)の両端には、前記スロット(11)の外部にはみ出して折り曲げられるカフス部(21)が更に設けられる、請求項2記載の電機子。
  4. 電機子コイル(61,62)と、
    前記電機子コイル(61,62)が巻回される複数のスロット(11)を有するコア(1)と、
    隣接する一対の前記スロット(11)においてそれぞれ巻回され、同相の電流が流れる一対の前記電機子コイル(61,62)のコイルエンド同士の間で配置される絶縁紙(101;201,202;301,302;401;52)と
    を備え、
    前記一対の電機子コイル前記コイルエンドは隣接する一対の前記スロットの出口において互いに逆方向に屈曲し、前記屈曲している箇所が前記絶縁紙で絶縁され
    前記絶縁紙(401)は、異相の前記電機子コイルを絶縁する異相絶縁部(43)と、
    前記異相絶縁部の途中から分岐し、前記一対の前記電機子コイル(61,62)のコイルエンド同士の間に介在して配置される同相絶縁部(42)と
    を有する電機子。
  5. 前記同相絶縁部(42)と前記異相絶縁部(43)とは連続する絶縁紙材から構成され、
    前記絶縁紙材に所定間隔を空けて、谷折り(44)、山折り、谷折り(44)が形成され、一対の前記谷折り近傍が接合されて前記山折りが突出し、
    当該接合が行われる接合箇所(45)と前記山折りとの間で前記同相絶縁部が、前記接合箇所に関して前記同相絶縁部とは反対側で前記異相絶縁部が、それぞれ形成される請求項4記載の電機子。
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