JP5582086B2 - 内燃機関の故障検出装置 - Google Patents
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アルコール燃料、炭化水素燃料、または、アルコール燃料と炭化水素燃料との混合燃料の供給を受ける燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料をインジェクタに供給するための燃料供給通路の途中に配置され、燃料性状を検出する燃料性状センサと、
排気通路に配置され、排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、
前記インジェクタの燃料噴射時間に基づいて前記インジェクタから噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
前記燃料性状センサの出力に基づいて燃料性状変化が検知された時から、前記空燃比センサの出力に基づいて前記燃料性状変化に起因する空燃比変化が検知される時までの前記燃料噴射量算出手段による積算燃料噴射量と、所定の基準燃料量との比較結果に基づいて、前記インジェクタの故障検出を行うインジェクタ故障判定手段と、
内燃機関に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量センサと、
排気ガスの空燃比を所定の目標空燃比に制御するのに必要な補正値であって、前記吸入空気量センサを用いて検出された吸入空気量に基づく基本燃料量に対する補正値である燃料噴射量補正値を取得する燃料噴射量補正値取得手段と、
前記空燃比センサの出力に基づいて前記燃料性状変化に起因する前記空燃比変化が検知された場合の燃料噴射量補正値から、前記積算燃料噴射量と前記基準燃料量との差を引いて得た値の絶対値が第2所定値よりも大きい場合に、前記吸入空気量センサに故障が発生していると判定する吸入空気量センサ故障判定手段と、
を備えることを特徴とする。
前記基準燃料量は、前記燃料供給通路における前記燃料性状センサの取り付け場所から前記インジェクタの取り付け場所までの通路容積分に相当する燃料量であることを特徴とする。
前記インジェクタ故障判定手段は、前記積算燃料噴射量と前記基準燃料量との差の絶対値が第1所定値よりも大きい場合に、前記インジェクタに故障が発生していると判定することを特徴とする。
図1乃至図7を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の故障検出装置を備える内燃機関10の構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。より具体的には、内燃機関10は、アルコール燃料(ここでは、一例としてエタノール)、炭化水素燃料(ここでは、一例としてガソリン)、更には、任意の割合でエタノールが混合したガソリンを燃料として使用することができるFFV(Flexible Fuel Vehicle)用の内燃機関である。
図2に示す燃料供給装置24は、燃料タンク26を備えている。燃料タンク26は、エタノール、ガソリン、またはエタノールとガソリンとの混合燃料の供給を受けるものである。燃料タンク26には、燃料タンク26内の燃料を各気筒(ここでは、一例として#1〜#4の4気筒)のインジェクタ22に供給するための燃料供給通路28の一端が挿入されている。燃料供給通路28の途中には、燃料タンク26側から順に、燃料ポンプ30およびエタノール濃度センサ32が取り付けられている。燃料ポンプ30は、燃料タンク26内の燃料を汲み上げてインジェクタ22に向けて圧送するためのポンプである。エタノール濃度センサ32は、当該センサ32が配置された部位において燃料供給通路28内を流れる燃料の性状(ここでは、エタノール濃度)を検出するためのセンサである。
(エタノール濃度センサにより検出されるエタノール濃度変化に対する、インジェクタにより噴射される燃料のエタノール濃度変化の遅れについて)
上記図2中に示す「燃料配管容積Vd」は、エタノール濃度センサ32の取り付け位置からインジェクタ22の取り付け位置までの燃料通路容積を示している。図2に示すように、燃料供給通路28の途中にエタノール濃度センサ32が取り付けられている場合において、エタノール濃度変化のない燃料が安定して燃料供給通路28を流れている場合であれば、エタノール濃度センサ32の検出値とインジェクタ22から噴射される燃料のエタノール濃度とは等しくなる。
図4は、インジェクタ22の単位開弁時間当たりの燃料噴射量の、基準値(例えば、部品公差の中央値)に対するばらつきの有無に応じたエタノール濃度変化波形の変化を表した図である。
図5は、本発明の実施の形態1におけるインジェクタ22の故障検出方法を説明するためのタイムチャートである。
本実施形態では、エタノール濃度センサ32および空燃比センサ38のそれぞれの出力と、ECU40が計算する積算燃料消費(噴射)量Qとを利用して、次のようなインジェクタ22の特徴的な故障検出を行うようにしている。
本実施形態では、上述したインジェクタ22の故障検出を行ったうえで、インジェクタ22の故障検出時に得られた上記差ΔQと、エタノール濃度変化に起因する空燃比変化が検知された場合に排気ガスの空燃比を目標空燃比に制御(修正)するのに必要な燃料噴射量補正値(フィードバック補正量)とを利用して、次のようなエアフローメータ18の特徴的な故障検出を行うようにしている。以下、図6に示す一例を用いて、本手法について詳述する。
図6に示す例は、給油前よりも燃料中のエタノール濃度が高くなるエタノール濃度変化が生じた場合のものである。エタノールの方がガソリンよりも理論空燃比が小さい(リッチ側の値となる)。このため、給油に伴って燃料中のエタノール濃度が高くなった場合において燃料噴射量が一定のままであると、当該エタノール濃度変化後の燃料が燃焼に付されたうえで空燃比センサ38に到達すると、空燃比センサ38はそれまでよりもリーンな出力を発することになる。その結果、図6に示すように、排気ガスの空燃比を理論空燃比にするための(空気過剰率λを1とするための)必要燃料増量値(燃料噴射量補正値)はプラスの値となる。尚、給油前よりも燃料中のエタノール濃度が低くなるエタノール濃度変化が生じた場合には、上記とは逆に、必要燃料増量値はマイナスの値、すなわち減量値となる。
以上説明した本実施形態のインジェクタ22の故障検出手法およびエアフローメータ18の故障検出手法によれば、インジェクタ22の故障検出とエアフローメータ18の故障検出とを同時に行えるとともに、両者の故障を明確に区別して行えるようになる。更に付け加えると、エアフローメータ18の上記故障検出手法においても、上記差ΔQの算出のために、燃料配管容積Vd分に相当する基準燃料量Qsを用いるようにしている。このように故障検出に用いる基準燃料量Qsは、既知の燃料配管容積Vdから求まる値であるため、これを用いる差ΔQは正確な値であるといえる。このため、本手法によれば、エアフローメータ18の故障についても早期に検出できるようになる。
図7は、本発明の実施の形態1におけるインジェクタ22およびエアフローメータ18のそれぞれの故障検出を実現するために、ECU40が実行する燃料系部品異常検出ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、燃料の給油がなされた際に起動されるものである。尚、燃料が給油されたか否かは、例えば、燃料タンク26内燃料の液面高さを検出するための液面レベルセンサ(図示省略)の出力を利用して、燃料タンク26内の燃料量の変化が認められたか否かを判断することによって判定することができるし、或いは、フューエルリッドの開放を検出するリッドセンサ(図示省略)を利用して判定することもできる。また、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものである。
また、上述した実施の形態1においては、エアフローメータ18が前記第1の発明における「吸入空気量センサ」に相当している。また、ECU40が、空燃比センサ38の出力を利用して、上記必要燃料増量値(燃料噴射量補正値)を算出することにより前記第1の発明における「燃料噴射量補正値取得手段」が、上記ステップ114〜118の処理を実行することにより前記第1の発明における「吸入空気量センサ故障判定手段」が、それぞれ実現されている。
12 燃焼室
14 吸気通路
16 排気通路
18 エアフローメータ
20 スロットルバルブ
22 インジェクタ
24 燃料供給装置
26 燃料タンク
28 燃料供給通路
30 燃料ポンプ
32 エタノール濃度センサ
34 点火プラグ
36 触媒
38 空燃比センサ
40 ECU(Electronic Control Unit)
Claims (3)
- アルコール燃料、炭化水素燃料、または、アルコール燃料と炭化水素燃料との混合燃料の供給を受ける燃料タンクと、
前記燃料タンク内の燃料をインジェクタに供給するための燃料供給通路の途中に配置され、燃料性状を検出する燃料性状センサと、
排気通路に配置され、排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、
前記インジェクタの燃料噴射時間に基づいて前記インジェクタから噴射される燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
前記燃料性状センサの出力に基づいて燃料性状変化が検知された時から、前記空燃比センサの出力に基づいて前記燃料性状変化に起因する空燃比変化が検知される時までの前記燃料噴射量算出手段による積算燃料噴射量と、所定の基準燃料量との比較結果に基づいて、前記インジェクタの故障検出を行うインジェクタ故障判定手段と、
内燃機関に吸入される吸入空気量を検出する吸入空気量センサと、
排気ガスの空燃比を所定の目標空燃比に制御するのに必要な補正値であって、前記吸入空気量センサを用いて検出された吸入空気量に基づく基本燃料量に対する補正値である燃料噴射量補正値を取得する燃料噴射量補正値取得手段と、
前記空燃比センサの出力に基づいて前記燃料性状変化に起因する前記空燃比変化が検知された場合の燃料噴射量補正値から、前記積算燃料噴射量と前記基準燃料量との差を引いて得た値の絶対値が第2所定値よりも大きい場合に、前記吸入空気量センサに故障が発生していると判定する吸入空気量センサ故障判定手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の故障検出装置。 - 前記基準燃料量は、前記燃料供給通路における前記燃料性状センサの取り付け場所から前記インジェクタの取り付け場所までの通路容積分に相当する燃料量であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の故障検出装置。
- 前記インジェクタ故障判定手段は、前記積算燃料噴射量と前記基準燃料量との差の絶対値が第1所定値よりも大きい場合に、前記インジェクタに故障が発生していると判定することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の故障検出装置。
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