JP5533473B2 - ゴルフクラブヘッドの挙動計測装置、ゴルフクラブヘッドの挙動計測方法およびゴルフクラブの選択システム - Google Patents
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Description
このうち、ヘッドスピードの計測装置については、種々提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
この特許文献1のゴルフクラブのヘッドスピード測定装置は、垂直方向に所定の間隔をおいて配置された少なくとも2個のセンサコイルからなる第1及び第2のセンサコイル群を水平方向に所定の間隔をおいて配置すると共に、センサコイルに発生する誘導起電力のそれぞれのレベルを検出するレベル検出手段と、このレベル検出手段の検出結果に基づいて、第1及び第2のセンサコイル群に対するクラブヘッドの通過位置を検出する通過位置検出手段と、この通過位置検出手段の検出結果に基づいて、水平面に対するクラブヘッドの通過軌跡の概略角度を検出する角度検出手段と、この角度検出手段の検出結果を表示する表示手段とを備えている。
特許文献1のゴルフクラブのヘッドスピード測定装置の角度検出手段は、下向きの角度表示、水平の角度表示、上向きの角度表示をするものであって、具体的な角度を検出するものではない。
また、特許文献2のゴルフスイング測定装置においても、アウトサイドイン、ストレートまたはインサイドアウトに区分し、このヘッド軌道を表示部に表示させることが記載されているものの、具体的にどのようにアウトサイドイン、ストレートまたはインサイドアウトに区分するかについては言及されていない。特許文献2は、ゴルフクラブヘッドの軌道を求めることが開示されているものの、具体的な角度を検出するものではない。
このように、特許文献1のゴルフクラブのヘッドスピード測定装置および特許文献2のゴルフスイング測定装置は、いずれも、インパクト直前のゴルフクラブヘッドの上下角、および水平角を求めることができないという問題点がある。
本発明の他の目的は、ゴルフクラブヘッドの挙動に応じた最適なゴルフクラブを選定するゴルフクラブの選択システムを提供することにある。
また、前記3つのコイルセンサのうち、2つは、水平面と平行となるように離間して配置されていることが好ましい。
また、本発明のゴルフクラブヘッドの挙動計測装置によれば、簡易な方法で、コイルセンサが配置された面と平行な面内におけるゴルフクラブヘッドの移動方向、およびコイルセンサが配置された面と直交する面内におけるゴルフクラブヘッドの移動方向を計測することができる。しかも、各コイルセンサにおける誘導起電圧の発生時期を求めることにより、ヘッドスピードも求めることができる。
さらには、本発明のゴルフクラブの選択システムによれば、簡易な構成で、ゴルフクラブヘッドの挙動およびゴルフボールの挙動に基づいて適正なゴルフクラブを選択することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッド挙動計測装置を有するゴルフクラブの選択システムを示す模式図である。
図2は、本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッド挙動計測装置を有するゴルフクラブの選択システムを示す模式的ブロック図である。
ゴルフクラブ20は、例えば、ゴルフクラブシャフト24の長さが1066〜1219mm(約42〜約48インチ)、振動数が3.3〜5.0Hz(200〜300cpm)、質量が280〜320gの範囲内にある標準的仕様の所定のゴルフクラブが用いられる。
また、ゴルフクラブシャフト24は、CFRP等の繊維強化複合材により構成されている。
また、計測されるゴルフボールbの挙動のパラメータとしては、例えば、ヘッドスピード、ボールスピード、打出角、左右打出角、バックスピン、サイドスピン、キャリー、左右ズレ、トータルの距離である。
本実施形態のシステム10においては、ゴルフクラブヘッド挙動計測装置12、およびゴルフボール挙動計測装置14の2つの計測装置を有するため、計測装置の数に合わせて、モニタ32を2つ設けることが好ましい。しかしながら、モニタ32は1つでもよい。
スクリーン38は、ゴルフボールbの打球方向aに対面して設けられている。すなわち、ゴルフボールbを打つ正面にスクリーン38が設けられている。これにより、ゴルファGは、スクリーン38に向かって打球する。
このスクリーン38を設けることにより、ゴルフクラブヘッド22の挙動、およびゴルフボールbの挙動等を、スイングしている位置から容易に知覚することができる。
なお、スクリーン38の手前には、スクリーン38の破損を防ぐためのネット(図示せず)などを設けることが好ましい。
処理装置16において、第1処理ユニット160、第2処理ユニット162、記憶部170、設定部172およびデータべース174は、制御部164により制御される。
第2処理ユニット162は、ゴルフボール挙動計測装置14に接続されている。この第2処理ユニット162については後に詳細に説明する。
本実施形態のシステム10においては、試打できるように、ゴルフクラブヘッドにゴルフクラブシャフトが装着されたゴルフクラブが複数用意されている。
このデータベース174には、実物が用意されている複数のゴルフクラブについて、それぞれゴルフクラブのデータが記憶されている。記憶されたゴルフクラブのデータは、後述するゴルフクラブヘッドの特性データとともに記憶されている。
さらには、例えば、実物が用意されている複数のゴルフクラブには、それぞれ識別番号が付されており、この識別番号とゴルフクラブのデータとが対応付けられている。
このため、後述するように処理装置16で、ゴルフクラブヘッドの特性データが選択されるとゴルフクラブのデータも選択されて、識別番号とともに選択されたゴルフクラブがモニタ32に表示される。これにより、処理装置16で選択されたゴルフクラブの実物を用意することができる。
なお、ゴルフクラブヘッドの特性データにおける分類の方法は、特に限定されるものではない。
(a)は、ウッド系のゴルフクラブヘッドに設けられる磁石の配置位置の一例を示す模式図であり、(b)は、アイアン系のゴルフクラブヘッドに設けられる磁石の配置位置の一例を示す模式図である。
また、図3(b)に示すように、ゴルフクラブシャフト24と、ゴルフクラブヘッド23とを有するアイアン系のゴルフクラブ20aにおいては、このゴルフクラブヘッド23の打撃面23aと接するゴルフクラブヘッド23のトウ側の端面部23cに磁石25が貼り付けられている。
本実施形態に用いられる磁石25は、例えば、表面がN極、裏面がS極と磁性が分かれている。
図4(a)に示す挙動計測装置12は、図4(b)に示すように、ゴルフボール挙動計測装置14よりも、ティーtに対して打球方向aの後方側に設けられている。
この挙動計測装置12は、処理装置16の第1処理ユニット160とともに、ゴルフクラブヘッド22に設けられた磁石25の接近、離間を、3つのコイルセンサ40a〜40cにより検知して、各コイルセンサ40a〜40cの検知タイミングにより、インパクト前のゴルフクラブヘッド22のヘッドスピード、各コイルセンサ40a〜40cが配置された平面12bと平行な面内におけるゴルフクラブヘッド22の上下移動方向(第1の移動方向)、すなわち、上下方向の進入角を測定するものである。さらには、挙動計測装置12は、各コイルセンサ40a〜40cが配置された平面12bと直交する面内におけるゴルフクラブヘッド22の左右移動方向(第2の移動方向)、すなわち、左右方向の進入角を測定するものである。
3つのコイルセンサ40a〜40cは、ゴルフクラブヘッド22がその前を通過する平面12bにおいて、下方が底辺となるように二等辺三角形の各頂点に位置するように、筐体12a内に配置されている。なお、平面12bは、水平面Hに対して垂直に設けられている。コイルセンサ40aとコイルセンサ40bとは、水平面Hに平行な辺の頂点に配置されている。すなわち、コイルセンサ40aとコイルセンサ40bとは、水平面Hに平行な線上、つまり、水平線上に配置されている。
このアンプ42a〜42cは、それぞれ、各コイルセンサ40a〜40cで発生した誘導起電圧を所定の倍率に増幅するものである。
信号処理部44a〜44cは、この信号波形について、予め理論上のコイル中心(Cc)、すなわち、基準値に対して高レベル側の閾値(THh)、および低レベル側の閾値(THL)が設定されている。
この信号処理部44a〜44cにおいては、高レベル側の閾値(THh)、および低レベル側の閾値(THL)における時刻を求め、それぞれ得られた高レベル側の閾値の時刻のデータ、低レベル側の閾値の時刻のデータをA/D変換器46a〜46cに出力する。
なお、点Aから点Bまでの時間αは、後述する第1処理ユニット160で求める。この時間αは、信号波形50aの傾きγと関係があり、時間αが短いと傾きγが大きい。さらには、この傾きγが大きいと、信号波形50aの高さが高い。この信号波形50aの高さが、高い程、磁石25が近づいたことを表す。また、信号波形50aにおいて、時間αの半分における時刻が、理論上のコイル中心(Cc)を磁石25が取り付けられたゴルフクラブヘッド22が通過した時刻である。
さらには、コイルセンサ40cで、図5(c)に示す信号波形50cが得られた場合、図5(c)に示す信号波形50cに対しても、高レベル側の閾値(THh)の点Aにおける時刻のデータ、低レベル側の閾値(THL)の点Bにおける時刻のデータについて求める。なお、点Aから点Bまでの時間αは、後述する第1処理ユニット160で求められる。
図6に示すように、底辺の距離Lとし、高さをhとするとき、Lは100mm、hは70〜75mmが好ましい。また、コイルセンサ40cの位置はコイルセンサ40a、40b間の位置の25%〜75%の位置にあることが好ましい。
第1処理ユニット160(演算処理部)は、プログラムを実効することで機能する部分であるが、本発明では回路等のハードウェアで構成されたものであってもよい。なお、第1処理ユニット160は、制御部164により各機能が制御されている。
挙動計測装置12の平面12bに対向する領域を、磁石25が取り付けられたゴルフクラブヘッド22が通過するようにスイングし、各コイルセンサ40a〜40cについて、図7に示すような信号波形52a〜52cが得られた場合を例にして説明する。なお、図7において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
なお、時間T13は、コイルセンサ40aとコイルセンサ40cとにおける誘導起電圧の発生時期の差を示すものである。
なお、時間T32は、コイルセンサ40cとコイルセンサ40bとにおける誘導起電圧の発生時期の差を示すものである。
なお、時間T12は、コイルセンサ40aとコイルセンサ40bとにおける誘導起電圧の発生時期の差を示すものである。
このように、水平面Hに平行な線上にコイルセンサ40aとコイルセンサ40bを配置することにより、ヘッドスピードを測定することができる。
この場合、図8に示すように、基準値となる移動体計測装置で計測したヘッドスピートの値における時間T12を計測した後、回帰式を求める。この回帰式は、例えば、直線R1で表されるものである。このようにして時間T12について校正することができる。また、回帰式は1次形式であることが好ましい。
なお、直線R1で表される回帰式は、例えば、処理装置16の記憶部170に記憶される。ヘッドスピードを計測する際に、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R1で表される回帰式が呼び出され、この回帰式と時間T12に基づいてヘッドスピードが求められる。
本発明においては、3つのコイルセンサ40a〜40cを三角形の頂点に配置しているため、各斜辺を横切るタイミングにより、磁石25が取り付けられたゴルフクラブヘッド22の水平方向に対する移動角度を得ることができる。
また、本実施形態においては、時間T13と時間T32との比(時間T13/時間T32)が、ゴルフクラブヘッドの上下方向の進入角と対応することを見出している。
本実施形態においては、上下方向の進入角について、例えば、特開2005−253505号公報に記載の移動体計測装置による計測値を基準値として、時間T13と時間T32との差、および時間T13と時間T32との比について、校正することにより、上下方向の進入角について高い精度で求めることができる。
そこで、本実施形態においては、コイルセンサ40a〜40cのうち、例えば、コイルセンサ40cを共通にして、コイルセンサ40aとコイルセンサ40cとを組にし、コイルセンサ40bとコイルセンサ40cとを組にして、それぞれの組における時間差、すなわち、各組におけるコイルセンサの誘導起電圧の発生時期の差を示す時間T13、時間T32を求め、これら時間T13、時間T32の差または比を求めることにより、上下方向の進入角を求めることができる。
なお、直線R2で表される回帰式は、例えば、処理装置16の記憶部170に記憶される。上下の進入角を計測する際に、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R2で表される回帰式が呼び出され、この回帰式と時間T13と時間T32の差(時間T13−T32)に基づいて上下の進入角が求められる。
なお、直線R3で表される回帰式は、例えば、処理装置16の記憶部170に記憶される。上下の進入角を計測する際に、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R3で表される回帰式が呼び出され、この回帰式と時間T13と時間T32との比(時間T13/T32)に基づいて上下の進入角が求められる。
挙動計測装置12の平面12bに対向する領域を、磁石25が取り付けられたゴルフクラブヘッド22が通過するようにスイングし、各コイルセンサ40a〜40cについて、図10に示すような信号波形54a〜54cが得られた場合を例にして説明する。なお、図10において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
第1処理ユニット160において、次に、コイルセンサ40aの信号波形54aにおける点1Aと点1Bとの時間α1を求める。次に、コイルセンサ40bの信号波形54bにおける点2Aと点2Bとの時間α2を求める。次に、コイルセンサ40cの信号波形54cにおける点3Aと点3Bとの時間α3を求める。
上述のように、時間α1、α2、α3は、それぞれ、信号波形54a〜54cの傾きγ1、γ2、γ3と対応している。これらの傾きγ1、γ2、γ3は、各信号波形54a〜54cの高さに対応している。このため、各信号波形54a〜54cの時間α1、α2、α3の比率を求めることにより、各信号波形54a〜54cの高さを相対的に比較することができる。
また、コイルセンサ40aに対するコイルセンサ40cの傾きの度合いβ13を求める。このβ13は、β13=(α1−α3)/α1により求められる。
本実施形態においては、左右方向の進入角について、例えば、特開2005−253505号公報に記載の移動体計測装置による計測値を基準値として、傾きの度合いβ12、すなわち、底辺に配置されたコイルセンサ40aの誘導起電圧の信号波形とコイルセンサ40bの誘導起電圧の信号波形との信号強度比(信号高さ比)について、校正することにより、左右方向の進入角について高い精度で求めることができる。
本実施形態においては、左右方向の進入角について、例えば、特開2005−253505号公報に記載の移動体計測装置による計測値を基準値として、傾きの差、すなわち、底辺に配置されたコイルセンサ40aの誘導起電圧の信号波形とコイルセンサ40bの誘導起電圧の信号波形との信号強度の差(信号高さの差)について、校正することにより、左右方向の進入角について高い精度で求めることができる。
そこで、本実施形態においては、底辺に配置されたコイルセンサ40aとコイルセンサ40bとの誘導起電圧の信号波形の信号強度比(信号高さ比)または底辺に配置されたコイルセンサ40aとコイルセンサ40bとの誘導起電圧の信号波形の信号強度の差(信号高さの差)を求めることにより、左右方向の進入角を求めることができる。
直線R4で表される回帰式は、例えば、処理装置16の記憶部170に記憶される。左右の進入角を計測する際に、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R4で表される回帰式が呼び出され、この回帰式と傾きの度合いβ12に基づいて左右の進入角が求められる。
また、本実施形態においては、ゴルファGがスイングした際に測定して得られた上下方向の進入角および左右方向の進入角の結果を数値として、モニタ32に表示させることができる。
また、本実施形態の挙動計測装置12においては、演算処理部を処理装置16の第1処理ユニット160としたが、これに限定されるものではなく、挙動計測装置12に演算処理部を設けてもよい。
このように、モニタ32にチャート60上にプロットして表示させることにより、ゴルファGがスイングしたときのゴルフクラブヘッド22の挙動が、どのようなものであるかをゴルファGが容易に知覚できる。
また、ゴルフクラブヘッドが、ゴルフボールを飛球させようとする目標方向に対して、ゴルフクラブヘッドがゴルファから見て内側から外側に移動するゴルフスイングをインサイドアウトといい、外側から内側に移動するゴルフスイングをアウトサイドインという。
したがって、図12中、Aタイプ、Bタイプは、進入角(上下)が正であり、アッパーブローであることを表している。Cタイプ、Dタイプは、進入角(上下)が負であり、ダウンブローであることを表している。
したがって、Aタイプでは、ゴルフボールは高めの弾道でドロー〜フックボールを打つ傾向にある。Bタイプでは、ゴルフボールは高めの弾道でフェード〜スライスボールを打つ傾向にある。Cタイプでは、ゴルフボールは低めの弾道でフェード〜スライスボールを打つ傾向にある。Dタイプでは、ゴルフボールは低めの弾道でドロー〜フックボールを打つ傾向にある。
図13(a)は、水平面H上にティーtにより設置されたゴルフボールbを横から見た図であり、この図13(a)に示すように、ゴルフボールbを横から見た場合、打球時に、ゴルフクラブヘッド22がゴルフボールbに向かっていくときの移動軌跡を、このゴルフクラブヘッド22の移動軌跡FVとする。なお、水平面Hは、平面12bと直交する面である。
なお、本実施形態においては、進入角(上下)については、水平面Hと平行な面H1よりも上側を正(プラス)の角度とし、水平面Hと平行な面H1よりも下側を負(マイナス)の角度とする。
図13(b)に示すように、ゴルフボールbを上からみた場合、打球時に、ゴルフクラブヘッド22がゴルフボールbに向かっていくときの移動軌跡を、このゴルフクラブヘッド22の移動軌跡FHとする。
ここで、設置されたゴルフボールbの中心bcを通るとともに、X方向と平行であり、かつ水平面Hに対して垂直な面を面X1とする。
なお、本実施形態においては、進入角(左右)については、面X1よりもゴルファの反対側を正(プラス)の角度とし、面X1よりもゴルファ側を負(マイナス)の角度とする。
まず、ゴルフクラブ20を把持したゴルファGが、挙動計測装置12の平面12bに対向する領域を、磁石25が取り付けられたゴルフクラブヘッド22が通過するようにスイングする。このとき、磁石25が通過する位置と、各コイルセンサ40a〜40cとの位置に応じて、各コイルセンサ40a〜40cには誘導起電圧が発生し、この誘導起電圧が、アンプ42a〜42cを介して信号処理部44a〜44cに取り込まれ、信号波形を得る。
第1処理ユニット160においては、点1A〜3Aにおける時刻のデータ、および点1B〜3Bにおける時刻のデータを用いて、上述の時間T13および時間T32を求める。これらの時間T13および時間T32の差または比を求める。そして、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R2で表される回帰式または直線R3で表される回帰式が呼び出され、この呼び出された回帰式と時間T13と時間T32の差(時間T13−T32)、または時間T13と時間T32との比(時間T13/T32)に基づいて、上下方向の進入角が求められる。
また、第1処理ユニット160においては、コイルセンサ40aの信号波形の時間α、およびコイルセンサ40bの信号波形の点A〜点Bまでの時間αを求める。このコイルセンサ40aに対するコイルセンサ40bの傾きの度合いβ12を求める。そして、第1の処理ユニット160により、記憶部170から直線R4で表される回帰式または曲線R5で表される回帰式が呼び出され、この呼び出された回帰式と傾きの度合いβ12に基づいて、左右方向の進入角が求められる。
このようにして、挙動計測装置12においては、ゴルファGがスイングした際の上下方向の進入角、左右方向の進入角およびヘッドスピードを求めることができ、これら上下方向の進入角、左右方向の進入角およびヘッドスピードは記憶部170に記憶させてもよい。
また、ゴルファGがスイングした際に測定して得られた上下方向の進入角および左右方向の進入角の結果を数値または図12に示すチャート60として、モニタ32に表示させることもできる。
図20は、本発明の実施形態に係るゴルフクラブの選択システムに用いられるゴルフボール挙動計測装置を示す模式図である。
基板60の表面60aに、ミラー62a、62bと、調整用ミラー62cと、ハーフミラー62dと、CCDカメラ64とが後述するように配置されている。
計測装置14においては、ケースに収納される本体部66は、ゴルフボールbを試打するゴルファGとゴルフボールbを挟んで対向する位置に配置される。
計測装置14は、ゴルフクラブヘッド挙動計測装置12によりもスクリーン38に近い側に設けられている。
ゴルフボールbは、ゴルファGの試打によって、打ち出し方向に打ち出されるが、打ち出された直後のゴルフボールbの像は、ミラー62bで反射されてハーフミラー62dに投影され、投影されたゴルフボールbの像はハーフミラー62dを透過してCCDカメラ64に至るように構成されている。
また、打ち出された直後のゴルフボールbの像は、ミラー62aで、この後、調整用ミラー62cで反射され、調整用ミラー62cで反射されたゴルフボールbの像はさらにハーフミラー62dで反射されてCCDカメラ64に至るように構成されている。
また、本実施形態の調整用ミラー62cは、ミラー62aとハーフミラー62dとともに投影された像を反射するので、CCDカメラ64で撮像するゴルフボールbの像はゴルフボールbの鏡像となる。一方、ミラー62bで反射しハーフミラー62dで透過してCCDカメラ64に至るゴルフボールbの像も鏡像となる。このように調整用ミラー62cは、ミラー62aで反射されてCCDカメラ64に至るゴルフボールbの像を鏡像とするための調整用のミラーであり、ミラー62bで反射されてCCDカメラ64に至るゴルフボールbの像と同様に鏡像とする。
一方、ゴルフボールの像72bは、ミラー62a、調整用ミラー62c、ハーフミラー62dで反射された2回目のストロボ発光によるゴルフボールbの像であり、ゴルフボールの像74bは、ミラー62bで反射されハーフミラー62dを透過した2回目のストロボ発光によるゴルフボールbの像である。
ここで、平面画像70において、ゴルフボールの像72aが下側に、ゴルフボールの像74aが上側に撮像されるように、ミラー62a、62bまたは調整用ミラー62cの反射面の傾斜角等の配置の調整が成されている。
また、調整用ミラー62cを用いて、撮像されるゴルフボールbの像はともに鏡像となり、図21中、ゴルフボールbの像は同一方向に移動する。
CCDカメラ64で撮像された平面画像70の画像データは、第2処理ユニット162に送られる。
すなわち、図20に示すように、2個のミラー62a、62bは任意の角度だけ傾斜しているので、これらのミラー62a、62bによって投影されて平面画像70として撮像された画像におけるゴルフボールの像72a、72b、74a、74bの重心位置の座標やマーク76の像の中心位置の座標は、ミラー62a、62bの傾斜角度に応じて鉛直面および水平面の成分が合成されたものとなっている。従って、ゴルフボールの像72a、72b、74a、74bの重心の位置の座標やマーク76の像の中心位置の座標の数値が鉛直面および水平面の成分となるようにミラー62a、62bの配置に応じて演算して分解する。そして、分解して得られた鉛直面および水平面の成分のそれぞれにおける最初のストロボ発光時点でのゴルフボールの重心位置の座標とこの重心位置に対するマーク76の中心位置の座標および2回目のストロボ発光時点でのゴルフボールの重心位置の座標とこの重心位置に対するマーク76の中心位置の座標を測定する。測定された各座標は演算部162cに送られる。
また、演算部162cは、マーク76の中心位置の移動距離および移動方向を求めることでゴルフボールbの回転角速度と回転方向を算出して、バックスピン、およびサイドスピンを算出する。
計測装置14においては、ゴルファGによってゴルフクラブ20のスイングが開始され、ゴルフクラブ20のゴルフクラブヘッドがインパクト直前の領域に設置された図示しないゴルフクラブヘッド検出装置の検出位置を通過すると、トリガー信号がゴルフクラブヘッド検出装置において生成される。そして、ゴルフクラブヘッド検出装置からコントローラ162dに送られる。
コントローラ162dでは、トリガー信号の立ち上がりからT1秒後にCCDカメラ64の電子シャッターが開くように、カメラ作動信号が生成されてCCDカメラ64に送られ、このカメラ作動信号によって、電子シャッターがT2秒間開く。
なお、挙動パラメータに、試打時の風速等の環境条件を付加して演算することによって、ゴルフボールの飛距離を推測し、ゴルフボールのキャリー、ラン、スライス、フックの曲がりを推測してキャリー、左右ズレ(曲がり量)および最終的な飛距離(トータルの距離)を演算する。この演算結果も挙動パラメータのデータとして記憶部170に記憶させる。
画面80には、ゴルファGが、例えば、ゴルフボールbを5球、打球した状態が示されており、第1の領域82に、打球の軌跡84がゴルフコースを模した図形86上に表示される。
さらには、打球毎に、ゴルフボールの挙動パラメータの欄88を設け、表88aの形式で,ゴルフボールの挙動パラメータの計測結果を表示する。
また、ゴルフクラブヘッド22の上下方向の進入角と左右方向の進入角とは、図12に示すチャート60上にプロットされてモニタ32に表示される。これにより、ゴルファGは、スイングした結果について知覚することができる。このように、ゴルファGにゴルフクラブを選択させるために、上下方向の進入角と左右方向の進入角をモニタ32に表示される。
処理装置16により、データベース174から、記憶されたゴルフクラブヘッドの特性データの中から、分類されたAタイプ〜Dタイプごとに、最適なゴルフクラブヘッドの特性データが選択される。そして、識別番号とともに選択されたゴルフクラブヘッドを備えるゴルフクラブがモニタ32に表示される。このようにして、ゴルファGは、スイングに応じたゴルフクラブの情報を得ることができる。
そして、上下方向の進入角と左右方向の進入角については、図12に示すチャート60にプロットして再度モニタ32に表示させる。この場合、プロットの位置が、ヘッドスピードや身体特性など、ゴルファの属性に基づいた目標値に近づいていれば、選択されたゴルフクラブが適正であると判定することができる。
また、ゴルフボールの挙動計測において、打球がスライスしていたのが、打球が真っ直ぐになった場合、または打球がフックしていたのが、打球が真っ直ぐになった場合にも、選択されたゴルフクラブは適正であると判定することができる。
例えば、Aタイプには、ダイナミックロフト角が大きくならず、かつ、フェース面がゴルファから見て閉じないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Bタイプには、ゴルフボールの打撃直前のフェースの向きが、ゴルフクラブヘッドの重心点に作用する遠心力によって上を向かない、すなわち、ダイナミックロフト角が大きくならず、かつ、フェース面がゴルファから見て開かないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Cタイプには、ゴルフボールの打撃直前のフェースの向きが、ゴルフクラブヘッドの重心点に作用する遠心力によって上を向く、すなわち、ダイナミックロフト角が大きくなり、かつ、フェース面がゴルファから見て開かないように設定されたゴルフクラブが選定される。
Dタイプには、ダイナミックロフト角が大きくなり、かつ、フェース面がゴルファから見て閉じないように設定されたゴルフクラブが選定される。
図24(a)に示すように、支点91を中心に矢印Uの方向に揺動可能なシーソー型の天秤計90によって測定される。天秤計90には、ゴルフクラブヘッドのホーゼル孔に対して隙間の無い嵌め合いを持つシャフトピン92を有し、ゴルフクラブヘッドを装着しない状態では、アーム93が水平になるように釣り合っている。ゴルフクラブヘッドの重心Gのゴルフクラブシャフト軸からの重心距離mの測定は、図24(b)に示すように、シャフトピン92に質量Wのゴルフクラブヘッドを装着し固定する。そして、アーム93が水平に釣り合うように所定の位置(L’)に精密秤を置き、天秤計90が吊り合うときの荷重を測る。そして、この荷重が最大になるように、シャフトピン92に装着されるゴルフクラブヘッドの向きを調整し、最大になるときの荷重W’を求める、この荷重W’に基づいて、釣り合いの式からL=(W’×L’)/Wを算出する。この算出値が重心距離mである。
さらには、打球方向に対面して、計測結果が表示されるスクリーン38を設けることにより、ゴルファGは、アドレスした位置から、容易にスイング動作、ゴルフクラブヘッドの挙動、打球の方向などを知ることができる。なお、スクリーン38への表示は、領域を分割して、多くの計測結果を一度に見ることができるようにしてもよい。
なお、プロジェクタ33およびスクリーン38は、必ずしも設ける必要はない。例えば、打球を、ティーグランドまたは打球方向が解放されたゲージ等で行う場合には、プロジェクタ33およびスクリーン38を設ける必要はない。
12 ゴルフクラブヘッド挙動計測装置
14 ゴルフボール挙動計測装置
16 処理装置
20 ゴルフクラブ
22 ゴルフクラブヘッド
24 ゴルフクラブシャフト
26 グリップ
32 モニタ
33 プロジェクタ
34 操作手段
38 スクリーン
160 第1処理ユニット
162 第2処理ユニット
164 制御部
170 記憶部
172 設定部
174 データベース
G ゴルファ
Claims (15)
- 磁石が設けられたゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブをゴルファがスイングしたときの前記ゴルフクラブヘッドの挙動計測するゴルフクラブヘッド挙動計測装置であって、
同一平面内に、三角形の各頂点の位置に配置された3つのコイルセンサと、
前記磁石により各コイルセンサに発生した誘導起電圧を、それぞれ、取得し前記誘導起電圧の信号波形を得るとともに、前記各誘導起電圧の発生時期を特定する信号処理部と、
前記3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と平行な面内における前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求める演算処理部とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド挙動計測装置。 - 前記信号処理部は、前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを求めるものであり、
前記演算処理部は、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求める請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測装置。 - 磁石が設けられたゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブをゴルファがスイングしたときの前記ゴルフクラブヘッドの挙動計測するゴルフクラブヘッド挙動計測装置であって、
同一平面内に、三角形の各頂点の位置に配置され、かつ3つのうち、2つは水平線上にあるコイルセンサと、
前記磁石により各コイルセンサに発生した誘導起電圧を、それぞれ、取得し前記誘導起電圧の信号波形を得て前記各誘導起電圧の発生時期を特定するとともに、前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを求める信号処理部と、
前記水平線上に配置された2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、この2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差に基づいて、前記ゴルフクラブヘッドの移動速度を求め、
さらに3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と平行な面内における前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求めるとともに、
前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求める演算処理部とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド挙動計測装置。 - 前記信号処理部においては、前記誘導起電圧に対して、高いレベルの閾値と低いレベルの閾値とが予め設定されており、前記信号処理部は前記高いレベルの閾値と前記低いレベルの閾値における発生時期を特定するものであり、
前記演算処理部は、前記高いレベルの閾値における発生時期と前記低いレベルの閾値における発生時期とを用いて、前記各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求める請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測装置。 - 前記信号処理部においては、前記誘導起電圧に対して、高いレベルの閾値と低いレベルの閾値とが予め設定されており、前記信号処理部は前記高いレベルの閾値と前記低いレベルの閾値における発生時期を特定するものであり、
前記演算処理部は、前記高いレベルの閾値における発生時期と前記低いレベルの閾値における発生時期とを用いて、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きを求める請求項2または3に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測装置。 - 同一平面内に、三角形の各頂点の位置にコイルセンサが配置されており、前記各コイルセンサが配置された面に対向する領域を磁石が設けられたゴルフクラブヘッドが通過するように、ゴルファがゴルフクラブをスイングしたときに、前記ゴルフクラブヘッドに設けられた記磁石により前記各コイルセンサに発生した誘導起電圧の発生時期を特定する工程と、
前記三角形の頂点の位置に配置された3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求める工程と、
各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求める工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッド挙動計測方法。 - さらに、前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを算出する工程と、
前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比を求める工程と、前記傾きの差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求める工程を有する請求項6に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測方法。 - 同一平面内に、2つの頂点が水平線上にある三角形の各頂点の位置にコイルセンサが配置されており、前記各コイルセンサが配置された面に対向する領域を磁石が設けられたゴルフクラブヘッドが通過するように、ゴルファがゴルフクラブをスイングしたときに、前記ゴルフクラブヘッドに設けられた記磁石により前記各コイルセンサに発生した誘導起電圧の発生時期を特定する工程と、
前記水平線上に配置された2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、この2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差に基づいて、前記ゴルフクラブヘッドの移動速度を求める工程と、
前記三角形の頂点の位置に配置された3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、前記各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求める工程と、
前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを算出し、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比を求め、前記傾きの差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求める工程を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの挙動計測方法。 - さらに、前記誘導起電圧に対して、高いレベルの閾値と低いレベルの閾値とを予め設定しておき、前記高いレベルの閾値と前記低いレベルの閾値における発生時期を特定する工程を有し、
前記誘導起電圧の発生時期の差を求める工程は、前記高いレベルの閾値における発生時期と前記低いレベルの閾値における発生時期とを用いて、前記各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求める請求項6〜8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測方法。 - さらに、前記誘導起電圧に対して、高いレベルの閾値と低いレベルの閾値とを予め設定しておき、前記高いレベルの閾値と前記低いレベルの閾値における発生時期を特定する工程を有し、
前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比を求める工程は、前記高いレベルの閾値における発生時期と前記低いレベルの閾値における発生時期とを用いて、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きを求める請求項7または8に記載のゴルフクラブヘッドの挙動計測方法。 - 磁石が設けられたゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブをゴルファがスイングしてゴルフクラブを選択する選択システムであって、
同一平面内に、三角形の各頂点の位置に配置された3つのコイルセンサと、前記磁石により各コイルセンサに発生した誘導起電圧を、それぞれ、取得し前記誘導起電圧の信号波形を得るとともに、前記各誘導起電圧の発生時期を特定する信号処理部と、前記3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と平行な面内における前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求める演算処理部とを備え、さらに、前記信号処理部は、前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを求めるものであり、前記演算処理部は、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比に基づいて前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求めるゴルフクラブヘッド挙動計測装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置とともに、前記打撃されたゴルフボールの挙動を計測するゴルフボール挙動計測装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置で計測されたゴルフクラブヘッドの挙動の情報、前記ゴルフボール挙動計測装置で計測された打撃後のゴルフボールの挙動の情報を表示する表示装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置で計測された前記第1の移動方向の情報と前記第2の移動方向の情報とを用いて、ゴルフスイングを予め定められたタイプに分類する処理装置と、
前記分類に適したゴルフクラブヘッドの特性データとともにゴルフクラブのデータが複数記憶されたデータベースとを有し、
前記処理装置は、分類された結果に応じて、前記分類に適したゴルフクラブのデータを前記データベースから選択することを特徴とするゴルフクラブの選択システム。 - 磁石が設けられたゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブをゴルファがスイングしてゴルフクラブを選択する選択システムであって、
同一平面内に、三角形の各頂点の位置に配置され、かつ3つのうち、2つは水平線上にあるコイルセンサと、前記磁石により各コイルセンサに発生した誘導起電圧を、それぞれ、取得し前記誘導起電圧の信号波形を得て前記各誘導起電圧の発生時期を特定するとともに、前記各コイルセンサの前記信号波形から、それぞれの前記各信号波形の傾きを求める信号処理部と、前記水平線上に配置された2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、この2つのコイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差に基づいて、前記ゴルフクラブヘッドの移動速度を求め、さらに3つのコイルセンサのうち、1つのコイルセンサを共通にして、2つのコイルセンサからなる組を2つ作り、各組について各コイルセンサの前記誘導起電圧の発生時期の差を求め、各組の前記発生時期の差の差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と平行な面内における前記ゴルフクラブヘッドの第1の移動方向を求めるとともに、前記各コイルセンサの前記信号波形の傾きの差または比に基づいて、前記コイルセンサが配置された平面と直交する面内における前記ゴルフクラブヘッドの第2の移動方向を求める演算処理部とを有するゴルフクラブヘッド挙動計測装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置とともに、前記打撃されたゴルフボールの挙動を計測するゴルフボール挙動計測装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置で計測されたゴルフクラブヘッドの挙動の情報、前記ゴルフボール挙動計測装置で計測された打撃後のゴルフボールの挙動の情報を表示する表示装置と、
前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置で計測された前記第1の移動方向の情報と前記第2の移動方向の情報とを用いて、ゴルフスイングを予め定められたタイプに分類する処理装置と、
前記分類に適したゴルフクラブヘッドの特性データとともにゴルフクラブのデータが複数記憶されたデータベースとを有し、
前記処理装置は、分類された結果に応じて、前記分類に適したゴルフクラブのデータを前記データベースから選択することを特徴とするゴルフクラブの選択システム。 - さらに、前記ゴルフクラブヘッド挙動計測装置で計測されたゴルフクラブヘッドの挙動の情報、および前記ゴルフボール挙動計測装置で計測された打撃後のゴルフボールの挙動の情報をスクリーンに表示させるプロジェクタを有し、
前記スクリーンは、打球方向に対面して設けられている請求項11または12に記載のゴルフクラブの選択システム。 - 前記処理装置は、前記第2の移動方向の値と前記第1の移動方向の値を座標軸とした2次元チャートに、得られた前記第2の移動方向の値と前記第1の移動方向の値をプロットし、前記表示装置に表示させる請求項11〜13のいずれか1項に記載のゴルフクラブの選択システム。
- 前記データベースに記憶されるゴルフクラブのデータは、少なくとも2種類のゴルフクラブのデータによって構成され、
前記少なくとも2種類のゴルフクラブのデータが表すゴルフクラブは、ゴルフクラブシャフトの中心軸またはこの中心軸の延長線とゴルフクラブの重心点とを結ぶ最短直線の距離である重心距離と、前記最短直線の向きを表す重心角の少なくともいずれか一方が異なっている請求項11〜14のいずれか1項に記載のゴルフクラブの選択システム。
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