JP5586077B2 - 水素ベースの化学反応による高用量注入後の剥離(hdis) - Google Patents

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Description

本発明は、フォトレジスト材料を除去又は剥離する方法及び装置と、ワークピース面から関連残留物を除去することに係る。特に、本願は、イオン注入又はプラズマ支援されたドーピング注入後のレジスト(低又は高用量注入されたレジスト)を剥離する方法及び装置に係る。
フォトレジストは、特定の製作プロセスにおいて、処理中に、例えば、半導体ウェハといったワークピース上にパターニングされた被覆物を形成するよう用いられる感光材料である。フォトレジストが被覆された表面に高エネルギー放射パターンを露光した後、フォトレジストの一部は除去されて下にある表面が現れ、残りの表面は保護される。エッチング、堆積、及びイオン注入といった半導体プロセスは、露出表面と残っているフォトレジストに対して行われる。1以上の半導体プロセスを行った後、残りのフォトレジストは、剥離工程において除去される。
イオン注入時、例えば、ホウ素、二フッ化ホウ素、インジウム、ガリウム、タリウム、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマス、又はゲルマニウムのイオンといったドーパントイオンは、ワークピースターゲットに向けて加速される。イオンは、ワークピースの露出領域と残っているフォトレジストの表面の両方に注入される。このプロセスにより、ウェル領域(ソース/ドレイン)、低濃度ドレイン(LDD)領域、及び二重拡散ドレイン(DDD)領域が形成されうる。イオン注入により、レジストに注入種が含浸し、表面水素を枯渇させる。レジストの外側層又はクラストは、炭化層を形成し、この炭化層は、その下にあるバルクレジスト層より密度がかなり高い場合がある。この2層は、異なる熱膨張率を有し、また、異なる速度で剥離プロセスに対して反応する。
外側層とバルク層との違いは、高用量でイオンを注入した後のレジストにおいてはかなり顕著である。高用量注入では、イオン量は、1平方センチメートルあたり1×1015より多く、また、エネルギーは、10keVから100keV以上でありうる。従来の高用量注入後の剥離(HDIS)プロセスでは酸素化学反応が利用され、単原子酸素プラズマがプロセスチャンバから離れて形成され、次に、ワークピース表面に方向付けられる。反応性酸素はフォトレジストと結合してガス状の副生成物を形成し、この生成物は真空ポンプによって除去される。HDISには、注入されたドーパントを酸素によって除去するために追加のガスが必要である。
HDISにおいて考慮すべき主な事項は、剥離レート、残留物の量、及び、露出された、下にある膜層の膜損失である。残留物は、一般に、HDIS及び剥離後に、基板表面上にある。このような残留物は、高エネルギー注入時のスパッタリング、クラストの不完全な除去、及び/又は、レジスト内の注入原子の酸化によってもたらされうる。剥離後は、表面には残留物がない又は実質的になく、それにより、高歩留まりを確保し、追加の残留物除去処理を不必要とすべきである。残留物は、過剰剥離(overstripping)、即ち、全てのフォトレジストを除去するために公称上必要な点を越えて続けられる剥離プロセスによって除去されうる。しかしながら、従来のHDIS工程では、この過剰剥離は、時に、下にある機能デバイス構造の一部も除去してしまう。デバイス層では、トランジスタのソース/ドレイン領域からの非常に少量のシリコンの損失もデバイス性能と歩留まりに悪影響を与えてしまい、これは、特に、超浅接合デバイスが32nm以下の設計ルールにおいて製造される場合に言える。
したがって、許容可能な剥離レートを維持しつつシリコンの損失を最小限にし且つ残留物を残さない又はほとんど残さない、特に、HDIS用のフォトレジスト及びイオン注入関連残留物を剥離する改善された方法及び装置が必要である。
本発明は、フォトレジストを剥離し、ワークピース面からイオン注入関連残留物を除去する改善された方法及び装置を提供することにより上述した必要性に対処することを目的とする。プラズマは、元素水素(elemental hydrogen)、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを用いて発生される。特定の実施形態では、不活性ガスが、プラズマ源の下流側、シャワーヘッドの上流側で、プラズマに導入される。シャワーヘッドはガスを反応チャンバ内へと導く。不活性ガスとともに流れるプラズマ活性ガスは、高用量注入レジストと反応してクラスト層及びバルクレジスト層の両方を除去し、それにより、ワークピース面には実質的に残留物がなく、また、損失するシリコンも少ない。
本発明の1つの側面では、かかる方法は、以下の工程に従ってプロセスチャンバ内でワークピースから材料を除去することが関連する。即ち、元素水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスをプラズマ源内に導入することと、プラズマ源内に導入されたガスからプラズマを生成することと、プラズマ源の下流側及びワークピースの上流側に不活性ガスを導入すること。プラズマ活性ガスは、ワークピースに向かって進み、反応チャンバ内のシャワーヘッドの上流側で不活性ガスと混合する。プラズマ中の荷電種は、シャワーヘッドに接触すると放電又は部分放電されうる。
元素水素、弱酸化剤、フッ素含有ガスを含むプラズマ活性ガスは、不活性ガスとともに、ワークピースへと流れワークピースの材料と反応する。弱酸化剤の例として、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素、酸化窒素、水、過酸化水素、及びこれらの組み合わせが挙げられる。弱酸化剤は、二酸化炭素であることが好適である。フッ素含有ガスは、四フッ化炭素や、C、C、ハイドロフルオロカーボン、CHF、CH、元素フッ素、三フッ化窒素、六フッ化硫黄、及びこれらの組み合わせ等を含む他のフッ化炭素でありうる。フッ素含有ガスは、四フッ化炭素であることが好適である。不活性ガスは、アルゴン、ヘリウム、窒素、及びこれらの組み合わせ等でありうる。好適な不活性ガスはアルゴンである。プラズマ源内に導入されるガスは、予め混合されていてもされていなくてもよく、約1乃至99体積%、約0.1乃至10体積%、又は3乃至5体積%の弱酸化剤を含みうる。不活性ガスは、元素水素の体積流量の約0.15及び10倍、又は約2倍の体積流量で導入されうる。ワークピースにおいて、ガスは、最大でも約1体積%の弱酸化剤種と、約0.1乃至0.5体積%のフッ素含有ガス種を含みうる。
特定の実施形態では、ワークピースの表面から除去される材料は、高用量注入されたレジストである。ワークピースは、300mmのウェハであってよい。プラズマは、約300W乃至約10KWのRF出力を用いてリモートプラズマとして生成されうる。ワークピースの温度は、ガスにより接触されるとき、約160℃乃至500℃であってよい。ワークピースの温度は、元素水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスが接触するときに、約160℃乃至400℃であってよい。プロセス圧力は、約300mTorr乃至2Torrでありうる。
様々な実施形態では、高用量注入されたレジストは、ワークピースの表面から少なくとも約100nm/分の速度で除去され、シリコンは、ワークピースの表面から約4nm/分以下の全体速度で除去される。結果として得られるワークピースは、除去後は、高用量注入されたレジストの残留物が実質的になく、下のシリコン層から失われるシリコンは約3オングストローム未満である。
本発明の別の側面は、反応チャンバ内でワークピースの表面から高用量注入されたレジストを除去するマルチステップ方法に関する。かかる方法は、材料の第1の部分を除去する段階を含み、かかる段階は、元素水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガス(フッ素含有ガスはなくてもよい)を含む第1のガスを、第1の総流量で、プラズマ源内に導入する段階と、プラズマ源内に導入された第1のガスから第1のプラズマを生成する段階と、プラズマ源の下流側及びワークピースの上流側に第1の不活性ガスを導入する段階と、ワークピースの材料の第1の部分を混合物と反応させる段階とを含む。かかる方法は、材料の第2の部分を除去する段階を含み、かかる段階は、水素及び弱酸化剤を含む第2のガス(フッ素含有ガスを含んでもよい)を、第2の総流量で、プラズマ源内に導入する段階と、プラズマ源内に導入された第2のガスから第2のプラズマを生成する段階と、プラズマ源の下流側及びワークピースの上流側に第2の不活性ガスを導入する段階と、ワークピースの材料の第2の部分を反応させる段階とを含む。第1のガスと第2のガスの組成は異なる。特定の実施形態では、第1のガス及び第2のガスのうちの少なくとも一方がフッ素含有ガスを含む。除去プロセスの終わりにおいて、特定の実施形態では、ワークピースには残留物が実質的になく、下のシリコン層から失われるシリコンは約3オングストローム未満である。第2の部分を除去する段階は、第1の部分を除去する段階より前に行われてもよい。特定の実施形態では、これらの除去段階の片方及び両方は、1回以上繰り返される。これらの除去段階は、反応チャンバにおける同じ又は異なる反応ステーションにおいて行われてもよい。
更に別の側面では、本発明は、反応チャンバ及びコントローラを含む、ワークピースの表面から材料を除去する装置に係る。反応チャンバは、プラズマ源と、元素水素を含むガス混合物をプラズマ源内に導入するガス注入口と、プラズマ源の下流側及びワークピースの上流側に不活性ガスを導入するガス注入口と、ガス注入口の下流側に位置付けられるシャワーヘッドと、シャワーヘッドの下流側にあるワークピース支持体とを有する。ワークピース支持体は、台座と、ワークピース支持体上に支持されるワークピースの温度を制御する温度制御機構とを含む。コントローラは、命令セットを実行する。この命令セットには、水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスをプラズマ源内に導入させる命令と、プラズマ源内に導入されるガスからプラズマを生成させる命令と、プラズマ源の下流側及びワークピースの上流側に不活性ガスを導入させる命令と、任意選択的に、異なる流量及びガス組成を用いて、ガスを導入させる命令と、プラズマを生成させる命令と、不活性ガスを導入させる命令を繰り返す命令が含まれる。本発明の方法及び装置に用いるプラズマ源は、多数ある従来のプラズマ源のいずれであってもよい。例えば、RF ICP源を用いてよい。
本発明の方法及び装置に用いるプロセスチャンバは、任意の好適なプロセスチャンバであってよい。プロセスチャンバは、複数のチャンバを有する装置の1つのチャンバであっても、単一チャンバ装置の一部であってもよい。特定の実施形態では、反応チャンバは、複数のステーションを含み、そのうちの少なくとも1つのステーションは、プラズマ源と、複数のガス注入口と、シャワーヘッドと、ワークピース支持体を含む。
本発明の上述した及び他の特徴及び利点は、関連図面を参照して以下により詳細に説明する。
本発明の方法の実施に適した本発明の特定の実施形態による装置を示す害略図である。
イオン注入及び剥離工程前後の半導体製造における様々な段階を示す図である。 イオン注入及び剥離工程前後の半導体製造における様々な段階を示す図である。 イオン注入及び剥離工程前後の半導体製造における様々な段階を示す図である。 イオン注入及び剥離工程前後の半導体製造における様々な段階を示す図である。
本発明の特定の実施形態による様々な工程を示すプロセスフロー図である。
本発明の様々な実施形態による様々な条件下で剥離されるフォトレジストパターンの剥離前のSEM写真を示す図である。 本発明の様々な実施形態による様々な条件下で剥離されるフォトレジストパターンの剥離後のSEM写真を示す図である。 本発明の様々な実施形態による様々な条件下で剥離されるフォトレジストパターンの剥離後のSEM写真を示す図である。 本発明の様々な実施形態による様々な条件下で剥離されるフォトレジストパターンの剥離後のSEM写真を示す図である。
本発明の様々な実施形態に従い様々な二酸化炭素流量を用いたHDISについてのシリコン損失を示すグラフである。
本発明の様々な実施形態に従い様々な四フッ化炭素流量を用いたHDISについてのシリコン損失を示すグラフである。
[はじめに]
本発明の以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供することを目的として多数の具体的な実施形態を記載する。しかし、当業者には明らかなように、本発明は、これらの具体的な詳細なしでも、又は、代替の要素若しくはプロセスを用いても実施しうる。周知のプロセス、手順、及び構成要素は、本発明の特徴を不必要に曖昧にしないよう詳細には説明していない。
本願において、用語「ワークピース」、「半導体ウェハ」、「ウェハ」、及び「部分的に製作された集積回路」は同じ意味で用いるものとする。当業者は、用語「部分的に製作された集積回路」とは、多くの集積回路製造段階の任意の段階におけるシリコンウェハを指すことを理解するであろう。以下の詳細な説明では、本発明はウェハに対して実施されることを前提としている。しかし、本発明はこれに限定されない。ワークピースは、様々な形状、サイズ、及び材料でありうる。半導体ウェハに加えて、本発明を活用できる他のワークピースには、ディスプレイ、印刷回路基板等の様々な製品が含まれる。
上述したように、本発明の方法及び装置は、高用量のイオン注入後のフォトレジスト材料を効率的且つ効果的に除去するために用いることができる。本発明は、高用量注入後の剥離(HDIS)に限定されない。また、本発明は、特定のカテゴリの注入ドーパントに限定されない。例えば、記載する方法及び装置は、中又は低用量の注入後の剥離にも効果的に用いることもできる。ホウ素、ヒ素、及びリンといった具体的なドーパントイオンを用いて説明しているが、記載する方法及び装置は、窒素、酸素、炭素、ゲルマニウム、及びアルミニウムといった他のドーパントで含浸されたレジストを剥離するよう効果的に用いてもよい。
フォトレジストを剥離する様々な方法及び装置は、「Enhanced Stripping of Low-K Films Using Downstream Gas Mixing」なる名称で2007年2月27日に出願された米国特許出願第11/712,253号と、「Enhanced Stripping of Low-K Films Using Downstream Gas Mixing」なる名称で2004年12月13日に出願された米国特許出願第11/011,273号(米国特許第7,202,176号)に記載され且つ開示される。これらの開示内容は、その全体をあらゆる目的のために本願に参照として組み込むものとする。
本発明の方法及び装置は、水素を含むガスから生成されるプラズマを使用する。このガスは更に、弱酸化剤とフッ素含有ガスを含む。当業者は、プラズマ内に存在する実際の種は、水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスから得られる様々なイオン、ラジカル、及び分子の混合物でありうることは認識するであろう。なお、反応チャンバ内には、プラズマが有機フォトレジスト及び他の残留物と反応してそれらを分解する際の小さな炭化水素、二酸化炭素、水蒸気、及び他の揮発性成分といった他の種があってもよい。当業者は、プラズマに導入される最初のガスは、しばしば、プラズマ内に存在するガス及び剥離時にワークピース面に接触するガスとは異なることも認識するであろう。
図1は、本発明の特定の実施形態による装置100を示す概略図である。装置100は、プラズマ源101と、シャワーヘッドアセンブリ105により離間されるプロセスチャンバ103を有する。プラズマ源101は、ガス注入口111に接続される。シャワーヘッド109は、シャワーヘッドアセンブリ105の底部を形成する。不活性ガス注入口113は、プラズマ源101の下流側で、ウェハ123及びシャワーヘッド109の上流側にある。プロセスチャンバ103内には、フォトレジスト/ドライエッチング副生成物材料を有するウェハ123がプラテン(又はステージ)117上にある。プラテン117には、必要に応じてプラテン上のウェハを加熱又は冷却しうる温度制御機構が取り付けられてもよい。ある実施形態では、プラテン117は更にウェハ123にバイアスを印加する。反応チャンバ103内には、真空ポンプ及び管119により低圧が実現される。
動作時、ガスがガス注入口111を介してプラズマ源101に導入される。プラズマ源に導入されるガスは、プラズマを形成するようプラズマ源においてイオン化される化学活性種を含む。ガス注入口111は、任意のタイプのガス注入口であってよく、また、複数のポート又はジェットを含んでよい。プラズマ源101では、導入されたガスの活性種が生成されて、それにより、プラズマが形成される。図1では、誘導コイル115を有するRFプラズマ源を示す。このコイルにエネルギーが与えられてプラズマが形成される。不活性ガスは、シャワーヘッドの上流側にありプラズマ源の下流側にあるガス注入口113を介して導入される。不活性ガスはプラズマと混合される。ガス注入口113は、任意のタイプのガス注入口であってよく、また、プラズマとの不活性ガスの混合を最適にすべく複数のポート又はジェットを含んでよい。シャワーヘッド109は、プラズマ/不活性ガス混合物を、シャワーヘッドの穴121を介してプロセスチャンバ103に導く。プロセスチャンバ103内でのプラズマ/ガス混合物の均一性が最大となるよう任意の数及び配置のシャワーヘッド穴121がありうる。電気的に接地されうる又は電圧が印加されうるシャワーヘッドアセンブリ105は、一部のイオンを捕捉して放出し、それにより、プロセスチャンバ103内に流れ込むガスの組成を変更しうる。即ち、ガスの中性種の割合が増加する。上述したように、ウェハ123は温度制御されてもよいし、及び/又は、RFバイアスが印加されてもよい。プラズマ/不活性ガス混合物は、ウェハからフォトレジスト/エッチング副生成物材料を除去する。
本発明のある実施形態では、装置は、シャワーヘッドアセンブリ105とシャワーヘッド109を含まない。このような実施形態では、不活性ガス注入口113は、不活性ガスを直接プロセスチャンバ内に導入し、そこで、不活性ガスはウェハ123の上流側でプラズマと混合される。様々な構成及び形状のプラズマ源101及び誘導コイル115を用いてよい。例えば、誘導コイル115は、インターレースパターンでプラズマ源101の周りに巻きつけられてよい。別の例では、プラズマ源101は、円柱ではなく半球体状に形作られてもよい。
好適なプラズマ装置としては、カリフォルニア州サンホセにあるNovellus Systems社により提供されるGamma2100、2130 ICP(インターレース式誘導結合プラズマ)、G400、及びGxTがある。他の装置には、メリーランド州ロックヴィルのAxcelis Technologies社からのFusionシリーズ、韓国のPSK Tech社からのTERA21、及びカリフォルニア州フレモントにあるMattson Technology社からのAspenツールがある。
図2A乃至図2Dは、イオン注入及び剥離工程前後の半導体製造の様々なステージを示す。図2Aは、フォトレジスト材料203により被覆された半導体基板201を示す。基板201は、例えば、酸化膜、シリサイドコンタクト、及び/又はポリシリコン膜といった1以上の堆積膜層を含むか、又は、例えば、シリコン・オン・インシュレータ型の基板であるベアシリコン基板であってよい。最初に、フォトレジスト材料は、基板の表面全体を被覆する。次に、フォトレジストは、マスクを通り生成されるパターニングされた光に露光され、材料の一部を除去するよう現像させられ、例えば、図2Aに示すように、残っているフォトレジスト材料203間に開口204が形成される。
次に、基板に、イオン注入プロセスが行われる。イオン注入時に、ワークピース、即ち、ウェハの表面には、ドーパントイオンが注入される。このプロセスは、例えば、プラズマ浸漬イオン注入(PIII)又はイオンビーム注入であってよい。イオンは、露出したシリコン層201とフォトレジスト203を含む基板表面に衝突する。高エネルギーイオン注入では、少量の下材料207がフォトレジスト側壁にスパッタリングされうる。図2Bを参照されたい。この材料には、注入種の一部、プラズマ又はイオンビーム中の他の材料、及び注入の副生成物が含まれうる。これらには、シリコン、アルミニウム、炭素、フッ素、チタン、コバルトといった他のコンタクト材料、及び、元素又は化合物形式の酸素が含まれる。実際の種は、イオン注入前の基板の組成、フォトレジスト、及び注入された種に依存する。
露出されたシリコン層201には、ドープ領域209が形成される。衝突のイオンエネルギー又は強度は、ドープ領域の深度又は厚さを決定する。イオン束の密度がドーピングの範囲を決定する。
イオンはまた、フォトレジスト表面にも含浸し、クラスト層205を形成する。クラスト層205は、炭化され高度に架橋されたポリマー鎖でありうる。クラストは、通常、水素が枯渇され、注入種が含浸される。クラスト層205は、バルクレジスト層203より密度が高い。相対密度はイオン束に依存し、一方で、クラスト層の厚さは、イオンエネルギーに依存する。
このクラスト層205は、下にあるバルクフォトレジスト203よりも剥離が困難である。クラスト層の除去速度は、下にあるバルクフォトレジストより50乃至75%遅い。バルクフォトレジストは、比較的高いレベルの化学結合窒素と、そのもとのキャスト溶媒の一部を含む。例えば、約150℃以上乃至200℃以上にウェハが高温になると、バルクレジストはガスを放出し、クラスト層に対して膨張することができる。フォトレジスト全体は、下にあるバルクフォトレジストがクラスト下で圧力を蓄積すると「破裂(pop)」してしまう。フォトレジストの破裂は、パーティクルの発生源及びプロセス欠陥をもたらす。これは、残留物はウェハ表面及びチャンバの内部から取り除くことが特に困難であるからである。高用量のイオン注入では、クラストと下にあるバルクフォトレジスト層との間の密度差は更に大きい。更に、クラストはより厚い。
図2Cは、剥離後に、フォトレジスト205及び側壁にスパッタリングされた残留物207を完全に除去することができなかった基板を示す。側壁にスパッタリングされた残留物207は、従来の剥離化学反応では揮発性化合物を形成しないパーティクルを含みうる。これらのパーティクルは、従来の剥離工程後では残ってしまう場合がある。残留物は更に、酸化ホウ素及び酸化ヒ素といった従来の剥離化学反応において用いられる反応性酸素により形成される注入種の酸化物も含みうる。クラスト205の一部も基板上に残ってしまう場合がある。クラストの側壁やフォトレジストビアの底部にある隅部は、形状によって剥離が困難でありうる。
これらの残留物パーティクルは、一部の場合では、フッ素化化学反応又はウェハのウェットクリーニングを用いて過剰剥離により除去されうる。従来の酸素化学反応における過剰剥離は、望ましくないシリコン酸化をもたらし、また、酸化ホウ素及び酸化ヒ素の残留物を、それらがあった場合に依然として除去しないことが分かっている。本発明に従って生成されるプラズマ内にフッ素化化合物を用いることにより、揮発性のフッ化ホウ素及びフッ化ヒ素を形成できるフッ素ラジカルが生成される。これにより、残留物の除去が促進されるが、不都合なことに、基板からシリコン及び酸化シリコンもエッチングしてしまう場合がある。本発明の実施形態に従って特定の剥離用フッ素化化学反応を用いることでこの問題は軽減される。
シリコンの損失は、レジストの厚さ、クラストの厚さ、及び過剰剥離の割合に応じる。厚いレジストを除去するために剥離が長く且つ強力に行われると、除去されるシリコンも多くなる。厚いクラストを有するレジストにおいては、クラスト層とバルクレジスト層との間の差は、より一層顕著となる。クラスト側壁及び隅部が厚くなるほど剥離することがより困難となる。したがって、厚いクラストを除去するよう設計される剥離プロセスは、より多くのシリコンを除去する傾向がある。過剰剥離は、残留物の除去に加えてレジストの均一性及び形状についても対処するよう利用される。過剰剥離とは、全てのフォトレジストを除去するために公称上必要な点を越えて続けられる剥離プロセスである。ウェハの一部の領域ではフォトレジストが完全に除去されたが違う部分ではまだ完全に除去されていない場合に剥離プロセスを続けると、一般にシリコン及び酸化シリコンである材料が、既に完全に剥離された領域から更に除去されてしまう。一般的な過剰剥離は約100%である。
図2Dは、全ての残留物が除去された後の基板を示す。残留物は、追加のシリコン損失又は酸化なしで、更には、最小限の遅延で除去されることが好適である。剥離プロセスは残留物を残さず、従って、プロセス工程数が少なくなることが更に好適である。
本発明において開示した方法及び装置は、弱酸化剤及びフッ素含有ガスとともに水素に基づいたプラズマ化学反応を使用して、最小限のシリコン損失で実質的に残留物を残さない剥離プロセスを実現する。シリコン損失が減少されたと考えられるのは、プラズマ中のフッ素ラジカルが、プロセスガス中の水素と結合してフッ化水素(HF)を形成し、フッ素ラジカルとして残存してシリコンをエッチングしないからである。プラズマにおける二酸化炭素と四フッ化炭素の組合わせは、高用量で注入された後のフォトレジストを剥離し、カリフォルニア州のミルピタスのKLA−Tencor社からのツールといったSEM検査又は欠陥検査ツールに基づいた検査において、基板に残留物を残さない又は実質的に残さないことが示されている。これは、最小限の過剰剥離(例えば、約100%未満の過剰剥離)で達成される。様々な実施形態では、実質的に残留物がないという状態は、欠陥検査ツールによって検出された検査ダイの約3%未満しかポリマー欠陥を有さないことによって示される。
許容可能である最小シリコン損失は、約3オングストローム(Å)未満、好適には、約1オングストローム未満である。レジストの厚さ及びシリコン損失に影響を与えうる他の要因に関係なくデバイスの要件がこの最小シリコン損失を左右する。測定誤差を減少するために、シリコン損失は、一般に、例えば、透過型電子顕微鏡といった電子顕微鏡を用いてデバイス構造上のシリコン損失を測定する前に、ウェハを同じ剥離プロセスに何回か(例えば、5回)通すことによって測定される。これにより得られた平均シリコン損失は、様々なプロセスを比較するために用いられる。
プロセスパラメータ
[上流側の注入ガス]
一般に元素水素を含む水素含有ガスが、プラズマ源内に導入される。一般に、プラズマ源に導入されるガスは、プラズマを形成すべくプラズマ源においてイオン化される化学活性種を含む。プラズマ源に導入されるガスには、四フッ化炭素、C及びハイドロフルオロカーボンを含む他のフッ化炭素、元素フッ素、三フッ化窒素、六フッ化硫黄といったフッ素含有ガスが含まれる。特定の実施形態では、フッ素含有ガスは、四フッ化炭素である。特定の具体的な実施形態では、プラズマ源に導入されるガスは、約0.1乃至約3体積%の四フッ化炭素を含む。プラズマ源に導入されるガスには、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素、酸化窒素、及び/又は水といった弱酸化剤が含まれてもよい。特定の実施形態では、弱酸化剤は二酸化炭素である。
様々な実施形態では、注入ガスは、約1乃至99体積%、約80乃至99.9体積%、又は約95体積%の分子状水素と、約0乃至99体積%、又は、0乃至10体積%の弱酸化剤と、約0.1乃至10体積%のフッ素含有化合物とを含みうる。特定の実施形態では、注入ガスは、約95乃至99体積%の分子状水素と、約0.1乃至3体積%の弱酸化剤と、約0.1乃至1体積%のフッ素含有化合物とを含みうる。具体的な実施形態では、プラズマ源内に導入されるガスは、約95乃至99体積%の元素水素と、約1乃至3体積%の二酸化炭素と、約1体積%以下の四フッ素化炭素とを含む。
プラズマ源内に導入されるガスは、予め混合されても、部分的に混合されても、混合されていなくともよい。個々のガス源は、プラズマ源に導入される前に混合プレナム内に流入されうる。他の実施形態では、異なるガスは、別々にプラズマ源に入れられてもよい。プラズマ源内に導入されるガスは、マルチステーションチャンバの異なる反応ステーションにおいて用いられる場合に、異なる組成を有しうる。例えば、6ステーションを有するチャンバの場合、第1のステーション又は第6のステーションは、それぞれ、クラスト又は残留物を除去するために比較的大量のフッ素含有ガスを有するプロセスガスを用いうる。1以上の他のステーションは、少量のフッ素含有ガスを有する、又はフッ素含有ガスを有さないプロセスガスを用いうる。二酸化炭素又は弱酸化剤を有さないプロセスガスを用いてもよい。
弱酸化剤とともに水素に基づいたプラズマを用いてフォトレジストを剥離し且つ材料をエッチングする方法は、米国特許第7,288,484号に開示される。この特許は、本願にその全体をあらゆる目的のために参照として組み込むものとする。
[プラズマ発生]
RF、DC、及びマイクロ波に基づいたプラズマ源といった様々なタイプのプラズマ源を本発明に用いることができる。好適な実施形態では、ダウンストリームRFプラズマ源を用いる。一般に、300mmのウェハ用のRFプラズマ出力は、約300W乃至約10KWの範囲にある。ある実施形態では、RFプラズマ出力は、約1000W乃至2000Wである。
[不活性ガス]
剥離プロセスには様々な不活性ガスを用いることができる。上述したように、不活性ガスは、プラズマ源の下流側で、且つ、シャワーヘッドの上流側で導入されてプラズマを混合する。特定の実施形態では、不活性ガスはアルゴン又はヘリウムである。具体的な実施形態では、不活性ガスはアルゴンである。しかし、窒素及びヘリウムを含む任意の不活性ガスを用いてよい。特定の実施形態では、不活性ガスの流量は、水素の流量の約0.15乃至10.0倍である。特定の具体的な実施形態では、不活性ガスの流量は、水素の流量の約1乃至3倍、又は、約2倍である。
[不活性ガスの注入口]
不活性ガスの注入口は、様々なタイプのガス注入口のいずれであってもよく、プラズマとの混合を容易にするために複数のポート又はジェットを備えてもよい。注入ジェットの角度も、混合を最大化すべく最適化されうる。一実施形態では、少なくとも4つの不活性ガス用注入ジェットがある。別の実施形態では、16の注入ジェットがある。特定の具体的な実施形態では、注入ジェットの角度は、プラズマ源の底部から測定して、0度である。それにより、不活性ガスは、プラズマ源からシャワーヘッドアセンブリ(又は、シャワーヘッドアセンブリがない場合に、プロセスチャンバ)に入るプラズマの流れ方向に対して垂直に注入される。0度という角度は、ワークピース面に並行な方向にも対応する。他の注入角度を用いてもよいことは明らかであるが、多くの実施形態では、この角度は一般にワークピース面と並行である。
[シャワーヘッドアセンブリ]
本発明の様々な実施形態では、プラズマガスは、シャワーヘッドアセンブリを介してワーク面に分配される。シャワーヘッドアセンブリは、ウェハへの中性種の流れに悪影響を及ぼすことなく一部の荷電種を引きつけるために接地されても、又は、例えば、0乃至1000Wのバイアスといった電圧が印加されてもよい。プラズマ中の多くの荷電種は、シャワーヘッドにおいて再結合する。アセンブリは、プラズマと不活性ガスの混合物を反応チャンバ内に導く複数の穴を有する金属プレートでありうるシャワーヘッドを含む。シャワーヘッドは、プラズマ源からの活性水素を広い面積に亘って再分配するので、小型のプラズマ源を用いることが可能となる。シャワーヘッドの穴の数と配置は、剥離レート及び剥離レート均一性を最適にすべく決められうる。プラズマ源がウェハの上方で中心に位置付けられる場合、シャワーヘッドの穴は、活性ガスを外側の領域に向けて押すようにシャワーヘッドの中心では小さく且つ数が少ないことが好適である。シャワーヘッドは、少なくとも100個の穴を有しうる。好適なシャワーヘッドには、カリフォルニア州サンホセのNovellus Systems社から入手可能であるGamma xPRシャワーヘッド又はGxTドロップインシャワーヘッドがある。
シャワーヘッドアセンブリを用いない実施形態では、プラズマと不活性ガスの混合物は、プロセスチャンバ内に直接入れられる。
[プロセスチャンバ]
プロセスチャンバは、行われる剥離工程に適した任意の反応チャンバであってよい。プロセスチャンバは、複数のチャンバを有する装置のうちの1つのチャンバであっても、単に単一チャンバ装置であってもよい。プロセスチャンバは、異なるウェハが同時に処理される複数のステーションを含んでもよい。プロセスチャンバは、注入、エッチング、又はレジストを介在する他のプロセスが行われるチャンバと同じであってよい。別の実施形態では、剥離専用の別個のチャンバがある。プロセスチャンバの圧力は、約300mTorr乃至2Torrの範囲にありうる。特定の実施形態では、この圧力は、約0.9Torrr乃至1.1Torrの範囲にありうる。
プロセスチャンバは、剥離工程が行われる1以上のプロセスステーションを含む。特定の実施形態では、1以上のプロセスステーションは、予熱ステーション、少なくとも1つの剥離ステーション、及び過剰アッシング(over-ash)ステーションを含む。プロセスチャンバ及びプロセスステーションの様々な特徴は、図1及びその関連の説明において開示する。ウェハ支持体は、プロセス時にウェハを支持する。ウェハ支持体は更に、プロセス時にウェハへ又はウェハから熱を伝達し、必要に応じてウェハの温度を調整する。特定の実施形態では、ウェハは、複数の最小コンタクト上に支持され、ウェハ支持体の表面には物理的に接触しない。スピンドルがウェハをピックアップし、ウェハを1つのステーションから別のステーションに移動させる。
好適なプラズマチャンバ及びシステムには、カリフォルニア州サンホセのNovellus Systems社から提供されるGamma2100、2130 ICP(インターレース式誘導結合プラズマ)、G400、及びGxTがある。他のシステムには、メリーランド州ロックヴィルのAxcelis Technologies社からのFusionシリーズ、韓国のPSK Tech社からのTERA21、及びカリフォルニア州フレモントのMattson Technology社からのAspenがある。更に、様々な剥離チャンバをクラスタツールの上に取り付けてもよい。例えば、剥離チャンバは、カリフォルニア州サンタクララのApplied Materials社から入手可能であるCenturaクラスタツールに追加されてもよい。
[ワークピース]
好適な実施形態では、本発明の方法及び装置に用いるワークピースは、半導体ウェハである。任意のサイズのウェハを用いてよい。最近のウェハ製造施設は、200又は300mmのウェハが使用される。上に開示したように、本願に開示する方法及び装置は、エッチング、イオン注入、又は堆積といったプロセス工程後にフォトレジストを剥離する。本発明は、極小の構造、又は、100nm未満、65nm、又は45nm以下である限界寸法を有するウェハに適している。開示したようなHDISのシリコン損失が少ないという特徴は、高度ロジックデバイスの超浅接合に特に適している。本発明は、フロントエンド・オブ・ライン(FEOL)のイオン注入、特に、高用量のイオン注入が行われているウェハにも特に適している。
プラズマ活性種は、ウェハ上のフォトレジストとスパッタ残留物と反応する。ウェハにおいて、反応ガスは、多数のプラズマ活性種、不活性ガス、ラジカル、荷電種、及びガス副生成物を含みうる。様々な水素種の密度は、ウェハにおけるガスの約20乃至80%でありうる。様々なフッ素種の密度は、0.01乃至約2%、又は、1%未満でありうる。弱酸化剤からの様々な種の密度は、0.05乃至約5%、又は、約1.2%でありうる。これらの種には、H 、H 、H、H、e、OH、O、CO、CO、HO、HF、F、F、CF、CF、及びCFが含まれうる。
プロセス条件は、ウェハサイズに依存して異なりうる。本発明のある実施形態では、プラズマをワークピースの表面に当てる際は、ワークピースを特定の温度に維持することが望ましい。ウェハ温度は、約110℃乃至約500℃の範囲でありうる。上述したようなフォトレジストの破裂の可能性を低くするために、ウェハ温度は、十分なクラストが除去されフォトレジストの破裂が問題ではなくなるまでゆっくりと増加されることが好適である。最初のステーションの温度は、約110℃乃至約200℃、例えば、約180℃でありうる。後方のステーションでは、285℃及び約350℃といった高温を、良好な剥離レートとともに用いることができる。
[プロセスフロー]
図3は、本発明の特定の実施形態による様々な工程を示すプロセスフロー図である。ウェハは反応チャンバ内でウェハ支持体上に位置付けられる。工程301において、水素含有ガスが、プラズマ源内に導入される。工程303において、そのガスからプラズマが発生する。プラズマ源に追加されるガスが多いほど、プラズマは、下流側に流れ、工程305において導入される不活性ガスと混合される。プラズマ内の一部の荷電種は結合して、活性化されているが中性の種を形成する。工程307において、活性種及び不活性ガスはともに、シャワーヘッドのフェースプレートを通り流れ、ウェハ表面上のフォトレジストと反応する。反応により、揮発性副生成物がもたらされ、これは、工程309において、真空ポンプによってプロセス領域から除去される。このプロセスは、異なるプロセスパラメータを用いて1回以上繰り返されうる。例えば、ウェハは、プロセスの反復の間に加熱されても冷却されてもよい。別の例では、異なる初期の水素含有ガスと不活性ガスの組成及び流量を用いてよい。複数の反復のうち少なくとも1回には、元素水素、二酸化炭素、及び四フッ化炭素を含む水素に基づいたガスが用いられることが好適である。複数の反復のうちの1回以上に二酸化炭素又は四フッ化炭素を含まない水素含有ガスを用いてよい。
様々な実施形態では、例えば、上述したようなクラストを有する高用量の注入後のレジスト及びバルクレジスト領域といったフォトレジストの異なる部分をターゲットとするよう様々な反復を設計してよい。第1の剥離ステーションにおける第1の剥離反復は、クラスト層を剥離するよう設計されうる。第1の剥離反復では、特に、クラスト層を剥離するために、元素水素と、二酸化炭素(又は別の弱酸化剤)と、四フッ化炭素(四フッ化炭素は用いなくともよく、また、別のフッ素含有ガスを用いてもよい)とを用いてプラズマを発生させる。クラスト層が十分に薄い又は完全に除去されると、第2の剥離反復によって、しばしば、高いウェハ温度で、残留物及び残っているクラスト層と共にバルクレジストが剥離されうる。第2の剥離プロセスは、第1の剥離プロセスとは異なるプロセスステーションで行われうる。第2の剥離プロセスは、弱酸化剤若しくはフッ素含有ガス、又は両方を用いることなく発生されるプラズマを用いうる。バルクレジストが除去された後、異なるガス組成を用いた更に別の剥離プロセスが、残留物がある場合には、その残留物を剥離すべく設計されうる。この残留物剥離プロセスでは、フッ素含有ガスを用いて任意の酸化された注入種を除去しうる。上述した剥離反復は、プロセスステーションの数及び剥離するフォトレジストの組成に応じて任意の順序又は頻度で行いうる。当業者であれば、剥離化学反応に対して低い又は高い抵抗を有する厚い又は薄いクラストの剥離に、本願に記載した概念を合わせることができよう。更に、本願に記載した概念は、異なる特性を有する2層以上のフォトレジストが、異なるレジスト層を対象とした異なる剥離化学反応を用いて剥離される他の状況にも適用できる。
[実験例1]
この実験例では、二酸化炭素と四フッ化炭素の残留物への影響を調べた。300mmのウェハは、45nmの構造でパターニングされ、イオン注入されてP+領域にLDD(低濃度ドレイン)が形成された。結果として得られた高用量注入された後のレジストは、約2000オングストロームの厚さで、約630オングストロームの厚さのクラストを有した。
ウェハは、5つのプラズマステーションを有する剥離チャンバにおいて剥離処理された。プラズマは、2000WのRF出力で発生された。ウェハは、各ステーションにおいて約20秒間、全体で97秒間の間プラズマ活性反応ガスにさらされた。ウェハ支持体の温度は、350℃であった。チャンバ圧力は、900mTorrであった。水素の流量は、6slm(標準リットル/分)であり、下流側のアルゴンの流量は、14slmであった。二酸化炭素の流量は、0乃至150sccm(標準立方センチメートル/分)で変更された。四フッ化炭素の流量は、20乃至40sccmで変更された。なお、これらの流量は、5つのプラズマステーションを有するチャンバ全体についての総流量である。各ステーションは、総流量の約1/5を受取る。
図4A乃至図4Dは、様々なプラズマ活性反応ガスを用いる剥離の前後のウェハのSEM写真を示す。図4Aは、剥離前のウェハの一部を示す。構造401は、高用量で注入した後のレジストを示す。パッド405は、パターニングプロセス時にフォトレジストが除去された構造403を有する。従って、HDISプロセスは、構造401を除去する。
図4Bに示す第1のウェハでは、20sccmの四フッ化炭素と150sccmの二酸化炭素を水素に添加してプラズマを形成した。このプロセス後、虫のような形状の残留物407が残った。図4Cに示す第2のウェハでは、40sccmの四フッ化炭素と150sccmの二酸化炭素を水素に添加してプラズマを形成した。この場合、図4Cに示すように剥離によって残留物はなかった。図4Dに示す更に別のウェハでは、40sccmの四フッ化炭素を水素に添加し、二酸化炭素は添加せずにプラズマを形成した。虫のような形状の残留物407が再び観察された。この結果は、二酸化炭素と四フッ化炭素を添加することにより、水素に基づいたHDISにおいて、残留物のない膜をもたらすことができることを示す。
[実験例2]
この実験例では、二酸化炭素流量と四フッ化炭素流量のシリコン損失への影響を独立して調べた。実験例1と同じプロセス条件下でのHDISのシリコン損失を、四フッ化炭素流量を40sccmで一定にした状態で、0、50、100、及び150sccmの二酸化炭素流量について測定した。図5Aに結果を示す。シリコン損失は、150sccmの二酸化炭素流量において最も低く、二酸化炭素が添加されない場合に最も高かった。この結果は、プラズマ中に幾らかの二酸化炭素があることによってシリコン損失が減少することを示す。
実験例1と同じプロセス条件下でのHDISのシリコン損失を更に、二酸化炭素流量を150sccmで一定にした状態で、0、40、60、80、及び100sccmの四フッ化炭素流量について測定した。図5Bに結果を示す。シリコン損失は、四フッ化炭素流量が60乃至80sccmである間にピークとなることが示される。
これらの結果は、シリコン損失は、二酸化炭素及び四フッ化炭素の流量によって影響を受けることを示す。特定の膜について、当業者であれば、シリコン損失を最小限にし、膜に残留物を残さないHDISプロセスを設計することができよう。
[実験例3]
別の実験例では、異なるステーションにおいて異なるガス組成を用いた場合のシリコン損失及び剥離残留物への影響を調べた。プロセス条件は、実験例1のものと同じであるが、ウェハ支持体の温度は、250℃である。第1のレシピでは、四フッ化炭素が、40sccmの総流量で全てのステーションにおいて用いられた。第2のレシピでは、四フッ化炭素は、20sccmの総流量で第1のRFステーション及び第2のステーションだけに供給された(即ち、各ステーションに10sccm)。二酸化炭素の流量は、150sccmで一定に維持された。
いずれの場合にも、HDISプロセス後、残留物のない基板が得られた。平均シリコン損失は、第1のレシピでは、1サイクルあたり8.1Åであり、第2のレシピでは、6.7Åであり、約17%の減少である。1サイクルとは、ツールを通過する完全なパスであって、全てのステーションにおける処理が含まれる。この結果は、異なるガス組成を用いた連続的な剥離プロセスは、残留物のない基板が依然として得られつつもシリコン損失を減少できることを示す。
[実験例4]
この実験例では、1ステーション当たりのプロセス時間を短くし、四フッ化炭素の流量を少なくしたことによる影響を調べた。第1のレシピでは、四フッ化炭素は添加されず、1ステーション当たりのプロセス時間は20秒であった。第2のレシピでは、10sccmの四フッ化炭素を添加し、1ステーション当たりのプロセス時間は10秒であった。両レシピにおいて、ウェハ支持体の温度は285℃であった。
第1のレシピでは、プラズマ中に四フッ化炭素がないことにより、剥離後に残留物が残った。1サイクル当たりの平均シリコン損失は、1.93Åであった。第2のレシピでは、低流量の四フッ化炭素及び短縮プロセス時間により、基板には残留物がなく、1サイクル当たりの平均シリコン損失は3.12Åであった。第1のレシピは、低シリコン損失であったが、剥離後の基板には残留物があった。この結果は、低流量の四フッ化炭素を、プロセス時間を短縮して用いることにより、残留物のない基板がもたらされうることを示す。
[実験例5]
この実験例では、四フッ化炭素は、異なるステーションにおいてプラズマ源に導入された。第1のレシピでは、5sccmの四フッ化炭素が第1のRFステーションに導入された。第2のレシピでは、5sccmの四フッ化炭素が第3のRFステーションに導入された。シリコン損失は、第1のサイクル後及び第5のサイクル後に測定されて平均化された。他のプロセスパラメータは、実験例1のものと同じである。
第1のレシピは、残留物のない基板をもたらした。四フッ化炭素を用いた第1のサイクル後のシリコン損失は、14.4Åであった。第5のサイクル後のシリコン損失は、18.6Åであった。1サイクル当たりの平均シリコン損失は、14.4Åから3.7Åに減少した。
第2のレシピではHDIS後の基板上には少量の残留物が観察された。第1のサイクル後のシリコン損失は、6.9Åであり、これは、第1のレシピの第1のサイクル後のシリコン損失より少ない。第5のサイクル後のシリコン損失は、10.3Åであった。1サイクル当たりの平均シリコン損失は、6.9Åから2.1Åに減少した。
この結果は、この化学反応を用いたシリコン損失は、自己限定的な反応であり、シリコン損失の大部分は、第1のサイクル時に生じることを示す。処理を追加してもそれ以上シリコンを除去することはない。これは、総シリコン損失は処理時間に比例する従来のフッ素及び酸素の剥離化学反応に対して有利である。過剰剥離が必要である場合、例えば、フォトレジストの厚さが均一ではない場合、酸素化学反応は、開示する水素化学反応よりも多くのシリコン損失を生じさせる。
この結果は更に、第1のサイクルにおけるシリコン損失は、四フッ化炭素が用いられない場合に減少することも示す。当業者であれば、総シリコン損失を減少するために四フッ化炭素の導入を遅らせることができよう。
これらの具体的な実験例の実験結果は、本発明の方法の有効性を明確にし、且つ、説明するために示すものであって、本発明を特定の実施形態に限定することを意図していない。
100 装置
101 プラズマ源
103 プロセスチャンバ
105 シャワーヘッドアセンブリ
109 シャワーヘッド
111 ガス注入口
113 不活性ガス注入口
115 誘導コイル
117 プラテン
119 真空ポンプ
121 穴
201 基板
203 フォトレジスト材料
205 クラスト層
207 下材料
209 ドープ領域
401 レジスト
403 フォトレジストが除去された構造
405 パッド
407 残留物

Claims (32)

  1. 反応チャンバ内でワークピースの表面から材料を除去する方法であって、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスをプラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスからプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される不活性ガスを導入する段階と、
    を含み、
    分子状水素、前記弱酸化剤、前記フッ素含有ガスを含む前記ガスは、前記不活性ガスとともに、前記ワークピースへと流れ前記ワークピースの前記材料と反応し、
    前記ワークピースの表面から除去される前記材料は、イオン注入されたレジストを含
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスは、0.1から10体積%の前記弱酸化剤を含む、
    方法。
  2. 反応チャンバ内でワークピースの表面から材料を除去する方法であって、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスをプラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスからプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される不活性ガスを導入する段階と、
    を含み、
    分子状水素、前記弱酸化剤、前記フッ素含有ガスを含む前記ガスは、前記不活性ガスとともに、前記ワークピースへと流れ前記ワークピースの前記材料と反応し、
    前記ワークピースの表面から除去される前記材料は、イオン注入されたレジストを含
    前記ワークピースは、300mmのウェハであり、
    前記プラズマは、300Wから10KWの範囲のRF出力により生成される、
    方法。
  3. 反応チャンバ内でワークピースの表面から材料を除去する方法であって、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスをプラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスからプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される不活性ガスを導入する段階と、
    を含み、
    分子状水素、前記弱酸化剤、前記フッ素含有ガスを含む前記ガスは、前記不活性ガスとともに、前記ワークピースへと流れ前記ワークピースの前記材料と反応し、
    前記ワークピースの表面から除去される前記材料は、イオン注入されたレジストを含
    前記ワークピースの温度は、分子状水素、前記弱酸化剤、及び前記フッ素含有ガスを含む前記ガスが接触するときに、160℃から400℃である、
    方法。
  4. 前記プラズマ源内に導入された前記ガスは、0.1から10体積%の前記弱酸化剤を含む、
    請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記不活性ガスを導入する段階は、
    前記反応チャンバ内のシャワーヘッドの上流側に前記ガスを導入する段階を含む、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記プラズマ中の荷電種は、前記シャワーヘッドに接触すると放電される、
    請求項に記載の方法。
  7. 前記弱酸化剤は、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化窒素、酸化窒素、水、過酸化水素、及びこれらの組み合わせから構成される群から選択される、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記弱酸化剤は、二酸化炭素である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記フッ素含有ガスは、四フッ化炭素、元素フッ素、三フッ化窒素、六フッ化硫黄、フッ化炭素、ハイドロフルオロカーボン、及びこれらの組み合わせから構成される群から選択される、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記フッ素含有ガスは、四フッ化炭素である、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記フッ素含有ガスは、CF、C、CHF、CH、C、又はNFである、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記プラズマ源内に導入された前記ガスは、0.1から3体積%の前記フッ素含有ガスを含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記ワークピースの表面から除去される前記材料は、高用量注入されたレジストを含む、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記ワークピースは、除去後には前記高用量注入されたレジストの残留物が実質的になく、下にあるシリコン層から失われるシリコンは3Å未満である、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記不活性ガスの体積流量は、前記分子状水素の体積流量の0.15から10倍である、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記不活性ガスの体積流量は、前記分子状水素の体積流量の少なくとも2倍である、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記プラズマ源内に導入された前記ガスは、予め混合される、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記反応チャンバ内の圧力は、300mTorrから2Torrである、
    請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 高用量注入されたレジストが、前記ワークピースの表面から少なくとも100nm/分の速度で除去され、
    シリコンが、前記ワークピースの表面から4nm/分以下の全体速度で除去される、
    請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記プラズマ源に導入される前記ガスは、1から99体積%の前記分子状水素を含む、
    請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 反応チャンバ内でワークピースの表面から高用量注入されたレジスト材料を除去する方法であって、
    前記材料の第1の部分を除去する段階と、
    前記材料の第2の部分を除去する段階と、
    を含み、
    前記材料の前記第1の部分を除去する段階は、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含む第1のガスを、第1の総流量で、プラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記第1のガスから第1のプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される第1の不活性ガスを導入して第1の混合物を形成する段階と、
    前記ワークピースの前記材料の前記第1の部分を前記第1の混合物と反応させる段階と、
    を含み、
    前記材料の前記第2の部分を除去する段階は、
    分子状水素及び弱酸化剤を含み、組成が前記第1のガスとは異なる第2のガスを、第2の総流量で、プラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記第2のガスから第2のプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される第2の不活性ガスを導入して第2の混合物を形成する段階と、
    前記ワークピースの前記材料の前記第2の部分を前記第2の混合物と反応させる段階と、
    を含み、
    下にあるシリコン層から失われるシリコンは、3オングストローム未満であり、
    前記ワークピースは、前記材料の除去後は残留物が実質的にない、
    方法。
  22. 前記第2の部分を除去する段階は、前記第1の部分を除去する段階より前に行われる、
    請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1の部分を除去する段階及び前記第2の部分を除去する段階は、1回以上繰り返される、
    請求項21又は22に記載の方法。
  24. 前記第1の部分を除去する段階及び前記第2の部分を除去する段階は、前記反応チャンバ内の異なる反応ステーションにおいて行われる、
    請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記第1の部分を除去する段階及び前記第2の部分を除去する段階は、前記反応チャンバ内の、異なる温度を有する異なる反応ステーションにおいて行われる、
    請求項21〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記第2のガスは、フッ素含有ガスを実質的に有さない、
    請求項21〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記プラズマ源に導入される前記第1のガスは、1から99体積%の前記分子状水素を含む、
    請求項21〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. ワークピースの表面から材料を除去する装置であって、
    反応チャンバと、
    命令セットを実行するコントローラと、
    を備え、
    前記反応チャンバは、
    プラズマ源と、
    分子状水素を含むガス混合物を前記プラズマ源内に導入するガス注入口と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される不活性ガスを導入するガス注入口と、
    前記ガス注入口の下流側に位置付けられるシャワーヘッドと、
    前記シャワーヘッドの下流側にあるワークピース支持体と、
    を有し、
    前記ワークピース支持体は、台座と、前記ワークピース支持体上に支持されるワークピースの温度を制御する温度制御機構とを含み、
    前記命令セットは、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスであって、0.1から10体積%の前記弱酸化剤を含むガスをプラズマ源内に導入させる命令と、
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスからプラズマを生成させる命令と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に、アルゴン、ヘリウム、及び窒素、並びにこれらの組み合わせから構成される群から選択される不活性ガスを導入させる命令と、
    を含む、
    装置。
  29. 前記命令は更に、異なる流量を用いて、ガスを導入させることと、プラズマを生成させることと、不活性ガスを導入させることを繰り返させる命令を含む、
    請求項28に記載の装置。
  30. 前記反応チャンバは、複数のステーションを含み、
    各ステーションは、プラズマ源、複数のガス注入口、シャワーヘッド、及びワークピース支持体を含む、
    請求項28又は29に記載の装置。
  31. 前記プラズマ源にガスを導入させる命令は、1から99体積%の分子状水素を含むガスを前記プラズマ源に導入させる命令を含む、
    請求項28〜30のいずれか1項に記載の装置。
  32. 反応チャンバ内でワークピースの表面から材料を除去する方法であって、
    分子状水素、弱酸化剤、及びフッ素含有ガスを含むガスであって、0.1から10体積%の前記弱酸化剤を含むガスをプラズマ源内に導入する段階と、
    前記プラズマ源内に導入された前記ガスからプラズマを生成する段階と、
    前記プラズマ源の下流側及び前記ワークピースの上流側に不活性ガスを導入する段階と、
    を含み、
    分子状水素、前記弱酸化剤、及び前記フッ素含有ガスを含む前記ガスは、前記不活性ガスとともに、前記ワークピースへと流れ前記ワークピースの前記材料と反応
    前記ワークピースの表面から除去される前記材料は、イオン注入されたレジストを含む、
    方法。
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