JP7258001B2 - モータ用絶縁紙 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ用絶縁紙に関する。
従来、モータ用絶縁紙が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
上記特許文献1には、リング状のステータの内部にロータが回転可能に配置されたモータが開示されている。上記特許文献1には、ステータに複数のスロットが等間隔で形成され、これらのスロットにコイルが挿入され、スロットを構成する壁面とコイルとの間の絶縁性を図るためにこれらの壁面とコイルとの間に絶縁紙が装着されていること、が記載されている。
上記特許文献2には、薄板鋼板を積層して形成されたリング状の電機子コアに複数のスロットが等間隔で形成された回転電機の電機子が開示されている。上記特許文献2には、スロット内に第1電機子コイル及び第2電機子コイルが装着されており、これらの第1電機子コイル及び第2電機子コイルの間に絶縁を行うための絶縁部材が設けられていること、が記載されている。
特開2006-217707号公報 特開2000-41351号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の絶縁紙では、コイルの成形(加工)時に、コイルが所定の方向に折り曲げられる(引っ張られる)ことによって、コイルの曲げ応力が絶縁紙に対して作用するため、絶縁紙の端面等が引っ張られて破損する恐れがある。
また、コイル成形時に絶縁紙の破損等が発生した場合には、コイルとステータコアとの間の絶縁が確保されず品質不良となる。このため、コイル成形時に絶縁紙の破損等を発見できる場合には対処することが可能であるが、絶縁紙の破損等を見落とした場合には不具合につながる可能性が高い。また、絶縁紙を組み替える場合には、成形(加工)したコイルは再利用が不可になるだけではなく、絶縁紙の組替(やり直し)工数が発生するため、不要なコストがかかる。
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、コイル成形時に応力が作用することにより破損することを抑制可能なモータ用絶縁紙を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次のように構成されている。
(1)本発明によるモータ用絶縁紙は、モータを構成するステータコアに形成されたスロットの内部に挿入され、前記ステータコアと前記スロットに挿入されるコイルとを絶縁するためのモータ用絶縁紙であって、前記スロットの内部に収容される非突出部と、前記スロットの端部から前記ステータコアの軸線方向に突出する突出部と、を有し、前記コイルの折り曲げに伴って前記突出部に作用する応力を緩和する応力緩和部が設けられていること、を特徴とする。
上記構成によれば、コイル成形(加工)時に、コイルが所定の方向に折り曲げられることに伴ってコイルの曲げ応力が突出部に対して作用することにより、突出部が所定の方向に引っ張られたとしても、突出部の応力緩和部により応力が緩和される。このため、突出部が破損することを抑制できる。
(2)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記突出部は、前記スロットの端部に向けて折り返された折返部を有し、前記折返部に、前記応力緩和部が設けられているとよい。このように構成すれば、折返部を設けることにより剛性を高めることができるため、剛性の高い部分に応力緩和部を設けることができる。このため、コイル成形(加工)時に、コイルの折り曲げに伴って折返部に対して応力が作用したとしても、突出部が破損することを抑制できる。
(3)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記突出部は、前記スロットに対して前記コイルと共に挿入された状態において、前記コイル側を向く内向部と、前記内向部とは反対側を向く外向部とを有し、前記応力緩和部は、前記突出部において、前記外向部から前記内向部に向けて湾曲あるいは屈曲した曲部によって構成され、前記曲部は、前記スロットに対する前記コイルの挿入方向に沿って延びるように形成されているとよい。このように構成すれば、曲部によってコイルがスロットに対して挿入された状態で固定されるため、スロット内においてコイルの位置決め及び加工前の姿勢制御を容易に行うことができる。
(4)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記応力緩和部が、前記スロットに挿入された状態において、前記スロットの内側から外側へ向かう方向への応力を受けることにより伸長あるいは伸展可能なものとされているとよい。このように構成すれば、コイルの折り曲げに伴って応力緩和部に応力が作用した際に、応力緩和部が伸長あるいは伸展することにより応力が吸収されるため、突出部が破損することを抑制できる。
(5)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記スロットに複数の前記コイルが並べて収容されるものであり、前記応力緩和部は、前記スロット内において隣接する前記コイル同士の間に配置可能なように形成されているとよい。このように構成すれば、応力緩和部を基準にして複数のコイルの各々をスロット内において所定の位置に容易に位置決めすることができるとともに、コイルの成形(加工)前の姿勢制御を容易に行うことができる。
(6)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記応力緩和部は、前記突出部のうち、前記スロットに対して前記コイルと共に挿入された状態において、前記コイルに対して前記ステータコアの周方向一方側及び他方側に隣接する部分に設けられているとよい。このように構成すれば、コイル成形(加工)時に、ステータコアの周方向一方側及び他方側にコイルの折り曲げに伴って応力が作用した場合に、突出部がステータコアの周方向一方側及び他方側に対して破損することを抑制できる。
(7)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記突出部は、前記スロットの端部に向けて折り返された折返部を有し、前記応力緩和部は、前記折返部における前記高さ方向の全領域に設けられているとよい。このように構成すれば、コイルをスロット内において所定の位置に容易に位置決めすることができる。また、上記の構成によれば、折返部の高さ方向の全領域においてコイルの折り曲げに伴う応力が緩和されるため、突出部に対して強い応力が作用したとしても突出部が破損することを抑制できる。
(8)本発明によるモータ用絶縁紙において、前記突出部は、前記スロットの端部に向けて折り返された折返部を有し、前記折返部の端部と前記ステータコアの表面とは、所定の間隔を隔てて配置されているとよい。このように構成すれば、折返部の端部とステータコアの表面との間の絶縁距離を確保することができる。
(9)本発明によるモータは、上記のモータ用絶縁紙を備えるステータと、前記ステータコアの内周側に回転可能に配置され、S極及びN極の磁石が周方向に沿って交互に配列されたロータとを備えること、を特徴とする。
上記構成によれば、コイル成形(加工)時に、コイルが所定の方向に折り曲げられることに伴ってコイルの曲げ応力が突出部に対して作用することにより、突出部が所定の方向に引っ張られたとしても、突出部の応力緩和部により応力が緩和される。このため、突出部が破損することを抑制できる。これにより、コイル成形時に応力が作用することにより破損することを抑制可能なモータ用絶縁紙を備えるモータを得ることができる。
本発明に係る態様によれば、コイル成形時に応力が作用することにより破損することを抑制可能なモータ用絶縁紙を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るモータの全体構成を説明するための断面図である。 本実施形態によるステータを示す斜視図である。 図2に示す領域Aの拡大図である。 図2におけるコイルを部分的に省略して示したステータの斜視図である。 図4に示す領域Bの拡大図である。 (a)は、ステータのスロットを軸線方向から見た平面図である。(b)は、図6(a)におけるD-D線に沿った断面図である。 図2におけるコイルを省略して示したステータの斜視図である。 図7に示す領域Cの拡大図である。 本実施形態による絶縁紙を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るモータ用絶縁紙及びモータ用絶縁紙を備えるモータを説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
(モータ)
図1を参照して、モータ1の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態によるモータ1は、ケース2と、ステータ3と、ロータ4と、出力軸5とを備えている。モータ1は、ハイブリッド自動車や電気自動車のような車両に搭載される走行用モータである。なお、モータ1の構成は、上記の例に限られず、車両に搭載される発電用モータ等のその他の用途のモータにも適用可能である。
ケース2は、ステータ3及びロータ4を収容する筒状に形成されている。ステータ3は、環状に形成されている。ステータ3は、ケース2の内周面に取り付けられている。ステータ3は、ステータコア31と、ステータコア31に取り付けられたコイル30とを備えている。このステータ3は、ロータ4に対して回転磁界を作用させる。
ロータ4は、ステータコア31の内周側に回転可能に配置されている。ロータ4は、ロータコア41と、ロータコア41に取り付けられたS極及びN極の磁石(図示せず)とを備えている。ロータコア41には、S極及びN極の磁石が周方向に沿って交互に配列されている。出力軸5は、ロータ4に接続されている。出力軸5は、ロータ4の回転を駆動力として出力する。
(ステータ)
次に、図2~図9を参照して、ステータの構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、ステータコア31は、ロータ4(図1参照)をステータコア31の径方向の外側から取り囲む環状(筒状)に形成されている。ステータコア31は、電磁鋼板に対して打ち抜き加工等を施して形成された複数枚の環状のプレート32がステータコア31の軸線方向に積層されて構成されている。なお、以下の記載では、ステータコア31の径方向を単に「径方向」と記載し、ステータコア31の軸線方向を単に「軸線方向」と記載する場合がある。
ステータコア31は、環状のヨーク部33と、複数のティース部34と、複数のスロット35とを有する。複数のティース部34は、ヨーク部33から径方向の内側に向けて突出している。各スロット35は、ステータコア31の周方向において、互いに隣り合う2つのティース部34の間に形成されている。なお、以下の記載では、ステータコア31の周方向を単に「周方向」と記載する場合がある。また、各スロット35は、軸線方向に沿って、ステータコア31を貫通して形成されている。各スロット35は、コイル30に対向する内面36(図6(a)参照)を有する。
図6(a)に示すように、各スロット35の内面36は、一対の側面36a及び側面36bと、奥面36cと、一対の先端部端面36d及び先端部端面36eとを有する。一対の側面36a及び側面36bは、互いに異なるティース部34によって形成され、周方向に対して互いに離れている。一対の側面36a及び側面36bは、互いに略平行となっている。奥面36cは、一対の側面36a及び側面36bにおける径方向の外側の端部同士を接続している。一対の先端部端面36d及び先端部端面36eは、周方向に対して互いに離れている。
図2~図5に示すように、コイル30は、U相、V相及びW相からなる三相コイルである。コイル30は、軸線方向に沿ってステータコア31の外部からスロット35に向けて挿入されている。また、図3に示すように、コイル30のうちスロット35の外部に露出している部分は、周方向の一方側又は他方側に向けて折り曲げられている。
図2~図5に示すように、ステータコア31とコイル30との間には、モータ用絶縁紙37(以下、絶縁紙という)が配置されている。絶縁紙37は、ステータコア31と、複数のコイル30(本実施形態では6本)とを絶縁するためのものである。複数のコイル30は、スロット35の内部において、径方向に並べて収容されている。また、絶縁紙37は、スロット35の内部において、複数のコイル30全体の周囲を取り囲むように配置されている。
図5~図9に示すように、絶縁紙37は、スロット35の内部に収容される非突出部371と、スロット35の端部35aから軸線方向に突出する突出部372とを有している。突出部372は、スロット35に対してコイル30と共に挿入された状態において、コイル30側を向く内向部37aと、内向部37aとは反対側を向く外向部37bとを有している。
ここで、本実施形態では、絶縁紙37には、応力緩和部373が設けられている。応力緩和部373は、コイル30の成形(加工)時において、コイル30における周方向の一方側及び他方側に対する折り曲げに伴って突出部372に作用する応力を緩和するためのものである。
図9に示すように、突出部372は、スロット35の端部35aに向けて(スロット35から離れる方向に向けて)折り返された折返部372aを有している。折返部372aは、絶縁紙37における軸線方向(高さ方向)の一方端部及び他方端部の両方に形成されている。応力緩和部373は、絶縁紙37における軸線方向(高さ方向)の全領域に設けられている。言い換えると、応力緩和部373は、絶縁紙37における軸線方向(高さ方向)の非突出部371及び突出部372(折返部372a)に設けられている。
また、応力緩和部373は、スロット35に挿入された状態において、スロット35の内側から外側へ向かう方向への応力を受けることにより伸長あるいは伸展可能なように形成されている。例えば、応力緩和部373は、突出部372において、外向部37bから内向部37aに向けて湾曲した曲部373aによって構成されている。さらに、曲部373aは、非突出部371において、スロット35に対するコイル30の軸線方向(挿入方向)に沿って延びるように形成されている。また、曲部373aと曲部373aとの間(径方向)は、直線部373bにより接続されている。なお、応力緩和部373の曲部373aは、湾曲した形状に限らず屈曲した形状に形成してもよい。
図5及び図6(a)に示すように、応力緩和部373は、スロット35内において隣接するコイル30同士の間に配置可能なように形成されている。図9に示すように、応力緩和部373は、スロット35に対してコイル30と共に挿入された状態において、非突出部371及び突出部372のうちコイル30に対して周方向の一方側及び他方側に隣接する部分に設けられている。また、図6(b)に示すように、折返部372aの端部372bとステータコア31の表面31aとは、軸線方向(高さ方向)に対して所定の間隔Lを隔てて配置されている。
上記説明した実施形態によれば、以下の効果(1)~(9)を得ることができる。
(1)本実施形態による絶縁紙37では、コイル30の折り曲げに伴って突出部372に作用する応力を緩和する応力緩和部373を設けた。上記実施形態によれば、コイル30成形(加工)時に、コイル30が周方向の一方側及び他方側に折り曲げられることに伴って、コイル30の曲げ応力が突出部372に対して作用し、突出部372が周方向の一方側及び他方側に引っ張られたとしても、突出部372の応力緩和部373により応力が緩和される。このため、突出部372が破損することを抑制できる。
(2)本実施形態による絶縁紙37において、折返部372aに、応力緩和部373を設けた。上記実施形態によれば、折返部372aを設けることにより剛性を高めることができる。このため、剛性の高い部分に応力緩和部373を設けることができる。これにより、コイル30成形(加工)時に、コイル30の折り曲げに伴って折返部372aに対して応力が作用したとしても、突出部372が破損することを抑制できる。
(3)本実施形態による絶縁紙37において、スロット35に対するコイル30の挿入方向に沿って曲部373aを延びるように形成した。上記実施形態によれば、曲部373aによってコイル30がスロット35に対して挿入された状態で固定される。このため、スロット35内においてコイル30の位置決め及び加工前の姿勢制御を容易に行うことができる。
(4)本実施形態による絶縁紙37において、応力緩和部373が、スロット35に挿入された状態において、スロット35の内側から外側へ向かう方向への応力を受けることにより伸長あるいは伸展可能なものとした。上記実施形態によれば、コイル30の折り曲げに伴って応力緩和部373に応力が作用した際に、応力緩和部373が伸長あるいは伸展することにより応力が吸収される。このため、突出部372が破損することを抑制できる。
(5)本実施形態による絶縁紙37において、スロット35内において隣接するコイル30同士の間に配置可能なように応力緩和部373を形成した。上記実施形態によれば、応力緩和部373を基準にしてコイル30をスロット35内において所定の位置に容易に位置決めすることができるとともに、コイル30の成形(加工)前の姿勢制御を容易に行うことができる。
(6)本実施形態による絶縁紙37において、突出部372のうちスロット35に対してコイル30と共に挿入された状態において、コイル30に対してステータコア31の周方向一方側及び他方側に隣接する部分に、応力緩和部373を設けた。上記実施形態によれば、コイル30成形(加工)時に、ステータコア31の周方向一方側及び他方側にコイル30の折り曲げに伴って応力が作用した場合に、突出部372がステータコア31の周方向一方側及び他方側に対して破損することを抑制できる。
(7)本実施形態による絶縁紙37において、折返部372aにおける軸線方向(高さ方向)の全領域に応力緩和部373を設けた。上記実施形態によれば、コイル30をスロット35内において所定の位置に容易に位置決めすることができる。また、上記実施形態によれば、折返部372aの軸線方向(高さ方向)の全領域においてコイル30の折り曲げに伴う応力が緩和される。このため、突出部372に対して強い応力が作用したとしても突出部372が破損することを抑制できる。
(8)本実施形態による絶縁紙37において、折返部372aの端部372bとステータコア31の表面31aとを所定の間隔Lを隔てて配置した。上記実施形態によれば、折返部372aの端部372bとステータコア31の表面31aとの間の絶縁距離を確保することができる。
(9)本実施形態によるモータ1は、絶縁紙37を備えるステータ3と、S極及びN極の磁石が周方向に沿って交互に配列されたロータ4とを用いて構成した。上記実施形態によれば、コイル30成形(加工)時に、コイル30が周方向の一方側及び他方側に折り曲げられることに伴って、コイル30の曲げ応力が突出部372に対して作用し、突出部372が周方向の一方側及び他方側に引っ張られたとしても、突出部372の応力緩和部373により応力が緩和される。このため、突出部372が破損することを抑制できる。これにより、コイル30成形時に応力が作用することにより破損することを抑制可能な絶縁紙37を備えるモータ1を得ることができる。
(その他の変形例)
上記実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
上記実施形態では、応力緩和部を曲部により構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイルの折り曲げに伴う応力を緩和することが可能なように、応力緩和部の形状を任意に決定すると良い。
上記実施形態では、コイルの成形(加工)時において、コイルを周方向の一方側及び他方側に折り曲げる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイルを周方向の一方側及び他方側以外の方向に折り曲げる場合には、そのコイルの折り曲げ方向に作用する応力を緩和可能なように応力緩和部を設けると良い。
上記実施形態では、絶縁紙に折曲部を設けて、折曲部に応力緩和部を設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、コイルの折り曲げに伴って突出部に作用する応力を緩和することが可能であれば、必ずしも折曲部を設ける必要はない。本発明では、突出部に作用する応力の大きさに応じて、任意の位置に応力緩和部を設けると良い。
上記実施形態では、曲部をスロットに対するコイルの挿入方向に沿って延びるように形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、コイルの折り曲げに伴って突出部に作用する応力を緩和することが可能であれば、曲部をスロットに対するコイルの挿入方向に対して交差する方向に沿って延びるように形成することも可能である。
上記実施形態では、応力緩和部を隣接するコイル同士の間全てに配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、応力緩和部を一部の隣接するコイル同士の間に配置しても良い。
上記実施形態では、応力緩和部を突出部のうちコイルに対してステータコアの周方向一方側及び他方側に隣接する部分に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、応力緩和部をステータコアの周方向の片側(一方側あるいは他方側)に設けてもよい。
上記実施形態では、応力緩和部を折返部における高さ方向の全領域に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、応力緩和部を折返部における高さ方向に部分的に設けてもよい。
上記実施形態では、折返部の端部とステータコアの表面とを所定の間隔を隔てて配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、折返部の端部とステータコアの表面との絶縁性が確保されるのであれば、折返部の端部とステータコアの表面とを当接させてもよい。
上記実施形態は、いずれも本発明の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、発明の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
1 :モータ
3 :ステータ
4 :ロータ
30 :コイル
31 :ステータコア
31a :ステータコアの表面
35 :スロット
35a :スロットの端部
37 :絶縁紙(モータ用絶縁紙)
37a :内向部
37b :外向部
371 :非突出部
372 :突出部
372a :折返部
372b :折返部の端部
373 :応力緩和部
373a :曲部

Claims (3)

  1. モータを構成するステータコアに形成されたスロットの内部に挿入され、前記ステータコアと前記スロットに挿入されるコイルとを絶縁するためのモータ用絶縁紙であって、
    前記スロットの内部に収容される非突出部と、
    前記スロットの端部から前記ステータコアの軸線方向に突出する突出部と、を有し、
    前記コイルの折り曲げに伴って前記突出部に作用する応力を緩和する応力緩和部が設けられており、
    前記突出部は、前記スロットの端部に向けて折り返された折返部を有し、
    前記応力緩和部は、前記折返部における前記高さ方向の全領域に設けられていること、を特徴とするモータ用絶縁紙。
  2. 前記突出部は、前記スロットの端部に向けて折り返された折返部を有し、
    前記折返部に、前記応力緩和部が設けられていること、を特徴とする請求項1に記載のモータ用絶縁紙。
  3. 前記突出部は、前記スロットに対して前記コイルと共に挿入された状態において、前記コイル側を向く内向部と、前記内向部とは反対側を向く外向部とを有し、
    前記応力緩和部は、前記突出部において、前記外向部から前記内向部に向けて湾曲あるいは屈曲した曲部によって構成され、
    前記曲部は、前記スロットに対する前記コイルの挿入方向に沿って延びるように形成されていること、を特徴とする請求項1または2に記載のモータ用絶縁紙。
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