JP5583859B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5583859B2
JP5583859B2 JP2013544911A JP2013544911A JP5583859B2 JP 5583859 B2 JP5583859 B2 JP 5583859B2 JP 2013544911 A JP2013544911 A JP 2013544911A JP 2013544911 A JP2013544911 A JP 2013544911A JP 5583859 B2 JP5583859 B2 JP 5583859B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
water
electrolytic
chamber
water channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013544911A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013183141A1 (ja
Inventor
紳勝 森澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Trim Co Ltd
Original Assignee
Nihon Trim Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Trim Co Ltd filed Critical Nihon Trim Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5583859B2 publication Critical patent/JP5583859B2/ja
Publication of JPWO2013183141A1 publication Critical patent/JPWO2013183141A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/46Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods
    • C02F1/461Treatment of water, waste water, or sewage by electrochemical methods by electrolysis
    • C02F1/46104Devices therefor; Their operating or servicing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2201/00Apparatus for treatment of water, waste water or sewage
    • C02F2201/46Apparatus for electrochemical processes
    • C02F2201/461Electrolysis apparatus
    • C02F2201/46105Details relating to the electrolytic devices
    • C02F2201/46115Electrolytic cell with membranes or diaphragms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

本発明は、水を電気分解することによって電解還元水および電解酸性水を生成する、電解水生成装置に関する。
現在、医療機器として認可されている家庭用の電解水生成装置は、水道水を浄水し、さらに電気分解して電解還元水と電解酸性水とを生成するように構成されている。電解水生成装置は、たとえば、隔膜により隔てられた陰極室と陽極室とを備える電解槽を備え、水の電気分解により、陰極室から電解還元水、陽極室から電解酸性水が得られる。
しかしながら、このような電解水生成装置では、使用するに従って、対向して配置された電極(陰極室の陰極および陽極室の陽極)に異物が付着する。特に、陰極の表面には、水に含まれるカルシウムなどの金属イオンが付着する。このような異物が電極の表面に付着すると、電極表面の電気抵抗が増加し、対向して配置された電極に流れる電流が減少する。これにより、得られる電解還元水、電解酸性水のイオン濃度が低下してしまう。このため、従来の電解水生成装置では、一定時間使用した後には、電極の極性を反転させて電気分解を行なうことで、電極を洗浄する必要があった。
たとえば特許第2618321号(特許文献1)では、定期的に電極の極性を反転させ、それに応じて電解還元水および電解酸性水を取り出すための水路を切り換える技術(ダブル・オート・チェンジ・クロスライン方式)を採用した電解水生成装置が提案されている。特許文献1に開示された電解水生成装置では、隔膜により隔てられた、第1の電極を有する第1の電極室および第2の電極を有する第2の電極室と、電解還元水を取り出すための電解還元水取出口と、電解酸性水を取り出すための電解酸性水取出口と、第1の電極室と電解還元水取出口との間に設けられ、第1の電極室で生じた電解水を電解還元水取出口へ向けて流す第1の水路と、第2の電極室と電解酸性水取出口との間に設けられ、第2の電極室で生じた電解水を電解酸性水取出口へ向けて流す第2の水路と、第2の電極室と電解還元水取出口との間に設けられ、第2の電極室で生じた電解水を電解還元水取出口へ向けて流す第3の水路と、第1の電極室と電解酸性水取出口との間に設けられ、第1の電極室で生じた電解水を電解酸性水取出口へ流す第4の水路と、前記第1の水路および前記第2の水路が開いているときは、前記第3の水路および前記第4の水路は閉じ、一方、前記第1の水路および前記第2の水路が閉じているときは、前記第3の水路および前記第4の水路は開くように、水路を切換える切換弁と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の供給電圧が反転すれば、前記切換弁を動作させるように制御する制御手段とを備えるように構成される。これにより、電極表面の洗浄のために、電極の極性を反転させて電気分解を行なったとしても、常に電解還元水取出口からは電解還元水、電解酸性水取出口からは電解酸性水を取り出すことができる電解水生成装置が提供される。
特許第2618321号
特許文献1に開示された技術を採用した電解水生成装置では、上述のように電解槽の前後に複数の水路(クロスライン)を設置し、電極の極性の切り換えに応じて、電解槽への流入路・電解槽からの流出路を切り換えるように構成されている。このような電解水生成装置は、第1の電極室と第2の電極室との容積比率は、それぞれ陰極室、陽極室に交互に切り換わるため、通常、1:1としている。また、このような電解水生成装置には、通常、クロスラインの前後には流量調整バルブが設置され、この流量調整バルブにより電解還元水と電解酸性水との取水比率を変更できるように構成されている。電解還元水と電解酸性水との取水比率は、第1の電極室および第2の電極室の容積比率との関係から電解還元水:電解酸性水=1:1〜5:1程度が限度であり、これ以上に電解還元水を高い比率で取水しようとすると、電解還元水に次亜塩素酸が混入してしまい、実用的ではなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、次亜塩素酸が混入することなく高い取水比率で電解還元水を生成することができる電解水生成装置を提供することである。
本発明の電解水生成装置は、隔膜により隔てられた、第1の電極を含む第1の電極室と第2の電極を含む第2の電極室とを備え、隔膜が、第1の電極および第2の電極の間で、第1の電極および第2の電極に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の電解水生成装置は、電解還元水を取り出すための電解還元水取出口と、電解酸性水を取り出すための電解酸性水取出口と、第1の電極室と電解還元水取出口との間に設けられ、第1の電極室で生じた電解水を電解還元水取出口へ向けて流す第1の水路と、第2の電極室と電解酸性水取出口との間に設けられ、第2の電極室で生じた電解水を電解酸性水取出口へ向けて流す第2の水路と、第2の電極室と電解還元水取出口との間に設けられ、第2の電極室で生じた電解水を電解還元水取出口へ向けて流す第3の水路と、第1の電極室と電解酸性水取出口との間に設けられ、第1の電極室で生じた電解水を電解酸性水取出口へ向けて流す第4の水路と、前記第1の水路および前記第2の水路が開いているときは、前記第3の水路および前記第4の水路は閉じ、一方、前記第1の水路および前記第2の水路が閉じているときは、前記第3の水路および前記第4の水路は開くように、水路を切換える切換弁と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の供給電圧が反転すれば、前記切換弁を動作させるように制御する制御手段とをさらに備えることが、好ましい。
本発明の電解水生成装置は、交互に配置された第1の電極室、第2の電極室の少なくともいずれかを複数備え、互いに隣り合う第1の電極室と第2の電極室とは隔膜で隔てられ、隔膜の少なくともいずれかが第1の電極および第2の電極に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されていることが、好ましい。
本発明の電解水生成装置は、隔膜が、互いに隣り合う第1の電極室と第2の電極室との間の圧力差に応じて移動するように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、次亜塩素酸が混入することなく高い取水比率で電解還元水を生成することができ、電解酸性水の排出量を減少させることで環境にも貢献できる。
本発明の好ましい一例の電解水生成装置における電解槽1を模式的に示す図である。 図1に示す電解水生成装置の電極の極性を反転させた状態を模式的に示す図である。 ダブル・オート・チェンジ・クロスライン方式における水路の切換を説明するための模式図である。 本発明の好ましい他の例の電解水生成装置における電解槽51を模式的に示す図である。 図4に示す電解水生成装置の電極の極性を反転させた状態を模式的に示す図である。
図1は、本発明の好ましい一例の電解水生成装置における電解槽1を模式的に示す図であり、図2は、図1に示す電解水生成装置の電極の極性を反転させた状態を模式的に示す図である。本発明の電解水生成装置は、隔膜2により隔てられた、第1の電極3を含む第1の電極室4と第2の電極5を含む第2の電極室6とを備え、隔膜2が、第1の電極3および第2の電極5の間で、第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されていることを特徴とする。
従来の電解水生成装置において、取水比率を電解還元水:電解酸性水=5:1程度以上に高めると、電解還元水に次亜塩素酸が混入してしまっていた。次亜塩素酸は、通常、陽極室で得られる電解酸性水に混入しており、電気分解の際には陰極室内の水圧は加圧となるように設定されているため、理論的には陰極室には次亜塩素酸は混入しない筈である。しかしながら、現実には電解還元水に次亜塩素酸が混入していた理由としては、電解槽において陽極室と陰極室の容積比率が1:1となっており、取水比率を高めると、陰極室を通過する電解還元水と陽極室を通過する電解酸性水との速度の差が大きくなり(電解還元水側が取水比率に比例して早くなる)、この速度差により隔膜を通して、次亜塩素酸が陽極室より陰極室へと引き込まれるのではないかと考えられる。
これに対し、本発明の電解水生成装置では、隔膜2を第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な状態を保持したまま移動可能とすることで、状況に応じて陰極室と陽極室との容積の比率を変化させ、上述したような電解還元水と電解酸性水との速度の差を低くすることができる。これによって、高い比率で電解還元水を取水したとしても、電解還元水に次亜塩素酸が混入しない、電解水生成装置が提供される。
本発明の電解水生成装置は、ダブル・オート・チェンジ・クロスライン方式を採用したものであることが好ましい。ここで、図3は、ダブル・オート・チェンジ・クロスライン方式におけるクロスライン10の切換を説明するための模式図である。すなわち、本発明の電解水生成装置は、電解還元水を取り出すための電解還元水取出口11と、電解酸性水を取り出すための電解酸性水取出口12とを備える。本発明の電解水生成装置は、さらに、以下の水路(クロスライン10)を備える。
・第1の電極室4と電解還元水取出口11との間に設けられ、第1の電極室4で生じた電解水を電解還元水取出口11へ向けて流す第1の水路13、
・第2の電極室6と電解酸性水取出口12との間に設けられ、第2の電極室6で生じた電解水を電解酸性水取出口12へ向けて流す第2の水路14、
・第2の電極室6と電解還元水取出口11との間に設けられ、第2の電極室6で生じた電解水を電解還元水取出口11へ向けて流す第3の水路15、
・第1の電極室4と電解酸性水取出口12との間に設けられ、第1の電極室4で生じた電解水を電解酸性水取出口12へ向けて流す第4の水路16。
図3に示す例では、本発明の電解水生成装置は、第1の水路13および第2の水路14が開いているときは、第3の水路15および第4の水路16は閉じ(図3(a))、一方、第1の水路13および第2の水路14が閉じているときは、第3の水路15および第4の水路16は開く(図3(b))ように、水路を切換える切換弁17と、第1の電極3と第2の電極5との間の供給電圧が反転すれば、切換弁17を動作させるように制御する制御手段(図示せず)とをさらに備える。
たとえば、図1には、第1の電極3を陽極、第2の電極5を陰極とした場合を例示している。この場合、陽極室である第1の電極室4に供給された原水21は電気分解により電解酸性水23として取り出され、図3(b)の状態の切換弁17により、第4の水路16を通って、電解酸性水取出口12へと流される。一方、陰極室である第2の電極室6に供給された原水22は電気分解により電解還元水24として取り出され、図3(b)の状態の切換弁17により、第3の水路15を通って、電解還元水取出口11へと流される。この場合、陰極室となる第2の電極室6からの電解還元水24の取水効率を上げると、第2の電極室6内の圧力が高まり、図1中に矢符Aで示す方向の圧力が生じる。本発明の電解水生成装置では、この際、隔膜2が、第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な状態を保持したまま、前記圧力によって、第1の電極3側に移動する。これにより、陰極室である第2の電極室6の容積を、陽極室である第1の電極室4よりも広くすることができ、電解還元水24の取水効率を電解還元水:電解酸性水=5:1程度以上に上げたとしても、陰極室(この場合には第2の電極室6)を通過する電解還元水24と陽極室(この場合には第1の電極室4)を通過する電解酸性水23との速度の差を小さくすることができ、得られる電解還元水24に次亜塩素酸が混入することもない。
また図2には、図1に示した例と電極の極性を反転させ、第1の電極3を陰極、第2の電極5を陽極とした場合を例示している。この場合、陰極室である第1の電極室4に供給された原水21は電気分解により電解還元水24として取り出され、図3(a)の状態の切換弁17により、第1の水路13を通って、電解還元水取出口11へと流される。一方、陽極室である第2の電極室6に供給された原水22は電気分解により電解酸性水23として取り出され、図3(a)の状態の切換弁17により、第2の水路14を通って、電解酸性水取出口12へと流される。この場合、陰極室となる第1の電極室4からの電解還元水24の取水効率を上げると、第1の電極室4内の圧力が高まり、図2中に矢符Bで示す方向の圧力が生じる。本発明の電解水生成装置では、この際、隔膜2が、第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な状態を保持したまま、前記圧力によって、第2の電極5側に移動する。これにより、陰極室である第1の電極室4の容積を、陽極室である第2の電極室6よりも広くすることができ、電解還元水24の取水効率を電解還元水:電解酸性水=5:1程度以上に上げたとしても、陰極室(この場合には第1の電極室4)を通過する電解還元水24と陽極室(この場合には第2の電極室6)を通過する電解酸性水23との速度の差を小さくすることができ、得られる電解還元水24に次亜塩素酸が混入することもない。
隔膜2を第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な状態を保持したまま移動可能とする手段は特に制限されるものではなく、従来公知の適宜の手段を用いて実現することができる。たとえば、図1および図2に示す例では、隔膜2の図1および図2の紙面に関して上下方向の端部にリブ31a(上側)およびリブ31b(下側)が設けられるとともに、電解槽1内の図1および図2の紙面に関して上側にパッキン32a(第1の電極3側),33a(第2の電極5側)が設けられ、下側にパッキン32b(第1の電極3側),33b(第2の電極5側)が設けられる。パッキン32a,32b,33a,33bは、それぞれ、第1の電極3および第2の電極5に対し略平行な方向に伸び、隔膜2の端部のリブ31a,31bがそれぞれ係止し得る形状を有している。これにより、図1に示す状態では、上述のように隔膜2は第1の電極3側に移動し、上側のリブ31aが上側の第1の電極3側のパッキン32aに係止し、下側のリブ31bが下側の第1の電極3側のパッキン32bに係止する。また図2に示す状態では、上述のように隔膜2は第2の電極5側に移動し、上側のリブ31aが上側の第2の電極5側のパッキン33aに係止し、下側のリブ31bが第2の電極5側のパッキン33bに係止する。図1、2に示すいずれの状態でも、隔膜2は、第1の電極3および第2の電極5に対し略平行に保持される。このように本発明の電解水生成装置では、隔膜2が、互いに隣り合う第1の電極室4と第2の電極室6との間の圧力差に応じて移動するように構成されていることが、好ましい。
本発明の電解水生成装置は、隔膜により互いに隔てられた第1の電極室、第2の電極室を交互に複数備え、複数の隔膜のうちの少なくともいずれかが第1の電極および第2の電極に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されていてもよい。ここで、図4は、本発明の好ましい他の例の電解水生成装置における電解槽51を模式的に示す図であり、図5は、図4に示す電解水生成装置の電極の極性を反転させた状態を模式的に示す図である。図4および図5に示す例の電解水生成装置は、第1の電極54が、2つの第2の電極55,56の間に略平行に挟まれ、かつ、第1の電極54と第2の電極55との間には隔膜52、第1の電極54と第2の電極56との間には隔膜53が設けられている。
たとえば、図4には、第1の電極54を陰極、第2の電極55,56を陽極とした場合を例示している。この場合、陰極室である第1の電極54と隔膜52との間の第1の電極室61および陰極室である第1の電極54と隔膜53との間の第1の電極室62に供給された原水71は、電気分解により電解還元水74として取り出され、図3(a)の状態の切換弁17により、第1の水路13を通って、電解還元水取出口11へと流される。一方、陽極室である隔膜52と第2の電極55との間の第2の電極室63に供給された原水72、ならびに、陽極室である隔膜53と第2の電極56との間の第2の電極室64に供給された原水73は、電気分解により電解酸性水75として取り出され、図3(a)の状態の切換弁17により、第2の水路14を通って、電解酸性水取出口12へと流される。この場合、陰極室である第1の電極室61,62からの電解還元水74の取水効率を上げると、第1の電極室61,62内の圧力が高まり、図4中に矢符C1,C2でそれぞれ示す方向の圧力が生じる。本発明の電解水生成装置では、この際、隔膜52が、第1の電極54および第2の電極55,56に対し略平行な状態を保持したまま、第2の電極55側に移動し、隔膜53が、第1の電極54および第2の電極55,56に対し略平行な状態を保持したまま、第2の電極56側に移動する。これにより、陰極室である第1の電極室61,62の容積を、陽極室である第2の電極室63,64よりも広くすることができ、電解還元水74の取水効率を電解還元水:電解酸性水=5:1程度以上に上げたとしても、陰極室(この場合には第1の電極室61,62)を通過する電解還元水74と陽極室(この場合には第2の電極室63,64)を通過する電解酸性水75との速度の差を小さくすることができ、得られる電解還元水74に次亜塩素酸が混入することもない。
また図5には、図4に示した例と電極の極性を反転させ、第1の電極54を陽極、第2の電極55,56を陰極とした場合を例示している。この場合、陽極室である第1の電極54と隔膜52との間の第1の電極室61および陽極室である第1の電極54と隔膜53との間の第1の電極室62に供給された原水71は、電気分解により電解酸性水75として取り出され、図3(b)の状態の切換弁17により、第4の水路16を通って、電解酸性水取出口12へと流される。一方、陰極室である隔膜52と第2の電極55との間の第2の電極室63に供給された原水72、ならびに、陰極室である隔膜53と第2の電極56との間の第2の電極室64に供給された原水73は、電気分解により電解還元水74として取り出され、図3(b)の状態の切換弁17により、第3の水路15を通って、電解還元水取出口11へと流される。この場合、陰極室である第2の電極室63,64からの電解還元水74の取水効率を上げると、第2の電極室63,64内の圧力が高まり、図5中に矢符D1,D2でそれぞれ示す方向の圧力が生じる。本発明の電解水生成装置では、この際、隔膜52が、第1の電極54および第2の電極55,56に対し略平行な状態を保持したまま、第1の電極54側に移動し、隔膜53が、第1の電極54および第2の電極55,56に対し略平行な状態を保持したまま、第1の電極54側に移動する。これにより、陰極室である第2の電極室63,64の容積を、陽極室である第1の電極室61,62よりも広くすることができ、電解還元水74の取水効率を電解還元水:電解酸性水=5:1程度以上に上げたとしても、陰極室(この場合には第2の電極室63,64)を通過する電解還元水74と陽極室(この場合には第1の電極室61,62)を通過する電解酸性水75との速度の差を小さくすることができ、得られる電解還元水74に次亜塩素酸が混入することもない。
図4および図5はあくまでも多相構造の一例であって、多層構造の本発明の電解水生成装置はこれに限定されるものではない。なお、多相構造の場合にも、隔膜を第1の電極および第2の電極に対し略平行な状態を保持したまま移動可能とする手段は、図1および図2に例に挙げたように、リブおよびパッキンによる係止構造を利用してもよい(図4および図5にはその場合を示している)が、これに限定されるものではない。
1 電解槽、2 隔膜、3 第1の電極、4 第1の電極室、5 第2の電極、6 第2の電極室、10 クロスライン、11 電解還元水取出口、12 電解酸性水取出口、13 第1の水路、14 第2の水路、15 第3の水路、16 第4の水路、17 切換弁、21,22 原水、23 電解酸性水、24 電解還元水、31a,31b リブ、32a,32b,33a,33b パッキン、51 電解槽、52 隔膜、54 第1の電極、55,56 第2の電極、61,62 第1の電極室、63,64 第2の電極室、71,72,73 原水、74 電解還元水、75 電解酸性水。

Claims (3)

  1. 隔膜(2,52,53)により隔てられた、第1の電極(3,54)を含む第1の電極室(4,61,62)と第2の電極(5,55,56)を含む第2の電極室(6,63,64)とを備え、隔膜(2,52,53)が、第1の電極(3,54)および第2の電極(5,55,56)の間で、第1の電極(3,54)および第2の電極(5,55,56)に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されており、
    隔膜(2,52,53)が、互いに隣り合う第1の電極室(4,61,62)と第2の電極室(6,63,64)との間の圧力差に応じて移動するように構成されている、電解水生成装置。
  2. 電解還元水(24,74)を取り出すための電解還元水取出口(11)と、
    電解酸性水(23,75)を取り出すための電解酸性水取出口(12)と、
    第1の電極室(4,61,62)と電解還元水取出口(11)との間に設けられ、第1の電極室(4,61,62)で生じた電解水を電解還元水取出口(11)へ向けて流す第1の水路(13)と、
    第2の電極室(6,63,64)と電解酸性水取出口(12)との間に設けられ、第2の電極室(6,63,64)で生じた電解水を電解酸性水取出口(12)へ向けて流す第2の水路(14)と、
    第2の電極室(6,63,64)と電解還元水取出口(11)との間に設けられ、第2の電極室(6,63,64)で生じた電解水を電解還元水取出口(11)へ向けて流す第3の水路(15)と、
    第1の電極室(4,61,62)と電解酸性水取出口(12)との間に設けられ、第1の電極室(4,61,62)で生じた電解水を電解酸性水取出口(12)へ向けて流す第4の水路(16)と、
    前記第1の水路(13)および前記第2の水路(14)が開いているときは、前記第3の水路(15)および前記第4の水路(16)は閉じ、一方、前記第1の水路(13)および前記第2の水路(14)が閉じているときは、前記第3の水路(15)および前記第4の水路(16)は開くように、水路を切換える切換弁(17)と、
    前記第1の電極(3,54)と前記第2の電極(5,55,56)との間の供給電圧が反転すれば、前記切換弁(17)を動作させるように制御する制御手段とをさらに備える、請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 交互に配置された第1の電極室(61,62)、第2の電極室(63,64)の少なくともいずれかを複数備え、互いに隣り合う第1の電極室(61,62)と第2の電極室(63,64)とは隔膜(52,53)で隔てられ、隔膜(52,53)の少なくともいずれかが第1の電極(54)および第2の電極(55,56)に対し略平行な状態を保持したまま移動可能に構成されている、請求項1または2に記載の電解水生成装置。
JP2013544911A 2012-06-07 2012-06-07 電解水生成装置 Active JP5583859B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/064659 WO2013183141A1 (ja) 2012-06-07 2012-06-07 電解水生成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5583859B2 true JP5583859B2 (ja) 2014-09-03
JPWO2013183141A1 JPWO2013183141A1 (ja) 2016-01-21

Family

ID=49711558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013544911A Active JP5583859B2 (ja) 2012-06-07 2012-06-07 電解水生成装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5583859B2 (ja)
KR (1) KR101526097B1 (ja)
CN (1) CN104395243B (ja)
HK (1) HK1205093A1 (ja)
WO (1) WO2013183141A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6224226B2 (ja) * 2014-03-24 2017-11-01 株式会社東芝 光電気化学反応システム
JP6232037B2 (ja) * 2015-12-04 2017-11-15 株式会社日本トリム 電解水生成システム
JP6875133B2 (ja) * 2017-01-18 2021-05-19 株式会社日本トリム 電解水生成装置
JP6371489B1 (ja) * 2018-04-03 2018-08-08 株式会社ドクターズ・マン 水素水の製造装置
KR102038365B1 (ko) 2018-04-09 2019-10-30 (주)시온텍 고농도 전해수 생성장치 및 생성방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03190A (ja) * 1989-05-26 1991-01-07 Noritz Corp 浴槽水殺菌浄化装置
JPH0333332A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Noritz Corp 水洗トイレ装置
JPH06226256A (ja) * 1993-02-02 1994-08-16 Corona Kogyo Kk 電解イオン水生成装置
JPH06246267A (ja) * 1993-02-22 1994-09-06 Nippon Intetsuku Kk 電解水の生成装置
JPH06269780A (ja) * 1993-03-23 1994-09-27 Brother Ind Ltd イオン水生成装置
JPH08132042A (ja) * 1994-11-16 1996-05-28 Nikko Co Ltd 強酸性水製造装置
JPH08229561A (ja) * 1995-03-01 1996-09-10 Nikko Co Ltd 強酸性水製造用電解槽

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144240A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Honda Motor Co Ltd 電解槽及び電解水生成装置
JP4246780B2 (ja) * 2006-05-09 2009-04-02 ココロカ株式会社 電解水生成装置およびそれに用いられる隔膜付き電極セット
JP2010119990A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Panasonic Electric Works Co Ltd 電解水生成装置
JP2010137165A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 電解水生成装置
JP5002681B2 (ja) * 2010-06-11 2012-08-15 パナソニック株式会社 電解水生成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03190A (ja) * 1989-05-26 1991-01-07 Noritz Corp 浴槽水殺菌浄化装置
JPH0333332A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Noritz Corp 水洗トイレ装置
JPH06226256A (ja) * 1993-02-02 1994-08-16 Corona Kogyo Kk 電解イオン水生成装置
JPH06246267A (ja) * 1993-02-22 1994-09-06 Nippon Intetsuku Kk 電解水の生成装置
JPH06269780A (ja) * 1993-03-23 1994-09-27 Brother Ind Ltd イオン水生成装置
JPH08132042A (ja) * 1994-11-16 1996-05-28 Nikko Co Ltd 強酸性水製造装置
JPH08229561A (ja) * 1995-03-01 1996-09-10 Nikko Co Ltd 強酸性水製造用電解槽

Also Published As

Publication number Publication date
HK1205093A1 (en) 2015-12-11
JPWO2013183141A1 (ja) 2016-01-21
WO2013183141A1 (ja) 2013-12-12
CN104395243B (zh) 2016-08-03
KR20140024922A (ko) 2014-03-03
CN104395243A (zh) 2015-03-04
KR101526097B1 (ko) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5583859B2 (ja) 電解水生成装置
CN101960661B (zh) 用来进行反电渗析工艺的装置和方法
WO2012063582A1 (ja) 電解水生成装置
JP4751994B1 (ja) 有隔膜電解槽及び無隔膜電解槽を有する電解水製造装置
TWI732958B (zh) 電解水生成裝置
KR101427563B1 (ko) 해수 전해 장치
CN110603231B (zh) 电解水生成装置
KR101191480B1 (ko) 세퍼레이터를 포함한 무격막 전해조 및 이를 포함하는 전해수 시스템
EP2115445B1 (en) Internal flow control in electrolytic cells
KR102361980B1 (ko) 전해수 생성장치
JP4685830B2 (ja) 電解水の製造装置、電解水の製造方法および電解水
TWI570065B (zh) Electrolysis water generating device
JP2006198592A (ja) 成分濃縮電解水生成装置
JP2009006287A (ja) 電解水の製造装置、電解水の製造方法および電解水
CN214457047U (zh) 一种电解水生成装置
JP2012240037A (ja) 電解槽及び電解水生成装置
JP5253483B2 (ja) 電解装置
JP2017529231A (ja) 酸性水電解槽
JP2017136531A (ja) 電解水生成装置並びにそれを用いた透析液調製用水の製造装置及び電解水生成方法
RU2238909C1 (ru) Устройство для получения моющих и дезинфицирующих растворов
KR101587578B1 (ko) 3격실로 이루어진 염화물 전기분해용 격막식 전기분해조
CN112759039A (zh) 一种电解水生成装置及控制其产生的碱水和酸水比例的方法
JPH0768263A (ja) イオン水生成器
JP2006175403A (ja) 電解水生成方法および電解水生成装置
WO2010002861A1 (en) Internal flow control in electrolytic cells

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140716

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5583859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250