JP5582176B2 - 燃料電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池モジュール及びその製造方法に関する。
旧来から、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)の外周に、別部材であるガスケットを配置して積層することで燃料電池スタックを製造している。
そして近時は、膜電極接合体MEAの外周に樹脂フレームを一体成形してMEAモジュールの裏表両面にセパレーターを接着固定して燃料電池モジュールを製造し、その燃料電池モジュールを積層することで燃料電池スタックを製造する方法が開発されつつある。
ところがこのような製造方法では、接着材層の厚さがバラつきやすい。接着材層の厚さがバラつけば、積層して両側から加圧したときの反力が異なることとなり、膜電極接合体の電極反応部分の圧力分布が不均一となるので、所望の出力性能が出ないおそれがある。
そこで特許文献1では、ビーズ入り接着材を使用することで、接着材層の厚さが薄くなりすぎることを防止している。
特開2002−352845号公報
しかしながら、ビーズ入り液材は材料コストが高くなる。また塗布作業が繁雑であり、この点においても製造コストが上昇する。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、製造コストをかけることなく、MEAモジュールの性能バラツキを抑えることができ、出力性能を高めることができる燃料電池モジュール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明は、膜電極接合体をフレームで保持したMEAモジュールと、前記MEAモジュールの裏表両面に重なって、裏表両側から押圧されて前記フレームに接着される一対のセパレーターと、を含む組み合わせを少なくとも二組備え、積層されて燃料電池スタックになる燃料電池モジュールに関する。そして接着時の裏表両側からの押圧力に抗して変形することなくMEAモジュールの厚さ方向ピッチを揃える間隔保持構造を有し、前記フレームは、裏表両面に突出する凸部を含み、前記間隔保持構造は、裏表両側から押圧されたときに、直接当接しあって隣設しているモジュールのセパレーターを、そのモジュールにおけるフレームの凸部が直接挟持することでMEAモジュールの厚さ方向ピッチを揃える構造であることを特徴とする。
本発明によれば、間隔保持構造によって裏表両側からの押圧力に抗してMEAモジュールの厚さ方向ピッチが揃うので、製造コストをかけることなく、MEAモジュールの性能バラツキを抑えることができる。
本発明による燃料電池モジュールを使用する燃料電池の一例を示す斜視図である。 本発明による燃料電池モジュールの第1実施形態の断面を拡大した図である。 本発明による燃料電池モジュールの第1実施形態を製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態の断面を拡大した図である。 本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態の樹脂フレームの製造方法を説明する図である。 本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態を製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールの第3実施形態の断面を拡大した図である。 本発明による燃料電池モジュールの第4実施形態を製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。 本発明による燃料電池モジュールの他の実施形態を示す図である。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明による燃料電池モジュールを使用する燃料電池の一例を示す斜視図であり、図1(A)は分解状態を示し、図1(B)はアッセンブリー状態を示す。
燃料電池1は、所定枚数の燃料電池モジュール10の周囲を締結板24及び補強板25で挟んだ構造である。
燃料電池モジュール10は、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを少なくとも一組以上含む。本実施形態では、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを2組含んだ構成を例示して説明する。
燃料電池モジュール10の積層方向(押圧方向)の両端には、一対の集電板21を配置する。そして一方の集電板21(図1(A)では奥の集電板21)にスペーサー22を配置する。さらにこの両外側にはエンドプレート23を配置する。エンドプレート23は金属製又は樹脂製である。そして燃料電池モジュール10の周囲を締結板24及び補強板25で挟む。
そして、エンドプレート23、締結板24及び補強板25をボルト26で締結する。
このようにすることで、図1(B)に示すような燃料電池スタック1を構成する。なお、ボルト26の本数及びボルト孔の位置は一例である。
図2は、本発明による燃料電池モジュールの第1実施形態の断面を拡大した図である。図2(A)は積層方向から押圧された状態を示し、図2(B)は押圧されていない状態を示す。
本実施形態の燃料電池モジュール10は、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを2組含む。
MEAモジュール11は、樹脂フレーム113で膜電極接合体(MEA)111を保持するとともに、膜電極接合体111の表裏両面にガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)112が形成されている。
膜電極接合体11は、イオン交換膜からなる電解質膜の両面に電極触媒層が形成される。電極触媒層は、たとえば白金Pt又は白金系合金をカーボン担体粉末上に担持させた触媒、電解質粒子(アイオノマ)及び撥水剤からなる混合層を電解質膜上に、ホットプレス又は直接噴霧することで形成される。
ガス拡散層112は、十分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえばカーボン繊維で形成されており、弾性がある。なお、本実施形態では、ガス拡散層は電極触媒層として説明するが、一体成形でもよいし、機能的に一体なもの(たとえば電極触媒層にガス拡散層の機能を有するもの)を用いてもよい。
樹脂フレーム113は、硬質である。樹脂フレーム113は、少なくとも、表裏両側から押圧力を受けても変形しないほど高剛性である。
セパレーター12は、たとえば金属製(望ましくはステンレス又はアルミニウム)である。セパレーター12は、プレス(望ましくは順送プレス又はロールプレス)で成型される。セパレーター12は、硬質である。セパレーター12は、少なくとも、表裏両側から押圧力を受けても変形しないほど高剛性である。
セパレーター12は、積層方向から押圧された状態(たとえばセパレーター12を接着するときの状態)では図2(A)に示すように、MEAモジュール11の樹脂フレーム113に直接当接している。このときセパレーター12の当接面は、ガス拡散層112をも、押さえている。またセパレーター12の接着面12aとMEAモジュール11との間には間隙があり、この間隙部分に接着材層13が形成される。また背中合わせに直接当接するセパレーター12の接着面12bの間にも間隙があり、この間隙部分に接着材層13が形成される。MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12が硬質なので、この押圧状態でも、MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12は変形しない。そのため間隙量が所定量に維持され、接着層の厚みが一定に保持されるとともに、MEAモジュール11の厚さ方向ピッチが揃えられることとなる。すなわちこの当接しあって押圧力に抗して変形しない樹脂フレーム113及びセパレーター12が請求項の間隔保持構造に相当する。そしてこの状態を保持することで、セパレーター12が、接着材層13を介してMEAモジュール11の樹脂フレーム113や、隣接するセパレーター12に接着する。このとき接着材層13の厚みは一定になっている。
なおこれら間隙の周囲には、流動した接着材をプール可能な空間が存在する。
セパレーター12を押圧状態から解放すると、図2(B)に示すように、セパレーター12は、ガス拡散層112の圧縮反力を受けて、MEAモジュール11の樹脂フレーム113から離間する。なお図2(B)はセパレーター12が樹脂フレーム113から大きく離間しているが、これは状態をデフォルメしてある。
しかしながら、再び、積層方向から押圧して燃料電池スタックの状態にすると、接着材層13による反力が一定になる。そして膜電極接合体の電極反応部分の圧力分布が均一になるので、出力特性が向上するのである。
また流動した接着材をプール可能な空間が存在するので、接着材が機能に影響を及ぼす箇所への流入を規制できる。すなわちたとえば反応部分への流入による反応面積の減少・出力低下を防止できるのである。
さらにセパレーター12は、金属材料をプレス成型して生産するので、低コストでありながら、形状再現性が高く、品質に対するコストが安価になる。また間隔保持構造が部品構造の一部であるため、部品点数・重量・構成の複雑化を抑制することができる。
図3は、本発明による燃料電池モジュールの第1実施形態を製造する方法を示す図である。
はじめに図3(A)に示すように、接着材13を塗布してMEAモジュール11の表裏両側にセーパレーター12を重ねる(積み重ね工程#101)。なお本実施形態の燃料電池モジュール10は、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを2組含んでいる。
続いて図3(B)に示すように、積層方向からセパレーター12を押圧して接着する(押圧工程#102)。このときセパレーター12は、MEAモジュール11の樹脂フレーム113に直接当接している。この状態で、セパレーター12が、接着材層13を介してMEAモジュール11の樹脂フレーム113や、隣接するセパレーター12に接着する。MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12が硬質なので、この押圧状態でも、MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12は変形しない。そのため間隙量が所定量に維持され、接着層13の厚みが一定に保持されるとともに、MEAモジュール11の厚さ方向ピッチが揃えられることとなる。この状態で接着が完了すれば、接着材層13の厚みが一定になる。
そして図3(C)に示すように、セパレーター12を押圧状態から解放する(解放工程#103)。これにより燃料電池モジュール10が完成する。燃料電池モジュール10のセパレーター12は、ガス拡散層112の圧縮反力を受けて、MEAモジュール11の樹脂フレーム113から離間した状態になっている。なお図3(C)はセパレーター12が樹脂フレーム113から大きく離間しているが、これは状態をデフォルメしてある。
図4は、本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。
はじめに図4(A)に示すように、接着材を塗布して燃料電池モジュール10を積層する(積層工程#201)。なお本実施形態では、2つの燃料電池モジュール10の積層状態だけを抜き出して示している。
続いて図4(B)に示すように、積層方向から燃料電池モジュール10にスタック荷重をかけて燃料電池スタックにする(スタック工程#202)。このとき上側燃料電池モジュールの最下セパレーター12−1が下側燃料電池モジュールの最上セパレーター12−2に直接当接し、接着材層13を介して下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2に接着する。なお燃料電池スタックの状態では、セパレーター12は、樹脂フレーム113からは微小距離離れるように寸法を設定しておくことが望ましい。このようにすれば、スタック荷重は間隔保持構造ではなく膜電極接合体のガス拡散層(GDL)にかかることとなりピッチの差違がガス拡散層(GDL)の弾性によって吸収されるからである。
本実施形態によれば、樹脂フレーム113及びセパレーター12の剛性が高く、押圧力を受けても変形しない。そのためMEAモジュール11及びセパレーター12を積層した状態で押圧力をかけて保持すれば、接着材層の厚みを一定にできる。そしてMEAモジュールの厚さ方向ピッチが揃えられることとなり、MEAモジュールの性能バラツキを抑えることができる。
またこのようにして製造した燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックの状態にすると、接着材層による反力が一定になり、膜電極接合体MEAの電極反応部分の圧力分布が均一になるので、出力特性が向上するのである。
さらに、燃料電池スタックの状態において、セパレーター12は、樹脂フレーム113からは微小距離離れるように寸法を設定しておけば、スタック荷重は間隔保持構造ではなく膜電極接合体のガス拡散層(GDL)にかかることとなり、万一ピッチの差違があってもガス拡散層(GDL)の弾性によって吸収される。燃料電池モジュールを製造する工程では、間隔保持構造によって荷重を受けてピッチを一定として接合するが、本構造によればスタックの運転状態においては膜電極接合体のガス拡散層(GDL)部分に荷重が分配されるので、出力性能が向上する。また接着材層の厚みを大きく取ることができるので、モジュールが大きく変形しても十分に追従可能である。
さらにまた多層(2セル以上。望ましくは20セル以下)のMEAモジュールの接着においても接着材が膜形成する空間の形状(完成品としては接着剤の膜厚)を均一に保つことができ、多層モジュールの面圧が均一に保持され出力性能が向上する。
また接着材によって接合するモジュールにおいて積層時の接着剤膜厚を間隔保持構造の寸法によって任意に設定することができ、設計自由度及び接着材の適用種類が拡大する。
(第2実施形態)
図5は本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態の断面を拡大した図であり、図5(A)は樹脂フレームの近傍であり、図5(B)はセパレーターの接着部分の近傍である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態のMEAモジュール11の樹脂フレーム113は、上下非対称である。樹脂フレーム113は、上面に3つの凸部113a〜113cが形成される。真中の凸部113aを中心として左右両側に2つの凸部113b,113cが形成される。図5では特に真中の凸部113aを中心として左右対称に2つの凸部113b,113cが形成される場合を例示した。そして2つの凸部113b,113cの下側の面に2つの凸部113d,113eが形成される。
セパレーター12は、樹脂フレーム113の形状に合わせて成型されている。上側セパレーター12−2は、MEAモジュール11に直接当接した状態で樹脂フレーム113の凸部113aとの間で間隙がある。この間隙に接着材層13が形成され、上側セパレーター12−2が樹脂フレーム113の凸部113aに接着する。
下側セパレーター12−1は、MEAモジュール11に直接当接した状態で樹脂フレーム113との間で間隙がある。この間隙に接着材層13が形成され、下側セパレーター12−1が樹脂フレーム113に接着する。
また下側セパレーター12−1は、上側セパレーター12−2に直接当接した状態で上側セパレーター12−2との間で間隙がある。この間隙に接着材層13が形成され、下側セパレーター12−1が上側セパレーター12−2に接着する。
なお図5(B)の拡大図に示すように、接着部分の上側セパレーター12−2と下側セパレーター12−1とでは、勾配が異なる。このため勾配差によって生まれる空間が、流動した接着材をプール可能な空間となる。
2組の燃料電池モジュールを重ねて押圧すると、図5(A)のように、下側燃料電池モジュールの凸部113b,113cにセパレーター12−2が直接当接する。そしてその上にセパレーター12−1が直接当接する。そしてその上に上側燃料電池モジュールの凸部113d,113eが直接当接する。そしてこの状態では、下側燃料電池モジュールの凸部113aとセパレーター12−2との間には間隙があり、この間隙に接着材層13が形成される。またセパレーター12−2とセパレーター12−1との間にも間隙があり、この間隙に接着材層13が形成される。さらにセパレーター12−1と上側燃料電池モジュールの樹脂フレーム113との間にも間隙があり、この間隙に接着材層13が形成される。
樹脂フレーム113及びセパレーター12が硬質なので、この押圧状態でも、樹脂フレーム113及びセパレーター12は変形しない。そのため間隙量が所定量に維持され、接着層の厚みが一定に保持されるとともに、MEAモジュール11の厚さ方向ピッチが揃えられることとなる。すなわちこの当接しあって押圧力に抗して変形しない樹脂フレーム113及びセパレーター12が請求項の間隔保持構造に相当する。そしてこの状態を保持することで、セパレーター12が、接着材層13を介してMEAモジュール11の樹脂フレーム113や、隣接するセパレーター12に接着する。このとき接着材層13の厚みは一定になっている。
なお接着部分の上側セパレーター12−2と下側セパレーター12−1とでは、勾配が異なっており、勾配差によって生まれる空間が、流動した接着材をプール可能な空間となって、この点においても接着材層13の厚みを一定に保持できる。
図6は、本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態の樹脂フレームの製造方法を説明する図である。
図6(A)に示すように、表裏両面にガス拡散層112が形成された膜電極接合体111を上型51及び下型52で挟持し、樹脂60を射出する。
射出された樹脂が固まった後、上型51及び下型52を除去すると、図6(B)に示すように、凸部113a〜113eが形成された樹脂フレーム113が成型されるとともに、膜電極接合体111が樹脂フレーム113で鋳込まれて保持される。
図7は、本発明による燃料電池モジュールの第2実施形態を製造する方法を示す図である。
はじめに図7(A)に示すように、接着材13を塗布してMEAモジュール11の表裏両側にセーパレーター12を重ねる(積み重ね工程#101)。
続いて図7(B)に示すように、積層方向からセパレーター12を押圧して接着する(押圧工程#102)。このときセパレーター12は、樹脂フレーム113の凸部113b〜113eに直接当接している。この状態で、セパレーター12が、接着材層13を介して樹脂フレーム113の凸部113aや、隣接するセパレーター12に接着する。樹脂フレーム113及びセパレーター12が硬質なので、この押圧状態でも、樹脂フレーム113及びセパレーター12は変形しない。そのため間隙量が所定量に維持され、接着層13の厚みが一定に保持されるとともに、MEAモジュール11の厚さ方向ピッチが揃えられることとなる。この状態で接着が完了すれば、接着材層13の厚みが一定になる。
そして図7(C)に示すように、セパレーター12を押圧状態から解放する(解放工程#103)。これにより燃料電池モジュール10が完成する。燃料電池モジュール10のセパレーター12は、ガス拡散層112の圧縮反力を受けて、樹脂フレーム113から離間した状態になっている。
図8は、本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。
はじめに図8(A)に示すように、接着材を塗布して燃料電池モジュール10を積層する(積層工程#201)。
続いて図8(B)に示すように、積層方向から燃料電池モジュール10を押圧して燃料電池スタックにする(スタック工程#202)。このとき上側燃料電池モジュールの最下セパレーター12−1が下側燃料電池モジュールの最上セパレーター12−2に直接当接し、接着材層13を介して下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2に接着する。なお燃料電池スタックの状態では、セパレーター12は、樹脂フレーム113からは微小距離離れるように寸法を設定しておけば、スタック荷重は間隔保持構造ではなく膜電極接合体のガス拡散層(GDL)にかかることとなりピッチの差違がガス拡散層(GDL)の弾性によって吸収される。燃料電池モジュールを製造する工程では、間隔保持構造によって荷重を受けてピッチを一定として接合するが、本構造によればスタックの運転状態においては膜電極接合体のガス拡散層(GDL)部分に荷重が分配されるので、出力性能が向上する。また接着材層の厚みを大きく取ることが可能なので、モジュールが大きく変形しても十分に追従可能である。
本実施形態では、真中の凸部113aを中心として左右両側に2つの凸部113b,113cが形成され、そしてその下側の面に2つの凸部113d,113eが形成することで、間隔保持構造とした。このようにすれば、接着材層13の形成部分の両側に間隔保持構造が配置されるので、間隔保持構造の剛性が両持ちになることで向上する。なお本実施形態では、真中の凸部113aを中心として左右両側に間隔保持構造を形成したが、さらに個数を増やしてもよい。そのようにすれば、ひとつの間隔保持構造の剛性が低くても、複数個設定することで必要な剛性を確保でき、レイアウトの自由度が向上する。
また間隔保持構造を特に部品構造の樹脂フレーム113の変形で対応したので、部品点数・重量・構成の複雑化を抑制することができる。またMEAモジュールの製造工程において、低コストでありながら、形状再現性が高く、品質に対するコストが安価になる。
さらに接着部分の上側セパレーター12−2と下側セパレーター12−1とでは、勾配を変え、勾配差によって生まれる空間が、流動した接着材をプール可能な空間とした。このようにセパレーターで空間を形成することは、成型が容易であるので、製造コストを抑制できる。
また本実施形態によれば、セパレーターの凹凸形状を位置決め基準とすることができる。
さらに接着材近傍に間隔保持構造を設定する。間隔保持構造はセパレーター又は膜電極接合体の中に複数個設定されている。これによりセパレーターや膜電極接合体に反り・うねりがあっても接着材の近傍に間隔保持構造があるので、積層時の接着材膜厚を均一に保持することができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明による燃料電池モジュールの第3実施形態の断面を拡大した図である。
本実施形態では、下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2の接着面の幅が上側燃料電池モジュールのセパレーター12−1の接着面の幅よりも長い。そのため、下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2を上側燃料電池モジュールのセパレーター12−1に重ねたときに、空間12cが密閉空間になる。そこで上側燃料電池モジュールのセパレーター12−1及び/又は下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2の当接面の少なくとも一部が凹まされることで、余剰の接着材が流動可能になっている。
このようにすれば、密閉空間の空気混入による接着面積の減少による強度不足を回避することができる。密閉空間内の液材量による膜厚の形成を防止することができる。すなわち液剤が流れ出ないことにより、その液材料がそのまま膜圧に反映されてしまうことを防止することができる。
(第4実施形態)
図10は、本発明による燃料電池モジュールの第4実施形態を製造する方法を示す図である。
はじめに図10(A)に示すように、接着材13を塗布してMEAモジュール11の表裏両側にセーパレーター12を重ねる(積み重ね工程#101)。なお本実施形態の燃料電池モジュール10は、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを1組だけ含んでいる。
続いて図10(B)に示すように、積層方向からセパレーター12を押圧して接着する(押圧工程#102)。このときセパレーター12は、MEAモジュール11の樹脂フレーム113に直接当接している。この状態で、セパレーター12が、接着材層13を介してMEAモジュール11の樹脂フレーム113に接着する。MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12が硬質なので、この押圧状態でも、MEAモジュール11の樹脂フレーム113及びセパレーター12は変形しない。そのため間隙量が所定量に維持され、接着層13の厚みが一定に保持される。この状態で接着が完了すれば、接着材層13の厚みが一定になる。
そして図10(C)に示すように、セパレーター12を押圧状態から解放する(解放工程#103)。これにより燃料電池モジュール10が完成する。
図11は、本発明による燃料電池モジュールを使用して燃料電池スタックを製造する方法を示す図である。
はじめに図11(A)に示すように、接着材を塗布して燃料電池モジュール10を積層する(積層工程#201)。なお本実施形態では、2つの燃料電池モジュール10の積層状態だけを抜き出して示している。
続いて図11(B)に示すように、積層方向から燃料電池モジュール10を押圧して燃料電池スタックにする(スタック工程#202)。このとき上側燃料電池モジュールの最下セパレーター12−1が下側燃料電池モジュールの最上セパレーター12−2に直接当接し、接着材層13を介して下側燃料電池モジュールのセパレーター12−2に接着する。
本実施形態のように、燃料電池モジュール10が、MEAモジュール11の裏表両面にセパレーター12が配置された組み合わせを1組だけ含んだ場合であっても、第1実施形態などと同様に製造することができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば、図12(A)に示すようにセパレーターの接着部分の周囲の剛性を弱めて弾性変形可能に構成して、セパレーターで、接着材層の弾性を吸収するようにしてもよい。
さらにMEAモジュールの具体的な形状は任意であり、たとえば図12(B)のような形状であってもよい。
さらにまたMEAモジュールの積層数も任意であり、上記説明においては望ましくは20セル以下としたが、それよりも多くてもよい。
1 燃料電池
10 燃料電池モジュール
11 MEAモジュール
111 膜電極接合体(MEA)
112 ガス拡散層(GDL)
113 樹脂フレーム
12 セパレーター
13 接着材層

Claims (4)

  1. 膜電極接合体をフレームで保持したMEAモジュールと、
    前記MEAモジュールの裏表両面に重なって、裏表両側から押圧されて前記フレームに接着される一対のセパレーターと、
    を含む組み合わせを少なくとも二組備え、積層されて燃料電池スタックになる燃料電池モジュールであって、
    接着時の裏表両側からの押圧力に抗して変形することなくMEAモジュールの厚さ方向
    ピッチを揃える間隔保持構造を有し、
    前記フレームは、裏表両面に突出する凸部を含み、
    前記間隔保持構造は、裏表両側から押圧されたときに、直接当接しあって隣設しているモジュールのセパレーターを、そのモジュールにおけるフレームの凸部が直接挟持することでMEAモジュールの厚さ方向ピッチを揃える構造である、
    ことを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 前記間隔保持構造は、裏表両側から押圧されたときに、前記セパレーターがフレーム及び隣設モジュールのセパレーターに直接当接することでMEAモジュールの厚さ方向ピッチを揃える構造である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記セパレーターと、MEAモジュールのフレーム又は隣設モジュールのセパレータと、を接着する接着材が、裏表両側から押圧されて流出したときに、プールされる空間を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 積層されて燃料電池スタックになる燃料電池モジュールの製造方法であって、
    接着材を塗布して、膜電極接合体を、裏表両面に突出する凸部を含むフレームで保持したMEAモジュールの裏表両面に一対のセパレーターを重ねる積み重ね工程と、
    裏表両側から押圧されたときに、直接当接しあって隣設しているモジュールのセパレーターを、そのモジュールにおけるフレームの凸部が直接挟持することで接着時の裏表両側からの押圧力に抗して変形することなくMEAモジュールの厚さ方向ピッチを揃える間隔保持構造によって、MEAモジュールの厚さ方向ピッチが揃うまで、重ねられたセパレーターを裏表両側から押圧することで、そのセパレーターをMEAモジュールのフレームに接着する押圧工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池モジュールの製造方法。
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