JP5585987B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直分割型(バレル型)の圧縮機に関し、特に、シール構造の冷却に関するものである。
一般に、垂直分割型の圧縮機の圧縮機ケーシング(以下、「ケーシング」という。)は、その内部にローターや翼等の製品部品が収容されている。製品部品を内部に収容しているケーシング内部の軸方向の両端部には、ヘッドと呼ばれる端蓋が設けられている。ヘッドは、製品部品をケーシングの軸方向の両端部から挟むようにして設けられている。このヘッドの外周面とケーシングの内周面との間には、被圧縮体の漏れを防止するためにOリングが設けられている(例えば、特許文献1)。
このOリングによるシール構造として、特許文献1には、ヘッドの外周面に切り込み部を設けて、この切り込み部にリング状の薄肉のOリング保持環を設けている。このOリング保持環の外周には、Oリング溝を設けてOリングを設ける構造となっている。さらに、Oリング保持環の端面(圧縮機の軸方向に直交する面)にも、Oリング溝を設けてヘッドの外周面に設けた切り込み部の側面(圧縮機の軸方向に直交する面)との間をシールするためにOリングを設けた構造となっている。
特公昭58−6079号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、ヘッドの端面とケーシングの内周面との間の被圧縮体が低温特性を有するエチレン等の場合には、この低温の熱がヘッドの端面からOリングに熱伝達され、Oリングが低温環境下となる。このようにOリングが低温環境下なった場合には、Oリングに損傷が生じて、ヘッドの外周面とケーシングの内周面との間のシール性が損なわれて被圧縮体の漏れが生じるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、低温環境下においても効果的にシールすることが可能なシール構造を備えた圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の圧縮機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る圧縮機によれば、略筒状のケーシングと、該ケーシングの内周であって、該ケーシングの端面を塞ぐように設けられる略円柱状の蓋部と、該蓋部と前記ケーシングの内周面とによって囲まれて、翼が収容される空間部と、前記蓋部の前記空間部側の外周面の周方向に設けられるシール手段と、を備え、前記翼は、前記シール手段が損傷する程度の低温である被圧縮体を前記空間部に吸引し、前記蓋部は、前記空間部から前記被圧縮体の低温の熱が伝熱され、前記シール手段と前記蓋部の前記空間部側の端面との間に、前記蓋部の外周面から半径方向内側に延在する切欠き部を設けることを特徴とする。
ケーシングの内周面との間に空間部を形成する蓋部には、空間部側の蓋部の端面と蓋部に設けられるシール手段との間であって、蓋部の外周面から半径方向内側に延在する切欠き部を設けることとした。これにより、空間部内が低温環境になった場合であっても、空間部側の蓋部からシール手段への熱伝導を切欠き部によって抑えることができる。したがって、空間部内の低温の熱によるシール手段の損傷を防止して、ケーシングの内周面と蓋部の外周面との間からの漏れを防止することができる。
また、本発明に係る圧縮機によれば、略筒状のケーシングと、該ケーシングの内周であって、該ケーシングの端面を塞ぐように設けられる略円柱状の蓋部と、該蓋部と前記ケーシングの内周面とによって囲まれて、翼が収容される空間部と、前記蓋部の前記空間部側の外周面の周方向に設けられるシール手段と、を備え、前記翼は、前記シール手段が損傷する程度の低温である被圧縮体を前記空間部に吸引し、前記蓋部は、前記空間部から前記被圧縮体の低温の熱が伝熱され、外周面から前記蓋部の軸中心に向かう流路と、前記蓋部の軸中心に設けられて前記流路と連通する空洞部と、を備え、前記ケーシングの内周面の一部には、前記空洞部と略同心円状になるように窪み形状が設けられ、前記空洞部及び前記窪み形状には、前記翼によって圧縮された圧縮流体を導くことを特徴とする。
圧縮流体を蓋部に設けた流路から蓋部の軸中心に設けた空洞部へと導くこととした。ここで、翼によって圧縮されることにより、圧縮流体の温度は高温とされる。そのため、空間部内が低温環境になった場合であっても、シール手段には、蓋部の軸中心から高温の熱を伝熱させることができる。したがって、空間部内の低温の熱によるシール手段の損傷を防止して、ケーシングの内周面と蓋部の外周面との間からの漏れを防止することができる。
さらに、本発明に係る圧縮機によれば、前記蓋部は、外周面から前記蓋部の軸中心に向かう流路と、前記蓋部の軸中心に設けられて前記流路と連通する空洞部とを備え、該空洞部には、前記翼によって圧縮された圧縮流体を導くことを特徴とする。
空間部側の蓋部からシール手段への熱伝導を切欠き部により抑えると共に、蓋部の軸中心にある空洞部までの連通する流路から圧縮流体の熱伝導により、シール手段に対する低温の熱の影響をより一層低減することができる。したがって、空間部内の低温の熱によるシール手段の損傷を一層防止することができる。
ケーシングの内周面との間に空間部を形成する蓋部には、空間部側の蓋部の端面と蓋部に設けられるシール手段との間であって、蓋部の外周面から半径方向内側に延在する切欠き部を設けることとした。これにより、空間部内が低温環境になった場合であっても、空間部側の蓋部からシール手段への熱伝導を切欠き部によって抑えることができる。したがって、空間部内の低温の熱によるシール手段の損傷を防止して、ケーシングの内周面と蓋部の外周面との間からの漏れを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る垂直分割型の圧縮機の縦断面概略構成図の上半部である。 図1に示した圧縮機のヘッドとケーシングとの間の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る垂直分割型の圧縮機のヘッドとケーシングとの概略構成図であり、(A)は、その縦断面図であり、(B)は、(A)に示したa−a部の断面図である。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る垂直分割型の圧縮機の縦断面概略構成図の上半部が示めされており、図2には、図1に示すケーシングとヘッドとの間のシール構造を示す部分拡大図が示されている。
垂直分割型(以下、「バレル型」という。)の圧縮機1は、略筒状の圧縮機ケーシング(以下、「ケーシング」という。)5と、ケーシング5の内部に設けられている回転軸2やインペラ(翼)3等といった製品部品と、ケーシング5の内周であって、ケーシング5の端面を塞ぐようにして設けられている略円柱状のヘッド(蓋部)10、20と、ヘッド10、20とケーシング5の内周面とによって囲まれて、回転軸2やインペラ3が収容されている空間部14(図2参照)と、ヘッド10、20の空間部14側の外周面の周方向に設けられるOリング(シール手段)11c(図2参照)と、から主に構成されている。
ケーシング5は、略円筒状をなしており、その内部に回転軸2、インペラ3やヘッド10、20が収容可能とされている。ケーシング5の駆動側の端部(図1において右端)は、その半径方向内側に向かって突出している段差部5aが設けられており、後述する駆動側ヘッド10に設けられている段差部10aと係合可能となっている。また、ケーシング5の反駆動側の端部(図1において左端)は、その内周面の周方向にキー溝5bが設けられており、後述するシアリングキー9が嵌合可能となっている。
回転軸2は、その軸中心とケーシング5の軸中心と略同一となるように、ケーシング5の略中心部に設けられている。回転軸2は、駆動側の端部に駆動源である蒸気タービン(図示せず)などが接続されている。回転軸2は、駆動側の端部近傍および反駆動側の端部近傍をジャーナル軸受6によって回転可能に支持されている。
また、回転軸2の反駆動側の端部近傍に設けられているジャーナル軸受6と回転軸2の反駆動側の端部との間には、回転軸2の半径方向外側に向かって突出しているスラストカラー2aが設けられている。このスラストカラー2aと、スラストカラー2aの側面(駆動側および反駆動側の面)に設けられているスラスト軸受7とによって、回転軸2の軸方向に働く力(スラスト)が支持されている。さらに、回転軸2上には、インペラ3が設けられている。
インペラ3は、例えば3枚設けられている。インペラ3は、回転軸2が回転駆動されることによって、例えばエチレンやプロピレン、メタンのガス(流体)を吸引、圧縮する。インペラ3に圧縮されたガスは、ダイヤフラム4に設けられている流路4aから回転軸2の駆動側に設けられている下流側のインペラ3の入口へと導かれる。
ダイヤフラム4は、例えば3つ設けられている。各ダイヤフラム4は、各インペラ3の半径方向外側を囲むように設けられている。ダイヤフラム4は、その外径がケーシング5の内径と略同等とされている。ダイヤフラム4には、インペラ3によって圧縮されたガス(圧縮流体)を下流側のインペラ3の入口へ導く流路4aが設けられている。
ヘッド10、20は、インペラ3およびダイヤフラム4をケーシング5の軸方向の両端から挟むようしてケーシング5内部に設けられている。ヘッド10、20は、その内周側に回転軸2を回動可能とするジャーナル軸受6を各々有している。ヘッド10、20の外径は、ケーシング5の内径と略同径とされている。また、ヘッド10、20の内周側であって、ジャーナル軸受6よりもインペラ3側には、ガスシール8が各々設けられている。このガスシール8によって、インペラ3が圧縮したガス(圧縮流体)が回転軸2と各ヘッド10、20との間から洩れることを防止している。
ヘッド10、20は、駆動側ヘッド10と反駆動側ヘッド20とからなっている。駆動側ヘッド10の駆動側の端部は、前述したケーシング5の段差部5aと係合可能なように、半径方向内側に向かって窪んだ段差部10aとなっている。また、反駆動側ヘッド20の反駆動側の外径端は、前述したケーシング5の内周面に設けられているキー溝5bにシアリングキー9が嵌合することによって、反駆動側ヘッド20のケーシング5の軸方向への移動を規制する嵌合部20aが設けられている。
シアリングキー9は、リング状であり、ケーシング5の軸方向に直交する断面が略四角形状とされている。シアリングキー9は、前述したように、ケーシング5の内周面に設けられているキー溝5bおよび反駆動側ヘッド20の外径端部に設けられている嵌合部20aを接続するように嵌合される。このようにシアリングキー9をキー溝5bおよび嵌合部20aに嵌合させることによって、反駆動側ヘッド20のケーシング5の軸方向の移動を規制している。
次に、図1に示した反駆動側ヘッド20とケーシング5との間のシール構造について図2を用いて説明する。ここで、図2の右側は、インペラ3(図1参照)によって圧縮されたガスを有する空間部14となっている。
反駆動側ヘッド20の両端部近傍の外周面には、円周方向に3つのOリング溝20a、20b、20cが設けられている。Oリング溝20a、20bは、図2において左端部近傍の反駆動側ヘッド20の外周面に設けられており、空間部14側(図2の右側)の端部近傍の反駆動側ヘッド20の外周面には、Oリング溝20cが設けられている。
これらのOリング溝20a、20b、20cには、各々Oリング11a、11b、11cが1本ずつ設けられている。
反駆動側ヘッド20には、Oリング溝20cと空間部14側の端面との間に、反駆動側ヘッド20の外周面から半径方向内側に延在している切欠き部13が設けられている。なお、切欠き部13の半径方向内側へ延材する長さは、リング溝20cよりも長く、切欠き部13の幅(反駆動側ヘッド20の軸方向の距離)は、空間部14から反駆動側ヘッド20の軸方向に伝達される低温の熱を抑制することが可能な幅とされている。
次に、図2に示した空間部14が低温環境下の場合について説明する。
空間部14内の圧縮流体が例えばエチレンの場合には、空間部14が低温環境下となる(約−100℃)。このように低温環境下の空間部14からは、低温の熱が反駆動側ヘッド20へと伝熱される。
空間部14側から反駆動側ヘッド20に熱伝導された低温の熱は、反駆動側ヘッド20の空間部14の端面から反対側の端面に向かって反駆動側ヘッド20の軸方向(図2において右側から左側)へと向かって熱伝導する。空間部14側から反駆動側ヘッド20の軸方向に熱伝導した低温の熱は、反駆動側ヘッド20に設けられている切欠き部13に達する。
ここで、反駆動側ヘッド20には切欠き部13が設けられているので、切欠き部13よりも下流側(図2において左側)への熱伝導が抑制される。そのため、切欠き部13の下流側に設けられているOリング11cへの低温の熱伝導が抑制されることとなる。
以上の通り、本実施形態に係る圧縮機1によれば、以下の作用効果を奏する。
ケーシング5の内周面との間に空間部14を形成している反駆動側ヘッド(蓋部)20には、空間部14側の反駆動側ヘッド20の端面と反駆動側ヘッド20に設けられているOリング(シール手段)11cとの間であって、反駆動側ヘッド20の外周面から半径方向内側に延在している切欠き部13を設けることとした。これにより、空間部14内が−100℃以下の低温環境になった場合であっても、反駆動側ヘッド20の空間部14側からOリング11cへの熱伝導を切欠き部13によって抑えることができる。したがって、空間部14内のエチレンガス等の流体の低温によってOリング11cが損傷することを防止して、ケーシング5の内周面と反駆動側ヘッド20の外周面との間からエチレンガスが漏れを防止することができる。
なお、本実施形態では、エチレンガスを用いるとして説明したが、その他プロピレンやメタンなどの沸点が−100℃以下のガスにも適用可能である。
[第2実施形態]
本実施形態の圧縮機は、切欠き部を有せず、ヘッドの内部にホットガスが導かれる空洞部を有する点で、第1実施形態と相違しその他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3には、本実施形態のシール部が示されており、(A)は、その縦断面概略構成図であり、(B)は、(A)に示したa−a部の断面図が示されている。
反駆動側ヘッド(蓋部)20は、その略中心部にガスシール部(空洞部)30が設けられている。ガスシール部30は、略円柱状の部品であり、その長手方向が反駆動側ヘッド20の軸方向とされており、図3(B)に示すように反駆動側ヘッド20と略同心円状に設けられている。ガスシール部30は、反駆動側ヘッド20の長手方向において空間部14側に偏芯している。
また、ガスシール部30には、図3に示すように、ガスシール部30の下方から反駆動側ヘッド20の半径方向外側に向かって延在しており、反駆動側ヘッド20の外周面に開口している連通路31が設けられている。連通路31は、反駆動側ヘッド20の外周面であって、Oリング溝20bとOリング溝20cとの間に開口している。
ケーシング5は、その内周面の一部が半径方向外側に向かって窪み形状5bを有している。窪み形状5bは、図3(B)に示すようにガスシール部30と略同心円状になるように、ケーシング5の内周面の周方向に設けられている。また、反駆動側ヘッド20の上方には、窪み形状5bに連通している流路5cが設けられている。流路5cは、窪み形状5bから半径方向外側に向かって延在しており、反駆動側ヘッド20の外周面に開口している。
次に、図3(A)に示した空間部14が低温環境下の場合について説明する。
空間部14内のガスがエチレンガス(流体)の場合には、空間部14が低温環境下(約−100℃程度)となる。このように低温環境下の空間部14からは、低温の熱が空間部14から反駆動側ヘッド20へと伝熱される。
反駆動側ヘッド20の空間部14側から反駆動側ヘッド20に熱伝導された低温の熱は、反駆動側ヘッド20の空間部14の端面から反対側の端面に向かって反駆動側ヘッド20の軸方向(図3(A)において右側から左側)へと向かって熱伝導する。
ここで、反駆動側ヘッド20に設けられている流路5cには、インペラ3(図1参照)によって圧縮されたエチレンガス(圧縮流体)を導く。インペラ3によって圧縮されることによって、エチレンガスは、その温度が上昇する。このように温度の上昇した圧縮されたエチレンガス(以下、「ホットガス」という。)は、図3(B)の白抜きの矢印で示すように、ケーシング5の流路5cを経て、ケーシング5の内周面に設けられている窪み形状5bへと導出される。
ケーシング5の内周面に設けられている窪み形状5bと、反駆動側ヘッド30の外周面との間には、図3(B)に示すようにリング状の流路33が形成されているので、窪み形状5bに導出されたホットガスが、反駆動側ヘッド20の上方からリング状の流路33を経て反駆動側ヘッド20の下方へと流れる。
このように、ホットガスが反駆動側ヘッド20の外周面をリング状に流れることによって、リング状の流路33を通過するホットガスの熱が反駆動側ヘッド20に伝達される。
反駆動側ヘッド20の下方へと流れたホットガスは、反駆動側ヘッド20の下方に開口している連通路31から反駆動側ヘッド20の内部へと導かれる。連通路31は、反駆動側ヘッド20の外周面からガスシール部30へと連通しているため、ホットガスは、ガスシール部30に導かれて、ガスシール部30に供給される。
ホットガスが反駆動側ヘッド20の内部に設けられているガスシール部30へ供給される過程において反駆動側ヘッド20へとホットガスの熱が伝達される。
このように、リング状の流路33から反駆動側ヘッド20へと伝達されたホットガスの高温の熱によって、低温環境下の空間部14から反駆動側ヘッド20に設けられているOリング(シール手段)11cに伝熱される低温の熱の影響を緩和することができる。
以上の通り、本実施形態に係る圧縮機によれば、以下の作用効果を奏する。
ホットガス(圧縮流体)を反駆動側ヘッド(蓋部)20に設けられている貫通部(流路)31から反駆動側ヘッド20の軸中心に設けられているガスシール部30へと導くこととした。ここで、インペラ3(図1参照)によって圧縮されることにより、ホットガス(エチレンガス)の温度は高温とされる。そのため、空間部14内が低温環境になった場合であっても、Oリング(シール手段)11cには、反駆動側ヘッド20の軸中心から高温の熱を伝熱させることができる。したがって、空間部14内の低温の熱によるOリング11cの損傷を防止して、ケーシング5の内周面と反駆動側ヘッド20の外周面との間からのエチレンガスが漏れを防止することができる。
[第3実施形態]
本実施形態の圧縮機は、ヘッドの内部にホットガスが導かれる流路部を有する点で、第1実施形態と相違しその他は同様である。したがって、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
反駆動側ヘッド(蓋部)20(図1参照)は、その略中心部にガスシール部が設けられている。ガスシール部の長手方向が反駆動側ヘッド20の軸方向とされており、反駆動側ヘッド20と略同心円状に設けられている。ガスシール部は、反駆動側ヘッド20の長手方向において空間部側に偏芯している。
またガスシール部には、その下方から反駆動側ヘッド20の半径方向外側に向かって延在しており、反駆動側ヘッド20の外周面に開口している連通路が設けられている。連通路は、反駆動側ヘッド20の外周面であって、Oリング溝20bとOリング溝20cとの間に開口している。
ケーシング5は、その内周面の一部が半径方向外側に向かって窪み形状を有している。窪み形状は、ガスシール部と略同心円状になるように、ケーシング5の内周面の周方向に設けられている。また、反駆動側ヘッド20の上方には、窪み形状に連通している流路が設けられている。流路は、窪み形状から半径方向外側に向かって延在しており、反駆動側ヘッド20の外周面に開口している。
以上の通り、本実施形態に係る圧縮機によれば、以下の作用効果を奏する。
空間部14側の反駆動側ヘッド(蓋部)20からOリング(シール手段)11cへの熱伝導を切欠き部13により抑えると共に、反駆動側ヘッド20の軸中心に設けられているガスシール部(空洞部)内のホットガス(圧縮流体)の熱伝導により、Oリング11cに対する低温の熱の影響をより一層低減することができる。したがって、空間部14内の低温の熱によるOリング11cの損傷を一層防止することができる。
また、第1〜第3実施形態は、反駆動側ヘッド20に切欠き部13やガスシール部30(図3参照)を設けるとして説明したが、駆動側ヘッド10の空間部側14に同様に切欠き部13やガスシール部30を設けるとしても良い。
1 圧縮機
3 インペラ(翼)
5 ケーシング
10、20 蓋部(ヘッド、駆動側ヘッド、反駆動側ヘッド)
11c シール手段(Oリング)
13 切欠き部
14 空間部
30 ガスシール部
31 流路(連通路)

Claims (3)

  1. 略筒状のケーシングと、
    該ケーシングの内周であって、該ケーシングの端面を塞ぐように設けられる略円柱状の蓋部と、
    該蓋部と前記ケーシングの内周面とによって囲まれて、翼が収容される空間部と、
    前記蓋部の前記空間部側の外周面の周方向に設けられるシール手段と、
    を備え、
    前記翼は、前記シール手段が損傷する程度の低温である被圧縮体を前記空間部に吸引し、
    前記蓋部は、前記空間部から前記被圧縮体の低温の熱が伝熱され、前記シール手段と前記蓋部の前記空間部側の端面との間に、前記蓋部の外周面から半径方向内側に延在する切欠き部を設けることを特徴とする圧縮機。
  2. 略筒状のケーシングと、
    該ケーシングの内周であって、該ケーシングの端面を塞ぐように設けられる略円柱状の蓋部と、
    該蓋部と前記ケーシングの内周面とによって囲まれて、翼が収容される空間部と、
    前記蓋部の前記空間部側の外周面の周方向に設けられるシール手段と、
    を備え、
    前記翼は、前記シール手段が損傷する程度の低温である被圧縮体を前記空間部に吸引し、
    前記蓋部は、前記空間部から前記被圧縮体の低温の熱が伝熱され、外周面から前記蓋部の軸中心に向かう流路と、前記蓋部の軸中心に設けられて前記流路と連通する空洞部と、を備え、
    前記ケーシングの内周面の一部には、前記空洞部と略同心円状になるように窪み形状が設けられ、
    前記空洞部及び前記窪み形状には、前記翼によって圧縮された圧縮流体を導くことを特徴とする圧縮機。
  3. 前記蓋部は、外周面から前記蓋部の軸中心に向かう流路と、前記蓋部の軸中心に設けられて前記流路と連通する空洞部とを備え、
    該空洞部には、前記翼によって圧縮された圧縮流体を導くことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
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