JP4305268B2 - 内燃機関の二次エア供給システムとそれを用いた燃料噴射量制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の二次エア供給システムとそれを用いた燃料噴射量制御装置に関するものである。
内燃機関の排気管には、排気を浄化するための触媒等の排気浄化装置が設けられており、この排気浄化装置の浄化効率を向上させるべく、排気浄化装置の上流側に二次エアを供給する技術が従来より提案されている。また、二次エアが正常に供給されないと、排気浄化装置の浄化効率が低下し、排気エミッションの悪化に繋がるため、二次エア供給システムの異常を検出する技術も従来より提案されている。
例えば、特許文献1では、二次エア通路の途中に圧力センサを設けておき、二次エアポンプが作動している状態で圧力センサの検出値に基づいて二次エア供給系の異常を検出することとしている。また、特許文献2では、二次エア供給時及び二次エア供給停止時の圧力挙動パターンの組み合わせから、二次エア供給系の各構成部品の故障モードを検出することとしている。
ところで、近年では、排気エミッションの排出量を適正に管理するためなどから、二次エア流量を検出する必要性が出てきているが、前記特許文献1,2のような二次エア供給システムでは、二次エア流量を精度良く検出することは困難であった。つまり、前記特許文献1,2の二次エア供給システムは、基本的に二次エアポンプのエア出力部における圧力(二次エア供給圧)を検出しており、この検出圧力を用いて二次エア流量を算出することが考えられるが、かかる算出方法によると、算出された二次エア流量は製品公差等に起因して算出精度が低いという問題があった。より具体的には、二次エアポンプはDCモータ等を用いて構成され、当該ポンプには一般に、ある程度の製品公差(性能のばらつきなど)が存在する。加えて、二次エアを流通する二次エア配管では配管圧損が発生する。圧力センサも個体差や公差を有する。これらの要因から、二次エア流量の算出精度が低下するという問題が生じる。
特開平9−21312号公報 特開2003−83048号公報
本発明は、二次エア流量を精度良く算出し、ひいては排気エミッションの改善に貢献することができる内燃機関の二次エア供給システムを提供することを主たる目的とするものである。
請求項1に記載の発明では、二次エア供給装置を作動させ且つ開閉弁を開放した所定の二次エア供給状態で圧力センサにより検出した二次エア供給圧と、前記二次エア供給状態とは異なる別状態で圧力センサにより検出した基準圧とに基づいて二次エア流量が算出される。この場合、二次エア供給圧だけでなく基準圧も用いて二次エア流量が算出されるため、二次エア供給装置や圧力センサが持つ製品公差等が存在したとしても二次エア流量の算出精度を高めることができる。つまり、二次エア供給装置や圧力センサは工業製品としてある程度の製品公差を持っており、絶対圧として検出した二次エア供給圧に基づいて二次エア流量を算出すると、製品公差等による算出誤差が生じる。これに対し本発明によれば、二次エア供給圧を相対圧に換算して二次エア流量を算出するため、製品誤差分を吸収して二次エア流量が算出できる。以上により、二次エア流量を精度良く算出し、ひいては排気エミッションの改善に貢献することができるようになる。
また、請求項2に記載の発明では、二次エア供給圧と基準圧との差圧に基づいて二次エア流量が算出される。二次エア供給圧と基準圧との差圧を二次エア流量の算出パラメータとすれば、大気圧等が変動したとしてもその大気圧変動に影響されることなく、二次エア流量が精度良く算出できる。
請求項3に記載の発明では、前記二次エア供給圧に基づいてベース二次エア流量が算出されると共に、前記基準圧に応じて流量補正値が算出され、前記算出されたベース二次エア流量が前記流量補正値により補正されて二次エア流量が算出される。本構成においても、大気圧変動等に影響されることなく、二次エア流量を精度良く算出することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、二次エア供給状態とは異なる別状態で検出された基準圧が基準圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶され、該バックアップ用メモリに記憶された基準圧学習値を用いて二次エア流量が算出される。これにより、二次エア供給の開始前に基準圧を検出しなくても、二次エア供給圧と基準圧とを用いた二次エア流量の算出が可能となり、機関始動後等において早期に二次エア流量の算出を開始することができるようになる。
請求項5に記載の発明では、前記基準圧が基準圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶される際、二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算されて基準圧学習値が算出される。また、二次エア流量の算出時には、その都度の電源電圧及び大気圧にて基準圧学習値が補正されてから、又は二次エア供給圧が、二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算されてから二次エア流量が算出される。この場合、仮に、基準圧の学習時と二次エア供給圧の検出時とで電源電圧や大気圧が変化したとしてもその変化分がキャンセルでき、高精度な流量検出が可能となる。また、バックアップ用メモリに記憶保持する基準圧学習値は、電源電圧及び大気圧を規定値とした学習値(例えば1つの学習値)だけでよいため、当該学習値の管理も容易となる。
請求項6に記載に記載したように、二次エア供給装置を作動させ且つ開閉弁を閉鎖した時に圧力センサにより検出した締め切り圧を、前記基準圧とするのが望ましい。
請求項7に記載の発明では、二次エア供給装置が作動した状態で開閉弁が閉鎖された後、所定の待機時間が経過した時に前記締め切り圧が検出される。待機時間の経過を待って締め切り圧を検出することにより、当該締め切り圧を正確に検出できる。なお、前記所定の待機時間は、二次エア供給装置の特性等を考慮して決められた時間である。
請求項8に記載の発明では、二次エア供給装置の作動状態下で開閉弁の閉鎖時に圧力センサにより検出された締め切り圧が締め切り圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶され、該バックアップ用メモリに記憶された締め切り圧学習値を用いて二次エア流量が算出される。これにより、二次エア供給の開始前に締め切り圧を検出しなくても、二次エア供給圧と締め切り圧とを用いた二次エア流量の算出が可能となり、機関始動後等において早期に二次エア流量の算出を開始することができるようになる。
請求項9に記載の発明では、開閉弁を閉鎖して排気通路への二次エア供給を終了した後、それに引き続いて前記締め切り圧学習値の更新が実施される。二次エア供給が終わり、排気浄化装置の浄化効率向上等がなされた後であれば、二次エア供給に影響なく締め切り圧の学習が実施できる。また、時間的な余裕があることから、締め切り圧を確実に検出して学習値として記憶保持することができる。締め切り圧学習値を更新する上で好適な構成となる。
請求項10に記載の発明では、二次エア供給の終了時に開閉弁が閉鎖された後、所定の待機時間が経過した時に前記締め切り圧が検出される。待機時間の経過を待って締め切り圧を検出することにより、当該締め切り圧を正確に検出できる。
請求項11に記載の発明では、前記締め切り圧が締め切り圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶される際、二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算されて締め切り圧学習値が算出される。また、二次エア流量の算出時には、その都度の電源電圧及び大気圧にて締め切り圧学習値が補正されてから、又は二次エア供給圧が、二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算されてから二次エア流量が算出される。この場合、仮に、締め切り圧の学習時と二次エア供給圧の検出時とで電源電圧や大気圧が変化したとしてもその変化分がキャンセルでき、高精度な流量検出が可能となる。また、バックアップ用メモリに記憶保持する締め切り圧学習値は、電源電圧及び大気圧を規定値とした学習値(例えば1つの学習値)だけでよいため、当該学習値の管理も容易となる。
請求項12に記載の発明では、前記基準圧の検出時における二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧と、前記二次エア供給圧の検出時における二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧との差に応じて、基準圧、二次エア供給圧又は二次エア流量の少なくとも何れかについて補正が実施される。これにより、仮に、基準圧(締め切り圧を含む)の検出時と二次エア供給圧の検出時とで電源電圧や大気圧が変化したとしてもその変化分がキャンセルでき、高精度な流量検出が可能となる。
請求項13に記載の発明では、前記算出した二次エア流量に基づいて、二次エア供給装置の異常が検出される。この場合、前記のとおり二次エア流量が精度良く算出できるため、二次エア供給装置の異常検出精度も向上する。
一方、内燃機関の燃料噴射量制御装置において、二次エア供給時に排気浄化装置(触媒)の入口部の雰囲気を所望の空燃比とするには、その都度の二次エア流量に応じて燃料噴射量を補正する必要があるが、既存の技術のように、二次エアポンプ等の製品公差を考慮せずに二次エア流量を算出し、それに基づいて燃料噴射量を補正する場合、二次エア流量の算出精度が低いために燃料補正の精度も低いものとなる。これに対し、上記各発明の手法によれば二次エアポンプ等の製品公差に関係なく二次エア流量が精度良く算出できるため、その二次エア流量に採用し燃料噴射量を補正することで好適なる燃料噴射量制御が実現できる。
請求項14に記載の発明では、排気浄化装置への二次エア供給時において、その際設定された目標空燃比と、前記流量算出手段により算出された二次エア流量(すなわち、センサ検出圧と基準圧とに基づき算出した二次エア流量)と、内燃機関の吸入空気量とに基づいて内燃機関への燃料噴射量が補正される。この場合、前述したとおり製品公差分を吸収して二次エア流量が算出されているため、二次エア供給時において二次エアポンプ等の製品公差に起因する燃料補正の精度低下は生じない。それ故に、二次エア供給時における高精度な燃料噴射量制御が実現できる。
ここで、請求項15に記載の発明では、二次エア供給時の目標空燃比と、内燃機関の吸入空気量に対する二次エア流量の変化とに基づいて二次エア供給時用の増量補正量(後述する二次エア用補正係数fsaiに相当)が算出され、該増量補正量により燃料噴射量が補正される。この場合、二次エア供給時において燃料量の増量補正が適正に実施できる。
また、請求項16に記載したように、二次エア供給時における排気浄化装置の入口部の空燃比が理論空燃比又は該理論空燃比よりもリーンとなるよう目標空燃比が設定されると良い。これにより、排気浄化装置の早期活性化等を確実に実現することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、内燃機関である車載多気筒ガソリンエンジンを対象にエンジン制御システムを構築するものとしており、当該制御システムにおいては電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢として燃料噴射量の制御や点火時期の制御等を実施することとしている。先ずは、図1を用いてエンジン制御システムの全体概略構成図を説明する。
図1に示すエンジン10において、吸気管11にはDCモータ等のアクチュエータによって開度調節されるスロットルバルブ14と、スロットル開度を検出するためのスロットル開度センサ15とが設けられている。スロットルバルブ14の下流側にはサージタンク16が設けられ、このサージタンク16には吸気管圧力を検出するための吸気管圧力センサ17が設けられている。また、サージタンク16には、エンジン10の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド18が接続されており、吸気マニホールド18において各気筒の吸気ポート近傍には燃料を噴射供給する電磁駆動式の燃料噴射弁19が取り付けられている。
エンジン10の吸気ポート及び排気ポートにはそれぞれ吸気バルブ21及び排気バルブ22が設けられており、吸気バルブ21の開動作により空気と燃料との混合気が燃焼室23内に導入され、排気バルブ22の開動作により燃焼後の排ガスが排気管24に排出される。エンジン10のシリンダヘッドには各気筒毎に点火プラグ25が取り付けられており、点火プラグ25には、点火コイル等よりなる図示しない点火装置を通じて、所望とする点火時期において高電圧が印加される。この高電圧の印加により、各点火プラグ25の対向電極間に火花放電が発生し、燃焼室23内に導入した混合気が着火され燃焼に供される。
排気管24には、排出ガス中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒等の触媒31が設けられ、この触媒31の上流側には排ガスを検出対象として混合気の空燃比を検出するための空燃比センサ32(リニアA/Fセンサ、O2センサ等)が設けられている。また、エンジン10のシリンダブロックには、冷却水温を検出する冷却水温センサ33や、エンジンの所定クランク角毎に(例えば30°CA周期で)矩形状のクランク角信号を出力するクランク角度センサ34が取り付けられている。
また、二次エア供給システムとして、排気管24において触媒31よりも上流側には二次エア配管35が接続され、その二次エア配管35の上流部には二次エア供給装置としての二次エアポンプ36が設けられている。二次エアポンプ36は例えばDCモータ等より構成され、図示しない車載バッテリからの給電を受けて作動する。また、二次エアポンプ36よりも下流側には、二次エア配管35を開放又は閉鎖する開閉弁37が設けられている。二次エアポンプ36と開閉弁37との間には、二次エア配管35内の圧力を検出する圧力センサ38が設けられている。
上述した各種センサの出力は、エンジン制御を司るECU40に入力される。ECU40は、CPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁19の燃料噴射量や点火プラグ25による点火時期を制御する。また、ECU40は、エンジン始動時の触媒31の早期活性化などを図るべく、二次エアポンプ36を作動させることにより二次エア供給を実施する。
ECU40は特に、イグニッションOFF後もデータを記憶保持するバックアップ用メモリとしてのスタンバイRAM40aを備えている。このスタンバイRAM40aには、適宜更新される学習値等(後述する締め切り圧P0を含む)が記憶されるようになっている。なお、バックアップ用メモリとしてEEPROM等の不揮発性メモリを用いることも可能である。
次に、二次エア供給システムの動作について図2のタイムチャートを用いて説明する。図2は、エンジン始動時における二次エア供給動作を示しており、始動当初は触媒31が非活性の状態にあるとしている。先ず概要を説明すると、図2のt1〜t2は二次エア供給システムにおける締め切り圧P0が検出される締め切り圧検出期間、t2〜t3は排気管24への二次エア供給が行われる二次エア供給期間、t3〜t4は締め切り圧P0の学習期間である。
以下に詳しくは、タイミングt1では、開閉弁37が閉鎖された状態で二次エアポンプ36の作動が開始される。二次エア配管35内の圧力(配管内圧力)は、当初は大気圧となっているが、t1以降次第に上昇する。その後、タイミングt1から所定の待機時間Taが経過したタイミングt2になり、配管内圧力が二次エアポンプ特性等で決まる所定の締め切り圧P0にて飽和すると、締め切り圧P0が検出される。また、同じくタイミングt2では、開閉弁37が開放されることで排気管24への二次エア供給が開始される。二次エア供給の開始に伴い二次エア流量Qaが算出される。本実施の形態では特に、前記t2で検出した締め切り圧P0と、t2以降検出される二次エア供給圧Psとの差圧(P0−Ps)に基づいて二次エア流量Qaが算出されるようになっており、その算出式を次に示す。
なお、上記(1)式において、ρは流体密度、Cは係数、Aは管路断面積である。流体密度ρは温度特性を持つため、吸気温により流体密度ρを補正する構成とすることも可能である。
例えば、大気圧が変化する場合(高度変化等により外気圧が変化する場合を含む)を想定すると、大気圧の変化分だけ二次エア供給圧Psのレベルが変化するが、その際、締め切り圧P0も同様に変化する。かかる場合において、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧(P0−Ps)によれば、大気圧の変化分がキャンセルでき、大気圧変動の影響を受けずに二次エア流量Qaが算出できる。
その後、タイミングt3では、触媒31の活性が完了したことに伴い開閉弁37が閉鎖され、排気管24への二次エア供給が終了される。t3以降、配管内圧力が次第に上昇し、タイミングt3から所定の待機時間Tbが経過したタイミングt4で締め切り圧P0が検出されると共に、該検出された締め切り圧P0にて学習値が更新される。締め切り圧P0の学習に伴い学習完了フラグに1がセットされる。
図3は、二次エア供給処理を示すフローチャートであり、本処理はECU40により実行される。
図3において、先ずステップS101では、二次エア供給の実行条件が成立しているか否かを判別する。例えば、エンジン始動時であり、且つ水温が所定温度域にある場合に実行条件が成立したとされる。実行条件が成立していれば、後続のステップS102に進み、実行条件が成立していなければ、そのまま本処理を終了する。
ステップS102では、開閉弁37を閉鎖し、続くステップS103では、二次エアポンプ36を作動させる。その後、ステップS104では、学習完了フラグ等により、締め切り圧P0が既に学習値としてスタンバイRAM40aに記憶保持されているか否かを判別する。既に締め切り圧P0が学習されていれば(すなわち学習完了フラグ=1であれば)、そのままステップS107に進む。締め切り圧P0が学習されていなければ(すなわち学習完了フラグ=0であれば)、ステップS105で待機時間Taの経過を待った後、ステップS106で圧力センサ38の検出値から締め切り圧P0を検出する。
ここで、締め切り圧P0の検出時には、当該締め切り圧P0が、バッテリ電圧VB及び大気圧を予め定めた規定値(例えばVB=定格電圧(14V)、大気圧=1気圧)とした状態での圧力に換算される。具体的には、図6の(a),(b)で示す補正値を用いて締め切り圧P0が換算される。(a)のVB補正値によれば、バッテリ電圧VBが定格電圧(14V)よりも低下することで、締め切り圧P0が高圧側に補正される。また、(b)の大気圧補正値によれば、大気圧が1気圧よりも下降することで、締め切り圧P0が高圧側に補正される。
ステップS107では、開閉弁37を開放することにより二次エア供給を開始する。その後、ステップS108では、圧力センサ38の検出値から二次エア供給圧Psを検出する。ステップS109では、前述した(1)式を用い、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとに基づいて二次エア流量Qaを算出する。このとき、締め切り圧P0が学習済みであれば、締め切り圧P0の学習値を用いて二次エア流量Qaが算出され、締め切り圧P0が学習済みでなければ、前記ステップS106で求めた締め切り圧P0の検出値を用いて二次エア流量Qaが算出される。二次エア供給期間中は、ステップS108,S109が継続して実施される。
二次エア流量Qaの算出時には、締め切り圧P0の検出時(又は学習時)におけるバッテリ電圧VB及び大気圧と、二次エア供給圧Psの検出時におけるバッテリ電圧VB及び大気圧との差異をキャンセルすべく、前記ステップS106で求めた締め切り圧P0(バッテリ電圧VB及び大気圧について規定値換算した締め切り圧P0)を、その都度のバッテリ電圧VB及び大気圧で補正するようにしている。又は、二次エア供給圧Psを、バッテリ電圧VB及び大気圧を予め定めた規定値(例えばVB=定格電圧(14V)、大気圧=1気圧)とした状態での圧力に換算するようにしている。なお、二次エア供給圧Psを換算する場合には、前記図6とは逆特性の補正が行われると良い。
その後、ステップS200では、締め切り圧P0の学習処理を実施する。締め切り圧P0の学習後、ステップS110で二次エアポンプ36を停止する。
図4は、締め切り圧P0の学習処理を示すフローチャートである。ステップS201では、学習開始条件が成立したか否かを判別する。例えば、二次エアポンプ36の作動期間中であり、且つ触媒31の活性化が完了した場合に学習開始条件が成立したとされる。学習開始条件が成立していれば、後続のステップS202に進む。ステップS202では、開閉弁37を閉鎖する。そして、ステップS203で待機時間Tbの経過を待った後、ステップS204で圧力センサ38の検出値から締め切り圧P0を検出する。ステップS205では、今回検出した締め切り圧P0にてスタンバイRAM40aの学習値を更新する。またこのとき、スタンバイRAM40aにおいて学習完了フラグに1をセットする。
ここで、二次エア供給処理の開始当初、及び締め切り圧P0の学習処理では、開閉弁37の閉鎖後、締め切り圧P0を検出するまでそれぞれTa,Tbだけ待機するが(図3のS105,図4のS203)、その待機時間Ta,Tbは、Ta>Tbである。つまり、図2からも分かるように、二次エア供給処理の開始当初には、配管内圧力は大気圧から締め切り圧P0に上昇し、締め切り圧P0の学習処理時には、配管内圧力は二次エア供給圧Psから締め切り圧P0に上昇する。この2つの場合を比べると、前者の方が配管内圧力の変化量が大きい。また、二次エア供給処理の開始当初は、二次エアポンプ36への電源投入時におけるポンプ立ち上がり特性により圧力上昇が遅れる。故に、待機時間Ta,Tbを、Ta>Tbとしている。
前記図3の処理にて算出した二次エア流量Qaは、二次エア供給システムの異常判定などに用いられる。ここで、二次エア供給システムの異常判定処理を図5のフローチャートを用いて説明する。この異常判定処理は、二次エア供給期間中(前記図2で言うとt2〜t3の期間)にECU40により実施される。
図5において、ステップS301では、前記算出した二次エア流量Qaが所定の判定値Qth未満であるか否かを判別する。Qa≧Qthの場合、ステップS302に進んで正常判定を行う。Qa<Qthの場合、ステップS303に進んで異常判定を行うと共に、続くステップS304でダイアグ処理を実施する。つまり、二次エア流量Qaが減ると、エミッション排出量が増加すると考えられるため、二次エア流量Qaが所定量得られない場合に異常発生と判定することとしている。ダイアグ処理として具体的には、ダイアグデータ(故障データ)をスタンバイRAM40aに格納する他、故障警告灯(MIL)を点灯させるなどする。
図7は、二次エア供給システムにおける配管内圧力と二次エア流量との関係を示す図であり、(a)には、二次エア供給システムにおける基本的な流量特性として二次エア供給圧Psに対する二次エア流量を示し、(b)には、二次エア供給圧の相対圧(P0−Ps)により算出した二次エア流量を示している。
(a)に示すように、バッテリ電圧VBが定格電圧(14V)に対して低下することで、図示の如く流量特性が変化する。また、二次エア流量には、製品公差(例えば±30%)等によるばらつきがあり、バッテリ電圧VBと二次エア供給圧Psが例えばVB=12V、Ps=PAである場合、図のRの範囲内で二次エア流量の算出値がばらつく。例えば製品公差が±30%である場合、二次エア流量の算出精度も±30%程度となり、二次エア流量が正確に検出できないという問題が生じる。
これに対して、上述した本実施の形態の二次エア流量の算出手法によれば、(b)に示すように、同じく製品公差等が存在したとしても、その製品公差等による二次エア流量のばらつきが生じることはない。また、バッテリ電圧VBの変動しても流量特性の変化が生じることもない。本願発明者らによれば、二次エア流量の算出精度が±5%以下に抑えられることが確認されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧(P0−Ps)に基づいて二次エア流量Qaを算出するようにしたため、大気圧が変動したとしてもその大気圧変動に影響されることなく、二次エア流量Qaが算出できる。また、二次エアポンプ36や圧力センサ38が持つ製品公差等が存在したとしても、又は二次エア配管35にて圧損が生じても二次エア流量Qaの算出精度を高めることができる。特に、製品公差や配管圧損に起因する算出誤差は補正が困難であるが、本実施の形態では困難な補正が強いられることなく、前記算出誤差が解消できる。以上のように二次エア流量Qaを精度良く算出できることから、排気エミッションの改善に貢献することが可能となる。
締め切り圧P0を学習値としてスタンバイRAM40aに記憶保持しておき、この学習値を用いて二次エア流量Qaを算出するようにしたため、二次エア供給の開始前に締め切り圧P0を検出しなくてもよく、エンジン始動後等において早期に二次エア流量Qaの算出を開始することができるようになる。
触媒31の活性化が完了し、二次エア供給を終了した後に、締め切り圧P0を学習するようにしたため、二次エア供給に影響なく締め切り圧P0の学習が実施できる。また、時間的な余裕があることから、締め切り圧P0を確実に検出して学習値として記憶保持することができる。
締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとをバッテリ電圧VBに応じて補正するようにしたため、仮に、締め切り圧P0の検出時と二次エア供給圧Psの検出時とでバッテリ電圧VBが変化したとしてもその変化分が補正でき、高精度な流量検出が可能となる。
上記のとおり二次エア流量Qaを精度良く算出できることから、二次エアポンプ36のポンプ能力低下や配管圧損増大等の異常発生を精度良く検出できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態では、前記の如く算出した二次エア流量Qaを用い、該二次エア流量Qaを反映させつつ実施する燃料噴射量制御について説明する。要するに、二次エア供給により触媒31の早期活性化等を図るには、例えば触媒入口の空燃比を弱リーンとすると良く、二次エア供給時には、この弱リーン空燃比を目標空燃比として燃料噴射量制御を実施する。この場合、空燃比を空気過剰率λで表し、エンジン燃焼室で燃焼に供される燃焼ガスの空燃比(燃焼空燃比)をλ1、触媒入口の空燃比をλ2とすると共に、エンジンに吸入される吸入空気量をga、二次エア流量をgsaiとすると、λ1,λ2は次の(2)式の関係となる。なお、ga,gsaiは共に質量流量であり、特にgsaiは、上述した二次エア流量Qaを質量換算したものである。
空燃比λ1(空気過剰率)の逆数は燃料過剰率であり、この燃料過剰率(1/λ1)が二次エア供給時の燃料増量補正係数(以下、これを二次エア用補正係数fsaiという)となる。つまり、触媒入口の空燃比λ2を目標空燃比λtgとする場合、前記(2)式より次の(3)式が得られる。
上記(3)式によれば、二次エア供給時における二次エア流量gsai、吸入空気量ga及び目標空燃比λtgから二次エア用補正係数fsaiが算出できる。
図8は、ECU40により実行される燃料噴射量算出処理を示すフローチャートである。但し図8では、燃料噴射量の算出に関し、二次エア供給に関連する処理のみを示している。
図8において、先ずステップS401では、二次エア供給の実行条件が成立しているか否かを判別し、実行条件成立時において、ステップS402では、開閉弁37を開放すると共に二次エアポンプ36を作動させることにより二次エア供給を開始する。その後、ステップS403では、前述した通り締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧に基づいて二次エア流量Qaを算出する。このとき、二次エア流量Qaは体積流量であるため、空気密度に応じて体積流量から質量流量に変換し、その結果を「二次エア流量gsai」とする。
その後、ステップS404では、エンジン回転数や吸入空気量等の運転条件パラメータを読み込む。ステップS405では、二次エア供給時用として用意された目標空燃比マップを用い、その都度のエンジン回転数や負荷等に基づいて目標空燃比λtgを算出する。ステップS406では、前記(3)式を用い、その時の二次エア流量gsai、吸入空気量ga及び目標空燃比λtgに基づいて二次エア用補正係数fsaiを算出する。
一方、二次エア供給の実行条件不成立の場合には、ステップS407に進み、fsai=1とする。
上記の如く二次エア用補正係数fsaiを算出した後、ステップS408では、エンジン回転数や吸入空気量等の運転条件パラメータに基づいて算出した基本噴射量Tpに二次エア用補正係数fsaiを掛け合わせ、その積を最終噴射量TAUとする。
以上第2の実施の形態によれば、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧に基づき算出した二次エア流量Qaを用いて二次エア用補正係数fsaiを算出し、更にその二次エア用補正係数fsaiに基づいて燃料噴射量を補正するようにしたため、製品公差等の誤差分に起因する燃料補正の精度低下が抑制できる。それ故に、二次エア供給時における高精度な燃料噴射量制御が実現できるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記実施の形態では、図2のタイムチャートからも分かるように、締め切り圧P0の学習が完了していない場合は、二次エア供給の開始当初と終了時との2回締め切り圧P0を検出するようにしたが、この構成を変更する。例えば、二次エア供給の開始当初の締め切り圧P0の検出時に、その検出した締め切り圧P0により学習を行うようにしても良い。
開閉弁37を閉鎖して締め切り圧P0を検出する際、P0検出までの待機時間を、開閉弁37の閉鎖時における配管内圧力に応じて設定するようにしても良い。つまり、開閉弁37の閉鎖時における配管内圧力が小さいほど、待機時間を長くする。因みに、前記図2の場合、タイミングt1の配管内圧力の方がタイミングt3の配管圧力よりも小さいため、Ta>Tbとなる。
上記実施の形態では、数式(前記(1)式)を用いて二次エア流量Qaを算出したが、これに代えて、締め切り圧P0、二次エア供給圧Psの差圧(P0−Ps)と二次エア流量Qaとの関係を予め求めてマップ等にて記憶しておき、そのマップを用いて二次エア流量Qaを算出する構成としても良い。
イグニッションOFF時において締め切り圧P0を検出し、該検出した締め切り圧P0により学習値を更新するようにしても良い。例えば、イグニッションOFF時には、当該OFF後もECUへの電源供給を一定時間継続して所定の制御を実行する、いわゆるメインリレー制御が実施されるが、かかるメインリレー制御において締め切り圧P0の検出及び学習を実施する。本構成によれば、エンジン始動から停止までの間に二次エア供給システムに関する状況変化が生じても、それが締め切り圧学習値として反映できる。
上記実施の形態では、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧(P0−Ps)に基づいて二次エア流量Qaを算出したが、これに代えて、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの比(P0/Ps)に基づいて二次エア流量Qaを算出しても良い。かかる場合でもあっても、製品公差等に関係なく二次エア流量が精度良く算出できる。
二次エア供給圧Psに基づいてベース二次エア流量を算出すると共に、締め切り圧P0に応じて流量補正値を算出し、前記算出したベース二次エア流量を前記流量補正値により補正して二次エア流量Qaを算出するようにしても良い。例えば、流量補正値は、締め切り圧P0大きいほど小さくする。本構成においても、大気圧変動や製品公差等に影響されることなく、二次エア流量を精度良く算出することが可能となる。
上記実施の形態では、「基準圧」として締め切り圧P0を検出し、締め切り圧P0と二次エア供給圧Psとの差圧(P0−Ps)等に基づいて二次エア流量Qaを算出したが、基準圧を締め切り圧P0以外に変更しても良い。例えば、開閉弁37を閉鎖し且つ通常時とは異なる作動状態で二次エアポンプ36を作動させた時に検出した配管内圧力を基準圧としたり、二次エアポンプ36の作動状態下で開閉弁37を所定開度とした時に検出した配管内圧力を基準圧としたりしても良い。要は、通常の二次エア供給状態とは異なる別状態で圧力センサ38により検出した基準圧と二次エア作動圧Psとを用いて二次エア流量Qaを算出するものであればよい。
上記第2の実施の形態では、二次エア供給時において弱リーン空燃比を目標空燃比として燃料噴射量制御を実施したが、この目標空燃比をストイキとしても良い。
発明の実施の形態におけるエンジン制御システムの概略を示す構成図である。 二次エア供給動作を示すタイムチャートである。 二次エア供給処理を示すフローチャートである。 締め切り圧の学習処理を示すフローチャートである。 異常判定処理を示すフローチャートである。 バッテリ電圧、大気圧と補正値との関係を示す図である。 二次エア供給システムにおける配管内圧力と二次エア流量との関係を示す図である。 燃料噴射量算出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…内燃機関としてのエンジン、24…排気管、31…排気浄化装置としての触媒、35…二次エア配管、36…二次エア供給装置としての二次エアポンプ、37…開閉弁、38…圧力センサ、40…流量算出手段、学習手段、異常検出手段、目標空燃比設定手段及び燃料量補正手段としてのECU、40a…スタンバイRAM。

Claims (16)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化装置と、
    二次エア通路を介して前記排気浄化装置の上流側に二次エアを供給するための二次エア供給装置と、
    前記二次エア通路の途中に設けられ、当該二次エア通路を開閉する開閉弁と、
    前記二次エア通路において二次エア供給装置と開閉弁との間に設けられ、二次エア通路内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記二次エア供給装置を作動させ且つ前記開閉弁を開放した所定の二次エア供給状態で前記圧力センサにより検出した二次エア供給圧と、前記二次エア供給状態とは異なる別状態で前記圧力センサにより検出した基準圧とに基づいて二次エア流量を算出する流量算出手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の二次エア供給システム。
  2. 前記流量算出手段は、二次エア供給圧と基準圧との差圧に基づいて二次エア流量を算出する請求項1記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  3. 前記流量算出手段は、前記二次エア供給圧に基づいてベース二次エア流量を算出すると共に、前記基準圧に応じて流量補正値を算出し、前記算出したベース二次エア流量を前記流量補正値により補正して二次エア流量を算出する請求項1記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  4. 前記二次エア供給状態とは異なる別状態で検出した基準圧を基準圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶する学習手段を備え、
    前記流量算出手段は、前記バックアップ用メモリに記憶した基準圧学習値を用いて二次エア流量を算出する請求項1乃至3の何れかに記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  5. 前記学習手段は、前記基準圧を基準圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶する際、前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算して基準圧学習値を算出する一方、前記流量算出手段は、その都度の電源電圧及び大気圧にて前記基準圧学習値を補正してから、又は前記二次エア供給圧を、前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算してから二次エア流量を算出する請求項4記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  6. 前記二次エア供給装置を作動させ且つ前記開閉弁を閉鎖した時に前記圧力センサにより検出した締め切り圧を、前記基準圧とした請求項1乃至3の何れかに記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  7. 前記二次エア供給装置を作動させた状態で前記開閉弁を閉鎖した後、所定の待機時間が経過した時に前記締め切り圧を検出する請求項6記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  8. 前記二次エア供給装置の作動状態下で前記開閉弁の閉鎖時に前記圧力センサにより検出した締め切り圧を締め切り圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶する学習手段を備え、
    前記流量算出手段は、前記バックアップ用メモリに記憶した締め切り圧学習値を用いて二次エア流量を算出する請求項6又は7に記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  9. 前記学習手段は、前記開閉弁を閉鎖して前記排気通路への二次エア供給を終了した後、それに引き続いて前記締め切り圧学習値の更新を実施する請求項8記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  10. 二次エア供給の終了時に前記開閉弁を閉鎖した後、所定の待機時間が経過した時に前記締め切り圧を検出する請求項9記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  11. 前記学習手段は、前記締め切り圧を締め切り圧学習値としてバックアップ用メモリに記憶する際、前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算して締め切り圧学習値を算出する一方、前記流量算出手段は、その都度の電源電圧及び大気圧にて前記締め切り圧学習値を補正してから、又は前記二次エア供給圧を、前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧を予め定めた規定値とした状態での圧力に換算してから二次エア流量を算出する請求項8乃至10の何れかに記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  12. 前記基準圧の検出時における前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧と、前記二次エア供給圧の検出時における前記二次エア供給装置の電源電圧及び大気圧との差に応じて、基準圧、二次エア供給圧又は二次エア流量の少なくとも何れかについて補正を実施する請求項1乃至11の何れかに記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  13. 前記流量算出手段により算出した二次エア流量に基づいて、前記二次エア供給装置の異常を検出する異常検出手段を更に備えた請求項1乃至12の何れかに記載の内燃機関の二次エア供給システム。
  14. 請求項1乃至13の何れかに記載の二次エア供給システムを適用した燃料噴射量制御装置であって、
    前記排気浄化装置への二次エア供給時における目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、
    前記目標空燃比設定手段により設定した二次エア供給時の目標空燃比と、前記流量算出手段により算出した二次エア流量と、内燃機関に吸入される吸入空気量とに基づいて内燃機関への燃料噴射量を補正する燃料量補正手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射量制御装置。
  15. 前記燃料量補正手段は、二次エア供給時の目標空燃比と、内燃機関の吸入空気量に対する二次エア流量の変化とに基づいて二次エア供給時用の増量補正量を算出し、該増量補正量により燃料噴射量を補正する請求項14に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置。
  16. 前記目標空燃比設定手段は、二次エア供給時における排気浄化装置の入口部の空燃比が理論空燃比又は該理論空燃比よりもリーンとなるよう目標空燃比を設定する請求項14又は15に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置。
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