JP5563924B2 - 水陸両用車両 - Google Patents
水陸両用車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5563924B2 JP5563924B2 JP2010177143A JP2010177143A JP5563924B2 JP 5563924 B2 JP5563924 B2 JP 5563924B2 JP 2010177143 A JP2010177143 A JP 2010177143A JP 2010177143 A JP2010177143 A JP 2010177143A JP 5563924 B2 JP5563924 B2 JP 5563924B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- support
- water
- rotation
- amphibious vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
一般の水陸両用車両では、陸上では車輪や履帯(クローラ)による走行を行い、水上では航行用のスクリューを用いて航行を行っている。つまり、陸上走行用及び水上航行用それぞれの駆動系統を備えた構成をなしている。
例えば、エンジンの一側に設けられた変速機から、差動装置を介して陸上走行用の各車輪を駆動可能であるとともに、当該エンジンの他側に航走推進ユニットを備えた水陸両用車両が従来技術として知られている(特許文献1参照)。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成としつつ、水上航行を効率よく行うことのできる水陸両用車両を提供することにある。
請求項3の水陸両用車両では、請求項1において、前記支持体は、1つの前記車輪に対して1つ設けられており、さらに、前記支持体における前記取付軸周りの回転を制限する回転制限手段を備えていることを特徴としている。
請求項5の水陸両用車両では、前記請求項1から4のいずれかにおいて、前記支持体はグレーチング材であることを特徴としている。
また、当該支持体の下面は車輪の下端よりも常に上方に位置する構成であることから、当該支持体及び水掻き部材を取り外さずに平地を車輪走行することができ、切換操作等なしで効率的に陸上走行及び水上航行を行うことができる。
まず、第1実施形態について説明する。
図1を参照すると、本発明の第1実施形態に係る水陸両用車両の全体構成図が示されている。
図1に示すように、車両1(水陸両用車両)は左右一対の駆動輪を前中後の3箇所に備えた6輪駆動車である。なお、図1では車両左側面のみを示しているが、右側面もほぼ同様の構成をなしており、以下車両左側側面の構成に基づき説明する。
以下、当該実施形態の車両における水上航行機構4について詳しく説明する。
図2には、図1の中輪、後輪部分の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図が示されている。
一方、取付軸14は、支持腕部6cの先端からタイヤ部2bの側面よりも外側に突出している。当該取付軸14は、シュー10を当該取付軸14周りに回転可能に支持するものである。
また、当該シュー本体16の上面には、前部の取付部18aと後部の取付部18bとの間に3つの水掻きブレード12、12、12が前後に並んで設けられている。
図3には、第1実施形態における水上航行機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図が示されており、同図に基づき水上航行時の水上航行機構4の作動について説明する。図3では、上記水上航行機構4を備えた車両1の水上航行時の状態を示しており、運転席等の車体の上部は水上に浮かび、車輪部分が水中にある。なお、当該図3では、図面左側を車両1の進行方向としている。
そして、水上航行機構4は、車輪が接地して陸上走行が可能になるまで、図3(a)〜(d)の動作を繰り返して水上航行を行う。
一方で、シュー10や水掻きブレード12以外の部分が車輪に収まるコンパクトな構成であり、水上航行機構4の取り付け及び取り外しの作業もジャッキアップ等することなく、固定部6aを固定または解除するだけの容易な作業で行うことができる。これにより、長距離の高速陸上走行を行うような場合には、当該水上航行機構4を取り外してより安定した陸上走行を実現することもできる。
また、水掻きブレード12は側面視三日月状に湾曲していることで伏せた状態では進行方向に対する水の抵抗が少なく、直立した状態では水の進行方向と逆側の移動に対して十分な水の抵抗を受けることができ、効率よく水を掻くことができる。
また、上記実施形態における水上航行機構4のシュー本体16は、グレーチング材であることで、軽量化を図るとともに水上航行時におけるシュー本体16の回転で生じる水の抵抗を減らしつつ、強度を保持することができる。
図4及び図5を参照すると、図4には本発明の第2実施形態に係る車両において水上航行機構の(a)使用時及び(b)収納時を示す全体構成図、図5には図4の後輪の(a)側面図、(b)上面視図、(c)正面図がそれぞれ示されている。
図4に示すように、車両20は左右一対の車輪を前後の2箇所に備えた4輪駆動車である。
当該第2実施形態の車両20における水上航行機構24は、上記第1実施形態の車両1に取り付けられた水上航行機構4のように前後2輪に亘って架け渡されるものではなく、1輪ごとに取り付けることが可能な水上航行機構である。
支持部材26及びカウンターバランス28の構成は、上記第1実施形態における支持部材6及びカウンターバランス8と同様であることから詳しい説明は省略する。
また、取付部40には支持棒32の一端部が連結されている。
さらに、支持部材26から外した取付軸40、シュー30、支持棒34、及び水掻きブレード36については、図4(b)に示すようにシュー30を支持棒34の長手方向に沿って棒支持部34の近くまで移動させ、この位置で車体に固定することで収納することも可能である。これより水上航行機構24の取り付け、取り外し作業をより簡略化することができる。
図6には、第2実施形態における水上航行機構の動作を(a)〜(d)の時系列で示した作動図が示されており、同図に基づき水上航行時の水上航行機構24の作動について説明する。図6では、図3と同様に、上記水上航行機構24を備えた車両20の水上航行時の状態を示しており、運転席等の車体の上部は水上に浮かび、車輪部分が水中にあり、図面左側を車両20の進行方向としている。また、当該図6(a)〜(d)は図3(a)〜(d)と同様に、車輪を90°ごとに回転させた状態を順に示している。
続いて、図6(b)のときには、シュー本体38は支持棒32により取付軸回りの回転が規制されているため若干傾いた略水平姿勢をなして下方に移動する。そして、水掻きブレード36は、シュー本体38を通り抜けた水の抵抗を受けて、起立する方向に回動する。
そして、図6(d)のときには、シュー本体が略水平姿勢をなして上方に移動し、水掻きブレード36は、伏せる方向に回動する。
以上のように、第2実施形態における車両20は1輪ごとに設けた水上航行機構24により、水上航行用の駆動系統を新たに設けることなく、水上航行を行うことができ、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
一方で、当該第2実施形態における水上航行機構24は、上記第1実施形態と同様にコンパクトな構成であり部品点数も多くなく軽量であり、取り付け及び取り外しの作業も容易である。さらに、当該水上航行機構24は図4(b)で示したように収納することも可能であり、取り付け及び取り外しの作業の効率をより向上させることができる。
例えば図7を参照すると上記実施形態の変形例が示されている。
図7に示す変形例は上記第1実施形態及び第2実施形態における水上航行機構4、24の支持部材6、36及びカウンターバランス8、38を備えていない水上航行機構である。
また、上記第1実施形態の水上航行機構4では中輪2M及び後輪2Rの2輪に亘ってシュー10を設けているが、より多くの車輪を備える車両であれば、例えば前後3輪以上に亘って架け渡しても構わない。
また、上記実施形態では、水掻きブレードはグレーチング材からなるシュー本体に取り付けられているが、当該水掻きブレードを取り付ける支持体はこれに限られるものではなく、例えば上記実施形態のシュー本体の枠体のみからなる支持体であっても構わない。
また、上記各実施形態では、カウンターバランス8、28が側面視三日月状をなしているが、当該カウンターバランスの形状はこれに限られるものではない。
2F、22F 前輪
2M 中輪
2R、22R 後輪
2a、22a ホイール部
2b、22b タイヤ部
3、23 車軸
4、24 水上航行機構
6、26 支持部材
6a 固定部
6b、6c 支持腕部
8、28 カウンターバランス
10、30 シュー(支持体)
12、36 水掻きブレード(水掻き部材)
12a 軸体
12b ストッパ
14、42 取付軸
16、30 シュー本体
18a、18b、42 取付部
32 支持棒(回転規制手段)
34 棒支持部(回転規制手段)
Claims (6)
- 駆動力の伝達される車輪を備えた水陸両用車両であって、
前記車輪の側面にて車軸と離間した位置に配設され、当該車輪の回転とともに車軸周りに回転する取付軸と、
前記車輪よりも側方にて前記取付軸に回転可能に支持されており、前記車両の前後方向に延びた形状で、前記車輪の回転とともに車軸回りに回転したときも下面が前記車輪の下端よりも上方に位置する支持体と、
前記車輪の回転方向と同方向に回動可能に前記支持体に枢支され、水中で前記車輪が回転し当該支持体が前記車軸回りに回転したとき、当該支持体が車両の進行方向と同方向に移動する際には伏せた状態となり、当該支持体が車両の進行方向と逆方向に移動する際には伏せた状態よりも水の抵抗が大きい起立状態となる水掻き部材とを、
備えることを特徴とする水陸両用車両。 - 前記水陸両用車両は前後に複数の前記車輪を備え、
前記取付軸は、前記複数の車輪うち少なくとも2以上の車輪に設けられ、
前記支持体は、前記2以上の車輪に亘って水平に架け渡されており、当該各車輪の前記取付軸に支持されていることを特徴とする請求項1記載の水陸両用車両。 - 前記支持体は、1つの前記車輪に対して1つ設けられており、
さらに、前記支持体における前記取付軸周りの回転を制限する回転制限手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の水陸両用車両。 - 前記回転制限手段は、
棒状をなし、一端が前記支持体における前記取付軸周りの回転を制限するよう前記支持体に連結された支持棒部材と、
車体側面に前記車輪の回転と同方向に回転可能に設けられ、前記支持棒部材を摺動可能に支持する棒支持部材と、から構成されることを特徴とする請求項3記載の水陸両用車両。 - 前記支持体はグレーチング材であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水陸両用車両。
- 前記車輪に、前記支持体に対応したカウンターバランスを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水陸両用車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010177143A JP5563924B2 (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 水陸両用車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010177143A JP5563924B2 (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 水陸両用車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012035732A JP2012035732A (ja) | 2012-02-23 |
JP5563924B2 true JP5563924B2 (ja) | 2014-07-30 |
Family
ID=45848223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010177143A Expired - Fee Related JP5563924B2 (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 水陸両用車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5563924B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102975782A (zh) * | 2012-12-25 | 2013-03-20 | 上海大学 | 基于差动轮偏心机构的轮足两栖机器人机构 |
CN105818926A (zh) * | 2016-03-08 | 2016-08-03 | 中国海洋大学 | 一种极地两栖科学考察船 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1617261A (en) * | 1926-06-22 | 1927-02-08 | Maksabedian Harry Baghos | Propelling mechanism |
JPS486790U (ja) * | 1971-06-03 | 1973-01-25 | ||
JPS4974699U (ja) * | 1972-10-19 | 1974-06-28 | ||
JPS5137492A (ja) * | 1974-09-27 | 1976-03-29 | Yasumasa Akita | Suirikuryoyotei |
JPS59213594A (ja) * | 1983-05-17 | 1984-12-03 | Kazue Tanaka | 船体推進装置 |
JPS59213593A (ja) * | 1983-05-17 | 1984-12-03 | Kazue Tanaka | 複数のクランクが連動する船舶推進装置 |
JPS63219407A (ja) * | 1987-03-07 | 1988-09-13 | Takao Ishihara | 駆動輪の動力伝達機構 |
JP3448817B2 (ja) * | 1992-07-25 | 2003-09-22 | 孝寛 星野 | 自立型二輪車 |
JP3017659U (ja) * | 1995-05-02 | 1995-10-31 | 満 出口 | 間欠機構可動水掻き板式車輪 |
-
2010
- 2010-08-06 JP JP2010177143A patent/JP5563924B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012035732A (ja) | 2012-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5912095B2 (ja) | 水陸両用車におけるまたはそれに関連する改善 | |
JP5666119B2 (ja) | 走行ロボット | |
JPH0440240B2 (ja) | ||
US9981703B2 (en) | Track system | |
TW200824932A (en) | Amphibious vehicle | |
JP2007230354A (ja) | 自動二輪車 | |
EP3072788A1 (en) | All-terrain vehicle (variants) | |
JP5563924B2 (ja) | 水陸両用車両 | |
WO2016129161A1 (ja) | 水陸両用車 | |
KR102042759B1 (ko) | 차량의 전륜 현가장치 | |
JP2010536659A (ja) | 水陸両用車 | |
US10513160B2 (en) | Amphibious vehicle | |
JP5457309B2 (ja) | 走行車両における後輪用クローラ走行装置 | |
JPH0781696A (ja) | 不整地走行車 | |
JP2013177058A (ja) | セミクローラ式作業車両 | |
JP5584549B2 (ja) | 車両 | |
CN103395453B (zh) | 一种沙滩清洁车的履带底盘 | |
JPS632712A (ja) | 水陸両用車の車輪引上げ装置 | |
JP2011201356A (ja) | 作業車両 | |
JP3565958B2 (ja) | 装軌車両のサスペンション構造 | |
JP6369908B2 (ja) | カート | |
RU2483937C1 (ru) | Транспортное средство высокой проходимости | |
JP2007276754A (ja) | ローリングフロントサスペンション | |
JPH0268281A (ja) | 自動二輪車 | |
JP7034649B2 (ja) | 移動体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130404 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130408 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140613 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5563924 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |