JP5581668B2 - T形鋼の製造設備及び製造方法 - Google Patents
T形鋼の製造設備及び製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5581668B2 JP5581668B2 JP2009268604A JP2009268604A JP5581668B2 JP 5581668 B2 JP5581668 B2 JP 5581668B2 JP 2009268604 A JP2009268604 A JP 2009268604A JP 2009268604 A JP2009268604 A JP 2009268604A JP 5581668 B2 JP5581668 B2 JP 5581668B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- web
- rolled
- rolling mill
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims description 127
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims description 127
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 71
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 353
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 245
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 134
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 58
- 239000002352 surface water Substances 0.000 claims description 54
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 claims description 30
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 23
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 23
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims description 20
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 14
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 7
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 28
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 17
- 239000000047 product Substances 0.000 description 15
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 10
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
Description
通常用いられるT形鋼20の寸法は、ウェブ高さ:200〜1000mm程度、ウェブ厚:8〜25mm程度、ウェブ内法寸法:190〜980mm程度、フランジ幅:80〜400mm程度、フランジ厚:12〜40mm程度である。さらに、造船用として用いられるT形鋼20の場合には、ウェブ高さはフランジ幅の2倍以上であることが多い。
例えば、ウェブ厚、フランジ厚、ウェブ高さおよびフランジ幅が様々な寸法のT形鋼を効率よく熱間圧延にて製造するため、ユニバーサル圧延機を中間圧延工程と仕上圧延工程に1基ずつ配置した熱間圧延設備が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図13に熱間圧延設備の一例を示す。
この問題については、特許文献1にも指摘されており、特許文献1に記載されたT形鋼の製造方法では、その対策として、T形鋼の圧延中あるいは仕上圧延後の高温時に、例えばフランジ外面に注水してフランジを冷却し、ステム(ウェブ)とフランジの温度差を極力僅少に保持しながらT形鋼を冷却するようにしている。
また、特許文献2には、熱間圧延を終了したT形鋼を、ウェブが略水平方向を指向する姿勢で長手方向へ搬送しながら、当該T形鋼のフランジの外面、または、フランジの内面および外面を水冷する技術が開示されている。
即ち、特許文献1に記載されたT形鋼の製造方法では、T形鋼を冷却中にフランジ側への曲りが生じることの対策として、T形鋼の圧延中あるいは仕上圧延後の高温時に、例えばフランジ外面に注水してフランジを冷却するようにしてあるが、具体的にT形鋼を製造する製造設備のどの場所でフランジを冷却すれば、冷却によるT形鋼の曲りが効果的に防止できるかが記載されていない。
即ち、熱間圧延を終了した後にT形鋼のフランジを水冷により冷却すると、水冷によってT形鋼のフランジが収縮するため、冷却中及び冷却直後のT形鋼にフランジ側への曲り(フランジ側が凹状になる曲り)が発生する。フランジとウェブとの温度差は熱間圧延終了時には100℃程度かそれ以上となっており、熱間圧延後においてその温度差を解消するようにフランジ冷却によって製品の曲りを防止するためには強力な冷却を行う必要があり、その結果、フランジ側への曲りが過大になって圧延ラインからT形鋼が飛び出してしまうというトラブルが発生する可能性がある。
従って、本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、フランジとウェブとの温度差によって発生する冷却曲りを極力小さくすることができる熱間圧延によるT形鋼の製造設備及び製造方法を提供することにある。
ここで、圧延機本体の外側とは、圧延機の圧延ロールを支持するロールチョック等を収めているハウジングや、ハウジング内まで延設されているガイド類の外側のことを意味している。
なお、本発明における断面略T字形の被圧延材の各圧延機での圧延は、ウェブが水平となる姿勢で行うものとする。
なお、ウェブ厚がフランジ厚よりも小さく、ウェブ高さがフランジ幅の2倍以上である造船用T形鋼は、熱間圧延においてフランジとウェブの温度差が大きくなりやすく、また熱間圧延後に冷却曲りを矯正することが難しいため、本発明の適用が特に効果的である。
図1に示すT形鋼の製造設備1は、上流側から下流側に向けて、即ち前段側から後段側に向けて粗造形圧延機2、中間圧延機群3、及び仕上圧延機7を順次配設してなる。
粗造形圧延機2は、加熱炉(図示せず)からローラテーブル(図示せず)上を搬送された被圧延材(素材鋼片、図示せず)を往復圧延して断面略T字形のウェブ及びフランジからなる被圧延材(T形鋼片、図15参照)Hに粗圧延する(粗造形圧延工程)。粗造形圧延機2としては、公知の設備が利用でき、例えば、孔型を有するロールが装備された二重式圧延機とする。
この中間圧延機群3は、本実施形態においては、図6に示す第1の粗ユニバーサル圧延機4と、この第1の粗ユニバーサル圧延機4の後段に設置された図7に示すエッジャ圧延機5と、エッジャ圧延機5の後段に設置された図8に示す第2の粗ユニバーサル圧延機6とで構成されている。なお、この中間圧延機群3は、粗ユニバーサル圧延機を2台とエッジャ圧延機を1台とで構成されているが、これは一例であって、中間圧延機群3の圧延機の台数に制限はなく、例えば、粗ユニバーサル圧延機1台とエッジャ圧延機1台とで構成してもよい。また、粗ユニバーサル圧延機が3台以上、エッジャ圧延機が2台以上の構成であってもよい。
水平ロール41a,41bの外周面の幅W1は、被圧延材Hのウェブ21の内法寸法L(フランジ内面からウェブ先端までの距離)より大きく設定される。水平ロール41a,41bの外周面の幅W1は、好ましくは、ウェブ21の内法寸法Lの105〜150%とする。
ウェブ21の板厚調整は、水平ロール41a,41bの開度調整で行い、フランジ22の板厚調整は、竪ロール42aと水平ロール41a,41bの側面との開度調整で行う。
大径ロール部53のロール径と小径ロール部52のロール径は、小径ロール52によるフランジ22の端面の圧延中に、大径ロール部53のロール表面がウェブ21の板厚方向の上下面に若干の隙間を有するように調整することが好ましい。若干の隙間を設けることで、大径ロール部53がウェブ21に接触した場合に発生する余分な圧延反力をなくすとともに、大径ロール部53がガイドとして働き、上下のウェブ面から上下のフランジ先端までの長さを揃える効果が生まれ、寸法精度を向上させることができる。隙間は2mm以下とすることが好ましい。
水平ロール61a,61bのロール外周面の幅W2は、被圧延材Hのウェブ21の内法寸法L(フランジ内面からウェブ先端部までの距離)以下とする。水平ロール61a,61bのロール外周面の幅W2は、好ましくは、ウェブ21の内法寸法Lの70〜100%程度とする。さらにW1とW2との差は30mm以上確保することが好ましい。被圧延材Hのフランジ22を水平ロール61a,61bの側面に押し付けた場合、ウェブ21の先端部は水平ロール61a,61bのロール外周面より外側に突出するので、竪ロール62bでウェブ21を圧下することが可能となる。
上述した中間圧延機群3を構成する第1の粗ユニバーサル圧延機4、エッジャ圧延機5、及び第2の粗ユニバーサル圧延機6による中間圧延工程においては、仕上圧延が可能な形状が得られるまで、往復圧延を行う。中間圧延工程では、フランジが垂直から外側に傾斜した状態で圧延する。
仕上圧延機7は、仕上ユニバーサル圧延機で構成されており、図10に示すように、水平軸上を回転する上下一対の水平ロール71a,71bと、垂直軸上を回転する左右一対の竪ロール72a,72bとを備えている。水平ロール71a,71bの側面はロール面と直交させる。
竪ロール72aで被圧延材Hのフランジ22を軽圧下圧延すると、ウェブ21に対してフランジ22が垂直に成形される。竪ロール72bを水平ロール71a,71bの、フランジ22と対向しない側の側面に押圧することで水平ロール71a,71bを軸方向に移動しないようにできる。
仕上ユニバーサル圧延機と粗ユニバーサル圧延機は、一般にフランジ22側の竪ロールの形状が異なる。すなわち、粗ユニバーサル圧延機においては、図8に示すように、竪ロール62aの側面はフランジの傾斜に合せて山形形状となっているが、仕上ユニバーサル圧延機においては、図10に示すように、竪ロール72aの側面は平面になっている。
この冷却装置8は、仕上圧延機7による仕上圧延工程において、仕上圧延機7の前面で、被圧延材Hのフランジ22を水冷により冷却するようにしている。これにより、仕上圧延機7の前でフランジ22の水冷を行い、水冷の後に仕上圧延機7で被圧延材Hの仕上圧延をすることになり、水冷で被圧延材Hに生じた曲りを仕上圧延の塑性加工で修正して真っ直ぐにすることができる。そして、フランジ22の水冷によりフランジ22とウェブ21との温度差を小さくでき、その温度差が小さな状態で圧延による塑性加工を受けて真っ直ぐになったT形鋼は室温まで冷却しても曲りが小さく、フランジ22とウェブ21の温度差によって発生する冷却曲りを極力小さくすることができる。このため、従来の熱間圧延後のフランジ水冷の場合に比べて曲り量を大幅に低減できる。
仕上ユニバーサル圧延機7は、上下一対の水平ロール71a,71b及び左右一対の竪ロール72a,72b(不図示)を支持するロールチョック等を収めているハウジング11と、水平ロール71a,71b及び竪ロール72a,72bで囲まれた空間のパスライン中心に被圧延材Hを導くようにハウジング11に固定されたウェブガイド12a〜12dとを備えている。そして、冷却装置8は、ハウジング11とウェブガイド12a〜12dを含む圧延機本体に対して前面の外側に設置されており、圧延ラインに沿って並べた複数の水冷ノズルを有し、被圧延材Hのフランジ22の外面および内面を冷却するように構成されている。
冷却装置8は、図3(a)に示すように、被圧延材Hのフランジ22の外面に向けて注水する外面水冷ノズル8aを有している。ここで、図3(a)に示す状態において、被圧延材Hは、仕上圧延機7の近傍にあり、圧延姿勢が保たれており、ウェブ21がローラテーブル13の上面に対して略平行の状態となっている。一方、被圧延材Hが仕上圧延機7から離れると、被圧延材Hのウェブ21が被圧延材Hを搬送するローラテーブル13の上面に対して略水平の状態から、図3(b)に示すようにウェブ21の先端が下がってウェブが傾斜し、数m離れたところで図3(c)に示すようにローラテーブル13にウェブ21の先端が接触し、フランジ22の下端と同じ高さの状態まで傾斜する。この時の図3(a)の状態から図3(c)の状態に至るまでの距離は、被圧延材Hの寸法や強度によっても異なる。冷却装置8の外面水冷ノズル8aは、図3(a)〜図3(c)に示すように、ウェブ21のいずれの傾斜状態においても、フランジ22の外面に向けて注水可能な位置及び向きに設けられている。
なお、外面水冷ノズル8aと、上フランジ内面水冷ノズル8b及び下フランジ内面水冷ノズル8cは、必要な冷却能力に応じていずれか一方のみ(外面水冷ノズル8aのみ、或いは上フランジ内面水冷ノズル8b及び下フランジ内面水冷ノズル8cのみ)を設置してもよく、あるいは必要な冷却能力に応じていずれか一方のみを使用してもよい。
また、図4では、上フランジ内面水冷ノズル8bと下フランジ内面水冷ノズル8cの両方が、被圧延材Hのウェブ21の先端よりも外側に位置しており、被圧延材Hと、上フランジ内面水冷ノズル8b及び下フランジ内面水冷ノズル8cが衝突しにくい位置関係としている。
なお、図3〜5に示す冷却装置8の各水冷ノズルは、噴射角を調整できる機構とし、製造するT形鋼の寸法に応じて適切な噴射角を設定できる構造が好ましい。
図11に示すT形鋼の製造設備1は、図1に示すT形鋼の製造設備と基本構成は同様で、上流側から下流側に向けて、即ち前段側から後段側に向けて粗造形圧延機2、中間圧延機群3、及び仕上圧延機(仕上ユニバーサル圧延機)7を順次配設してなる。そして、中間圧延機群3は、第1の粗ユニバーサル圧延機4、エッジャ圧延機5及び第2の粗ユニバーサル圧延機6を備えている。また、仕上圧延機7の前面には、仕上圧延機7による仕上圧延工程において、仕上圧延機7の前面で、被圧延材Hのフランジ22を水冷により冷却する冷却装置8が設置されている。
冷却装置9,10の構成は、図3〜図5に示す冷却装置8と同様であるので、その説明は、省略する。
図1に示すように、冷却装置8を仕上圧延機(仕上ユニバーサル圧延機)7の前面に設置した。冷却装置8は仕上圧延機7の本体の外側に近接させて設置し、圧延機本体と冷却装置との距離Dは3mとした。フランジ外面水冷ノズル8aの噴射方向は水平方向に対し10°下向きとした。また仕上圧延機7に被圧延材Hを誘導するフランジ22側のサイドガイドに組み込んでサイドガイドに追従して左右方向(ウェブ高さ方向)に移動する構造とし、被圧延材Hのフランジ22の外面とフランジ外面水冷ノズル8aの距離が被圧延材Hの断面寸法によらず一定に保たれる構成とした。上フランジ内面水冷ノズル8bの噴射方向は水平方向に対して10°下向きとし、被圧延材Hのウェブ21の先端側のサイドガイドに搭載して左右方向に移動する構造とした。下フランジ内面水冷ノズル8cの噴射方向は水平方向に対して30°上向きとし、フランジ22側のサイドガイドに追従して左右方向に移動する構造とした。
粗造形圧延機2としては複数の孔型を設けた上下ロールを有する二重式圧延機を用いた。
中間圧延機群を構成する第1の粗ユニバーサル圧延機4としては、図6に示す構造のものを用いた。水平ロール41a,41bとしては、側面の鉛直方向からの角度(鉛直方向線と水平ロール41a,41bの側面とのなす角度)が7°のものを用いた。左右の竪ロール42a,42bは対向するように配置し、断面形状においてロール面の幅方向中心を頂点とする、鉛直から角度7°傾いた斜辺を有する上下対称の山形形状とした。また、左右の竪ロール42a,42bのうち、水平ロール41a,41bの側面を押圧するものは、フランジ22の圧延で水平ロール41a,41bが水平軸方向に移動しないように、押圧力を調整した。
第2の粗ユニバーサル圧延機6としては、図8に示す構造のものを用いた。水平ロール61a,61bはフランジ22を圧延する側の側面を鉛直から角度7°傾けた。また、左右の竪ロール62a,62bのうち、フランジ22を圧延する一方の竪ロール62aは、断面形状においてロール面の幅方向中心を頂点とする、鉛直から角度7°傾いた斜辺を有する上下対称の山形形状とし、ウェブ21の先端部を高さ方向に圧下する他方の竪ロール62bは、ロール面が平坦な円筒型とした。
仕上圧延機7の前面に設置した冷却装置8は、圧延方向に並べた複数のノズルによって長さ10mにわたってフランジ22の外面と内面の双方を水冷により冷却可能な構造とした。
T形鋼の製造においては、最初に加熱炉で昇温したブルームを粗造形圧延機2で圧延し、図15に示すような略T字断面形状のT形鋼片とした。得られたT形鋼片のウェブ厚は40mm、フランジ厚は75mm、ウェブ高さ375mm、フランジ幅130mmであった。
最後に、仕上圧延機7で1パスの圧延を行い、フランジ22の傾斜を鉛直に整形した。仕上圧延機7による仕上圧延の前に、仕上圧延機7の前面に設置した冷却装置8を用いて、被圧延材Hのフランジ外面と内面の双方を水冷により冷却した。なお、ウェブ部は軽圧下した。
仕上圧延機7の後面で被圧延材Hの表面温度を測定したところ、フランジ22の表面温度が730℃、ウェブ21の表面温度が725℃であった。この被圧延材Hを室温まで冷却後の長さ10mあたりの曲り量は5mm以下と非常に小さかった。
仕上圧延機7の後面で被圧延材Hの表面温度を測定したところ、フランジ22の表面温度が720℃、ウェブ21の表面温度が725℃であった。この被圧延材Hを圧延後に長さ10mに切断して室温まで冷却したところ、冷却後の被圧延材Hに発生した長さ10mあたりの曲り量は5mm以下と非常に小さかった。
以上のように、本発明のT形鋼の製造設備および製造方法を用いると、生産性を阻害する冷却による曲りを防止して熱間圧延によってT形鋼を低コストで大量に製造することが可能になる。
2 粗造形圧延機
3 中間圧延機群
4 第1の粗ユニバーサル圧延機
5 エッジャ圧延機
6 第2の粗ユニバーサル圧延機
7 仕上圧延機(仕上ユニバーサル圧延機)
8,9,10 冷却装置
8a 外面水冷ノズル
8b 上フランジ内面水冷ノズル
8c 下フランジ内面水冷ノズル
11 ハウジング
12a,12b,12c,12d ウェブガイド
13 ローラテーブル
20 T形鋼
21 ウェブ
22 フランジ
41a,41b 水平ロール
42a,42b 竪ロール
51a,51b エッジャロール
52 小径ロール部
53 大径ロール部
61a,61b 水平ロール
62a,62b 竪ロール
71a,71b 水平ロール
72a,72b 竪ロール
101 T形鋼の製造設備
102 粗造形圧延機
102a 上ロール
102b 下ロール
103 中間圧延機群
104 粗ユニバーサル圧延機
141a,141b 水平ロール
142a,142b 竪ロール
105 エッジャ圧延機
151a,151b エッジャロール
153 大径ロール部
154 小径ロール部
106 仕上ユニバーサル圧延機
161a,161b 水平ロール
162a,162b 竪ロール
W1 第1の粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの外周面の幅
W2 第2の粗ユニバーサル圧延機の水平ロールの外周面の幅
L ウェブ内法寸法
H 被圧延材
D 圧延機本体と冷却装置との距離
Claims (5)
- 加熱炉から搬送された素材鋼片を断面略T字形のウェブ及びフランジからなる被圧延材に粗圧延する粗造形圧延機と、粗造形圧延機の後段に設置され、前記粗造形圧延機により粗圧延された断面略T字形のウェブ及びフランジからなる前記被圧延材を略製品寸法のウェブ及びフランジからなる被圧延材に圧延するための中間圧延機群と、該中間圧延機群の後段に設置され、前記中間圧延機群により略製品寸法に圧延された前記被圧延材を製品寸法のウェブ及びフランジからなるT形鋼に仕上圧延する仕上圧延機とを備えた、熱間圧延によるT形鋼の製造設備であって、
前記仕上圧延機の前面に、前記被圧延材の前記フランジを水冷により冷却する冷却装置を設置し、
前記冷却装置は、前記フランジの外面に向けて注水する外面水冷ノズル及び/又は前記フランジの内面に向けて注水する内面水冷ノズルを有し、
前記外面水冷ノズル及び/又は前記内面水冷ノズルは、前記被圧延材のウェブが前記被圧延材を搬送するローラテーブルの上面に対して略水平の状態から前記被圧延材が前記仕上圧延機から離れて前記ウェブの先端と前記フランジの下端とが同じ高さの状態までの、前記ウェブのいずれの傾斜状態においても、前記フランジの外面及び/又は内面に向けて注水可能な位置及び向きに設けられていることを特徴とするT形鋼の製造設備。 - 前記被圧延材の前記フランジ内面を冷却する内面水冷ノズルは、前記ウェブより上側の上フランジ内面を冷却する上フランジ内面水冷ノズルと、前記ウェブより下側の下フランジ内面を冷却する下フランジ内面水冷ノズルと、を備えており、
前記上フランジ内面水冷ノズルの噴射角は、前記ローラテーブルの上面に対して下向きのαの角度とし、前記下フランジ内面水冷ノズルの噴射角は、前記ローラテーブルの上面に対して上向きのβの角度とし、
前記上フランジ内面水冷ノズルの噴射角αよりも前記下フランジ内面水冷ノズルの噴射角βを大きく(α<β)設定したことを特徴とする請求項1記載のT形鋼の製造設備。 - 前記冷却装置を、前記仕上圧延機の圧延機本体の外側に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のT形鋼の製造設備。
- 前記中間圧延機群は、ロール外周面の幅が前記粗造形圧延機により粗圧延された断面略T字形のウェブ及びフランジからなる前記被圧延材のウェブ内法寸法より広い上下の水平ロールを有する第1の粗ユニバーサル圧延機と、前記被圧延材のフランジの端面を圧下するエッジャ圧延機と、ロール外周面の幅が前記被圧延材のウェブ内法寸法以下である上下の水平ロールおよび一方がフランジをその板厚方向に圧下し他方がウェブの端面をウェブの高さ方向に圧下する左右の竪ロールを有する第2の粗ユニバーサル圧延機と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のT形鋼の製造設備。
- 加熱炉から搬送された素材鋼片を粗造形圧延機によって断面略T字形のウェブ及びフランジからなる被圧延材に粗圧延する粗造形圧延工程と、該粗造形圧延工程により粗圧延された断面略T字形のウェブ及びフランジからなる前記被圧延材を中間圧延機群によって略製品寸法のウェブ及びフランジからなる被圧延材に圧延する中間圧延工程と、該中間圧延工程により略製品寸法に圧延された前記被圧延材を仕上圧延機によって製品寸法のウェブ及びフランジからなるT形鋼に仕上圧延する仕上圧延工程と、を備えた熱間圧延によるT形鋼の製造方法であって、
前記仕上圧延工程では、前記仕上圧延機の前面で、前記被圧延材の前記ウェブが当該被圧延材を搬送するローラテーブルの上面に対して略水平の状態から前記被圧延材が前記仕上圧延機から離れて前記ウェブの先端と前記フランジ下端とが同じ高さの状態までの、前記ウェブのいずれの傾斜状態においても、前記フランジの外面及び/又は内面に向けて水冷により冷却するようにしたことを特徴とするT形鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009268604A JP5581668B2 (ja) | 2008-11-28 | 2009-11-26 | T形鋼の製造設備及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008303726 | 2008-11-28 | ||
JP2008303726 | 2008-11-28 | ||
JP2009268604A JP5581668B2 (ja) | 2008-11-28 | 2009-11-26 | T形鋼の製造設備及び製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010149186A JP2010149186A (ja) | 2010-07-08 |
JP5581668B2 true JP5581668B2 (ja) | 2014-09-03 |
Family
ID=42568861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009268604A Active JP5581668B2 (ja) | 2008-11-28 | 2009-11-26 | T形鋼の製造設備及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5581668B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108435790A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-08-24 | 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 | 宽翼t型钢的轧制方法 |
-
2009
- 2009-11-26 JP JP2009268604A patent/JP5581668B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010149186A (ja) | 2010-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2013123682A1 (zh) | 减少热轧中间坯头尾切舍量的连铸板坯头尾形状预控方法 | |
RU2552802C2 (ru) | Прокатный стан для изготовления трубной стали и тонкой полосы | |
JP4623230B2 (ja) | T形鋼熱間圧延ラインの冷却装置、t形鋼の製造設備及び製造方法 | |
JP6915738B2 (ja) | ハット形鋼矢板の製造設備 | |
RU2271895C2 (ru) | Способ и устройство для непрерывной разливки и последующей деформации заготовки из стали, в частности заготовки, имеющей формат сляба или фасонный профиль | |
JP2009248170A (ja) | T形鋼の冷却方法及び装置 | |
JP5581668B2 (ja) | T形鋼の製造設備及び製造方法 | |
JP4222431B1 (ja) | 鋼矢板の熱間圧延方法及び熱間圧延機 | |
JP7307339B2 (ja) | 矩形断面鋼片の圧延方法、連続鋳造圧延設備及び圧延設備 | |
JP6365626B2 (ja) | スラブの形状調整方法 | |
JP4023436B2 (ja) | ユニバーサルミル及びこれを用いた鋼板の製造方法 | |
JP2009119512A (ja) | T形鋼のフランジ冷却方法及び装置 | |
JP6481671B2 (ja) | 直線形鋼矢板の製造方法、及び直線形鋼矢板 | |
JP3496554B2 (ja) | 溝形鋼の製造方法、粗ユニバーサル圧延機および仕上ユニバーサル圧延機 | |
JP2008126259A (ja) | T形鋼の製造方法および冷却装置 | |
JP6089795B2 (ja) | 板幅方向にテーパー状の板厚差を有する差厚鋼板の製造装置及び製造方法 | |
JP7280504B2 (ja) | 左右フランジ厚みの異なる非対称h形鋼の製造方法 | |
JP4167572B2 (ja) | H形鋼の粗圧延方法 | |
JP6703306B2 (ja) | H形鋼の製造方法 | |
JP3211710B2 (ja) | 形鋼の製造方法 | |
JP2001047102A (ja) | H形鋼の製造方法 | |
JP2022142526A (ja) | 鋼矢板の製造装置 | |
JP3496531B2 (ja) | 溝形鋼の製造方法 | |
JPH04224011A (ja) | ウェブ中心偏りの少ない形鋼の圧延方法 | |
JP2003205301A (ja) | 不等辺不等厚山形鋼とその製造方法および製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140617 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5581668 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |