JP5583391B2 - 固定子積層鉄心 - Google Patents

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Description

本発明は、板状材料(磁性金属板)から歩留まりよく板取りすることができ、かつ、生産性にも優れた例えばステッピングモータに使用される固定子積層鉄心に関する。
従来ステッピングモータ用の固定子積層鉄心は、回転子鉄心片と固定子鉄心片のエアギャップが非常に小さいため、両鉄心片間の打抜きカスが幅狭となって抜き途中で破断し、金型のダイ下方に落下せずに2度抜きすることがあり、さらにスクラップの引っ掛かりに起因して金型を破損するおそれがある。また、極歯を所望の形状に打抜きできない場合は、回転子鉄心片と固定子鉄心片を別々の金型で打抜かなければならず、材料歩留まりが低下し、非常にコストがかかるという問題があった。
上記問題を解決するための従来技術として、例えば特許文献1に記載のように回転子鉄心片及び固定子鉄心片の少なくとも一方の表面に板厚方向に押圧して平たく伸ばした薄肉箇所を設け、一つの金型で回転子鉄心片と固定子鉄心片の共取りを可能にしたものがあった。
特許第2955804号公報
しかしながら、特許文献1では板厚方向に押圧して金属薄板の表面を潰した薄肉箇所の体積分(溝の幅×溝の深さ)だけ金属薄板が延伸することが分かっており、薄肉箇所を形成する際は、延伸量を基準とし、それに合わせて金型(刃物)の押圧幅及び押圧深さを設定しているので、明確な設定基準がなく、鉄心片が積層されて製品となった後に、押圧形成された薄肉箇所によるトルク特性の低下や、モータの要求特性を満足できないといった問題があり、その後、刃物を作り替えて、再び金型の押圧幅及び押圧深さを設定しなければならず、非常に作業が煩雑であった。さらに延伸量を増やそうとした場合に、溝の深さを大きくすると、磁極先端が跳ね上がり、磁気特性の低下や固定子鉄心の形状が維持できないといった問題があった。また刃物を深く押圧するので、刃物強度が足らず、刃物を破損させるといったこともあった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、薄肉箇所(即ち、薄肉部)を形成して磁極片部を延伸するに際して、磁極片部の磁気的特性を悪化させることがなく、かしめ精度及び回転子鉄心片と固定子鉄心片の共取り時の寸法精度を向上する固定子積層鉄心を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る固定子積層鉄心は、回転子鉄心片が打ち抜かれた磁性金属板から、該回転子鉄心片と軸心を合わせて打ち抜いた固定子鉄心片を積層してなる固定子積層鉄心であって、
前記固定子鉄心片の磁極軸片部に、板厚方向から押圧して半径方向内側に平たく伸ばした同心状の薄肉部を設け、しかも、該薄肉部の厚みは前記磁性金属板の厚みの50〜95%(好ましくは60〜90%、より好ましくは65〜85%)の範囲にあり、該薄肉部の半径方向の幅は、前記磁極軸片部の半径方向長さの30〜100%の範囲にあって、前記磁極軸片部の必要な伸び量は、前記薄肉部を形成する溝の幅×該溝の深さ/板厚から決定されている。
ここで、薄肉部の厚みは磁性金属板の厚みの50%未満であると、磁気的特性が悪くなり、よりトルクの大きいモータの製造が困難となる。また薄肉部の厚みは磁性金属板の厚みの95%を超えると、薄肉部によって伸長する長さが不足し本発明の目的を達しえない。なお、この発明に係る固定子積層鉄心においては、前記薄肉部は前記磁極軸片部の半径方向外側端部から半径方向内側端部までの間に形成されている。また、磁極軸片部の角部が湾曲した形状の固定子積層鉄心の場合は、前記薄肉部は、極歯片部の半径方向外側端部からヨーク片部の半径方向内側端部までの間に形成されている。
本発明に係る固定子積層鉄心においては、前記薄肉部に半径方向から接する境界部には、該薄肉部に繋がる傾斜面又は円弧面が形成されているのが好ましい。これによって、板厚の不連続性が緩和され、磁束の流れがスムーズになる。
本発明に係る固定子積層鉄心において、前記薄肉部を形成する溝は、前記磁極軸片部の表面又は裏面又は表裏面に形成されている。磁極軸片部の表裏面に形成されている場合には、片側のみに溝が形成されている場合に比較して磁極片の曲がりが小さくなる。
また、本発明に係る固定子積層鉄心において、前記薄肉部は平行溝によって形成されているのが好ましい。前記薄肉部を円弧溝によって形成すると、製造が比較的困難な湾曲したパンチが必要であるが、平行溝によって構成すると、パンチの製造及び保守が容易となる。
そして、本発明に係る固定子積層鉄心において、前記薄肉部は一つの前記磁極軸片部に、隣り合う境界部を設けないように連続して複数設けることも可能である。これによって、金型のレイアウト上、大型のパンチ刃物を使用することができない場合、小型のパンチ刃物によっても前記磁極軸片部に必要な延伸量を得ることができる。
本発明に係る固定子積層鉄心においては、磁性金属板に1台のプレス機でプレス加工することにより、固定子鉄心片と回転子鉄心片を同心にして打抜くことができ、固定子鉄心片の各磁極軸片部に同心状に形成される薄肉部の溝を幅方向(半径方向)に広く、薄肉部によって形成される溝の深さを浅くすることで、各磁極軸片部表面の段差が少なくなるので、磁極片部を流れる磁気的特性の低下が少なく、結果的にモータの特性低下が少なくなる。
また、薄肉部の厚さを板厚の50〜95%とし、薄肉部の半径方向の幅を磁極軸片部の半径方向の幅の30〜100%とすることによって、製品に対して使用する金型(刃物)の設定が容易になっただけでなく、延伸量を基準として金型(刃物)を設定することにより、つまり、薄肉部の厚みと半径方向の幅を適切に選択することにより、必要最低限のトルク特性の低下で済むようになり、製品後の磁気特性劣化によるモータの要求特性を満たさないといった不都合もなくなった。更には、モータの要求特性を満たさない場合における刃物を作り替えるといった金型(刃物)の再設定がなくなるので、作業が簡略化されて、作業効率が良くなる。
また、薄肉部の溝を深さ方向に大きく押圧することがなくなったので、パンチの破損や固定子鉄心片の磁極先端の跳ね上がりによる磁極片部形状を維持できないといった不都合もなくなった。
更には、薄肉部によって形成される溝を磁極軸片部の表裏面に形成することによって、薄肉部形成時に磁極片が一方側に曲がるのを防止できる。
(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心及び回転子鉄心の斜視図である。 (A)は同固定子積層鉄心に用いる固定子鉄心片の平面図であり、(B)はそのA−A断面図である。 固定子鉄心片の製造方法を示す工程図である。 (A)は本発明の第2の実施の形態に係る固定子積層鉄心の固定子鉄心片の平面図、(B)はそのB−B断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ他の実施の形態に係る薄肉部を形成する溝の断面図である 各溝幅における固定子鉄心片の溝深さと磁極軸片部の伸び量並びにこの固定子鉄心片を用いたモータのトルクとの関係を示すグラフである。 溝幅の異なる固定子鉄心片の溝体積と磁束密度との関係を示すグラフである。 溝幅の異なる固定子鉄心片の溝体積と鉄損との関係を示すグラフである。 溝深さによって鉄心片の磁束の変化を示す模式図であって、(A)は溝幅が狭い場合、(B)は溝幅が広い場合の説明図である。
図1(A)に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る固定子積層鉄心10は、ステッピングモータのステータに使用されるもので、環状のヨーク部11の内側に複数の磁極部12が設けられている。磁極部12はヨーク部11に一端が一体的に連結されて捲線を行う磁極軸部13と、磁極軸部13の半径方向内側に設けられた極歯部14とを有し、各極歯部14の半径方向内側には複数の小歯15が設けられている。
固定子積層鉄心10は、図2(A)、(B)に示す複数枚の固定子鉄心片17を周知のかしめ部16を介してかしめ積層して形成されたものである。固定子鉄心片17の形状は平面視した固定子積層鉄心10の形状と同一であり、周囲にヨーク片部18、その内側に複数の磁極片部19を備えている。磁極片部19は積層された磁極軸部13を構成する磁極軸片部20と、磁極軸片部20の半径方向内側に形成される極歯片部21とを有し、極歯片部21の内側には小歯片22が形成されている。なお、磁極軸片部20は、周方向の幅が同一となったストレート状、又は、周方向の幅が同一となって、磁極軸片部20の角部に沿って湾曲している。
図2(A)、(B)に示すように、磁極片部19の磁極軸片部20の半径方向外側端部から半径方向内側端部までの間には、厚み方向に押圧して半径方向内側に平たく伸ばして形成された薄肉部24がそれぞれ形成されている。薄肉部24の表側には、断面矩形の溝25が形成されている。薄肉部24の厚みaは、板厚t(この実施の形態では0.1〜1mm)の50〜95%となって、半径方向の幅cは、磁極軸片部20の半径方向の幅(長さ)dの30〜100%となっている。溝25の深さbは板厚tの例えば、5〜50%となっている。そして、この実施の形態においては、溝25(即ち、薄肉部24)は、固定子鉄心片17の中心Oを中心とする円弧状となっている。
かしめ部16は半抜きかしめであってもよいし、V字かしめであってもよい。かしめ部16はヨーク片部18に設けられ、更に必要に応じて、薄肉部24を除く磁極軸片部20の径方向内側に設けてもよい。
図1(B)にこの固定子積層鉄心10と対となる回転子鉄心28が示されているが、回転子鉄心28は中央に軸孔29が、周囲に多数の歯30が形成されている。この歯30の先端部は、固定子積層鉄心10の小歯15の先端とは僅少の隙間を有して回転子鉄心28が固定子積層鉄心10内を回転できる構造(即ち、電動機)となっている。
続いて、図3を参照しながら、固定子鉄心片17を含む固定子積層鉄心10の製造方法について説明する。
図3に示すように、この固定子積層鉄心の製造方法を適用する固定子積層鉄心の製造装置は、ステーションA〜Iを有し、ステーションAでは、厚みが例えば0.1〜1mm程度の長尺の磁性金属板32にパイロット孔33を形成する。ステーションBでは、4つのパイロット孔33で位置決めされた磁性金属板32に軸孔29を形成する。
ステーションCでは、軸孔29の周囲にかしめ部35を形成し、ステーションDでは回転子鉄心片36を外形抜きし、金型内で積層し、回転子鉄心28を製造する。ステーションEでは、固定子鉄心片17の各磁極片部19の輪郭を形成するスロット37を打ち抜く。そして、ステーションFでは、各磁極片部19を構成する磁極軸片部20の一部に押圧(コイニング)を行い、薄肉部24を形成する。この実施の形態では薄肉部24はそれぞれ円弧状となって、全体として同一円上(即ち、同心状)にあるが、薄肉部を直線状として全体を同心状に配置してもよい。なお、回転子鉄心片36と固定子鉄心片17は同心上に形成される。
図3に示すように、次のステーションGでは、ヨーク片部18及び必要な場合には、磁極軸片部20の径方向内側にかしめ部16を形成する。
ステーションHでは、磁極片部19の内側に極歯片部21を打ち抜き形成する。この場合、磁極片部19は半径方向内側に延伸しているので、より半径方向内側に小歯片22を有する極歯片部21を形成できる。ステーションIで外形抜きを行って、固定子鉄心片17を金型内でかしめ積層し、固定子積層鉄心10が製造される。
続いて、図4(A)、(B)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る固定子積層鉄心に使用する固定子鉄心片40について説明する。なお、固定子鉄心片17と同一の構成要素は同一の番号を使用して詳しい説明を省略し、更に製造方法については同一の工程を得るので省略する。
図4(A)に示すように、固定子鉄心片40は環状のヨーク片部18の内側に磁極片部41を有し、磁極片部41は磁極軸片部42と極歯片部21とを有している。磁極軸片部42には同心状に薄肉部43を有してその表面には溝44が形成されている。この溝44の側壁は平行(即ち、平行溝)となって、曲刃ではなく製造の容易な直線状の刃(パンチ)が使用できるようになっている。
第1の実施の形態と同様、薄肉部43の厚みa1は、板厚t1(この実施の形態では0.1〜1mm)の50〜95%となって、半径方向の幅c1は、磁極軸片部42の半径方向の幅(長さ)d1の30〜100%となっている。このように、この実施の形態においては、薄肉部43の厚みを大きくし、即ち、溝44の深さb1を浅くして、溝幅c1を広く取ることによって、磁極軸片部42の磁気抵抗を増やすことのないようにして、高効率の固定子積層鉄心を製造するようにしている。
前記した第1、第2の実施の形態においては、薄肉部24、43を形成する溝25、44の側壁(即ち、薄肉部に半径方向から接する境界部)は底面に対して直角であったが、図5(A)に示すように傾斜面45、46とすることも可能であり、図5(B)に示すように円弧面47、48(断面が円弧の面をいう)とすることもできる。この場合、半径方向外側又は内側の一方のみを傾斜面又は円弧面とすることもできる。
なお、以上の実施の形態においては、薄肉部を形成する溝を、磁極軸片部の表側に形成する場合についてのみ説明したが、磁極軸片部の裏面又は表裏面に形成する場合も本発明は適用される。また、薄肉部を1つの磁極軸片部に複数(例えば、連続して)設けることもできる。
続いて、本発明の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
図6は、板厚0.5mm、磁極軸片部の長さが2mmのステッピングモータを用いて磁極軸片部の半径方向の長さの30%、65%、100%に溝(薄肉部)を形成した溝の深さと磁極軸片部の伸び量との関係を下側((1)〜(3))に、同じ磁極軸片部の溝の伸び量とトルク(モータにそのまま使用した場合のトルク)との関係を上側((4)〜(6))に示した図面である。
この実施例1において、1つの金型で回転子鉄心片と固定子鉄心片の共取りを可能にするには、薄肉部形成によって磁極軸片部が0.30mm以上伸びることが必要である。従って、伸び量=溝幅×溝深さ/板厚の関係が大凡成立するので、磁極軸片部の長さに対する薄肉部の幅が30%の場合、磁極軸片部の伸び量を確保するためには、深い溝を必要とし、溝の深さが0.25mmとなる。溝の深さが0.25mmの場合、薄肉部の幅を磁極軸片部の長さの30%にして、使用可能な条件をぎりぎり満足することができる。
一方、薄肉部の幅が磁極軸片部の長さの65%の場合は、0.30mmの伸びを形成するには、溝の深さは0.13mmとなり、この場合のモータは必要なトルクを得られることになる。なお、磁極軸片部の長さの100%とする場合には、溝深さは0.08mmとなり、この場合のモータトルクは必要なトルクを満足している。
図7は、幅が30mm、長さが48mm、厚みが0.5mmの電磁鋼板の単板を用いて、5000A/mで50Hzの磁界をかけた場合、溝の幅(即ち、薄肉部の幅)が1mm、1.5mm、2mmの場合の磁束密度(T)と溝の体積(溝の幅×溝深さ×単板の幅)との関係を示すグラフで、単板の伸びに比例する溝体積が一定であっても、溝幅が大きい程、磁束密度の低下が小さくなるので、トルクの低下が少ないことになる。
図8は、1T、50Hzにおける鉄損と溝体積の関係を調べたものであるが、溝の体積が同一であっても、溝の幅が小さい程鉄損が増加することを示している。
また、図9は、溝深さによる鉄心片の磁束の変化を示す模式図である。図9(A)(B)に示すように、溝の体積が同一の電磁鋼板の単板を用いて磁界解析を行った結果、溝の幅が小さく、溝の深さが大きいほど、磁束密度が大きい箇所が存在し、鉄損が増加することになり、さらに磁気抵抗が極端に大きくなる箇所が存在するので、トルク特性が低下することを示している。
従って、以上の実施例から、同一溝の体積では、溝幅(即ち、薄肉部の半径方向の幅、溝幅)が広い程、なおかつ、溝の深さが浅い程、磁気的特性のよい固定子鉄心片を得ることができることになる。
10:固定子積層鉄心、11:ヨーク部、12:磁極部、13:磁極軸部、14:極歯部、15:小歯、16:かしめ部、17:固定子鉄心片、18:ヨーク片部、19:磁極片部、20:磁極軸片部、21:極歯片部、22:小歯片、24:薄肉部、25:溝、28:回転子鉄心、29:軸孔、30:歯、32:磁性金属板、33:パイロット孔、35:かしめ部、36:回転子鉄心片、37:スロット、40:固定子鉄心片、41:磁極片部、42:磁極軸片部、43:薄肉部、44:溝、45、46:傾斜面、47、48:円弧面

Claims (6)

  1. 回転子鉄心片が打ち抜かれた磁性金属板から、該回転子鉄心片と軸心を合わせて打ち抜いた固定子鉄心片を積層してなる固定子積層鉄心であって、
    前記固定子鉄心片の磁極軸片部に、板厚方向から押圧して半径方向内側に平たく伸ばした同心状の薄肉部を設け、しかも、該薄肉部の厚みは前記磁性金属板の厚みの50〜95%の範囲にあり、該薄肉部の半径方向の幅は、前記磁極軸片部の半径方向長さの30〜100%の範囲にあって、前記磁極軸片部の必要な伸び量は、前記薄肉部を形成する溝の幅×該溝の深さ/板厚から決定されていることを特徴とする固定子積層鉄心。
  2. 請求項1記載の固定子積層鉄心において、前記薄肉部は前記磁極軸片部の半径方向外側端部から半径方向内側端部までの間に形成されていることを特徴とする固定子積層鉄心。
  3. 請求項1又は2記載の固定子積層鉄心において、前記薄肉部に半径方向から接する境界部には、該薄肉部に繋がる傾斜面又は円弧面が形成されていることを特徴とする固定子積層鉄心。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載の固定子積層鉄心において、前記薄肉部を形成する溝は、前記磁極軸片部の表面又は裏面又は表裏面に形成されていることを特徴とする固定子積層鉄心。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載の固定子積層鉄心において、前記薄肉部は平行溝によって形成されていることを特徴とする固定子積層鉄心。
  6. 請求項1〜5のいずれか1記載の固定子積層鉄心において、前記薄肉部は一つの前記磁極軸片部に複数設けられていることを特徴とする固定子積層鉄心。
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