JP5584549B2 - 車両 - Google Patents

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本発明は、車輪が埋まりスタックするような、泥濘地、積雪地、砂地等の軟弱地を走行する車両に関する。
例えば四輪の乗用車等で泥濘地、積雪地、砂地等の軟弱地を走行した場合、車輪が軟弱地内に埋まり車輪が空転する等して走行不能となる、いわゆるスタックすることがある。
このようなスタックを回避しつつ泥濘地等を走行可能とするため、走行装置として履帯(クローラ)を設けることが考えられる。
具体的には、一般車両の各車輪において、タイヤ取付用ハブを介して三角状の履帯ユニットを取り付けた構成の車両が開発されている(特許文献1参照)。
特開2000−85640号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術のような三角履帯ユニットは部品点数も多く大型であり構造が複雑である。そして、三角履帯ユニットを取り付けた際には、車両重量が大幅に増加する。したがって、軟弱層が深い場合には履帯部自体が軟弱地内に埋まり込み、履帯の力だけでは容易に抜け出せなくなるおそれがあるという問題がある。
また、当該特許文献1では、泥濘地等を走行する際に三角履帯ユニットを取り付け、泥濘地を抜けて平地に入り車輪走行に切り換える際には三角履帯ユニットを取り外しているが、当該三角履帯ユニットを取り付け及び取り外しには、車体を通常のタイヤ交換位置よりも高くジャッキアップしなければならない等、交換作業も容易ではなく、効率が悪い。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡易な構成としつつ、軟弱地を走行する際のスタックを回避することのできる車両を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の車両では、駆動力の伝達される車輪を備えた車両であって、前記車輪の側面にて車軸と離間した位置に配設され、当該車輪の回転とともに車軸周りに回転する取付軸と、1つの前記車輪に対し1つ設けられ、前記車輪よりも側方にて前記取付軸を介して回転可能に且つ取り外し可能に支持されており、前記車両の前後方向に延びた形状で、前記車輪の回転とともに車軸周りに回転したときも下面が前記車輪の接地位置よりも上方に位置する抵抗体と、棒状をなし、一端が前記抵抗体における前記取付軸周りの回転を制限するよう前記抵抗体に連結された支持棒部材と、車体側面に前記車輪の回転と同方向に回転可能に固定され、前記支持棒部材を摺動可能に支持する棒支持部材と、を備え、軟弱地走行時には、前記取付軸を介して前記抵抗体を前記車輪に取り付け、前記車輪が当該軟弱地に埋まり前記抵抗体の下面が当該軟弱地表面に接触することで、前記取付軸を支点として前記車輪の駆動力により当該車輪を回動させ、前記取付軸を介しての固定を解除し、前記抵抗体を前記支持棒部材の長手方向に沿って棒支持部材の近くまで移動させ、前記車両の車体に取り付けることで前記抵抗体を収納可能であることを特徴としている。
求項の車両では、前記請求項1において、前記抵抗体はグレーチング材であることを特徴としている。
請求項の車両では、前記請求項1又は2において、前記抵抗体はグレーチング材であることを特徴としている。
請求項の車両では、前記請求項1からのいずれかにおいて、前記抵抗体は、下面より下方に突出する爪部材を備えたことを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の車両によれば、車両の前後方向に延びた形状で、下面が車輪の接地位置よりも常に上方に位置する抵抗体を、車輪の側面に設けられた取付軸を介して車輪側方に設け、軟弱地走行時には、前記車輪が当該軟弱地に埋まり前記抵抗体の下面が当該軟弱地表面に接触することで、前記取付軸を支点として前記車輪の駆動力により当該車輪を回動させる。
つまり、軟弱地内車輪が埋まった場合でも、軟弱地表面に接触した抵抗体が車体を支持し、取付軸を支点として車輪を回動させることで、車体を移動させることができる。これにより、軟弱地走行時においても、スタックすることなく軟弱地を脱出することができる。
また、抵抗体は車輪の接地位置より上方に位置する構成であることから、ジャッキアップ等することなく容易に当該抵抗体の取り付け及び取り外しを行うことができる。また、交換作業当該抵抗体を取り付けた状態でも平地の車輪走行に干渉することもないため、交換作業を行うことなく平地と軟弱地とを走行することもできる。
本発明の第1実施形態に係る車両の全体構成図である。 図1の中輪、後輪部分の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図である。 図1のスタック回避機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図である。 本発明の第2実施形態に係る車両においてスタック回避機構の(a)使用時及び(b)収納時を示す全体構成図である。 図4の後輪の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図である。 図4のスタック回避機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図である。 スタック回避機構の変形例(a)〜(c)である。 スタック回避機構の変形例(a)、(b)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、第1実施形態について説明する。
図1を参照すると、本発明の第1実施形態に係る車両の全体構成図が示されている。
図1に示すように、車両1は左右一対の駆動輪を前中後の3箇所に備えた6輪駆動車である。なお、図1では車両左側面のみを示しているが、右側面もほぼ同様の構成をなしており、以下車両左側側面の構成に基づき説明する。
車両1の前輪2Fは操舵輪であり、中輪2M及び後輪2Rは車両後側にて近接して並設されている。そして、当該中輪2M及び後輪2Rには、泥濘地、積雪地、砂地等の軟弱地の走行において中輪2M及び後輪2Rが埋まり走行不能状態となる、いわゆるスタックを回避するためのスタック回避機構4が取り付けられている。
以下、当該第1実施形態の車両におけるスタック回避機構4について詳しく説明する。
図2には、図1の中輪、後輪部分の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図が示されている。
図2に示すように、中輪2M及び後輪2Rはそれぞれホイール部2aとタイヤ部2bからなり、スタック回避機構4は、支持部材6、カウンターバランス8、及びシュー10(抵抗体)から構成されている。なお、ホイール部2aの側面はタイヤ部2bの側面よりも内側に位置しており、スタック回避機構4の支持部材6、カウンターバランス8はホイール部2aの側面であってタイヤ部2bより内側に設けられている。
詳しくは、支持部材6は、固定部6aが、中輪2M及び後輪2Rのホイール部2aの側面中央部、即ち車軸3部分において、例えばボルト等で締結されている。そして、この固定部6aからは、車輪の径方向に向かって一対の支持腕部6b、6cが延びている。当該一対の支持腕部6b、6cは、固定部6aを中心に対称的に延びており、一方の支持腕部6bの先端にはカウンターバランス8が、他方の支持腕部6cの先端にはシュー10を取り付ける取付軸12がそれぞれ設けられている。
カウンターバランス8は、図2(a)に示すように側面視三日月状をなしており、これはシュー10との重量バランスを整え、走行時における中輪2M及び後輪2Rの振動を打ち消すものである。
一方、取付軸12は、支持腕部6cの先端からタイヤ部2bの側面よりも外側に突出している。当該取付軸12は、シュー10を当該取付軸12周りに回転可能に支持するものである。
シュー10は、シュー本体14が中輪2M及び後輪2Rに亘って水平方向に延びており、当該シュー本体14の前部及び後部の上面に取付部16a、16bが立設されている。このシュー本体14は、図2(b)に示すように、鋼材を網目状に組んだグレーチング材である。そして、前部の取付部16aに中輪2M側の取付軸12が、後部の取付部16bに後輪2R側の取付軸12がそれぞれ回転可能に嵌入されている。
このように前後2箇所の取付部16a、16bが取付軸12及び支持部材6を介して中輪2M及び後輪2Rに連結されていることで、シュー本体14は、中輪2M及び後輪2Rの回転に伴い、水平方向の姿勢を維持しつつ車軸周りに回転する。また、取付軸12はホイール部2aの周縁部分に位置しており、シュー本体14の厚さはタイヤ部2bの厚さよりも薄く、シュー本体14が下端位置にある場合でも、中輪2M及び後輪2Rの下端、すなわち各タイヤ部2bの接地面よりも常に上方に位置することとなり、当該シュー本体14は平地における車輪走行の際に地面に接触する等の干渉を生じることはない。
また、このように構成されたスタック回避機構4は、固定部6aにおける固定を解除することで、当該スタック回避機構4を一体に取り外すことも可能である。したがって、長距離を高速走行する際等には、当該スタック回避機構4を取り外し、軟弱地に侵入する際にスタック回避機構4を取り付けるというように使い分けることも可能である。
次にこのように構成された本発明の第1実施形態に係る車両の作用について説明する。
図3には、第1実施形態におけるスタック回避機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図が示されており、同図に基づき軟弱地走行時のスタック回避機構4の作動について説明する。
まず、図3(a)では、上記スタック回避機構4を備えた車両1が軟弱地を走行して、中輪2M及び後輪2Rが軟弱地内に埋まった状態で接地している。この状態から中輪2M及び後輪2Rを駆動して回転させると、中輪2M及び後輪2Rの回転に伴いシュー本体14が車軸周りに回転する。
続いて、図3(b)では、シュー本体14の下面が軟弱地表面に接触し、シュー本体14の車軸周り回転が制限され、当該シュー本体14により中輪2M及び後輪2Rを介して車体を支持することとなる。ここでシュー本体14はグレーチング材であることで、網目の各隙間に軟弱地表面が食い込み、シュー本体14の前後方向の動きは強く規制される。
次に図3(c)では、さらに中輪2M及び後輪2Rに駆動力を与えることで、各取付軸12を支点として取付軸周りに中輪2M及び後輪2Rが回動する。つまり、中輪2M及び後輪2Rは、取付軸12を支点として持ち上げられながら前方へと移動し、その分車体も前方に移動する。
そして、図3(d)では、中輪2M及び後輪2Rが再度接地するまで取付軸12を支点に回動し、中輪2M及び後輪2Rが接地した後は、シュー本体14が軟弱地表面から離れて再び中輪2M及び後輪2Rの回転に伴い車軸周りに回転する。
スタック回避機構4は、車輪での走行が可能になるまで、これら図3(a)〜(d)の動作を繰り返して徐々に車体を前方に移動させる。
以上のように、第1実施形態における車両1はスタック回避機構4により軟弱地走行時においても、スタックすることなく軟弱地を脱出することができる。このスタック回避機構4は、履帯ユニットのように大きく複雑な構成ではなく、シュー10以外の部分が車輪に収まるコンパクトな構成であり、部品点数も少なく軽量である。また、当該スタック回避機構4の取り付け及び取り外しの作業もジャッキアップ等することなく、固定部6aを固定または解除するだけの容易な作業で行うことができる。
シュー本体14の下面はタイヤ部2bの接地位置よりも常に上方に位置することから、当該スタック回避機構4を取り外さずに、平地を車輪走行することもでき、交換作業なしで効率的に走行することもできる。
また、上記第1実施形態におけるスタック回避機構4のシュー本体14は、グレーチング材であることで、軽量化を図ることができるとともに、シュー本体14が軟弱地表面に接触した際には、しっかりと当該シュー本体14が固定されることとなり、より確実にスタックを回避することができる。
さらに、カウンターバランス8が設けられていることで、スタック回避機構4を取り付けた状態でも中輪2M及び後輪2Rの振動を軽減することができ、安定した走行を行うことができる。
次に第2実施形態について説明する。
図4及び図5を参照すると、図4には本発明の第2実施形態に係る車両においてスタック回避機構の(a)使用時及び(b)収納時を示す全体構成図、図5には図4の後輪の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図がそれぞれ示されている。
図4に示すように、車両20は左右一対の車輪を前後の2箇所に備えた4輪駆動車である。
車両1の前輪22Fは操舵輪であり、後輪22Rに当該第2実施形態におけるスタック回避機構24が取り付けられている。
当該第2実施形態の車両におけるスタック回避機構24は、上記第1実施形態の車両1に取り付けられたスタック回避機構4のように前後2輪に亘って架け渡されるものではなく、1輪ごとに取り付けることが可能なスタック回避機構である。
詳しくは、図5に示すように、後輪22Rはホイール部22a及びタイヤ部22bからなり、スタック回避機構24は、支持部材26、カウンターバランス28、シュー30、支持棒32(回転制限手段)、棒支持部34(回転制限手段)から構成されている。
支持部材26及びカウンターバランス28の構成は、上記第1実施形態における支持部材6及びカウンターバランス8と同様であることから詳しい説明は省略する。
シュー30は、シュー本体36が車輪の径と同程度の長さで前後方向に延びた板状をなしている。当該シュー本体36の前後両端は上方に湾曲しており、中央部上面には取付部38が立設している。そして、当該取付部38に、支持部材26の支持腕部先端から突出した取付軸40が嵌入されて、シュー30は回転可能に支持されている。
また、取付部38には支持棒32の一端部が連結されている。
支持棒32の一端部は、取付部38に対しシュー本体36が取付軸40周りに回転するのを所定の角度以内に制限するよう構成されている。そして、支持棒32は、当該一端部からシュー本体36と略逆T字状をなすように上方に延び、他端側が棒支持部34において摺動可能に支持されている。棒支持部34は車軸23の直上に位置して、車体の側面に車輪の回転方向と同方向に回転可能に設けられている。
このように第2実施形態のスタック回避機構24は、支持棒32によりシュー本体36の取付軸周りの回転を所定の角度以内に制限していることで、当該シュー本体36の姿勢が略水平方向に維持される。そして、上記第1実施形態同様、シュー本体36の厚さはタイヤ部22bの厚さよりも薄く、シュー本体36の下面はタイヤ部22bの接地位置よりも常に上方に位置することとなり、当該シュー本体36が平地における車輪走行に干渉することはない。
また、第1実施形態と同様に、当該スタック回避機構24は、支持部材26の固定部におけるホイール部22aへの固定を解除することで、容易に取り外しも可能である。
さらに、支持部材26から外した取付軸40、シュー30、及び支持棒34については、図4(b)に示すようにシュー30を支持棒34の長手方向に沿って棒支持部34の近くまで移動させ、車体に固定することで収納することも可能である。これよりスタック回避機構24の取り付け、取り外し作業をより簡略化することができる。
次にこのように構成された本発明の第2実施形態に係る車両の作用について説明する。
図6には、第2実施形態におけるスタック回避機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図が示されており、同図に基づき軟弱地走行時のスタック回避機構24の作動について説明する。
まず、図6(a)では、上記スタック回避機構24を備えた車両20が軟弱地を走行して、後輪22Rが軟弱地内に埋まった状態で接地している。この状態から、後輪22Rを駆動して回転させると、後輪22Rの回転に伴いシュー本体36も車軸周りに回転する。
続いて、図6(b)では、シュー本体36が軟弱地表面に接触し、シュー本体36の車軸周りの回転が制限され、当該シュー本体36により後輪22Rを介して車体を支持することとなる。
次に図6(c)では、さらに後輪22Rに駆動力を与えることで、取付軸40を支点として取付軸周りに後輪22Rが回動する。つまり、後輪22Rは取付軸40を支点として持ち上げられながら前方へと移動し、その分車体も前方に移動する。
そして、図6(d)では、後輪22Rが再度接地するまで取付軸40を支点に回動し、後輪22Rが接地した後は、シュー本体36が軟弱地表面から離れて再び後輪22Rの回転に伴い車軸周りに回転する。
スタック回避機構24は、車輪での走行が可能になるまで、これら図6(a)〜(d)の動作を繰り返して徐々に車体を前方に移動させる。
以上のように、第2実施形態における車両20は1輪ごとにスタック回避機構24を備えることができ、当該スタック回避機構24により軟弱地走行時においても、スタックすることなく軟弱地を脱出することができる。また、当該第2実施形態におけるスタック回避機構24は、上記第1実施形態と同様にコンパクトな構成であり部品点数も多くなく軽量であり、取り付け及び取り外しの作業も容易である。さらに、当該スタック回避機構24は図4(b)で示したように収納することも可能であり、取り付け及び取り外しの作業の効率をより向上させることができる。
また、シュー本体36は支持棒32により取付軸周りの回転が制限され、当該シュー本体36の下面はタイヤ部22bの接地位置よりも常に上方に位置することから、当該スタック回避機構24を取り外さずに平地を車輪走行することもでき、交換作業なしで効率的に走行することもできる。
以上で本発明に係る車両の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
ここで、図7を参照すると上記第1実施形態及び第2実施形態の変形例が示されている。
図7に示す変形例では、シュー本体に下方に突出する爪部材を設けている。
詳しくは、図7(a)においては第1実施形態におけるシュー本体14’の前部及び後部に爪部材50、52が設けられている。当該爪部材50、52は長辺及び短辺からなる側面視略L字状をなしており、長辺部分がシュー本体14’の上面から下面に向けて貫通している。また、当該爪部材50、52は、図7(b)に示すように、短辺の端部を支点に回動可能に設けられており、平地の車輪走行時等で爪部材50、52を使用しない際には、長辺をシュー本体14’の上面側に移動させることが可能である。
また、図7(c)に示すように、第2実施形態におけるシュー本体36’の前部及び後部に爪部材54、56を設けても構わない。
このようにシュー本体に爪部材を設けることで、車両が軟弱地走行しており、シュー本体が軟弱地表面に接触した際、当該爪部材が軟弱地表面に食い込み、当該シュー本体の前後方向の動きを固定することができる。これにより、スタック回避機構によるスタック回避をより確実なものとすることができる。
続いて、図8を参照すると別の変形例が示されている。
図8に示す変形例は上記第1実施形態及び第2実施形態におけるスタック回避機構4、24の支持部材6、26及びカウンターバランス8、28を備えていないスタック回避機構である。
図8(a)は第1実施形態において、図8(b)は第2実施形態において、それぞれ支持部材6、26、及びカウンターバランス8、28を排除したスタック回避機構4''、24''であり、当該スタック回避機構4''、24''では、各取付軸12''、40''がホイール部2a''、22a''の側面から直接突出している。
これにより、スタック回避機構のさらなる軽量化及び交換作業の簡略化を図ることができる。
また、上記第1実施形態のスタック回避機構4では中輪2M及び後輪2Rの2輪に亘ってシュー10を設けているが、より多くの車輪を備える車両であれば、例えば前後3輪以上に亘って架け渡しても構わない。
また、上記各実施形態では、カウンターバランス8、28が側面視三日月状をなしているが、当該カウンターバランスの形状はこれに限られるものではない。
また、上記第1実施形態では、シュー本体14がグレーチング材であるが、シュー本体の形状はこれに限られるものではなく、例えば、グレーチング材であるシュー本体の上面に蓋としての板材を取り付けるものであっても構わない。このような構成とすることで、第1実施形態の泥が網目を貫通してしまってシュー本体が軟弱地内に沈み込んでしまうような特に路面の軟らかい軟弱地であっても、上面にある板材により泥の貫通が遮られ、確実にシュー本体が軟弱地に食い込むこととなる。これにより、特に軟らかい軟弱地であってもスタックすることなく脱出することでき、走行可能な領域を拡げることができる。また板材を上面に取り付けるだけの容易な構成であり、路面の状態に応じて使い分けることもできる。
1、20 車両
2F、22F 前輪
2M 中輪
2R、22R 後輪
2a、22a ホイール部
2b、22b タイヤ部
3、23 車軸
4、24 スタック回避機構
6、26 支持部材
6a 固定部
6b、6c 支持腕部
8、28 カウンターバランス
10、30 シュー(抵抗体)
12、40 取付軸
14、36 シュー本体
16a、16b、38 取付部
32 支持棒(回転規制手段)
34 棒支持部(回転規制手段)

Claims (4)

  1. 駆動力の伝達される車輪を備えた車両であって、
    前記車輪の側面にて車軸と離間した位置に配設され、当該車輪の回転とともに車軸周りに回転する取付軸と、
    1つの前記車輪に対し1つ設けられ、前記車輪よりも側方にて前記取付軸を介して回転可能に且つ取り外し可能に支持されており、前記車両の前後方向に延びた形状で、前記車輪の回転とともに車軸周りに回転したときも下面が前記車輪の接地位置よりも上方に位置する抵抗体と
    棒状をなし、一端が前記抵抗体における前記取付軸周りの回転を制限するよう前記抵抗体に連結された支持棒部材と、
    車体側面に前記車輪の回転と同方向に回転可能に固定され、前記支持棒部材を摺動可能に支持する棒支持部材と、
    を備え、
    軟弱地走行時には、前記取付軸を介して前記抵抗体を前記車輪に取り付け、前記車輪が当該軟弱地に埋まり前記抵抗体の下面が当該軟弱地表面に接触することで、前記取付軸を支点として前記車輪の駆動力により当該車輪を回動させ
    前記取付軸を介しての固定を解除し、前記抵抗体を前記支持棒部材の長手方向に沿って棒支持部材の近くまで移動させ、前記車両の車体に取り付けることで前記抵抗体を収納可能であることを特徴とする車両。
  2. 前記抵抗体はグレーチング材であることを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 前記抵抗体は、下面より下方に突出する爪部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両。
  4. 前記車輪に、前記抵抗体に対応したカウンターバランスを備えたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の車両。
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