JP5584271B2 - 繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、各種基板、例えば、液晶表示装置に使用されるガラス基板等を製造する工程で、当該ガラス基板等を搬送するロボットに装着される繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法に関する。
近年、液晶表示装置に使用されるガラス基板等は、そのサイズの大型化が顕著になってきている。例えば、約113〜117インチに相当する第7世代のガラス基板では、およそ1900mm×2200mmの大きさとなり、約129インチに相当する第8世代のガラス基板では、およそ2200mm×2500mmの大きさとなる。これらガラス基板の大型化に伴って、ガラス基板を搬送するためのロボットの大型化が必要になってきており、ロボットに装着されてガラス基板を支持するためのロボットハンドについてもその長尺化が必要となってきている。
このような基板搬送用ロボットに装着されるロボットハンドは、基板搬送時に基板を安定して保持するために、一般的に平面状の外周面を有する断面四角形状の角パイプとして形成されている(以下、外周面、内周面がともに断面四角形状のパイプを角パイプと言う。)。角パイプは、断面二次モーメントが大きく曲げ剛性に優れて高強度であるため、大型化したガラス基板を搬送する長尺状のロボットハンドに適用するには好適な形状である。断面四角形状の角パイプの製造方法として、特許文献1、特許文献2が開示されている。
特開平01−208121号公報。 特開2007−90794号公報。
図8に示すように、特許文献1に記載の繊維強化プラスチック製角パイプ100の製造方法では、角柱形パイプ金型101にプリプレグ繊維強化プラスチックス102を所定厚さになるように巻きつけ、プリプレグ繊維強化プラスチックス102の外側面に断面かまぼこ形状の型材103を当てがって熱硬化させる製造方法が記載されている。さらに、特許文献2に記載の繊維強化樹脂製の管状部材の製造方法では、略小判型形状のマンドレルに炭素繊維強化樹脂のプリプレグを複数層巻き回して形成した内筒体にラッピングテープを巻きつけて加圧後、当該内筒体の上面及び下面を外型で押圧して加熱成形する方法が記載されている。
これらの製造方法は、いずれも繊維強化樹脂の外側に金型を配置した後、金型温度を徐々に昇温させながら加熱することによって成形するものである。このような成形方法では、金型の温度を制御しながら、繊維強化樹脂が加熱溶融する所定温度まで徐々に昇温させる必要があり、所定温度に到達するまでに相応の時間が必要となる。また、成形後の金型を次の成形作業に用いる場合には、当該金型を、強化繊維樹脂が加熱溶融しない所定温度以下にまでその都度冷やす必要がある。したがって、作業工程に長時間を要するとともに次の成形作業の準備にも長時間を要することになって、角パイプ製造の成形サイクルを短縮することが困難であるという問題がある。一方、生産効率を上げるために金型の数を増やすことにすると、そのための設備費が増大してしまい、製造に掛かる費用が増加するといった問題があった。さらに、近年のロボットハンドの長尺化に伴ってそのサイズに適応する金型が適宜必要となるため、必要となる金型がさらに増加することになり、設備費が飛躍的に増大してしまうという問題があった。
これに対して、金型を使用しないで繊維強化樹脂製中空パイプを製造する方法として、一般的にシートラッピング製法が知られている。シートラッピング製法は、断面円形状の丸パイプを製造する際に通常使用される製造方法である(以下、外周面、内周面がともに断面円形状のパイプを丸パイプと言う。)。シートラッピング製法で丸パイプを製造する場合、断面円形状の長尺状芯材であるマンドレルに、所定形状に型裁断した繊維強化樹脂製プリプレグを複数層巻きつけた後、その外周にラッピングシートを巻きつけた状態で加熱することにより、繊維強化樹脂を溶融・硬化させる。このようなシートラッピング製法では、金型を必要としないことから成形サイクルを短くすることができ、金型に伴う設備費の増大を回避することができるといった利点がある。また、所定形状のマンドレルにプリプレグ及びラッピングシートを巻きつけることで容易に丸パイプを製造することが可能であるため、設計自由度が高く、量産性にも優れるといった利点もある。さらに、ラッピングシートで強く締め付けて樹脂を硬化させることから、形成される丸パイプの形状精度を高くすることが可能である点でも優れている。
しかし、図9に示すように、通常の角パイプ200をシートラッピング製法により成形しようとする場合、断面四角形状のマンドレルの周りにプリプレグを巻回後、プリプレグ外周にラッピングテープを捲きつけると、ラッピングテープからの張力がマンドレルの四方の角部のプリプレグに集中的に作用することになる。当該張力がマンドレルの角部のプリプレグに集中した状態で加熱炉内での繊維強化樹脂の熱溶融が進行すると、得られる成形体では、芯材の角部に相当する四方の角部202の薄肉化が生じる。加熱硬化工程では、さらにラッピングテープの熱収縮による収縮力も角パイプの角部に集中して作用することになるため、加熱硬化工程時における角パイプの角部への圧力がより集中して、成形体の角部202の薄肉化の要因となる。
さらに、角パイプの側面203では、繊維強化樹脂が芯材の角部から側面203に向かって押圧される状態で加熱溶融されるため、その後の硬化によって角パイプの側面203に樹脂枯れ現象が生じることとなる。その結果、成形体の側面203に皺201がよってしまって外観形状が悪化することが考えられる。したがって、ラッピング製法で製造された角パイプでは、加熱硬化工程後にさらに外表面を研磨加工したり、或いは塗装処理をしたりしてその外側面を平滑化させることが必要であり、丸パイプを製造する場合と比較して加熱硬化工程後の工程が多くなるといった問題があった。
本発明は、このような従来技術の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い曲げ剛性と強度を備え、且つ表面状態が良好な繊維強化樹脂製ロボットハンドを早いサイクルで安価に製造することのできる繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法であって、断面多角形状の長尺状の芯材に繊維強化樹脂製のプリプレグを複数層巻きつけて内筒体を形成する内筒体形成工程と、前記内筒体の側面に、該内筒体の軸方向に沿って、繊維強化樹脂製のプリプレグからなる補強層を積層して予備成形体を形成する積層工程と、前記予備成形体の外層にラッピングテープを巻きつけるラッピング工程と、前記ラッピングされた予備成形体を加熱して成形体を形成する加熱硬化工程と、前記成形体から芯材を脱芯する脱芯工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、内周断面が多角形状であるロボットハンドをシートラッピング製法で製造することができる。
断面多角形状の芯材の周りに断面多角形筒状に形成された内筒体の側面には、当該内筒体の軸方向に沿って補強層が積層されていることから、予備成形体にラッピングテープを巻きつけるラッピング工程では、断面多角形筒状に形成された内筒体の複数の角部と、側面上の補強層とでラッピングテープからの張力を受けることができる。これにより、張力を受ける箇所が内筒体の複数の角部以外にも分散することになって予備成形体表面での張力の集中が抑制される。そして、繊維強化樹脂中の樹脂の溶融と、張力を掛けて巻きつけられたラッピングテープの熱収縮とにより、ラッピングテープからの張力が徐々に予備成形体の外周面全体に分散して作用していくことになり、予備成形体の外周面が次第に断面円形状に近づいていく。予備成形体の外周面が徐々に断面円形状に近づくように変形するに従い、ラッピングテープからの張力及び収縮力の作用する箇所が、被覆された予備成形体の外周面上でさらに分散し、最終的には、予備成形体の外周面全体に均等に張力が作用することになる。このように、補強層を積層することで、ラッピングテープからの張力を分散することができるため、内周面が断面多角形状のパイプでありながらシートラッピング製法により成形することが可能となる。
これにより、断面二次モーメントが大きく曲げ剛性に優れた高強度のロボットハンドを、シートラッピング製法を採用して製造することができる。従来の角パイプの製造に必要であった金型を使用することなく、早いサイクルで安価に内周面が断面多角形状のロボットハンドを製造することができる。金型を必要としない分、成形サイクルを短縮することが可能であり、また、設備費を軽減することも可能である。
そして、加熱硬化工程後に得られた成形体の外周面は、所定箇所に圧力が偏倚して作用することによる樹脂枯れ現象が回避され、成形体の外観形状を良好に保持することができる。このため、加熱硬化工程後にさらに外表面を研磨加工したり、或いは塗装処理をしたりことが必須ではなくなり、ロボットハンドの製造工程を簡略化することができる。また、ラッピングテープからの張力と収縮力との作用による成形体角部の薄肉化を抑制することができて成形されたロボットハンドの強度の低下を抑制することができる。
なお、ここで言う多角形には、正方形、長方形等、或いは台形、平行四辺形等のみならず、全ての内角の大きさが180度未満であるような多角形である凸多角形を含むものとする。また、ここで言う円形状には、例えば、真円状、楕円形状等のみならず、断面形状が凸閉曲線であるものを含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記芯材の断面多角形状の各角部には、軸方向に沿って面取り加工が施されていることを特徴とする。
この構成によれば、面取り加工によって芯材に形成される角部が増加するため、芯材にプリプレグを巻きつけて得られる内筒体の角部も増加することになる。したがって、予備成形体にラッピングテープを巻きつけるラッピング工程では、ラッピングテープからの張力がより多くの箇所に分散して作用するようにすることができる。ラッピングテープからの局所的な張力の集中をさらに好適に抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記補強層は、繊維強化樹脂製のプリプレグを複数層積層して形成されたものであることを特徴とする。
この構成によれば、プリプレグを積層して補強層を形成しているため、その積層数によって補強層の肉厚を調整することができる。これにより、成形体の側面における肉厚を調整することが可能となる。また、補強層は予めプリプレグが積層されて内筒体側面上に載置するといった構成であるため、内筒体側面に対してプリプレグを1層ずつ積層していく場合と比較して、積層工程を簡略化することができる。さらに、プリプレグが複数層積層されているため、補強層自体にも高い曲げ剛性を付与することができる。そして、肉厚化された補強層により、予備成形体の外周形状をより断面円形状に近似させることができる。
請求項4の記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記芯材は、軸方向において横断面積が減少するテーパ状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、テーパ状の繊維強化樹脂製ロボットハンドを成形することができる。横断面積が小さい側の端部に行くに従い繊維強化樹脂製ロボットハンドの質量を軽量化し、繊維強化樹脂の使用量を削減することができる。そして、テーパ状の繊維強化樹脂製ロボットハンドを基板搬送用ロボットに装着する場合、横断面積が大きい側の端部をロボット側に片持ち状態で拘束支持し、横断面積が小さい側の端部を自由端とすることで、繊維強化樹脂製ロボットハンドの撓み量を抑制することができる。つまり、繊維強化樹脂製ロボットハンド全体の横断面積が変化しないストレート形状で形成されたものを片持ち状態で拘束支持した場合と比較して、繊維強化樹脂製ロボットハンドの横断面積が小さい側の端部での自重が軽減することとなり、当該端部での撓み量を好適に抑制することができる。これにより、基板搬送用ロボットでの基板搬送時に、ロボットハンドでの基板保持を安定した状態で行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、前記芯材は、横断面が長方形状であることを特徴とする。
この構成によれば、外周面の断面が略楕円形状のロボットハンドを製造することができる。外周面の断面が略楕円形状のロボットハンドの長径方向の外周面でガラス基板を支持するようにすれば、支持するために必要なロボットハンドの高さを低くすることができる。
液晶表示装置に使用されるガラス基板は通常、その大きさに応じたガラス基板収納用カセットケース内に、水平状態で、且つ上下方向に適宜間隔を保持した状態で収納されている。ガラス基板を収納或いは搬出するためにガラス基板収納用カセットケース内へロボットハンドを挿入する際、上下方向に大きく形成されたロボットハンドでは、上下方向に収納されたガラス基板のうち、収納或いは搬出すべきガラス基板と隣り合う位置のガラス基板に接触する事態が生じ易くなる。その結果、他のガラス基板表面に傷をつけたり破損させたりして、ガラス基板に損傷を生じさせてしまうことがある。この点、外周面の断面が略楕円形状のロボットハンドの長径方向の外周面でガラス基板を支持するようにすれば、ロボットハンドの上下方向の高さが低くなり、ガラス基板収納用カセットケース内にロボットハンドを挿入する場合であっても、収納或いは搬出すべきガラス基板と隣り合う位置のガラス基板に接触する事態を回避することができる。これにより、他のガラス基板表面に傷をつけたり破損させたりして、ガラス基板に損傷を生じさせてしまうことを抑制することが可能である。
本発明の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法によれば、高い曲げ剛性と強度を備え、且つ表面状態が良好な繊維強化樹脂製ロボットハンドを早いサイクルで安価に製造することができる。
本発明の繊維強化樹脂製ロボットハンドの図。(a)は、繊維強化樹脂製ロボットハンドの部分斜視図。(b)は、繊維強化樹脂製ロボットハンドの全体正面図。(c)は、繊維強化樹脂製ロボットハンドの全体側面図。 (a)は、内筒体形成工程で使用するマンドレルの部分斜視図。(b)は、内筒体形成工程で使用するマンドレルの全体正面図。(c)は、内筒体形成工程で使用するマンドレルの全体側面図。 内筒体形成工程でマンドレルにプリプレグを巻きつける工程を示す説明図。 内筒体形成工程で、マンドレルにプリプレグを積層した状態の内筒体の横断面積が大きい側の端部の側面図。 (a)は、積層工程で内筒体の上下側面に積層する補強層の斜視図。(b)は、積層工程で内筒体の左右側面に積層する補強層の斜視図。 積層工程で、内筒体の側面に補強層を積層して予備成形体を形成した状態の部分斜視図。 ラッピング工程で、予備成形体にラッピングテープを巻きつけてラッピングされた予備成形体を形成した状態の部分斜視図。 従来の繊維強化プラスチックス製角パイプの製造方法を示す斜視図。 シートラッピング製法で成形した角パイプの斜視図。
以下、本発明を具体化した繊維強化樹脂製ロボットハンド1の製造方法を図1〜図7に基づいて説明する。
まず始めに、本発明の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法により製造される繊維強化樹脂製ロボットハンド1の構造を図1に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の製造方法により製造されるロボットハンド1は、断面略長方形状の中空部14を備えた長尺の略楕円筒状に成形されている。ロボットハンド1の内周面は、相対する側面のうち幅の広い一対の側面11と、幅の狭い一対の側面12と、隣り合う側面11、12の間に形成された4つの斜面13とから構成されている。各側面11、12と各斜面13とはそれぞれ45゜の角度をなす平面状となっており、ロボットハンド1における各斜面13に対応する部分には肉厚部15が形成されている。
また、図1(a)に示すようにロボットハンド1を側面11の位置が上下方向に位置するように置いたときに、図1(b)に示すように、上下側面16は幅が変化しないストレート形状に形成されている。また、図1(c)に示すように、左右側面17には一端側のストレート形状の側面17aと、他端側に向かうに従い幅が狭くなるテーパ形状の側面17bとが形成されている。これにより、ロボットハンド1は、ストレート形状の略楕円筒状のストレート筒部18と、先端に行くに従い横断面積が小さくなるテーパ形状の略楕円筒状のテーパ筒部19とが連接した形状となっている。前記肉厚部15は、ロボットハンド1の長手方向全体に亘って形成されている。なお、図1(b)、(c)では、ストレート形状の側面17aとテーパ形状の側面17bとの形状がよりわかりやすく理解できるよう、上下側面16、左右側面17のそれぞれの形状を誇張して図示している。
次に、本発明を具体化した繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法を、工程ごとに図2〜図7を参照して説明する。
図3、図4に示すように、芯材にプリプレグ3を巻きつけて内筒体4を形成する内筒体形成工程では、芯材としてのマンドレル2にシート状の繊維強化樹脂製のプリプレグ3を巻きつけて複数層のプリプレグ3からなる内筒体4を形成する。
まず、芯材としてのマンドレル2について説明する。
マンドレル2の形状は、製造する繊維強化樹脂製ロボットハンド1の形状に合わせて適宜選択すればよい。断面略長方形状の中空部14を備えた繊維強化樹脂製ロボットハンド1を製造する本実施形態では、図2に示すように、中空部14と同一形状で且つほぼ同一の大きさを備えた断面略長方形状の長尺状棒材として形成している。また、その長さは、繊維強化樹脂製ロボットハンドの長さと略同一となっている。ここで、以下の説明において、マンドレル2の軸方向に相当する方向を長手方向として規定する。また、軸方向と直交する方向を短手方向として規定する。
図2(a)に示すように、断面略長方形状のマンドレル2は、短手方向の長さが長い側面21と、短手方向の長さが短い側面22と、隣り合う側面21、22の間に形成された4つの面取り部23とから構成されている。各面取り部23は、マンドレル2の長手方向の四方の角部を長手方向全体に亘って面取り加工することによって形成されており、各側面21、22と各面取り部23とはそれぞれ45゜の角度をなす平面形状に形成されている。ここでの面取り加工には、糸面取りは含まず、C面取り或いはR面取りとすることが好ましい。R面取りでの加工の方が、成形性及び強度性の点から特に好ましい。
図2(b)に示すように、短手方向の長さが長い側面21は、長手方向先端に向かうに従い短手方向の長さが変化しないストレート形状に形成されて正面視長方形状となっている。図2(c)に示すように、短手方向の長さが短い側面22は、長手方向の一端側にストレート形状に形成されて正面視長方形状の側面22aと、他端側に向かうに従い短手方向の長さが短くなるテーパ形状に形成されて正面視等脚台形状の側面22bとが連接されて形成されている。なお、図2(b)、(c)では、ストレート形状の側面22aとテーパ形状の側面22bとの形状がよりわかりやすく理解できるよう、側面21、22のそれぞれの形状を誇張して図示している。
マンドレル2の材質としては、特に限定されるものではないが、加熱硬化工程における加熱温度によって変形をしない材質であるとともに、プリプレグ3を構成する繊維強化樹脂材料より熱膨張率が大きいことにより加熱硬化工程後にロボットハンド1から容易に抜き出し可能な材質のものが好ましい。具体的には、アルミニウム合金、鉄等の金属、或いは、ナイロン、シリコン、テフロン(登録商標)、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイト等の樹脂が挙げられる。
次に、マンドレル2に巻きつける繊維強化樹脂製のプリプレグ3について説明する。繊維強化樹脂は、炭素繊維等の強化繊維に熱硬化性樹脂等の成形用樹脂を含浸させて強度を向上させた複合材料である。強化繊維の混入方法には、細かく切断した繊維を均一にまぶして樹脂中に湿潤させる方法、繊維に方向性を持たせた状態で樹脂中に湿潤させる方法、強化繊維を経糸、緯糸とする織物を樹脂中に湿潤させる方法等がある。本実施形態のプリプレグ3は、少なくとも長繊維状の多数本の強化繊維が同一方向に配列された繊維強化樹脂層、及び強化繊維織物に成形用樹脂を含浸させて得られた繊維強化樹脂織物により構成されている。
プリプレグ3を構成する強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、各種セラミックス繊維、ボロン繊維、銅、ステンレス等の金属繊維、アモルファス繊維、芳香族ポリアミド等の有機繊維、それらの混織物等を用いることができる。高い曲げ剛性を実現する観点から言えば、高い縦弾性係数を有する強化繊維を選択することが好ましいが、高い縦弾性係数を有する強化繊維材料を含有する繊維強化樹脂は一般的にそのコストが高い。このような観点も考慮して適宜強化繊維を選択することが好ましいが、ここで挙げた強化繊維の中でも、高い縦弾性係数を有することにより高い曲げ剛性を備え、比重が1.8前後と軽い炭素繊維を用いることが好ましいと言える。また、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等を用いることができる。
図3に示すように、内筒体形成工程に供されるプリプレグ3は、少なくとも長繊維状の多数本の強化繊維が同一方向に配向されたシート状繊維強化樹脂層として形成されたプリプレグ3、或いは、強化繊維織物に成形用樹脂を含浸させて得られた繊維強化樹脂織物として形成されたプリプレグ3を所定形状に切り出すことによって形成される。本実施形態では、繊維強化樹脂製織物として形成されたプリプレグ3と、少なくとも長繊維状の強化繊維を同一方向に配向したプリプレグ3とを、マンドレル2に順次巻きつけて複数層積層している。
以下、本実施形態で使用したプリプレグ3について、繊維強化樹脂製織物から構成されるプリプレグ3をクロス材と言う。また、長繊維状の強化繊維を配向したプリプレグ3のうち、マンドレル2の長手方向に強化繊維が略沿うように配向して積層した場合をストレート層、マンドレル2の長手方向に対して90度±10度の範囲の角度で配向して積層した場合をフープ層、マンドレル2の長手方向に対して+35度から+55度の範囲、或いは−35度から−55度の範囲で配向して積層した場合をバイアス層と言う。
マンドレル2に巻きつけるプリプレグ3の形状について図3を参照して説明する。図3には、シート状のプリプレグ3をマンドレル2に巻きつける工程を図示している。プリプレグ3は、マンドレル2の外周面を展開した展開形状に相当する形状であって、且つ、マンドレル2の外周面を展開した大きさと略同一の大きさとなるようにして切り出せばよい。2層目以降に対応する部分のプリプレグ3は、1層目のプリプレグ3と同一の形状であって、且つ、その大きさは、1層目に対応するプリプレグ3より外層に行くに従って少しずつ大きくなるように形成されている。つまり、2層目以降のプリプレグ3は、隣り合う内層側に積層されたプリプレグ3の厚み分ずつ大きくなる大きさに切り出し形成されている。図3では、マンドレル2に対してプリプレグ3を2層巻きつける場合について図示している。マンドレル2の側面21、22が連接した形状に切り出されたプリプレグ3をマンドレル2に沿わせるようにして巻きつけて複数層積層することにより、内筒体4を形成することができる。
ここで使用するプリプレグ3は、クロス材、ストレート層、フープ層、バイアス層を適宜選択することができるが、本実施形態では、クロス材、ストレート層、バイアス層(+45度)、バイアス層(−45度)、ストレート層を全て組み合わせている。そしてこれらのプリプレグ3をマンドレル2に合計10層巻きつけることにより、図4に示すような内筒体4を形成している。これら各層は、マンドレル2の全周に亘って巻きつけられている。なお、クロス材は、その経糸と緯糸がそれぞれロボットハンド1の長手方向に対して0度±10度及び90度±10度となるように積層している。
マンドレル2にプリプレグ3を巻きつけて内筒体4を形成する内筒体形成工程では、プリプレグ3を巻きつける際に張力を掛けつつ巻きつけていく。これにより、マンドレル2の外周面を隙間なく覆うようにして複数層のプリプレグ3が積層された内筒体4が形成される。なお、得られるロボットハンド1の強度の観点から言えば、プリプレグ3が積層された内筒体4の積層肉厚bが、前記マンドレル2の面取り部23の面取り寸法aと同程度となるように形成されることが好ましい。
また、プリプレグ3の積層に関し、当該プリプレグ3は、ある程度の粘着力を有するため、マンドレル2の周囲に順次巻きつけていくことで、マンドレル2とプリプレグ3、及びプリプレグ3同士が粘着される。このように形成された内筒体4は、図4に示すようにその断面形状は、マンドレル2の側面21に対応する側部41、マンドレル2の側面22に対応する側部42、マンドレル2の面取り部23に対応する斜部43とが長手方向に亘って形成されている。また、側部41の形状は、短手方向の長さが変化しない正面視長方形状であり、側部42の形状は、短手方向の長さが変化しない正面視長方形状の部分に、先端に向かうに従い短手方向の長さが小さくなる正面視等脚台形状の部分が連接されて形成されている。
次に、前記内筒体4の側面に、該内筒体4の長手方向に沿って、繊維強化樹脂製のプリプレグから形成される補強層5を積層する積層工程について説明する。
補強層5は、図5(a)に示すような正面視長方形状の補強層51と、図5(b)に示すような形状の補強層52とで構成される。補強層52は、正面視長方形状のストレート状補強部52aと正面視等脚台形状のテーパ状補強部52bとが連接した形状となっている。ストレート状補強部52aの長手方向の長さは、内筒体4の側部42の正面視長方形状の部分の長手方向の長さと略同一に形成され、テーパ状補強部52bの長手方向の長さは、内筒体4の側部42の正面視等脚台形状の部分の長手方向の長さと略同一に形成されている。なお、図5(a)、(b)では、ストレート状補強部52aとテーパ補強部52bとの形状をよりわかりやすく理解できるよう、補強層51、52のそれぞれの形状を誇張して図示している。
補強層51、52は、それぞれプリプレグを複数層積層したシート状のプリプレグ層を、長尺板状に切り出すことによって形成される。前記内筒体4を10層のプリプレグ3により形成した本実施形態では、補強層51を12層のストレート層、補強層52を4層のストレート層の積層により形成している。そして、補強層51は、内筒体4の側部41に積層され、補強層52は、内筒体4の側部42に積層される。このとき、補強層52は、内筒体4の側部42に対して、短手方向の長さが長い端部が内筒体4の側部42における短手方向の長さが長い端部に位置するように積層されることで、内筒体4の側部42の正面視長方形状の部分に補強層52のストレート状補強部52aが積層され、側部42の正面視等脚台形状の部分に補強層52のテーパ状補強部52bが積層される。
補強層51、52の長手方向の長さは、内筒体4の長手方向の長さと略同一となるように形成されている。また、補強層51の端面55において、その長辺の長さxは、内筒体4の側部41の外周面の短手方向の長さmと略同一となるように形成されている。さらに、補強層52の端面56において、その長辺の長さyは、内筒体4の側部42の外周面の短手方向の長さnと略同一となるように形成されている。
このようにして形成された補強層51、52は、内筒体4とその長手方向を同一にするとともに、補強層51の長辺側の外側面53(図5では上下方向に位置する外側面)と内筒体4の側部41、及び補強層52の長辺側の外側面54(図5では上下方向に位置する外側面)と内筒体の側部42が接するようにして、内筒体4の各側部41、42上に積層して予備成形体6が形成される。そして、図6に示すように、内筒体4における横断面積が大きい側の端面44及び各補強層51、52の一方の端面55、56がほぼ面一となるとともに、内筒体4における横断面積が小さい側の端面及び各補強層51、52の他方の端面がほぼ面一となっている。
次に、前記予備成形体6の外層にラッピングテープ7を巻きつけるラッピング工程について説明する。図7に示すように、本発明のラッピング工程では、ラッピングテープ7を予備成形体6の外層に長手方向に少しずつずらしながら、張力をかけた状態で複数回巻回することによりラッピングされた予備成形体6を形成する。
ラッピングテープ7は、市販される周知のものを使用することができる。材質は特に限定されるものではないが、ラッピング時の引張強さと伸び特性に優れ、加熱硬化工程における加熱温度に追従した熱収縮特性と熱応力特性とを備え、成形後の成形体から容易に剥がすことのできる優れた離型性を備えているものが好ましい。
ラッピング工程に続く加熱硬化工程では、ラッピングテープ7を外周に巻回してラッピングした予備成形体6を、加熱炉内で加熱する。加熱温度及び加熱時間は、積層されたプリプレグ3中の熱硬化性樹脂の種類及び予備成形体6の形状、或いは大きさにより適宜決定される。
加熱炉内での被覆された予備成形体6の加熱により、補強層5(51、52)中の熱硬化樹脂が内筒体4中の熱硬化樹脂とともに加熱溶融する。このとき、張力を掛けた状態のラッピングテープ7により、予備成形体6の外周面が断面楕円形状に整形される。
さらに、加熱炉内での一定時間の加熱後、ラッピングされた予備成形体6を加熱炉から取り出して室温まで冷却することで、溶融されて内筒体4及び補強層5が一体化した予備成形体6中の熱硬化樹脂が冷却硬化され、外周面が楕円筒状に連続して一体化したロボットハンド1が得られる。その後、冷却されたロボットハンド1外層のラッピングテープ7を剥がし、ロボットハンド1内部のマンドレル2を脱芯することで、中空構造の繊維強化樹脂製ロボットハンド1が得られる。
次に、本実施形態の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法により得られたロボットハンド1の基板搬送用ロボットへの装着について説明する。
本実施形態で成形された繊維強化樹脂製ロボットハンド1は、ストレート形状の略楕円筒状のストレート筒部18と、先端に行くに従い横断面積が小さくなるテーパ形状の略楕円筒状のテーパ筒部19とが連接した形状となっている。ガラス基板等を搬送する基板搬送用ロボットにロボットハンド1を装着する場合、ストレート筒部18がロボット本体に支持されるようにして装着する。このとき、ストレート筒部18にアルミ合金等からなる取付部品を取り付け、当該取付部品を介してロボットハンド1をロボット本体に装着するとよい。
以上詳述した本実施形態の作用について以下に説明する。
・ プリプレグ3を巻きつけた内筒体4に補強層51、52を積層して予備成形体6を形成することで、ラッピングテープ7からの張力が内筒体4の角部のみならず補強層51、52の角部にも分散して作用する。補強層51、52の積層に基づくこのような作用により、補強層51、52がない場合と比較して内筒体4の角部に掛かるラッピングテープ7からの張力を軽減することができる。加熱硬化工程では、分散して作用する張力と、ラッピングテープ7からの熱収縮力とに、繊維強化樹脂の加熱溶融が加わり、予備成形体6の外周面形状が徐々に断面楕円形状に近づいていく。それに伴い、ラッピングテープ7の張力及び熱収縮力は益々予備成形体6外周面全体に亘って分散していく。最終的には予備成形体6外周面全体に均等に圧力が分散し、予備成形体6は楕円筒状に成形される。
・ マンドレル2には面取り部23が形成されている。したがって、マンドレル2にプリプレグ3を捲きつける際、角部に掛かる張力が面取り部23で分散される。面取り部23の構成に基づくこのような作用により、内筒体4の斜部43での肉厚を、内筒体4の側部41、42での肉厚と同程度に保持できる。角パイプの角部の薄肉化を抑制して角パイプ型ロボットハンド1に高い曲げ剛性を付与することができる。
・ マンドレル2に形成された面取り部23の構成により、マンドレル2にプリプレグ3を巻きつけて形成した内筒体4では角部の数が増加することになる。これにより、補強層51、52の構成に基づくラッピングテープ7からの張力の分散作用に加えて、内筒体4の角部の数が増加することによってもラッピングテープ7からの張力が分散するように作用する。
・ ロボットハンド1の一端にはストレート筒部18が形成されて、当該ストレート筒部18でロボット本体に装着するように構成されている。ストレート筒部18では曲げ剛性を高くすることができるため、ロボットハンド1のロボット本体側で高い曲げ剛性を確保でき、ストレート筒部18は、ロボットハンド1の装着状態を安定させるように作用する。
以上詳述した本実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)本実施形態で製造された繊維強化樹脂製ロボットハンド1は、内筒体4に補強層51、52を積層する構成を採用することにより、曲げ剛性に優れた形状である内周面断面長方形状の中空パイプでありながら、シートラッピング製法での製造が可能である。シートラッピング製法による製造により、金型を予備加熱したり、加熱成形後に金型を冷却したりといった作業が不要となるため、作業工程を単純化することができて、より早くロボットハンドを製造することができる。また、高価な金型をいくつも用意する必要がないため、より安価に製造することができる。このように、金型を必要としない分、成形サイクルを短縮することが可能であり、また、設備費を軽減することもできるため、金型を用いた成形の問題は解消する。
(2)補強層51、52を設けたことで、予備成形体6の外周形状が断面楕円形状に近似するため、シートラッピング製法において予備成形体6の外周面に均等に圧力をかけることができる。角パイプをシートラッピング製法で製造した場合に生じる表面の樹脂枯れ現象を抑制することができる。したがって、加熱硬化工程後に表面を研磨加工したり塗装処理したりする工程が必須ではなくなり、加熱硬化工程後の後工程を簡略化することができる。これにより、外観形状に優れたロボットハンドを早く、安く製造することができる。
(3)シートラッピング製法での製造により、ロボットハンド1の加熱硬化工程を、加熱炉内での加熱及び室温での冷却により行うことができる。ロボットハンド1の大量生産を早いサイクルで安く行うことができる。
(4)ロボットハンド1の断面形状を楕円形状とすることで幅の薄い形状を実現することができる。ガラス基板が上下方向に隣り合って収納されたガラス基板収納用カセットケース内にロボットハンド1を挿入する場合であっても、収納或いは搬出すべきガラス基板と隣り合う位置のガラス基板に接触する事態を回避することができる。他のガラス基板表面に傷をつけたり破損させたりして、ガラス基板に損傷を生じさせてしまうことを抑制することが可能である。
(5)マンドレル2に面取り部23を形成することで、プリプレグ3を巻回する際、面取り部23での圧力が分散するため、面取り部23に対応する内筒体4の斜部43での薄肉化を抑制することができる。図9に示すように、角部に面取り部が形成されていない断面多角形状の芯材では、張力を掛けつつプリプレグを巻きつける際、芯材の角部でプリプレグが引っ張られることにより、成形体の角部202での肉厚が、側面203での肉厚に比較して薄肉化してしまうことになる。その結果、成形されたロボットハンドの高い曲げ剛性が確保できないことが考えられる。しかし、本実施形態では、面取り部23に対応して内筒体4に斜部43が形成されることから、斜部43に対応するロボットハンド1の肉厚部15における強度低下、ひいては、ロボットハンド1全体での強度低下を好適に抑制することができる。
(6)マンドレル2の面取り部23の構成により、内筒体4の角部の数が増加する、これにより、ラッピングテープ7からの張力の集中を避けることができる。補強層の積層によるラッピングテープ7からの張力の分散との相乗効果により、予備成形体6に対するラッピングテープ7からの張力集中をより効果的に回避することができる。
(7)内筒体4の側部42を、短手方向の長さが変化しない正面視長方形状の部分に、先端に向かうに従い短手方向の長さが小さくなる正面視等脚台形状の部分が連接させて形成するとともに、側部42に積層する補強層52を側部42の形状に対応するように形成している。これによりロボットハンド1は、ストレート形状の略楕円筒状のストレート筒部18と、先端に行くに従い横断面積が小さくなるテーパ形状の略楕円筒状のテーパ筒部19とが連接した形状となっている。ロボットハンド1のストレート筒部18でロボット本体に装着することで、装着されていない先端側ほどその重量を軽くすることができる。これにより、ロボットハンド1先端側での撓み量を好適に抑制することが可能となり、安定した状態でのガラス基板の搬送を行うことができる。また、テーパ筒部19の形成により、ロボットハンド1自体の重量をも抑制することが可能となる。
(8)ロボットハンド1のストレート筒部18がロボット本体側に支持されることにより、ロボットハンド1のロボット本体側における曲げ剛性を高くすることができる。これにより、ロボットハンド1をロボット本体に安定して装着することができる。また、ロボットハンド1をロボット本体に装着するための取付部品の加工も容易となる。
(9)内筒体4では、プリプレグ3の強化繊維を、クロス材、ストレート層、バイアス層が混在するように配向しているため、ロボットハンド1の強度を全方向に確保することができる。また、補強層51、52については、プリプレグ3の強化繊維をストレート層として配向しているため、曲げ剛性の発現性が高い。したがって、大型の液晶パネルを搬送するロボットに装着する長尺状のロボットハンド1として、その撓み量を好適に抑制することが可能である。
(10)内筒体4では、プリプレグ3の強化繊維樹脂として経糸となる強化繊維と緯糸となる強化繊維とが直交して配置されているクロス材を積層していることから、ロボットハンド1に高い強度を付与することができる。
(11)シートラッピング製法を採用することにより、成形可能なロボットハンド1の形状に自由度を持たせることができる。金型を使用しての成形では、ロボットハンドの形状に合わせて対応する芯材及び金型をそれぞれ用意する必要があるが、本実施形態では、所望の形状に成型したマンドレル2を用意することで、ロボットハンド1の形状を変更することが容易である。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよく、また、以下の変更例を組み合わせて適用してもよい。
・ マンドレル2の面取り部23は、断面長方形状の四方の角部を、マンドレル2の各側面21とそれぞれ45゜をなす平面状に面取りした形状としたが、その形状については特に限定されない。例えば、面取り部23内に角部が存在するように形成したり、面取り部23を球面状に形成したりしてもよい。或いは、面取り部23を形成しない構成としてもよい。
・ 本実施形態では、内筒体4ではプリプレグ3が10層、補強層51ではプリプレグ3が12層、補強層52ではプリプレグ3が4層積層される構成としているが、積層数はこれに限定されない。成形されたロボットハンド1の長さに対して、要求されるべき高い曲げ剛性を充足するものであれば、内筒体4、補強層51、52について適宜積層数を変更することができる。
・ 本実施形態では、内筒体4を、クロス材、ストレート層、バイアス層を組み合わせて積層して形成したが、繊維強化樹脂層はこれに限定されない。クロス材のみ、或いは、ストレート層、フープ層、バイアス層の中から1種類のみ選択して積層してもよく、2種類以上を選択して適宜組み合わせて積層してもよい。またそれぞれの積層枚数についても適宜選択することができる。
・ 本実施形態では、補強層51、52はストレート層を積層する構成としているが、これに限定されない。内筒体4と同様、クロス材、ストレート層、フープ層、バイアス層を適宜組み合わせて積層してもよく、クロス材、フープ層、バイアス層のみを積層する構成としてもよい。また、それぞれの積層枚数についても本実施形態の枚数に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
・ 本実施形態では、クロス材を、その経糸と緯糸がそれぞれロボットハンド1の長手方向に対して0度±10度及び90度±10度の範囲の角度で配向して積層したが、それぞれ+35度から+55度の範囲、−35度から−55度の範囲のバイアス方向となるように積層してもよい。
・ 本実施形態では、プリプレグ3を複数層積層したシート状のプリプレグ層を、長尺板状に切り出して補強層51、52を形成した後、内筒体4に積層する構成としたが、積層態様はこれに限定されない。プリプレグ3を長尺状に切り出したものを、1層ずつ内筒体4の側部41、42外周面に積層してもよい。
・ 本実施形態では、補強層51、52を断面長方形状の長尺板状に形成したが、断面形状はこれに限定されない。断面台形状であってもよいし、断面五角形、断面六角形などのように断面多角形状であってもよいし、或いは、断面円形状であってもよい。
・ 本実施形態では、12層のプリプレグ3が積層された補強層51を、内筒体4の各側部41にそれぞれ一つずつ積層するとともに、4層のプリプレグ3が積層された補強層52を内筒体4の各側部42にそれぞれ一つずつ積層して予備成形体6を形成したが、内筒体4の各側部41、42に積層する補強層51、52は一つに限定されない。一つの側部41につき、複数の補強層51を積層し、一つの側部42につき、複数の補強層52を積層する構成としてもよい。この際、例えば、各側部41に積層された一つの補強層51に対して、その長辺側の外側面53の外側にさらに積層していく態様としてもよく、或いは、一つの側部41に複数の補強層51が接するように並列させて載置していく態様としてもよい。各側部41に積層された一つの補強層51に対して、その長辺側の外側面53の外側にさらに積層していく態様とする場合、外側に配置される補強層51の長辺側の外側面53の幅は、内側に隣り合って配置される補強層51の長辺側の外側面53の幅より短くなるように形成されていることが好ましい。このような変更例は、側部42と補強層52との関係にも同様に当てはめることができる。
・ 本実施形態では、マンドレル2に巻きつけるプリプレグ3について、展開図に従って略同一の形状及び大きさとなるように切り出したが、切り出し形状については特に限定されない。展開図に対して余裕を持った大きさに切り出してマンドレル2に巻きつけた後、マンドレル2からはみ出した部分を切り落とすようにしてもよい。
・ 本実施形態では、マンドレル2に巻きつけるプリプレグ3を積層枚数分が連設した形状で切り出して連続して巻きつける態様としたが、各層ごとにそれぞれ切り出して順次巻きつけるようにしてもよい。
・ 本実施形態では、補強層51の端面55における長辺の長さxを内筒体4の側部41の幅mと略同一となるように形成したが、内筒体4の側部41の幅mより小さくなるように形成してもよい。また、補強層52の端面56における長辺の長さyを内筒体4の側部42の幅nと略同一となるように形成したが、内筒体4の側部42の幅nより小さくなるように形成してもよい。加熱硬化工程で、補強層51、52の加熱溶融により予備成形体の外周面が断面楕円形状となれば、適宜その大きさを変更することができる。
・ 本実施形態では、ロボットハンド1の一方の側面16が正面視長方形状、他方の側面17がストレート形状の側面17aとテーパ形状の側面17bとを連接させた形状としたが、その形状はこれに限定されない。両側面16、17とも正面視長方形状に形成して、ロボットハンド1の横断面積が長手方向に変化しないストレート形状の楕円筒状としてもよい。この場合、内筒体4の側部41、42に積層される補強層51、52はいずれも正面視長方形状のものであることが好ましい。また、両側面16、17をともにストレート形状の側面とテーパ形状の側面とが連接した形状としてもよい。この場合の補強層51、52はそれぞれの側部の形状に即した形状とすることが好ましい。さらに、ロボットハンド1にストレート筒部18を形成することなく、両側面16、17とも正面視等脚台形状に形成して、ロボットハンド1全体を断面楕円形状のテーパ筒部19のみで構成してもよい。この場合、内筒体4の側部41、42に積層される補強層51、52はいずれも正面視等脚台形状のものであることが好ましい。
・ 本実施形態では、断面長方形状の中空部14を備えたロボットハンド1としたが、断面凸多角形の中空部14であれば特にその形状は限定されない。断面正方形状の中空部14としてもよい。その場合、内筒体4の側部41の幅mと側部42の幅nとが略同一となることから、補強層51の端面55における長辺の長さxと補強層52の端面56における長辺の長さyも略同一とすることが好ましい。また、断面平行四辺形状の中空部14としてもよく、断面台形状の中空部14としてもよい。
・ 本実施形態では、断面略楕円形状のロボットハンド1を製造するべく補強層5を積層したが、加熱硬化工程により断面形状が凸閉曲線に近付くように成形される形状であれば、その形状は特に限定されない。マンドレル2の形状、積層される補強層5の形状も適宜変更することができる。この場合、液晶表示装置に使用されるガラス基板を安定して搬送する観点から言えば、ガラス基板搬送時に上下位置で相対する側面の短手方向の間隔が短く、且つ、上側に位置する面がより平面状となっていることが好ましい。
以下、本実施形態の基板搬送用ロボットに装着する繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法の実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
実施例1では、マンドレル2として、長さが3000mm、上下方向の側面21の幅が60mm、左右方向の側面22の大径部側の端部の幅が30mm、小径部側の端部の幅が16mm、側面22aの長手方向の長さが400mmの断面略長方形状の長尺状のマンドレル2を用意した。また、マンドレル2における大径部側の面取り部22の面取り寸法はR3mmである。その具体的寸法を表1に示した。
マンドレル2に巻回するプリプレグ3は、強化繊維として炭素繊維を、熱硬化樹脂としてのエポキシ樹脂に含浸させた樹脂含有量25〜35%のプリプレグシートを使用した。内筒体4には、引張弾性率24×10kgf/mmの炭素繊維を用いたプリプレグシート及び引張弾性率80×10kgf/mmの炭素繊維を用いたプリプレグシートを積層した。このプリプレグシートを、所望の形状及び大きさに切り出したものをプリプレグ3として準備した。この場合の所望の形状とは、マンドレル2の展開図に相当する形状に相当するプリプレグ3であり、所望の大きさとは、1層目としてはマンドレル2の展開図に相当する大きさであるとともに、2層目以降については隣り合う内層側に積層されたプリプレグ3の厚み分ずつ大きくなるプリプレグ3である。プリプレグ3を、マンドレル2の長手方向に対して、まずクロス材の炭素繊維の配向方向が0度/90度となるように配置して1層巻きつけて、その上に、ストレート層を4層、+35度から+55度方向のバイアス層を1層、−35度から−55度方向のバイアス層を1層、ストレート層を3層順次巻きつけて、マンドレル2の外周を隙間なく覆うように積層した。このように実施例1では、内筒体4を10層のプリプレグ3を巻回することにより形成した。なお、内筒体4を構成する各層を構成するプリプレグ3の引張弾性率、樹脂含有量、繊維目付け、配向角度、層厚み、及び積層枚数については表2に記載したとおりである。
内筒体4の側部41に積層する補強層51については、樹脂含有量及び引張弾性率の異なる2種類のプリプレグ3を12層積層したものを使用した。また、内筒体4の側部42に積層する補強層52については、1種類のプリプレグ3を4層積層したものを使用した。具体的には、補強層51は、引張弾性率80×10kgf/mmの炭素繊維を用い、樹脂含有量25%のプリプレグシートを4層ストレート層として積層した後、引張弾性率24×10kgf/mmの炭素繊維を用いた樹脂含有量33%のプリプレグシートを8層ストレート層として積層したものを使用した。また、補強層52では、引張弾性率24×10kgf/mmの炭素繊維を用い、樹脂含有量33%のプリプレグシートを4層ストレート層として積層したものを使用した。なお、内筒体4及び補強層51、52を構成するプリプレグ3の引張弾性率、樹脂含有量、繊維目付け、配向角度、層厚み、及び積層枚数については表2に記載したとおりである。
補強層51、52は、プリプレグ3を積層後、所定形状に切り出すことにより形成した。具体的には、補強層51は、長さが3000mm、端面55における長辺の長さxが50mmとなるように切り出した。また、補強層52は、ストレート状補強部52aの長さが400mm、テーパ状補強部52bの長さが2600mm、端面56における長辺の長さyが15mm、他方の端面における長辺の長さが8mmとなるように切り出した。
次に、内筒体4の側部41上に長手方向を一致させて補強層51を積層するとともに、内筒体4の側部42上に長手方向を一致させて補強層52を積層して予備成形体6を形成した。その後、予備成形体6の外周を覆うように、ラッピングテープ7に張力を掛けた状態で巻きつけた。ラッピングテープ7は、信越フィルム株式会社製SD2(テープ幅15mm、テープ厚み20μm)を使用した。
加熱硬化工程では、135℃の加熱炉内で2時間、繊維強化樹脂を熱溶融させて内筒体4と補強層5とを溶融接着させた後、取り出して室温まで冷却硬化させた。
また、実施例で使用した内筒体4、補強層51、52の構成は表2に示すとおりである。
[比較例1]
比較例1では、実施例1と同一のマンドレル2を使用した。また、プリプレグ3は、実施例1の内筒体4と同一の引張弾性率、樹脂含有量、繊維目付けのものを同一順序、同一配向角度、同一枚数でマンドレル2に10層巻きつけた。比較例1では、このようにして形成された内筒体4に相当する部分の外層に、さらに異なる種類のプリプレグ3を各1層ずつストレート層として積層した。なお、比較例の角パイプの各層を構成するプリプレグ3の引張弾性率、樹脂含有量、繊維目付け、配向角度、層厚み、及び積層枚数については表3に記載したとおりである。比較例の角パイプは、内周面のみならず外周面も断面略長方形状の中空角パイプとして形成した。
その後、プリプレグ3の外周を覆うように、ラッピングテープ7に張力を掛けた状態で巻きつけた後、加熱炉内で加熱し、取り出して冷却硬化させた。ラッピング工程及び加熱硬化工程は実施例と同一の方法で行った。
実施例1及び比較例1で製造した各中空パイプについて、それぞれの外観形状を目視で比較した。
実施例1の製造方法で得られた内周面が断面長方形状の中空パイプは、外周面の断面形状が長手方向に亘って略楕円形状であり、その外表面は滑らかで平滑性に優れた外観となっていた。
一方、比較例1の製造方法で得られた角パイプは、外周面の断面形状が長手方向に亘って略長方形状であった。また、その外表面には、加熱硬化工程においてラッピングテープ7の張力と収縮力との作用で繊維強化樹脂が短手方向に押圧されることによる樹脂枯れ現象が見られ、多数の皺が観察された。
1…繊維強化樹脂製ロボットハンド、2…芯材としてのマンドレル、3…プリプレグ、4…内筒体、5、51、52…補強層、6…予備成形体、7…ラッピングテープ。

Claims (5)

  1. 繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法であって、
    断面多角形状の長尺状の芯材に繊維強化樹脂製のプリプレグを複数層巻きつけて内筒体を形成する内筒体形成工程と、
    前記内筒体の側面に、該内筒体の軸方向に沿って、繊維強化樹脂製のプリプレグからなる補強層を積層して予備成形体を形成する積層工程と、
    前記予備成形体の外層にラッピングテープを巻きつけるラッピング工程と、
    前記ラッピングされた予備成形体を加熱して成形体を形成する加熱硬化工程と、
    前記成形体から芯材を脱芯する脱芯工程と、
    を備えた繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法。
  2. 前記芯材の断面多角形状の各角部には、軸方向に沿って面取り加工が施されている請求項1に記載の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法。
  3. 前記補強層は、繊維強化樹脂製のプリプレグを複数層積層して形成されたものである請求項1又は請求項2に記載の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法。
  4. 前記芯材は、軸方向において横断面積が減少するテーパ状に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法。
  5. 前記芯材は、横断面が長方形状である請求項1〜4のいずれか一項に記載の繊維強化樹脂製ロボットハンドの製造方法。
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