JP5585050B2 - ゴルフスウィング計測方法、ゴルフクラブの選定方法及びゴルフスウィング計測装置 - Google Patents

ゴルフスウィング計測方法、ゴルフクラブの選定方法及びゴルフスウィング計測装置 Download PDF

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Description

本発明は、ゴルフボールの打ち出し目標方向にゴルフボールを打ち出すときのゴルフスウィングの挙動を、計測装置を用いて計測するゴルフスウィング計測方法および計測装置、この計測方法を用いたゴルフクラブ選定方法に関する。
従来、ゴルフスウィングを計測し解析する方法として、カメラでゴルフスウィングを撮影し、その撮影画像からゴルフスウィングを解析して、ゴルフスウィングの特徴を提供する方法が知られている。
この方法は、ゴルフクラブヘッドの概略の軌道を計測することはできるが、ゴルフボールの弾道の高さおよび球筋を定めるゴルフボールの打撃直前のゴルフクラブヘッドの挙動を把握することができない。
下記特許文献1,2,3には、ゴルフボールの打撃時のゴルフクラブの挙動を計測する装置が記載されている。
特許文献1の〔0023〕に記載されているように、4つのセンサを配置することにより、ゴルフボールに対するゴルフクラブヘッドの入射角度を概略知ることができる。特許文献2についても、4つのセンサを配置することにより、ゴルフボールに対するゴルフクラブヘッドの入射角度を概略知ることができる。
特許文献3では、ゴルフクラブヘッドの移動軌跡を数値化することができ、ゴルフボールの打撃直前のゴルフクラブヘッドの挙動の概略を知ることはできる。
特開2001−314540号公報 特許第3073828号公報 特開平9−215807号公報
しかし、特許文献1〜3に記載されるゴルフクラブヘッドの計測では、ゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する入射角度を概略知ることができても、ゴルフボールのフックやスライスといった球筋に影響を与えるような、ゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する正確な入射角度を知ることができない。
特許文献3では、変動ロフト角および変動フェイス角を計測することができるが、これらの角度から、ゴルフクラブヘッドの移動方向を知ることはできない。
そこで、本発明は、ゴルフスウィングの挙動を、計測装置を用いて計測するゴルフスウィング計測方法及び計測装置において、ゴルフボールのフックやスライスといった球筋に影響を与えるような、ゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する正確な移動方向を知ることを目的とする。さらに、計測したゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を提供するゴルフクラブの選定方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ゴルフボールを、所定の目標方向に向けて打ち出すときのゴルフスウィングの挙動を、計測装置を用いて計測するゴルフスウィング計測方法である。
ゴルフスウィング計測方法に用いる前記計測装置は、前記計測装置に設定されている基準方向に対するゴルフクラブヘッドの位置に関する向きを表す角度と、前記計測装置とゴルフクラブヘッドとの間の距離とを取得し、取得した前記角度と前記距離とを用いてゴルフクラブヘッドの位置を求める装置である。
前記ゴルフスウィング計測方法は、
前記計測装置が、打撃するゴルフボールの打ち出し目標方向、および、前記打ち出し目標方向における、前記ゴルフボールが位置する面の傾斜方向の少なくとも一方の方向と前記基準方向とを一致させることにより、前記打ち出し目標方向及び前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を前記基準方向を基準にして確定する第1ステップと、
前記第1ステップの後、前記計測装置が、ゴルフボールを打撃する直前のゴルフクラブヘッドの前記ゴルフボールへの進入角度であって、前記打ち出し目標方向を基準とした方位方向に関する第1の進入角度と、前記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する第2の進入角度とを、計測する第2ステップと、
前記計測装置が、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力する第3ステップと、を有する。
ここで、前記傾斜方向とは、上方に傾斜した方向、下方に傾斜した方向、あるいは水平方向を含む。
また、前記打ち出し目標方向、および、前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を、前記基準方向を基準にして確定するとは、打ち出し目標方向、および、前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を前記基準方向に対する相対方向として定めることをいう。
その際、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値は、ゴルフボールの位置と、前記ゴルフボールの位置から前記打ち出し目標方位の方向に対して反対側の方向に100mm離れた地点との間の領域に設けられる計測領域をゴルフクラブヘッドが移動するときのデータであることが好ましい。
また、前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力するとき、前記計測装置が、前記第1の進入角度と前記第2の進入角度を座標軸に定めた2次元マップ上に、第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動を位置づけた画面を表示することが好ましい。
前記計測装置は、例えば、電磁波、レーザ光、および磁気のいずれかを用いてゴルフクラブヘッドの移動方向を計測する。
本発明の他の態様は、計測したゴルフスウィングの挙動を用いて、前記ゴルフスウィングに適したゴルフクラブを前記計測装置が選定する方法である。
この方法は、
前記計測装置が、前記ゴルフスウィング計測方法を行うステップと、
前記計測装置が、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値を用いて、前記ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類するステップと、
前記計測装置が、前記分類されたタイプに応じてゴルフクラブの情報を提供するステップと、を有する。
さらに、本発明の他の態様は、ゴルフボールを所定の目標方向に向けて打ち出すときのゴルフスウィングの挙動を計測するゴルフスウィング計測装置である。
この計測装置は、
打撃するゴルフボールの打ち出し目標方向、および、前記打ち出し目標方向における、前記ゴルフボールが位置する面の傾斜方向の少なくとも一方の方向と前記ゴルフスウィング計測装置に設定されている基準方向とを一致させることにより、前記打ち出し目標方向及び前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を前記基準方向を基準にして確定する設定部と、
前記基準方向に対するゴルフクラブヘッドの位置に関する向きを表す角度と、前記計測装置とゴルフクラブヘッドとの間の距離とを取得し、取得した前記角度と前記距離を用いて、ゴルフボールを打撃する直前のゴルフクラブヘッドの前記ゴルフボールへの進入角度であって、前記打ち出し目標方向を基準とした方位方向に関する第1の進入角度と、前記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する第2の進入角度とを、算出する計測部と、
前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力する出力部と、を有する。
前記計測部が計測する前記第1の進入角度と前記第2の進入角度は、ゴルフボールの位置と、前記ゴルフボールの位置から前記打ち出し目標方位の方向に対して反対側の方向に100mm離れた地点との間の領域に設けられる計測領域をゴルフクラブヘッドが移動するときのデータであることが好ましい。
さらに、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値を用いて、前記ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類する分類部を有し、前記ゴルフスウィングの挙動の情報として、前記分類部の分類結果を前記出力部は出力することが好ましい。
さらに、前記分類部で分類されたタイプに応じて前記ゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を定める選定部を有し、前記出力部は、前記ゴルフクラブの情報を出力することが好ましい。
上述のゴルフスウィング計測方法及び計測装置は、球筋に影響を与えるような、ゴルフクラブヘッドのゴルフボール打撃直前の正確な移動方向を知ることができ、この移動方向に基づいたゴルフスウィングの挙動の情報を出力することができる。
また、ゴルフクラブの選定方法およびゴルフスウィング計測装置は、ゴルフクラブヘッドのゴルフボール打撃直前の打ち出し目標方向を基準とした正確な移動方向を知ることができるので、この計測結果を用いて、ゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を提供することができる。
本実施形態のゴルフスウィング計測方法を実施するゴルフスウィング計測装置の一実施形態を示す図である。 図1に示すゴルフスウィング計測装置の計測ユニットの計測面を示す図である。 本実施形態におけるゴルフクラブヘッドの位置を計測する方法の一例を説明する図である。 図1に示すゴルフスウィング計測装置の処理装置の構成を示す図である。 (a)は、本実施形態で用いる第2の進入角度を詳細に説明する図であり、(b)は、第1の進入角度を詳細に説明する図である。 本実施形態のゴルフスウィング計測方法で用いられるチャートの一例を示す図である。 本実施形態のゴルフスウィング計測方法で得られる多数のゴルファのゴルフスウィングの情報をプロットした散布図である。 ゴルフクラブヘッドの重心距離および重心角を説明する図である。 (a)および(b)は、ゴルフクラブのグリップを説明する図である。 (a)および(b)は、ゴルフクラブヘッドの重心距離および重心角の求め方を説明する図である。
以下、本発明のゴルフスウィング計測方法、ゴルフクラブの選定方法及びゴルフスウィング計測装置について詳細に説明する。
図1は、ゴルフスウィング計測方法を実施するゴルフスウィング計測装置の一実施形態を示す図である。ゴルフスウィング計測装置10は、ゴルフクラブヘッドの挙動を計測する計測ユニット12と、計測ユニット12で得られた情報を用いてゴルフスウィングを解析し、さらに最適なゴルフクラブの情報を提供する処理装置14と、を有する。
図1に示す例ではゴルファGは、ゴルフクラブCを把持してアドレス状態にある。ゴルファGのゴルフボールBの打ち出し目標方向と反対側に、ゴルフスウィング計測装置10の計測ユニット12が配置されている。
計測ユニット12は、電磁波(マイクロ波)をゴルフクラブヘッドHに向けて照射し、ゴルフクラブヘッドHで反射した反射波を受信することにより、処理装置14がゴルフクラブヘッドHの移動方向を求める。
図2は、計測ユニット12の計測面を示す図である。計測ユニット12は、電磁波の送信およびゴルフクラブヘッドHにて反射した反射波の受信を行う送受信面16と、ゴルフボールBの打ち出し目標方向、およびゴルフボールの位置する面の、打ち出し目標方向における傾斜方向(上方傾斜方向、下方傾斜方向、あるいは水平方向を含む)を、計測ユニット12に設定されている基準方向を基準にして確定するために用いる画像を取得するカメラ18と、を有する。
計測ユニット12には、基準方向D1が設定されており、計測ユニット12で得られた信号を用いて、処理装置14は、基準方向D1を基準としたゴルフクラブヘッドHの位置を特定する。処理装置14は、この特定された位置を用いて、ゴルフクラブヘッドHのゴルフボールBに対する第1の進入角度および第2の進入角度を求める。
計測ユニット12は、例えば、所定周期のパルス信号の電磁波をゴルフクラブヘッドHに向けて照射し、ゴルフクラブヘッドHで反射した電磁波を、送受信面16に設けられた2つの受信器で受信する。後述する処理装置14の計測部32は、2つの受信器による反射波の遅延時間に当たる位相遅れを用いて、ゴルフクラブヘッドHの位置を特定する。このような測定を一定時間間隔で順次行うことにより、処理装置14はゴルフクラブヘッドHの位置の時間変化を得ることができる。
計測ユニット12は、図2に示す送受信面16に、電磁波を送信する送信器16aと、反射波を受信する受信器16b,16c,16dと、を有する。
送信器16aは、電磁波をゴルフクラブヘッドHに向けて送信する。受信器16b,16c,16dは、ゴルフクラブヘッドHで反射した電磁波の反射波を受信する。後述する計測部32は、例えば、受信器16b,16cで受信された受信信号を用いて、ゴルフクラブヘッドHが位置する方位方向を示す、基準方向D1を基準とした方位角度αを求める。また、計測部32は、例えば、受信器16c,16dで受信された受信信号を用いて、ゴルフクラブヘッドHが位置する仰角方向を示す、基準方向D1を基準とした仰角βを求める。
図3は、モノパルス法によりゴルフクラブヘッドHの位置を計測する方法のうち、ゴルフクラブヘッドの方位角度αを求める方法を説明する図である。
まず、送信器16aから周波数FTXの電磁波をゴルフクラブヘッドHに向けて照射する。
ゴルフクラブヘッドHで反射した電磁波を2つの受信器16b、16cで受信する。このとき受信器16bで周波数FRX1の反射波が受信され、受信器16cで周波数FRX2の反射波が受信されるとする。このとき、送信に用いた周波数FTXの高周波信号が参照信号として受信器16b、16に供給される。受信器16b、16cは、供給された高周波信号を、周波数FRX1、周波数FRX2の受信信号のそれぞれとミキシングし、この後、ローパスフィルター処理を施すことにより、周波数FRX1、周波数FRX2の受信信号を周波数下方変換する。これにより、周波数FRX1と周波数FTXとの差分周波数である周波数fd1の信号及び周波数FRX2と周波数FTXとの差分周波数である周波数fd2の信号が得られる。これらの信号は、処理装置14へ送られる。
処理装置14の計測部30は、2つの信号の、参照信号に対する位相遅れを用いて、周波数fd1及び周波数fd2の2つの信号の位相遅れの差分を求める。処理装置14は、この位相遅れの差分を用いて、図3に示すような基準方向D1を基準とした方位角度αを下記式に従って算出する。なお、受信器16bと受信器16cとの間の距離をDとし、cは光速とする。
sinα =(求めた位相遅れの差分)/(2πFTX・D/c)
計測部30は、仰角βも同様にして求める。
さらに、計測ユニット14からゴルフクラブヘッドHまでの距離の情報は、処理装置14で求めた位相遅れを用いて算出される。このような方法は、レーダによる物体の位置特定の計測方法として周知である。
また、計測ユニット12および処理装置14は、ゴルフクラブヘッドHで反射する反射波の周波数と、照射した電磁波の周波数との間の周波数の変化の情報を用いてゴルフクラブヘッドHの移動速度を計測する。
このような計測ユニット12および処理装置14は、例えばTrackMan(商標:TrackMan A/S社製)が挙げられる。
図4は、処理装置14の構成を示す図である。
処理装置14は、CPU20と、メモリ22と、入出力ポート24と、入出力ポート24に接続されたマウスやキーボード等の入力装置26およびディスプレイ(出力部)28と、を主に有する。メモリ22に記憶されたソフトウェアを立ち上げることにより、処理装置14内に、設定部30と、計測部32と、ゴルフスウィング分類部36と、ゴルフクラブ選定部38と、が形成される。
設定部30は、打ち出そうとするゴルフボールBの所定の打ち出し目標方向D2、およびゴルフボールの位置する面の、打ち出し目標方向D2における傾斜方向を、計測ユニット12の基準方向D1を基準にして確定する。すなわち、設定部30は、所定の打ち出し目標方向D2および傾斜方向を、基準方向D1に対する相対方位として確定する。例えば、打ち出し目標方向D2、および、上記傾斜方向が、基準方向に一致しているか、あるいは一致していないかを確認判定し、不一致の場合、相対方向の角度(方向のずれ角度)を定める。このずれ角度は、後述する第1の進入角度および第2の進入角度の算出のとき、補正のために用いられる。
なお、本発明では、上記打ち出し目標方向D2、および上記傾斜方向のうち少なくともいずれか一方を、基準方向D1を基準にして確定すればよい。
一般に、3次元空間における方向は、方位方向と仰角方向の2方向の成分を持つ。上記打ち出し目標方向D2は方位方向であり、上記傾斜方向は、仰角方向である。方位方向は、水平面で方位を指す方向の成分であり、仰角方向は、鉛直方向の成分である。以下、傾斜方向は水平方向である場合を例にして、打ち出し目標方向D2および上記傾斜方向を、基準方向D1を基準として確定する場合を説明する。
計測ユニット12に内蔵されるカメラ18は、現在の計測ユニット12の配置位置からゴルフボールBとゴルフボールBを打ち出す背景を撮影して設定部30に画像を送る。設定部30は、ディスプレイ28にカメラ18が撮影した画像を表示させる。オペレータは、ディスプレイ28を見て、ゴルフボールBの打ち出し目標方向D2をマウス等の入力装置26を用いて、画像内の所望の位置をクリックして入力する。上記傾斜方向は、水平方向に固定されて設定されている。
打ち出し目標方向D2は、ゴルフボールBの初期弾道の方向であり、ゴルフボールBの目標着弾位置の方位とは区別される。ゴルフボールBの弾道を曲げる場合、目標着弾位置の方向と打ち出し目標方向とは異なる。
打ち出し目標方向D2の入力により、ゴルフボールBの打ち出し目標方向D2が定まるが、さらに、この打ち出し目標方向D2および傾斜方向(水平方向)は、計測ユニット12に設定されている基準方向D1を基準にした相対方位として確定される。
例えば、打ち出し目標方向D2及び上記傾斜方向(水平方向)により定まる3次元空間内の方向が基準方向D1に一致しているか否かを設定部30は判定確認し、判定の結果不一致の場合、打ち出し目標方向D2および上記傾斜方向が基準方向D1に対してずれている角度(ずれ角度)をそれぞれ定める。計測部32は、このずれ角度を用いて後述する第1の進入角度及び第2の進入角度に対する補正を行う。
勿論、打ち出し目標方向D2および上記傾斜方向(水平方向)で定まる3次元空間内の方向が基準方向D1に一致する場合、打ち出し目標方向D2は基準方向D1の方位方向に、上記傾斜方向(水平方向)は基準方向D1の仰角方向に定まることになる。この場合、上記ずれ角度はないため、後述する第1の進入角度と第2の進入角度は補正されずに計測部32からそのまま出力される。したがって、逆に言うと、基準方向D1が、打ち出し目標方向D2と上記傾斜方向(水平方向)により定まる3次元空間内の方向に一致するように、計測ユニット14の向きを変えるように計測ユニット14が配置されることが好ましい。この場合、ディスプレイ28に計測ユニット14の向きを方位方向および仰角方向に何度変更すればよいか、ディスプレイ28に数値を表示することが好ましい。
このように、ゴルフスウィング計測装置10では、打ち出し目標方向D2および上記傾斜方向は、計測ユニット12の基準方向D1を基準にして確定される。
ゴルフボールBの打ち出し目標方向D2と上記傾斜方向を、基準方向D1を基準にして確定するのは以下の理由による。すなわち、ゴルフボールBを打撃する直前のゴルフクラブヘッドHの第1の進入角度および第2の進入角度は基準方向D1を基準にして算出されるが、ゴルフスウィングにとって、打ち出し目標方向D2に対する第1の進入角度の値および上記傾斜方向に対する第2の進入角度の値が、ゴルフスウィングを分類する上で重要であるからである。例えば、打ち出し目標方向D2が基準方向D1を基準にして設定されない場合、第1の進入角度の正しい値が得られにくく、ゴルフスウィングの解析結果およびゴルフクラブの選定も誤った結果になるからである。
計測部32は、入出力ポート24を通して計測ユニット12から送られた信号に基づいて、ゴルフクラブヘッドHの現在位置の、計測ユニット12からの距離と基準方向D1に対する方位角度αと仰角βとを求める。さらに、計測部32は、ゴルフクラブヘッドHの現在位置の、計測ユニット12からの距離を、反射波の信号の参照信号に対する位相遅れ(遅延時間)に基づいて求める。方位角度αと仰角βについては、上述したモノパルス法により求める。
計測部32は、求めた距離と方位角度αと仰角βを用いて、ゴルフクラブヘッドHの位置を求め、求めた位置を用いてゴルフボールBを打ち出す直前のゴルフクラブヘッドのゴルフボールに対する第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とを算出する。ここで、最終的な値として算出される第1の進入角度の値は、打ち出し目標方向D2を基準とした方位方向に関する、ゴルフクラブヘッドHの進入角度をいう。最終的な値として算出される第2の進入角度の値は、上記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する、ゴルフクラブヘッドHの進入角度をいう。計測部32は、最初、基準方向D1を基準にした第1の進入角度および第2の進入角度を算出するが、算出された第1の進入角度および第2の進入角度は、設定部30で定めた、基準方向D1に対する打ち出し目標方向D2および傾斜方向のずれ角度を用いて、補正される。これにより、計測部32は、ゴルフボールBの打ち出し目標方向D2を基準とした第1の進入角度の値および上記傾斜方向を基準とした第2の進入角度の値を得る。
計測された第1の進入角度の値と第2の進入角度の値は、ゴルフボールBの位置と、ゴルフボールの位置から打ち出し目標方向D2に対して反対側の方向に100mm離れた地点との間の領域に設けられた計測領域をゴルフクラブヘッドHが通過するときのデータであることが好ましい。この計測領域は、ゴルフボールBの位置と、ゴルフボールの位置から打ち出し目標方向D2に対して反対側の方向に50mm離れた地点との間の領域に設けられことがより好ましい。ゴルフボールBを打撃した直後のゴルフクラブヘッドHの挙動のデータは不連続に変化することから、ゴルフクラブヘッドHのゴルフボールBへの打撃直後のデータを計測部32は特定することができる。したがって、計測部32は、特定される打撃直前の2つのデータを用いてゴルフクラブヘッドHの移動方向を求めることにより、上記第1の進入角度の値と上記第2の進入角度の値とを求める。
本実施形態の計測部32は、打撃直前の2つのデータを用いてゴルフクラブヘッドHの移動方向を求めるが、3つ以上のデータから定まる平均的な移動方向を求めてもよい。
なお、計測ユニット14が計測して出力する信号の時間間隔は極めて短いため、上記第1の進入角度の値と上記第2の進入角度の値として用いる2つのデータは、上記計測領域の範囲内のデータである。例えばゴルフクラブヘッドHの移動速度が高く、例えば50[m/秒]であるとしても、0.5m秒の時間間隔で計測することにより、打撃直前の2つのデータは上記計測領域内のデータとなり得る。
図5(a)は、第2の進入角度の一例を詳細に説明する図である。図5(b)は、第1の進入角度の一例を詳細に説明する図である。なお、図5(a)の例では、上記傾斜方向は水平方向としている。
図5(a)に示すように、ゴルフボールBを打ち出し目標方向D2に沿って横方向から見た場合、打球時に、ゴルフクラブヘッドHがゴルフボールBに向かっていくときのゴルフクラブヘッドHのフェース面中央部の移動軌跡を、このゴルフクラブヘッドHの移動軌跡FVとする。この移動軌跡FVの、水平方向を基準とした図中左上傾斜の傾斜角度が、算出された第2の進入角度に対応する。
第2の進入角度は、詳細には、設置されたゴルフボールBの中心bcから、打ち出し目標方向D2に対して打ち出し目標方向D2と反対側の方向に設けられた計測領域内における水平面Aに平行な水平面A1、と移動軌跡FVとのなす角度γVのことをいう。本実施形態では、上述したように、上記傾斜方向が水平方向である場合の例である。勿論、上記傾斜方向が、打ち出し目標方向D2に沿って上方傾斜している場合、図5(a)中において水平面A1の代わりに左上傾斜する面が用いられる。計測領域は、上述したように、ゴルフボールの位置から打ち出し目標方向D2に対して反対側の方向に100mm離れた位置との間の領域に設けられることが好ましい。計測領域は、より好ましくは、ゴルフボールの位置から打ち出し目標方向D2に対して反対側の方向に50mm離れた位置との間の領域に設けられる。この領域におけるゴルフクラブヘッドHの第2の進入角度は、ゴルフボールBを打撃する瞬間の第2の進入角度と一致する。
なお、本実施形態においては、第2の進入角度については、水平面Aと平行な水平面A1よりも上側に傾斜する角度を正(プラス)の角度とし、面A1よりも下側に傾斜する角度を負(マイナス)の角度とする。
図5(b)は、水平面A上のティーにより設置されたゴルフボールBを上から見た図である。図5(b)においては、右利きのゴルファ(図示せず)は、図中の下側に位置する。
図5(b)に示すように、ゴルフボールBを上からみた場合、打球時に、ゴルフクラブヘッドHがゴルフボールBに向かっていくときのゴルフクラブヘッドHのフェース面中央部の移動軌跡を、このゴルフクラブヘッドHの移動軌跡FHとする。この移動軌跡FHの、打ち出し目標方向D2を基準とした図中左上傾斜の傾斜角度は、算出された第1の進入角度に対応する。
本実施形態の第1の進入角度(左右)は、詳細には、ゴルフボールBの位置と、このゴルフボールBの位置から打ち出し目標方向と反対側の方向に100mm、より好ましくは50mm離れた地点との間の領域に設けられた計測領域内における移動軌跡FHと打ち出しm目標方向D2とのなす角度γHのことをいう。この領域におけるゴルフクラブヘッドHの第1の進入角度は、ゴルフボールBを打撃する瞬間の第1の進入角度と一致する。
なお、本実施形態においては、第1の進入角度については、打ち出し目標方向D2を示す図中の二点鎖線よりもゴルファの反対側(図中上側)に傾斜する角度を正(プラス)の角度とし、二点鎖線よりもゴルファ側に傾斜する角度を負(マイナス)の角度とする。
例えば、第1の進入角度が負である場合、ゴルフボールBの打撃直前のゴルフクラブヘッドHのフェース面中央部の軌跡は、アウトサイドインの傾向を示す。このため、打ち出されたゴルフボールBは、スライス傾向の球筋となる。一方、第1の進入角度が正である場合、ゴルフボールの打撃直前のフェース面中央部の軌跡は、インサイドアウトの傾向を示す。このため、打ち出されたゴルフボールは、ドロー〜フック傾向の球筋となる。
また、第2の進入角度が負である場合、ゴルフボールBの打撃直前のフェース面中央部の軌跡は、ダウンブローの傾向を示す。このため、打ち出されたゴルフボールBは、低弾道傾向の球筋となる。一方、第2の進入角度が正である場合、ゴルフボールBの打撃直前のフェース面中央部の軌跡は、アッパーブローの傾向を示す。このため、打ち出されたゴルフボールBは、高弾道傾向の球筋となる。
このように、ゴルファGのゴルフボールBの打撃直前のゴルフクラブヘッドHの第1の進入角度と第2の進入角度は様々に異なっている。
ゴルフスウィング分類部36は、計測部32で求めた第1の進入角度の値と第2の進入角度の値を用いて、ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類する。例えば、後述するように、計測部32で求めた第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とを用いて、ゴルフスウィングの挙動の情報を2次元チャート上にプロットし、ディスプレイ28に表示するとともに、「あなたのゴルフスウィングはBタイプです。」といった情報がディスプレイ28に表示される。
図6に示すチャートは、縦軸に進入角(上下)(第2の進入角度)を用い、横軸に進入角(左右)(第1の進入角度)を用いて、4タイプに分類している。図6中、プロットされている点Pは、Bタイプに分類される。図6に示すチャートでは、4つに分類される各タイプの領域を、さらに、3つのレベルに区切って細分化することもできる。このように、ゴルフスウィングの挙動の情報を出力するとき、第1の進入角度と第2の進入角度を座標軸に定めた2次元マップ上に、第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とを用いて、ゴルフスウィングの挙動を位置づけた画面がディスプレイ28に表示される。
なお、本発明では、チャートは、4つのタイプに分類するものに限定されず、5つに分類することも、6つに分類することも可能であり、本発明においては、分類数や分類の仕方については特に限定されない。例えば、分類の仕方として、縦軸の第2の進入角度および横軸の第1の進入角度の値が0度の位置を基準として必ず分類する必要はない。例えば、縦軸の第2の進入角度が+3度の位置を基準として分割してもよい。
ゴルフクラブヘッドHがゴルフボールBを打撃する際、ゴルフクラブヘッドHが、水平面Aに対して下から上方向に移動するゴルフスウィングをアッパーブロー、その反対方向がダウンブローといい、ゴルフクラブヘッドHが、ゴルフボールBの打ち出し目標方位に対して、ゴルフクラブヘッドHがゴルファから見て内側から外側に移動するゴルフスウィングがインサイドアウト、外側から内側に移動するのがアウトサイドインという。すなわち、上下方向の基準は水平方向であり、左右方向の基準はゴルフボールBの打ち出し目標方向D2である。したがって、図6中、Aタイプ、Bタイプは、第1の進入角度(上下)が正であり、ゴルフボールの打撃直前、ゴルフクラブヘッドが下側から上側に移動する(アッパープローする)ことを表している。Cタイプ、Dタイプは、第2の進入角度(上下)が負であり、ゴルフボールBの打撃直前、ゴルフクラブヘッドHが上側から下側に移動する(ダウンブローする)ことを表している。
一方、Aタイプ、Dタイプは、第1の進入角度(左右)が正であり、ゴルフボールBの打撃直前、ゴルファの側から外側に向けてゴルフクラブヘッドHが移動すること(インサイドアウト)を表している。Bタイプ、Cタイプは、第1の進入角度(左右)が負であり、ゴルフボールBの打撃直前、ゴルファの外側から内側に向けてゴルフクラブヘッドHが移動すること(アウトサイドイン)を表している。
図6では、第1の進入角度及び第2の進入角度の値を角度表示しているが、角度表示に限定されない。ラジアン単位の表示でもよい。少なくともゴルフクラブヘッドHの第1の進入角度と第2の進入角度の情報を表すことができればよい。
したがって、Aタイプでは、ゴルフボールは高めの弾道でドロー〜フックボールを打つ傾向にある。Bタイプでは、ゴルフボールは高めの弾道でフェード〜スライスボールを打つ傾向にある。Cタイプでは、ゴルフボールは低めの弾道でフェード〜スライスボールを打つ傾向にある。Dタイプでは、ゴルフボールは低めの弾道でドロー〜フックボールを打つ傾向にある。
以上のように、ゴルフスウィング分類部36は、図6に示すような分類結果をディスプレイ28に表示する。
図7は、プロゴルファおよびアマチュアゴルファを含む合計250人について、チャートにプロットした結果を示すグラフである。Dタイプにプロットされる数は比較的少なく、Aタイプ〜Cタイプにばらついていることがわかる。
ゴルフクラブ選定部38は、ゴルフスウィング分類部36で分類されたタイプに応じてゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を定め、このゴルフクラブの情報をディスプレイ28に出力する。
すなわち、ゴルフクラブ選定部38は、分類されたAタイプ〜Dタイプごとに、タイプ別に適したゴルフクラブのゴルフクラブデータを用意している。ゴルフクラブ選定部38は、用意されたゴルフクラブのゴルフクラブデータの中から、分類されたAタイプ〜Dタイプごとに、最適なゴルフクラブのゴルフクラブデータを選択する。さらに、ゴルフクラブ選定部38は、選択されたゴルフクラブデータに基づき、ゴルフクラブの型式等の情報をディスプレイ28に表示する。このようにして、処理装置14によりゴルフクラブが選定される。
ゴルフクラブ選定部38では、例えば、以下のようにして、分類されたAタイプ〜Dタイプごとに、ゴルフクラブのゴルフクラブデータの中から、ゴルフクラブが選定される。
例えば、Aタイプには、ダイナミックロフト角が大きくならず、かつ、フェース面がゴルファGから見て閉じないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Bタイプには、ゴルフボールBの打撃直前のフェースの向きが、ゴルフクラブヘッドHの重心点に作用する遠心力によって上を向かない、すなわちダイナミックロフト角が大きくならず、かつ、フェース面がゴルファGから見て開かないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Cタイプには、ゴルフボールBの打撃直前のフェースの向きが、ゴルフクラブヘッドHの重心点に作用する遠心力によって上を向く、すなわちダイナミックロフト角が大きくなり、かつ、フェース面がゴルファGから見て開かないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Dタイプには、ダイナミックロフト角が大きくなり、かつ、フェース面がゴルファGから見て閉じないように設定されたゴルフクラブが選定される。
これらのゴルフクラブとして、好適には、ゴルフクラブヘッドの重心距離と重心角を調整することにより得られるものが用いられる。すなわち、Aタイプ〜Dタイプに最適なゴルフクラブヘッドHは、重心距離および重心角の少なくともいずれか一方が異なっている。例えばAタイプに最適なゴルフクラブヘッドHは、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドと、重心角が異なり、Aタイプに最適なゴルフクラブヘッドHの重心角は、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドの重心角に比べて大きい。
また、Aタイプに最適なゴルフクラブヘッドHは、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドHと、重心距離が異なり、Aタイプに最適なゴルフクラブヘッドHの重心距離は、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドHの重心距離に比べて長い。
この他に、例えば、Aタイプに最適なゴルフクラブヘッドHは、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドとの間で、ゴルフクラブヘッドHのフェース面上における重心距離が異なってもよい。Aタイプに最適なゴルフクラブヘッドHの、フェース面上における重心距離は、Bタイプに最適なゴルフクラブヘッドの、フェース面上における重心距離に比べて長い。フェース面上における重心距離とは、後述する図8に示すような距離Lをフェース面に射影したときの距離である。
なお、ゴルフクラブヘッドHの重心距離とは、図8に示すような距離Lをいう。距離Lは、ゴルフクラブヘッドHの重心点Gvから、ゴルフクラブシャフトの中心軸または中心軸の延長線に至る最短直線を定めたとき、この最短直線の距離Lをいう。重心角とは、ゴルフクラブヘッドHを、設定されるライ角通りに水平面A上に載置し、前記最短直線とゴルフクラブシャフトの中心軸または中心軸の延長線を、鉛直方向から水平面Aに向かって投影したとき、前記最短直線とゴルフクラブシャフトの中心軸または中心軸の延長線との間で成す角をいう。すなわち、重心角は、前記最短直線の向きを表す角度である。
なお、本実施形態では、重心距離と重心角を調整してAタイプ〜Dタイプに最適なウッド系ゴルフクラブヘッドを用意し選定するが、重心距離の替わりに、重心点の水平面Aからの高さを調整したものを用いることもできる。特に、アイアン系のゴルフクラブには、重心点の高さを調整したものを用いることが好ましい。なお、重心点の高さは、特開2005−211570号公報に記載されているFGHで定められる寸法をいう。
さらに、特開2006−247045号公報に記載されるように、ゴルフクラブにおけるグリップ角度を定めたとき、グリップ角度を、重心角の替わりに用いることもできる。Aタイプ〜Dタイプに応じてグリップ角度を正、負に変えることにより、Aタイプ〜Dタイプに適したものとすることができる。例えば、Bタイプ、Cタイプではグリップ角度を正とし、Aタイプ、Dタイプでは、グリップ角度を負とする。
ゴルファGは、ゴルフクラブを把持するとき、バックライン、あるいはグリップの表面に表されている視認可能な線や指標等を基準にして把持するので、Aタイプ〜Dタイプに応じて、バックライン、あるいは線や指標等の位置を変えることにより、アドレス状態におけるゴルフクラブヘッドHのフェース面の向く向き、さらにはゴルフボール打撃直前のフェース面の移動する向きは変化する。上記指標として、例えば、図9(a)および(b)に示すように、ゴルファGがゴルフクラブを把持するときにグリップ40の表面に当て付けるべき左右の親指の位置にマークM(図9(a),(b)中の斜線領域)を設ける。マークMの位置はAタイプ〜Dタイプに応じて異なるようにマークMをグリップ40の表面に表示する。ゴルファGは、ゴルフクラブを把持するとき、マークMに親指を当て付けることにより、自然とAタイプ〜Dタイプに応じたグリップ角度を実現する。
このように、Aタイプ〜Dタイプに応じて最適なゴルフクラブを提供することができる。
なお、上述の重心距離Lは、例えば以下のようにして求めることができる。図10(a)に示すように、支点71を中心に矢印Uの方向に揺動可能なシーソー型の天秤計70によって測定される。天秤計70には、ゴルフクラブヘッドHのホーゼル孔に対して隙間の無い嵌め合いを持つシャフトピン72を有し、ゴルフクラブヘッドHを装着しない状態では、アーム73が水平になるように釣り合っている。図10(b)は、ゴルフクラブヘッドHの重心Gのゴルフクラブシャフト軸からの重心距離Lの測定を示す。図10(b)に示すように、シャフトピン72に質量WのゴルフクラブヘッドHを装着し固定する。そして、アーム73が水平に釣り合うように所定の位置(L')に精密秤を置き、天秤計70が吊り合うときの荷重を測る。そして、この荷重が最大になるように、シャフトピン72に装着されるゴルフクラブヘッドHの向きを調整し、最大になるときの荷重W'を求める、この荷重W'に基づいて、釣り合いの式からL=(W’×L’)/Wを算出する。この算出値が重心距離である。
また、これらのゴルフクラブには、Aタイプ〜Dタイプのいずれかに最適である旨の情報、すなわち、分類されるタイプの情報をゴルフクラブに貼着されるシールやタグ等の表示媒体に提示されていることが好ましい。ゴルファGは、この表示媒体を目安に、多数のゴルフクラブの中から、自分のゴルフスウィングに適したゴルフクラブを選択することもできる。本実施形態では、用意されるゴルフクラブは、Aタイプ〜Dタイプに対応して4種類のゴルフクラブを用意しているが、本発明では、少なくとも2種類のゴルフクラブを用意するとよい。例えば、CタイプとDタイプに同一種類のゴルフクラブを対応させる等して2種類、3種類とすることもできる。しかし、タイプの数と同じ数の種類のゴルフクラブを用意する、例えば、Aタイプ〜Dタイプの場合、4種類のゴルフクラブを用意することが好ましい。
ゴルフスウィング計測装置10は、上述のように、電磁波を用いてゴルフクラブヘッドHの第1の進入角度と第2の進入角度を算出するが、電磁波を用いる他に、レーザ光、あるいは磁気を用いてゴルフクラブヘッドの移動方向を計測することもできる。レーザ光を用いる例として、特表2003−503121号公報に記載される装置を用いることができる。磁気を用いる例として、特開2000−66315号公報、特開平5−232130号公報あるいは特許第3624761号公報に記載される装置を用いることができる。
本実施形態のゴルフスウィング計測装置10では、まず、設定部30が、打撃するゴルフボールの所定の打ち出し目標方向D2、およびこの打ち出し目標方向における、ゴルフボールの位置する面の傾斜方向を、計測ユニット12に設定されている基準方向D1を基準にして確定する。その後、計測部32は、ゴルフボールBを打撃する直前のゴルフクラブヘッドHの、打ち出し目標方向D2を基準とした方位方向に関する第1の進入角度の値と、前記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する第2の進入角度の値とを、計測ユニット12からの信号に基づいて計測する。
ディスプレイ28は、計測した第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とに基づいたゴルフスウィングの挙動の情報を画面表示する。
また、計測部32は、ゴルフボールBの配置位置と、ゴルフボールBの配置位置から打ち出し目標方位に対して反対側の方向に100mm、より好ましくは50mm離れた位置との間の領域に設けられる計測領域をゴルフクラブヘッドHが移動するときの、第1の進入角度の値と第2の進入角度の値を、計測することが好ましい。
ゴルフスウィングの挙動の情報をディスプレイ28に出力するとき、処理装置14は、第1の進入角度と第2の進入角度を座標軸に定めた2次元マップ上に、第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とを用いてゴルフスウィングの挙動を位置づけた画面を表示する。これにより、ゴルフスウィング分類部36は、第1の進入角度の値と第2の進入角度の値を用いて、ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類する。さらに、ゴルフクラブ選定部38は、分類されたタイプに応じて設定されたゴルフクラブの情報を提供する。
以上のように、ゴルフクラブ計測装置10はゴルフスウィングの計測とゴルフクラブの選定を行う。
ゴルフスウィング計測装置10は、ゴルフボールの打撃直前のゴルフクラブヘッドの第1の進入角度の値と第2の進入角度の値とを、計測する。これにより、ゴルフスウィング計測方法及び計測装置は、球筋に影響を与えるような、ゴルフクラブヘッドのゴルフボール打撃直前の正確な移動方向を知ることができる。特に、ゴルフスウィング計測装置10は、ゴルフボールの打ち出し目標方方向D2と、打ち出し目標方向D2における、ゴルフボールの位置する面の傾斜方向を、基準方向D1を基準にして確定するので、第1の進入角度の値および第2の進入角度の値を正しく算出することができる。
また、ゴルフスウィング計測装置10は、ゴルフクラブヘッドHのゴルフボールBを打ち出す直前の正確な移動方向を知ることができるので、この計測結果を用いて、ゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を提供することができる。
なお、本発明においては、打ち出し目標方向D2、および、傾斜方向の少なくとも一方の方向を、計測ユニット12に設定されている基準方向D1を基準にして確定すればよい。例えば、ゴルフスウィング計測装置10が、ゴルフ練習場等に設置され、傾斜方向が水平に固定され、計測ユニット12の基準方向D1も水平になるように設置固定されている場合、ゴルフスウィングの計測の際、傾斜方向は、基準方向D1を基準にして確定されない。また、計測ユニット12の基準方向D1が所定の方向になるように設置固定されている場合、ゴルファGが打ち出し目標方向D2を前記所定の方向に定めてゴルフスウィングをするとよい。この場合、ゴルフスウィングの計測の際、打ち出し目標方向D2は、基準方向D1を基準にして確定されない。
なお、ゴルフスウィング計測装置10がゴルフ練習場の打席後方に設置固定されるとき、打ち出し目標方向D2、および、傾斜方向の少なくとも一方の方向を、計測ユニット12に設定されている基準方向D1を基準にして確定する処理が行われる。この後、ゴルフスウィング計測装置10は、ゴルファGによりゴルフススウィングの計測に用いられる。
以上、本発明のゴルフスウィング計測方法、ゴルフクラブの選定方法及びゴルフスウィング計測装置について詳細に説明したが、本発明のゴルフスウィング計測方法、ゴルフクラブの選定方法及びゴルフスウィング計測装置は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 ゴルフスウィング計測装置
12 計測ユニット
14 処理装置
16 送受信面
18 カメラ
20 CPU
22 メモリ
24 入出力ポート
26 入力装置
28 ディスプレイ
30 設定部
32 計測部
36 ゴルフスウィング分類部
38 ゴルフクラブ選定部

Claims (9)

  1. ゴルフボールを、所定の目標方向に向けて打ち出すときのゴルフスウィングの挙動を、計測装置を用いて計測するゴルフスウィング計測方法であって、
    前記計測装置は、前記計測装置に設定されている基準方向に対するゴルフクラブヘッドの位置に関する向きを表す角度と、前記計測装置とゴルフクラブヘッドとの間の距離とを取得し、取得した前記角度と前記距離とを用いてゴルフクラブヘッドの位置を求める装置であり、
    前記計測装置が、打撃するゴルフボールの打ち出し目標方向、および、前記打ち出し目標方向における、前記ゴルフボールが位置する面の傾斜方向の少なくとも一方の方向と前記基準方向とを一致させることにより、前記打ち出し目標方向及び前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を前記基準方向を基準にして確定する第1ステップと、
    前記第1ステップの後、前記計測装置が、ゴルフボールを打撃する直前のゴルフクラブヘッドの前記ゴルフボールへの進入角度であって、前記打ち出し目標方向を基準とした方位方向に関する第1の進入角度と、前記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する第2の進入角度とを、計測する第2ステップと、
    前記計測装置が、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力する第3ステップと、を有する、ことを特徴とするゴルフスウィング計測方法。
  2. 前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値は、ゴルフボールの位置と、前記ゴルフボールの位置から前記打ち出し目標方向に対して反対側の方向に100mm離れた地点との間の領域に設けられる計測領域をゴルフクラブヘッドが移動するときのデータである、請求項1に記載のゴルフスウィング計測方法。
  3. 前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力するとき、前記計測装置が、前記第1の進入角度と前記第2の進入角度を座標軸に定めた2次元マップ上に、計測された前記第1の進入角度の値と計測された前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動を位置づけた画面を表示する、請求項1または2に記載のゴルフスウィング計測方法。
  4. 前記計測装置は、電磁波、レーザ光、および磁気のいずれかを用いてゴルフクラブヘッドの移動方向を計測する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフスウィング計測方法。
  5. 計測したゴルフスウィングの挙動を用いて、前記ゴルフスウィングに適したゴルフクラブを前記計測装置が選定する方法であって、
    前記計測装置が、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴルフスウィング計測方法を行うステップと、
    前記計測装置が、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値を用いて、前記ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類するステップと、
    前記計測装置が、前記分類されたタイプに応じてゴルフクラブの情報を提供するステップと、を有することを特徴とするゴルフクラブの選定方法。
  6. ゴルフボールを所定の目標方向に向けて打ち出すときのゴルフスウィングの挙動を計測するゴルフスウィング計測装置であって、
    打撃するゴルフボールの打ち出し目標方向、および、前記打ち出し目標方向における、前記ゴルフボールが位置する面の傾斜方向の少なくとも一方の方向と前記ゴルフスウィング計測装置に設定されている基準方向とを一致させることにより、前記打ち出し目標方向及び前記傾斜方向の少なくとも一方の方向を前記基準方向を基準にして確定する設定部と、
    前記基準方向に対するゴルフクラブヘッドの位置に関する向きを表す角度と、前記計測装置とゴルフクラブヘッドとの間の距離とを取得し、取得した前記角度と前記距離を用いて、ゴルフボールを打撃する直前のゴルフクラブヘッドの前記ゴルフボールへの進入角度であって、前記打ち出し目標方向を基準とした方位方向に関する第1の進入角度と、前記傾斜方向を基準とした鉛直方向に関する第2の進入角度とを、算出する計測部と、
    前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値とを用いて前記ゴルフスウィングの挙動の情報を出力する出力部と、を有することを特徴とするゴルフスウィング計測装置。
  7. 前記計測部が計測する前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値は、ゴルフボールの位置と、前記ゴルフボールの位置から前記打ち出し目標方位の方向に対して反対側の方向に100mm離れた地点との間の領域に設けられる計測領域をゴルフクラブヘッドが移動するときのデータである、請求項6に記載のゴルフスウィング計測装置。
  8. さらに、前記第1の進入角度の値と前記第2の進入角度の値を用いて、前記ゴルフスウィングの挙動を複数のタイプの中の1つに分類する分類部を有し、前記ゴルフスウィングの挙動の情報として、前記分類部の分類結果を前記出力部は出力する、請求項6または7に記載のゴルフスウィング計測装置。
  9. さらに、前記分類部で分類されたタイプに応じて前記ゴルフスウィングに適したゴルフクラブの情報を定める選定部を有し、前記出力部は、前記ゴルフクラブの情報を出力する、請求項8に記載のゴルフスウィング計測装置。
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