JP5583486B2 - 鉄道車両の車軸用軸受装置 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両の車軸用軸受装置に関する。
図13に、公知の鉄道車両の車軸用軸受装置を示す。同図に示す車軸用軸受装置100は、転がり軸受110と、転がり軸受110の軸方向両側に配設され、転がり軸受110の内輪111を軸方向に挟持した前蓋102および後蓋103と、転がり軸受110の一端および他端にそれぞれ配設されたシール装置120,120とを備える。転がり軸受110は、いわゆる複列円すいころ軸受であり、鉄道車両の車軸101に固定された内輪111と、鉄道車両の軸箱(図示せず)に固定された外輪112と、内輪111と外輪112の軌道面間に複列配置された転動体としての円すいころ113と、円すいころ113を円周方向所定間隔で保持する保持器114とを備える。
車軸101の基端側に配設されたシール装置120は、外輪112の端部内径に固定されたシールケース121、およびシールケース121の内周に固定されたシール部材122からなる外輪側シール部材と、後蓋103とで構成される。詳しくは、図13中の拡大図に示すように、シール部材122の内径端部に設けたシールリップ122a,122bを後蓋103の外径面に接触させることで構成した接触シールと、シールケース121の先端121aを後蓋103の端面に設けた環状溝103aに隙間を介して嵌合させることで構成した非接触シール(ラビリンスシール)とで内外輪111,112間の開口部がシールされる。車軸101の先端側に配設されたシール装置120も、実質的にこれと同様の構成である。これにより、転がり軸受110の内部空間(内輪111と外輪112との間に形成される環状空間)に充填したグリース等の潤滑剤の外部漏洩や、軸受内部空間への塵埃等の異物浸入が可及的に防止される(以上、例えば特許文献1を参照)。
特開2003−336651号公報
上記のような接触シール構造を有するシール装置は、軸受装置の密封性を高めるうえで好適である。しかしながら、接触シールは、相手側部材(図13に示す例では蓋部材)との摺接を伴うシール構造である関係上、軸受温度の不当上昇や軸受トルクの増大を招来し易いという問題があり、このような問題は、車軸の回転速度が高速化するにつれて顕著に現れる。近年、種々の鉄道会社において運行速度の高速化が検討されていることから、軸受温度の不当上昇や軸受トルクの増大といった問題を解消しつつも、高いシール性を確保することが求められている。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鉄道車両の車軸用軸受装置において、低トルク化および低発熱化を図りつつ、高いシール性能を確保することにある。
上記の目的を達成するために創案された本発明に係る鉄道車両の車軸用軸受装置は、鉄道車両の車軸に固定された内輪と、鉄道車両の軸箱に固定された外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面の間に配置された複列の転動体とを備えた鉄道車両の車軸用軸受装置において、内輪と外輪との間の開口部を、軸受内部側から軸受外部側に向けて順に連設した第1軸方向ラビリンス、第1径方向ラビリンスおよび第2軸方向ラビリンスを少なくとも有するラビリンスシールのみによりシールし、第2軸方向ラビリンスを、第1軸方向ラビリンスの外径側に配置すると共に、第1軸方向ラビリンスを、外輪に取り付けた外輪側シール部材と内輪に設けた軸方向に延びる延長部との間に形成し、ラビリンスシールの延びる方向とは異なる方向に延び、ラビリンスシールの一部を介して軸受外部空間と連通した分岐部を設け、この分岐部を、内輪の軸方向外側に配設された蓋部材と、内輪の端面と蓋部材の端面との間に介設された環状部を有する分岐部形成部材との間に形成したことを特徴とする。なお、本発明でいう軸受内部側および軸受外部側とは、それぞれ、ラビリンスシールの大気開口部に対して相対的に離反する側および近接する側をいう。
上記のように、本発明に係る鉄道車両の車軸用軸受装置では、内外輪間の開口部がラビリンスシール(非接触シール)のみでシールされることから、接触シールと非接触シールとを併用することで内外輪間の開口部をシールする図13に示す従来のシール構造に比べて、低トルク化および低発熱化を達成することができる。また、ラビリンスシールは、軸受内部側から軸受外部側に向けて順に連設された第1軸方向ラビリンス、第1径方向ラビリンスおよび第2軸方向ラビリンスを少なくとも有し、第2軸方向ラビリンスは、第1軸方向ラビリンスの外径側に配置される。このような構成によれば、ラビリンスシール内に異物が浸入した場合であっても、浸入した異物は、車軸が回転するのに伴って第1径方向ラビリンス内に作用する遠心力により、軸受外部側の第2軸方向ラビリンスに押し戻される。そのため、軸受内部側に位置する第1軸方向ラビリンスには異物が到達し難く、従って軸受内部空間への異物浸入が可及的に防止される。
また、ラビリンスシールのシール性能は、ラビリンスシールを構成する各ラビリンス(隙間)の幅精度によって左右されるが、例えばラビリンスシールを構成するラビリンスの全てを、外輪に取り付けられる外輪側シール部材と、転がり軸受とは別に設けられる部材(例えば蓋部材)との間に形成した場合には、ラビリンスの幅精度を高めることが難しくなる。これに対して本発明では、第1軸方向ラビリンスが、外輪に取り付けられた外輪側シール部材と内輪に一体的に設けた延長部との間に形成されることから、少なくとも第1軸方向ラビリンスの幅精度は容易に高めることができ、しかも第1軸方向ラビリンスの軸方向寸法を十分に確保することができる。さらに、ラビリンスシールの延びる方向とは異なる方向に延び、ラビリンスシールの一部を介して軸受外部空間と連通した分岐部を設けている。このようにすれば、ラビリンスシール内に浸入した異物を分岐部で捕捉し、また、捕捉した異物をラビリンスシールを介して軸受外部空間(大気)に排出することができるので、軸受内部空間への異物浸入防止効果が高まる。従って、本発明によれば、この種の車軸用軸受装置の低トルク化および低発熱化を達成しつつ、高いシール性能を安定的に確保することができる。
上記構成において、ラビリンスシールは、第2軸方向ラビリンスの軸受外部側の端部から外径側に延びた第2径方向ラビリンスをさらに有するものとすることができる。このような構成によれば、車軸回転時には、車軸の回転に伴って第2径方向ラビリンスに作用する遠心力によってラビリンスシールへの異物浸入が効果的に防止される。また、ラビリンスシール(第2径方向ラビリンス)に異物が浸入しても、上記遠心力により異物が軸受外部側に押し戻される。従って、更なるシール性能の向上を図ることができる。
上記構成において、第1軸方向ラビリンスを形成する対向二面の少なくとも一方に、第1軸方向ラビリンスの隙間幅を部分的に縮小させる環状突起を設けても良い。これに加え、若しくはこれに替えて、第2軸方向ラビリンスを形成する対向二面の少なくとも一方に、第2軸方向ラビリンスの隙間幅を部分的に縮小させる環状突起を設けても良い。このようにすれば、ラビリンスシールのシール性能が一層高まり、軸受内部空間への異物浸入が一層効果的に防止される。
上記の分岐部は、例えば、その外径端部がラビリンスシールに開口した環状空間で構成することができる。
本発明に係る車軸用軸受装置は、内輪の軸方向端部側に配設された蓋部材と、この蓋部材との間に上記の分岐部を形成する分岐部形成部材とをさらに備えるものとすることができる。分岐部形成部材は、内輪の端面と蓋部材の端面との間に介設された環状部と、環状部の外径端部から蓋部材の外径面に沿って軸方向に延びる筒状部とを有するものとすることができる。そして、蓋部材の外径面と分岐部形成部材の筒状部の内径面との間に、弾性材料からなる弾性部を圧縮状態で介在させることにより、蓋部材を車軸に締結することができる。このようにすれば、上記の機能を奏する分岐部を容易に形成しつつ、車軸に対する蓋部材の固定力を増すことができる。弾性部は、分岐部形成部材および蓋部材とは別体に設けても良いし、分岐部形成部材又は蓋部材と一体的に設けても良い。
分岐部形成部材は車軸に嵌合固定しても良いし、分岐部形成部材に、環状部の内径端部から軸方向に延びる小径筒状部を設け、この小径筒状部を内輪の内径面に嵌合するようにしても良い。
ラビリンスシールに、第1軸方向ラビリンスの軸受内部側の端部から外径側に延びた第3径方向ラビリンスをさらに設ければ、転がり軸受の内部空間に充填される潤滑剤の外部漏洩防止効果が高められる。第3径方向ラビリンスは、外輪側シール部材と内輪との間に形成することができ、このようにすれば、第3径方向ラビリンスの幅精度を容易に高めることができるので、高いシール性能を確保することができる。
また、ラビリンスシールは、第3径方向ラビリンスの外径端部から軸方向に延びた第3軸方向ラビリンスと、第3軸方向ラビリンスの軸受内部側の端部から外径側に延びた第4径方向ラビリンスとをさらに有するものとすることもでき、このようにすれば、軸受内部空間に充填された潤滑剤の外部漏洩防止効果が一層高められる。第3軸方向ラビリンスおよび第4径方向ラビリンスを、外輪側シール部材と内輪に取り付けた第1内輪側シール部材との間に形成すれば、これら第3軸方向ラビリンスおよび第4径方向ラビリンスの幅精度を容易に高めることができる。
以上の構成において、第1軸方向ラビリンス、第1径方向ラビリンスおよび第2軸方向ラビリンスを、外輪側シール部材と内輪の延長部に取り付けた第2内輪側シール部材との間に形成するようにすれば、これらのラビリンスの幅精度を容易に高めることができ、望ましい。また、この第2内輪側シール部材で、分岐部形成部材の外径面を拘束することもできる。
車軸用軸受装置が蓋部材を備えるものである場合、ラビリンスシールは、外輪側シール部材と蓋部材との間に形成され、第2径方向ラビリンスの外径端部から軸方向に延びた第4軸方向ラビリンスと、該第4軸方向ラビリンスの軸受外部側の端部から外径側に延びた第5径方向ラビリンスとをさらに有するものとすることができる。
以上に示すように、本発明によれば、鉄道車両の車軸用軸受装置において、低トルク化および低発熱化を図りつつ、高いシール性能を確保することができる。これにより、鉄道車両の運行速度の高速化にも貢献し得る軸受構造とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る車軸用軸受装置の含軸断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車軸用軸受装置の要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車軸用軸受装置の要部拡大断面図である。 図4に示す車軸用軸受装置の変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る車軸用軸受装置の要部拡大断面図である。 (a)図は本発明の第5実施形態に係る車軸用軸受装置の要部拡大断面図、(b)図は(a)図に示す車軸用軸受装置の変形例を示す図である。 図7(a)(b)に示す車軸用軸受装置の変形例を示す図である。 (a)(b)図共に、本発明の実施形態に係る車軸用軸受装置の変形例を示す要部拡大図である。 (a)〜(c)図は、何れも、本発明の実施形態に係る車軸用軸受装置の変形例を示す要部拡大図である。 本発明に係る車軸用軸受装置の変形例を示す要部拡大図である。 本発明に係る車軸用軸受装置の変形例を示す要部拡大図である。 従来の車軸用軸受装置の全体構造を示す含軸断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図12に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車軸用軸受装置1の全体構造を示す含軸断面図である。同図に示す車軸用軸受装置1は、鉄道車両の車軸2を回転自在に支持するものであって、車軸2の外周に取り付けられた転がり軸受3と、一対のシール装置10,10と、転がり軸受3の軸方向両側に配設された蓋部材(前蓋8および後蓋9)とを主要な構成として備える。
転がり軸受3は、いわゆる複列円すいころ軸受であり、複列の内側軌道面4a,4aを有し、車軸2の外周に固定された内輪4と、複列の外側軌道面5a,5aを有し、鉄道車両の軸箱(図示せず)に固定された外輪5と、内外輪4,5の軌道面4a,5a間に配置された転動体としての円すいころ6と、円すいころ6の各列を円周方向所定間隔で保持する一対の保持器7,7とを備える。図示例では、一対の分割内輪を軸方向に突き合わせることで内輪4を構成しているが、内輪4として、一対の分割内輪の間に間座(スペーサ)を介在させたものや、単一部材で構成されたものを用いることもできる。
前蓋8は、車軸2の先端面2aに締結したボルト部材Bにより車軸2に固定され、後蓋9は、車軸2に設けた肩面2bと軸方向で係合するようにして車軸2に固定されている。内輪4と前蓋8との間、および内輪4と後蓋9との間には、分岐部形成部材として機能する中間部材30,30がそれぞれ配設されている。車軸2の先端側(図1中左側)に配設された中間部材30は、内輪4および前蓋8の端面に対して隙間無く密着し、また、車軸2の基端側(図1中右側)に配設された中間部材30は、内輪4および後蓋9の端面に対して隙間無く密着している。以上の構成から、車軸2に対する転がり軸受3(内輪4)の軸方向相対位置が決定付けられ、また、車軸2に対する転がり軸受3の軸方向相対移動が規制される。なお、中間部材30の構成や機能については後に詳述する。
図2に、車軸2の基端側に配設されたシール装置10の近傍を拡大して示す。シール装置10は、外輪5に取り付けられた外輪側シール部材11と、車軸2に取り付けられた内輪4、後蓋9および中間部材30とで主要部が構成され、これらの部材の協働で形成したラビリンスシールLsにより転がり軸受3の一端開口部をシールする。これにより、軸受内部空間(内輪4と外輪5との間に形成される環状空間)に充填されたグリース等の潤滑剤の外部漏洩や、軸受内部空間への異物浸入が可及的に防止される。ラビリンスシールLsは、軸受内部側(ラビリンスシールLsの大気開口部から離反した側)から軸受外部側(ラビリンスシールLsの大気開口部に近接した側)に向けて順に連設された第1軸方向ラビリンスLa1、第1径方向ラビリンスLb1および第2軸方向ラビリンスLa2を有する。なお、図1および図2を含めて本発明の実施形態を示す図面においては、理解の容易化のため、ラビリンスシールLsを構成する各ラビリンスの隙間幅を誇張して描いている。また、車軸2の先端側に配設されたシール装置10は、車軸2の基端側に配設されたシール装置10と実質的に同一の構成を具備することから、詳細な説明を省略する。
外輪側シール部材11は、大径部12a、中径部12bおよび小径部12cを一体に有する段付き円筒状をなし、大径部12aが外輪5の端部内径に固定された第1外輪側シール部材12と、第1外輪側シール部材12の内周に固定された第2外輪側シール部材13とで構成される。第2外輪側シール部材13は、第1外輪側シール部材12の中径部12b内周に固定された大径部13a、大径部13aの反転がり軸受側の端部から内径側に延びた第1環状部13b、第1環状部13bの内径端部から軸方向に延びた小径部13c、および小径部13cの転がり軸受側の端部から外径側に延びた第2環状部13dを一体に有する。第1および第2外輪側シール部材12,13は、例えば金属材料のプレス成形品とされる。
なお、第1外輪側シール部材12の中径部12bは、転がり軸受3から離反する側に向かって徐々に拡径している。係る態様で形成された中径部12bは、外輪側シール部材11を外輪5から取り外す際に使用する治具の引掛け部として活用することができる。そのため、外輪5からの外輪側シール部材11の取り外しが容易化される。後述するその他の実施形態においても同様である。
内輪4は、外輪5の端面よりも車軸2の基端側に延びた延長部4bを一体に有する。これにより、外輪5に取り付けた外輪側シール部材11と内輪4との間に形成される環状空間の容積が拡大し、潤滑剤の保持能力が向上する。
分岐部形成部材としての中間部材30は、互いに対向する内輪4(延長部4b)の端面と後蓋9の端面との間に介在する環状部30aと、環状部30aの外径端部から後蓋9の外径面に沿って軸方向に延びた筒状部30bとを一体に有する断面逆L字状をなし、例えば黄銅、銅合金、ステンレス鋼等の金属材料で形成される。互いに対向する中間部材30の筒状部30bの内径面と後蓋9の外径面との間には、樹脂材料やゴム材料等の弾性材料からなる弾性部31が圧縮状態で介在しており、これにより、車軸2に対する後蓋9の取付け強度が増す。弾性部31は、中間部材30や後蓋9とは別部材としても良いし、中間部材30をインサート部品として型成形しても良い。
そして、第2外輪側シール部材13の小径部13cが、内輪4の延長部4bの外径面に近接配置されることにより第1軸方向ラビリンスLa1が形成される。また、第2外輪側シール部材13の第1環状部13bが中間部材30の環状部30aに近接配置されることにより、内径端部が第1軸方向ラビリンスLa1の軸受外部側の端部に繋がった第1径方向ラビリンスLb1が形成される。また、第1外輪側シール部材12の小径部12cが中間部材30の環状部30bの外径面に近接配置されることにより、第1径方向ラビリンスLb1の外径端部から軸方向に延びた第2軸方向ラビリンスLa2が形成される。
以上に示すように、本発明に係る車軸用軸受装置1では、内外輪4,5間の開口部が非接触シールであるラビリンスシールLsでシールされることから、接触シールと非接触シールを併用することで内外輪間の開口部をシールする図13に示す従来のシール構造に比べて、転がり軸受3、ひいては車軸用軸受装置1の低トルク化および低発熱化を図ることができる。また、ラビリンスシールLsは、軸受内部側から軸受外部側に向けて順に連設された第1軸方向ラビリンスLa1、第1径方向ラビリンスLb1および第2軸方向ラビリンスLa2を有し、第2軸方向ラビリンスLa2は、第1軸方向ラビリンスLa1の外径側に配置される。そのため、ラビリンスシールLsに異物が浸入した場合であっても、浸入した異物は、車軸2が回転するのに伴って第1径方向ラビリンスLb1に作用する遠心力により、軸受外部側の第2軸方向ラビリンスLa2に押し戻される。従って、軸受内部側に位置する第1軸方向ラビリンスLa1には異物が到達し難く、軸受内部空間への異物浸入が可及的に防止される。
ラビリンスシールLsのシール性能は、ラビリンスシールLsを構成する各ラビリンスの幅精度によって左右されるが、例えばラビリンスシールLsを構成する全てのラビリンスを、外輪5に取り付けられる外輪側シール部材11と、転がり軸受3とは別に設けられる部材(ここでは後蓋9や中間部材30)との間に形成した場合には、各ラビリンスの幅精度を高めることが、ひいては所期のシール性能を確保することが難しくなる。これに対して本発明では、第1軸方向ラビリンスLa1が、外輪側シール部材11と内輪4に一体的に設けた延長部4bとの間に形成されることから、少なくとも第1軸方向ラビリンスLa1の幅精度は容易に高めることができ、しかも第1軸方向ラビリンスLa1の軸方向寸法を十分に確保することができる。従って、この種の車軸用軸受装置1の低トルク化および低発熱化を達成しつつ、高いシール性能を安定的に確保することができる。
本実施形態のラビリンスシールLsは、第2軸方向ラビリンスLa2の軸受外部側の端部から外径側に延びた第2径方向ラビリンスLb2をさらに有する。第2径方向ラビリンスLb2は、第1外輪側シール部材12の小径部12cを蓋部材8の端面に近接配置することで形成される。係る構成の第2径方向ラビリンスLb2を設けておけば、車軸2の回転時には、車軸2の回転に伴って第2径方向ラビリンスLb2内に作用する遠心力によってラビリンスシールLsへの異物浸入が効果的に防止される。また、ラビリンスシールLs(第2径方向ラビリンスLb2)に異物が浸入しても、上記の遠心力により異物が軸受外部に円滑に排出される。
ラビリンスシールLsは、第1軸方向ラビリンスLa1の軸受内部側の端部から外径側に延びた第3径方向ラビリンスLb3をさらに有する。第3径方向ラビリンスLb3は、第2外輪側シール部材13の第2環状部13dを内輪4の肩面4cに近接配置することで形成される。このようにすれば、転がり軸受3の内部空間に充填された潤滑剤の外部漏洩防止効果が高められる。この第3径方向ラビリンスLb3は、外輪側シール部材11(第2外輪側シール部材13)と内輪4との間に形成されるから、その幅精度を容易に高めて高いシール性能を確保することができる。
加えて、ラビリンスシールLsの延びる方向とは異なる方向に延び、ラビリンスシールLsの一部(ここでは第2径方向ラビリンスLb2)を介して軸受外部空間(大気)と連通した分岐部32が設けられる。本実施形態の分岐部32は、第2径方向ラビリンスLb2の内径端部から内径側に延びるようにして外径端部がラビリンスシールLsに開口した環状空間で構成され、この環状空間は、中間部材30の端面(筒状部30bおよび弾性部31の端面)とこれに対向する後蓋9の端面とを近接配置することで形成されている。
このような分岐部32を設けておけば、ラビリンスシールLs内に異物が浸入したとしても、この異物の少なくとも一部を分岐部32で捕捉することができるので、軸受内部空間に異物が浸入する可能性を減じるうえで有効となる。特に、本実施形態のように、分岐部32を、第2径方向ラビリンスLb2の内径端部から内径側に延びた環状空間で構成すれば、分岐部32にて捕捉された異物が、車軸2の回転に伴って作用する遠心力により、さらにはその自重により、第2径方向ラビリンスLb2を介して軸受外部に円滑に排出される。
以上、本発明の一実施形態に係る車軸用軸受装置1について説明を行ったが、上述した車軸用軸受装置1には種々の変更を施すことが可能である。以下、本発明の他の実施形態について説明を行うが、上記の実施形態と共通する部材・部位には共通の参照番号を付し、重複説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る車軸用軸受装置1の要部拡大断面図である。同図に示す車軸用軸受装置1が図2に示したものと異なる主な点は、ラビリンスシールLsが、第3径方向ラビリンスLb3の外径端部から軸方向に延びた第3軸方向ラビリンスLa3と、第3軸方向ラビリンスLa3の軸受内部側の端部から外径側に延びた第4径方向ラビリンスLb4とをさらに有する点にある。このようにすれば、軸受内部空間に充填された潤滑剤の外部漏洩防止効果が一層高められる。第3軸方向ラビリンスLa3および第4径方向ラビリンスLb4は、内輪4の外径面に取り付けた内輪側シール部材(第1内輪側シール部材14)と外輪側シール部材11(第2外輪側シール部材13)との間に形成される。そのため、両ラビリンスLa3,Lb4の幅精度を容易に高めることができ、高いシール性能が確保される。
図4は、本発明の第3実施形態に係る車軸用軸受装置1の要部拡大断面図である。同図に示す車軸用軸受装置1では、上述した第1内輪側シール部材14に加え、第2内輪側シール部材15を内輪4の延長部4b外径面に取付け固定し、この第2内輪側シール部材15と外輪側シール部材11との間に第1軸方向ラビリンスLa1、第1径方向ラビリンスLb1および第2軸方向ラビリンスLa2を形成している。このようにすれば、各ラビリンスLa1,Lb1,La2の幅精度を容易に高めることができるので、シール性能が一層向上する。また、第2内輪側シール部材15の反内輪側の端部を中間部材30の筒状部30b外径に嵌合し、中間部材30の外径面を拘束している。これにより、中間部材30、ひいては後蓋9の車軸2に対する固定力が増す。従って、軸受性能の安定化が図られる。
第1内輪側シール部材14は、図5に示すように、分離可能に設けられた保持部14aおよびシール部14bで構成することも可能である。保持部14aは内輪4の外径面に固定され、シール部14bは保持部14aの内径に固定されて外輪側シール部材11の第2外輪側シール部材13との間にラビリンスLb3,La3,Lb4を形成している。この場合、シール部14bと第2内輪側シール部材15との間には、第3および第4径方向ラビリンスLb3,Lb4の隙間幅よりも幅狭の軸方向隙間x1を設けておくのが望ましい。仮に保持部14aとシール部14bとが分離したとしても、径方向ラビリンスLb3,Lb4の隙間幅を確保することができるからである。
なお、図4に示す車軸用軸受装置1は、図2に示した車軸用軸受装置1の内輪4に、第1および第2内輪側シール部材14,15を取り付けた構成に相当するものであるが、第1内輪側シール部材14を省略し、第2内輪側シール部材15のみを内輪4に取り付けた構成を採用することも可能である(図示省略)。
図6は、本発明の第4実施形態に係る車軸用軸受装置1の要部拡大断面図であって、図4に示す車軸用軸受装置1の変形例である。この実施形態では、後蓋9に、第1外輪側シール部材12の小径部12c外径に位置する筒状部を設け、この筒状部に対して第1外輪側シール部材12(小径部12c、および、中径部12bと小径部12cとを繋ぐ環状部分)を近接配置することにより、第2径方向ラビリンスLb2の外径端部から軸方向に延びた第4軸方向ラビリンスLa4と、この第4軸方向ラビリンスLa4の軸受外部側の端部から外径側に延びた第5径方向ラビリンスLb5とを形成している。このような構成によれば、より一層のシール性能向上が図られる。なお、当該実施形態にて付加した構成を、図2および図3に示す車軸用軸受装置1に付加することも可能である。
図7(a)は、本発明の第5実施形態に係る車軸用軸受装置1の要部拡大断面図である。同図に示す車軸用軸受装置1は、第1外輪側シール部材12の小径部12cを後蓋9の外径面に近接配置することにより、小径部12cと後蓋9の対向二面間に第2軸方向ラビリンスLa2を形成した点において、図2に示す車軸用軸受装置1と構成を異にしている。また、これに伴い、分岐部32は、軸方向に延びる部分と、径方向に延びる部分とを具備した断面逆L字状に形成される。
この場合、図7(b)に示すように、後蓋9を、第1外輪側シール部材12の小径部12cとの間に、第2軸方向ラビリンスLa2の軸受外部側の端部から外径側に延びた第2径方向ラビリンスLb2を形成し得るような形状とすることも可能である。
また、特に図7(a)(b)に示す車軸用軸受装置1においては、図8に示すように、ラビリンスシールLsを構成する第1径方向ラビリンスLb1を屈曲した形態に形成しても良い。詳しくは、第2外輪側シール部材13の第1環状部13bの内径部を転がり軸受3側に屈曲させ、第1環状部13bの外径部(後蓋9の端面と対向する部分)と第2内輪側シール部材15の径方向に延びる部分とを軸方向でオーバーラップさせる。すなわち、図8中の符号x3で示される寸法が、x3>0の関係式を満たすように、各部材の形状等を変更する。このようにすれば、図7(a)(b)に示す構成に比べ、第1径方向ラビリンスLb1に浸入してきた異物が分岐部32の側に向かい易くなる。従って、軸受内部空間への異物浸入防止効果が図7(a)(b)に示す構成に比べて高まる。
以上で説明した何れの実施形態に係る車軸用軸受装置1においても、軸受外部からの異物浸入防止効果を一層高めるべく、ラビリンスシールLsの第1軸方向ラビリンスLa1を形成する対向二面の少なくとも一方に、第1軸方向ラビリンスLa1の隙間幅を部分的に縮小させる環状突起40を一又は複数設けても良い[図9(a)(b)参照]。図9(a)は、図2等に示す実施形態において内輪4の延長部4b外径面に一の環状突起40を設けた場合を示すものであり、図9(b)は、図4等に示す実施形態において第2内輪側シール部材15の外径面に一の環状突起40を設けた場合を示すものである。
なお、上記の環状突起40は、その一部が、第1径方向ラビリンスLb1にはみ出るように設けるのが望ましい。すなわち、同図中の符号x4で示される寸法が、x4>0の関係式を満たすように、環状突起40を設けるのが望ましい。車軸2の回転に伴って作用する遠心力による異物排出効果を高め得るからである。
また、以上で説明した何れの実施形態に係る車軸用軸受装置1においても、軸受外部からの異物浸入防止効果を一層高めるべく、ラビリンスシールLsの第2軸方向ラビリンスLa2を形成する対向二面の少なくとも一方に、第2軸方向ラビリンスLa2の隙間幅を部分的に縮小させる環状突起41を一又は複数設けても良い[図10(a)〜(c)参照]。なお、図10(a)は、図2等に示す実施形態において中間部材30の筒状部30b外径面に一の環状突起41を設けた場合を示すものであり、図10(b)は、図4等に示す実施形態において、内輪4に取り付けた第2内輪側シール部材15の外径面に一の環状突起41を設けた場合を示すものである。また、図10(c)は、図7および図8に示す実施形態において、後蓋9の外径面に二つの環状突起41を設けた場合を示すものである。
また、以上で説明した何れの実施形態に係る車軸用軸受装置1においても、図11に示すように、外輪5の内径面と第1外輪側シール部材12の外径面との間に、ゴムや樹脂で形成された弾性シール42を介在させても良い。これにより、外輪5と第1外輪側シール部材12との間の密封性を高め、両者間に形成される隙間を介しての異物浸入や潤滑剤漏れを防止することができる。
以上で説明した実施形態においては、内輪4の延長部4bと後蓋9との間に介在する分岐部形成部材としての中間部材30を車軸2の外径面に固定しているが、図12に示すように、中間部材30に、環状部30aの内径端部から軸方向に延びる小径部30cを一体に設け、この小径部30cを内輪4の延長部4b内径面に嵌合するようにしても良い。このようにすれば、当該車軸用軸受装置1の組み立ておよび分解を容易に行うことができる。
また、以上で説明した何れの実施形態に係る車軸用軸受装置1においても、転がり軸受3の端部と外輪側シール部材11との間に形成される環状空間の容積は、軸受内部空間に充填された潤滑剤総量(潤滑剤の総体積)の少なくとも1/2以上とするのが望ましい。転がり軸受3の潤滑性能を十分に確保しつつ、潤滑剤の外部漏洩を可及的に防止するためである。
以上では、転がり軸受3として複列円すいころ軸受を用いた車軸用軸受装置1に本発明を適用した場合について説明を行ったが、転がり軸受3としてその他の軸受、例えば複列円筒ころ軸受を用いた車軸用軸受装置1に、上記した本発明を適用することももちろん可能である。
1 車軸用軸受装置
2 車軸
3 転がり軸受
4 内輪
4b 延長部
5 外輪
6 円すいころ(転動体)
8 前蓋
9 後蓋
10 シール装置
11 外輪側シール部材
12 第1外輪側シール部材
13 第2外輪側シール部材
14 第1内輪側シール部材
15 第2内輪側シール部材
30 中間部材(分岐部形成部材)
31 弾性部
32 分岐部
40、41 環状突起
Ls ラビリンスシール
La1 第1軸方向ラビリンス
La2 第2軸方向ラビリンス
La3 第3軸方向ラビリンス
La4 第4軸方向ラビリンス
Lb1 第1径方向ラビリンス
Lb2 第2径方向ラビリンス
Lb3 第3径方向ラビリンス
Lb4 第4径方向ラビリンス
Lb5 第5径方向ラビリンス

Claims (12)

  1. 鉄道車両の車軸に固定された内輪と、鉄道車両の軸箱に固定された外輪と、内輪の軌道面と外輪の軌道面の間に配置された複列の転動体とを備えた鉄道車両の車軸用軸受装置において、
    内輪と外輪との間の開口部を、軸受内部側から軸受外部側に向けて順に連設した第1軸方向ラビリンス、第1径方向ラビリンスおよび第2軸方向ラビリンスを少なくとも有するラビリンスシールのみによりシールし、
    第2軸方向ラビリンスを、第1軸方向ラビリンスの外径側に配置すると共に、第1軸方向ラビリンスを、外輪に取り付けた外輪側シール部材と内輪に設けた軸方向に延びる延長部との間に形成し、
    ラビリンスシールの延びる方向とは異なる方向に延び、ラビリンスシールの一部を介して軸受外部空間と連通した分岐部を設け、この分岐部を、内輪の軸方向外側に配設された蓋部材と、内輪の端面と蓋部材の端面との間に介設された環状部を有する分岐部形成部材との間に形成したことを特徴とする鉄道車両の車軸用軸受装置。
  2. ラビリンスシールは、第2軸方向ラビリンスの軸受外部側の端部から外径側に延びた第2径方向ラビリンスをさらに有する請求項1に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  3. 第1軸方向ラビリンスを形成する対向二面の少なくとも一方に、第1軸方向ラビリンスの隙間幅を部分的に縮小させる環状突起を設けた請求項1又は2に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  4. 第2軸方向ラビリンスを形成する対向二面の少なくとも一方に、第2軸方向ラビリンスの隙間幅を部分的に縮小させる環状突起を設けた請求項1〜3の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  5. 分岐部を、その外径端部がラビリンスシールに開口した環状空間で構成した請求項1〜4の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  6. 分岐部形成部材が、さらに、環状部の外径端部から蓋部材の外径面に沿って軸方向に延びる筒状部を有し、
    蓋部材の外径面と前記筒状部の内径面との間に、弾性材料からなる弾性部を圧縮状態で介在させることにより、蓋部材を車軸に締結した請求項1〜5の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  7. 分岐部形成部材に、前記環状部の内径端部から軸方向に延びる小径筒状部を設け、この小径筒状部を内輪の内径面に嵌合させた請求項1〜6の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  8. ラビリンスシールは、第1軸方向ラビリンスの軸受内部側の端部から外径側に延びた第3径方向ラビリンスをさらに有し、この第3径方向ラビリンスを、前記外輪側シール部材と内輪との間に形成した請求項の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  9. ラビリンスシールは、第3径方向ラビリンスの外径端部から軸方向に延びた第3軸方向ラビリンスと、該第3軸方向ラビリンスの軸受内部側の端部から外径側に延びた第4径方向ラビリンスとをさらに有し、
    第3軸方向ラビリンスおよび第4径方向ラビリンスを、前記外輪側シール部材と内輪に取り付けた第1内輪側シール部材との間に形成した請求項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  10. 第1軸方向ラビリンス、第1径方向ラビリンスおよび第2軸方向ラビリンスを、前記外輪側シール部材と内輪の延長部に取り付けた第2内輪側シール部材との間に形成した請求項1〜の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  11. 第2内輪側シール部材で分岐部形成部材の外径面を拘束した請求項10に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
  12. ラビリンスシールは、前記外輪側シール部材と蓋部材との間に形成され、第2径方向ラビリンスの外径端部から軸方向に延びた第4軸方向ラビリンスと、第4軸方向ラビリンスの軸受外部側の端部から外径側に延びた第5径方向ラビリンスとをさらに有する請求項9〜11の何れか一項に記載の鉄道車両の車軸用軸受装置。
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