JP5582769B2 - 環状部品の製造方法 - Google Patents

環状部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5582769B2
JP5582769B2 JP2009271105A JP2009271105A JP5582769B2 JP 5582769 B2 JP5582769 B2 JP 5582769B2 JP 2009271105 A JP2009271105 A JP 2009271105A JP 2009271105 A JP2009271105 A JP 2009271105A JP 5582769 B2 JP5582769 B2 JP 5582769B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange portion
annular
manufacturing
inclined flange
peripheral wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009271105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010167493A (ja
Inventor
勝彦 田中
法仁 訓谷
憲司 田村
潤一 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2009271105A priority Critical patent/JP5582769B2/ja
Publication of JP2010167493A publication Critical patent/JP2010167493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5582769B2 publication Critical patent/JP5582769B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Description

本発明は、環形の底部から立ち上がる周壁部を厚肉化した環状部品の製造方法に関する。
例えば、自動車のトランスミッションのベアリング等を保持するために用いられる環状部品を、低コストで製造する方法が、下記の特許文献に開示されている。しかしながら、同文献の方法は、周壁部(傾斜フランジ部)の一部をその厚みが減少する方向に圧縮し、これにより生じる余肉で通孔(テーパ孔)の周囲に部分的な厚肉部を形成するものである。このため、同文献の方法では周壁部の全体を厚肉化することができない。
特開平11−320021
本発明の目的は、最小限のコストで周壁部の厚肉化を実現できる環状部品の製造方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、環形の底部から立ち上がる周壁部を、前記底部よりも厚肉にした環状部品の製造方法であって、円板にその中心を厚み方向に貫く開口が形成された環形材料を準備する工程と、前記環形材料の厚み方向に対して傾斜する向きに延出する傾斜フランジ部を前記環形材料に成形する工程と、前記傾斜フランジ部の延出した長さを短縮すると同時に該フランジ部の肉厚を増加させる工程と、前記フランジ部の傾斜角度を整える工程とを含み、前記傾斜フランジ部の肉厚を増加させる際に、該傾斜フランジ部が元の円板から傾斜を開始する位置の直下に隆起部を設けた金型によって成形することを特徴とする。
また、本発明は、前記請求項1に記載の製造方法であって、前記環形材料の厚み方向に対して傾斜する向きに延出する傾斜フランジ部を成形する際に、該傾斜フランジ部の端面を前記厚み方向に略平行な方向に拘束しながら成形することを特徴とする。
また、本発明は、前記請求項1又は2に記載の製造方法であって、前記傾斜フランジ部の肉厚を増加させる際に、該傾斜フランジ部が元の円板から傾斜を開始する位置の直下に隆起部を設けた金型によって成形することを特徴とする。
また、本発明は、前記請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法であって、前記傾斜フランジ部を前記環形材料に成形する工程は、内周壁部及び外周壁部を形成する工程であり、該内周壁部が傾斜フランジ部となることを特徴とする。
本発明に係る環状部品の製造方法は、傾斜フランジ部を環形材料に形成し、この傾斜フランジ部の延出した長さを短縮させる向きに傾斜フランジ部をプレスすることにより、傾斜フランジ部をその厚み方向に膨張させるので、傾斜フランジ部の全体を増肉させることができる。更に、傾斜フランジ部が円板の厚み方向に立ち上がる姿勢になるように、環形材料を変形させることにより周壁部を形成することができる。従って、本発明に係る環状部品の製造方法によれば、環形材料に機械加工を施すことなく、周壁部を厚肉化した環状部品を低コストで製造することができる。
本発明の実施形態に係る環状部品の製造方法の第1工程〜第4工程でそれぞれ成形された環状部品を(a)〜(d)の順に示す断面図。 本発明の実施形態に係る環状部品の製造方法の第2工程で環状部品が塑性変形する過程を(a)〜(c)の順に示す断面図。 本発明の実施形態に係る環状部品の製造方法の第3工程で環状部品が塑性変形する過程を(a)〜(c)の順に示す断面図。 本発明の実施形態に係る環状部品の製造方法の第4工程で環状部品が塑性変形する過程を(a)〜(c)の順に示す断面図。 本発明の他の実施形態に係る環状部品の製造方法の第2工程〜第4工程を(a)〜(c)の順に示す断面図。
図1(a)〜(d)は、環形の底部1から立ち上がる周壁部3を、底部1よりも厚肉にした環状部品5の製造方法を示している。この製造方法は、同図(a)に表した円板7にその中心を矢印Tで指した厚み方向に貫く開口9が形成された環形材料11を準備する第1工程と、厚み方向に対して傾斜する向きに延出する傾斜フランジ部13を環形材料11に形成する第2工程と、傾斜フランジ部13を矢印Sで指した向きにプレスすることにより傾斜フランジ部13の肉厚tを膨張させる第3工程と、傾斜フランジ部13が厚み方向に沿う姿勢になるよう環形材料11を塑性変形させて環状部品5を完成させる第4工程とを含むものである。これらの工程について、以下の実施例で詳しく述べる。
第1工程として、直径185mm以上で厚みが5.5mmの鋼等の金属からなる円板7に、口径65mm以下の開口9を形成する。第2工程として、図2(a)〜(c)に示すように、互いに対向する成形パンチ15と成形ダイ17との間に、図1(a)に表した環形材料11を配置する。成形パンチ15は、外周面19を有し断面形状を台形とした環形の凸型である。成形ダイ17は、内周面21を有し断面形状を溝形とした環形の凹型である。外周面19、及び内周面21は、厚み方向に対して傾斜している。
続いて、成形パンチ15を成形ダイ17に押付ける。この過程で、成形パンチ15と成形ダイ17との間でプレスされる環形材料11は、その内周縁部が傾斜フランジ部13となり、環形材料11の外周縁部が厚み方向に沿う姿勢で立ち上がる外周壁部23となる。そして、環形材料11の傾斜フランジ部13と外周壁部23との間が底部1となる。傾斜フランジ部13の傾斜角度は、底部1に対して65°以上85°以下の範囲であることが好ましい。また、上記の過程で、成形パンチ15と成形ダイ17は、傾斜フランジ部13の端面を厚み方向に略平行な方向に拘束することができる。本工程で製造された環形材料11の断面が図1(b)に表れている。本工程の説明は、同図の右側の断面に注目したが、環形材料11はその全周が一様に塑性変形する。この点は以下に述べる工程についても同様である。
第3工程として、図3(a)に示すように、互いに対向する挟着パンチ29と挟着ダイ31,34との間に、第2工程で製造された環形材料11を進入させる。挟着パンチ29は、傾斜面25を有し断面形状を台形とした環形の凸型である。挟着ダイ31は、傾斜フランジ部13が元の円板7から傾斜を開始する位置の直下に隆起部36を設けた金型である。挟着ダイ34は、傾斜面27を有し断面形状を溝形とした環形の凹型である。傾斜面25,27は、厚み方向に対して傾斜した周面である。挟着ダイ34は、挟着ダイ31に対して矢印Fで指した向きに前進できる。更に、挟着パンチ29と挟着ダイ34との間には、押圧パンチ32が挿入されている。同図(b)に示すように、挟着パンチ29を挟着ダイ31へ前進させ、傾斜面25,27の間に傾斜フランジ部13を保持する。この状態で、挟着パンチ29は、底部1を適度な力で挟着ダイ31に押付けていることが望ましい。
一方、図3(a)に表した押圧パンチ32と挟着ダイ34とを前進させる。これにより、同図(b)に示すように、押圧パンチ32の先端が傾斜フランジ部13に接触し、更に同図(c)に示すように、傾斜フランジ部13が押圧パンチ32によって底部1へ向けて追い込まれるようプレスされる。このように傾斜フランジ部13がプレスされるに従って、図1(b)に表した傾斜フランジ部13の肉厚tは、同図(a)に表した円板7の厚みの1.1倍〜1.8倍まで膨張する。また、挟着ダイ34が矢印F方向へ前進する分、傾斜面25,27の間が広くなるので、傾斜面25,27の間に、傾斜フランジ部13の肉厚の膨張を許容する間隙が確保される。
上記のように傾斜フランジ部13の膨張する過程で、傾斜フランジ部13は傾斜面25,27の間に位置決めされるので、押圧パンチ32が傾斜フランジ部13をプレスする力は、傾斜フランジ部13の厚み方向へ逃げることがない。このため、傾斜面25,27の間で傾斜フランジ部13が座屈(曲折)するという不具合は起こらない。本工程で製造された環形材料11の断面が図1(c)に表れている。
第4工程として、図4(a)に示すように、互いに対向する仕上パンチ33と仕上ダイ35との間に、第3工程で製造された環形材料11を配置する。仕上パンチ33は、外周面37を有し断面形状を台形とした環形の凸型である。仕上ダイ35は、内周面39を有し断面形状を溝形とした環形の凹型である。外周面37、及び内周面39は、厚み方向に沿って起立している。
続いて、図4(b)に示すように、仕上パンチ33を仕上ダイ35に押付ける。この過程で、傾斜フランジ部13が外周面37と内周面39との間に挟着され、傾斜フランジ部13が矢印θ方向の力を受ける。これにより、傾斜フランジ部13は、同図(c)に示すような厚み方向に沿う姿勢となったところで周壁部3となり、環状部品5が完成する。本工程で製造された環状部品5が図1(d)に表れている。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。例えば、図5(a)〜(c)に示すように、環形材料11の外周縁部に傾斜フランジ部13を形成し、環形材料11の内周縁部に、厚み方向に沿う姿勢で立ち上がる内周壁部41を形成しても良い。
本発明は、自動車のベアリングやクラッチの部品等を製造できる技術である。
1…底部、3…周壁部、5…環状部品、7…円板、9…開口、11…環形材料、13…傾斜フランジ部、15…成形パンチ、17…成形ダイ、29…挟着パンチ、31,34…挟着ダイ、32…押圧パンチ、36…隆起部。

Claims (4)

  1. 環形の底部から立ち上がる周壁部を、前記底部よりも厚肉にした環状部品の製造方法であって、円板にその中心を厚み方向に貫く開口が形成された環形材料を準備する工程と、前記環形材料の厚み方向に対して傾斜する向きに延出する傾斜フランジ部を前記環形材料に成形する工程と、前記傾斜フランジ部の延出した長さを短縮すると同時に該フランジ部の肉厚を増加させる工程と、前記フランジ部の傾斜角度を整える工程とを含み、
    前記傾斜フランジ部の肉厚を増加させる際に、該傾斜フランジ部が元の円板から傾斜を開始する位置の直下に隆起部を設けた金型によって成形することを特徴とする環状部品の製造方法。
  2. 前記請求項1に記載の製造方法であって、前記環形材料の厚み方向に対して傾斜する向きに延出する傾斜フランジ部を成形する際に、該傾斜フランジ部の端面を前記厚み方向に略平行な方向に拘束しながら成形することを特徴とする環状部品の製造方法。
  3. 前記請求項1又は2に記載の製造方法であって、前記傾斜フランジ部の傾斜角度が65°以上85°以下の範囲であることを特徴とする環状部品の製造方法。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法であって、前記傾斜フランジ部を前記環形材料に成形する工程は、内周壁部及び外周壁部を形成する工程であり、該内周壁部が傾斜フランジ部となることを特徴とする環状部品の製造方法。
JP2009271105A 2008-12-26 2009-11-30 環状部品の製造方法 Active JP5582769B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009271105A JP5582769B2 (ja) 2008-12-26 2009-11-30 環状部品の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334592 2008-12-26
JP2008334592 2008-12-26
JP2009271105A JP5582769B2 (ja) 2008-12-26 2009-11-30 環状部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010167493A JP2010167493A (ja) 2010-08-05
JP5582769B2 true JP5582769B2 (ja) 2014-09-03

Family

ID=42700112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009271105A Active JP5582769B2 (ja) 2008-12-26 2009-11-30 環状部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5582769B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2547709B2 (ja) * 1994-04-11 1996-10-23 株式会社カネミツ 板金製プーリの製造方法
JP2000246355A (ja) * 1999-03-03 2000-09-12 Taiho Seiki Co Ltd パンチ加工方法
JP4938715B2 (ja) * 2008-04-01 2012-05-23 株式会社丸順 増肉プレス製品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010167493A (ja) 2010-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5679044B2 (ja) ドライブプレートの製造装置、ドライブプレートの製造方法
EP2666561B1 (en) Method for producing tooth profile component, and device for producing tooth profile component
JP4938715B2 (ja) 増肉プレス製品の製造方法
JPWO2007077880A1 (ja) 焼結部品が接合された軸部材の製造方法、および内燃機関用カムシャフト
JP2005131678A (ja) 締結方法
JP5567898B2 (ja) スタッドボルト及びスタッドボルトの製造方法
JP2013035059A (ja) プレス成形品と、その製造方法及び製造装置
JP5582769B2 (ja) 環状部品の製造方法
JP5779913B2 (ja) スプライン成形体の成形方法、及び、内径スプライン歯成形装置
JP2007289989A (ja) 増肉した曲げ部を有する物品の製造方法及びその製造装置
JP3190264B2 (ja) Tナットの製造方法
WO2017072981A1 (ja) 板金製部材の製造方法
JP2011177740A (ja) 板金プレートの歯形成形方法と歯形製品
JP4655732B2 (ja) 成形部品の製造方法、成形部品の製造装置、及び、成形部品
JP4972136B2 (ja) 円形断面を有する軸状の部材の外周面への段付け加工方法
JP5262303B2 (ja) 金属板のプレス成形方法
JP2008019985A (ja) 軸受抜け止め構造
JP2010058133A (ja) 筒状金属部品のプレス成形方法
JP2004351436A (ja) 成形方法および成形型
JP3385513B2 (ja) キャリヤの製造方法
JP6114847B1 (ja) スリーブヨーク製造装置およびスリーブヨークの製造方法
JP4257742B2 (ja) ドラム形部品の製造方法
JP5171126B2 (ja) 金属製回転部材の製造方法
JP2007160360A (ja) 駆動部品の塑性結合方法
JP3898135B2 (ja) 板金製ダンパープーリー及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121011

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5582769

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250